JPH09276261A - スリップリング装置及び放射線ct装置 - Google Patents

スリップリング装置及び放射線ct装置

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JPH09276261A
JPH09276261A JP8092443A JP9244396A JPH09276261A JP H09276261 A JPH09276261 A JP H09276261A JP 8092443 A JP8092443 A JP 8092443A JP 9244396 A JP9244396 A JP 9244396A JP H09276261 A JPH09276261 A JP H09276261A
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JP
Japan
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brush
ring
pressing
radiation
leaf spring
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JP8092443A
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English (en)
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Tomohiro Ito
友洋 伊藤
Hirotaka Murata
博隆 村田
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングの傷つきを防止できるスリップリング
装置及び放射線CT装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 回転側、固定側のうちのどちらか一方の
側に設けられた導電性のリング22と、他方側に設けら
れたリング22に接触する導電性のブラシ16と、ブラ
シ16をリング22方向に押圧する押圧手段としての板
ばね51とを有したスリップリングにおいて、ブラシ1
6の厚さが所定の厚さ以下になると、板ばね51のブラ
シ16への押圧を抑止する押圧抑止手段として、第2の
折曲部51bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転側、固定側の
うちのどちらか一方の側に設けられた導電性のリング
と、他方の側に設けられ前記リングに接触するブラシ
と、該ブラシを前記リング側の方向に押圧する押圧手段
とを有し、前記ブラシと前記リングとの導通により、前
記回転側の機器に対して給電又は信号の授受を行うスリ
ップリング装置、及び、このスリップリング装置を有
し、X線,γ線,ポジトロン等の放射線を利用する放射線C
T(Computed Tomography)放射線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転する機器に対して給電や信号の授受
を行なうスリップリング装置が用いられる機器の一例と
して放射線CT装置がある。
【0003】図10は、放射線CT装置に用いられるスリ
ップリング装置の拡大構成図である。図において、22
は回転側である回転ケーシングの円板プレート21上に
設けられた導電性のリング、15は固定側に設けられる
ブラシ部である。
【0004】ブラシ部15は、リング22に接触するブ
ラシ16と、先端部にブラシ16が取り付けられ、リン
グ22にブラシ16を押圧する押圧手段としての板ばね
30と、板ばね30の基端部がねじ32を用いて取り付
けられるブラシホルダ31とから構成されている。
【0005】そして、ブラシホルダ31には、ブラシ1
6と板ばね30とからなる組が複数組設けられ、更にこ
のブラシホルダ31はブラシ固定板33に対して着脱可
能に取り付けられている。
【0006】ブラシ部15のブラシ16がリング22に
押接し、両者が導通することにより、フレーム側の機器
(電源部、コンピュータ、表示部等)と、フレームに対し
て回転可能に設けられた回転ケーシング側の機器(X線
管、検出器等)との給電や信号の授受を行うスリップリ
ング装置が形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のス
リップリング装置を有した放射線CT装置において、ブラ
シは16は、回転ケーシングが回転することにより、摩
耗する。
【0008】ブラシ16の摩耗が進行しブラシ16自体
が消滅してしまうと、板ばね30がリング22に摺接
し、リング22を傷つけてしまう。従って、ブラシ16
の定期的な交換が必要となる。
【0009】そこで、ブラシ16の側面に摩耗許容ライ
ンLをけがき等の手法で設けておき、定期的にブラシ1
6の摩耗許容ラインLの目視検査を行い、ブラシ16の
交換時期を判断している。
【0010】しかしながら、摩耗速度が何等化の要因で
変化したり、摩耗許容ラインLの検査を忘れた場合、板
ばね30がリング22を傷つけてしまう問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、リングの傷つきを防止するスリップリング装置、
及び放射線CT装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、次のような
発明で解決できる。 (1) 第1の発明 回転側、固定側のうちのどちらか一方の側に設けられた
導電性のリングと、他方の側に設けられ前記リングに接
触するブラシと、該ブラシを前記リング側の方向に押圧
する押圧手段とを有し、前記ブラシと前記リングとの導
通により、前記回転側の機器に対して給電又は信号の授
受を行うスリップリング装置において、前記ブラシの厚
さが所定の厚さ以下になると、前記リングに押圧されな
いようにする押圧抑止手段を設けたことを特徴とするス
リップリング装置である。
【0012】ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、
押圧抑止手段が押圧手段の前記ブラシへの押圧を抑止す
る。押圧手段のブラシへの押圧が抑止されることによ
り、ブラシはそれ以上摩耗しなくなり、リングの傷つき
が防止される。
【0013】同時に、ブラシとリングとの導通状態が不
良となり、回転側の機器に対する給電や信号の授受が異
常をきたし、操作者はブラシの交換時期を知ることがで
き、定期的なブラシの摩耗の検査が不要となる。
【0014】(2) 第2の発明 回転側に設けられ、固定側の被検体に対して放射線を曝
射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出
する検出器と、回転側、固定側のうちのどちらか一方の
側に設けられた導電性のリング,他方の側に設けられ前
記リングに接触するブラシ,該ブラシを前記リング側の
方向に押圧する押圧手段を有し、前記ブラシと前記リン
グとの導通により、前記回転側の機器に対して給電又は
信号の授受を行うスリップリング装置とを有し、前記検
出器から出力される信号に基づいて前記被検体の断層面
の画像を得る放射線CT装置において、前記ブラシの厚さ
が所定の厚さ以下になると、前記リングに押圧されない
ようにする押圧抑止手段を設けたことを特徴とする放射
線CT装置である。
【0015】ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、
押圧抑止手段が押圧手段の前記ブラシへの押圧を抑止す
る。押圧手段のブラシへの押圧が抑止されることによ
り、ブラシはそれ以上摩耗しなくなり、リングの傷つき
が防止される。
【0016】同時に、ブラシとリングとの導通状態が不
良となり、回転側の機器に対する給電や信号の授受が異
常をきたし、操作者はブラシの交換時期を知ることがで
き、定期的なブラシの摩耗の検査が不要となる。
【0017】(3) 第3の発明 第2の発明において、前記スリップリング装置は、ブラ
シホルダと、基端部がブラシホルダに取り付けられた板
ばねと、該板ばねの先端部に取り付けられ、前記板ばね
によって前記リング側の方向に付勢されるブラシとから
なり、前記押圧抑制手段は、前記ブラシホルダ,前記板
ばねのうちどちらか一方に設けられ、他方に係合可能な
部材であることを特徴とする放射線CT装置である。
【0018】ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、
前記ブラシホルダ,前記板ばねのうちどちらか一方に設
けられた部材が他方に係合し、押圧手段の前記ブラシへ
の押圧を抑止する。
【0019】押圧手段のブラシへの押圧が抑止されるこ
とにより、ブラシはそれ以上摩耗しなくなり、リングの
傷つきが防止される。同時に、ブラシとリングとの導通
状態が不良となり、回転側の機器に対する給電や信号の
授受が異常をきたし、操作者はブラシの交換時期を知る
ことができ、定期的なブラシの摩耗の検査が不要とな
る。
【0020】(4) 第4の発明 回転側に設けられ、固定側の被検体に対して放射線を曝
射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出
する検出器と、回転側、固定側のうちのどちらか一方の
側に設けられた導電性のリング,他方の側に設けられ前
記リングに接触するブラシ,該ブラシを前記リング側の
方向に押圧する押圧手段を有し、前記ブラシと前記リン
グとの導通により、前記回転側の機器に対して給電又は
信号の授受を行うスリップリング装置とを有し、前記検
出器から出力される信号に基づいて前記被検体の断層面
の画像を得る放射線CT装置において、前記ブラシの厚さ
が所定の厚さ以下になると、前記リングに押圧されない
ようにする押圧抑止手段と、該押圧抑止手段が前記ブラ
シを前記リングに押圧されないようにしたときに、前記
ブラシの摩耗を警告する表示、前記回転側の駆動の停止
のうち少なくともどちらか一方を行う制御部と、を具備
することを特徴とする放射線CT装置である。
【0021】ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、
押圧抑止手段が押圧手段の前記ブラシへの押圧を抑止す
る。押圧抑止手段が前記ブラシを前記リングに押圧され
ないようにしたときに、制御手段は、前記ブラシの摩耗
を警告する表示、前記回転側の駆動の停止のうち少なく
ともどちらか一方を行う。
【0022】押圧抑止手段により、ブラシのそれ以上の
摩耗を禁止することにより、リングの傷つきが防止され
る。また、制御部が前記ブラシの摩耗を警告する表示、
前記回転側の駆動の停止のうち少なくともどちらか一方
を行うことにより、操作者はブラシの交換時期を知るこ
とができ、定期的なブラシの摩耗の検査が不要となる。
【0023】尚、上記第1から第3の発明において、押
圧手段の例としては、金属や樹脂等の弾性力を用いたば
ね等の押圧手段、液体や気体の圧力を用いた押圧手段、
磁気反発力を用いた手段等があるが、限定するものでは
ない。
【0024】更に、検出部としては、被検出物が接触す
ることで応動するマイクロスイッチ,リミットスイッチ,
タッチスイッチ等の接触式のセンサや、被検出物が近づ
くことで、高周波,静電容量,渦電流,磁気等の変化を検
出して応動したり、被検出物の移動により光,赤外線,超
音波等のビームの変化を検出して応動する非接触式のセ
ンサがあるが、限定するものではない。
【0025】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態例の
スリップリング装置の要部構成図、図2は図1に示すス
リップリング装置が設けられたX線CT装置のガントリの
断面構成図、図3は図2における左側面図、図4は図2
における円板プレートの拡大構成図である。
【0026】まず、図2及び図3を用いてX線CT装置の
全体構成を説明する。これらの図において、1は被検体
AにX線を曝射するX線管であり、X線管1は床F上に設け
られるフレーム2に対してベアリング3を介して回転可
能に設けられた略円環状の回転ケーシング4に取り付け
られている。
【0027】又、フレーム2は上部フレーム2aと下部
フレーム2bとから構成され、下部フレーム2bにはロ
ーラガイド5が設けられ、上部フレーム2aの下部フレ
ーム2b対向面にはローラガイド5に当接する円弧面2
cが形成され、上部フレーム2aは下部フレーム2bに
対して前後方向に傾動(チルト)可能となっている。回転
ケーシング4には大プーリ(pulley ; ベルト車)6が設
けられ、一方、下部フレーム2bにはモータ7が設けら
れ、モータ7の出力軸に取り付けられた小プーリ8と大
プーリ6とに巻き掛けられたベルト9により、回転ケー
シング4は回転駆動されるようになっている。
【0028】回転ケーシング4には、X線管1に対向配
置され、X線管1より曝射されたX線を検出する検出器1
0が設けられている。更に、回転ケーシング4には、大
プーリ6に隣接して、図4に示すような円板プレート2
1が設けられている。
【0029】フレーム2には円板プレート21に設けら
れた同心円状の複数の導電性のリング22に対向して設
けられたブラシ部50が配設されている。次に、図1を
用いてブラシ部50の詳細な説明を行う。
【0030】51は先端部にブラシ16が取り付けら
れ、基端部がねじ32を用いてブラシホルダ52に取り
付けられ、ブラシ16をリング22へ押接する押接手段
としての板ばねである。
【0031】ブラシホルダ52には、ブラシ16と板ば
ね51とからなる組が複数組設けられ、更にこのブラシ
ホルダ52はブラシ固定板33に対して着脱可能に取り
付けられている。
【0032】そして、ブラシ部50のブラシ16がリン
グ22に押接し、両者が導通することにより、床F上に
設けられたフレーム側の機器(電源部、コンピュータ、
表示部等)と、フレームに対して回転可能に設けられた
回転ケーシング側の機器(X線管、検出器等)との給電又
は信号の授受を行うスリップリング装置が形成されてい
る。
【0033】板ばね15の先端部には、ブラシホルダ5
2方向に折曲した第1の折曲部51aと、該第1の折曲
部51aの先端よりブラシホルダ52のブラシ16と対
向する面と反対側の面と略平行に延出し、ブラシホルダ
52に当接(係合)可能な第2の折曲部51bとが形成さ
れている。
【0034】そして、この第2の折曲部51bがブラシ
ホルダ52に当接することで、それ以上の板ばね51の
ブラシ16への押圧を抑止(禁止)する押圧抑止手段が形
成されている。
【0035】ここで、厚さX0の未使用のブラシ16の摩
耗許容ラインLまでの摩耗代をX1とする。未使用のブラ
シ16をブラシ固定板33にセットした時、板ばね51
の第2の折曲部51bとブラシホルダ52との間隔X
は、下記のように決定した。
【0036】X=X1-α αは、ブラシ16の厚さ方向の寸法公差、板ばね51,
ブラシホルダ52の寸法公差を見込んだ数値である。
【0037】次に、上記構成の作動を説明する。モータ
7が駆動されると、プーリ8,ベルト9,大プーリ6を介
して、回転ケーシング4が回転する。回転ケーシング4
が回転することにより、被検体Aの回りをX線管1と検出
器10とが回転する。
【0038】そして、X線管1から被検体Aに曝射された
X線は被検体を透過し、検出器10によって検出され
る。被検体A内の臓器,血液,灰白質等の組織のX線吸収率
が異なることにより、検出器10によって検出されたX
線をコンピュ−タ処理することによって撮影対象部位の
断層面(スライス面)の画像が得られる。
【0039】上記構成によれば、ブラシ16の厚さが摩
耗許容ラインL近傍に達すると、板ばね51の第2の折
曲部51bがブラシホルダ52に当接し、板ばね51の
それ以上のブラシ16への押圧が抑止される。
【0040】従って、ブラシ16はそれ以上摩耗しなく
なり、リング22の傷つきが防止される。同時に、ブラ
シ16とリング22との導通状態が不良となり、回転側
の機器に対する給電や信号の授受が異常をきたし、操作
者はブラシ16の交換時期を知ることができ、定期的な
ブラシ16の摩耗の検査が不要となる。
【0041】尚、本実施の形態例では、ブラシホルダ5
2と、ブラシホルダ52に当接可能な板ばね51の第2
の折曲部51bとで、押圧抑止手段を構成したが、これ
に限定するものではない。
【0042】図5に示すように、板ばね61の先端に、
ブラシ16より突出する突出部61aを設け、ブラシホ
ルダ62の先端部に板ばね61の突出部61aのリング
22側の面が当接可能なコの字形の係合部63を設けて
もよい。
【0043】更に、図6に示すように、ブラシホルダ7
2に貫通穴72aを穿設し、板ばね71上にブラシホル
ダ72の貫通穴72aに遊嵌し、貫通穴72aを挿通す
る首部73aと、首部73aの先端に貫通穴72aの径
より大きな径を有する頭部73bとからなるピン73を
立設してもよい。
【0044】また、上記実施の形態例では、押圧手段と
して板ばねを用いたが、本発明は、板ばねに限定するも
のではない。他に、弾性力を用いた押圧手段としては、
コイルスプリングでもよい。更に、、材質も金属や樹脂
であってもよい。また、液体や気体の圧力を用いたガス
や油圧スプリング等の押圧手段や、磁気反発力を用いた
押圧手段等であってもよい。
【0045】更に、上記実施の形態例では、本発明のス
リップリング機構を放射線CT装置に適用した例で説明を
行ったが、放射線CT装置に限定するものではない。例え
ば、モータや軍艦や戦車の砲塔等に使用されるスリップ
リング機構にも適用できる。
【0046】次に、図7から図9を用いて第2の実施の
形態例を説明する。図7は第2の実施の形態例の要部構
成図、図8は第2の実施の形態例の電気的接続を説明す
るブロック図、図9は第2の実施の形態例の動作を説明
するフロー図である。
【0047】図7において、第1の実施の形態例との相
違点は、ブラシホルダ52上に板ばね51の第2の折曲
部51bが当接可能なタッチスイッチ55を設けた点で
ある。
【0048】このタッチスイッチ55は、板ばね51の
第2の折曲部51bが当接すると応動し、信号を発する
ようになっている。図8において、80はタッチスイッ
チ55からの信号を取り込んで、回転側の回転ケーシン
グを駆動するモータ7と、表示部81とを制御する制御
部である。
【0049】次に、図9を参照しつつ、上記構成の作動
を説明する。モータ7が駆動されると、リング22が回
転し、リング22に摺接するブラシ16の摩耗が進行す
る(ステップ1)。
【0050】そして、ブラシ16の摩耗が進行し、板ば
ね51の第2の折曲部51bがタッチスイッチ55に当
接する(ステップ2)と、タッチスイッチ55は応動して
信号を発し、制御部80はタッチスイッチ55の信号を
取り込んで、モータ7を停止し、表示部81に「ブラシ
摩耗」等の警告を表示する(ステップ3)。
【0051】このモータ7の停止及び表示部81への表
示は、タッチスイッチが55が応動状態にある限り、即
ち、ブラシ16を交換しない限り行われる。そして、ブ
ラシ16を交換する(ステップ4)と、モータ7の停止及
び表示部81への表示を解除し、ステップ1へ戻る。
【0052】上記構成によれば、押圧抑止手段が作動
し、ブラシ16のそれ以上の摩耗を抑止することによ
り、リングの傷つきを防止することができる。また、制
御部80がブラシ16の摩耗を警告する表示を行い、又
モータ7の駆動の停止を行うことにより、操作者はブラ
シ16の交換時期を知ることができ、定期的なブラシの
摩耗の検査が不要となる。
【0053】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、タッチスイッ
チ55が応動すると、モータ7の停止と、表示部81へ
の摩耗警告表示とを行うようにしたが、どちらか一方だ
けでもよい。
【0054】更に、検出部としてタッチスイッチ55を
用いたが、これに限定するものではない。他に、被検出
物が接触することで応動するマイクロスイッチ,リミッ
トスイッチ等の接触式のセンサや、被検出物が近づくこ
とで、高周波,静電容量,渦電流,磁気等の変化を検出し
て応動したり、被検出物の移動により光,赤外線,超音波
等のビームの変化を検出して応動する非接触式のセンサ
がある。
【0055】更に、上記実施の形態例では、押圧抑止手
段に応動する検出部を設けたが、スリップリングの導通
状態を監視して、ストッパ機構が作動し、導通が不良に
なったらモータ7の回転を禁止したり、表示部に警告を
表示するようにしてもよい。
【0056】更にまた、検出部を、ブラシ16の摩耗が
摩耗許容ラインLに至る前に応動する第1の検出部と、
摩耗許容ラインLに至ると応動する第2の検出部との2
つの検出部を設け、ブラシ16の摩耗が許容ラインLに
至る前に第1の検出部が応動し、「早急にブラシの交換
を行って下さい」等の注意を操作者に喚起するようにし
てもよい。
【0057】この警告に従ってブラシを交換することに
より、検査の途中で急に装置が停止するトラブルを未然
に防止することができる。尚、上記各実施の形態例で
は、回転側にリング、固定側にブラシを配置したが、逆
に、回転側にブラシ、固定側にリングを配置してもよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明のスリッ
プリング装置によれば、ブラシの厚さが所定の厚さ以下
になると、押圧抑止手段が押圧手段の前記ブラシへの押
圧を抑止する。
【0059】押圧手段のブラシへの押圧が抑止されるこ
とにより、ブラシはそれ以上摩耗しなくなり、リングの
傷つきが防止される。同時に、ブラシとリングとの導通
状態が不良となり、回転側の機器に対する給電や信号の
授受が異常をきたし、操作者はブラシの交換時期を知る
ことができ、定期的なブラシの摩耗の検査が不要とな
る。
【0060】第2の発明の放射線CT装置によれば、押圧
手段のブラシへの押圧が抑止されることにより、ブラシ
はそれ以上摩耗しなくなり、リングの傷つきが防止され
る。同時に、ブラシとリングとの導通状態が不良とな
り、回転側の機器に対する給電や信号の授受が異常をき
たし、操作者はブラシの交換時期を知ることができ、定
期的なブラシの摩耗の検査が不要となる。
【0061】第3の発明の放射線CT装置によれば、ブラ
シの厚さが所定の厚さ以下になると、前記ブラシホル
ダ,前記板ばねのうちどちらか一方に設けられた部材が
他方に係合し、押圧手段の前記ブラシへの押圧を抑止す
る。
【0062】押圧手段のブラシへの押圧が抑止されるこ
とにより、ブラシはそれ以上摩耗しなくなり、リングの
傷つきが防止される。同時に、ブラシとリングとの導通
状態が不良となり、回転側の機器に対する給電や信号の
授受が異常をきたし、操作者はブラシの交換時期を知る
ことができ、定期的なブラシの摩耗の検査が不要とな
る。
【0063】第4の発明の放射線CT装置によれば、ブラ
シの厚さが所定の厚さ以下になると、押圧抑止手段が押
圧手段の前記ブラシへの押圧を抑止する。押圧抑止手段
が前記ブラシを前記リングに押圧されないようにしたと
きに、制御手段は、前記ブラシの摩耗を警告する表示、
前記回転側の駆動の停止のうち少なくともどちらか一方
を行う。
【0064】押圧抑止手段により、ブラシのそれ以上の
摩耗を禁止することにより、リングの傷つきが防止され
る。また、制御部が前記ブラシの摩耗を警告する表示、
前記回転側の駆動の停止のうち少なくともどちらか一方
を行うことにより、操作者はブラシの交換時期を知るこ
とができ、定期的なブラシの摩耗の検査が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例のスリップリング
装置の要部構成図である。
【図2】図1に示すスリップリング装置が設けられたX
線CT装置のガントリの断面構成図である。
【図3】図2における左側面図である。
【図4】図2における円板プレートの拡大構成図であ
る。
【図5】第1の実施の形態例のストッパ機構の第1の変
形例を説明する図である。
【図6】第1の実施の形態例のストッパ機構の第2の変
形例を説明する図である。
【図7】第2の実施の形態例の要部構成図である。
【図8】第2の実施の形態例の電気的接続を説明するブ
ロック図である。
【図9】第2の実施の形態例の動作を説明するフロー図
である。
【図10】放射線CT装置に用いられるスリップリング装
置の拡大構成図である。
【符号の説明】
16 ブラシ 22 リング 51 板ばね(押圧手段) 51b 第2の折曲部(押圧抑止手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転側、固定側のうちのどちらか一方の
    側に設けられた導電性のリングと、他方の側に設けられ
    前記リングに接触する導電性のブラシと、該ブラシを前
    記リング側の方向に押圧する押圧手段とを有し、前記ブ
    ラシと前記リングとの導通により、前記回転側の機器に
    対して給電又は信号の授受を行うスリップリング装置に
    おいて、 前記ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、前記リン
    グに押圧されないようにする押圧抑止手段を設けたこと
    を特徴とするスリップリング装置。
  2. 【請求項2】 回転側に設けられ、固定側の被検体に対
    して放射線を曝射する放射線源と、 前記被検体を透過した放射線を検出する検出器と、 回転側、固定側のうちのどちらか一方の側に設けられた
    導電性のリング,他方の側に設けられ前記リングに接触
    するブラシ,該ブラシを前記リング側の方向に押圧する
    押圧手段を有し、前記ブラシと前記リングとの導通によ
    り、前記回転側の機器に対して給電又は信号の授受を行
    うスリップリング装置とを有し、 前記検出器から出力される信号に基づいて前記被検体の
    断層面の画像を得る放射線CT装置において、 前記ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、前記リン
    グに押圧されないようにする押圧抑止手段を設けたこと
    を特徴とする放射線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記スリップリング装置は、 ブラシホルダと、 基端部がブラシホルダに取り付けられた板ばねと、 該板ばねの先端部に取り付けられ、前記板ばねによって
    前記リング側の方向に付勢されるブラシとからなり、 前記押圧抑制手段は、前記ブラシホルダ,前記板ばねの
    うちどちらか一方に設けられ、他方に係合可能な部材で
    あることを特徴とする請求項2記載の放射線CT装置。
  4. 【請求項4】 回転側に設けられ、固定側の被検体に対
    して放射線を曝射する放射線源と、 前記被検体を透過した放射線を検出する検出器と、 回転側、固定側のうちのどちらか一方の側に設けられた
    導電性のリング,他方の側に設けられ前記リングに接触
    するブラシ,該ブラシを前記リング側の方向に押圧する
    押圧手段を有し、前記ブラシと前記リングとの導通によ
    り、前記回転側の機器に対して給電又は信号の授受を行
    うスリップリング装置とを有し、 前記検出器から出力される信号に基づいて前記被検体の
    断層面の画像を得る放射線CT装置において、 前記ブラシの厚さが所定の厚さ以下になると、前記リン
    グに押圧されないようにする押圧抑止手段と、 該押圧抑止手段が前記ブラシを前記リングに押圧されな
    いようにしたときに、前記ブラシの摩耗を警告する表
    示、前記回転側の駆動の停止のうち少なくともどちらか
    一方を行う制御部と、を具備することを特徴とする放射
    線CT装置。
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