JPH09279824A - 床仕上方法 - Google Patents

床仕上方法

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JPH09279824A
JPH09279824A JP12227996A JP12227996A JPH09279824A JP H09279824 A JPH09279824 A JP H09279824A JP 12227996 A JP12227996 A JP 12227996A JP 12227996 A JP12227996 A JP 12227996A JP H09279824 A JPH09279824 A JP H09279824A
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JP
Japan
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particles
floor
composition
floor finishing
cement
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JP12227996A
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Inventor
Naoki Murayama
直樹 村山
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り止め性,不燃性,耐変退色性,耐摩耗性
のある床仕上げ面を提供する。 【構成】 主成分にセメントないし石膏を利用した床仕
上組成物を床下地に塗り付けた後、硬化剤に粒径0.3
〜10mmにある細骨材粒径を散布し、これら粒子が床
仕上組成物中に体積20〜80%が埋め込まれた形にす
る。 【効果】 滑り止め性,耐摩耗性にも優れ、意匠上美し
い床仕上面を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、仕上面が滑り止め
性,質感,不燃性,意匠性,耐変退色性,耐摩耗性,耐
候性に優れた床仕上面を得る為の方法に関するものであ
る。利用は、建築物,構築物の床,廊下,ベランダ,階
段,屋上,歩道,車道等の人あるいは車両の歩行,通行
のある面に対して可能となる。
【0002】
【従来の技術】従来、滑り止め性を有する床面等の仕上
げとして、滑り止め性を有する陶磁器質のタイルを貼
り付けて仕上げたり、コンクリート直仕上げ,モルタ
ル金ゴテ仕上げ後、有機系床用塗料を塗布して仕上げた
り、レジンコンクリートと称する合成樹脂と骨材とを
配合した床仕上げ材を塗布する仕上げが行なわれてい
た。仕上げ面を継ぎ目なしあるいは、人手のかからない
方法により仕上げようとすると塗り材料に頼ることとな
った。
【0003】このような、塗り材料を構成する骨材と合
成樹脂を混合することなく、施工現場において順次塗布
あるいは散布して仕上げる方法が特開平3−12570
2号に開示されていた。しかしながらこの発明は、レジ
ンコンクリートに関するものであり、不燃性あるいは火
災時の焼成ガスの発生,焼けこげの発生という点では不
具合があった。
【0004】
【発明の目的】この発明の目的とするところは、上記課
題に対して、不燃性,耐焼けこげ性,耐変退色性,平滑
性に優れた、無機の組成物を利用し、併せて意匠性の付
与および無機の組成物に滑り止めを付与するものであ
る。
【0005】
【目的を達成するための手段】この出願では、上記目的
を達成するため請求項1の発明では、主成分にセメント
ないし石膏を利用した床仕上用組成物を床下地に塗り付
けた後、同組成物が未硬化の間に、セラミック粒子,金
属粒子,ガラスビーズ,砕石,天然細砂,着色された細
骨材から選択される粒径範囲0.3〜10mmにある粒
子を散布し、これら粒子が床仕上用組成物中に埋め込ま
れた形にすることを要旨としている。
【0006】同様に、請求項2の発明では請求項1の床
仕上方法において、床仕上用組成物がセルフレベリング
性を有するものであることを要旨としている。
【0007】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2の床仕上方法において、床仕上用組成物が白華防止
剤を含有するものであることを要旨としている。
【0008】請求項4の発明では、請求項1,請求項2
または請求項3の床仕上方法において、床仕上用組成物
と散布される粒子が互いに異色の関係にあることを要旨
としている。
【0009】請求項5の発明では、請求項1,請求項
2,請求項3または請求項4の床仕上方法において、散
布される粒子の硬度が床仕上用組成物の硬化後の硬さよ
り大きいことを要旨としている。
【0010】請求項6の発明では、請求項1,請求項
2,請求項3,請求項4または請求項5の方法により得
られる床仕上構造であり、床下地面を全面覆う、セメン
トないし石膏を主成分とする床仕上用組成物と、その表
面の四分の一以上に粒径範囲0.3mm〜10mmにあ
る粒子がその体積の20%〜80%が埋め込まれた状態
にあることを要旨としている。
【0011】以下、上述したこの発明を構成する組成
物,手段等について詳しく説明する。まず始めに、主成
分にセメントないし石膏を利用した床仕上用組成物と
は、この発明に利用される組成物が不燃性,耐焼けこげ
性,耐変退色性,平滑性に優れるセメント系,石膏,セ
メント系あるいは石膏系の組成物であることを意味して
いる。
【0012】セメント系組成物の例には、施工現場にお
いて調合されるセメントモルタル、あるいは自己平滑性
を持つように配合されたセメントモルタルがある。現場
調合型のモルタルは、一般にセメント:砂の比を1:1
〜1:3とし、これに白華防止剤,減水剤,高性能減水
剤,流動化剤,硬化促進剤,粘性調整剤,消泡剤を加え
混合し、更に水と混練されて使用されるものである。こ
れら添加剤の中でも、最も汎用的に用いられるものは高
性能減水剤である。
【0013】現場調合でない既に調合となった自己平滑
性を有するセメント系組成物では、上記したセメント,
砂および添加剤を工場において、前もって混合されたも
のである。自己平滑性を有するようにする為、添加剤中
の流動化剤は必須となる。
【0014】この添加剤の例としては、リグニンスルホ
ン酸塩,オキシ有機酸塩,アルキルアリルスルホン酸塩
などの減水剤,メラミンスルホン酸ホルマリン高縮合物
Na塩,ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合
物Na塩などの高性能減水剤,ポリエチレンオキサイ
ド,カゼイン類などの流動化剤,アルミン酸ソーダ,炭
酸ソーダなどの急結剤,塩化カルシウム,硫酸カリウ
ム,硝酸カルシウムなどの硬化促進剤,リグニンスルホ
ン酸塩,乳酸,酒石酸,クエン酸などの遅延剤,分散
剤,保水剤,防錆剤,防水剤,膨張剤,耐摩耗剤などお
よび接着増強を目的とする合成樹脂エマルションがあ
る。これらの添加剤の中で、減水剤,高性能減水剤は、
モルタルとする時の水の混合量を小さくし、併せて流動
性を高める機能をもっていることが普通である。白華防
止剤としては、水溶性メラミン樹脂,天然ポゾランなど
の可溶性珪酸分などがある。
【0015】セメントモルタルを作成するためのセメン
トとしては、ポルトランドセメント,早強セメント,ポ
ゾランセメント,高炉セメント,フライアッシュセメン
ト,中庸熱セメント,耐硫酸塩セメント,アルミナセメ
ントなどが用いられる。セメントの硬化時間は、それぞ
れが個々の特性を有しているので、施工時間に合せて適
宜選択される。また、このセメントを主成分の一つとす
る組成物を、セメント色である灰色以外の色としたい場
合には、白色ポルトランドセメント等のホワイトセメン
トを用いたり、これに顔料を適宜量添加することもでき
る。
【0016】次に説明する石膏−セメント系組成物は、
上述のセメント系組成物に石膏が更に添加されたもので
ある。石膏を成分として含むことにより、硬化時間の短
縮および自己平滑性が発現し易くなる。セメントと石膏
の配合割合は、硬化後の強度および耐水性の点から重量
比において1:1〜1:30の中から選択されるのが良
い。
【0017】床面に用いられる石膏−セメント系組成物
をより詳しく説明する文献としては、本願と出願人が同
じ特開平6−128009号あるいは、他の出願人によ
る特公平5−20378号,特開昭62−256752
号,特開昭59−35052号が多数存在し、開示され
ている。
【0018】これらセメント系,石膏−セメント系の組
成物以外にも石膏系の組成物が利用される。石膏系の組
成物では、石膏,砂以外に上述の添加剤成分が適宜利用
される。但し、石膏系の組成物は耐水性に難があるため
室内,屋内等の水がかりのない床面において利用され
る。
【0019】これら組成物のうちセメントを配合した組
成物では、硬化時に一次白華の可能性があり、仕上り感
が良くない。白華が生じても粒子散布により、表面上の
ムラはあまり目立たないが、これを更に完全なものにす
る時には、白華防止剤を添加することにより、不燃性,
滑り止め性,耐摩耗性は勿論のこと、意匠的にも問題の
ないものとなる。
【0020】以上説明した床仕上用の組成物は、適宜量
の水と混合,混練されてスラリーとなした後、ポンプ圧
送,あるいは吹付の手段により床面等に配られ、コテあ
るいは均し作業のできる機械により、凹凸のない平滑な
仕上り面を作成する。
【0021】床面の表面を平担かつ平滑な表面とした直
後にこの発明では、セラミック粒子,金属粒子,ガラス
ビーズ,砕石,天然細骨材,着色された細骨材から選択
される粒子を散布している。
【0022】この散布される粒子は粒径が0.3〜10
mmの範囲にあるのが良い。特に、粒径範囲が0.5〜
5.0mmにある時、散布粒子による模様付けを容易に
し、あるいは床仕上用組成物の厚みを特に厚くする必要
もなく経済的となる。この範囲外の小さなものを散布し
た時には、未硬化の床仕上組成物に対する足掛りが小さ
く、使用中の骨材の欠落,飛散が多くなってしまう。ま
た逆に、散布粒子が10mmより大きい場合には、床仕
上組成物の厚みを大きくとる必要が生じることおよび歩
行性が悪くなり良くない。加えて、床仕上組成物の軟か
さによっては、汚れ易くなることもある。粒子の散布量
は、粒子の種類,大きさおよび得られる仕上がり面の意
匠により決定されることになる。しかし、粒子の散布を
まばらにしないのであれば、全面を覆う程度に散布し、
後工程において余剰の粒子を回収すれば良い。まばらに
散布する場合においても、粒子が床面を覆う割合は四分
の一以上とするのが良い。この割合が小さいと耐摩耗
性,滑り止め性において良い結果が得られない。
【0023】また、粒子を散布した時に、床仕上用組成
物に20%〜80%の体積が埋め込まれた形にするのが
良い。埋め込み割合が20%未満の小さな割合の時は、
粒子の固着力が弱く、歩行者あるいは車の通行により簡
単に脱落してしまう。逆に80%より多い時には、表面
の露出が小さくなり、滑り止め性あるいは耐摩耗性にお
いて良い結果が得られない。
【0024】使用される骨材のうち、セラミック粒子の
例としては、アルミナ質,アルミナジルコニア,炭火珪
素,炭火ホウ素,陶磁器粉砕物などがある。金属粒子の
例としては、鋼球,ステンレス球などがある。天然細骨
材の例としては、珪砂,川砂,コランダム,ガーネッ
ト,エメリーなどがある。着色細骨材の例としては、分
球された珪砂,川砂等に対して、塗料を被覆乾燥させる
ことにより着色細骨材となすことができる。
【0025】次に、この発明では、粒子散布後かつ床仕
上用の組成物が硬化後に、余剰の粒子あるいは付着力の
小さな粒子を掃除機あるいはホウキ等の手段により回収
し、他の部分の施工時に利用する。硬化時間は、床仕上
用組成物の組成により異なるが、歩行可能時間となる1
時間ないし1日が必要となる。
【0026】この発明では、上記した組成物あるいは工
法により種々の性能に優れた床仕上げ面を得ることがで
きるが、請求項2ないし請求項5にある手段を利用する
とき、更なる効果が発生する。
【0027】請求項2では、床仕上用の組成物にセルフ
レベリング性のあるものを利用することをその特徴とし
ている。セルフレベリング性、即ち自己平滑性のある組
成物を利用した時には、平滑な床面の作成が容易とな
り、床下地にこのセルフレベリング性のある組成物を床
面等に流し込むだけで、均し作業に手間をたくさん取ら
ず平滑な床面とすることができる。
【0028】請求項3では、床仕上用の組成物が耐白華
性を有することを特徴としている。耐白華性のある組成
物を利用した時には、セメントを含む床仕上用組成物に
あっても白華の可能性が小さく、仕上り感において問題
のない、意匠的に優れたものとなる。
【0029】請求項4では、床仕上用組成物と散布され
る粒子が異色の関係にあることを特徴としている。この
2つの材料が異色の関係にある時、床仕上用組成物と散
布粒子がコントラストをなし、独特の風合を生むことが
できる。逆に2つの材料が同色あるいは近似色にある時
には、全体が平板な仕上りとなる。
【0030】請求項5では、散布される粒子と硬化後の
床仕上用組成物の硬さについて規定したもので、散布粒
子の硬さが大きいことを特徴としている。これは、得ら
れる床仕上構造が耐摩耗性,滑り止め性を充分発揮でき
るようにするものであり、散布粒子の相対硬度が小さい
と床仕上面がほぼ均一に摩耗することになり、滑り止め
性が良くない。
【0031】
【実施例】実施例1では、下記配合1に記すセルフレベ
リング性のあるセメント系の床仕上用組成物を用意し、
適量の水とともに混練し、フロー値270mmとした。
これをコンクリート下地に対して、バケツにより流し、
定規により均した。下地の凹凸の公差0.2mmに対し
て、平均塗り厚を3.0mmとした。床仕上用組成物に
よるスラリーを均した直後に、直径1.0〜2.0mm
にある黄色に着色された硅砂を、手により全面に平米当
り3kg程散布した。翌日にスラリーが硬化後には、ホ
ウキにより余剰の色砂を回収した。
【0032】 配合1 早強ポルトランドセメント 100重量部 硅砂7号 300重量部 白華防止剤(可溶性けい酸分) 15重量部 高性能減水剤(リグニンスルホン酸塩) 0.5重量部 硬化促進剤 1.0重量部 分散剤 1.0重量部 保水剤(メチルセルロース) 1.0重量部 消泡剤 1.0重量部 粉末エマルション 20重量部 ──────────────────────────────── 計 439.5重量部
【0033】比較例1では、実施例1における色砂の散
布を行わず、そのまま配合1の床仕上用組成物を硬化さ
せた。比較例2では、実施例1の床仕上用組成物の代り
にエポキシ樹脂系の塗床材を平均厚み4mmにてコテ塗
りした。塗床材が未硬化のうちに、実施例に用いた直径
1.0〜2.0mmにある黄色の着色珪砂を、手により
全面に平米当り3kg程散布した。比較例3では、実施
例1において散布した着色珪砂に代えて粒径が0.05
mm〜0.3mm未満ある黄色の着色珪砂を散布した。
比較例4では、実施例1における白華防止剤を除いた配
合により、床仕上用組成物を作成し、後の着色硅砂の散
布は実施例1と同様に行った。
【0034】実施例,比較例については、硬化後の表面
状態(試験A),表面にガスバーナーの火を近付けるこ
とによる不燃性(試験B),表面抵抗による滑り止め性
(試験C),テーバー式摩耗試験器による耐摩耗性(試
験D),サンシャインウェザーメーターによる耐候性試
験(試験E)を試験した。これら試験の結果は、以下の
実施例,比較例を含め下記表1にまとめて記す。
【0035】試験Aでは、施工後の表面の意匠上の印象
を記した。官能試験では、◎は床仕上用組成物と着色骨
材の対比が美しく、滑り止め性のある仕上りとなったこ
と、○は床仕上用組成物と着色骨材の対比はあまり美し
くないものの、滑り止め性のある仕上りとなったこと、
△は平板な仕上りとなったものを言う。
【0036】試験Bでは、コンクリート下地に施工した
仕様と同じにして、モルタル板の上に塗装して、14日
間20℃65%RH条件下にて、養生をし試験に供し
た。試験はLPGガスバーナーの火口から5cmの位置
に試験体の中央が45℃の角度で火に曝されるようにし
て、1分間置いて火を消した後に残炎があるかどうかを
観察した。試験Bの結果を示す評価では、○は残炎がな
かったことを示し、×は残炎がみられたことを表してい
る。
【0037】試験Cでは、JIS K7125 プラス
チックフィルム及びシートの摩擦係数試験方法になら
い、厚さ4mmのフレキシブルボード上にコンクリート
下地に施工した仕様と同じにして試験体を作成し、試験
Bと同じ養生期間を取って試験に供した。試験体の相手
材料には、厚さ2mmのSBR/BR系のゴムシートを
用いた。試験結果を示す数値は、動摩擦力のn数3によ
る平均値である。
【0038】試験Dでは、テーバー式摩耗試験器を用い
摩耗減量を測定した。試験体は、試験Cに用いたフレキ
シブルボードを下地とし、前もって直径150mmの円
形に切り取ったボードの上に施工して試験体とした。試
験体は材令14日まで試験Bと同じ条件下におき、摩耗
輪H−22を荷重1kgの条件によりテーバー式摩耗試
験に供した。試験結果は減量のg数である。
【0039】試験Eでは、試験Cにおいてフレキシブル
ボード上に施工した試験片を、5cm×15cmに切り
取ってサンシャインウェザーメーターに供した。試験時
間は500時間曝した。試験結果は目視による試験体表
面の観察によって表面色,ひび割れおよび剥れの有無を
確認した。試験Eの結果を示す評価では、○は退色,ヒ
ビ割れおよび剥れの発生がなかったものであり、△は退
色あるいはひび割れまたは剥れによる欠陥のうち、一つ
が発生したものであり、×は欠陥のうち二つ以上が発生
したものを示す。
【0040】実施例2では、下記配合2に記すセルフレ
ベリング性のある石膏−セメント系の床仕上用組成物を
用意し、適量の水とともに混練し、フロー値270mm
とした後、コンクリート下地に対して、バケツにより厚
み3mmとなるように流し、コテにより均した。均した
直後に着色されたガラスビーズ、直径2.0〜3.0m
mを全面でなく表面を5割程に覆うように、平米当り
2.0kgの散布を行った。5時間後、この床仕上用組
成物の硬化を待って、表面をホウキがけし、付着の弱い
ガラスビーズを回収した。
【0041】 配合2 α型半水石膏 90重量部 ポルトランドセメント 10重量部 硅砂7号 50重量部 保水剤(メチルセルロース) 0.2重量部 高性能減水剤 0.2重量部 硬化促進剤 0.4重量部 分散剤 0.2重量部 消泡剤 0.3重量部 合成樹脂エマルション 10重量部 ───────────────────────────── 計 161.3重量部
【0042】実施例3では、下記配合3に記すセルフレ
ベリング性のある石膏系の床仕上用組成物を用意し、適
量の水とともに混練し、フロー値270mmとした後、
上記実施例1と同様にして塗布作業および、黄色の着色
硅砂を用いて散布作業を行った。硬化後は、電気掃除機
により余剰の色砂を回収した。
【0043】 配合3 β型半水石膏 100重量部 高性能減水剤 0.2重量部 硬化促進剤 0.4重量部 分散剤 0.3重量部 消泡剤 0.2重量部 粉末エマルション 5.0重量部 ───────────────────────────── 計 106.1重量部
【0044】実施例4では、実施例1にあるセメント系
の床仕上用組成物を利用して、フロー値270mmのス
ラリーを作成し、下地に10mm厚にて塗り付ける工程
までは同じとした。半硬化のスラリー状態に対して、こ
こでは粒径1.0〜2.0mmにある鋼製の粒子を平米
当り10kgにて全面を覆う程度の散布量により散布を
行った。鋼製粒子の散布では、粒子が自然と埋まり込
み、そしてこの時は、床仕上用組成物が硬化後、余剰粒
子の回収は行う必要が生じなかった。
【0045】実施例5では、実施例3に用いた石膏系の
床仕上用組成物を利用して、フロー値270mmのスラ
リーを作成し、下地に3.0mm厚にて塗り付ける工程
までは同じとした。未硬化のスラリーに対して、ここで
は粒径0.5〜1.0mmにある灰色の天然細砂(4
号)を散布した。散布量は、平米当り5.0kgとし、
散布された砂の密度が斑となるような散布を行った。石
膏系床仕上用組成物の硬化後、余剰の天然細砂はホウキ
により回収した。仕上った床面は砂の散布による模様を
持つものとなり、独特の風合が得られた。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】この発明の床仕上方法を利用することに
より、滑り止め性,不燃性,耐変退色性,耐摩耗性,耐
候性に優れた仕上りを得ることができる。但し、白華防
止剤が配合されないセメントを成分とする床仕上用組成
物を用いた時、あるいは石膏系組成物を用いた時、水が
かりの有る場合には、変色の可能性が生じ、水の散布の
ある耐候性試験では、良くない結果を生じる。セルフレ
ベル性のある床仕上用組成物を用いた時には、均し作業
に時間および手間の掛らないものとすることが可能とな
った。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分にセメントないし石膏を利用した
    床仕上用組成物を床下地に塗り付けた後、同組成物が未
    硬化の間に、セラミック粒子,金属粒子,ガラスビー
    ズ,砕石,天然細砂,着色された細骨材から選択される
    粒径範囲0.3〜10mmにある粒子を散布し、これら
    粒子が床仕上用組成物中に体積の20%〜80%が埋め
    込まれた形にすることを特徴とする床仕上方法。
  2. 【請求項2】 床仕上用組成物がセルフレベリング性を
    有するものであることを特徴とする特許請求項1に記載
    の床仕上方法。
  3. 【請求項3】 床仕上用組成物が白華防止剤を含有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の床仕上
    方法。
  4. 【請求項4】 床仕上用組成物と散布される粒子が互い
    に異色の関係にあることを特徴とする特許請求項1,請
    求項2または請求項3に記載の床仕上方法。
  5. 【請求項5】 散布される粒子の硬度が床仕上用組成物
    の硬化後の硬さより大きいことを特徴とする特許請求項
    1,請求項2,請求項3または請求項4に記載の床仕上
    方法。
  6. 【請求項6】 床下地面を全面覆う、セメントないし石
    膏を主成分とする床仕上用組成物と、その表面の四分の
    一以上に粒径範囲0.3mm〜10mmにある粒子が、
    その体積の20%〜80%が埋め込まれた状態にあるこ
    とを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4または請求項5の方法を利用した床仕上構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10152060A1 (de) * 2001-10-25 2003-05-08 Siltrade Gmbh Farbiger Putz

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10152060A1 (de) * 2001-10-25 2003-05-08 Siltrade Gmbh Farbiger Putz

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