JPH09275401A - 無線lanシステム - Google Patents

無線lanシステム

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Publication number
JPH09275401A
JPH09275401A JP8228996A JP8228996A JPH09275401A JP H09275401 A JPH09275401 A JP H09275401A JP 8228996 A JP8228996 A JP 8228996A JP 8228996 A JP8228996 A JP 8228996A JP H09275401 A JPH09275401 A JP H09275401A
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JP
Japan
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base station
hopping
frame
wireless lan
base stations
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Withdrawn
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JP8228996A
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Inventor
Kazunori Nakamura
和則 中村
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基地局が1つの有線LANセグメントに複数接
続された周波数ホッピング方式の無線LANシステムに
おいて、複数のセルが重なって存在する環境でも、各セ
ルの伝送効率、伝送品質を悪化させないために、セル間
の干渉を最小とするホッピング系列及びホッピング開始
周波数の決定方式を提供する。 【解決手段】マスタ基地局が他の前記基地局に対してホ
ッピング指示を与え、各基地局が自分のアドレス情報を
含む特定のフレームを前記無線LAN側へ一定の期間送
信する手段と、前記無線LAN側よりの特定のフレーム
の受信する手段と、前記特定のフレームの送受信により
前記複数の基地局間の位置関係を把握する手段とを有す
る。マスタ基地局は報告された受信情報に基づき各基地
局のホッピング系列、ホッピング開始周波数を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線LANシステム
に関し、特に、有線LANに接続される各基地局が制御
するセルの周波数ホッピングのホッピングシーケンス、
ホッピング開始周波数を各々のセル間の相互干渉を最小
とする様に決定する無線LANシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無線LANシステムとしては、ア
イ・イー・イー・イー802.11ワーキングドキュメ
ント(IEEE 802.11 Working Do
cument)、IEEE P802.11/92−3
9、「メディアム アクセスコントロール プロトコル
フォー ワイヤレス ランズ(Medium Acc
ess Control Protocol for
WirelessLANs)」に記載ものが挙げられ
る。これは搬送波周波数を、セル毎に定められた同一の
ホッピング系列と、ホッピング周期に基づいて変更する
周波数ホッピング・スプレッドスペクトラム方式を用い
た無線LANシステムである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のような
周波数ホッピング・スプレッドスペクトラム方式におい
て、図1に示す様にセルを多重化した場合には、各無線
LAN間の干渉が問題となる。図1では各々の基地局が
各無線LANのセルに対して周波数ホッピングの指令を
無線LANのフレームを用いて行っている。ここで問題
となるのは、図1に領域3と示した領域である。領域3
は基地局1からの電波も基地局2からの電波も届き、領
域3内のステーションにはセル1に属するものとセル2
に属するものが混在している。したがって、領域3内で
セル1に属するステーションがデータを送信、あるいは
受信する時に、セル2の周波数がセル1と等しい場合に
は、セル2の送受信の干渉を受け、伝送効率、および伝
送品質の著しい低下を招くこととなる。
【0004】例えば、ホッピング系列としてリードソロ
モン系列を用いると、任意の2系列で最大1周期に1回
の衝突が発生する。この時ホップ数nの系列を用いるn
個のセルを多重化すると、すべての時間で衝突する場合
も起きえる。もちろん、領域3内のセル2に属するステ
ーションが送信あるいは受信する場合も同様である。こ
の問題を解決するためには、各セルの使用周波数ができ
るだけ重複しない様にしなければならない。具体的に
は、各セルの周波数ホッピングのタイミング、言い換え
れば各基地局が周波数ホッピングの指令をするタイミン
グの同期を取るとともに、各セルのホッピング系列、ホ
ッピング開始周波数ができるだけ重複しない様にする必
要がある。ホッピングタイミングの同期を取るには基地
局のなかでホッピング指示を行うマスタ基地局を設け、
マスタ基地局が有線LANを経由して他のすべての基地
局に対してホッピング指示を行い、他のすべての基地局
はそのホッピング指示に従いホッピングを行う事により
解決できる。しかし、各セルの使用周波数を重複させな
い様にするには各基地局が用いるホッピング系列、およ
びホッピング開始周波数の効果的な決定方式を提供する
必要がある。
【0005】本発明の目的は、このような複数のセルが
重なって存在する環境でも、各セルの伝送効率、伝送品
質を悪化させないために、セル間の干渉を最小とするホ
ッピング系列およびホッピング開始周波数を決定する無
線LANシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の無線LANシステムは、有線LANインタ
フェースと、無線LANインタフェースとを有し、前記
無線LANインタフェースを介して無線LANに接続さ
れる装置に対して周波数ホッピング指示を与える基地局
が1つの有線LANセグメントに複数接続され、前記複
数の基地局の1つであるマスタ基地局が他の前記基地局
に対してホッピング指示を与える無線システムであっ
て、各基地局が自分のアドレス情報を含む特定のフレー
ムを前記無線LAN側へ一定の期間送信する手段と、前
記無線LAN側よりの特定のフレームの受信する手段
と、前記特定のフレームの送受信により前記複数の基地
局間の位置関係を把握する手段とを有する。
【0007】そして、望ましくは前記複数の基地局間の
位置関係を把握するための情報として、各基地局が受信
した前記特定のフレームより取りだした送信元基地局の
アドレス情報と該送信元基地局よりの前記特定のフレー
ムの受信回数、または受信回数に所定の演算による補正
を行った結果を用いる。
【0008】さらに、各基地局が前記特定のフレームを
前記無線LAN側へ送信する契機として前記マスタ基地
局が各基地局に対して与えるホッピング指示を用いる。
【0009】その際、各基地局が前記無線LAN側への
前記特定のフレーム送信を複数回行い、各々の送信にお
ける搬送波周波数をシステムで定義済みの複数のホッピ
ング系列のなかの各々別の周波数に割り当てる。
【0010】本発明の無線LANシステムによれば各基
地局が使用するホッピング系列、ホッピング開始周波数
を基地局間の位置関係をもとにマスタ基地局において一
元管理し、各基地局に割り当てることができるため、各
セル間の干渉を最小とする事が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。
【0012】最初に、本発明の無線LAnシステムの動
作の概要を説明する。
【0013】マスタ基地局はホッピング先頭指示(各基
地局が各基地局のホッピング開始周波数を搬送波周波数
として用いる事の指示)を示すフレームを有線LAN側
に一定周期で送信する。スレーブの各基地局は立ちあげ
完了後の運転状態ではホッピング先頭指示受信によりホ
ッピング開始周波数よりのホッピングを行う。
【0014】スレーブ基地局は立ち上げ時、自分のアド
レス情報を含んだ特定のフレーム(位置放送フレームと
呼ぶ)を有線LAN側より受信するマスタ基地局よりの
ホッピング先頭指示を契機として無線LAN側へ一定時
間の間、同報で送信する。この時、搬送波周波数はシス
テムで用いる複数のホッピング系列のなかの特定の周波
数を用いる。各基地局はマスタ基地局よりの次のホッピ
ング先頭指示を契機にして再び位置放送フレームを無線
LAN側へ一定時間の間、同報で送信する。ただし、こ
の時の搬送波周波数は前回用いた周波数とは異なる周波
数をシステムで用いる複数のホッピング系列のなかから
選び使用する。この動作をシステムで用いる複数のホッ
ピング系列のなかのすべての周波数について完了するま
で行う。各基地局は受信した位置放送フレームの送信元
アドレス毎の受信回数を記憶する手段を有しており、位
置放送フレーム受信時、送信元のアドレスを受信情報よ
り吸いあげ、対応する受信回数を所定のアルゴリズムに
従い増加させる。このアルゴリズムは位置放送フレーム
を受信した基地局が位置放送フレームの送信を行ってい
る場合と、行っていない場合の受信回数の差を吸収する
ために適用されるものであり、最も単純な例では下記の
様になる。
【0015】新受信回数=旧受信回数+MAX(1,
(ホッピング系列内の周波数の数×フラグ))。ここ
で、受信基地局が位置放送フレームの送信を行っている
場合、フラグ=0であり、受信基地局が位置放送フレー
ムの送信を行っていない場合、フラグ=1である。
【0016】位置放送フレームを一定時間の間送信した
後、送信元の基地局は有線LAN側に基地局加入を示す
フレーム(基地局加入フレームと呼ぶ)を同一LANセ
グメント上の全ての基地局が受信できる形式で送信す
る。基地局加入フレームを受信した各基地局は基地局加
入フレームの送信元アドレス、及びそのアドレスに対応
した位置放送フレームの受信回数を情報として含むフレ
ーム(受信回数フレームと呼ぶ)をマスタ基地局が受信
できるフレーム形式で有線LAN側へ送信する。
【0017】マスタ基地局は受信回数フレームの送信元
アドレス、およびフレーム内の基地局加入フレームの送
信元アドレス、位置放送フレームの受信回数を吸い上げ
記憶する。この動作を各スレーブ基地局を送信元とする
複数の受信回数フレームに対して行った結果、マスタ基
地局は図2に示すテーブル(受信回数テーブルと呼ぶ)
を基地局内部の記憶機能に有する事となる。
【0018】マスタ基地局は受信回数フレームの受信を
監視しており、一定の時間受信回数フレームの受信が無
ければスレーブ基地局が安定状態に入ったと判断し、ス
レーブ基地局へのホッピング系列、およびホッピング開
始周波数の割り当て動作に入る。この時間監視は基地局
加入フレームを受信した各スレーブ基地局の受信回数フ
レーム送信までの時間のばらつき、および集中ブレーカ
の投入等で複数の基地局が同時に立ち上がった場合の各
基地局の立ち上がり時間のばらつきを考慮したものであ
る。
【0019】スレーブ基地局へのホッピング系列、およ
びホッピング開始周波数の割り当て(以後両方の割り当
てを総称してセル帯域割り当てと呼ぶ)は、マスタ基地
局が受信回数テーブルの受信回数値が大きなものから順
に、対応する行アドレス、列アドレスの基地局を同一の
ホッピング系列に割り当てる事により行う。割り当ての
アルゴリズムを下記に例示する。
【0020】(1)受信回数テーブルに登録されている
受信回数のなかで行アドレス、列アドレスの基地局への
セル帯域割り当てが未決で値が最大のものを選択し、各
々の基地局に同一のホッピング系列を割り当てる。ホッ
ピング開始周波数については割り当てたホッピング系列
に対して使用可能なもののなかから2つの基地局が同一
とならない様に割り当てる。
【0021】(2)基地局が1つ以上割り当てられてい
るホッピング系列で新規に使用可能なホッピング開始周
波数が有る場合には、そのホッピング系列へのセル割り
当てが完了している基地局のアドレスを行アドレスと
し、セル割り当てが完了していない基地局アドレスを列
アドレスとする受信回数のなかで値が最大のものを選択
し、その列アドレスに対応する基地局に当該ホッピング
系列、新規に使用可能なホッピング開始周波数を割り当
てる。
【0022】(3)上記(1)、(2)の動作をすべて
のスレーブ基地局にセル帯域割り当てが完了するまで行
う。新規に使用可能なホッピング開始周波数が無くなっ
たホッピング系列に割り当てられた基地局を行アドレス
とする行は.動作の対象から除く。
【0023】セル帯域割り当て後、マスタ基地局は、基
地局加入フレームの送信元基地局に対して有線LANを
介して、割り当てたホッピング系列、ホッピング開始周
波数を通知する。スレーブ基地局はマスタ基地局よりの
この通知を受けた後、ホッピング先頭指示を受信したら
当該ホッピング系列、開始周波数を用いた運転を開始す
る。
【0024】これにより、受信回数テーブルの受信回数
が多い(すなわち位置が近い)行アドレス、列アドレス
に対応する基地局は同一のホッピング系列で、異なった
ホッピング開始周波数を用いる事となる。従って、各セ
ル間の干渉を最低限にする事が可能となる。
【0025】ここで、有線LANがMACフレーム等の
セグメント間わたりをしないフレームをサポートしてい
ない場合(例えばイーサネットの場合)、上記の基地局
加入フレームおよびマスタ基地局がホッピング指示に用
いるフレームには、送信元、送信先MACアドレスとも
自基地局のMACアドレスを設定した自発自宛フレーム
を用いても良い。各基地局はブリッジまたはスイッチン
グハブとして働く事を前提としており、従って全てのフ
レームを受信する事が可能なため他基地局が送信した自
発自宛フレームを受信し、処理する事ができる 次に、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。図3は本発明による無線LANシステムの一実施例
を示す全体構成図である。図3のシステムはマスタ基地
局30a、スレーブ基地局30b、30c、30d、3
0e、30fと無線端末装置31a、31b、31c、
31d、31e、31fおよび有線LAN32a、32
b、有線LAN32a、32bを結ぶリピータ33、有
線LAN32bを外部のLANへ接続するブリッジ34
より成る。有線LAN32a、32bはリピータ接続と
なっているので2つのLANで1つのセグメントを構成
していると考えられる。セル35aから35gは各々基
地局30aから30fよりの無線LANフレームが受信
可能な領域である。基地局30aから30fは各々固有
のアドレスAからFを有している。
【0026】図4に基地局間の制御に用いるフレームを
示す。HPフレームはマスタ基地局がスレーブ基地局へ
のホッピング先頭指示のため有線LAN側へ送信するフ
レームでありマスタ基地局のホッピング周期に同期して
送信される。PBフレームは無線LAN側へ各基地局が
立ちあげ時送信する位置放送フレームである。RIフレ
ームはスレーブ基地局がマスタ基地局に対してセルの割
当てを要求するために有線LAN側へ送信する基地局加
入フレームであり、RRフレームはマスタ基地局が割り
当てたホッピング系列、ホッピング開始周波数をスレー
ブ基地局へ通知するのに用いる。RPフレームは各基地
局がRIフレームの受信を契機に有線LAN側へ送信す
る受信回数フレームである。図4の4種類のフレームの
内HP、RI、RPフレームは自発自宛フレームであ
る。また各フレームの固定パターンは、通常のLLCフ
レームと図4のフレームを区別するためのものであり、
例えば(0303030000870800)x(xは
16進数であることを示す)のIEEE802.3 L
LCのSNAPを用いる。
【0027】図5は基地局の構成を示している。有線L
AN、無線LANに対する送受信制御部50、51は各
々のLANに対するフレームの送受信制御を行う。ホッ
ピング制御部52は無線LANへのホッピング制御を行
う。送受信制御部50は中継制御部53により受信フレ
ームのフィルタリング、フォワーディングのために宛先
MACアドレスにかかわらず、全てのフレームを受信す
る機能を持っている。有線LAN、または無線LANよ
り受信されたフレームは中継制御部53を経由して、フ
ィルタリング、フォワーディングされ、必要とあればモ
ディファイされて相手側のLANに送信される。管理部
54は基地局の管理を行う構成要素であり、タイマ群5
41とBTBL1、BTBL2と呼ぶ管理テーブル54
2、543を備える。タイマ群541はセル帯域割り当
てに用いる各種のタイマより構成されている。このタイ
マの一覧表を図6に示す。管理テーブルBTBL1は各
基地局が受信したPBフレームの受信回数を示すもの
で、RPフレーム送信時のデータを与える。管理テーブ
ルBTBL2は受信回数テーブルであり、マスタ基地局
のみが用いる。
【0028】BTBL1、BTBL2の構成を各々図
7、図8に示す。BTBL2は行アドレス、列アドレ
ス、受信回数値の3つの領域に別れており、行アドレ
ス、列アドレスは各々アドレス部と登録フラグ部に分け
られる。登録フラグ部は各アドレス対応に存在する2ビ
ットの領域であり、格納されているデータにより次の意
味を持つ。
【0029】 ‘00’:未登録。 ‘01’:アドレス登録済み、セル帯域割り当て未。 ‘02’:セル帯域割り当て完了。
【0030】タイマ、管理テーブルとも論理的なもので
あり、具体的には専用のハードウェアを用いてもソフト
ウェアを用いても容易に実現できる事は明らかである。
図4に示した5種類のフレームは管理部54で作られ、
PBフレームは無線LANに対する送受信制御部51に
より無線LANへ送信され、その他のフレームは有線L
ANに対する送受信制御部50により有線LANへ送信
される。一方、他の基地局が送信した図4のフレームは
送受信制御部50または51により受信され管理部54
に渡される。
【0031】図9はセル帯域割り当てに関するスレーブ
基地局の状態遷移図、図10はセル帯域割り当てに関す
るマスタ基地局の状態遷移図を示している。マスタ基地
局の状態は(1)運転状態(2)RP待状態の2つであ
り、スレーブ基地局は(1)位置放送待(2)位置放送
(3)セル帯域割り当て待(4)運転の4つの状態を取
る。(E)のヘッダをつけて示してあるイベントまたは
アクションは有線LAN側でのイベント、アクションを
示す。(M)のヘッダをつけて示してあるイベント、ま
たはアクションは無線LAN側でのイベント、アクショ
ンを示す。アクションで「reset TS1」等、タ
イマの動作が指示されているものは当該タイマのリセッ
ト後のスタートを意味している。また、アクションの前
に丸付き数字の付いているものは、数字の順番にアクシ
ョンを実行する事を示している。
【0032】以下、マスタ基地局30aが運転状態にあ
り、30bを除く各スレーブ基地局がブレーカ投入等に
より同時に立ち上がり、30bだけが少し遅れて立ち上
がった場合の動作を、図3、図5、図7で説明する。本
実施例ではマスタ基地局は電源投入時に自基地局がマス
タ基地局で有ることを認識しており、かつ自基地局で用
いるホッピング系列、ホッピング開始周波数を知ってい
る。また本実施例のシステムでは周波数(f10,f1
1,f12,f13)の系列1と(f20,f21,f
22,f23)の系列2をホッピング系列として用い
る。
【0033】マスタ基地局30aは立ち上げ時、BTB
L1の初期化(登録されている「PBフレームの送信元
アドレス」が無い状態に設定)、およびBTBL2の初
期化(すべての登録フラグを‘00’に設定した後、自
基地局のアドレスを行アドレス、列アドレスのアドレス
部に登録し、対応する登録フラグ部に‘02’を設定)
を行い、すべてのタイマをストップし、自基地局にホッ
ピング系列1、ホッピング開始周波数f10を割り当
て、その後TM1タイマをリセットスタートし、運転状
態となる(図10の951の遷移)。
【0034】運転状態ではマスタ基地局30aはTM1
タイマのタイマ値を周期として自基地局のホッピングを
行うとともに、ホッピング先の周波数が自基地局のホッ
ピング先頭周波数の場合、HPフレームを有線LAN側
へ送信する(図10の952の遷移)。
【0035】各スレーブ基地局は電源投入後、BTBL
1の初期化を行い、全てのタイマをストップし、無線側
への送受信制御部51を停止した後、位置放送待状態と
なる(図9の901の遷移)。
【0036】位置放送待状態で有線側よりHPフレーム
を受信すると、各基地局はTS4タイマをリセットスタ
ートする(図9の902の遷移)。TS4タイマが満了
すると、TS4タイマの満了値を下記の様に変更した
後、TS1、TS2タイマをリセットスタートし、無線
LAN側の搬送波周波数を設定し、送受信制御部51を
活性化して位置放送状態へ移る(図9の903の遷
移)。 新TS4=旧TS4+TS2。
【0037】本実施例のシステムで、は周波数(f1
0,f11,f12,f13)の系列1と(f20,f
21,f22,f23)の系列2をホッピング系列とし
て用いる。したがって遷移903で設定する搬送波周波
数は最初はf10であり、2回目以後f11、f12と
順に使用して8回目の遷移でf23を設定する。
【0038】位置放送状態ではTS1タイマの満了を契
機としPBフレームを無線LAN側に送信するとともに
TS1をリセットスタートする(図9の912の遷
移)。これにより、各基地局は状態遷移を引き起こす他
のイベントが成立するまで、TS1タイマのタイマ値を
周期として、TS2タイマが満了するまでPBフレーム
を周期的に送信する。TS2タイマが満了した場合、P
Bフレーム送信に使用している搬送波周波数によりスレ
ーブ基地局の動作は異なる。搬送波周波数がf23の場
合、スレーブ基地局はすべてのPBフレームの送信を完
了したと判断し、すべてのタイマを停止した後、有線側
へRIフレームを送信し、搬送波周波数をf10に設定
してセル帯域割り当て待状態に遷移する(図9の914
の遷移)。
【0039】搬送波周波数がf23以外の場合、スレー
ブ基地局はすべてのタイマを停止した後、無線側の送受
信制御部51を停止し、位置放送待状態に遷移する(図
9の913の遷移)。すなわち、スレーブ基地局はセル
帯域割り当て状態に遷移するまでに8つの搬送波周波数
でPBフレームを送信する事となる。
【0040】PBフレームをスレーブ基地局が受信した
場合、スレーブ基地局は管理テーブルBTBL1を更新
する。基地局が位置放送状態に有る時に別の基地局から
のPBフレームを受信し、当該SAがBTBLに登録さ
れていない場合、SAを図5のBTBL1に登録し、受
信回数に1をセットする。SAがBTBL1に登録済み
の場合には対応する受信回数に1を加える(図9の91
1の遷移)。一方、基地局がセル帯域割り当て待状態、
あるいは運転状態にある時に別の基地局からのPBフレ
ームを受信し、当該SAがBTBLに未登録の場合、S
AをBTBL1に登録し、受信回数に8をセットする。
SAがBTBLに登録済みの場合には対応する受信回数
に8を加える(図9の921、931の遷移)。受信回
数に設定あるいは加算する値が状態により異なるのは下
記の理由による。
【0041】位置放送状態で別の基地局よりのPBフレ
ームを受信したという事は、別の基地局も位置放送状態
にあり、使用している周波数も同一だという事を意味す
る。言い換えれば、2つの基地局は完全に同期して搬送
波周波数を変化させている。したがって、無線LANの
伝送品質が良ければ、他方の基地局が送信したPBフレ
ームを全て受信できる事となる。位置放送状態以外では
8つの搬送波周波数のうち1つしか受信できない事を考
えると8倍の受信回数となる。この2つのケースの受信
回数の差をなくすには位置放送状態にない時に受信した
回数を8倍にする必要がある。
【0042】PBフレームをマスタ基地局30aが受信
した場合、マスタ基地局30aは管理テーブルBTBL
1を更新する(図10の954、963の遷移)。受信
したPBフレームのSAがBTBLに未登録の場合、S
AをBTBL1に登録し、受信回数に8をセットする。
SAがBTBLに登録済みの場合には対応する受信回数
に8を加える。
【0043】スレーブ基地局30bからのPBフレーム
送信が全て完了した時点での各基地局のPBフレーム受
信回数とBTBL1の関係を図11に示す。スレーブ基
地局30b以外のスレーブ基地局は同時に立ち上がる。
したがって、図3で無線側の電波が届く範囲内のスレー
ブ基地局同志のBTBL1内受信回数と実際のPBフレ
ームの受信回数は一致している。マスタ基地局ではスレ
ーブ基地局が送信したPBフレームに対応するBTBL
1内受信回数は実際の受信回数の8倍の値となってい
る。スレーブ基地局30bは立ち上がるのが他の基地局
より遅いため、BTBL1に登録された情報は無い。
【0044】マスタ基地局30aはスレーブ基地局より
のRIフレームを受信すると、送信元アドレスSAを吸
い上げBTBL2の行アドレス、列アドレスのアドレス
部に登録し、対応する登録フラグ部に‘01’を設定す
る。この動作により受信回数テーブルへの基地局加入フ
レーム送信元基地局が登録される。次にSAと同じアド
レスが自基地局のBTBL1に登録されていないかを検
索する。登録されていれば、対応する受信回数をBTB
L2の受信回数の対応する2つの欄(行アドレスがS
A、列アドレスが自基地局アドレスの欄および列アドレ
スがSA、行アドレスが自基地局アドレスの欄)に書き
込む。そして、TM3タイマをリセットスタートし、R
P待状態に遷移する(図10の955、964の遷
移)。
【0045】スレーブ基地局はRIフレームを受信する
と、送信元アドレスSAを吸い上げBTBL1自基地局
のBTBL1に登録されていないか検索する。登録され
ていれば、BTBL1内の対応する受信回数を受信回数
RCNTのデータとするRPフレームを作成し、有線L
AN側へ送信する(図9の924、933の遷移)。
【0046】マスタ基地局30aはRP待状態でスレー
ブ基地局よりのRPフレームを受信すると、送信元アド
レスSA、フレーム内の基地局加入フレームの送信元ア
ドレスRISA、および受信回数RCNTを吸い上げ、
RISAがBTBL2の行アドレスに登録済みかを調べ
る。登録されていなければ当該フレームを廃棄する(図
10の967の遷移)。登録されていればBTBL2の
列アドレスにSAと一致するアドレスが登録されている
かを調べる。登録されていない場合にはSAを列アドレ
スのアドレス部に登録し、対応する登録フラグ部に‘0
1’を設定し、BTBL2のRISAを行アドレスとし
SAを列アドレスとする受信回数値の欄にRCNTを書
き込む。SAがすでに列アドレスに登録済みの場合に
は、RCNTの書き込みのみを行う(図10の966の
遷移)。
【0047】RP待状態で新規のRIフレームを受信す
ると、マスタ基地局30aは運転状態でのRPフレーム
受信と同様に受信回数テーブルBTBL2の更新をした
後、TM3タイマをリセットスタートする(図10の9
64の遷移)。TM3タイマはRIフレームが一定の時
間以上受信されない事を監視するタイマで、複数の基地
局が同時に立ち上がった場合に、マスタ基地局が行うセ
ル帯域割り当て動作を一度のみとし立ち上げ時間を短縮
する事を目的として設けられている。本実施例ではスレ
ーブ基地局30bが他の基地局より遅れて立ち上がるが
TM3タイマの満了値よりは小さな遅れであるとする。
言い換えれば、マスタ基地局がRP待状態でTM3タイ
マ満了を検出した時点ではスレーブ基地局30bを含む
すべてのスレーブ基地局がRPフレーム、RIフレーム
の送信を完了している。
【0048】RP待状態でTM3タイマ満了を検出する
と、マスタ基地局30aはTM3タイマをストップし、
セル帯域割り当て動作を行った後、運転状態へと遷移す
る。TM3タイマ満了時点でのマスタ基地局30aのB
TBL2の状態を図12に示す。マスタ基地局30aは
セル帯域割り当て動作を下記の様に進める。最初、すで
にセル帯域割り当てが終了している自基地局30aを行
アドレスとする行のなかでBTBL2の受信回数なかで
最大のものを調べる事から始める。図10の状態では
(行アドレス、列アドレス)の表現を用いると、(A、
B)となる。したがって、マスタ基地局30aはスレー
ブ基地局30bに30aと同じホッピング系列1を割り
当て、ホッピング開始周波数としてf11を割り当て、
RRフレーム内に当該情報を設定し、スレーブ基地局3
0bへと送信する。BTBL2の行アドレス、列アドレ
スで30bに対応する登録部には‘02’を設定する。
【0049】次にマスタ基地局30aは30a、30b
を行アドレスとする行のなかでセル帯域割り当てが未の
列アドレスを対象に受信回数が最大のものを調べる。
(B、C)が最大である事を検出すると、マスタ基地局
は30cにホッピング系列1、ホッピング開始周波数と
してf12を割り当て、30bの場合と同様にRRフレ
ームの送信とBTBL2の更新を行う。
【0050】BTBL2に対してセル帯域割り当てが完
了している基地局のアドレスを行アドレスとする行のな
かでセル帯域割り当てが未完の列アドレスを対象に受信
回数が最大のものを抽出する上記動作を再度繰り返す事
により、スレーブ基地局30dにホッピング系列1、ホ
ッピング開始周波数f13が割り当てられ、30dへの
RRフレームが送信される。
【0051】上記によりホッピング系列1のすべてのホ
ッピング開始周波数の割り当てが完了した。
【0052】次に、マスタ基地局30aはホッピング系
列1に割り当てられた30a、30b、30c、30d
いずれかを行アドレス、列アドレス双方に持つ欄を除い
てBTBL2のなかで受信回数が最大のものを調べる。
(E,F)が最大である事を検出すると、マスタ基地局
は30e、30fにホッピング系列2を割り当て、ホッ
ピング開始周波数として30eにf20、30fにf2
1を割り当てる。そして、30e、30fへのRRフレ
ームの送信とBTBL2の更新を行う。
【0053】RRフレームをセル帯域割り当て待状態で
受信した各スレーブ基地局は、フレーム内より割り当て
られたホッピング系列、ホッピング開始周波数の情報を
取り出し、運転状態に遷移する。運転状態でマスタ基地
局よりのHPフレームを受信すると、各スレーブ基地局
はRRフレームより取り出したホッピング開始周波数を
搬送波周波数として設定し、TM1タイマをリセットス
タートする事により運転を開始する。この後、各スレー
ブ局はTM1タイマの満了を契機にして割り当てられた
ホッピング系列に従い、ホッピングを行う。
【0054】図3に示したシステムに以上のセル帯域割
り当て動作が行われた結果を図13に示す。位置が近く
干渉する可能があるセルについては同一のホッピング系
列、異なるホッピング開始周波数を割り当て干渉の可能
性を最小としている。
【0055】本発明の実施例では、セル帯域割り当てに
用いる基地局のアドレスについてMACアドレスを前提
として説明してきたが、IPアドレス、そのほかのアド
レスを用いても本発明が実現可能なのは明らかである。
また説明の簡易化のためにマスタ基地局の使用するホッ
ピング系列、ホッピング開始周波数は前もって決められ
ているとしたが、スレーブ基地局に対するのと同様な方
法でマスタ基地局に対してセル帯域割り当てをする応用
も考えられる。また、本実施例では電源投入、またはリ
セットボタン押下によりセル帯域割り当てが動作するよ
うになっているが、基地局がフラッシュメモリ、あるい
はディスク等の不揮発性記憶手段を有していれば、シス
テムのインストール時に一度だけ本発明に従ったセル帯
域割り当てを行い、不揮発性記憶手段に記憶する事によ
り、その後の電源投入、リセットでは不揮発性記憶手段
内の情報を用いより短い時間でのセル帯域割り当てを行
うこともできる。
【0056】
【発明の効果】本発明の無線LANシステムによれば、
各基地局が使用するホッピング系列、ホッピング開始周
波数を基地局間の位置関係をもとにマスタ基地局におい
て一元管理し、各セル間の干渉を最小とする事が可能と
なるため、高品質で伝送効率の良い無線LANシステム
を構築する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の無線LANシステムの全体構成例の一例
を示す図である。
【図2】本発明の受信回数テーブルの一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の無線LANシステムの実施例の全体構
成図である。
【図4】基地局が使用するフレームを説明する図であ
る。
【図5】基地局の構成を説明する図である。
【図6】基地局が使用するタイマを説明する図である。
【図7】実施例での管理テーブルBTBL1の構成を説
明する図である。
【図8】実施例での管理テーブルBTBL2の構成を説
明する図である。
【図9】実施例におけるスレーブ基地局の状態遷移図で
ある。
【図10】実施例におけるマスタ基地局の状態遷移図で
ある。
【図11】実施例での基地局のPBフレーム受信回数と
BTBL1の関係を説明する図である。
【図12】実施例での管理テーブルBTBL2の状態の
一例を示す図である。
【図13】実施例でセル割り当て動作が行われた結果の
基地局とホッピング開始周波数、ホッピング系列との関
係を説明する図である。
【符号の説明】
30a…マスタ基地局、30b、30c、30d、30
e、30f…スレーブ基地局、31a、31b、31
c、31d、31e、31f…無線端末装置、33…リ
ピータ、34…ブリッジ、35a、35b、35c、3
5d、35e、35f…セル、50…有線LANに対す
る送受信制御部、51…無線LANに対する送受信制御
部、52…ホッピング制御部、53…中継制御部、54
…管理部、541…タイマ群、542…管理テーブルB
TBL1、543…管理テーブルBTBL2、901、
902、903…状態遷移番号、911、912、91
3、914…状態遷移番号、921、923、924…
状態遷移番号、931、932、933、934…状態
遷移番号、951、952、953、954、955…
状態遷移番号、961、962、963、964、96
5…状態遷移番号、966、967…状態遷移番号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有線LANインタフェースと、無線LAN
    インタフェースとを有し、前記無線LANインタフェー
    スを介して無線LANに接続される装置に対して周波数
    ホッピング指示を与える基地局が1つの有線LANセグ
    メントに複数接続され、前記複数の基地局の1つである
    マスタ基地局が他の前記基地局に対してホッピング指示
    を与える無線システムであって、各基地局が自分のアド
    レス情報を含む特定のフレームを前記無線LAN側へ一
    定の期間送信する手段と、前記無線LAN側よりの特定
    のフレームの受信する手段と、前記特定のフレームの送
    受信により前記複数の基地局間の位置関係を把握する手
    段とを有することを特徴とする無線LANシステム。
  2. 【請求項2】前記複数の基地局間の位置関係を把握する
    ための情報として、各基地局が受信した前記特定のフレ
    ームより取りだした送信元基地局のアドレス情報と該送
    信元基地局よりの前記特定のフレームの受信回数、また
    は受信回数に所定の演算による補正を行った結果を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の無線LANシステ
    ム。
  3. 【請求項3】各基地局が前記特定のフレームを前記無線
    LAN側へ送信する契機として前記マスタ基地局が各基
    地局に対して与えるホッピング指示を用いることを特徴
    とする請求項1記載の無線LANシステム。
  4. 【請求項4】各基地局が前記無線LAN側への前記特定
    のフレーム送信を複数回行い、各々の送信における搬送
    波周波数をシステムで定義済みの複数のホッピング系列
    のなかの各々別の周波数に割り当てることを特徴とする
    請求項3記載の無線LANシステム。
  5. 【請求項5】各基地局が前記有線LAN側に基地局間の
    位置関係を把握するための情報を含んだフレームを送信
    し、マスタ基地局が該フレームの情報より、各基地局の
    ホッピングシーケンス、ホッピング開始周波数を決定
    し、各基地局に通知することを特徴とする請求項1記載
    の無線LANシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446614B1 (ko) * 2001-08-23 2004-09-04 삼성전자주식회사 무선 데이타 통신망 제어 방법 및 장치
US7133378B2 (en) 2001-01-19 2006-11-07 Hitachi, Ltd. Base station for wireless communication and method for setting up frequency band in the base station
WO2023036321A1 (zh) * 2021-09-13 2023-03-16 华为技术有限公司 一种跳频图案指示方法及装置

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