JPH09284172A - 非接触データ送受信方法およびその装置 - Google Patents

非接触データ送受信方法およびその装置

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JPH09284172A
JPH09284172A JP8092799A JP9279996A JPH09284172A JP H09284172 A JPH09284172 A JP H09284172A JP 8092799 A JP8092799 A JP 8092799A JP 9279996 A JP9279996 A JP 9279996A JP H09284172 A JPH09284172 A JP H09284172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触データ送受信システムは送信させない
ために変調部と送信部、または受信部と復調部を切り放
し各信号を伝送しないというものにおいては、各応答器
の共振回路の共振周波数が同じであるため、応答器を接
近させた場合に共振回路同士の結合等により両方の応答
器の受信波形振幅が小さくなったり、またそれぞれの応
答器の受信波形に歪みが生じることで、質問器からの信
号を正確に復調できない。 【解決手段】 通信を許可された特定の応答器が質問器
に対して送信している間、特定の応答器以外の応答器は
その共振回路の共振周波数を質問器の送信するコマンド
の送信周波数から自らずらせ、また特定の応答器は、送
信を終了した後、または送信を許可されていないタイミ
ングにおいて、その共振回路の共振周波数を質問器の送
信するコマンドの送信周波数からずらせ、この特定の応
答器に代わって他の応答器がその共振回路の共振周波数
を質問器の送信周波数に合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場の生産ライ
ンや物流ライン、オフィスの入退出管理等で工具や荷
物、または人に非接触カード等の応答器をもたせて、ま
たこの応答器には固有のIDコードや製品番号や製造時
のデータ等を登録し、非接触でデータを通信、管理する
非接触データ送受信装置に係り、とくに通信エリアに複
数の応答器が存在する場合の通信方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の非接触データ送受信装置
の構成を示すブロック図、図15は質問器に対する複数
の応答器の位置関係を示す平面図、図16は図15に示
す状態において質問器が応答器から受ける信号の状態を
示す受信状態図、図17は2つの応答器間の距離と第1
の応答器の受信振幅との関係を示す特性図、図18はA
SK通信における波形の歪みを示す波形図である。図1
4において、1は質問器、2は通信エリア3内におい
て、質問器1と通信を行う応答器である。質問器1は発
振部(OSC)13、変調部14、送信部25、受信部
26、復調部15および制御部(CPU)16から構成
される。
【0003】応答器2は受信部4、電源部5、スイッチ
27、復調部6、制御部7、メモリ8、変調部9、スイ
ッチ28および送信部10から構成される。
【0004】次に動作について説明する。従来の非接触
カード装置においては、図14に示すように質問器1か
ら応答器2に対して非接触で読み出しコマンドの高周波
信号を送出し、応答器2はその信号から固有のIDコー
ドやデータを返送するものである。この場合、質問器1
からの読み出しコマンドの到達領域を通信エリア3と
し、そのエリアに入っている応答器2のみが通信を許さ
れるものである。まず質問器1が通信エリア3内にある
応答器2に対して読み出しの高周波信号を送出する。読
み出しコマンドは応答器2に対して内部のメモリ8のデ
ータを読み出すコマンド等をASKやFSKで変調した
ものである。応答器2は受信部4にて受信した質問器1
からのコマンド信号を復調するとともに、この高周波信
号を整流し、内部電源とする。また高周波信号を応答器
2の内部クロックとしても利用する。なお、受信部4は
受信効率をあげるためQ値の高い並列共振回路にて構成
される。そしてコマンドの内容により応答器2内にある
メモリ8からIDコードやデータを読み出し、高周波信
号に変調をかけて返送する。ここで図14では送信部1
0と受信部4を別々に構成しているが、一つにまとめて
低コスト化を図ることが考えられる。
【0005】しかし従来の非接触カードシステムでは質
問器1と応答器2が一対一で通信していることから、図
15のように通信エリア3に複数の応答器2a、2bが
存在した場合には図16に示すように混信が生じて通信
不可能となる。この対策として、各応答器2a、2bは
図14のように質問器1から返信する許可がでるまで、
または自らが送信するタイミングをタイマーで設定し、
スイッチ28によって変調部9と送信部10、またはス
イッチ27によって受信部4と復調部6を切り放して各
信号を伝送させないようにして、各応答器2a、2bを
1つずつ順に返信させるようにすることが考えられる。
しかし各応答器2a、2bが互いに接近して存在してい
る場合には、各応答器2a、2bの共振回路同士の結合
によって応答器2a、2b間の距離lが狭くなるほど各
応答器2a、2bの質問器1から信号の受信波形振幅が
小さくなる。これにより応答器2a、2bは質問器1の
読み出しコマンドが受信できなくなり、正常な通信が不
可能となる。また図17のような振幅変調(ASK)の
場合、同様に応答器2a、2b間の共振回路の結合や応
答器2aの大きい内部インピーダンスの変化等によって
受信波形に歪みが生じることで、質問器1の信号から応
答器2aの内部クロックが抽出できなくなり、質問器1
の信号の復調が不可能になる怖れがある等の問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は上述のように、従来の非接触データ送受信
システムでは通信エリアに複数の応答器が存在した場合
に混信が生じ、このため通信が不可能となり、この対策
として、従来応答器毎に送信時間を設定して送信時間を
ずらす時分割方式などが提案されている。しかしそれら
の非接触データ送受信システムは送信させないために変
調部と送信部、または受信部と復調部を切り放し各信号
を伝送しないというものであり、この場合、各応答器の
共振回路の共振周波数が同じであるため、応答器を接近
させた場合に共振回路同士の結合等により両方の応答器
の受信波形振幅が小さくなったり、またそれぞれの応答
器の受信波形に歪みが生じることで、質問器からの信号
を正確に復調できないことである。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数の応答器が同一の通信エリア
に存在するとき、通信中の応答器の共振回路が通信して
いない応答器の共振回路との結合等による影響を受けず
に、質問器と通信できる非接触データ送受信方法を得る
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通信
を許可された特定の応答器が質問器に対して送信してい
る間、特定の応答器以外の応答器はその共振回路の共振
周波数を質問器の送信するコマンドの送信周波数から自
らずらせ、また特定の応答器は、送信を終了した後、ま
たは送信を許可されていないタイミングにおいて、その
共振回路の共振周波数を質問器の送信するコマンドの送
信周波数からずらせ、この特定の応答器に代わって他の
応答器がその共振回路の共振周波数を質問器の送信周波
数に合わせる方法である。
【0009】請求項2の発明は、質問器が応答器に対
し、IDコード収集コマンドとその応答器からのデータ
の読み取り、書き込みコマンドをたがいに異なる周波数
で送信するとともに、応答器側も同様に、質問器に対し
それぞれのコマンドに対応した周波数で送信する方法で
ある。
【0010】請求項3の発明は、通信を許可された特定
の応答器が質問器に対して送信している間、特定の応答
器以外の応答器はその共振回路のQ値を低く設定し、ま
た特定の応答器は、送信を終了した後、または送信を許
可されていないタイミングにおいて、その共振回路のQ
値を低くし、この特定の応答器に代わって他の応答器が
その共振回路のQ値をもとに戻す方法である。
【0011】請求項4の発明は、質問器が通信エリア内
に存在するすべての応答器のIDコードを取得したと
き、その収集が終了したことを示すコマンドを送信出力
を上げて通信エリア内に送信する方法である。
【0012】請求項5の発明は、応答器を、変調部と、
コイルとコンデンサの並列共振回路により構成された送
受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する復調
手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に変換
する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信号お
よびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、データ
を記憶するメモリと、応答器の並列共振回路に並列に接
続された電界効果トランジスタとコンデンサとの直列回
路と、電界効果トランジスタを制御することによって応
答器の共振回路の共振周波数を制御する制御部とから構
成したものである。
【0013】請求項6の発明は、応答器を、変調部と、
コイルとコンデンサの並列共振回路により構成された送
受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する復調
手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に変換
する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信号お
よびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、データ
を記憶するメモリと、応答器の並列共振回路に並列に接
続された電界効果トランジスタと抵抗との直列回路と、
電界効果トランジスタを制御することによって応答器の
共振回路のQ値を制御する制御部とから構成したもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図によってこの発明の実施
の一形態を説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による非
接触データ送受信方法および装置の一実施例を示すブロ
ック図、図2は質問器の送信波形と応答器の受信波形な
らびに内部回路のタイミングチャート、図3は応答器の
受信部の回路図、図4は複数の応答器の通信状態を示す
タイミングチャート、図5は第1と第2の2つの応答器
間の距離と第1の応答器の受信レベルとの関係を示す特
性図で、第2の応答器の共振周波数をf2にずらした場
合と従来例との比較を示す。図6は応答器の受信部の回
路の別な例を示す図である。
【0015】図1において1は質問器、2は通信エリア
3内において、質問器1と通信を行う応答器である。応
答器2において、4は受信部、5は電源部、6は復調部
で、電源部5とともに受信部4の出力端に接続される。
7aは第1の制御部で、復調部6の出力端に接続され
る。8は第1の制御部7aに接続されたメモリ、9は変
調部で第1の制御部7aの出力端に接続される。10は
送信部で、変調部9の出力端に接続される。11はタイ
マー、7bは第2の制御部で、この第2の制御部7bの
出力端は受信部4に接続され、かつ第2の制御部7bは
タイマー11の出力端に接続される。
【0016】受信部4の構成例を図3に示す。受信部は
コイルL1、コンデンサC1を有し、かつ周波数fcで
共振する並列共振回路12と、この並列共振回路12と
並列に接続されるコンデンサC2と電界効果トランジス
タFET1との直列回路により構成される。そして電界
効果トランジスタFET1は第2の制御部7bの出力端
に接続される。
【0017】図1において、通信エリア3に入った応答
器2は質問器1からの読みとり信号を受信部4にて受信
すると、復調部6により質問器1のコマンドの信号を復
調する。質問器1のコマンドとしては、応答器2内のメ
モリ8に格納されている応答器2の固有のIDコード
や、各種データなどを読み出すものなどが考えられる。
第1の制御部7aは復調結果からコマンドに従ってメモ
リ8内のデータを読み出し、変調部9へと伝送させる。
変調部9ではデータに合わせて変調をかけ、送信部10
へ伝送し、質問器1に返送信号を送信する。なお、変調
方式としては、ASK(Amplitude Shif
t Keying)やFSK(Frequency S
hift Keying)、PSK(Phase Sh
iftKeying)などが考えられる。応答器2は送
信すべきデータを送信すると、第2の制御部7bの出力
がオフからオンとなり、その信号は受信部4へ伝送され
る。ここで電界効果トランジスタFET1が導通してい
ない場合の並列共振回路12の共振周波数f1は次式で
表される。
【0018】
【数1】
【0019】一方、電界効果トランジスタFET1が導
通した場合の並列共振回路12の共振周波数は次式で表
されるf2となる。
【0020】
【数2】
【0021】ここで質問器1からの読みとり信号の周波
数をf1と設定した場合、並列共振回路12の共振周波
数がf1から離れるほど質問器が送信する信号の受信効
率は低下し、受信波形の振幅は減少する。よってコンデ
ンサC2の容量値を大きくすることで、共振周波数f1
とf2の差が大きくなり、受信波形の振幅差が大きくな
る。
【0022】第2の制御部7bに接続されたタイマー1
1によって、第2の制御部7bの出力がオンする時間、
たとえば応答器2が通信エリア3を通過するまでの時間
が設定される。その設定時間は各システム毎に応答器2
が通信エリア3内に存在する時間等である。応答器2が
通信エリア3外に移動するとタイマー11がオフとな
り、第2の制御部7bの出力がオフとなる。これにより
並列共振回路12の共振周波数はf1に戻り、再度通信
エリア3に入ってきたときでも質問器1の読みとり信号
の受信波形振幅を大きくとることが可能となる。なお、
タイマー11等の電源の供給は電源部に充電用コンデン
サ(図に示していない)を接続して充電させたものを用
いるか、各応答器2に電池等をもたせるか、または質問
器1から周波数f2の無変調波を送信し、応答器2はそ
の高周波信号を整流して直流にし、これを充電用コンデ
ンサ(図に示していない)に充電したものを動作電源に
使っても良い。この場合、応答器2が通信エリア3から
出ると質問器1からの送信信号を受信しなくなることか
ら、回路内の電源電圧レベルや受信波形振幅の低下を検
知し、それぞれあるしきい値を下回ったところで第2の
制御部7bの出力をオフとし、共振周波数をf1に戻す
ことが可能となる。
【0023】ここで複数の応答器がほぼ同時に通信エリ
アに進入した場合のタイムチャートを図4に示す。な
お、この図においては2つの応答器2a、2bが示され
ている。各応答器2a、2bが返送するタイミングは従
来提案されているように、各応答器2a、2b毎にあら
かじめ返送タイミングを設定して重複しないようにする
方法などが考えられる。図4において通信エリア3に入
った応答器2a、応答器2bは質問器1の送信周波数f
1の信号を受信するが、各々の応答器2a、2bの並列
共振回路12の共振周波数がともにf1であることから
生じる受信波形振幅の低下や質問器1からの読み出しコ
マンドの受信波形の歪みにより復調不可能状態であるこ
とを検知し、他の応答器が近くに存在していると判断す
る。すると応答器2bはあらかじめ設定された送信時間
がくるまで第2の制御部7bの出力をオンとし、並列共
振回路12の共振周波数をf2にする。
【0024】ここで2つの応答器2a、2b間の距離L
と共振周波数f1の応答器2aの受信波形振幅の関係を
図5に示す。送信を停止している応答器2bの共振周波
数f2を質問器1の送信周波数f1から遠ざけることに
より、図16の従来例とは異なり、応答器間距離Lを近
づけた場合の並列共振回路12の結合等によって起こる
応答器2aの受信波形振幅の低下を軽減することができ
る。また受信波形の歪みが無くなり、質問器1の読み出
しコマンドの復調が不可能になるといった通信不可能状
態を回避することが可能となる。これにより応答器2a
は、応答器2bにより質問器1の送信する信号の受信波
形振幅の低下や受信波形の歪みによる復調不可能状態に
させられることがなく、読み出しコマンドを正常に受信
でき、返送すべきデータをメモリ8から読み出して質問
器1へ返信することができる。応答器2aはデータ送信
後、通信エリア3外に出るまで第2の制御部7bの出力
をオンとして並列共振回路12の共振周波数をf2と
し、受信波形振幅を自ら低下させる。
【0025】一方、応答器2aがデータの送信を終えた
後、応答器2bは質問器1の次の読み出しコマンドを受
信する前にタイマー11がオフとなり第2の制御部7b
の出力をオフとして共振周波数をf1に戻す。このとき
応答器2aの並列共振回路12の共振周波数はf2であ
るので、応答器2bの受信波形振幅は大きくなり、受信
波形の歪み等も無い状態となる。そして読み出しコマン
ドを正常に受信し、データ送信後、再度第2の制御部7
bの出力をオンとして受信波形振幅を小さくし、通信エ
リア3外に出るまでそれを維持する。以上の方式によ
り、各応答器2a、2bは他の応答器に質問器1の読み
出しコマンドの受信を妨げられることなく、また混信な
く通信することができる。なお、上記では2つの応答器
の例を示したが、複数応答器が存在しても同様の効果が
得られる。またここでは読み出しコマンドの例を示した
が、質問器1は各応答器2a、2bに対して、メモリ8
にデータを書き込むコマンドや書き込むデータ等を送っ
てもよく、その場合でも上述の方法を用いればよい。
【0026】一方、受信部4に図6に示すような受信回
路を用いることも考えられる。図6において、コイルL
1、コンデンサC1を有し、かつ周波数fcで共振する
並列共振回路12と、この並列共振回路12と並列に接
続される抵抗R2と電界効果トランジスタFET1との
直列回路により構成される。そして電界効果トランジス
タFET1は第2の制御部7bの出力端に接続される。
第2の制御部7bに上述と同様の信号を与えることによ
り電界効果トランジスタFET1を導通し、並列共振回
路12のQ値を、電源を効率良く得るために高く設定さ
れたものから低いものにする。Q値が低くなることによ
り、複数の応答器2a、2bが接近した場合に並列共振
回路12同士の結合が低減され、上述と同様の効果を得
ることができる。なお、電界効果トランジスタFET1
を導通するタイミングは、上述に示したものと同じであ
り、送信終了後、または送信を許可されていないタイミ
ングである。
【0027】実施の形態2.次に別の実施の形態2を示
す。図7に質問器1と応答器2の回路構成、図8に通信
エリア3に3つの応答器2a、2b、2cが入ってきた
時の質問器アンテナと各応答器2a、2b、2cの位置
関係、図9に質問器1と各応答器2a、2b、2cの通
信タイムチャート、図10に応答器2の送受信部回路例
を示す。通信エリア3内に存在する複数の応答器2a、
2bからメモリ8内のデータを収集する方法として、質
問器1は最初に各応答器2a、2bが所有する固有のI
Dコードを収集し、次に収集した複数のIDコードをひ
とつずつ選択して通信エリア3に送信し、各応答器2
a、2bは受信したIDコードと自分のIDコードを比
較し、一致した応答器のみが質問器1からのコマンドに
従ってメモリ8とのアクセスをおこない、メモリ8内の
データ等を返送したり、質問器1が送信した書込データ
をメモリ8に書き込む方法がある。この場合、質問器1
は通信エリア3内に存在する全ての応答器2に向かって
各応答器2a、2bからIDコードを収集するためのコ
マンドを送信するが、複数の応答器2a、2bにおける
並列共振回路12間の結合により受信波形の歪みが生
じ、コマンドを認識できない応答器が発生する。コマン
ドを認識できなかった応答器は固有のIDコードを質問
器1に教えることができないので、質問器1はその応答
器が通信エリア内に存在しないものと誤判断してしま
う。
【0028】ここで実施の形態1のように各応答器2
a、2bに並列共振回路12の共振周波数を変化させる
時間、タイミングをタイマー11に設定する方法で全て
の応答器2にIDコード収集のコマンドを認識させるこ
とが考えられるが、そのシステムで使用する応答器2の
数が多い場合、各応答器2a、2bに異なるタイマーの
設定を行うことは困難である。また、応答器2の並列共
振回路同士の結合による受信波形の歪みは、通信エリア
3内に存在する全ての応答器2に同様に起こるものでは
なく、ひとつの応答器2は質問器1の読み出しコマンド
を正常に受信できるが他の応答器2は受信波形に歪みが
生じ、復調できないという場合がある。特に図17のよ
うな振幅による変調(ASK )時には各応答器2a、2b
の回路の内部インピーダンスの変化が激しいことから、
その変化が応答器2同士でノイズとなって発生する可能
性がある。これは質問器1と各応答器2a、2bの位置
関係により上述のような現象が発生する。
【0029】そこで質問器1のIDコード収集コマン
ド、および応答器2のメモリ8内データの読み出し、書
き込み等のコマンドを正常に受信し、メモリ8内のデー
タの返信等を行った応答器2から順に並列共振回路12
の共振周波数を変化させる方法がある。図7に示す質問
器1において、13は発振部(OSC)、14は変調
部、15は復調部、16は制御部(CPU)、17はス
イッチ、18は第1の送受信部、19は第2の送受信部
である。そして発振部13は変調部14に接続され、こ
の変調部14は制御部16とスイッチ17に接続され
る。同様に復調部15は制御部16とスイッチ17とに
接続される。また制御部16はスイッチ17に接続され
る。さらにスイッチ17は第1の送受信部18と第2の
送受信部19とに接続され、両送受信部18、19を選
択的に切り換える。また応答器2において、20は送受
信部であり図1の受信部4および送信部10に相当す
る。そして送受信部20は制御部7、電源部5、復調部
6、変調部9に接続される。メモリ8は制御部7に接続
される。
【0030】まず図7に示す質問器1においてスイッチ
17によって第1の送受信部18が選択される。質問器
1は第1の送受信部18から通信エリア3内に存在する
全ての応答器2a、2b、2cに対して周波数f1のI
Dコード収集コマンド信号を送信する(図9)。一方こ
のとき各応答器2a、2b、2cは、並列共振回路12
の共振周波数がf1に設定されている。応答器2cは通
信エリア3に存在するが、応答器2aおよび2bから離
れた位置に存在しているため、応答器2cの並列共振回
路12は応答器2aおよび2bの並列共振回路12と結
合することなく、質問器1からのIDコード収集コマン
ドを正常に受信できる。一方、応答器2aと2bは接近
した状態で存在しているために、お互いの並列共振回路
12で結合が生じ、受信波形振幅の低下や波形歪みが発
生する状態にある。しかし応答器2aは質問器1との通
信距離が近いため受信振幅が大きく、信号の歪みも少な
いので、IDコード収集コマンドを正常に受信すること
ができる。よって応答器2a、および2cはIDコード
収集コマンドを復調し、制御部7によりメモリ8内に格
納されている固有のIDコードを読み出し、変調部9で
変調して送受信部20にて返送する。一方、応答器2b
は応答器2aの並列共振回路12の影響を受けることで
受信波形が歪み、質問器1からのIDコード収集コマン
ドを復調することができない。
【0031】IDコードを返信した応答器2a、および
2cは質問器1から返送されるIDコードの受信体制に
はいる。ここで応答器2a、および2cが送信した信号
は微弱であることから、質問器1では通信距離が近い応
答器2aのIDコードを判別することができる。よって
質問器1は通信エリア3に応答器2aのIDコードを送
信する。応答器2aは受信したIDコードと質問器1の
IDコード収集コマンドにより送信した固有のIDコー
ドが一致したことを確認した後に並列共振回路12の共
振周波数をf1からf2に変換する。一方、応答器2c
は受信したIDコードと送信した固有のIDコードが異
なっていたことから、質問器1が認識しなかったと判断
し、並列共振回路12の共振周波数をf1のままにして
おく。質問器1への返信には、例えば応答器2の並列共
振回路12のインピーダンスを変調部9からのデータに
あわせて変化させることで行う。応答器2の送受信回路
例を図10に示す。インピーダンスの変化のさせ方とし
ては第2の電界効果トランジスタFET2を導通、非導
通させる方法などが考えられる。質問器1が送信したI
Dコードと質問器1のIDコード収集コマンドにより送
信した固有のIDコードが一致したことを確認した後に
第1の電界効果トランジスタFET1がONとなり、コ
イルL1、コンデンサC1からなる並列共振回路12の
共振周波数f1が式2の関係によりコイルL1、コンデ
ンサC1、C2からなる並列共振回路12の共振周波数
f2へと変化する。
【0032】一方、応答器2aからの返信信号を受信し
た質問器1は、他の応答器2b、2cが通信エリア3内
に存在しているかを確認するため、再度IDコード収集
コマンドを送信する。ここで応答器2aは既に質問器1
のコマンドに従ってIDコードを送信していることか
ら、並列共振回路12の共振周波数をf2にしておき、
他の応答器2bの並列共振回路12へ影響を与えないよ
うにしている。応答器2aの並列共振回路12の共振周
波数がf2になっていることから、応答器2bとの並列
共振回路12間の結合の強さが軽減され、応答器2bは
受信振幅が大きくなり、受信信号の歪みも無くなる。そ
こで応答器2bと2cは質問器1からのIDコード収集
コマンドを復調することが可能となり、応答器2bと2
cは同様にメモリ8内に格納されている固有のIDコー
ドを返信する。ここで応答器2bは応答器2cより質問
器1に近い位置に存在していることから、質問器1は応
答器2bのIDコードを認識し、応答器2aと同様に応
答器2bのIDコードを通信エリア3に送信する。応答
器2bは質問器1が送信したIDコードと自らが送信し
た固有のIDコードを比較して一致した場合、図10の
電界効果トランジスタFET1をONにして並列共振回
路12の共振周波数をf1からf2に変換する。質問器
1は再度IDコード収集コマンドを送信し、応答器2c
のIDコードを読み出し、そのIDコードを送信する。
応答器2cは質問器1が送信したIDコードから質問器
1に認識されたと判断し、並列共振回路12の共振周波
数をf1からf2にする。
【0033】ここで質問器1は4回目のIDコード収集
コマンドを送信する。全ての応答器2a、2b、2cは
IDコードの返信を終了しているので、質問器1に返っ
てくる信号はない。質問器1はこれを判断し、第1の送
受信部18の共振周波数をスイッチ17にてf1からf
2に切り替える。その後、各応答器2a、2b、2cの
メモリ8内データの読み出しコマンド、または書き込み
コマンドと書き込みデータに、収集したIDコードを付
加して、周波数f2にて通信エリア3内に送信する。
【0034】通信エリア3内に存在する全ての応答器2
a、2b、2cはIDコードを送信し、質問器1が送信
したIDコードを比較して一致した後、並列共振回路1
2の共振周波数をf1からf2に切り替えているので、
IDコード収集コマンドを受信したときと同じ状態で質
問器1からの読み出しコマンド、または書き込みコマン
ドと書き込みデータを受信する。よってIDコード収集
コマンドを受信したときと同じように、応答器2aおよ
び2cが受信可能な状態であり、応答器2bは受信電圧
の振幅低下や受信波形の歪み等から質問器1からの読み
出しコマンド、または書き込みコマンドと書き込みデー
タを受信することができない。ここで質問器1はIDコ
ードを収集した順番にIDコードを付加した読み出しコ
マンド、または書き込みコマンドと書き込みデータを送
信する。
【0035】ここで、応答器2aおよび2cは受信した
信号を復調し、コマンドに付加されているIDコードと
自分のIDコードを比較し、一致したらコマンドにあわ
せてメモリ8とのアクセスを行う。図9において質問器
1は応答器2aのIDコードを付加してコマンドを送信
しているので、応答器2aは質問器1にデータを送信す
るが、応答器2cは自分へのコマンドではないことを認
識し、待機状態となる。一方応答器2aはメモリ8との
アクセスが終了し、メモリ8内のデータを送信し終える
と、再度並列共振回路12の共振周波数をf2からf1
に切り替える。応答器2aと交信を終えた質問器1は、
応答器2aの次にIDコードを収集した応答器2bに対
して同様な動作を行い、応答器2bも応答器2aと同様
な動作で返信を行う。このとき応答器2bの並列共振回
路12は、応答器2aがデータ送信後に並列共振回路1
2の共振周波数をf2からf1に切り替えているので、
応答器2aの並列共振回路12の影響を受けずに質問器
1と通信することが可能となる。質問器1はIDコード
を収集した全ての応答器に対して同様の動作をおこな
い、一方通信エリア3内に存在し、IDコードを質問器
1に送信した全ての応答器も同様な動作により質問器1
と交信をする。
【0036】図9においては応答器2cと交信中に応答
器2aが通信エリア3外に出たことを示しているが、並
列共振回路12の共振周波数はf1に戻っているので再
度通信エリア3に入ってきても、応答器2aは質問器1
のID収集コマンドを受信することが可能となる。
【0037】ここで、もし送ったIDコードと自分が保
有しているIDコードを比較して異なっていた場合、再
度IDコード収集コマンドを受信し、IDコードととも
に前回に送ったIDコードが間違って認識されたことを
質問器1に知らせるデータを付加することも考えられ
る。これにより質問器1では前回受信したIDコードが
間違ったものであることを認識し、再度受信したIDコ
ードを登録し、以後の通信では新しく入手したIDコー
ドを使用するようにする。なお図9では質問器1が応答
器2a、2b、2cに対して、応答器2a、2b、2c
のメモリ8内データを送信させる読み出しコマンドの例
を示しているが、周波数f2で送信するコマンドは応答
器2a、2b、2cのメモリ8にデータを書き込む書き
込みコマンドや書き込みデータ、又は応答器2a、2
b、2cへの各種コマンドでも良い。
【0038】実施の形態3.次に実施の形態3について
説明する。図13はQ値を低くする方法を用いたこの発
明の実施の形態3を示す通信タイムチャートである。一
方、上記実施の形態1から2において、応答器2は並列
共振回路12の共振周波数を変化させるのではなく、図
11のように並列共振回路12に並列に接続した抵抗R
2により、並列共振回路12のQ値を低くすることによ
っても、同じような効果を得ることができる。
【0039】図13中の線幅は各応答器2a、2b、2
cが受信する電圧振幅を表している。ここで応答器2
a、2b、2cが質問器1からのIDコード収集コマン
ドを受信し、IDコードを返信し、質問器1が送信した
IDコードと先に送信したIDコードを比較する過程は
上記実施の形態2と同じであるが、通信エリア3内に存
在する全ての応答器2a、2b、2cのIDコードを収
集した後、質問器1はID収集が終了したことを示すコ
マンドを送信する。このとき、応答器2a、2b、2c
の並列共振回路12のQ値を低くしているので、質問器
1からf1で送信してくる信号の受信電圧振幅は小さく
なっていることから、質問器1はこのコマンドの時には
送信電力をあげて、信号を送信する。図12は質問器1
からのID収集終了のコマンドを受信する回路で、2
1、22はスイッチ、23は電界効果トランジスタFE
T1に入力される信号を反転させる反転回路、24は増
幅器である。この回路によってID収集終了のコマンド
の時のみ増幅器24にて増幅して復調できるようにす
る。ここで各応答器2a、2b、2cは並列共振回路1
2のQ値を低くしているので、質問器1からの信号の歪
みは低減され、全ての応答器2a、2b、2cがコマン
ドを受信することが可能となる。これにより質問器1は
1つの周波数を使って交信を行うことができ、アンテナ
構成が簡略化される。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、通信を許可された特
定の応答器が質問器に対して送信している間、特定の応
答器以外の応答器はその共振回路の共振周波数を質問器
の送信するコマンドの送信周波数から自らずらせ、また
特定の応答器は、送信を終了した後、または送信を許可
されていないタイミングにおいて、その共振回路の共振
周波数を質問器の送信するコマンドの送信周波数からず
らせ、この特定の応答器に代わって他の応答器がその共
振回路の共振周波数を質問器の送信周波数に合わせるよ
うにしているので、各応答器が通信エリア内で接近して
いる場合でも応答器間の共振回路同士の結合が低減さ
れ、したがって受信波形振幅を低下させることがなくな
り、このため他の応答器の質問器との通信を妨げること
がなく、質問器が送信しているコマンドの送信周波数と
同じ共振周波数の共振回路をもった応答器のみが質問器
と通信ができる。また受信波形の歪みなどによる通信不
能状態を回避するようにしたので、返信を許された応答
器は質問器の読み出し信号等を良好に受信し、データを
返送することが可能となるなどの効果がある。
【0041】請求項2の発明は、質問器が応答器に対
し、IDコード収集コマンドとその応答器からのデータ
の読み取り、書き込みコマンドをたがいに異なる周波数
で送信するとともに、応答器側も同様に、質問器に対し
それぞれのコマンドに対応した周波数で送信するので、
請求項1と同様に、各応答器が通信エリア内で接近して
いる場合でも応答器間の共振回路同士の結合が低減され
ることがなく、したがって受信波形振幅を低下させるこ
とがなくなり、このため他の応答器の質問器との通信を
妨げることがなく、質問器が送信しているコマンドの送
信周波数と同じ共振周波数の並列共振回路をもった応答
器のみが質問器と通信ができる。また受信波形の歪みな
どによる通信不能状態を回避するようにしたので、返信
を許された応答器は質問器の読み出し信号等を良好に受
信し、データを返送することが可能となるなどの効果が
ある。
【0042】請求項3の発明は、通信を許可された特定
の応答器が質問器に対して送信している間、特定の応答
器以外の応答器はその共振回路のQ値を低く設定し、ま
た特定の応答器は、送信を終了した後、または送信を許
可されていないタイミングにおいて、その共振回路のQ
値を低くし、この特定の応答器に代わって他の応答器が
その共振回路のQ値をもとに戻すようにしているので、
各応答器が通信エリア内で接近している場合でも応答器
間の共振回路同士の結合が低減され、したがって受信波
形振幅を低下させることがなくなり、このため他の応答
器の質問器との通信を妨げることがなく、Q値をもとに
戻している応答器のみが質問器と通信ができる。また受
信波形の歪みなどによる通信不能状態を回避するように
したので、返信を許された応答器は質問器の読み出し信
号等を良好に受信し、データを返送することが可能とな
るなどの効果がある。
【0043】請求項4の発明は、質問器が通信エリア内
に存在するすべての応答器のIDコードを取得したと
き、その収集が終了したことを示すコマンドを送信出力
を上げて通信エリア内に送信するので、各応答器は共振
回路のQ値を低くしている状態で、質問器1からの収集
が終了したことを示すコマンドを、全ての応答器がコマ
ンドを受信することが可能となる。これにより質問器は
1つの周波数を使って交信を行うことができ、アンテナ
構成が簡略化される。さらに請求項3と同様に、各応答
器が通信エリア内で接近している場合でも応答器間の共
振回路同士の結合が低減され、したがって受信波形振幅
を低下させることがなくなり、このため他の応答器の質
問器との通信を妨げることがなく、Q値をもとに戻して
いる応答器のみが質問器と通信ができる。また受信波形
の歪みなどによる通信不能状態を回避するようにしたの
で、返信を許された応答器は質問器の読み出し信号等を
良好に受信し、データを返送することが可能となるなど
の効果がある。
【0044】請求項5の発明は、応答器を、変調部と、
コイルとコンデンサの並列共振回路により構成された送
受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する復調
手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に変換
する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信号お
よびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、データ
を記憶するメモリと、応答器の並列共振回路に並列に接
続された電界効果トランジスタとコンデンサとの直列回
路と、電界効果トランジスタを制御することによって応
答器の共振回路の共振周波数を制御する制御部とから構
成したので、請求項1と同様に、各応答器が通信エリア
内で接近している場合でも応答器間の共振回路同士の結
合が低減され、したがって受信波形振幅を低下させるこ
とがなくなり、このため他の応答器の質問器との通信を
妨げることがなく、質問器が送信しているコマンドの送
信周波数と同じ共振周波数の共振回路をもった応答器の
みが質問器と通信ができる。また受信波形の歪みなどに
よる通信不能状態を回避するようにしたので、返信を許
された応答器は質問器の読み出し信号等を良好に受信
し、データを返送することが可能となるなどの効果があ
る。
【0045】請求項6の発明は、応答器を、変調部と、
コイルとコンデンサの並列共振回路により構成された送
受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する復調
手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に変換
する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信号お
よびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、データ
を記憶するメモリと、応答器の並列共振回路に並列に接
続された電界効果トランジスタと抵抗との直列回路と、
電界効果トランジスタを制御することによって応答器の
共振回路のQ値を制御する制御部とから構成したので、
請求項3と同様に、各応答器が通信エリア内で接近して
いる場合でも応答器間の共振回路同士の結合が低減さ
れ、したがって受信波形振幅を低下させることがなくな
り、このため他の応答器の質問器との通信を妨げること
がなく、Q値をもとに戻している応答器のみが質問器と
通信ができる。また受信波形の歪みなどによる通信不能
状態を回避するようにしたので、返信を許された応答器
は質問器の読み出し信号等を良好に受信し、データを返
送することが可能となるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による非接触データ送
受信方法および装置を示すブロック図である。
【図2】図1における質問器の送信波形と応答器の受信
波形ならびに内部回路のタイミングチャートである。
【図3】図1における応答器の受信部の回路図である。
【図4】質問器と複数の応答器の通信状態を示すタイミ
ングチャートである。
【図5】第1と第2の2つの応答器間の距離と第1の応
答器の受信レベルとの関係を示す特性図で、第2の応答
器の共振周波数をf2にずらした場合と従来例との比較
を示す図である。
【図6】図1における応答器の受信部の回路図の別の例
である。
【図7】この発明の実施の形態2による非接触データ送
受信方法および装置を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態2による非接触データ送
受信方法および装置における質問器と応答器との同一通
信エリア内における位置関係を示す平面図である。
【図9】この発明の実施の形態2による非接触データ送
受信方法および装置における質問器と応答器との通信タ
イミングチャートである。
【図10】この発明の実施の形態2による非接触データ
送受信方法および装置における応答器の送受信回路図で
ある。
【図11】この発明の実施の形態3による非接触データ
送受信方法および装置を示す応答器の送受信部の回路図
である。
【図12】この発明の実施の形態3による非接触データ
送受信方法および装置を示す回路図である。
【図13】この発明の実施の形態3による通信タイミン
グチャートである。
【図14】従来の非接触データ送受信装置ブロック構成
図である。
【図15】質問器に対する複数の応答器の位置関係を示
す平面図である。
【図16】図14に示す状態において質問器が応答器か
ら受ける信号の状態を示す受信状態図である。
【図17】2つの応答器間の距離と第1の応答器の受信
振幅との関係を示す特性図である。
【図18】ASK通信における波形の歪みを示す波形図
である。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 3 通信エリア 4 受信部 5 電源部 6 復調部 7 制御部 8 メモリ 9 変調部 10 送信部 L1 コイル C1,C2 コンデンサ R2 抵抗 FET1,FET2 電界効果トランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、上記質問器によっ
    て通信を許可された特定の応答器が上記質問器に対し所
    定のタイミングをもって応答するとともに、その特定の
    応答器が上記質問器に対して送信している間、上記特定
    の応答器以外の応答器はその共振回路の共振周波数を上
    記質問器の送信するコマンドの送信周波数から自らずら
    せ、かつ上記特定の応答器は、送信を終了した後、また
    は送信を許可されていないタイミングにおいて、その共
    振回路の共振周波数を上記質問器の送信するコマンドの
    送信周波数からずらせ、この特定の応答器に代わって他
    の応答器がその共振回路の共振周波数を上記質問器の送
    信周波数に合わせることを特徴とする非接触データ送受
    信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記質問器は上記応
    答器に対し、上記応答器のIDコードを収集するIDコ
    ード収集コマンドと上記応答器からのデータの読み取
    り、またはメモリへのデータ書き込みのコマンド等をた
    がいに異なる周波数で送信するとともに、上記応答器も
    上記質問器に対し、固有のIDコードとメモリ内データ
    を上記質問器の上記応答器に対するIDコード収集コマ
    ンドと上記応答器からのデータの読み取り、またはメモ
    リへのデータ書き込みのコマンド等とそれぞれ対応した
    異なる周波数で送信することを特徴とする非接触データ
    送受信方法。
  3. 【請求項3】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、上記質問器によっ
    て通信を許可された特定の応答器が上記質問器に対し所
    定のタイミングをもって応答するとともに、その特定の
    応答器が上記質問器に対して送信している間、上記特定
    の応答器以外の応答器はその共振回路のQ値を低く設定
    し、かつ上記特定の応答器は、送信を終了した後、また
    は送信を許可されていないタイミングにおいて、その共
    振回路のQ値を低くし、この特定の応答器に代わって他
    の応答器がその共振回路のQ値をもとに戻すことを特徴
    とする非接触データ送受信方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記質問器は通信エ
    リア内に存在するすべての応答器のIDコードを取得し
    た後、IDコード収集が終了したことを示すコマンドを
    送信出力を上げて上記通信エリア内に送信することを特
    徴とする非接触データ送受信方法。
  5. 【請求項5】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、応答器には変調部
    と、コイルとコンデンサの並列共振回路により構成され
    た送受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する
    復調手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に
    変換する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信
    号およびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、デ
    ータを記憶するメモリと、上記応答器の並列共振回路に
    並列に接続された電界効果トランジスタとコンデンサと
    の直列回路と、上記質問器によって通信を許可された特
    定の応答器が上記質問器と通信する必要があるときに上
    記電界効果トランジスタを非導通とし、かつ上記特定の
    応答器が上記質問器に対して送信する必要がないときに
    上記電界効果トランジスタを駆動させる制御部とを設け
    た非接触データ送受信装置。
  6. 【請求項6】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    る非接触データ送受信装置において、応答器には変調部
    と、コイルとコンデンサの並列共振回路により構成され
    た送受信手段と、この送受信手段からの信号を復調する
    復調手段と、質問器からの搬送波を応答器の内部電源に
    変換する内部電源手段と、応答器の送受信手段からの信
    号およびメモリとのアクセスを制御する制御手段と、デ
    ータを記憶するメモリと、上記応答器の並列共振回路に
    並列に接続された電界効果トランジスタと抵抗との直列
    回路と、上記質問器によって通信を許可された特定の応
    答器が上記質問器と通信する必要があるときに上記電界
    効果トランジスタを非導通とし、かつ上記特定の応答器
    が上記質問器に対して送信する必要がないときに上記電
    界効果トランジスタを駆動する制御部とを設けた非接触
    データ送受信装置。
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