JPH09286099A - インクジェットプリントヘッド、これに用いるフレキシブル基板、およびその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッド、これに用いるフレキシブル基板、およびその製造方法

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JPH09286099A
JPH09286099A JP10013396A JP10013396A JPH09286099A JP H09286099 A JPH09286099 A JP H09286099A JP 10013396 A JP10013396 A JP 10013396A JP 10013396 A JP10013396 A JP 10013396A JP H09286099 A JPH09286099 A JP H09286099A
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JP
Japan
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substrate
ground electrode
head
electrode
individual
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Application number
JP10013396A
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English (en)
Inventor
Toshio Amano
敏男 天野
Nobuhisa Ishida
暢久 石田
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09286099A publication Critical patent/JPH09286099A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14491Electrical connection

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド基板25に給電をするべきフレキシブル基
板28の各個別電極46およびグランド電極47a を、それぞ
れ、ヘッド基板25上の各圧電素子37およびグランド用導
電被膜に確実に接触させることができるようにする。 【解決手段】複数の圧力室29が2列に形成されるととも
に、各圧力室29に連通するノズル孔34が形成された流路
基板32と、この流路基板32の裏面側に貼着された振動板
33と、この振動板33の裏面側に上記各圧力室に対応する
ように取付けられた複数個の圧電素子37とを備えてヘッ
ド基板25が構成され、個別電極46およびグランド電極47
a が露出するように形成されたフレキシブル基板28が、
その各個別電極46が上記各圧電素子37に、グランド電極
47a が上記グランド用導電被膜に、それぞれ接触するよ
うにして上記ヘッド基板25の裏面側に配置されているイ
ンクジェットプリントヘッドであって、上記フレキシブ
ル基板28は、各圧力室29に対応する2列の個別電極46,4
6 群の間にスリット70,71 が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ノズル列からイ
ンク滴を記録紙に向けて吐出させて印字を行う、とくに
カイザー型の圧電式インクジェットプリントヘッド、こ
れに用いるフレキシブル基板、およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインクジェットプリント
ヘッドの構造例を図11および図12に示す。図11
は、上記ヘッド基板1の平面視形態を示している。この
ヘッド基板1の中央部には、複数のノズル孔2が2列斜
状に配置されており、このノズル孔配置領域の周囲領域
には、各ノズル孔に連通する複数の圧力室3が放射状に
延びるようにして配置されている。各圧力室3の外方端
は、狭窄通路4を介してインク供給路5につながってい
る。このインク供給路5は、全体として、上記放射状に
配置された複数の圧力室3の周囲を環状に取り巻いてい
るが、カラー用のヘッドを構成する場合には、図11に
表れているように、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)、あるいはこれに加えてB(ブラック)用
に分断されている。各インク供給路5は、ヘッド基板の
適部に形成されたインク供給口6を介して、ヘッドフレ
ームに保持されたインクタンク(図示略)に連通させら
れる。
【0003】図12は、図11に示されるヘッド基板1
の断面構造を示している。上記ヘッド基板1は、感光性
板ガラスからなる流路基板7の裏面側に、薄板ガラスか
らなる振動板8を貼着して構成されている。前述した圧
力室3ないしこれにつながるインク供給路5は、上記流
路基板7の裏面側にエッチングを施すことによって凹陥
状に形成されている。ノズル孔2は、上記圧力室3を構
成する凹陥部の適部から流路基板7の表面側に貫通する
ようにして形成されている。上記振動板8の裏面側に
は、各圧力室3と対応させるようにして、圧電素子9が
設けられている。各圧電素子9への給電は、振動板8の
裏面側に形成されたITO膜をグランドとし、フレキシ
ブル基板10に形成した個別電極を各圧電素子9の表面
電極に接触させることにより行われる。
【0004】選択した圧力室3に対応する圧電素子9に
電圧を印加すると、この圧電素子9の変形にともなって
上記振動板8が凹に撓み、これによる圧力室3の容積減
少に相当する量のインク滴がノズル孔2から外部に吐出
させられる。圧電素子9および振動板8が復元すると、
インク供給路5から狭窄通路4を介して圧力室3へイン
クが補給され、次回の印字動作に備えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のインクジェット
プリントヘッドにおいては、上述のように、各圧力室3
が放射状に形成されているとともに、インク供給路5が
上記放射状に配置された圧力室3を取り囲むように環状
に配置されていることから、ヘッド基板1の平面部が比
較的大きい。そのため、流路基板7に貼着される薄板状
振動板8にクラックが入る等の不具合が発生しやすい。
すなわち、感光性板ガラスからなる流路基板7と、通常
のガラスからなる薄板の振動板8とでは、熱膨張係数が
相違し、これらが接着等によって一体化されてヘッド基
板1が構成されているが、平面部が比較的大きい上記構
成のインクジェットプリントヘッドにおいては、振動板
8に熱応力によるクラックが入る不具合が発生しやす
い。
【0006】また、ヘッド基板の大きさに準じて、上記
のフレキシブル基板における上記ヘッド基板の圧電素子
の配置領域に圧接させるべき部分の面積も相応に大きく
なり、したがって、このフレキシブル基板に形成される
すべての個別電極端子を各圧電素子に確実に接触させる
と同時に、フレキシブル基板に形成されているグランド
用配線パターンをヘッド基板のグランド用ITO被膜に
確実に接触させることが困難であった。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
だされたものであって、カイザー型の圧電式インクジェ
ットプリントヘッドにおいて、そのヘッド基板をより小
型化することができて、その製造コストを低減すること
ができるとともに、あわせて、ヘッド基板に給電をする
べきフレキシブル基板の各個別端子およびグランド端子
を、それぞれ、ヘッド基板上の各圧電素子およびグラン
ド被膜に確実に接触させることができるようにすること
をその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の各技術的手段を採用した。
【0009】本願発明の第1の側面により提供されるイ
ンクジェットプリントヘッドは、表面側に複数のノズル
孔が開口しているとともに、裏面側に上記各ノズル孔に
それぞれ連通する複数の圧力室ないし各圧力室に連通す
るインク供給路が凹陥状に形成された流路基板と、この
流路基板の裏面側に貼着された振動板と、この振動板の
裏面側にグランド用導電被膜を介して上記各圧力室に対
応するように取付けられた複数個の圧電素子とを備えて
ヘッド基板が構成され、個別電極およびグランド電極が
露出するように形成されたフレキシブル基板が、その各
個別電極が上記各圧電素子に、グランド電極が上記グラ
ンド用導電被膜に、それぞれ接触するようにして上記ヘ
ッド基板の裏面側に配置されているインクジェットプリ
ントヘッドであって、上記ヘッド基板におけるノズル孔
は、直線状に1列または2列に配列されており、上記各
圧力室は、上記ノズル孔の列の両側において、このノズ
ル孔の列に対して一定角度をもってヘッド基板の外方に
向けて互いに平行に延びるように形成されており、上記
フレキシブル基板は、上記ノズル孔の列の一側に配置さ
れる各圧力室に対応する個別電極群と、上記ノズル孔の
列の他側に配置される各圧力室に対応する個別電極群と
の間にスリットが形成されていることに特徴づけられ
る。
【0010】好ましい実施形態においては、上記フレキ
シブル基板は、上記ノズル孔の列の一側に配置される各
圧力室に対応する第1の個別電極群と、上記ノズル孔の
列の他側に配置される各圧力室に対応する第2の個別電
極群との間にグランド電極が導入されており、上記第1
の個別電極群と上記グランド電極の間、および、上記第
2の個別電極群と上記グランド電極の間に、それぞれス
リットが形成されており、上記フレキシブル基板におけ
る上記各個別電極ないしグランド電極形成領域は、変形
可能な弾性部材によって上記ヘッド基板の裏面側に押圧
されている。
【0011】本願発明のインクジェットプリントヘッド
においてはまず、そのヘッド基板に形成される複数の圧
力室は、従来のようにノズル孔形成領域から放射状に延
びるように形成されるのではなく、直線状のノズル列の
両側において、ノズル列に対して一定角度、好ましくは
直角にヘッド基板の外方に向けて延びるように形成され
ている。したがって、圧力室の形成領域は、原則的にノ
ズル孔の列の長さ範囲に限定され、従来と同一数で同一
配置のノズル孔を有するヘッド基板を構成するに際して
も、ヘッド基板の面積は、従来のヘッド基板に比較し
て、著しく小さなものとすることができる。その結果、
感光性板ガラスにエッチング加工を施して凹陥状の圧力
室、インク供給路等を形成するが故に製造コストが高い
ヘッド基板を、一定の材料からより多数製造することが
できるようになる。そして、ヘッド基板の平面形態が小
型化されることから、熱応力によって薄板状振動板にク
ラックが生じる等の不具合の発生を効果的に回避するこ
とも可能となり、インクジェットプリントヘッドの心臓
部ともいえるヘッド基板の強度、寿命、および性能が安
定する。
【0012】本願発明のインクジェットプリントヘッド
においては上述のように、ヘッド基板の平面形態が小型
化され、それによってヘッド基板の裏面側に取付けられ
るべき複数の圧電素子の配置領域が狭くなっている。そ
のため圧電素子に給電を行うべきフレキシブル基板に露
出形成される個別電極が、より上記の圧電素子に確実に
接触するようになる。しかも、本願発明において上記フ
レキシブル基板は、とくに2列の圧力室に対応して2列
に露出形成される個別電極の各列の間にスリットが形成
されているので、たとえば、弾性部材によって上記フレ
キシブル基板の所定領域をヘッド基板の裏面側に圧し付
ける場合、フレキシブル基板のベースに無理な力がかか
ることなく、容易に各個別電極をヘッド基板の裏面側の
各圧電素子に接触させることができるようになる。これ
により、ヘッド基板の裏面側に複数個取付けられる圧電
素子に対する給電が、より確実に行える。
【0013】好ましい実施形態においては、上記フレキ
シブル基板に形成されるべきスリットに、グランド電極
との関連においてさらに工夫が施されている。すなわ
ち、上記個別電極の各列の間に形成するべきスリットを
2条とし、この2条のスリットの間に、グランド電極を
導入している。これにより、グランド電極が形成された
帯状領域は、個別電極が形成された本体領域に対して、
容易にフレキシブル基板の厚み方向に変位可能である。
したがって、弾性部材によっ上記フレキシブル基板の所
定領域をヘッド基板の裏面側に圧し付ける場合、前述の
ように、フレキシブル基板のベースに無理な力が係るこ
となく、確実にフレキシブル基板上の各個別電極および
グランド電極を、それぞれ、ヘッド基板の裏面側の各圧
電素子およびグランド用導電被膜に確実に接触させるこ
とができるようになる。
【0014】本願発明の第2の側面により提供されるイ
ンクジェットプリントヘッド用フレキシブル基板は、平
面的に形成されたヘッド基板の裏面側にグランド用電極
被膜を介して2列に取付けられた複数個の圧電素子に給
電するためのフレキシブル基板であって、複数の個別電
極が上記各圧電素子に対応するように2列に形成されて
いるとともに、上記個別電極の各列の間に導入するよう
にしてグランド電極が形成されている一方、上記個別電
極の一方の列と上記グランド電極の間、および、上記個
別電極の他方と上記グランド電極の間に、スリットが形
成されていることを特徴とする。
【0015】このようなフレキシブル基板によれば、前
述の構成を備える小型化されたインクジェットプリント
ヘッド用ヘッド基板に対する給電が、より確実に行える
ことは、上述したことから明らかであろう。また、グラ
ンド電極がメッキ用の電極を兼ねることができるので、
ベース上に形成するべき導体パターンが、スペース効率
よく配置することができる。
【0016】本願発明の第3の側面により提供されるイ
ンクジェットプリントヘッド用フレキシブル基板の製造
方法は、平面的に形成されたヘッド基板の裏面側にグラ
ンド用電極被膜を介して2列に取付けられた複数個の圧
電素子に給電するためのフレキシブル基板の製造方法で
あって、上記各圧電素子に対応するように2列に形成さ
れた複数の個別電極と、上記個別電極の列の間の領域に
導入するように形成されたグランド電極と、上記個別電
極を上記グランド電極に共通的に導通させるメッキ用給
電パターンと、をベース上に露出形成するステップ、互
いに導通する上記個別電極、上記グランド電極、ないし
上記メッキ用給電パターンの一部にメッキ用電極を接触
させて、上記個別電極、上記グランド電極ないし上記メ
ッキ用給電パターンの表面にメッキ被膜を形成するステ
ップ、および、上記個別電極の一方の列と上記グランド
電極の間、および、上記個別電極の他方の列と上記グラ
ンド電極の間にスリットを形成することにより、上記メ
ッキ用給電パターンを除去して、各個別電極間、およ
び、各個別電極と上記グランド電極間を電気的に分離す
るステップ、を含むことに特徴づけられる。
【0017】上記方法によれば、ベース上に露出形成さ
れる個別電極およびグランド電極にメッキ被膜を都合よ
く同時形成することができ、各電極にたとえば無電解金
メッキを施すという処理が簡便に行える。そして、こう
して製造されたフレキシブル基板は、上述した種々の利
点を有する。
【0018】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施形
態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0020】図1および図2に、本願発明に係るインク
ジェットプリントヘッド20の全体的な概略構成を示
す。このインクジェットプリントヘッド20は、カイザ
ー型の圧電式プリントヘッドに分類されるものであっ
て、ボックス状のメインフレーム21と、このメインフ
レーム21の前面部に取付けられた2個のヘッドフレー
ム22,23とを備える。メインフレーム21のボック
ス状部の内部には、インクカートリッジ23(図6)が
装着される。本実施形態においてメインフレーム21の
前面部に左右2個設けられているヘッドフレーム22の
一方はカラープリント用であり、他方はモノクロプリン
ト用である。
【0021】ヘッドフレーム22は、前面に斜めに傾斜
した矩形の段付き開口窓24を有するボックス状をして
おり、上記段付き開口窓24にはヘッド基板25が、ヘ
ッドフレーム22の内部には、上記インクカートリッジ
23からのインクをヘッド基板25に供給するためのイ
ンク供給プレート26,27が、上記ヘッド基板25と
上記インク供給プレート26,27との間には、ヘッド
基板25に給電するためのフレキシブル基板28が、そ
れぞれ装着される。以下、これらを詳細に説明する。
【0022】図4ないし図8には、上記ヘッド基板25
の構成が表れている。このヘッド基板25は、感光性板
ガラスの裏面側にエッチング加工によって複数の圧力室
29ないし各圧力室29に連通するインク供給路3
Y ,31M ,31C が凹陥状に形成されるとともに、
上記各圧力室29の適部から表面側に貫通するノズル孔
34が形成された流路基板32と、この流路基板32の
裏面側に貼着された薄板ガラス製の振動板33とを備え
て構成されている。
【0023】図4に表れているように、上記ヘッド基板
25は、上記ヘッドフレーム22の段付き開口窓24に
収容されうるように矩形状の平面形態を有しており、そ
の長手方向中心線にほぼ沿うようにして、複数の上記の
ノズル孔34が2列千鳥状に配列されている。ただし、
上記ヘッドフレーム22は、上述したように、メインフ
レーム21の走査方向(図に矢印Aで示す)に対して傾
斜しているため、上記ヘッド基板25の上記ノズル孔3
4の列は、メインフレーム21の走査方向Aに対して所
定角度で傾斜することになる。
【0024】上記各圧力室29は、図5および図7に表
れているように、ヘッド基板25の正面視において、上
記ノズル孔34の列に対して直交する方向に、各ノズル
孔34からヘッド基板25の外方に向けて延出させられ
ている。各圧力室29の外方端は、狭窄通路30を介し
て、インク供給路31Y ,31M ,31C に連通させら
れている。なお、前述したように、各圧力室29ないし
インク供給路31Y ,31M ,31C は、流路基板32
の裏面側に凹陥状に形成されたものであり、これらの凹
陥部の開口が上記振動板33によって塞がれた恰好とな
っていることは、前述したとおりである。
【0025】図に示す形態のインクジェットプリントヘ
ッド20は、カラープリント用であり、上記ノズル孔3
4およびこれに対応する圧力室29は、カラープリント
のための3原色であるY(イエロー)、M(マゼン
タ)、およびC(シアン)に対応して3つにグループ分
けされている。すなわち、ヘッド基板25の長手方向
に、端から、Y用、M用およびC用にグループ分けされ
ている。そして、上記ノズル孔34の列の両側におい
て、同一グループに属する圧力室が、上記インク供給路
31Y ,31M ,31C にそれぞれ共通に連通させられ
ている。したがって、図に示す実施形態の場合、上記イ
ンク供給路31Y ,31M ,31C は、ヘッド基板の幅
方向両側にそれぞれ3箇所ずつ、合計6箇所形成されて
おり、そして、Y、M、C各色につき、それぞれ、ヘッ
ド基板25の幅方向両側に2箇所ずつのインク供給路が
形成されていることになる。
【0026】上記各インク供給路31Y ,31M ,31
C は、担当するグループに属する所定数の圧力室29に
不都合なくインクを供給するに必要充分な幅をもったも
のとしてあり、かつ、その適所には、ヘッド基板の幅方
向外方に延出する延出部35が形成されている。そし
て、振動板33における上記延出部35を覆う部位に
は、図6および図8に表れているように、インク供給口
36が開口させられている。
【0027】ヘッド基板25の裏面、すなわち、振動板
33の裏面側には、ITO膜からなるグランド用導体被
膜(図示略)が形成され、かつ、このグランド用導体被
膜上には、各圧力室29と対応させるようにして、複数
の圧電素子37が2列をなすようにして取付けられてい
る。
【0028】また、上記ヘッド基板25の表面には、図
8に示すように、通常、流路基板32にエッチングによ
って開口させた各ノズル孔34と対応するようにして、
正確な位置および径を有するインク吐出孔38を精密加
工によって形成した金属製ノズルプレート39が貼着さ
れる。
【0029】さらに、上記ヘッドフレーム22の段付き
開口窓24の内向フランジ部52には、ヘッド基板25
の振動板33に形成した6箇所のインク供給口36と対
応するインク通孔53が貫通状に形成されている。
【0030】ヘッドフレーム22の内部において、上記
ヘッド基板25の裏面側に配置されるインク供給プレー
ト26,27は、図3、図4および図6に表れているよ
うに、それぞれ上記ヘッドフレーム22の内部空間の平
面形態と対応した平面形態を有する第1プレート26と
第2プレート27とを積層して構成されており、第1プ
レート26は、その長手方向に3つのインク導入孔40
が貫通状に形成されている。第2プレート27は、裏面
側に、上記第1プレート26の3つのインク導入孔40
を介して導入されるインクをそれぞれ第2プレート27
の幅方向2箇所に振り分けるための3本のインク溝41
が形成され、各インク溝41の両端位置には、表面側に
貫通するインク供給孔42が形成されている。このイン
ク供給孔42の表面側開口は、この第2プレート27の
表面側に形成した膨出部55上に開口している。各イン
ク供給孔42の平面的な位置は、前述のヘッド基板25
の裏面側振動板33に形成した各インク供給口36、お
よびヘッドフレーム22の段付き開口窓24の内向フラ
ンジ部52に形成したインク通孔53の位置と対応させ
られている。なお、上記第1プレート26に形成した3
つのインク導入孔40は、メインフレーム21に形成し
た3つのインク供給口43と対応させられており、この
メインフレーム21に挿着されるカラー用のインクカー
トリッジ23に形成されるY、M、C各色用のインクノ
ズル44は、シールブッシュ45を介して上記インク供
給口43からインク供給プレート26の各インク導入孔
40に連通させられる。これにより、インクカートリッ
ジ23のインクノズル44から、2枚のインク供給プレ
ート26,27、ヘッド基板22の内向フランジ部52
のインク通孔53を介してヘッド基板25の各インク供
給路31Y ,31M ,31C に導入されうる。
【0031】さらに、上記ヘッド基板25と上記インク
供給プレート26,27との間には、ヘッド基板25の
裏面に取付けた各圧電素子37に給電を行うためのフレ
キシブル基板28が介装される。フレキシブル基板28
は、ポリイミドフィルムのベースにパターン化された導
体箔を形成するとともにこの導体箔を端子部を残して絶
縁フィルムで覆ったものである。
【0032】図9に詳示するように、この実施形態にお
いてこのフレキシブル基板28は、一端部に個別電極用
の端子パッド45が配列されているとともに、上記各端
子パッド45に導通する露出状の各個別電極46は、上
記ヘッド基板25上の各圧電素子37の配列と対応させ
て櫛歯状に形成されている。すなわち、この櫛歯状の個
別電極46は、前述のようにヘッド基板25の裏面側に
2列に配置されている圧電素子37と対応するようにし
て、2列に形成されている。また、上記個別電極用の配
線パターンの束の周囲を迂回するようにして、グランド
用の配線パターン47が引き回されており、その先端の
グランド電極47aは、上記個別電極46の各列の間の
領域に導入させられている。そして、上記個別電極46
の一方の列と上記グランド電極47aとの間、および、
上記個別電極46の他方の列と上記グランド電極47a
との間には、それぞれ、スリット70,71が形成され
ている。さらに、このフレキシブル基板28の適部に
は、上記第2プレート27の表面側膨出部55に嵌合す
る開口56が形成されている。
【0033】上記フレキシブル基板28における各露出
電極46,47a,45には、好適には無電解メッキに
よる金メッキが施されて接続対象との電気的導通の確実
化が図られるが、この場合、上記構成のフレキシブル基
板28は、次のようにして製造することができる。
【0034】図10は、各露出電極に無電解メッキを施
す段階でのフレキシブル基板の中間品を示している。図
から判るように、この段階においては、図9に示したス
リット70,71は未だ形成されていない。そして、ス
リット70,71によって打ち抜き除去される部位に
は、上記個別電極46を上記グランド電極47aに共通
的に導通させるメッキ用給電パターン72が形成されて
いる。
【0035】この状態において、互いに導通する上記個
別電極46、上記グランド電極47a、ないし上記メッ
キ用給電パターン72の一部、好適には、グランド電極
47aないしこれに導通するグランドパターン47にメ
ッキ用電極を接触させて、上記個別電極46、上記グラ
ンド電極47aないし上記メッキ用給電パターン72の
表面に無電解メッキによる金メッキ被膜を形成する。こ
の場合、グランド電極47,47aがメッキ用電極を兼
ねるので、フレキシブル基板28上に必要な導体パター
ンがスペース効率よく配置される。
【0036】そうして、上記のように2条のスリット7
0,71を形成することにより、上記メッキ用給電パタ
ーン72を除去して、各個別電極46間、および、各個
別電極46と上記グランド電極47aを電気的に分離し
て、図9に示したフレキシブル基板28を得る。
【0037】上記フレキシブル基板28の基端部にはま
た、駆動IC60を不都合なく安定的に搭載するために
ガラスエポキシなどでできた補強板48によってバック
アップされており、この補強板48によってバックアッ
プされた部位に搭載される駆動IC60の各出力パッド
と上記各個別電極用の端子パッド45との間は、ワイヤ
ボンディングによって結線される。上記フレキシブル基
板28の基端部にはまた、上記駆動IC60に電力、制
御信号、印字データ信号等を入力するための配線パター
ン49が形成されており、各配線パターンと駆動IC6
0上の所定のパッド間はまた、ワイヤボンディングによ
って結線される。なお、上記駆動IC60ないしこれと
各配線パターンや端子パッド間を結線するボンディング
ワイヤは、エポキシ樹脂等からなる保護コート50によ
って覆われる。
【0038】上記フレキシブル基板28は、図6に良く
表れているように、各個別電極を形成する櫛歯状の端子
部46がそれぞれヘッド基板25の裏面側に取付けられ
た圧電素子37に接触するようにして、上記ヘッド基板
25の裏面側と上記インク供給プレート26,27との
間に介装される。なお、上記個別電極46と各圧電素子
37との間の接触を確実にするために、上記フレキシブ
ル基板28の一部が、スポンジ状の弾性部材51によっ
てヘッド基板25の裏面に向けて弾性押圧されている。
【0039】前述したように、フレキシブル基板28に
は、各個別電極46の列の間にスリット70,71が形
成されているので、フレキシブル基板28のベースに無
理な力がかかることなく、確実かつ容易に各個別電極4
6をヘッド基板25の裏面側の各圧電素子37に接触さ
せることができるようになる。これにより、ヘッド基板
25の裏面側に複数個取付けられる圧電素子37に対す
る給電が、より確実に行える。さらに、上記フレキシブ
ル基板28においては、各個別電極46の列の間にグラ
ンド電極47aが導入されており、しかも、このグラン
ド電極47aの両側に2条のスリット70,71が形成
されている。したがって、フレキシブル基板28におけ
る上記グランド電極47aが形成された帯状領域は、個
別電極46が形成された本体領域に対して、容易にフレ
キシブル基板の厚み方向に変位可能である。したがっ
て、弾性部材51によっ上記フレキシブル基板の所定領
域をヘッド基板25の裏面側に圧し付ける場合、図6に
良く表れているように、フレキシブル基板28のベース
に無理な力が係ることなく、確実にフレキシブル基板上
の各個別電極46およびグランド電極47aを、それぞ
れ、ヘッド基板25の裏面側の各圧電素子37およびグ
ランド用導電被膜に確実に接触させることができるよう
になる。なお、組立て状態において上記フレキシブル基
板28のIC搭載部は、メインフレーム21の側面適部
にたとえば接着等によって固定される。
【0040】以上の構成を備えるインクジェットプリン
トヘッド20は、図1および図5に示す走査方向に移動
しながら、次のような動作によって記録紙に対する印字
を行う。
【0041】印字データにしたがって、駆動ICは、選
択したノズル孔34に対応する圧電素子37に電圧印加
を行うべく、対応する個別電極46をオンする。こうし
て電圧印加された圧電素子37は、これが変形すること
により、振動板33を凹に撓ませる。そうすると、当該
圧力室29の容積がそれだけ強制的に減少させられ、そ
の容積減少に相当する量のインク滴がノズル孔34ない
しノズルプレートのインク吐出孔38から外部に吐出さ
せられる。圧電素子37および振動板33が復元する
と、毛管圧力により、インク供給路31Y ,31M ,3
C のインクが狭窄通路30を介して圧力室29に補給
され、次の印字動作に備えられる。
【0042】上記構成のインクジェットプリントヘッド
20においては、そのヘッド基板25に形成される複数
の圧力室29は、図10に示される従来のこの種のイン
クジェットプリントヘッドのようにノズル孔形成領域か
ら放射状に延びるように形成されるのではなく、直線状
のノズル列の両側において、ノズルの列に対して直角に
外方に向けて延びるように形成されている。したがっ
て、圧力室29の形成領域は、原則的にノズル孔34の
列の長さ範囲に限定され、圧力室29の長さを適正長さ
に設定すれば、従来と同一数で同一配置のノズル孔を有
するヘッド基板を構成するに際しても、ヘッド基板の面
積は、従来のヘッド基板に比較して、著しく小さなもの
とすることができる。その結果、感光性板ガラスにエッ
チング加工を施して凹陥状の圧力室、インク供給路等を
形成するが故に製造コストが高いヘッド基板を、一定の
材料からより多く製造することができるようになり、そ
の結果として、ヘッド基板の製造コストが低減される。
また、ヘッド基板の平面形状を従来に比較して著しく小
型化することができるので、熱応力によって振動板にク
ラックが生じる等の不具合の発生を効果的に回避するこ
とも可能となり、インクジェットプリントヘッドの心臓
部ともいえるヘッド基板の強度、寿命および性能が安定
する。
【0043】また、上記形態のインクジェットプリント
ヘッド20においては、Y、M、Cの各色について、各
圧力室の外方端に共通的に連通させられるインク供給路
31 Y ,31M ,31C が2箇所形成されることにな
る。したがって、インク供給路が環状に引き回されてい
た従来に比較し、各インク供給路は、短く、かつ細幅で
足りることになる。そのため、インク供給路の形成領域
もまたそれだけ節約することができるので、ヘッド基板
の平面的な形状は、より小型化が可能となる。そして、
インク供給路を細幅化することが可能となることから、
熱応力によって振動板にクラックが発生するといった不
具合もまた、より効果的に回避することができるように
なる。
【0044】実際のところ、同一個数のノズル孔を有す
るヘッド基板を形成する場合、本願発明のようなノズル
孔34、圧力室29およびインク供給路31Y ,3
M ,31C の配置をとると、ヘッド基板の平面的な大
きさが、図10および図11に示したような従来の構成
に比較し、約1/4以下となった。
【0045】もちろん、この発明は、上述した実施形態
に限定されるものではない。図に示す実施形態において
は、カラー用のプリントヘッドの構成について述べた
が、モノクロ用のプリントヘッドについても、本願発明
を同様に適用することができる。この場合、カラー用の
場合には、ノズル列を挟む各側において、3つのグルー
プに対応させてインク供給路31Y ,31M ,31C
3箇所形成したが、これを、ヘッド基板の幅方向各側に
ついて、圧力室のすべてに共通に連通するインク供給路
をそれぞれ形成すればよい。この場合、インクカートリ
ッジ23は、1つのインクノズルが設けられることにな
るが、これに対応して、インク供給プレート26,27
は、1つのインク供給口からヘッド基板の上記インク供
給路に分配するように構成すればよい。
【0046】さらに、図に示す実施形態においては、ヘ
ッド基板に設けるノズル孔は、2列千鳥状に配列してい
るが、千鳥状に配列する必要はかならずしもない。ま
た、1列に配列したとしても、奇数番目のノズル孔につ
いては圧力室をヘッド基板の幅方向一側に延出させ、偶
数番目のノズル孔については圧力室をヘッド基板の幅方
向他側に延出させるようにすれば、上述したのと同様の
利点を享受することができる。
【0047】さらに、図に示した実施形態は、1つのメ
インフレームに、カラー用のヘッドとモノクロ用のヘッ
ドを並設しているが、このようにすることが本願発明の
趣旨ではなく、カラー用のヘッドまたはモノクロ用のヘ
ッドのみを搭載するようにメインフレームを構成するこ
とも、もちろん本願発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェットプリントヘッド
の一実施形態の全体外観斜視図。
【図2】本願発明に係るインクジェットプリントヘッド
の一実施形態の一部を分解して示す斜視図。
【図3】図1および図2に示すインクジェットプリント
ヘッドのうち、ヘッドフレームに装着される部品を分解
して示す斜視図。
【図4】図3に示される部品中、インク供給プレートの
構成を示す分解斜視図。
【図5】上記ヘッドフレームの拡大正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】ヘッド基板の部分拡大平面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】フレキシブル基板の平面図。
【図10】フレキシブル基板の中間品の平面図。
【図11】従来例に係るインクジェットプリントヘッド
の正面図。
【図12】図11のXII −XII 線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
20 インクジェットプリントヘッド 21 メインフレーム 22 ヘッドフレーム 23 インクカートリッジ 25 ヘッド基板 26 インク供給プレート 27 インク供給プレート 28 フレキシブル基板 29 圧力室 30 狭窄通路 31Y ,31M ,31C インク供給路 32 流路基板 33 振動板 34 ノズル孔 37 圧電素子 46 個別電極 47 グランド電極 51 弾性部材 70 スリット 71 スリット 72 メッキ用給電パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に複数のノズル孔が開口している
    とともに、裏面側に上記各ノズル孔にそれぞれ連通する
    複数の圧力室ないし各圧力室に連通するインク供給路が
    凹陥状に形成された流路基板と、この流路基板の裏面側
    に貼着された振動板と、この振動板の裏面側にグランド
    用導電被膜を介して上記各圧力室に対応するように取付
    けられた複数個の圧電素子とを備えてヘッド基板が構成
    され、個別電極およびグランド電極が露出するように形
    成されたフレキシブル基板が、その各個別電極が上記各
    圧電素子に、グランド電極が上記グランド用導電被膜
    に、それぞれ接触するようにして上記ヘッド基板の裏面
    側に配置されているインクジェットプリントヘッドであ
    って、 上記ヘッド基板におけるノズル孔は、直線状に1列また
    は2列に配列されており、 上記各圧力室は、上記ノズル孔の列の両側において、こ
    のノズル孔の列に対して一定角度をもってヘッド基板の
    外方に向けて互いに平行に延びるように形成されてお
    り、 上記フレキシブル基板は、上記ノズル孔の列の一側に配
    置される各圧力室に対応する個別電極群と、上記ノズル
    孔の列の他側に配置される各圧力室に対応する個別電極
    群との間にスリットが形成されていることを特徴とす
    る、インクジェットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 表面側に複数のノズル孔が開口している
    とともに、裏面側に上記各ノズル孔にそれぞれ連通する
    複数の圧力室ないし各圧力室に連通するインク供給路が
    凹陥状に形成された流路基板と、この流路基板の裏面側
    に貼着された振動板と、この振動板の裏面側にグランド
    用導電被膜を介して上記各圧力室に対応するように取付
    けられた複数個の圧電素子とを備えてヘッド基板が構成
    され、個別電極およびグランド電極が露出状に形成され
    たフレキシブル基板が、その各個別電極が上記各圧電素
    子に、グランド電極が上記グランド用導電被膜に、それ
    ぞれ接触するようにして上記ヘッド基板の裏面側に配置
    されているインクジェットプリントヘッドであって、 上記ヘッド基板におけるノズル孔は、直線状に1列また
    は2列に配列されており、 上記各圧力室は、上記ノズル孔の列の両側において、こ
    のノズル孔の列に対して一定角度をもってヘッド基板の
    外方に向けて互いに平行に延びるように形成されてお
    り、 上記フレキシブル基板は、上記ノズル孔の列の一側に配
    置される各圧力室に対応する第1の個別電極群と、上記
    ノズル孔の列の他側に配置される各圧力室に対応する第
    2の個別電極群との間にグランド電極が導入されてお
    り、上記第1の個別電極群と上記グランド電極の間、お
    よび、上記第2の個別電極群と上記グランド電極の間
    に、それぞれスリットが形成されており、 上記フレキシブル基板における上記各個別電極ないしグ
    ランド電極形成領域は、変形可能な弾性部材によって上
    記ヘッド基板の裏面側に押圧されていることを特徴とす
    る、インクジェットプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 平面的に形成されたヘッド基板の裏面側
    にグランド用電極被膜を介して2列に取付けられた複数
    個の圧電素子に給電するためのフレキシブル基板であっ
    て、 複数の個別電極が上記各圧電素子に対応するように2列
    に形成されているとともに、上記個別電極の各列の間に
    導入するようにしてグランド電極が形成されている一
    方、 上記個別電極の一方の列と上記グランド電極の間、およ
    び、上記個別電極の他方と上記グランド電極の間に、そ
    れぞれスリットが形成されていることを特徴とする、イ
    ンクジェットプリントヘッド用フレキシブル基板。
  4. 【請求項4】 平面的に形成されたヘッド基板の裏面側
    にグランド用電極被膜を介して2列に取付けられた複数
    個の圧電素子に給電するためのフレキシブル基板の製造
    方法であって、 上記各圧電素子に対応するように2列に形成された複数
    の個別電極と、上記個別電極の列の間の領域に導入する
    ように形成されたグランド電極と、上記個別電極を上記
    グランド電極に共通的に導通させるメッキ用給電パター
    ンと、をベース上に露出形成するステップ、 互いに導通する上記個別電極、上記グランド電極、ない
    し上記メッキ用給電パターンの一部にメッキ用電極を接
    触させて、上記個別電極、上記グランド電極ないし上記
    メッキ用給電パターンの表面にメッキ被膜を形成するス
    テップ、および、 上記個別電極の一方の列と上記グランド電極の間、およ
    び、上記個別電極の他方の列と上記グランド電極の間に
    スリットを形成することにより、上記メッキ用給電パタ
    ーンを除去して、各個別電極間、および、各個別電極と
    上記グランド電極間を電気的に分離するステップ、を含
    むことを特徴とする、フレキシブル基板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288705A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタのヘッドユニット、インクジェットプリンタ及びそれに用いられる信号伝送基板
JP2008238413A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド用配線部材、及び、液体噴射ヘッド

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JP4569151B2 (ja) * 2004-03-31 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタのヘッドユニット、インクジェットプリンタ及びそれに用いられる信号伝送基板
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