JPH09279927A - 四連リンク型のドアヒンジ - Google Patents

四連リンク型のドアヒンジ

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JPH09279927A
JPH09279927A JP8121056A JP12105696A JPH09279927A JP H09279927 A JPH09279927 A JP H09279927A JP 8121056 A JP8121056 A JP 8121056A JP 12105696 A JP12105696 A JP 12105696A JP H09279927 A JPH09279927 A JP H09279927A
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Application number
JP8121056A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Sugimoto
直之 杉本
Kenichi Yamada
健一 山田
Kazumi Ito
和美 伊藤
Yuzuru Sato
譲 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takigen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Takigen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉じ位置から180度開放でき、所定の開放
位置で仮り固定あるいはロック固定できる四連リンク型
のドアヒンジを提供する。 【解決手段】 主リンク7と、規制リンク10と、一対
の平行リンク8・9とで四連リンクを組む。主リンク7
および規制リンク10のそれぞれは、平面視においてL
字状に形成し、リンク機構の開放角度を稼ぐ。規制リン
ク10と固定ブラケット4との間に、ばね22の弾性力
で係合状態を保持するデテント機構を設ける。主リンク
7と可動ブラケット5との間に、リンク機構の開閉動作
を阻止するロック機構を設ける。ロック機構はスライド
するロックレバー28を有し、これを操作して主リンク
7に設けたロックピン27を係合捕捉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多連リンク型のド
アヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のドアヒンジの代表例にスライド
ヒンジがある。スライドヒンジは、家具の側板に装着さ
れる本体側ヒンジと、ドア内面に装着されるドア側ヒン
ジと、両者を接続する複数組のリンク等で構成されてお
り、ドアを閉じ位置から90度以上開き操作できる。閉
じ位置から180度開き操作できる形態もある。
【0003】特公平6−43775号公報には、四連リ
ンクを機構要素とするヒンジが開示されている。そこで
は長リンクと短リンクとからなるリンク対の一端を、戸
枠側とドア側とにそれぞれ連結し、異なるリンク対の長
リンクと短リンクとをそれぞれ連結し、交差する一対の
長リンクの中途部どうしを相対回動可能に連結してい
る。このヒンジによれば、戸パネルを戸枠から徐々に遠
ざけながら開放旋回できる利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばコンテナ状の荷
室を備えたトラックにおいて、後方の出入口とは別に荷
室の側面に第2の出入口を設けたものがある。そこで
は、開放時のドアが荷室側面から大きく突出するのを避
けるために、スライドドアで出入口を開閉している。し
かし、この種のドアは大形で重く開閉しにくいため、揺
動型のドアに変更して開閉操作を軽快に行えるようにす
ることが望まれる。この場合にも、閉じ状態においてド
アを荷室側面と面一状に保持でき、全開時にはドアを荷
側の外面に沿って開放保持できることが不可欠となる。
【0005】先の四連リンク型のヒンジは、上記の要請
事項をある程度まで満足できるが、なお十分ではない。
第1に、開放角度が不足する。開閉操作力を軽減できる
反面、開閉途中に突風を受けて急開閉するおそれもあ
る。ドア閉じ状態における四連リンク機構の折りたたみ
形状をできるだけコンパクト化し、荷室内空間を有効に
利用することも併せて要請される。
【0006】本発明の目的は、ドアを閉じ位置から18
0度前後にまで開放でき、しかも開放途中においてドア
を仮り固定できる四連リンク型のドアヒンジを提供する
にある。本発明の目的は、ドアを所定の開放位置で開閉
不能にロック固定できる四連リンク型のドアヒンジを提
供するにある。本発明の目的は、ドア閉じ時のヒンジを
コンパクトに折りむことができ、しかもヒンジの占有空
間内にロック機構を収めることができる四連リンク型の
ドアヒンジを提供するにある。本発明の目的は、コンテ
ナ型のトラックのサイドドアや後部ドア等の大形ドアに
好適な四連リンク型のドアヒンジを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のドアヒンジは、
開口2の内側面に取り付けられる固定ブラケット4と、
ドア3の内側面に取り付けられる可動ブラケット5と、
両ブラケット4・5を連結するリンク機構とからなる。
リンク機構は、固定ブラケット4に回動自在に枢着し
た、それぞれ平面視がL字形の主リンク7および規制リ
ンク10と、可動ブラケット5に回動自在に枢着した長
短一対の平行リンク8・9とからなる。主リンク7と規
制リンク10とは、ドア閉じ状態において開口面とほぼ
平行に延び、内外に隣接する腕部7a・10aを有す
る。主リンク7の腕部7aの遊端と、短寸の平行リンク
9の遊端とを枢支連結し、規制リンク10の腕部10a
の遊端と、長寸の平行リンク8の遊端とを枢支連結す
る。さらに、主リンク7の腕部7aと長寸の平行リンク
8とは、両者7a・8の交差部で枢支連結する。以てド
ア3を閉じ位置と180度前後の開放角度位置との間で
開閉できるようリンク機構を構成する。規制リンク10
の回動基端と固定ブラケット4との間に、ドア3を所定
の開放位置で仮り固定するデテント機構を設ける。
【0008】具体的には、可動ブラケット5と、主リン
ク7の腕部7aの遊端との間に、ドア3を所定の開放位
置で開閉不能にロック固定するロック機構を設ける。デ
テント機構は、規制リンク10の回動基端に設けたカム
部20と、カム部20の回動軌跡と交差する位置におい
て、固定ブラケット4で往復動自在に支持され、ばね2
2でカム部20の回動軌跡の側へ向かって移動付勢した
係合ピン21と、カム部20の周面に凹み形成されて、
係合ピン21を係合保持する凹部25とからなる。
【0009】ロック機構は、主リンク7の腕部7aの遊
端に固定した少なくとも1個のロックピン27と、可動
ブラケット5でスライド自在に支持したロックレバー2
8と、可動ブラケット5とロックレバー28との間に設
けたクリック機構とからなる。ロックレバー28の一端
に、ロックピン27に係合してリンク機構の開閉回動を
阻止するロック凹部33を設ける。主リンク7と短寸の
平行リンク9を連結するピン17は、ロック機構のロッ
クピンを兼ねており、ドア3を90度開放した状態にお
いてロックレバー28がピン17と係合し、ドア3を1
80度開放した状態においてロックレバー28がロック
ピン27と係合するよう構成する。
【0010】
【作用】ドアヒンジを四連リンク機構で構成するので、
閉じ状態において開口面と面一状に支持したドア3を、
開口枠から徐々に遠ざけながら支障なく開放できる。開
口2の内側面に枢支連結した主リンク7および規制リン
ク10のそれぞれを、平面斜においてL字状に形成する
ので、ドア3を閉じ位置から180度前後にまで開放し
て、ドア3を開口2に連なる外壁に沿わせることができ
る。デテント機構は所定のドア開放位置、例えば90度
開放位置と180度開放位置等において、規制リンク1
0の開閉動作を規制して、ドア3を仮り固定しその位置
を弾性的に保持する。
【0011】ロック機構は、主リンク7を開閉回動不能
に係合保持して、ドア3を所定のドア開放位置、例えば
90度開放位置と180度開放位置において固定保持す
る。このドアロック状態においては、ドア3が突風にあ
おられて急開閉し、あるいは他物の衝突によってドア3
が急開するのを確実に防止できる。リンク機構用のピン
17をロックピン27に利用したロック機構によれば、
その分だけヒンジ構造を簡素化できる。
【0012】
【実施例】図1ないし図8は本発明に係るドアヒンジを
トラック荷室のサイドドアに適用した実施例を示す。図
2において、符号1はトラックの荷室、2は荷室の側面
に設けた開口、3は開口2を開閉する揺動型のドアであ
る。
【0013】ドア3を閉じ位置と180度開放位置との
間で開閉自在に支持するために、四連リンク型のヒンジ
を設け、ドア3の上下複数個所をヒンジで支持する。そ
のヒンジは、開口2の内側面にボルトで固定し固定ブラ
ケット4と、ドア3の内側面にボルトで固定した可動ブ
ラケット5と、両ブラケット4・5を連結するリンク機
構とからなる。
【0014】図3および図4に示すドア3の閉じ状態に
おいて、リンク機構は固定ブラケット4側に枢支連結さ
れる上下一対の主リンク7および規制リンク10と、可
動ブラケット5側に枢支連結される上下一対ずつの長短
の平行リンク8・9とからなる。固定ブラケット4およ
び可動ブラケット5は、それぞれ断面ハット形のプレス
成形金具からなり、コ字壁4a・5bがそれぞれ水平に
突出する状態で開口2の内側面とドア3の内面とに取り
付ける。
【0015】主リンク7は、左右に長い腕部7aと、腕
部7aの一側端から外面側(ドア3側)へ向かって延び
る基部7bとで、平面視においてL字状に形成したプレ
ス成形金具からなり、上下一対の主リンク7をコ字壁4
aの上下面に配置し、コ字壁4aに基部7bの遊端を軸
11で回動自在に支持する。軸11はコ字壁4aを上下
に貫通しており、その下端をかしめて抜け止めする。コ
字壁4aの上下壁と上下の主リンク7との間において、
軸11にスペーサ12を外嵌する。
【0016】規制リンク10は、左右に長い腕部10a
と、腕部10aの一側端から外面側へ延びる基部10b
と、上下の腕部10aを接続する連結部10cとで、平
面視においてL字状に形成したプレス成形金具からな
る。上下の基部10bをコ字壁4aの上下壁と主リンク
7との間に配置し、先の軸11より内側に配置した軸1
3でコ字壁4aに基部10bを回動自在に支持する。軸
13はコ字壁4aを上下に貫通しており、軸11と同様
に下端をかしめて抜け止めする。
【0017】平行リンク8・9は、それぞれ上下一対ず
つ設ける。両リンク8・9のうち、長寸の平行リンク8
は平面視においてへ字状に形成したプレス成形金具から
なり、その一端を可動ブラケット5のコ字壁5aにこれ
を上下に貫通する軸14で回動自在に支持する。軸14
は可動ブラケット5の固定ブラケット4に近い側の端部
寄りに配置する。短寸の平行リンク9は平面視において
逆L字形に形成したプレス成形金具からなり、その屈曲
部側の端部をコ字壁5aの上下面に配置し、コ字壁5a
にこれを上下に貫通する軸15で回動自在に支持する。
軸14・15も前記軸11と同様に軸下端をかしめて抜
け止めする。
【0018】上記の4種のリンク7・8・9・10を次
のように枢支連結して、四連リンクを構成する。主リン
ク7の腕部7aの遊端と短寸の平行リンク9の遊端を平
行リンク9が上下内側になる状態で上下に組み、遊端ど
うしをピン17で枢支連結する。規制リンク10の腕部
10aの遊端と長寸の平行リンク8の遊端を規制リンク
10が上下内側になる状態で上下に組み、両者10・8
の遊端どうしをピン18で枢支連結する。さらに、互い
に交差する主リンク7と長寸の平行リンク8とは、上下
の交差部分においてそれぞれピン19で連結する。
【0019】上記のように各リンク7〜10を連結した
状態において、軸14・15の中心距離は、ピン19・
17の中心距離と一致しており、可動ブラケット5と主
リンク7と一対の平行リンク8・9とが平行リンク機構
を構成する。ドア3を開き操作すると、主リンク7は軸
11のまわりに回動しながら、平行リンク機構を開口2
の外面側へ押し出し操作し、規制リンク10は軸13の
まわりに回動しながら、長寸の平行リンク8を介してリ
ンク姿勢を変化させる。
【0020】ドア3を90度開放位置と180度開放位
置において、それぞれ仮り固定し、あるいはロック固定
するために、規制リンク10と固定ブラケット4との間
にデテント機構を設け、さらに可動ブラケット5と主リ
ンク7との間にロック機構が設けられている。
【0021】図5および図6においてデテント機構は、
上下の規制リンク10の基部10bに設けた扇形のカム
部20と、固定ブラケット4のコ字壁4aを上下に貫通
する係合ピン21と、係合ピン21を係合付勢するばね
22とからなる。係合ピン21はコ字壁4aに通設した
長孔23で往復動自在に支持されて、上下一対の止め輪
24で抜け止め保持されており、カム部20の周面の回
動軌跡に入り込む係合姿勢と、回動軌跡の外の退避姿勢
との間で長孔23に沿って往復動できる。カム部20の
周面に2個所には、係合ピン21が落ち込み係合する半
円状の凹部25を設ける。前記ばね22は引っ張りコイ
ルばねからなり、その一端を軸13に掛け止め、他端を
係合ピン21に掛け止めてある。
【0022】ロック機構は、図3および図4に示すごと
く主リンク7の腕部7aの遊端に設けた2個のロックピ
ン27と、可動ブラケット5の内端の立壁部でスライド
自在に支持したロックレバー28と、ロックレバー28
を所定の操作位置に保持するクリック機構とからなる。
2個のロックピン27のうち、腕部7aの三角状の隅部
に設けたピン27はロック専用であるが、他の1個は主
リンク7と平行リンク9を連結するピン17を共用して
いる。
【0023】図7および図8においてロックレバー28
は、ベース部の一端に操作突起29を突設し、他端にロ
ック部30を突設した鍛造品ないしは鋳造品からなる。
ベース部の上下中央には左右方向のスライド溝31を通
設し、スライド溝31に挿通した2個のねじ軸32を固
定ブラケット5にナットで締結固定することにより、ロ
ックレバー28の全体をねじ軸32の頭部で左右スライ
ド自在に案内支持する。スライド溝31は、操作突起2
9およびロック部30の突出基部では断面T字状に形成
される。ロック部30に、ロックピン27を係合捕捉す
るためのロック凹部33を側端側が開口する状態で設け
る。
【0024】クリック機構は、スライド溝31を間に挟
んで操作突起29の上下に形成した有底穴34に収容さ
れる、上下一対ずつの圧縮コイル形のばね35および金
属製ボール36と、ボール36のスライド軌跡に沿って
可動ブラケット5の立壁部の上下に凹み形成した、上下
3個ずつのクリック凹部37とからなる。クリック機構
を設けることによって、ロックレバー28は待機位置
と、待機位置から所定距離だけスライド変位した90度
ロック位置、さらに同方向へスライド変位した180度
ロック位置において、それぞれ遊動不能に保持できる。
【0025】かかるドアヒンジによれば、ドア閉じ位置
では図3に示すように主リンク7の腕部7aがドア3と
平行となり、平行リンク8・9が主リンク7に対して斜
めに交差した姿勢になる。規制リンク10は連結部10
cの側端が固定ブラケット4と当接してそれ以上内方へ
の回動が規制されている。この状態からドア3を外方に
開放すると、主リンク7は軸11まわりに反時計方向に
回動し、主リンク7が閉じ位置から90度回動した時点
では、図5に示すようにドア3も90度開放位置へ移動
する。このとき規制リンク10の回動角は90度に達し
ないので、平行リンク8の遊端は規制リンク10側へ引
き寄せられる。その結果、ドア3は開口2の外面側へ押
し出され、反転できるだけの隙間が付与される。
【0026】90度開放位置においては、係合ピン21
がカム部20でばね22に抗して押し出された後、凹部
25に落ち込んで規制リンク10を仮り固定する。従っ
て、坂道等の傾斜路でトラックを駐車したような場合
に、ドア3が自重で徐々に開閉するのを阻止し、ドア3
を90度開放位置に仮り固定できる。この状態でロック
レバー28を主リンク7側へ向かってスライド操作する
ことにより、ピン17をロック凹部33で係合捕捉し
て、リンク機構の開閉両方向への回動動作を完全に阻止
でき、突風や他物の衝突等でドア3が急開閉するのを確
実に防止する。
【0027】ドア3をさらに開放回動すると、L字形の
主リンク7が開口2の縁を周り込んで外方に引出し回動
され、ドア3は引き続き規制リンク10による平行シフ
トを受けながら図5中の移動軌跡Pを描きながら開口2
の縁を回り込むように開放移動する。そして主リンク7
が180度回動すると、図1に示すように主リンク7の
大部分が開口2から突出し、ドア3は荷室1の外側面に
対向して開放姿勢に切り換わる。この状態においても、
デテント機構の係合ピン21は自動的に凹部25と係合
してドア3を保持する。さらにロックレバー28を主リ
ンク7の側へ向かってスライド操作することにより、ロ
ックピン27をロック凹部33で係合捕捉して、ドア3
を180度開放位置に固定保持できる。ロックレバー2
8を待機位置まで後退スライドした後は、ドア3を軽快
に閉じ操作できる。なお、ドア3は別途設けた錠装置に
よって閉じ状態を維持する。
【0028】ドア3を閉じた状態にいては、ロック機構
が規制リンク10と、主リンク7、および可動ブラケッ
ト5の平面視における外郭線内に納まるので、ドアヒン
ジ全体の空間占有量を小さくでき、その分だけ荷室1内
を有効利用できる。
【0029】上記の実施例以外に、ドア3は90度開放
位置と180度開放位置以外の任意の開放位置におい
て、デテント機構およびロック機構でそれぞれ仮り固定
あるいはロック固定できる。もちろん、両機構の固定角
度はそれぞれ異なるよう設定できる。デテント機構は、
ロック機構のクリック機構と同様に構成でき、要はばね
力によって係合状態を維持する構造であればよい。ロッ
ク機構のロックレバー28は待機位置と各ロック係合位
置とに姿勢変更できればよく、例えば可動ブラケット5
で揺動可能に支持してもよい。本発明のドアヒンジはト
ラック等のサイドドア以外に、工場、倉庫等の大形のド
ア用のヒンジとしても適用できる。リンク8・9は必ず
しも平行リンクで構成する必要はない。
【0030】
【発明の効果】本発明の四連リンク型のドアヒンジは、
主リンク7および規制リンク10のそれぞれを平面視に
おいてL字状に形成し、ドア開放時に両リンク7・10
が開口枠をまわり込むように回動して、開口枠との接当
干渉を避けるようにしたので、ドア3を閉じ位置から1
80度開放位置まで大きく開放できるうえ、規制リンク
10と固定ブラケット4との間に設けたデテント機構に
よって、所定の開放位置においてドア3を仮り固定し、
開放状態を維持できる。さらに、主リンク7と可動ブラ
ケット5との間にロック機構を設けることにより、その
ロックレバー28で主リンク7の開閉動作を阻止して、
ドア3を所定の開放位置に固定し、その状態を維持し続
けることができ、例えばドア3が突風にあおられて急開
閉するのを確実に防止して、ドア開放時の安全性を向上
できる。
【0031】本発明のドアヒンジを用いたトラック等の
サイドドアや後部ドアによれば、荷物の出し入れ量や路
側での駐車位置等に応じて、ドア3を90度開放位置と
180度開放位置とにおいてそれぞれロック固定でき、
荷物の積み下ろし作業を安全に行えるうえ、ドア閉じ時
にはドア3を荷室1の外側面と面一状に沿わせて走行時
の抵抗を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】180度開放状態のドアヒンジを示す平面図で
ある。
【図2】コンテナ型のトラックの斜視図である。
【図3】閉じ状態のドアヒンジを示す平面図である。
【図4】閉じ状態のドアヒンジを示す外観斜視図であ
る。
【図5】90度開放状態のドアヒンジを示す平面図であ
る。
【図6】デテント機構を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【図7】ロック機構の分解斜視図である。
【図8】ロック機構の横断平面図である。
【符号の説明】
2 開口 3 ドア 4 固定ブラケット 5 可動ブラケット 7 主リンク 7a 腕部 8・9 平行リンク 10 規制リンク 10a 腕部 20 カム部 21 係合ピン 22 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 譲 大阪府八尾市天王寺屋5丁目16番2号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口2の内側面に取り付けられる固定ブ
    ラケット4と、ドア3の内側面に取り付けられる可動ブ
    ラケット5と、両ブラケット4・5を連結するリンク機
    構とからなり、 リンク機構は、固定ブラケット4に回動自在に枢着し
    た、それぞれ平面視がL字形の主リンク7および規制リ
    ンク10と、可動ブラケット5に回動自在に枢着した長
    短一対の平行リンク8・9とからなり、 主リンク7と規制リンク10とは、ドア閉じ状態におい
    て開口面とほぼ平行に延び、内外に隣接する腕部7a・
    10aを有し、 主リンク7の腕部7aの遊端と、短寸の平行リンク9の
    遊端とが枢支連結され、規制リンク10の腕部10aの
    遊端と、長寸の平行リンク8の遊端とが枢支連結されて
    おり、 主リンク7の腕部7aと長寸の平行リンク8とが、両者
    7a・8の交差部で枢支連結されて、ドア3を閉じ位置
    と180度前後の開放角度位置との間で開閉できるよう
    リンク機構が構成されており、 規制リンク10の回動基端と固定ブラケット4との間
    に、ドア3を所定の開放位置で仮り固定するデテント機
    構が設けてある四連リンク型のドアヒンジ。
  2. 【請求項2】 可動ブラケット5と、主リンク7の腕部
    7aの遊端との間に、ドア3を所定の開放位置で開閉不
    能にロック固定するロック機構が設けてある請求項1記
    載の四連リンク型のドアヒンジ。
  3. 【請求項3】 デテント機構が、規制リンク10の回動
    基端に設けたカム部20と、カム部20の回動軌跡と交
    差する位置において、固定ブラケット4で往復動自在に
    支持され、ばね22でカム部20の回動軌跡の側へ向か
    って移動付勢した係合ピン21と、カム部20の周面に
    凹み形成されて、係合ピン21を係合保持する凹部25
    とからなる請求項1又は2記載の四連リンク型のドアヒ
    ンジ。
  4. 【請求項4】 ロック機構が、主リンク7の腕部7aの
    遊端に固定した少なくとも1個のロックピン27と、可
    動ブラケット5でスライド自在に支持したロックレバー
    28と、可動ブラケット5とロックレバー28との間に
    設けたクリック機構とからなり、 ロックレバー28の一端に、ロックピン27に係合して
    リンク機構の開閉回動を阻止するロック凹部33が設け
    てある請求項2又は3記載の四連リンク型のドアヒン
    ジ。
  5. 【請求項5】 主リンク7と短寸の平行リンク9を連結
    するピン17が、ロック機構のロックピンを兼ねてお
    り、 ドア3を90度開放した状態において、ロックレバー2
    8がピン17と係合し、ドア3を180度開放した状態
    において、ロックレバー28がロックピン27と係合す
    るよう構成してある請求項1又は3又は4記載の四連リ
    ンク型のドアヒンジ。
JP8121056A 1996-04-17 1996-04-17 四連リンク型のドアヒンジ Pending JPH09279927A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7350273B1 (en) * 2005-10-07 2008-04-01 Reading Truck Body, Inc. Vehicle body hinge
CN104314398A (zh) * 2005-05-10 2015-01-28 Bsh博世和西门子家用电器有限公司 用于可枢转地移动侧开门的铰链

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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