JPH09279077A - 記録用水性インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

記録用水性インク及びインクジェット記録方法

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JPH09279077A
JPH09279077A JP9521296A JP9521296A JPH09279077A JP H09279077 A JPH09279077 A JP H09279077A JP 9521296 A JP9521296 A JP 9521296A JP 9521296 A JP9521296 A JP 9521296A JP H09279077 A JPH09279077 A JP H09279077A
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ink
water
recording
iron
phosphoric acid
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JP9521296A
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Takeo Kitahara
武夫 北原
Masahito Kato
政仁 加藤
Hideto Yamazaki
秀人 山崎
Masaya Fujioka
昌也 藤岡
Shunichi Higashiyama
俊一 東山
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高色調、高溶解安定性、吐出安定性が良好で
ある記録用水性インク及びインクジェット記録方法を提
供すること。 【解決手段】 純水(9.5重量部)に染料濃度4%水
溶液である黒色染料液(75重量部)、グリセリン(1
0重量部)、ジエチレングリコール−n−モノブチルエ
ーテル(5重量部)を添加した後、リン酸(0.5重量
部)添加し、30分間攪拌した後に孔径0.7μmのメ
ンブランフィルターにて濾過して、記録用水性インクを
得た。このインク組成物をインクジェットヘッドを用い
て印字したところ、吐出安定性、吐出応答性は良好であ
り、黒色としての色調が良く、記録濃度が高い高品位の
記録物が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用水性インク
及びインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録用水性インクに関する発明は
数多くあり、例えば特開昭50−15622号公報、特
開昭52−12010号公報、特開昭53−61412
号公報、特開昭54−16243号公報、特開昭55−
43153号公報等に開示されている。これら従来の記
録用水性インクより更に高溶解安定性、高色調の水性イ
ンクの開発が要望されており、この要望を満たすため、
インク組成物にキレート剤を添加する試みがなされてい
る。この例としては特公昭62−1982号公報があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の水性インクにも種々の問題がある。金属イオンの溶出
を防ぐためにキレート剤を添加しても、キレート剤が水
に難溶であったり、またキレート剤が固体のため、イン
クから析出したりする。そのため例えば、インクジェッ
ト記録用に用いた場合、目詰まりが生じ易くなる。また
溶解しても鉄イオンのように有色の水溶液を形成するも
のは、キレート剤を添加しても、無色にならないため、
インクとしての色調が悪くなる。したがって析出物を無
くして、更に色調の良い記録用水性インクはなかなか得
られなかった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、記録物としての色調が良く、且
つインクジェット記録用に適した記録用水性インクを提
供すること、並びにその記録用水性インクを使用したイ
ンクジェット記録方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1では、少なくとも水と、着色剤であ
る染料と、原子番号26番の元素である鉄を含有する記
録用インクに於いて、原子番号15番の元素であるリン
を含有する物質を混合して、構造式[Fe(HPO4
(H2O)]+で表される鉄(III)フォスファト錯イオ
ンを形成し、含有することを特徴とするため、記録用水
性インクの鉄による有色が防止され、また錯イオンの形
成により鉄化合物の析出が防止される。
【0006】請求項2では、前記リンを含有する物質
は、リン酸類またはリン酸塩類であることを特徴とする
ことにより、水溶液中でHPO4 2-で表わされるメタリ
ン酸イオンが形成され易いため、高濃度の記録用水性イ
ンクの鉄による有色が防止され、また錯イオンの形成に
より高濃度の鉄化合物の析出が防止される。
【0007】請求項3では、前記リンを含有する物質
は、リン酸であることを特徴とすることにより、水溶液
中でHPO4 2-で表わされるメタリン酸イオンが形成さ
れ易いため、高濃度の記録用水性インクの鉄による有色
が防止され、また錯イオンの形成により更に高濃度の鉄
化合物の析出が防止される。更にナトリウム、カリウム
等の陽イオンが添加されないため、それらの陽イオンの
影響による析出物も防止される。
【0008】請求項4では、少なくとも水と、着色剤で
ある染料と、原子番号26番の元素である鉄を含有する
記録用インクに於いて、原子番号15番の元素であるリ
ンを含有する物質を混合して、構造式[Fe(HP
4)(H2O)]+で表される鉄(III)フォスファト錯
イオンを形成し、含有する記録用水性インクを使用する
インクジェット記録方法であるので、インクの鉄による
有色が防止されてインクの色調が変化せず、また錯イオ
ンの形成により鉄化合物の析出が防止されてインクジェ
ットヘッドが目詰まりしない。
【0009】請求項5では、前記リンを含有する物質
は、リン酸類またはリン酸塩類である記録用水性インク
を使用するインクジェット記録方法であるので、インク
の鉄による有色が防止されてインクの色調が変化せず、
また錯イオンの形成により鉄化合物の析出が防止されて
インクジェットヘッドが目詰まりしない。
【0010】請求項6では、前記リンを含有する物質
は、リン酸である記録用水性インクを使用するインクジ
ェット記録方法であるので、インクの鉄による有色が防
止されてインクの色調が変化せず、また錯イオンの形成
により鉄化合物の析出が防止され、更にナトリウム、カ
リウム等の陽イオンが添加されないため、それらの陽イ
オンの影響による析出物も防止されてインクジェットヘ
ッドが目詰まりしない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0012】本発明の記録用水性インクには、リンを含
有する物質が混合されており、本発明の構造式[Fe
(HPO4)(H2O)]+で表される鉄(III)フォスフ
ァト錯イオンを容易に形成するために、望ましくはリン
酸類及びリン酸塩類が使用できる。具体的には、リン酸
類としてリン酸(別名オルトリン酸)、メタリン酸、ピ
ロリン酸等が使用でき、リン酸塩類としてリン酸第一塩
(リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リ
ン酸二水素アンモニウム等)、リン酸第二塩(リン酸水
素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二
アンモニウム、リン酸水素アンモニウムナトリウム等)
等が使用できる。中でも金属陽イオンを持たず、本発明
の構造式[Fe(HPO4)(H2O)]+で表される鉄
(III)フォスファト錯イオンを形成するものとして、
最も望ましいのは、リン酸(別名オルトリン酸)であ
る。
【0013】インク組成物中の上記リンを含有する物質
の使用する割合としては、インク組成物中に含有する鉄
の割合によって決められるが、インクの物性等から一般
的にはインクの全重量に対して重量%で約0.001〜
5重量%、好ましくは0.01〜1重量%の範囲であ
る。
【0014】本発明におけるインク組成物に使用する着
色剤としては、各種の着色分野で使用される染料を使用
することが好ましく、直接染料、酸性染料、塩基性染
料、反応性染料等に代表される水溶性染料のいずれでも
使用できる。このような水溶性染料は、従来のインク組
成物中において一般的には約0.1〜10重量%を占め
る割合で利用されているが、本発明においても、上記の
範囲で使用されることが好ましいが、特に限定されるも
のではない。
【0015】本発明におけるインク組成物に使用する溶
媒は、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、
特に好適なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であ
って、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有
する多価アルコールを含有するものである。また水とし
ては、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、脱イ
オン水を使用することが望ましい。
【0016】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール等の低級アルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン類又はケト
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレ
ングリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類、グリセリン、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの中
でもグリセリン、ジエチレングリコール等のアルキレン
グリコール類、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類は特
に好ましいものである。
【0017】インク組成物中の上記水溶性有機溶剤の含
有量は、一般的にはインクの全重量に対して重量%で0
〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ま
しくは10〜50重量%の範囲である。
【0018】この時の水の含有量は、上記溶剤成分の種
類、その組成、あるいは所望されるインクの特性に依存
して広い範囲で決定されるが、インクの全重量に対して
一般に10〜95重量%、好ましくは10〜70重量
%、より好ましくは20〜70重量%の範囲である。
【0019】本発明におけるインク組成物の基本組成は
以上の通りであるが、その他従来公知の各種添加剤、す
なわち分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、pH調整剤、防黴剤等を必要に応じて添加すること
ができる。例えばポリビニルアルコール、セルロース
類、水溶性樹脂等の粘度調整剤、カチオン、アニオン、
ノニオン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン類等のpH調整剤等である。また記
録液を帯電するタイプのインクジェット記録方法に使用
されるインク組成物を調合する場合には、塩化アンモニ
ウム等の無機塩類等の比抵抗調整剤が添加される。
【0020】次に本発明の実施例及び比較例を説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】尚、実施例、比較例中で印字に使用した記
録紙は特に断らない限りゼロックス社製「ゼロックス4
024DP20lb」である。
【0022】実施例1 純水(9.5重量部)に染料液「プロ・ジェット・ファ
ースト・ブラック2(ゼネカ製、染料濃度4%水溶
液)」(75重量部)、グリセリン(10重量部)、ジ
エチレングリコール−n−モノブチルエーテル(5重量
部)を添加した後、リン酸(0.5重量部)を添加し、
30分間攪拌した後に孔径0.7μmのメンブランフィ
ルターにて濾過して、記録用水性インクを得た。このイ
ンク組成物を、特開平2−150355号公報に開示さ
れているせん断モード型のインクジェットヘッドに用い
て記録したところ、噴射は良好であり、黒色としての色
調が良く、記録濃度が高い高品位の記録物が得られた。
【0023】実施例2 純水(71.5重量部)に染料固形分「デュアシン・ダ
イレクト・ブルーFRLSFVP368(ヘキスト
製)」(3.0重量部)、エチレングリコール(20重
量部)、ジエチレングリコール−n−モノブチルエーテ
ル(5重量部)を添加した後、リン酸(0.5重量部)
を添加し、30分間攪拌した後に孔径0.7μmのメン
ブランフィルターにて濾過して、記録用水性インクを得
た。このインク組成物を、特開平2−150355号公
報に開示されているせん断モード型のインクジェットヘ
ッドに用いて記録したところ、噴射は良好であり、得ら
れた記録物のシアン色としての色調が良く、イエロー・
マゼンタ・シアンを使用したカラー印字において、カラ
ーバランスの良い高品位の記録物が得られた。
【0024】比較例1 純水(9.8重量部)に染料液「プロ・ジェット・ファ
ースト・ブラック2(ゼネカ製、染料濃度4%水溶
液)」(75重量部)、グリセリン(10重量部)、ジ
エチレングリコール−n−モノブチルエーテル(5重量
部)を添加した後、キレート剤としてエチレンジアミン
四酢酸(0.2重量部)を添加し、30分間攪拌した後
に孔径0.7μmのメンブランフィルターにて濾過し
て、記録用水性インクを得たが、黒色としての色調が良
くないインクであった。このインク組成物を、特開平2
−150355号公報に開示されているせん断モード型
のインクジェットヘッドに用いて記録したところ、A4
用紙1枚に黒色連続印字途中で印字抜けが発生し、印字
終了後に吐出口を顕微鏡により拡大して確認したとこ
ろ、吐出口に固形物が詰まっていた。また得られた記録
物は黒色としての色調が良くなく、記録濃度が低かっ
た。
【0025】比較例2 実施例2においてリン酸(0.5重量部)を添加しない
で同様にインクを作製した。この記録用水性インクはシ
アンインクとしては、色調の悪いインクとなった。この
インク組成物を、特開平2−150355号公報に開示
されているせん断モード型のインクジェットヘッドに用
いて記録したところ、A4用紙1枚にシアン色連続印字
途中で印字抜けが発生し、印字終了後に吐出口を顕微鏡
により拡大して確認したところ、吐出口に固形物が詰ま
っていた。また得られた記録物はシアン色としての色調
が良好で無く、イエロー・マゼンタ・シアンを使用した
カラー印字において、黄緑色が強くカラーバランスがあ
まり良くなかった。
【0026】色調が良好で、更にインクジェット記録が
安定して行うことができた実施例1〜2の記録用水性イ
ンクでは、いずれもリン酸類を添加することにより、鉄
による黄色分が消失して、且つ固形物の析出も無く、イ
ンクジェット記録では安定した印字を行うことができる
記録用水性インクが調製された。
【0027】これに対し、キレート剤を用いた比較例1
及びリン酸類を添加しなかった比較例2では、いずれも
上記の性能を満たす記録用水性インクとはならなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1では、少なくとも水と、着色剤である染
料と、原子番号26番の元素である鉄を含有する記録用
インクに於いて、原子番号15番の元素であるリンを含
有する物質を混合して、構造式[Fe(HPO4)(H2
O)]+で表される鉄(III)フォスファト錯イオンを形
成し、含有しているので、記録用水性インクの鉄による
有色が防止され、また錯イオンの形成により鉄化合物の
析出が防止されるため、良い色調の記録用水性インクと
なる。
【0029】請求項2では、前記リンを含有する物質
は、リン酸類またはリン酸塩類であるので、水溶液中で
HPO4 2-で表わされるメタリン酸イオンが形成され易
く、高濃度の記録用水性インクの鉄による有色が防止さ
れ、また錯イオンの形成により高濃度の鉄化合物の析出
が防止されるため、良い色調の記録用水性インクとな
る。 請求項3では、前記リンを含有する物質は、リン
酸であるので、水溶液中でHPO4 2-で表わされるメタ
リン酸イオンが形成され易く、高濃度の記録用水性イン
クの鉄による有色が防止され、また錯イオンの形成によ
り更に高濃度の鉄化合物の析出が防止されるため、良い
色調の記録用水性インクとなる。更にナトリウム、カリ
ウム等の陽イオンが添加されないため、それらの陽イオ
ンの影響による析出物も防止されるため、良い色調の記
録用水性インクとなる。
【0030】請求項4では、少なくとも水と、着色剤で
ある染料と、原子番号26番の元素である鉄を含有する
記録用インクに於いて、原子番号15番の元素であるリ
ンを含有する物質を混合して、構造式[Fe(HP
4)(H2O)]+で表される鉄(III)フォスファト錯
イオンを形成し、含有する記録用水性インクを使用する
インクジェット記録方法であるので、インクの鉄による
有色が防止されてインクの色調が変化せず、また錯イオ
ンの形成により鉄化合物の析出が防止されてインクジェ
ットヘッドが目詰まりしないため、良好なインクジェッ
ト記録方法を行うことができる。
【0031】請求項5では、前記リンを含有する物質
は、リン酸類またはリン酸塩類である記録用水性インク
を使用するインクジェット記録方法であるので、インク
の鉄による有色が防止されてインクの色調が変化せず、
また錯イオンの形成により鉄化合物の析出が防止されて
インクジェットヘッドが目詰まりしないため、良好なイ
ンクジェット記録方法を行うことができる。
【0032】請求項6では、前記リンを含有する物質
は、リン酸である記録用水性インクを使用するインクジ
ェット記録方法であるので、インクの鉄による有色が防
止されてインクの色調が変化せず、また錯イオンの形成
により鉄化合物の析出が防止され、更にナトリウム、カ
リウム等の陽イオンが添加されないため、それらの陽イ
オンの影響による析出物も防止されてインクジェットヘ
ッドが目詰まりしないため、良好なインクジェット記録
方法を行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 昌也 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内 (72)発明者 東山 俊一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水と、着色剤である染料と、
    原子番号26番の元素である鉄を含有する記録用インク
    に於いて、原子番号15番の元素であるリンを含有する
    物質を混合して、構造式[Fe(HPO4)(H2O)]
    +で表される鉄(III)フォスファト錯イオンを形成し、
    含有することを特徴とする記録用水性インク。
  2. 【請求項2】 前記リンを含有する物質は、リン酸類ま
    たはリン酸塩類であることを特徴とする請求項1記載の
    記録用水性インク。
  3. 【請求項3】 前記リンを含有する物質は、リン酸であ
    ることを特徴とする請求項1記載の記録用水性インク。
  4. 【請求項4】 少なくとも水と、着色剤である染料と、
    原子番号26番の元素である鉄を含有する記録用インク
    に於いて、原子番号15番の元素であるリンを含有する
    物質を混合して、構造式[Fe(HPO4)(H2O)]
    +で表される鉄(III)フォスファト錯イオンを形成し、
    含有する記録用水性インクを使用することを特徴とする
    インクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記リンを含有する物質は、リン酸類ま
    たはリン酸塩類である記録用水性インクを使用すること
    を特徴とする請求項4記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記リンを含有する物質は、リン酸であ
    る記録用水性インクを使用することを特徴とする請求項
    4記載のインクジェット記録方法。
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