JPH09289617A - テレビジョン受信機の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッド周りの空間の自由度を最大限に確保す
ることができると共に、空間での高さや前後位置も任意
に変更することのできるでき、しかも必要に応じて天井
面から簡単に着脱することのできるテレビ支持装置を簡
単な構成によって提供すること。 【解決手段】 天井面１に取り付けられたレール２と、
該レール２に沿って走行するライナー３と、該ライナー
３に上端が固定され下端にテレビ受板５を備えた伸縮可
能な吊り下げ部材４とからなり、前記レール２はその一
端に前記ライナー３を出し入れするための出し入れ口２
ａを備えている構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機の支持装置、特に病床等の各種ベッドの近傍の近傍に
天井から吊り下げて保持するテレビジョン受信機の支持
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ベッド上での安静が必要な入院中の傷病
者や老人等のためにベッド近傍にテレビジョン受信機を
設置する場合、調度品としてベット近傍に置いてある収
納箱や茶台上に載置するか、或いは患者自身が別途用意
したテレビ台上に載置する等の手段がとられている。し
かしながら、従来の手段にあっては床面スペースにある
調度品等の台上に置かれているため、患者の医療用のワ
ゴン車や医療機器の自由な移動の妨げになると共に、医
師、看護者の作業の邪魔になる等の問題点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ベッ
ド周りの空間の自由度を最大限に確保することができる
と共に、空間での高さや前後位置も任意に変更すること
のできるでき、しかも必要に応じて天井面から簡単に着
脱することのできる支持装置を簡単な構成によって提供
することを主たる目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る支持装置にあっては、天井面１に取り付けられ
たレール２と、該レール２に沿って走行するライナー３
と、該ライナー３に上端が固定され下端にテレビ受板５
を備えた伸縮可能な吊り下げ部材４とからなり、前記レ
ール２はその一端に前記ライナー３を出し入れするため
の出し入れ口２ａを備えている構造としたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図１〜図５は本発明に係る支持装置の第
一の実施例を示すものであって病室等の天井面１の所定
箇所に固定ビス６を介してレール２が取り付けられてい
る。このレール２の一端は開口されていてライナー３を
出し入れするための出し入れ口２ａを形成している。

【０００６】前記ライナー３に上下方向に伸縮調整可能
な吊り下げ部材４が固定されており、該吊り下げ部材４
の下端にテレビジョン受信機Ａを載置するための受板５
が取り付けられている。本実施例において前記吊り下げ
部材４の伸縮機構は、スライド可能に套嵌された外筒４
ａ並びに内筒４ｂの２重パイプによって構成されてお
り、外筒４ａの上端が前記ライナー３に固定され、内筒
４ｂの下端が受板５に連結されている。前記外筒４ａ並
びに内筒４ｂは位置調整ネジ７と孔８とによって伸縮調
整できるようになっている。また受板５は角度調整ネジ
９により仰角調整可能に形成されている。尚、図中１０
はライナー３が出し入れ口２ａからフリーに抜脱するの
を防止するための弾性ストッパーを示す。

【０００７】上記の如く構成された支持装置は、天井面
に設けられたレール２のその出し入れ口２ａからライナ
ー３を挿入して支持装置をレール２に懸架させ、吊り下
げ部材４の長さを所望の位置に調整したあと、下端の受
板５にテレビジョン受信機Ａを載置して使用される。テ
レビを見ないときは吊り下げ部材４を短縮させて上方に
移動させておけばベット周りの空間を有効利用すること
ができる。また必要としないときは支持装置ごとレール
２から取り外しておけばよい。

【０００８】前記した支持装置に於ける吊り下げ部材４
の伸縮機構は上記実施例構造に特定されるものでなく、
上下に伸縮調整できるものであればどのような構造であ
ってもよい。例えば図６並びに図７に示すように、多数
のリンク４１…を組み合わせた伸縮リンク機構４２によ
って構成することも可能である。この実施例に於いて、
伸縮リンク機構４２の上端がライナー３に連なるガイド
杆４３に固定され、下端が連結棒４４を介して受板５に
連結されている。リンク機構４２をず７に示すように収
縮させた時、その収縮姿勢は位置調整ネジ７’によって
保持できるように形成されている。

【０００９】尚、前記テレビジョン受信機には次のよう
なプレペイドカードによる有料レンタルシステムを採用
するのがこのましい。図５はテレビジョン受信機Ａに電
線１１を介して接続されるコントロールボックス１２を
示すものであって、通常ベット脇の壁面に取り付けられ
る。内部には電源トランスや制御を司るＰＣ基盤、カー
トリーダー等の構成部品が装着され、正面にプレペイド
カード挿入口１３、カード返却ボタン１４、イヤホーン
ジャック１５、電源スイッチ１６、カード残度数表示窓
１７等が形成されている。このようなシステムを採用す
ることによって、病院の経済的負担を軽減すると共に、
患者の無制限なテレビ鑑賞を抑制し健全な療養を図るこ
とができる。

【００１０】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしも該実施例には限定さ
れず、本発明の構成要件を備え、かつ本発明の目的を達
成し、下記の効果を有する範囲内で適宜に改変できる。
たとえば、吊り下げ部材４と受板５とが縦軸周りで回動
調整できるようにしておくのがよい。これにより受板５
に載置したテレビジョン受信機Ａの方位を任意に調整す
ることができる。

【００１１】

【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明によれば、テレビジョン受信機を病室に置かれた収
納台等の調度品上に載置することなく、天井面から吊り
下げてベット上の空間で使用することができると共に、
空間での高さや前後位置も任意に変更することのでき、
これにより限られたベッド周りの空間の自由度を最大限
に確保することができて、医療用のワゴン車や医療機器
の自由な移動並びに医師や看護者の作業の邪魔になるこ
とを未然に防止することができる。加えて、天井面に取
り付けたレールに対して支持装置のライナーを簡単に挿
入、取り出しができるので、患者の入退院や希望に応じ
て、或いは治療の都合に対応して容易に着脱することが
できるといった種々顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る支持装置の第一の実施例を示す一
部断面側面図。

【図２】上記支持装置の収縮状態を示す一部断面側面
図。

【図３】上記支持装置におけるレール部分の拡大断面
図。

【図４】上記装置の受台部分の拡大斜視図。

【図５】テレビジョン受信機の為のコントロールボック
スを示す正面図。

【図６】本発明に係る支持装置の吊り下げ部材の他の実
施例を示す一部断面側面図。

【図７】図７で示した吊り下げ部材の収縮姿勢を示す一
部断面側面図。

【符号の説明】

１ 天井面 ２ レール ２ａ ライナー出し入れ口 ３ ライナー ４ 吊り下げ部材 ５ 受台 Ａ テレビジョン受信機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井面(1)に取り付けられたレール(2)
   と、該レール(2)に沿って走行するライナー(3)と、該ラ
   イナー(3)に上端が固定され下端にテレビ受板(5)を備え
   た伸縮可能な吊り下げ部材(4)とからなり、前記レール
   (2)はその一端に前記ライナー(3)を出し入れするための
   出し入れ口(2a)を備えているテレビション受信機の支持
   装置