JPH09279828A - モルタル吹き付け装置 - Google Patents

モルタル吹き付け装置

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JPH09279828A
JPH09279828A JP12104396A JP12104396A JPH09279828A JP H09279828 A JPH09279828 A JP H09279828A JP 12104396 A JP12104396 A JP 12104396A JP 12104396 A JP12104396 A JP 12104396A JP H09279828 A JPH09279828 A JP H09279828A
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JP
Japan
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mortar
silo
block
kneading
pump cylinder
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JP12104396A
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English (en)
Inventor
Takashi Ishiwata
隆 石綿
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ISHIWATA SHOTEN KK
Original Assignee
ISHIWATA SHOTEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 モルタルコンパウンドの補給が容易で、構造
が簡単な移動型モルタル吹き付け装置を得るにある。 【解決手段】 車両に搭載して移動できる機械ブロック
10の内部に、モルタルコンパウンドMCを練る練りポ
ンプシリンダ装置40と、水タンク70と、吹付けノズ
ル80に加圧空気を供給するコンプレッサ60と、水タ
ンク70からの水を加圧する加圧ポンプ50と、モルタ
ルコンパウンドMCの供給装置30、各装置に電力を供
給するエンジン発電機20とを収容し、機械ブロック1
0上に積み重ねることができるサイロブロック100
に、モルタルコンパウンドMCを収容するモルタルサイ
ロ110と、機械ブロック10上に位置されたとき解放
できるモルタルサイロのゲート手段118とを設けたモ
ルタル吹き付け装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等のモルタル外
装工事に用いるモルタル吹き付け装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、市街地の耐火住宅で要求
されるモルタル外装工事は、左官工事者により施工され
るが、このモルタル外装工事は多大の人力と時間とが必
要な重労働の工事である。即ち、モルタル外装工事を行
うには、撹拌槽や手動ミキサーを用意し、地上でモルタ
ルコンパウンドに水を加えながら良く練り、チエンブロ
ック等で練成されたモルタルを足場上に上げ、左官職人
の手で一定量のモルタルを取りながら、コテでモルタル
を金網を張った壁面に塗り込む中塗り工程を行い、後か
ら中塗り層の表面を仕上げる上塗り工程を行う。この場
合、使用するモルタルは、含まれたセメントが硬化しな
い状態、所謂”ナマ”の状態である必要があるから、こ
のモルタル外装工事は、水を加えてモルタルコンパウン
ドを練りながらの一連の工事となり、モルタル練り要
員、モルタル運搬要員等の補助職人と、数名の左官職人
が同時に必要になる。ちなみに、壁面面積が約200平
米程度の住宅のモルタル外装工事にあっては、一日当た
りに2〜3人の作業員を必要とし、晴れ日数約4〜5日
程度の工事期間となるから、人件費と工期の掛かる工事
となる。
【0003】ところで、モルタル外装工事における左官
職人の作業を分析すると、中塗り工程では、多量のモル
タルを頻繁に壁面に補給しなければならないので、重量
のあるモルタルを保持するこの中塗り工程が体力を要求
する重労働であり、左官職人の全作業時間から見ても、
約7割の時間が同中塗り工程で消費されている。
【0004】また、モルタル外装工事に当たっては、前
述したような人数の作業員を作業現場に派遣する必要が
あるため、作業員の確保や交通費の負担がやっかいであ
り、撹拌槽や手動ミキサー、シャベル、その他の作業器
具を作業現場に搬送する必要があり、作業器具等の設置
や撤収にかなりの時間を要し、作業員の待ち時間が長
く、これに伴って実働時間が短くなり、能率の悪い作業
が余儀なくされている。
【0005】このため、本出願人は、図7に示すような
トラックシャーシA上を覆う荷箱バンBの内部に、モル
タルコンパウンドを収容するモルタルサイロCと、同モ
ルタルサイロCから取り出されたモルタルコンパウンド
を撹拌して同モルタルコンパウンドの密度を均一化する
コンパウンド撹拌槽d1 及び同コンパウンド撹拌槽d1
から排出されたモルタルコンパウンドに加圧水を加えて
加圧モルタルを練る練りポンプシリンダ装置Dとを搭載
したモルタル吹き付け装置を、特願平7−323780
号出願によって提案した。即ち、このモルタル吹き付け
装置は、外部から供給される水を蓄える水タンクEと、
前記練りポンプシリンダ装置Dから加圧モルタルを供給
される吹付けノズルに加圧空気を供給するコンプレッサ
Fと、前記水タンクEからの水を加圧する加圧ポンプG
と、前記モルタルサイロCから前記コンパウンド撹拌槽
1 にモルタルコンパウンドを取り出す供給装置H、前
記練りポンプシリンダ装置D、前記コンプレッサF、前
記加圧ポンプGに電力を供給するエンジン発電機Iとを
備えるから、トラックを作業現場に横付けし、リアドア
を開いてモルタルホースMFを足場上の吹き付け壁面に
引き出し、水道水プラグJに水道ホースを結合するだけ
でよいから、作業現場に到着した後、直ちに作業を開始
できる。
【0006】そして、このモルタル吹き付け装置による
モルタル外装工事の場合、作業員はエアコックの開閉だ
けで中塗りに必要な量のモルタルを壁面に吹き付けるこ
とができるから、ある程度の面積の吹き付けの後、エア
コックを閉じて、中塗り層の表面を均せば、左官職人1
人でも作業を遂行できる利点があり、モルタル吹き付け
装置で発生する機械的な騒音や空気汚染は、荷箱バンB
により遮蔽されるので、市街地等に置ける作業現場での
近隣の苦情を緩和でき、水道水と約2m程度の通路幅さ
え確保できれば、電源の手当てを行うことなく、作業で
きる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このモ
ルタル吹き付け装置はトラックシャーシAに搭載される
から、モルタル外装工事中、トラックを工事現場に駐車
しておく必要があり、この駐車スペースとして最低で
も、2.3×4.5m2 程度の面積を確保しなければな
らず、工事現場によっては、同駐車スペースの確保が困
難な場合や、駐車中のトラックが障害となって他の資材
等の搬出が困難になることがあった。
【0008】また、駐車中のトラックのモルタルサイロ
にモルタルコンパウンドを補給するには、別のクレーン
車を用いてモルタルサイロのハッチからモルタルコンパ
ウンドを投入することになるが、この補給のためには、
荷箱バンの上方に約2m以上の空間が必要になるため、
上空を通過する電線等が邪魔になり、別の場所にトラッ
クを移動させた後でなければ、モルタルコンパウンドを
補給できない場合もあった。なお、同モルタル吹き付け
装置においては、モルタルサイロCと加圧モルタルを練
る練りポンプシリンダ装置Dとが略同一水平面内におか
れるため、モルタルコンパウンドを取り出す供給装置H
の構造が複雑になり、モルタルコンパウンドの密度を均
一化するコンパウンド撹拌槽d1 を使用せざるを得なか
った。
【0009】本発明の第1の目的は、以上に述べたよう
な従来のモルタル外装工事の問題に鑑み、作業器具等の
設置や撤収に手間取ることがなく、中塗り工程での左官
職人の労力を緩和でき、少数の作業員でモルタル外装工
事を施工でき、接地面積が極力少なく、モルタルコンパ
ウンドの補給が容易で、構造が簡単な移動型モルタル吹
き付け装置を得るにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、第1の目的
を達成できるモルタル吹き付け装置であって、補給用モ
ルタルコンパウンドを作業現場で簡単に補給して、作業
開始できる移動型モルタル吹き付け装置を得るにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記第
1の目的は、車両に搭載して移動できる機械ブロックの
内部に、モルタルコンパウンドに加圧水を加えて加圧モ
ルタルを練る練りポンプシリンダ装置と、外部から供給
される水を蓄える水タンクと、前記練りポンプシリンダ
装置から加圧モルタルを供給される吹付けノズルに加圧
空気を供給するコンプレッサと、前記水タンクからの水
を加圧する加圧ポンプと、モルタルコンパウンドを練り
ポンプシリンダ装置に供給する供給装置、前記練りポン
プシリンダ装置、前記コンプレッサ、前記加圧ポンプに
電力を供給するエンジン発電機とを収容し、前記機械ブ
ロックとは別に車両に搭載して移動できかつ同機械ブロ
ック上に積み重ねることができるサイロブロックに、モ
ルタルコンパウンドを収容するモルタルサイロと、前記
機械ブロック上に位置されたとき解放できる前記モルタ
ルサイロのゲート手段とを設けたモルタル吹き付け装置
により達成される。
【0012】また、本発明によれば、前記第2の目的
は、第1の目的を達成できるモルタル吹き付け装置であ
って、前記ゲート手段は前記モルタルサイロの下部の取
り出し口に設けられるバタフライ弁であり、前記供給装
置は同取り出し口に臨んで前記機械ブロックの上部に横
架されかつ供給口を前記練りポンプシリンダ装置のホッ
パに臨まされたスクリュコンベアである構造により達成
される。また、後述する本発明の好ましい実施例の説明
においては、前記機械ブロックと前記サイロブロックと
の間には、機械ブロックに対するサイロブロックの位置
決めを行う位置決め案内手段が設けられた構造が説明さ
れる。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例の詳細を説
明する。図1から図3に示されているように、本発明の
モルタル吹き付け装置は、後述する機械類を収容される
直方体状の機械ブロック10と、この機械ブロック10
に対して分離されたサイロブロック100とから構成さ
れるが、これらの機械ブロック10及びサイロブロック
100はトラックの荷台等に平積み状態で輸送できる。
つまり、作業現場においては、まず機械ブロック10が
荷台から降ろされてモルタル吹き付け現場の近くに設置
され、この機械ブロック10の上にサイロブロック10
0を載せて使用されるから、その接地面積は約1.6m
2 の空間があればよい。勿論、サイロブロック100内
のモルタルコンパウンドMCが消費された場合、空にな
ったサイロブロック100を新たなサイロブロック10
0と取り替えるだけで、モルタル吹き付け作業を続行で
きる。
【0014】騒音防止や輸送時の安全性のために側面ド
ア11、前面ドア12、操作パネルドア13で閉鎖でき
る機械ブロック10は、立方体枠状の機体フレーム14
を備え、この機体フレーム14の内部奥にはエンジン発
電機20が据え付けられ、このエンジン発電機20で発
電された電力で、後述する供給コンベアモータ31、モ
ルタル練りモータ41、ポンプモータ51、コンプレッ
サモータ61に対する駆動力が賄われる。つまり、同エ
ンジン発電機20としては、小型ディーゼルエンジンで
駆動される発電機をもつ構造であるけれども、このよう
な形式のエンジン発電機20は、市販のエンジン発電機
として容易に入手でき、その制御パネル21は図1に示
すように操作パネルドア13に臨まされるため、同操作
パネルドア13を解放するだけで、機械ブロック10の
外部から簡単に起動できる。勿論、同制御パネル21は
後述する各機器の起動用パネルと併用すれば、取扱いが
極めて簡単になる。
【0015】また、図2から図4に示すように、機体フ
レーム14内部のエンジン発電機20の側面手前側には
練りポンプシリンダ装置40及び水タンク70が側面ド
ア11及び前記前面ドア12に臨んだ状態で組み込まれ
る。即ち、ホッパ42を有する練りポンプシリンダ装置
40のフレーム43には、後述する吹付けノズル80に
対して圧縮空気を供給するコンプレッサ60及び同コン
プレッサ60を駆動するコンプレッサモータ61、並び
に、水タンク70からの水道水を加圧する加圧ポンプ5
0及びポンプモータ51が組み付けられ、したがって、
補助車輪44をもつ練りポンプシリンダ装置40を機械
ブロック10から引き出すことにより、練りポンプシリ
ンダ装置40の洗浄やコンプレッサ60及び加圧ポンプ
50の保守管理を行うことができる。フロート71及び
フロートバルブで液面を一定に維持される前記水タンク
70に対しては、図1に示す水道水プラグ72に結合す
る水道ホース73から水道水を供給できる。また、加圧
ポンプ50の吐き出し加圧水は、後述の練りポンプシリ
ンダ装置40の水供給プラグ(図示せず)に供給され、
同練りポンプシリンダ装置40においてモルタルコンパ
ウンドMCと混合されることになる。
【0016】図2に詳細を示す練りポンプシリンダ装置
40は前記ホッパ42に連絡する傾斜したシリンダ45
を備え、このシリンダ45の内部にはモルタル練りモー
タ41で回転駆動される定量送りスクリュ46が配置さ
れており、この定量送りスクリュ46の下端には練りポ
ンプの送りねじ47が一体的に回転できるように接手さ
れる。また、前記シリンダ45の前記スクリュ46と送
りねじ47の境界部に臨んだ位置には、図示は省略する
けれども、水供給プラグが設けられ、この水供給プラグ
から加圧ポンプ50で加圧された水道水がシリンダ45
の内部に一定量ずつ供給される。
【0017】即ち、練りポンプシリンダ45装置40
は、送りねじ47の周面に伸縮可能な練り室を形成する
ゴムチャンバ48を備え、このゴムチャンバ48の下部
にはモルタルホースMHを結合できるモルタル取出しプ
ラグ49が設けてある。したがって、前記スクリュ46
と送りねじ47との境界位置で圧力水を混和されたモル
タルコンパウンドMCは、送りねじ47の回転運動で練
り室内を進む間に、圧力水に充分に混和され、一定量ず
つモルタル取出しプラグ49から吐き出されることにな
る。
【0018】図5はモルタルホースMHの先端の吹付け
ノズル80を示し、同吹付けノズル80は練りポンプシ
リンダ装置40から一定量ずつ送られるモルタルを吐き
出す吐出しノズル81を有し、この吐出しノズル81の
中心部には前記コンプレッサ60からの圧縮空気を噴出
されるエアノズル82が配置してある。したがって、練
りポンプシリンダ装置40から送られるモルタルは同エ
アノズル82から噴出される圧縮空気の力により吹き付
け壁面120に向かって吐出しノズル81から吹き出さ
れるけれども、この吐出しノズル81からのモルタルの
吐き出しは、エアノズル82に結合するエアコック83
を手で開閉するだけで制御できる。
【0019】一方、機械ブロック10の機体フレーム1
4と同一面積とされるサイロブロック100はモルタル
コンパウンドMCを収容できるモルタルサイロ110を
備え、このモルタルサイロ110の上面には、ハッチ蓋
111で閉じることができる投入口112が形成され、
クレーン等で吊り下げたモルタルコンパウンド袋から同
投入口112へモルタルコンパウンドMCを投入でき
る。前記モルタルサイロ110の上面にヒンジ113で
開閉可能に取り付けられるハッチ蓋111は、前記モル
タルサイロ110の投入口112との間に設けるラッチ
ハンドル114をもって解放できる。そして、前記モル
タルサイロ110の上面の四方隅には懸吊用ワイヤWの
フックを引っ掛けることができるフックブラケット11
5が固定され、同フックブラケット115を用いてサイ
ロブロック100を荷役作業を行うことができる。
【0020】また、モルタルサイロ110はアングル鋼
材で枠状に構成するサイロフレーム101で支持される
けれども、このサイロフレーム101と前記機械ブロッ
ク10の機体フレーム14との間には、機械ブロック1
0に対するサイロブロック100の位置決めを行う位置
決め案内手段が設けられている。図示実施例の場合、同
位置決め案内手段は、図4に示すように、機体フレーム
14の各辺に一対ずつ固定された案内片15として具体
化され、機械ブロック10の内方に向かって傾けられた
同案内片15はサイロフレーム101の対応各辺のエッ
ジに係合できるから、機械ブロック10に対してサイロ
ブロック100を組み立てる際、機械ブロック10の上
方にサイロブロック100を懸吊状態においた後、サイ
ロブロック100を徐々に下降させると、傾いた案内片
15とサイロフレーム101の対応各辺との係合により
サイロブロック100の位置が修正されるから、機械ブ
ロック10の上部にサイロブロック100を正確に位置
決めできる。なお、これらの案内片15は、機械ブロッ
ク10を荷役する際のフックブラケットをも兼ねるか
ら、これらの案内片15に懸吊用ワイヤWのフックを引
っ掛けて、機械ブロック10の積み卸し作業を行うこと
ができる。
【0021】本発明においては、同位置決め案内手段は
サイロブロック100に設けた案内部材、または、機械
ブロック10及びサイロブロック100の何れか一方に
設ける位置決めピンと他方に設ける案内位置決め孔から
なる周知の位置決め手段として変形することも可能であ
る。
【0022】前記モルタルサイロ110の下部取出口1
16に臨む前記機械ブロック10の上部には、同モルタ
ルサイロ110からモルタルコンパウンドMCを取り出
す供給装置が設けられる。図示実施例の場合、この供給
装置は供給コンベアモータ31で駆動されるスクリュコ
ンベア30として具体化される。即ち、モルタルサイロ
110のスロット状の取出口116は開閉ハンドル11
7で操作できるバタフライ弁118(ゲート手段)で閉
鎖されており、機械ブロック10にサイロブロック10
0を組み立てたとき、同取出口116にはスクリュコン
ベア30のシリンダ32に形成した周面取入口33が会
合できる。つまり、取付ブラケット34により機体フレ
ーム14の上部に横架される前記スクリュコンベア30
の搬送スクリュ35は、図4に示す供給コンベアモータ
31によりチエン・スプロケット36を介して駆動され
るけれども、同スクリュコンベア30のシリンダ32の
端部寄りの位置には、前記ホッパ42に向かって開口さ
れる供給口37が設けてある。したがって、搬送スクリ
ュの回転運動により供給口37から吐き出されるモルタ
ルコンパウンドMCは前述した練りポンプシリンダ装置
40のホッパ42により捕集され、同ホッパ42から練
りポンプシリンダ装置40内へ供給されることになる。
本発明の好ましい変形実施例においては、前述したモル
タルサイロ110の下部にスクリュコンベア30を取り
付けておき、このスクリュコンベア30を機械ブロック
10に設けた駆動歯車等の駆動手段で駆動することもで
きる。
【0023】図6は前述したモルタル吹き付け装置の制
御部を示し、マイクロコンピュータ等で構成される制御
装置CPUには、電源スイッチMS、発電機の起電力を
チェックする起電力検出器VM、エアコック83の開閉
状態を検出するエア圧力検出器PM、加圧水の圧力状態
が正常であるか否かを検出する圧力水ゲージPG、吐出
しノズル81からのモルタルの圧力を検出するモルタル
圧力計MPからの信号が入力され、起電力検出器VM、
圧力水ゲージPG、モルタル圧力計MPからの入力信号
が正常な値であるとき、供給コンベアモータ31、モル
タル練りモータ41、ポンプモータ51、コンプレッサ
モータ61がエア圧力検出器PMからの信号により制御
される。
【0024】また、モルタル外装工事を行うには、トラ
ック等の車両に機械ブロック10及びサイロブロック1
00を作業現場に運び、モルタル吹き付け作業や資材の
運び出しに邪魔にならない場所を選んで、図1に示すよ
うに、機械ブロック10を設置し、この機械ブロック1
0上にサイロブロック100を組み付ければよいが、こ
の際の設置面積は約1.6m2 程度の空間さえ、確保す
ればよいので、先に説明した車載型モルタル吹き付け装
置よりもはるかに有利になる。この場合、サイロブロッ
ク100を機械ブロック10上に下降すると、案内片1
5の案内により機械ブロック10に対するサイロブロッ
ク100の位置が特定し、モルタルサイロ110の取出
口116がスクリュコンベア30の周面取入口33に自
動的に一致されるから、開閉ハンドル117を図1の矢
印方向に操作すれば、図3に示すように、バタフライ弁
118が解放され、モルタルサイロ110中のモルタル
コンパウンドMCがスクリュコンベア30中に流出す
る。したがって、モルタルホースMHを足場上の吹き付
け壁面120に引き出し、水道水プラグに水道ホースを
結合するだけでよいから、作業現場に到着した後、直ち
に作業を開始できる。勿論、外装工事を終えた後、他の
作業現場への移動は、水道ホースとモルタルホースMH
の処理だけで、機械ブロック10及びサイロブロック1
00を再びトラック等の車両に積載して移動すればよい
ので、迅速に移動できる利点もある。
【0025】モルタル外装工事の際、作業員はエアコッ
ク83の開閉だけで中塗りに必要な量のモルタルを吹き
付け壁面120に吹き付けることができるから、ある程
度の面積の吹き付けの後、エアコック83を閉じて、中
塗り層の表面を均せば、左官職人1人でも作業を遂行で
きる。本出願人の施工例によると、標準的な壁面面積が
約200平米程度の住宅のモルタル外装工事の場合、モ
ルタル吹き付け装置の運転者兼吹付け要員1名、上塗り
の左官職人2名で、1日で外装工事を完了できた。この
理由は、吹付けノズル80による中塗り層の安定した吹
き付けにより左官職人の負担が大幅に軽減され、左官職
人は上塗り等の仕上げ作業に専念できたのが大きな原因
であった。
【0026】また、本発明におけるモルタル吹き付け装
置においては、モルタルコンパウンドMCを収容したサ
イロブロック100をトラック等の車両で作業現場に運
び、空になったサイロブロック100と取り替えるだけ
でモルタル外装工事を続行できる利点もある。つまり、
モルタル吹き付け作業に必要な機械類を内蔵する機械ブ
ロック10とサイロブロック100とが分離しているの
で、比較的安価に製作できる複数基のサイロブロック1
00を用意しておくことで、複数の作業現場に効率よ
く、モルタルコンパウンドMCを補給できる。このサイ
ロブロック100の積み換え作業は、トラック等に付設
されたクレーン等で行えばよいけれども、地表に置かれ
た機械ブロック10の上方に約3m程度の空間さえあれ
ば、上空を通過する電線等が障害とならずに、積み換え
を行うことができる。
【0027】さらに、モルタル外装工事に要する人員数
の点からしても、運転者兼補助要員と左官職人は、機械
ブロック10及びサイロブロック100を積載するトラ
ック等のキャビンに乗って移動できるから、作業員の現
場への輸送を考慮する必要がなくなり、補助要員を大幅
に削減することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、モルタル外装工事に要する人員数を大幅に削
減して、短期間で外装工事を完了できるモルタル吹き付
け装置を提供できるばかりでなく、機械ブロック上にサ
イロブロックを積み重ねて作業を行うので、作業現場で
必要な設置空間が非常に小さく、補給用モルタルコンパ
ウンドを別の場所で投入したサイロブロックを作業現場
に運んで、直ちに作業を開始できる、作業能率の高い、
撤収の簡単なモルタル吹き付け装置を得ることができ
る。また、複数のモルタル外装工事現場の場合、高価な
トラック等の車両を複数の現場に共用できるので、本発
明のモルタル吹き付け装置は設備費の点でも有利なもの
となる。そして、前述した実施例の構成のように、機械
ブロックにスクリュコンベアで構成する供給装置を横架
しておけば、交換が必要なサイロブロックの製造価格を
充分に削減して、実用性の高いモルタル吹き付け装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモルタル吹き付け装置を用いたモ
ルタル吹き付け処理の説明図である。
【図2】ドアを取り除いて示す同モルタル吹き付け装置
の一部切欠き正面図である。
【図3】ドアを取り除いて示す同モルタル吹き付け装置
の一部切欠き右側面図である。
【図4】同モルタル吹き付け装置の機械ブロックの拡大
上面図である。
【図5】同モルタル吹き付け装置に用いる吹付けノズル
の断面図である。
【図6】同モルタル吹き付け装置のブロックダイヤグラ
ムである。
【図7】従来のモルタル吹き付け装置の説明図である。
【符号の説明】 MC モルタルコンパウンド MH モルタルホース 10 機械ブロック 11 機体フレーム 15 案内片(位置決め案内手段) 20 エンジン発電機 30 スクリュコンベア(供給装置) 32 シリンダ 33 周面取入口 35 搬送スクリュ 37 供給口 40 練りポンプシリンダ装置 41 モルタル練りモータ 50 加圧ポンプ 51 ポンプモータ 60 コンプレッサ 61 コンプレッサモータ 70 水タンク 80 吹き付けノズル 100 サイロブロック 101 サイロフレーム 110 モルタルサイロ 111 ハッチ蓋 112 投入口 116 取出口 117 開閉ハンドル 118 バタフライ弁(ゲート手段) 120 吹き付け壁面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載して移動できる機械ブロック
    の内部に、モルタルコンパウンドに加圧水を加えて加圧
    モルタルを練る練りポンプシリンダ装置と、外部から供
    給される水を蓄える水タンクと、前記練りポンプシリン
    ダ装置から加圧モルタルを供給される吹付けノズルに加
    圧空気を供給するコンプレッサと、前記水タンクからの
    水を加圧する加圧ポンプと、モルタルコンパウンドを練
    りポンプシリンダ装置に供給する供給装置、前記練りポ
    ンプシリンダ装置、前記コンプレッサ、前記加圧ポンプ
    に電力を供給するエンジン発電機とを収容し、前記機械
    ブロックとは別に車両に搭載して移動できかつ同機械ブ
    ロック上に積み重ねることができるサイロブロックに、
    モルタルコンパウンドを収容するモルタルサイロと、前
    記機械ブロック上に位置されたとき解放できる前記モル
    タルサイロのゲート手段とを設けたことを特徴とするモ
    ルタル吹き付け装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート手段は前記モルタルサイロの
    下部の取り出し口に設けられるバタフライ弁であり、前
    記供給装置は同取り出し口に臨んで前記機械ブロックの
    上部に横架されかつ供給口を前記練りポンプシリンダ装
    置のホッパに臨まされたスクリュコンベアであることを
    特徴とする請求項1記載のモルタル吹き付け装置。
  3. 【請求項3】 前記機械ブロックと前記サイロブロック
    との間には、機械ブロックに対するサイロブロックの位
    置決めを行う位置決め案内手段が設けられたことを特徴
    とする請求項1記載のモルタル吹き付け装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2800644A1 (fr) * 1999-11-05 2001-05-11 Financ Et De Realisation Sfir Ensemble autonome et deplacable sur chantier pour l'application de produits au pistolet
CN105888214A (zh) * 2016-06-17 2016-08-24 佛山市联智新创科技有限公司 一种墙面彩色涂料喷涂设备
CN105903609A (zh) * 2016-06-17 2016-08-31 佛山市联智新创科技有限公司 一种乳胶漆自动喷涂装置
KR20230023228A (ko) * 2021-08-10 2023-02-17 삼성물산 주식회사 뿜칠 자동화 방법

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