JPH0928825A - 防塵マスク - Google Patents

防塵マスク

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JPH0928825A
JPH0928825A JP20151895A JP20151895A JPH0928825A JP H0928825 A JPH0928825 A JP H0928825A JP 20151895 A JP20151895 A JP 20151895A JP 20151895 A JP20151895 A JP 20151895A JP H0928825 A JPH0928825 A JP H0928825A
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JP
Japan
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mask
electrode
cover body
filter
charging brush
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JP20151895A
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English (en)
Inventor
Akira Mizuno
彰 水野
Isao Kimura
功 木村
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KOSHIN DENKI KOGYO KK
Original Assignee
KOSHIN DENKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 花粉等の微粒子の集塵効率を高めてアレルギ
ー反応を防止すると共に、フィルタの表側と裏側との圧
力損失を小さくして装着時の不快感をなくす。 【解決手段】 防塵マスク1のうちマスク本体2は、表
側覆面体6及び中間覆面体8、内側覆面体12で多層に
形成された通気を許す覆面体5を備えている。前記表側
覆面体6と前記中間覆面体8との間にはフィルタ7が収
納されている。前記中間覆面体8の前記内側覆面体12
と対峙する側には放電電極9が取付けられている。前記
内側覆面体12の前記中間覆面体8と対峙する側には接
地電極13が取付けられている。そして、マスク本体2
の周縁には荷電ブラシ25が設けられている。また、マ
スク本体2の内側にアース端子30が顔の皮膚3に接す
るように設けられている。更に、前記放電電極9と接地
電極13、及び荷電ブラシ25とアース端子30のそれ
ぞれに電圧を印加する電圧印加回路を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば花粉又は
粉塵等の微粒子を吸引することで生ずるアレルギー反応
又は疾病を防止するために、かかる微粒子の侵入を抑制
できる防塵マスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に市販されている防塵マスクは、フ
ィルタを有するマスク本体と耳賭用緒とで構成されてお
り、かかるフィルタは微粒子の除去を図るため目の細か
いフィルタ材を厚く重ねているので、フィルタの表側と
裏側とで圧力差が生ずる。このため、微粒子は顔の皮膚
と完全に密接されていないマスクの縁部から侵入しやす
くなる。
【0003】従って、例えば実開昭64−26049号
公報に示される様に、防塵マスクのマスク本体の縁部全
周に渡って、内側方向に折り返して延出する弾力性を有
する接顔部材を設けたものが既に考えられている。ま
た、例えば実開平3−75758号公報に示される様
に、防塵マスクのマスク本体の周縁部に粘着部を備え、
その粘着部で皮膚に接着するものも既に考えられてい
る。
【0004】ところが、上述した公知の防塵マスクのう
ち、前記のものでは、接顔部材が顔面の起伏に添って完
全にフィットできるとは限らないので、結局新たに接顔
部材と皮膚との間に隙間ができ、その隙間から花粉、粉
塵等の微粒子がマスク本体の内側に侵入するおそれがあ
る。
【0005】また、上述した防塵マスクのうち、後記の
ものも、粘着部が全周にわたって顔面の起伏に添って完
全に接着できるとは限らないので、非接着部分における
粘着部と顔の皮膚との隙間から花粉、粉塵等の微粒子が
マスク本体の内側に侵入するおそれがある。
【0006】このため、本願出願人は、防塵マスクの外
周縁に荷電ブラシを配し、この荷電ブラシに高電圧電源
から電圧を印加することにより顔面の皮膚を接地電極と
し、例えば荷電ブラシと顔の皮膚との間を通る荷電され
た微粒子をクーロン力により荷電ブラシに集塵する防塵
マスクについて発明し、平成5年特許願第340773
号として先に出願している。これにより、マスク本体の
縁部と顔面との隙間から侵入してくる微粒子の除去とい
う点で、前述した欠点の克服が図れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た防塵マスクのいずれも、マスク本体の中央部分におい
ては従来の防塵マスクと同様に目の細かいフィルタ材を
厚く重ねることで、花粉又は粉塵等の簿粒子を除去する
構造となっている。このため、マスク本体のフィルタの
表側と裏側との圧力差の解消は図れていないので、防塵
マスクを着用した者に息苦しい等の不快感を起こさせる
という不具合が考えられる。
【0008】また、前記防塵マスクのマスクでは、フィ
ルタの目を細かくするにも限界があり、フィルタの目よ
り小さな微粒子は取り除かれないので、アレルギー反応
を生ずる程度の微粒子がフィルターを通過することによ
り、防塵マスクを装着しているにもかかわらずアレルギ
ー反応が生ずるという危惧があった。
【0009】更に、荷電ブラシと顔の皮膚との密着性を
高まめるために荷電ブラシの形成態様を改良したり、荷
電ブラシと顔面の皮膚との間に微粒子が侵入する前にか
かる微粒子を荷電することができれば、より効率的に荷
電ブラシが微粒子を集塵できるので、荷電ブラシの集塵
効果を高めることができる。
【0010】そこで、本願においては、フィルタの表側
と裏側との圧力差を小さくして装着時の不快感をなく
し、マスク本体の中央部分での集塵効率を上げると共
に、マスク本体の縁部でもより一層荷電ブラシの集塵効
率を高めた防塵マスクを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の防
塵マスクは、通気を許す覆面体にフィルタを設けてマス
ク本体が形成されている防塵マスクにおいて、前記マス
ク本体内に放電電極と接地電極とを間隔をおいて取付
け、前記マスク本体の周縁に荷電ブラシを配すると共
に、前記マスク本体にアース端子を顔の皮膚に接するよ
うに設け、前記放電電極と接地電極、及び前記荷電ブラ
シとアース端子のそれぞれに電圧を印加する電圧印加回
路を具備したものとなっている(請求項1)。
【0012】そして、前記防塵マスクのマスク本体は、
覆面体をそれぞれ絶縁性の表側覆面体、中間覆面体及び
内側覆面体で多層に形成し、このうち前記表側覆面体と
前記中間覆面体との間にフィルタを収納すると共に、前
記中間覆面体の前記内側覆面体と対峙する側に放電電極
を、内側覆面体の前記中間覆面体と対峙する側に接地電
極を取付けることにより構成されたものとしても良い
(請求項2)。
【0013】また、前記防塵マスクのマスク本体は、覆
面体をそれぞれ絶縁性の表側覆面体、中間覆面体及び内
側覆面体で多層に形成し、このうち表側覆面体にはその
周縁に沿って金属性電極を配してこの金属性電極を荷電
ブラシで覆い、中間覆面体には前記金属性電極と接続す
る放電電極を取付けると共に、内側覆面体にはエレクト
レットフィルタ及び接地電極を取付けることにより構成
されたものとしても良い(請求項3)。
【0014】この発明の防塵マスクは、通気を許す覆面
体にフィルタを設けてマスク本体が形成されている防塵
マスクにおいて、覆面体の周縁において荷電ブラシを多
重の環状に配すると共に、前記マスク本体にアース端子
を顔の皮膚に接するように設け、前記放電電極と接地電
極及び前記荷電ブラシとアース端子のそれぞれに電圧を
印加する電圧印加回路を具備したものとなっている(請
求項4)。
【0015】そして、前記防塵マスクのマスク本体は、
鼻と口が入る開口を有する絶縁体のシートを覆面体の周
縁に取付け、かかる絶縁体のシートの外周縁及び内周縁
に沿って金属性電極を配し、この金属性電極を荷電ブラ
シで覆うと共に、フィルタにはエレクトレットを用いる
ことにより構成されたものとしても良い(請求項5)。
【0016】尚、これらの防塵マスクに用いられる荷電
ブラシは、前記電圧印加回路により電圧が印加される第
2の電極を設けることで、微粒子を荷電ブラシと顔の皮
膚との間を通る前に荷電させるようになっていても良い
(請求項6)。
【0017】従って、請求項1に記載の発明によれば、
マスク本体の周縁においては荷電ブラシとアース端子に
電圧を印加することにより、荷電ブラシと顔の皮膚との
間を通過する微粒子を除去きる。そして、マスク本体の
中央部分においてはマスク本体内に放電電極と接地電極
とを間隔をおいて設けたので、放電電極と接地電極とに
電圧を印加することにより放電電極と接地電極との間に
電界が形成され、かかる放電電極と接地電極との間を通
過する微粒子を除去できる。
【0018】より具体的な態様を示す請求項2に記載の
発明によれば、マスク本体の中央部分において、フィル
タで除去できなかった微粒子は、中間覆面体の放電電極
を通過する際に荷電し、内側覆面体の接地電極にてクー
ロン力により集塵される。このため、従来のものに比し
効率良く微粒子を集塵できる。また、フィルタの厚み
も、フィルタの表側と裏側との圧力差を小さくするよう
に薄くすることができる。
【0019】同じく、より具体的な態様を示す請求項3
に記載の発明によれば、マスク本体の中央部分におい
て、微粒子は中間覆面体を通過した後放電電極で荷電さ
れて、エレクトレットフィルタにてクーロン力により集
塵される。このため、従来のものに比し効率良く微粒子
を集塵できる。また、フィルタとしてエレクトレットフ
ィルタを用いるので、従来の防塵マスクのフィルタに比
し、その表側と裏側との圧力差が小さくなる。
【0020】また、請求項4に記載の発明によれば、マ
スク本体の周縁において荷電ブラシを多重の環状に配す
るので、荷電ブラシは皮膚と対峙する面積が大きくな
り、荷電ブラシと顔の皮膚との密着性が高まり、荷電ブ
ラシの縁部からの通過流量が減少し、荷電ブラシの集塵
効率が高まる。
【0021】より具体的な態様を示す請求項5に記載の
発明によれば、フィルタとしてエレクトレットフィルタ
を用いるので、荷電された微粒子にはクーロン力が、中
性の微粒子にはグレーディエント力がはたらいて、かか
るフィルタに集塵される。このため、従来のものに比し
効率良く微粒子を集塵できる。また、フィルタとしてエ
レクトレットフィルタを用いるので、従来の防塵マスク
のフィルタに比し、その表側と裏側との圧力差が小さく
なる。
【0022】そして、請求項6に記載の発明によれば、
微粒子を荷電ブラシと顔の皮膚との間を通る前に荷電さ
せるので、微粒子は荷電ブラシに集塵されやすくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0024】図1乃至図3において、この発明に係る防
塵マスク1の第1の実施の形態が示されている。かかる
防塵マスクは、少なくとも鼻孔及び口を覆うマスク本体
2を有している。尚、マスク本体2の両側部には、図1
に示される様に顔面に防塵マスク1を容易に装着できる
様に耳賭用緒4が設けられていても良い。
【0025】前記マスク本体2は、顔の皮膚3にフィッ
トする様に、顔面の起伏に沿った椀形状をなした覆面体
5を備えている。この覆面体5は、例えばプラスチック
フィルム等の絶縁体で成る表側覆面体6、中間覆面体
8、及び内側覆面体12で多層に形成されている。そし
て、表側覆面体6と中間覆面体8との間には、花粉、塵
等の微粒子を除去するためのフィルタ7が配されてい
る。このフィルタ7は、特に限定されず、例えば市販の
フィルタ材を用いてもかまわないものである。
【0026】そして、中間覆面体8の前記内側覆面体1
2と対峙する側には、例えば金属箔等で成る放電電極9
が取付けられている。また、内側覆面体12の前記中間
覆面体8と対峙する側には、例えば活性炭クロス、金属
箔等で成る接地電極13が取付けられている。そして、
前記放電電極9と前記接地電極13とが接しない様に、
中間覆面体8と内側覆面体12との間には、空間10が
設けられている。尚、前記表側覆面体6、中間覆面体8
及び内側覆面体12には、図2に示される様に、各々通
気を許すために吸引口14が複数設けられている。
【0027】図2において、上記放電電極9,接地電極
13と接続して電圧を印加する電圧印加回路20が示さ
れ、この電圧印加回路20は、例えば15KVの高電圧
の電源21と、かかる電源21の正極側と放電電極9と
を接続するための電線22a、かかる電源21の負極側
と接地電極13とを接続するための電線22bとを備え
たものとなっている。
【0028】また、マスク本体2の周縁には、図1に示
される様に荷電ブラシ25が配されている。かかる荷電
ブラシ25は、例えば発泡ゴム等からなる絶縁体26
と、この絶縁体26に当接し、該絶縁体26を介して電
線35と直接に接続している例えばアルミテープ等で成
る導電部材27と、該導電部材27を囲む高抵抗部材2
8と、かかる高抵抗部材28に高密度で取付けられた例
えばナイロン、ポリプロピレン等で成る絶縁性のブラシ
本体29とで構成されている。尚、前記ブラシ本体29
は、前記導電部材27に供給される電流が所定値まで低
下される場合には、顔面とブラシ本体29との間で放電
が生じないので、絶縁体26に直接取付けることも可能
である。そして、マスク本体2の顔の皮膚3と確実に接
触する箇所、例えば鼻の頂部と接する箇所においてアー
ス端子30が設けられている。
【0029】図3において、前述した荷電ブラシ25,
アース端子30と接続して電圧を印加する電圧印加回路
31が示され、この電圧印加回路31は、例えば約15
KVの高電圧の電源32と、この電源32の正極側と荷
電ブラシ25との間に介在させた放電部33とを有し、
前記電源32の正極側と放電部33とを電線35aによ
り、前記放電部33と荷電ブラシ25とを電線35bに
より、更に前記アース端子30と電源32の負極側とを
電線35cにより配線結合することで構成されている。
尚、電源32は、公知のもので、服のポケット等に収納
できる程度の大きさである。
【0030】そして、前記放電部33を構成する電線3
5a側の電極33aと電線35b側の電極13とは約6
mm程離されて配され、電極33a、33b間で放電が
行われるようになっている。
【0031】尚、上記において抵抗として放電部33を
用いるとして説明してきたが、必ずしもこれに限定され
ず、荷電ブラシ25にかかる電圧が所望の値(例えば5
KV)になるのであれば電性繊維を編み込んだルアナ繊
維等を用いても良い。また、電源32に電線35a,
b,c,を介して放電電極9、接地電極13を接続した
ものとしても良い。
【0032】以上の構成に基づいて、第1の実施の形態
に係る防塵マスクが微粒子を排除する作用について説明
する。
【0033】まず、防塵マスク1のマスク本体2周縁か
ら侵入しようとする微粒子を排除する作用について、図
3に基づいて説明する。防塵マスク1を顔面に装着する
ことによりアース端子30が顔の皮膚3と当接し、これ
により顔の皮膚3が接地電極となる。このため、荷電ブ
ラシ25に電圧を印加すると荷電ブラシ25が接地電極
(顔の皮膚3)と接している場合には、荷電粒子はクー
ロン力により反対極性の電極に引き寄せられて集塵され
る。また、荷電ブラシ25が接地電極(顔の皮膚3)か
ら離れている場合や押しつけられている場合には、荷電
ブラシ25によって形成される不平等電界により、その
間を通過する中性粒子は誘導分極し、グレーディエント
力によって荷電ブラシ方向に引き寄せられて吸着し、集
塵が行われれる。
【0034】次に、防塵マスク1のフィルタ7を有する
範囲にて侵入しようとする微粒子を排除する作用につい
て、図2に基づいて説明する。放電電極8と接地電極1
3とに電圧を印加することにより、放電電極8と接地電
極13との間に電界が形成される。これにより、表側覆
面体6の吸引孔14から侵入した微粒子は、フィルタ7
により取り除かれなくても、中間覆面体8を通過した後
において放電電極9にて帯電されて接地電極13におい
て集塵される。
【0035】しかるに、上記構成によれば、防塵マスク
1のマスク本体2周縁から侵入しようとする微粒子を効
率的に排除できると共に、防塵マスク1のフィルタ7を
有する範囲においてフィルタ7で微粒子を完全に集塵で
きなくても、放電電極9及び接地電極13にて微粒子を
集塵できるので、フィルタ7の厚みを薄くしても差し支
えない。
【0036】図4において、この発明に係る防塵マスク
1の第1の実施の形態の変形例が示されており、かかる
防塵マスク1をかかる図4に基づいて以下説明してい
く。但し、マスク本体2の形状、耳掛用緒4の構造、形
状については、先の実施の形態と同様であり、また荷電
ブラシ25の静電作用を行うための電圧印加回路31に
ついても第1の実施の形態(図3)と同様である。この
ため、前述の実施の形態と同様の箇所は、同一の符号を
付してその説明を省略すると共に、その高圧印加回路3
1も図示しないこととする。
【0037】かかる防塵マスク1のマスク本体2を構成
する覆面体5は、先の実施の形態と同様に表側覆面体6
と内側覆面体12とを有しているが、その内部が表面覆
面体6から内側覆面体12にわたって形成された仕切り
部15によりほぼ口の位置を境にして上下に区切られて
いると共に、中間覆面体8は覆面体5の上側の空間内の
みに配されたものとなっている。
【0038】このため、表側覆面体6と中間覆面体8と
の間に配されるフィルタ7も、鼻孔より頭部側から口の
位置までとなっているが、仕切り部15より顎側の表側
覆面体6、内側覆面体12には吸引口14を設けないの
で支障を生じない。
【0039】そして、フィルタ7が頭部側から仕切り部
15までとなっている関係上、放電電極9と接地電極1
3も頭部側から仕切り部15までとなっている。
【0040】他方で、表側覆面体6、内側覆面体12及
び仕切り部15で成る袋体内には、電源21が収納され
ていると共に、かかる電源21は電線22a,22bを
介して前記放電電極9及び接地電極13と接続してい
る。
【0041】よって、図2に示される第1の実施の形態
の電圧印加回路20と同様の電圧印加回路が構成される
こととなるので、少なくともマスク本体2の仕切り部1
5より頭部側では、フィルタ7を通過した微粒子を上述
の実施の形態と同様の作用により除去することができ
る。また、上記構成においては、電源21は、マスク本
体2内に収納されるので、別に電源21を収納するため
のスペース(服のポケット等)を必要としないものであ
る。
【0042】図5乃至図7において、この発明に係る防
塵マスク1の第2の実施の形態が示されている。かかる
防塵マスク1も、少なくとも鼻孔及び口を覆うマスク本
体2を有している。尚、マスク本体2の両側部には、特
に図示しないが第1の実施の形態と同様に防塵マスク1
を容易に顔面に装着できるように耳賭用緒4が設けられ
ていても良い。
【0043】このマスク本体2は、図5に示されるよう
に顔面の頭部側から顎側に延びる棒状部と顔面の側部間
を渡す棒状部とが交叉してなる例えばプラスチック製の
覆面体41を備えている。そして、覆面体41の表面側
にはエレクトレットフィルタ42が取付けられている。
このエレクトレットフィルタ42は、不織布で構成され
た通常のフィルタに比し圧力損失の低いもので、外部電
界の存在しない状態でも半永久的に分極を保持し周囲に
電界を形成することができる。
【0044】また、マスク本体2の周縁には、図5に示
されるように絶縁体のシート43が取付けられてる。こ
の絶縁体のシート43は、図6(a)に示されるように
鼻と口の部分が入る開口部44を中心に有する環状のも
ので、その外周縁及び内周縁に沿って例えばステンレス
等で形成された金属性電極45が二重の環状となるよう
に配されている。更に、図6(b)に示されるように荷
電ブラシ46が前記金属性電極45を覆うように配され
ており、これにより荷電ブラシ46も二重の環状を形成
している。
【0045】前記荷電ブラシ46は、図7に示されるよ
うに前記金属性電極45を覆う高抵抗部材28と、ナイ
ロン、ポリプロピレン等の絶縁体で成ると共に前記高抵
抗部材28に高密度に取付けられたブラシ本体29とで
構成されている。尚、前記ブラシ本体29は、金属性電
極45に供給される電流が所定値まで低下される場合に
は、顔面とブラシ本体29との間で放電が生じないの
で、絶縁体のシート43に直接取付けることも可能であ
る。また、二重の環状に取付けられた金属性電極45
は、図6(a)に示されるように双方が連続したもので
あっても、図7に示されるようにそれぞれに電線35を
接続する非連通のものであっても良い。
【0046】また、マスク本体2は、その周縁において
顔の皮膚3と当接することができる箇所にアース端子3
0が設けられている。すなわち、図5では、絶縁体のシ
ート43にアース端子30が設けられたものとなってい
るが、顔の皮膚3と当接できる限りその位置は限定され
ない。
【0047】図7において、前述した荷電ブラシ46,
アース端子30と接続して電圧を印加する電圧印加回路
48が示され、この電圧印加回路48は、基本的構成を
前述した電圧印加回路31と同じくするものであるが、
荷電ブラシ46,46が二重の環状に配されているた
め、電線bがそれぞれの荷電ブラシ46の金属性電極4
5と配線結合されている。但し、荷電ブラシ46,46
の金属性電極45自体が連結している場合には、いずれ
かの荷電ブラシ46の金属性電極と配線結合すれば足り
る。また、放電部33の代わりにルアナ繊維を用いても
良いのは、前述した電圧印加回路31と同様である。
【0048】しかるに、この防塵マスクの第2の実施の
形態においても、防塵マスク1を装着し、荷電ブラシ4
6とアース端子30とに電圧を印加した場合には、第1
の実施の形態に係る防塵マスク1と同様の作用効果がマ
スク本体2の周縁から侵入しようとする微粒子に対して
はたらく。しかも、この防塵マスクの第2の実施の形態
においては、荷電ブラシ46が二重の環状に取付けられ
ているため、荷電ブラシ46のブラシ本体29の面積が
大きくなるので、荷電ブラシ46のブラシ本体29と顔
の皮膚3との密着性を高めることもできると共に、荷電
ブラシの縁部からの通過流量が減少するので、荷電ブラ
シの集塵効率を高めることができる。
【0049】他方で、防塵マスク1のエレクトレットフ
ィルタ41を有する中央部分では、エレクトレットフィ
ルタ41は周囲に電界を形成するため、荷電粒子にはク
ーロン力、中性粒子にはグレーディエント力が働くの
で、従来の防塵マスクのフィルタに比し効率的に集塵で
きる。また、エレクトレットフィルタ41は、従来の防
塵マスクのフィルタよりも圧力損失が低いので、マスク
着用時の不快感を減少できる。
【0050】次に、上述した第2の実施の形態に係る防
塵マスク1の製造工程について図6を用いて概説する。
【0051】まず、図6(a)に示されるように絶縁体
のシート43の外周縁及び内周縁に沿って金属性電極4
5を取り付けると共に、アース端子30を顔の皮膚3と
当接できるよう絶縁体のシート43に取り付ける。そし
て、電源32と接続するため、金属性電極45とアース
端子30とに電線35を取り付ける。
【0052】そして、図6(b)に示されるように前記
金属性電極45を覆うように荷電ブラシ46を絶縁体の
シート43に取り付ける。この場合、荷電ブラシ46の
取付けには、人間が防塵マスクを装着した際に金属性電
極45と顔の皮膚3とが短絡しないように金属性電極4
5の絶縁をとるため絶縁性のある接着剤を使用するのが
好ましい。
【0053】更に、図6(c)に示されるように覆面体
41の周縁と絶縁体のシート43の縁部とを接続した
後、かかる覆面体41の表側にエレクトレットフィルタ
42を接着剤等で貼り付けることで、防塵マスクの製造
が完了する。
【0054】図8において、この発明に係る防塵マスク
1の第2の実施の形態の改良例が示されている。この防
塵マスク1は、マスク本体2の絶縁体のシート43、金
属性電極45、アース電極30、絶縁体シート43の内
周縁に取付けられる荷電ブラシ46、エレクトレットフ
ィルタ41については、先の実施の形態と同様である。
また、かかる防塵マスク1は、電圧印加回路31につい
ても第1の実施の形態(図3)と同様である。従って、
同一の部分については、同一の符号を付してその説明を
省略すると共に、その電圧印加回路31も図示しないこ
とし、異なる部分についてのみ以下説明する。
【0055】この実施の形態に係る絶縁体のシート43
の外周縁に取付けられる荷電ブラシ46’は、図8
(a)に示されるように高抵抗部材28の代わりに例え
ば厚さ5mmのスポンジを用いるようになっている。こ
れにより、荷電ブラシ46は、弾力性を増し、マスク本
体2の周縁と顔面の皮膚3との密着性を高めることがで
きる。
【0056】また、この実施の形態に係る防塵マスク1
の覆面体46’は、図8(b)に示されるように例えば
3本のシリコンチューブを顔面の側部間に渡って延びる
構成となっている。これにより、例えばプラスチック製
のフレーム46に比べて長期使用によっても破損するの
を低減できる。
【0057】更に、この実施の形態に係る防塵マスク1
は、図8(a)に示されるようにエレクトレットフィル
タ41の外側にガーゼ49を取付けている。これによ
り、エレクトレットフィルタ41を外側にむき出しの状
態で使用する場合に比し、エレクトレットフィルタ41
のフィルタ繊維が拡散するのを防止できる。
【0058】図9乃至図11において、この発明に係る
防塵マスク1の第3の実施の形態が示されている。かる
防塵マスクは、少なくとも鼻孔及び口を覆うマスク本体
2を有している。尚、マスク本体2の両側部には、特に
図示しないが第1の実施の形態と同様、顔面に防塵マス
ク1を容易に装着できる様に耳賭用緒4が設けられてい
ても良い。
【0059】このマスク本体2は、顔の皮膚3にフィッ
トする様に、顔面の起伏に沿った椀形状をなした絶縁性
の覆面体50を備えている。かかる覆面体50は、図9
(a)に示されるように表側覆面体51、中間覆面体5
5及び内側覆面体60により多層に形成されていると共
に、表側覆面体51と中間覆面体55、及び中間覆面体
55と内側覆面体60の間には、間隔が空けられてい
る。
【0060】前記覆面体50のうち表側覆面体51は、
図9bに示される様に複数の吸引口52を形成する等し
て通気を許したものとなっている。
【0061】また、中間覆面体55は、図9(a)に示
されるように内側覆面体60と対峙する側に例えばステ
ンレス製の放電電極56が複数本所定の間隔(例えば1
cm)で取付けられている。この中間覆面体55も、図
11に示されるように複数の吸引口52を形成する等し
て、通気性を許したものとなっている。
【0062】更に、内側覆面体60も、図9bに示され
る様に複数の吸引口52を形成する等して通気を許した
ものとなっている。そして、かかる内側覆面体60の前
記中間覆面体55と対峙する側には、図9(a)及び図
11に示されるように中間覆面体側から順にエレクトレ
ットフィルタ42と前述した放電電極56に対し接地電
極としての役割を果たす活性炭シート61とが積層して
設けられている。このうち、活性炭シート61は、オゾ
ン等の人体に悪影響を与えるガスを吸収する役割も果た
している。尚、エレクトレットフィルタ42は、前述し
た第2の実施の形態で示したものと同様なので、その説
明は省略する。
【0063】そして、マスク本体1の周縁において、前
記覆面体50のうち表側覆面体51の縁部に沿って金属
性電極45が環状に取付けられていると共に、荷電ブラ
シ46がかかる金属性電極45を覆うように取付けられ
ている。これにより、荷電ブラシ46も環状となってい
る。この荷電ブラシ46の構成は、第2の実施の形態に
示されたものと同様なので、その説明は省略する。
【0064】また、マスク本体2は、その周縁において
顔の皮膚3と当接することができる箇所にアース端子3
0が設けられている。すなわち、図9では、内側覆面体
60にアース端子30が設けられたものとなっている
が、顔の皮膚3と当接できる限りその位置は限定されな
い。
【0065】図11において、前述した前記荷電ブラシ
46、アース端子30、放電電極56及び活性炭シート
61に電圧を印加する電圧印加回路65が示され、この
電圧印加回路65は、荷電ブラシ46と、電源32の正
極側と荷電ブラシ46との間に介在させた放電部33と
を備えるもと共に、電源32の正極側と放電部33とを
電線35aで、放電部33と荷電ブラシ46とを電線3
5bで、更にアース端子30と電源32とを電線35c
で配線結合した回路65aを有する。更に、電圧印加回
路65は、放電電極56と、活性炭フィルタ61とを備
えると共に、電源32の正極側と放電電極56とを電線
35dで、アース端子30と電源32の負極側とを電線
35eで、配線結合した回路65bを有している。尚、
電源32、放電部33については、第1の実施の形態に
示されたものと同様なので、説明を省略する。
【0066】以上の構成によれば、この防塵マスクの第
3の実施の形態においても、防塵マスク1を装着し、荷
電ブラシ46とアース端子30とに電圧を印加した場合
には、第1の実施の形態に係る防塵マスク1と同様の作
用効果がマスク本体2の周縁から侵入しようとする微粒
子に対してはたらく。他方で、防塵マスク1のフィルタ
としてエレクトレットフィルタ42を用いるので、第2
の実施の形態に係る防塵マスク1と同様にマスク着用時
の不快感を減少できる。しかも、この第3の実施の形態
に係る防塵マスク1においては、微粒子は、中間覆面体
55を通過した後、放電電極56により予備荷電される
ので、エレクトレットフィルタ42にて集塵されやすく
なる。
【0067】次に、上述した第3の実施の形態に係る防
塵マスク1の製造工程について図10を用いて概説す
る。
【0068】まず、図10(a)及び(b)に示される
ように表側覆面体51外周縁に沿って金属性電極45を
取り付けた後、かかる金属性電極45を覆うように荷電
ブラシ46を表側覆面体51に取り付ける。この場合、
荷電ブラシ46の取付けには、人間が防塵マスクを装着
した際に金属性電極45と顔の皮膚3とが短絡しないよ
うに金属性電極45の絶縁をとるため絶縁性のある接着
剤を使用するのが好ましい。
【0069】次に、図10(c)に示されるように表側
覆面体51の内方に中間覆面体55を配し、この中間覆
面体55に放電電極56を取り付ける。そして、この放
電電極56を表側覆面体51に取り付けた金属性電極4
5と接続する。尚、表側覆面体51と中間覆面体55と
の間は、放電電極56が電圧を印加したときに短絡しな
いように約6mmの間隔を開けるのが望ましい。
【0070】また、図10(d)に示されるように中間
覆面体55の内方に内側覆面体60を配し、この内側覆
面体60の外面側にエレクトレットフィルタ42、活性
炭シート61の順に積層して取り付ける。そして、内側
覆面体60の顔の皮膚3側に、アース端子30を顔の皮
膚3と当接できるよう絶縁体のシート43に取り付け
る。尚、中間覆面体55と内側覆面体60との間も、放
電電極56に電圧を印加したときに短絡しないように約
6mmの間隔を開けるのが望ましい。
【0071】そして、高電圧電源32と接続するため、
金属性電極43に電線35b、アース端子30に電線3
5cを取り付けると共に、放電線56に電線35d、活
性炭シート61に電線35eを取付けることにより、防
塵マスクの製造が完了する。
【0072】最後に、これまで述べてきた荷電ブラシ2
5,46又は46’の変形例である荷電ブラシ70,7
5について、図12及び図13に基づいて説明ずる。但
し、荷電ブラシ25においては絶縁部材26、導電部材
27、高抵抗部材28及びブラシ本体29、荷電ブラシ
46、464’においては、高抵抗部材28、28’及
びブラシ本体29に関しては、前述した構成と同様なの
で、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0073】まず、図12に示される荷電ブラシ70
は、導電部材27又は金属性電極43と一体に形成され
た針電極71がマスク本体2の外側に設けられている。
この針電極71は、顔面と略水平に突出した後、顔面側
に曲折した逆L字形状となっている。
【0074】しかるに、かかる構成によれば、電圧を印
加すると、荷電ブラシ70の針電極71と顔面の皮膚3
との間を通過する微粒子は、荷電ブラシ70と顔の皮膚
との間を通る前に針電極71により予備荷電され、ブラ
シ本体29に集塵されやすくなる。
【0075】また、図13に示される荷電ブラシ75
は、導電部材27又は金属性電極43と一体に形された
パターン電極76がマスク本体2の外側に設けられてい
る。このパターン電極76は、顔面側に曲折した形状と
なっている。
【0076】しかるに、かかる構成によれば、電圧を印
加すると、荷電ブラシ75のパターン電極76と顔の皮
膚3との間を通過する微粒子は、帯電ブラシ25を通る
前にパターン電極76により予備荷電され、ブラシ本体
29に集塵されやすくなる。
【0077】以上によれば、針電極71、パターン電極
76を有しない荷電ブラシ25、46、46’に比し、
荷電ブラシ70,75は、優れた集塵効率を有する。
【0078】
【発明の効果】以上により、請求項1の防塵マスクにお
いては、防塵マスクの中央部分で放電電極と接地電極と
の間に電界が形成されるので、この放電電極と接地電極
との間を通過する微粒子を帯電させて取り除くことがで
きる。
【0079】従って、請求項2の防塵マスクにおいて
は、フィルタで除去されなかった微粒子を、放電電極を
通過する際に荷電させ、この放電電極に対峙した接地電
極にて集塵できるので、従来のものに比し効率良く微粒
子を集塵でき、防塵マスクを着用しているにもかかわら
ずアレルギー反応が生ずるのを防止できる。また、フィ
ルタの厚みもフィルタの表側と裏側との圧力差が小さく
なるように薄くすることができ、これにより防塵マスク
の着用者が息苦しい等の不快感を感じることを防止でき
る。
【0080】また、請求項3及び5に記載の防塵マスク
においては、圧力損失の低いエレクトレットフィルタを
用いるので、従来に比べて効率的に侵入してきた花粉、
粉塵等の微粒子を集塵できるので、防塵マスクを着用し
ているにもかかわらず、アレルギー反応が生ずるのを防
止できると共に、フィルタの表側と裏側との圧力差が小
さくなり、防塵マスクの着用者が息苦しい等の不快感を
感じることを防止できる。
【0081】特に、請求項3に記載の防塵マスクにおい
ては、微粒子が中間覆面体を通過した後放電電極により
予備荷電されるので、エレクトレットフィルタにおける
微粒子の集塵効率をより高めることができる。
【0082】更に、請求項4及び5に記載の防塵マスク
においては、荷電ブラシがマスク本体の周縁に多重の環
状に配されるので、ブラシと皮膚との密着性が高まり、
荷電ブラシの縁の部分からの通過流量が減少し、荷電ブ
ラシの集塵効率を高めることができる。
【0083】そして、請求項6に記載の防塵マスクにお
いては、微粒子を荷電ブラシのマスク本体外側に設けた
第2の電極により予備荷電させるため、微粒子は荷電ブ
ラシに集塵されやすくなるので、第2の電極を有しない
場合に比しマスク本体の縁部においてより効率的に微粒
子を集塵できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る第1の実施の形態の防
塵マスクの構成を示した断面図である。
【図2】図2は、同上の防塵マスクの中央部分に配され
た放電電極と接地電極とに電圧を印加するための電圧印
加回路を示した概略構成図である。
【図3】図3は、同上の防塵マスクの外周縁に設けられ
た荷電ブラシとアース端子とに電圧を印加するための電
圧印加回路を示した概略構成図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態に係る防塵マスクの
変形例を示した断面図である
【図5】図5(a)は、この発明に係る第2の実施の形
態の防塵マスクの構成を示した断面図、図5(b)はそ
の裏面図である。
【図6】図6(a)乃至(d)は、同上の防塵マスクの
製造工程を示した工程図である。
【図7】図7は、同上の防塵マスクの外周縁に二重の環
状に設けられた荷電ブラシとアース端子とに電圧を印加
するための電圧印加回路を示した概略構成図である。
【図8】図8(a)は、図5記載の防塵マスクの改良例
を示した断面図で、図8(b)はその裏面図である。
【図9】図9(a)は、この発明に係る第3の実施の形
態の防塵マスクの構成を示した断面図、図9(b)はそ
の裏面図である。
【図10】図10(a)乃至(d)は、同上の防塵マス
クの製造工程を示した工程図である。
【図11】図11は、同上の防塵マスクの中央部分に配
された放電電極と接地電極、及び防塵マスクの外周縁に
設けられた荷電ブラシとアース端子とに、電圧を印加す
るための電圧印加回路を示した概略構成図である。
【図12】及び
【図13】図12及び図13は、この発明の第1乃至第
3の実施の形態に係る防塵マスクに用いられる荷電ブラ
シの変形例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 防塵マスク 2 マスク本体 3 顔面の皮膚 5 覆面体 6 表側覆面体 7 フィルタ 8 中間覆面体 9 放電電極 12 内側覆面体 13 接地電極 14 吸引口 15 仕切り部 20 電圧印加回路 21 電源 22a,22b 電線 25 荷電ブラシ 35a,35b,35c,35d,35e 電線 31 電圧印加回路 32 電源 30 アース端子 41 覆面体 41’ 覆面体 42 エレクトレットフィルタ 43 絶縁体ノシート 45 金属性電極 46 荷電ブラシ 46’ 荷電ブラシ 48 電圧印加回路 50 覆面体 51 表側覆面体 52 吸引口 55 中間覆面体 60 内側覆面体 61 活性炭シート 65 電圧印加回路 70 荷電ブラシ 71 針電極 75 荷電ブラシ 76 パターン電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気を許す覆面体にフィルタを設けてマ
    スク本体が形成されている防塵マスクにおいて、 前記マスク本体内に放電電極と接地電極とを間隔をおい
    て取付け、前記マスク本体の周縁に荷電ブラシを配する
    と共に、前記マスク本体にアース端子を顔の皮膚に接す
    るように設け、 前記放電電極と接地電極、及び前記荷電ブラシとアース
    端子のそれぞれに電圧を印加する電圧印加回路を具備す
    ることを特徴とする防塵マスク。
  2. 【請求項2】 マスク本体は、覆面体をそれぞれ絶縁性
    の表側覆面体、中間覆面体及び内側覆面体で多層に形成
    し、このうち前記表側覆面体と前記中間覆面体との間に
    フィルタを収納すると共に、前記中間覆面体の前記内側
    覆面体と対峙する側に放電電極を、内側覆面体の前記中
    間覆面体と対峙する側に接地電極を取付けることにより
    構成されることを特徴とする請求項1に記載の防塵マス
    ク。
  3. 【請求項3】 マスク本体は、覆面体をそれぞれ絶縁性
    の表側覆面体、中間覆面体及び内側覆面体で多層に形成
    し、このうち表側覆面体にはその周縁に沿って金属性電
    極を配してこの金属性電極を荷電ブラシで覆い、中間覆
    面体には前記金属性電極と接続する放電電極を取付ける
    と共に、内側覆面体にはエレクトレットフィルタ及び接
    地電極を取付けることにより構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の防塵マスク。
  4. 【請求項4】 通気を許す覆面体にフィルタを設けてマ
    スク本体が形成されている防塵マスクにおいて、 覆面体の周縁において荷電ブラシを多重の環状に配する
    と共に、前記マスク本体にアース端子を顔の皮膚に接す
    るように設け、 前記放電電極と接地電極及び前記荷電ブラシとアース端
    子のそれぞれに電圧を印加する電圧印加回路を具備する
    ことを特徴とする防塵マスク。
  5. 【請求項5】 マスク本体は、鼻と口が入る開口を有す
    る絶縁体のシートを覆面体の周縁に取付け、かかる絶縁
    体のシートの外周縁及び内周縁に沿って金属性電極を配
    し、この金属性電極を荷電ブラシで覆うと共に、フィル
    タにはエレクトレットフィルタが用いられることにより
    構成されることを特徴とする請求項4に記載の防塵マス
    ク。
  6. 【請求項6】 前記荷電ブラシは、前記電圧印加回路に
    より電圧が印加される第2の電極を設けることで、微粒
    子を荷電ブラシと顔の皮膚との間を通る前に荷電させる
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の防塵マスク。
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