JPH0927783A - 基地局アンテナ障害検出方法 - Google Patents

基地局アンテナ障害検出方法

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JPH0927783A
JPH0927783A JP17718495A JP17718495A JPH0927783A JP H0927783 A JPH0927783 A JP H0927783A JP 17718495 A JP17718495 A JP 17718495A JP 17718495 A JP17718495 A JP 17718495A JP H0927783 A JPH0927783 A JP H0927783A
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JP
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antenna
base station
electric field
field strength
detection method
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JP17718495A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Yoneda
強 米田
Hiroshi Ishikawa
広 石川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易型携帯電話システムの基地局装置におい
て、アンテナの障害を検出する方法に関し、迅速にアン
テナ障害を検出することが可能な、基地局アンテナ障害
検出方法を提供することを目的とする。 【構成】同一アンテナを切り替えて送受信を行なうとと
もに、送信アンテナ制御機能1によって複数のアンテナ
から受信電界強度が大きい方のアンテナを選択して送信
を行ない、送信アンテナに対する送信電力の反射波の異
常を検出することによって、アンテナの障害を検出する
移動電話システムの基地局装置において、基地局装置か
ら一定周期で送出される制御キャリアを送信するアンテ
ナを、送信アンテナ制御機能1によって一定間隔で切り
替えることによって、すべてのアンテナで送信が行なわ
れるようにして、反射波の異常を検出したとき、アンテ
ナの障害を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動電話システムにお
ける基地局の障害を検出する方法に関し、特に、簡易型
携帯電話システム(パーソナルハンディホンシステム:
PHS)の基地局装置において、アンテナの障害を検出
するための、基地局アンテナ障害検出方法に関するもの
である。
【0002】簡易型携帯電話システムは、第一種通信事
業者が提供する移動無線サービスの一つであって、その
基地局装置は、システムの性格上送信電力が小さいた
め、多数の基地局を設置する必要がある。また、多数の
基地局を設置するためには、小型であるとともに低コス
トの装置が要求されている。
【0003】簡易型携帯電話システムは、公衆サービス
として提供されるものなので、サービス停止が発生しな
いことと、サービス停止が発生した場合の迅速な対応が
求められている。そのため、基地局に対する各種の障害
監視が要求されているが、その一つとして、アンテナ障
害の監視が必要である。
【0004】
【従来の技術】従来、移動電話システムにおける、一般
的なアンテナの障害監視方法としては、送信アンテナの
それぞれに対する、出力端における反射波の異常を検出
する方法が行なわれている。
【0005】このような反射波異常の検出のためには、
実際に電波を送信する必要があるが、簡易型携帯電話シ
ステムの基地局装置では、通常、アンテナを送受兼用に
使用し、受信ダイバーシチおよび送信ダイバーシチを用
いているため、障害発生の状況によっては、正常なアン
テナのみで送信が行なわれて、障害アンテナにおけるア
ンテナ異常が検出されない場合が考えられる。ここで受
信ダイバーシチは、アンテナごとに受信レベルが最大と
なる受信出力を選択する(検波後選択受信ダイバーシチ
の場合)ものであり、送信ダイバーシチは、直前の受信
スロットにおける最大利得の受信アンテナを使用して送
信するものである。
【0006】図6は、簡易型携帯電話システムにおけ
る、無線区間のTDMA(Time Division Mutiple Acce
ss)フレームの構成を示したものである。簡易型携帯電
話システムの無線区間では、5ms周期のフレームを繰
り返す。このフレームは、図示のように、送信4スロッ
トおよび受信4スロットの構成をとる。通信用キャリア
においては、2.5msで対となる送受の1スロットを
使用して通信を行なう。周波数としては、複数の周波数
が使用可能である。
【0007】図7は、簡易型携帯電話システムにおけ
る、制御キャリアの送信方法の一例を示したものであ
る。制御キャリアは、通信キャリアを割り当てるために
使用されるものであり、事業者ごとに割り当てられる。
そこで複数の基地局で同一の周波数を使用するため、基
地局では、ある一定周期で、ある1スロットを使用し
て、送信を行なう。図7は、この周期を100msとし
た場合の例を示している。また制御キャリアは、ある情
報の繰り返しによって、スーパーフレームを構成する。
図7は、この繰り返し周期を4つの情報(400ms)
とした場合の例を示している。これらの情報のうち、B
CCH(報知チャネル)は、制御キャリアの間欠送信の
周期や、スーパーフレームの構成等を通知するために使
用する。SCCH(個別セル用チャネル)は、通信キャ
リアを割り当てる等の、呼接続に関係する情報の転送に
使用する。PCH(一斉呼出しチャネル)は、待ち受け
している端末に着信を行なう場合等に使用する。
【0008】このように、簡易型携帯電話システムの基
地局装置では、制御キャリアをあるインターバルで常
時、送信しているが、呼の要求がないかぎり、受信する
ことがないため、送信ダイバーシチが行なわれず、送信
アンテナは固定となる。
【0009】また、呼の要求が発生して通信が開始され
ると、2.5msの周期で、625μsの送信と受信を
繰り返すため、送信ダイバーシチによって、直前の受信
電界強度が高い方のアンテナが送信アンテナとして選択
される。しかしながら、アンテナの障害が、制御キャリ
アの送信を行なわなかったアンテナで発生した場合、通
信キャリアでも、障害が発生したアンテナで送信を行な
わないため、反射波の異常を検出することができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の基
地局アンテナ障害検出方法では、反射波の異常を監視し
ていても、送信を行なわなければ、アンテナ障害を検出
することができないため、アンテナ障害が発生した際
に、正常なアンテナのみで送信と受信が行なわれるよう
になり、本来のダイバーシチ(送信および受信)効果を
期待できなくなって、サービスエリアが縮小するという
問題を生じていた。
【0011】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、簡易型携帯電話システム
において、アンテナ障害が発生した場合、直ちにこれを
検出することができ、従って迅速にアンテナ障害に対応
することによって、サービスエリアの縮小を最短時間に
抑えることが可能な、基地局アンテナ障害検出方法を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成を示したものであって、1は送信アンテナの切替え
を制御する送信アンテナ制御機能、2は装置立ち上げ時
に運用方法を示すパラメータによって装置の動作を可変
にする運用可変機能、3は基地局装置と公衆網を介して
接続された基地局管理装置との通信を制御する装置間通
信機能、4は外部装置とのシリアル通信を制御するシリ
アル通信制御機能、5は検出した受信電界強度の異常を
監視する受信電界強度監視機能である。
【0013】(1) 同一アンテナを切り替えて送受信を行
なうとともに、送信アンテナ制御機能によって複数のア
ンテナから受信電界強度が大きい方を選択してこのアン
テナによって送信を行ない、送信アンテナに対する送信
電力の反射波の異常を検出することによってアンテナの
障害を検出する移動電話システムの基地局装置におい
て、基地局装置から一定周期で送出される制御キャリア
を送信するアンテナを、送信アンテナ制御機能によって
一定間隔で切り替えることによって、反射波の異常を検
出したとき、アンテナの障害を検出する。
【0014】(2) (1) の場合に、制御キャリアを送信す
るアンテナを切り替える間隔を、基地局装置の立ち上げ
時に、基地局装置の運用方法を示すパラメータによって
動作を可変する運用可変機能において、送信アンテナ制
御機能の運用パラメータとして設定する。 (3) (2) の場合に、制御キャリアを送信するアンテナを
切り替える間隔を、基地局装置において、基地局装置と
公衆網を介して接続された基地局管理装置との通信を制
御する装置間通信機能を用いて、基地局管理装置から運
用パラメータとして、運用可変機能にダウンロードす
る。
【0015】(4) (2) の場合に、制御キャリアを送信す
るアンテナを切り替える間隔を、基地局装置において、
基地局装置と接続された外部装置との通信を制御するシ
リアル通信制御機能を用いて、外部装置から運用パラメ
ータとして、運用可変機能に設定する。
【0016】(5) (1) から(4) までの何れかの場合に、
アンテナ障害が検出されたとき、送信アンテナ制御機能
によって、制御キャリアを送信するアンテナを正常なア
ンテナに固定する。
【0017】(6) 同一アンテナを切り替えて送受信を行
なうとともに、受信電界強度監視機能によって複数のア
ンテナからの受信電界強度を比較して、受信電界強度が
大きい方のアンテナからの受信信号を選択する移動電話
システムの基地局装置において、受信電界強度監視機能
においてアンテナごとの受信電界強度が一定値以上であ
る場合に、受信電界強度の差が所定値以上となったこと
を検出したとき、受信電界強度が低い方のアンテナの障
害を判定する。
【0018】(7) (6) の場合に、アンテナの障害を判定
する受信電界強度の差を、基地局装置の立ち上げ時に、
基地局装置の運用方法を示すパラメータによって動作を
可変する運用可変機能において、受信電界強度監視機能
の運用パラメータとして設定する。
【0019】(8) (7) の場合に、アンテナの障害を判定
する受信電界強度の差を、基地局装置において、基地局
装置と公衆網を介して接続された基地局管理装置との通
信を制御する装置間通信機能を用いて、基地局管理装置
から運用パラメータとして、受信電界強度監視機能にダ
ウンロードする。
【0020】(9) (7) の場合に、アンテナの障害を判定
する受信電界強度の差を、基地局装置において、基地局
装置と接続された外部装置との通信を制御するシリアル
通信制御機能を用いて、外部装置から運用パラメータと
して、受信電界強度監視機能に設定する。
【0021】
【作用】本発明においては、次のようにして、アンテナ
の障害を検出する。 (1) 常時送信を行なっている制御用の信号(制御キャリ
ア)を送信するアンテナを、一定間隔で切り替えること
によって、すべてのアンテナで送信が行なわれるように
して、送信アンテナにおける反射波の異常を検出するこ
とによって、アンテナの障害を検出する。
【0022】(2) アンテナごとに受信電界強度を検出し
て、アンテナ間の受信電界強度の差が所定値以上である
場合に、アンテナの障害を判定する。
【0023】従って本発明によれば、アンテナの障害
が、制御キャリアの送信を行なわなかったアンテナで発
生した場合、通信キャリアでも、障害が発生したアンテ
ナで送信を行なわないため、反射波の異常を検出するこ
とができない事態の発生を防止することができる。ま
た、受信状態でも、アンテナの障害を検出することがで
きる。
【0024】このように、アンテナの障害が発生した場
合、これを早急に検出することができるので、迅速な対
応が可能となり、サービスエリアの縮小を最短時間に抑
えることができる。
【0025】
【実施例】図2は、本発明の一実施例のシステム構成を
示したものである。11は基地局装置であって、公衆網
12に接続されている。13は基地局管理装置であっ
て、公衆網12に接続された多数の基地局を集中的に監
視,制御する。基地局装置11は、装置間通信機能14
によって、公衆網12を介して、基地局管理装置13と
通信を行なうことによって、その統制下に、図示されな
い多数の移動局(簡易型携帯電話機)と通信を行なう。
15はパソコンであって、基地局11は、シリアル通信
機能16を介してパソコン15と通信することによっ
て、各種制御用データの入出力を行なう。
【0026】図3は、本発明の一実施例における基地局
装置の構成を示したものである。送信状態では、送受ア
ンテナ21a,21bは、送受アンテナ切替えスイッチ
22a,22bの送受信タイミングの切替えに応じて、
送信側に切替えられており、送受アンテナ切替えスイッ
チ22a,22bは、送信アンテナ切替えスイッチ23
の選択に応じて、いずれか一方が選択されている。
【0027】回線制御部24は、公衆網とのインタフェ
ースをとって、公衆網からの下り回線のデータを、速度
変換制御部25に入力する。速度変換制御部25では、
下り回線のデータを、回線側の速度から無線側の速度に
変換したのち、送信データ生成部26に入力する。
【0028】送信データ生成部26では、入力信号か
ら、送信データのフォーマットを生成して、変調部27
に入力し、変調部27では、π/4QPSK方式によっ
て送信データを変調して、送信部28に送出する。送信
部28では、変調データを送信周波数の搬送波に乗せて
送出し、この送信信号は、方向性結合器29を経て、送
信アンテナ切替えスイッチ23の選択に応じて、いずれ
か一方の送受アンテナから送信される。
【0029】受信状態では、送受アンテナ切替えスイッ
チ22a,22bは、受信側に切替えられており、送受
アンテナ21a,21bからの受信信号は、それぞれ受
信部31a,31bにおいて、復調可能な低周波データ
に変換される。受信電界強度検出部32a,32bは、
それぞれ受信部31a,31bにおける受信電界強度を
検出し、受信電界強度監視部33は、検出した受信電界
強度を比較して、比較結果に応じてセレクタ34を制御
し、これによってセレクタ34は受信電界強度が大きい
方の受信部の受信データを復調部35に入力することに
よって、受信ダイバーシチが行なわれる。
【0030】復調部35は、受信データからπ/4QP
SKの復調を行なって、受信データ処理部36に入力す
る。受信データ処理部36では、復調データから必要な
受信データを抽出して、速度変換制御部25に入力す
る。速度変換制御部25では、受信データを無線側の速
度から回線側の速度に変換し、回線制御部24を経て上
りデータとして公衆網に送出する。
【0031】アンテナ切替え制御部41は、受信電界強
度監視部33における受信電界強度の検出結果に応じ
て、次に送信状態になるとき、受信電界強度が大きかっ
た方の送受アンテナを選択するように、送信アンテナ切
替えスイッチ23を切替えることによって、送信ダイバ
ーシチが行なわれる。
【0032】比較器42は、方向性結合器29における
反射波のレベルを基準レベルと比較することによって、
反射波の異常を検出する。障害監視制御部43は、反射
波の異常によって送受アンテナの障害を監視し、アンテ
ナ障害を警報する等の処理を行なう。
【0033】装置間通信機能44は、公衆網を介する基
地局装置と基地局管理装置との通信を制御する。主制御
部45は、基地局装置の全体の制御を行なう。この際、
運用可変機能46は、装置立ち上げ時に、基地局装置に
おける各部の運用方法を示すパラメータにより各部の動
作を可変とする処理を行なう。シリアル通信制御機能4
7は基地局装置と、パソコンとの通信を制御する。
【0034】基地局装置においては、このような構成に
おいて、さらに次のような機能を備えることによって、
アンテナ障害が発生した場合、直ちにこれを検出するこ
とができ、従って迅速にアンテナ障害に対応することに
よって、サービスエリアの縮小を最短時間に抑えること
が可能となる。
【0035】前述のように、アンテナの障害が、制御キ
ャリアの送信を行なっていないアンテナで発生した場
合、通信キャリアでも、障害が発生したアンテナで送信
を行なわないため、方向性結合器29と比較器42およ
び障害監視制御部43とからなるアンテナ障害監視機能
を備えていても、反射波の異常を検出することができな
い。
【0036】そこで、アンテナ切替え制御部41は、制
御キャリアの送信時、送信アンテナを定期的に切り替え
るように制御を行なう。このようにすることによって、
すべてのアンテナによって送信を行なうことができ、通
信キャリアでの送信ダイバーシチに影響を与えることな
く、反射波の異常を検出することができる。
【0037】図4は、反射波異常検出の制御方法の一例
を示したものである。図示のように、システム起動後、
反射波異常検出の運用パラメータを確認したのち、制御
キャリアを送出して、反射波の異常発生をしらべ、反射
波異常が発生しないときは、送信アンテナの切替えを行
なうが、反射波異常が発生したときは、アンテナ障害を
検出する。
【0038】制御キャリアは、図7に示されたように例
えば100msごとに送出されるので、送信アンテナの
切替えはこの周期ごとに行なってもよいが、アンテナの
切替えをソフトウェアで制御する場合には、アンテナ切
替えの頻度が高いと、ソフトウェアの負荷が高くなるの
で、例えばスーパーフレームごとに切替えを行なうよう
にしてもよく、あるいはさらに異なる任意の周期で切替
えを行なってもよい。
【0039】この場合のアンテナ切替え間隔の変更は、
運用可変機能46を用いて、装置立ち上げ時に、アンテ
ナ切替え間隔を運用パラメータとして動作を変更するこ
とによって行なうことができる。
【0040】また別の方法として、図1に示された基地
局管理装置が、装置間通信機能44を介して、基地局装
置と通信することによって、アンテナ切替え間隔を運用
パラメータとして、基地局管理装置からアンテナ切替え
制御部41にダウンロードするようにしてもよい。
【0041】さらに別の方法として、図1に示されたパ
ソコン等の外部装置から、シリアル通信制御機能47を
介して基地局装置と通信することによって、アンテナ切
替え間隔を運用パラメータとして、パソコン等の外部装
置からアンテナ切替え制御部41に設定するようにして
もよい。
【0042】なお、アンテナ障害が検出されたのちは、
このような送信アンテナの切替えを行なうことなく、送
信アンテナを正常なアンテナに固定することが必要であ
る。そこで、アンテナ切替え制御部41は、障害監視制
御部43において、いずれかのアンテナの障害が判定さ
れたとき、障害監視制御部43からの指示に基づいて、
送信アンテナの切替え動作を停止して、送信アンテナを
正常なアンテナに固定するようにする。
【0043】このようにすることによって、アンテナ障
害が発生したのちも、送信アンテナの切替えが行なわれ
て、制御キャリアが伝送不能となる事態の発生を防止す
ることができる。
【0044】基地局装置においては、サービスエリアを
拡大するため、同時に複数のアンテナで受信を行ない、
受信電界強度の高い方のアンテナからの受信データを有
効にする、受信ダイバーシチを行なっているが、受信電
界強度がある一定レベル以上の場合は、アンテナ間の受
信レベルの差は、一般に、限られた範囲内におさまる。
しかしながら、アンテナの障害が発生した場合は、アン
テナ間の受信レベルに極端な差が発生する。
【0045】そこで、受信電界強度監視部33の機能と
して、受信電界強度の差を監視して、所定値以上の差が
発生した場合、受信電界強度が低い方のアンテナに、障
害が発生したと判定するようにする。このようにするこ
とによって、受信状態でも、アンテナの障害を検出する
ことができる。
【0046】図5は、受信電界強度差異常検出の制御方
法の一例を示したものである。図示のように、最大受信
電界強度が一定値以上であることを確認したとき、アン
テナ間の受信電界強度差を算出し、この差が一定値以上
であるとき、アンテナの障害を検出する。
【0047】この場合に、アンテナ障害とみなす受信電
界強度の差の変更は、運用可変機能46を用いて、装置
立ち上げ時に、受信電界強度差を運用パラメータとして
動作を変更することによって行なうことができる。
【0048】また別の方法として、図1に示された基地
局管理装置が、装置間通信機能44を介して、基地局装
置と通信することによって、アンテナ障害とみなす受信
電界強度差のデータを運用パラメータとして、基地局管
理装置から受信電界強度監視部33にダウンロードする
ようにしてもよい。
【0049】さらに別の方法として、図1に示されたパ
ソコン等の外部装置から、シリアル通信制御機能47を
介して基地局装置と通信することによって、アンテナ障
害とみなす受信電界強度差のデータを運用パラメータと
して、パソコン等の外部装置から受信電界強度監視部3
3に設定するようにしてもよい。
【0050】なお、以上の実施例においては、受信部に
おいて検波後選択受信ダイバーシチを行ない、その結果
に基づいて送信ダイバーシチを行なう場合について記載
したが、複数のアンテナの出力を位相合成して最大とな
る方向で受信する最大比合成受信ダイバーシチ、および
その結果に基づく送信ダイバーシチの場合も、同様に適
用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信ダイバーシチと送信ダイバーシチとを行なうととも
に、反射波の検出によってアンテナ障害を検出し、さら
に一定間隔で制御キャリアを送出する基地局装置におい
て、アンテナ障害が発生した場合、直ちにこれを検出す
ることができ、従って迅速にアンテナ障害に対応するこ
とができる。
【0052】従って、本発明によれば、アンテナの障害
に基づくサービスエリアの縮小を最短時間に抑えること
が可能となり、発生したアンテナ障害が、システム利用
者に与える影響を最小限に抑えることができるので、通
信システムの信頼度の向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例における基地局装置の構成を
示す図である。
【図4】反射波異常検出の制御方法の一例を示す図であ
る。
【図5】受信電界強度差異常検出の制御方法の一例を示
す図である。
【図6】簡易型携帯電話システムにおける、無線区間の
TDMAフレームの構成を示す図である。
【図7】簡易型携帯電話システムにおける、制御キャリ
アの送信方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 送信アンテナ制御機能 2 運用可変機能 3 装置間通信機能 4 シリアル通信制御機能 5 受信電界強度監視機能

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一アンテナを切り替えて送受信を行な
    うとともに、送信アンテナ制御機能によって複数のアン
    テナから受信電界強度が大きい方を選択して該アンテナ
    によって送信を行ない、送信アンテナに対する送信電力
    の反射波の異常を検出することによって該アンテナの障
    害を検出する移動電話システムの基地局装置において、 該基地局装置から一定周期で送出される制御キャリアを
    送信するアンテナを、前記送信アンテナ制御機能によっ
    て一定間隔で切り替えることによって、前記反射波の異
    常を検出したとき、アンテナの障害を検出することを特
    徴とする基地局アンテナ障害検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記制御キャリアを送信するアンテナ
    を切り替える間隔を、前記基地局装置の立ち上げ時に該
    基地局装置の運用方法を示すパラメータによって動作を
    可変する運用可変機能において、前記送信アンテナ制御
    機能の運用パラメータとして設定することを特徴とする
    基地局アンテナ障害検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記制御キャリアを送信するアンテナ
    を切り替える間隔を、前記基地局装置において該基地局
    装置と公衆網を介して接続された基地局管理装置との通
    信を制御する装置間通信機能を用いて、該基地局管理装
    置から運用パラメータとして前記運用可変機能にダウン
    ロードすることを特徴とする基地局アンテナ障害検出方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記制御キャリアを送信するアンテナ
    を切り替える間隔を、前記基地局装置において該基地局
    装置と接続された外部装置との通信を制御するシリアル
    通信制御機能を用いて、該外部装置から運用パラメータ
    として前記運用可変機能に設定することを特徴とする基
    地局アンテナ障害検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    基地局アンテナ障害検出方法において、アンテナ障害が
    検出されたとき、前記送信アンテナ制御機能によって、
    前記制御キャリアを送信するアンテナを正常なアンテナ
    に固定することを特徴とする基地局アンテナ障害検出方
    法。
  6. 【請求項6】 同一アンテナを切り替えて送受信を行な
    うとともに、受信電界強度監視機能によって複数のアン
    テナからの受信電界強度を比較して該受信電界強度が大
    きい方のアンテナからの受信信号を選択する移動電話シ
    ステムの基地局装置において、 前記受信電界強度監視機能においてアンテナごとの受信
    電界強度が一定値以上である場合に、アンテナごとの受
    信電界強度の差が所定値以上となったことを検出したと
    き、受信電界強度が低い方のアンテナの障害を判定する
    ことを特徴とする基地局アンテナ障害検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記アンテナの障害を判定する受信電
    界強度の差を、前記基地局装置の立ち上げ時に該基地局
    装置の運用方法を示すパラメータによって動作を可変す
    る運用可変機能において、前記受信電界強度監視機能の
    運用パラメータとして設定することを特徴とする基地局
    アンテナ障害検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記アンテナの障害を判定する受信電
    界強度の差を、前記基地局装置において該基地局装置と
    公衆網を介して接続された基地局管理装置との通信を制
    御する装置間通信機能を用いて、該基地局管理装置から
    運用パラメータとして前記受信電界強度監視機能にダウ
    ンロードすることを特徴とする基地局アンテナ障害検出
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の基地局アンテナ障害検
    出方法において、前記アンテナの障害を判定する受信電
    界強度の差を、前記基地局装置において該基地局装置と
    接続された外部装置との通信を制御するシリアル通信制
    御機能を用いて、該外部装置から運用パラメータとして
    前記受信電界強度監視機能に設定することを特徴とする
    基地局アンテナ障害検出方法。
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US6297780B1 (en) 1998-04-23 2001-10-02 Nec Corporation Mobile apparatus with plurality of antennas having different directivities
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