JPH09273143A - 岩盤の掘削工法 - Google Patents

岩盤の掘削工法

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JPH09273143A
JPH09273143A JP11005696A JP11005696A JPH09273143A JP H09273143 A JPH09273143 A JP H09273143A JP 11005696 A JP11005696 A JP 11005696A JP 11005696 A JP11005696 A JP 11005696A JP H09273143 A JPH09273143 A JP H09273143A
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heating
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Shingo Nishino
慎吾 西野
Kimiyasu Kudo
公康 工藤
Kazuhiko Yonekura
和彦 米倉
Kimio Ichinomiya
君雄 一宮
Ryosuke Yasutaka
良亮 安高
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Daiichi Doboku Kk
Kyushu Electric Power Co Inc
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Daiichi Doboku Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 岩盤を至極簡易に破砕して掘削でき、車両等
が浸入できない山岳地帯において、作業者が携帯可能な
小形掘削機等を使用しながら岩盤やそれも含めた所望の
地盤を、小形の掘削設備であっても容易、敏速に掘削で
きることを特徴とした岩盤の掘削工法を提供することを
目的とする。 【構成】 岩盤10の表面から掘削方向に向けて穴12
を穿穴し、この穴の内周面14側を加熱して該内周面か
ら穴の周縁部16に向けて亀裂18を生じさせつつ伸展
させ、内部に亀裂が伸展した岩盤に外部応力を加えなが
ら所要の岩盤を破砕し、掘削して成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の乗り入れが不
可能な山岳地帯における岩盤の掘削工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等の乗り入れが不可能な山岳
地帯において、岩盤や岩盤を含めた所望の地盤等を破砕
して、例えば、ポールの建柱穴等を掘削する場合には、
車両等に搭載した大型の掘削装置の搬入が不可能である
ため、(1)岩盤を発破で破砕して掘削する。(2)作
業者が小形の削岩機を操作しながら人力で削岩する。
(3)岩盤に注入穴を穿穴し、これに膨張剤を注入して
膨張剤の固化膨張を利用して岩盤に亀裂を入れて破砕、
掘削する等して所望の穴を掘削している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
(1)の岩盤を発破で破砕する工法においては、岩盤の
種類で条件が異なるために熟練を要し、破砕片が飛散し
て人身事故を発生する危険がある。また、掘削形状を制
御することが困難で、すり鉢形等に削り取られた穴を埋
め戻すのに手数を要する。また、前記(2)の小形の削
岩機では、岩盤の強度によって仕事量が制約され、なか
には1日に深さ50cm程度を掘削するのみで、作業能
率が低い。また、前記(3)の膨張剤を注入固化させる
工法においては、膨張剤が強アルカリ性であるため、注
入した穴から吹き出した膨張剤で人身事故を発生する危
険がある。更に、膨張剤が固化するまでに長時間を要し
て作業能率が低い等の問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、岩盤に掘削方向に向けて穴
を穿穴し、この穴の内周面を加熱処理して岩盤内に亀裂
を生起しつつ熱劣化させることにより、岩盤を至極簡易
に破砕して掘削でき、車両等が進入できない山岳地帯に
おいて、作業者が携帯可能な小形掘削機等を使用しなが
ら岩盤やそれも含めた所望の地盤を、小形の掘削設備で
あっても容易、敏速に掘削できることを特徴とした掘削
工法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、岩盤10の表面から掘削
方向に向けて穴12を穿穴し、この穴12の内周面14
側を加熱して該内周面14から穴の周縁部16に向けて
亀裂18を生じさせつつ伸展させ、内部に亀裂18が伸
展した岩盤10に外部応力を加えながら所要の岩盤を破
砕し、掘削して成る掘削工法から構成される。
【0006】また、請求項2に係る発明では、前記岩盤
に穿穴された穴12は、複数個であることとしてもよ
い。
【0007】また、請求項3に係る発明では、前記岩盤
10に形成した穴12の周縁部16には、加熱した穴1
2の内周面14から岩盤10内へ向けて亀裂14が伸展
するのを遮断する亀裂遮断部30が設けられて成ること
としてもよい。
【0008】また、請求項4に係る発明では、前記亀裂
遮断部30は、前記穴12の周縁部16側の岩盤10を
連通周回して穿溝された周回溝32から成ることとして
もよい。
【0009】また、請求項5に係る発明では、前記亀裂
遮断部30は、前記穴12の周縁部16側の岩盤10を
周回し、間隔をおいて穿穴された複数の遮断穴34から
成ることとしてもよい。
【0010】また、請求項6に係る発明では、前記穴1
2内に加熱媒体を供給して内周面14側を間接的に加熱
して成ることとしてもよい。
【0011】また、請求項7に係る発明では、前記加熱
媒体は、加熱気体であることとしてもよい。
【0012】また、請求項8に係る発明では、前記加熱
媒体は、加熱液体であることとしてもよい。
【0013】また、請求項9に係る発明では、前記穴1
2内に加熱源を配置して内周面14側を直接加熱して成
ることとしてもよい。
【0014】また、請求項10に係る発明では、前記加
熱源は、電気発熱体66から成ることとしてもよい。
【0015】また、請求項11に係る発明では、前記加
熱源は、バーナ燃焼体76から成ることとしてもよい。
【0016】また、請求項12に係る発明では、前記穿
穴した穴12の内周面14側を、少なくとも400℃以
上に加熱して成ることとしてもよい。
【0017】また、請求項13に係る発明では、前記穴
12の内周面14側を加熱し、更に、冷却媒体で冷却し
て成ることとしてもよい。
【0018】また、請求項14に係る発明では、前記冷
却媒体は、冷却気体から成ることとしてもよい。
【0019】また、請求項15に係る発明では、前記冷
却媒体は、冷却液体から成ることとしてもよい。
【0020】
【作用】本発明に係る岩盤の掘削工法によれば、岩盤の
掘削部の表面から掘削方向に向けて、掘削部の深さと同
じ程度の深さに穴を穿穴し、この穴の内周面側を高温度
に加熱する。この加熱により、穴の内周面側において岩
盤結晶粒子は各々熱膨張係数が異なるため、結晶粒子相
互で力を及ぼし合いながら部分的に崩壊して強度が低下
し、同時に、微細な亀裂が穴の内周面から周縁部の岩盤
に向けて伸展して穴の周縁部の岩盤は劣化した状態とな
る。
【0021】この内部に亀裂が伸展し、強度が低下して
劣化した岩盤は、その穴の内周面側や上面側から小形掘
削機の振動ピック等で外部応力を加えるだけで、亀裂部
分等に応力が集中して脆性破壊が誘導され、穴の周縁部
の岩盤を簡単に破砕しながら所要の穴等を掘削できる。
従って、車両等が進入できない山岳地帯等において、作
業者が携帯可能な小形掘削機等を使用しながら所要の岩
盤を破砕し、岩盤やそれも含めた所望の地盤を小さな掘
削設備であっても容易、敏速に掘削できる。
【0022】また、請求項2によれば、前記岩盤に穿穴
された穴は、複数個であることにより、各穴の内周面を
加熱したときに各穴の内周面から周縁部へ亀裂が伸展
し、岩盤内の広い範囲を容易に破砕し、掘削できる。ま
た、負荷する外部応力も小さなものでよく、小形掘削機
による掘削の実効を図れると共に掘削時間も短時間で掘
削できる。
【0023】また、請求項3によれば、前記岩盤に形成
した穴の周縁部には、加熱した穴の内周面から岩盤内へ
向けて亀裂が伸展するのを遮断する亀裂遮断部が設けら
れて成ることにより、亀裂遮断部を設けた所望の掘削部
を限定的に、かつ効率良く掘削できる。また、穴の周縁
部の破砕、掘削作業中に、亀裂遮断部が掘削穴の壁面と
なって掘削穴の崩落を防止できる。
【0024】また、請求項4によれば、前記亀裂遮断部
は、前記穴の周縁部側の岩盤を連通周回して穿溝された
周回溝から成ることにより、周回溝で岩盤内の掘削範囲
を設定でき、円柱形、四角柱形、多角柱形等の任意形状
に掘削範囲を設定しながら掘削できる。
【0025】また、請求項5によれば、前記亀裂遮断部
は、前記穴の周縁部側の岩盤を周回し、間隔をおいて穿
穴された複数の遮断穴から成ることにより、岩盤やその
周囲の所望の掘削範囲に、間隔をおいて点状の遮断穴を
穿穴するだけでよいから、手数を要することなく、短時
間で穿穴しながら掘削範囲を設定できる。また、遮断穴
を穿穴する専用の装置を備える必要もなく、通常の穿穴
装置を利用できる。
【0026】また、請求項6によれば、前記穴内に加熱
媒体を供給して内周面側を間接的に加熱して成ることに
より、岩盤に穿穴した穴の内周面側を、略均一に加熱し
ながら岩盤結晶粒子を膨張させ、各粒子の熱膨張係数の
違いによって穴の内周面から周縁部の岩盤内へ向けて亀
裂が伸展し、岩盤は破砕し易い状態に劣化することとな
る。
【0027】また、請求項7によれば、前記加熱媒体
は、加熱気体であることにより、例えば、発熱部及び圧
搾気体供給部を備えた携帯可能な簡略な加熱機構で、空
気等の気体を加熱して岩盤の穴内に敏速に供給できる。
【0028】また、請求項8によれば、前記加熱媒体
は、加熱液体であることにより、例えば、油等の液体を
高温度に加熱した加熱液体を、岩盤の穴内に供給し、循
環させながら加熱液体からの放射熱で穴の内周面を高温
度に加熱でき、穴の内周面から周縁部の岩盤へ向け伸展
する亀裂の発生を促進させ得る。
【0029】また、請求項9によれば、前記穴内に加熱
源を配置して内周面側を直接加熱して成ることにより、
穴内に配置した加熱源で内周面を直接加熱しながら加熱
効率を高め、亀裂の発生を促進させ得る。
【0030】また、請求項10によれば、前記加熱源
は、電気発熱体から成ることにより、抵抗発熱その他の
電気発熱を利用した発熱体を小形、軽量に形成でき、山
間地帯等へ容易に携帯でき、現地の岩盤の穴内に電気発
熱体を直接挿入して携帯発電機等の電力を電気発熱体に
通電し、岩盤を直接高温度に加熱しつつ亀裂の発生を促
進させ得る。
【0031】また、請求項11によれば、前記加熱源
は、バーナ燃焼体から成ることにより、岩盤の穴内にバ
ーナ燃焼体を挿入して直接加熱しながら亀裂を発生させ
得る。
【0032】また、請求項12によれば、前記穿穴した
穴の内周面側を、少なくとも400℃以上に加熱して成
ることにより、岩盤の内周面を高温度に加熱保持して亀
裂の発生を促進させ得る。
【0033】また、請求項13によれば、前記穴の内周
面側を加熱し、更に、冷却媒体で冷却して成ることによ
り、加熱により膨張した岩盤結晶粒子が急速に収縮して
亀裂の発生が促進される。
【0034】また、請求項14によれば、前記冷却媒体
は、冷却気体から成ることにより、加熱を終了した後の
岩盤の穴内に、空気等を冷却した冷却気体を、簡易に吹
き込みながら亀裂の発生を促進させ得る。
【0035】また、請求項15によれば、前記冷却媒体
は、冷却液体から成ることにより、加熱を終了した後の
岩盤の穴内に、水等の冷却液体を簡易に充填しながら亀
裂の発生を促進させ得る。
【0036】
【実施例】以下添付図面により本発明の好適な実施例を
説明する。図1ないし図6には、本発明の実施例に係る
岩盤の掘削工法が示されている。図より明らかな様に、
前記岩盤の掘削工法は、岩盤10を掘削する予定の掘削
部の略中心位置に、表面から掘削方向に向けて穴12を
穿穴し、この穴の内周面14側を加熱して該内周面14
から穴12の周縁部16に向けて亀裂18を生じさせつ
つ伸展させ、内部に亀裂が伸展した岩盤10に外部応力
を加えながら所要の岩盤10を破砕し、掘削して成るも
のである。
【0037】実施例において穴12は、略直径50mm
程度で、掘削部と略同一深さになる様に穿穴するもの
で、図12に示す様な、山岳地帯等に移動可能な小形削
岩装置20に回転自在に軸支したロッド22の先端のビ
ット24を利用して穿穴する。例えば、予定の掘削部
が、径が300mmで深さ3m程度のポール建柱穴の場
合には、深さ3m程度に穴12を穿穴する。なお、1m
程度の深さに穿穴して所定の処理作業を行いながら順次
穿穴してもよい。
【0038】次に、掘削した該穴12の内周面14を高
温度に加熱すると、岩石結晶粒子は各々熱膨張係数が異
なるため、結晶粒子相互で力を及ぼし合いながら部分的
に崩壊して強度の低下と、微細な亀裂18が穴12の内
周面14から周縁部16の岩盤に向けて伸展し、穴12
の周縁部の岩盤10は劣化した状態となる。この内部に
亀裂18が伸展し、強度が低下して劣化した岩盤10
は、その穴12の内周面14側や上面側から小形掘削機
の振動ピック等で外部応力を加えると、亀裂18部分等
に応力が集中して脆性破壊が誘導され、穴12の周縁部
16の岩石を簡単に破砕しながら掘削できることとな
る。例えば、図11に示す様なコンクリートポール26
の建柱のための掘削穴28等を容易に、しかも敏速に掘
削できることとなる。
【0039】掘削部が径の小さな掘削穴28の場合は、
1個の穴12を穿穴して加熱処理するだけで破砕、掘削
できる。しかし、掘削部が、径が大きな掘削穴や、或は
岩盤を広い範囲で掘削する場合には、図1、図2に示す
様に、中心の穴12の他に点線で示す複数の穴12を岩
盤10に穿穴して加熱処理することにより、岩盤10の
広い範囲を破砕し、掘削できる。また、各穴12の内周
面や上面側に負荷する外部応力も小さなものでよく、小
形掘削機を使用しながら短時間で、効率的な掘削ができ
ることとなる。
【0040】図に示す様に、岩盤10に形成した穴12
の周縁部16には、穿穴した穴12の内周面14を加熱
するときに、内周面14から掘削部の範囲外へ亀裂18
が伸展したり、或は、内部に亀裂18が伸展し、穴12
内の内周面14に小形掘削機の振動ピック等で外部応力
を加えて脆性破壊が誘導されながらこの破壊が掘削部の
範囲外に及んだりするのを防止するための亀裂遮断部3
0が設けられている。これにより、亀裂遮断部30で周
囲された穴12の周縁部16内のみに亀裂18が伸展し
て掘削部を限定的に、かつ効率よく掘削できる。また、
岩盤10の破砕、掘削中において、亀裂遮断部30が掘
削部の壁面となり、掘削中の壁面崩落等を防止できる。
【0041】図1、図3に示す様に、亀裂遮断部30
は、たとえば穴12の周縁部16側の岩盤10を連通周
回した周回溝32から構成する。この周回溝32は、掘
削部の略中心位置の穴12を穿穴した小形削岩装置14
のビット18で掘削予定の掘削部の周縁に沿って連通周
回状に穴12と略同一深さに穿溝するものである。これ
により、穴12の内周面14の加熱により岩盤10内に
伸展する亀裂18は、周回溝24の外部へ伸展すること
なく、周回溝32によって岩盤10における掘削範囲を
設定できる。実施例図において、周回溝32は平面視円
形を示しているが、必ずしも円形に限ることなく、例え
ば、平面視四角、三角、多角形等の周回溝に実施しても
よい。
【0042】また、図2、図4に示す様に、亀裂遮断部
30は、穴12の周縁部16側の岩盤10を周回し、間
隔をおいて穿穴された複数の遮断穴34から構成しても
よい。この遮断穴34は、掘削部の略中心位置の穴12
を穿穴した小形削岩装置14のビット18で、掘削部の
周縁に沿って間隔をおいて穴12と略同一深さに穿穴す
るものである。
【0043】この遮断穴34においても、穴12の内周
面14の加熱により岩盤12内に伸展する亀裂18は、
各遮断穴34の近傍位置では遮断穴34へ向けて伸展
し、遮断穴34の位置から外部へ伸展することなく、こ
の複数の遮断穴34によって、岩盤10における掘削範
囲を設定できる。また、岩盤10やその周囲の所望の掘
削範囲に、間隔をおいて点状の遮断穴34を穿穴するだ
けでよいから、連通周回した周回溝32に比べ手数を要
することなく、短時間で穿穴しながら掘削範囲を設定で
きる。また、遮断穴を穿穴する専用の装置を備える必要
もなく、通常の削岩装置を利用できる。
【0044】岩盤10に穿穴した穴12の内周面14に
は、加熱媒体を供給して内周面14側を間接的に加熱し
ても良い。この加熱媒体による放射熱で間接加熱するこ
とにより、内周面14を略均一に加熱しながら岩石結晶
粒子を膨張させ、各粒子の熱膨張係数の違いによって岩
石結晶粒子は部分的に崩壊されて強度が低下するととも
に、微細な亀裂18が穴12の内周面14から周縁部1
6に向けて伸展する。これにより、穴12の周縁部16
の岩石は劣化して簡易に破砕、掘削できることとなる。
【0045】この加熱媒体としてはたとえば加熱気体を
利用する。図7には、加熱空気を加熱媒体として利用す
る携帯可能な気体加熱装置36が示されている。図にお
いて、気体加熱装置36は、穿穴した穴12内に挿入可
能に形成された筒状本体38と、この筒状本体38の下
端に連通されたノズル筒40とを備え、筒状本体38内
には電熱ヒータ等の発熱部42が設置され、更に、筒状
本体38に設けた空気供給口44に空気圧縮機等の圧縮
気体供給部46が高圧ホース48で連通されている。ま
た、前記ノズル筒40には、熱風を放出する複数のスリ
ット50が開溝されている。
【0046】この気体加熱装置36を岩盤10に穿穴し
た穴12内に挿入し、発熱部42の電熱ヒータを携帯発
電機に接続して発熱させる。同時に圧縮気体供給部46
で圧縮した圧縮空気を筒状本体38内に供給し、発熱部
42で高温度に加熱しながらノズル筒49のスリット5
0から穴12の内周面14へ向け高温度に加熱された加
熱空気を放出して穴12の内周面14を加熱するもので
ある。加熱空気の他に加熱蒸気を放出してもよい。これ
により、発熱部42や圧縮気体供給部46を備えた気体
加熱装置36で加熱気体を岩盤の穴12内に敏速に供給
しながら岩盤の破砕、掘削作業を能率化できることとな
る。
【0047】また、前記加熱媒体は、加熱液体を利用し
てもよい。図8には、この加熱液体を加熱媒体として利
用する携帯可能な液体加熱装置52が示されている。図
において、液体加熱装置52は、基板54に螺旋状に垂
設された循環式放熱管56と、液体加熱部58と、この
液体加熱部58の吐出口と循環式放熱管56の流入口と
に連通されたポンプ60とを備えている。この液体加熱
部58の吐出口からポンプ60を経由して循環式放熱管
56の流入口へ耐熱ホース62が連通され、更に、循環
式放熱管56の排出口と液体加熱部58の流入口とに耐
熱ホース64が連通されている。
【0048】この液体加熱装置52においては、岩盤1
0の穴12内に循環式放熱管56を挿入して穴12上面
に基板54を配置し、例えば油等の液体を液体加熱装置
52内に貯留して高温度に加熱し、ポンプ60で加熱液
体を循環式放熱管56内に強制循環させながら放熱さ
せ、この放射熱によって穴12の内周面14を高温度に
加熱する。これにより、油等を加熱した加熱液体は、加
熱気体に比べ熱容量が高く、穴12の内周面を短時間で
高温度に加熱できる。
【0049】また、岩盤10の穴12内に、加熱源を配
置して内周面側を直接加熱してもよい。この直接加熱に
より、穴12の内周面14の加熱効率が高くなり岩盤内
における亀裂の発生を促進させることができる。
【0050】実施例においてこの加熱源は、電気発熱体
66で構成されている。図9には、この電気発熱体66
を利用した携帯可能な電気発熱装置68が示されてい
る。図において、電気発熱装置68は、例えば、抵抗発
熱体、高周波発熱体、セラミック発熱体等の発熱体70
から成る電極棒、或は前記発熱体70をセラミック(炭
化物系)内に埋設して任意径、高さに成型した電極棒7
2と、携帯式発電機74とを備えている。そして、電極
棒72を穴12内に挿入し、電極棒72の上端に設けた
端子に携帯式発電機74を接続して電力を供給しながら
発熱体70を発熱させ、電極棒72を高温度に加熱放熱
させて穴12の内周面14を高温度に加熱し、内周面1
4から岩盤へ向う亀裂18の発生を促進させることとな
る。また、電気発熱装置68は、小形、軽量に形成でき
て山岳地帯等へ簡易に携帯できる。
【0051】また、前記加熱源は、バーナ燃焼体76で
構成してもよい。図10には、このバーナ燃焼体76を
利用した携帯可能なバーナ燃焼発熱装置78が示されて
いる。図において、バーナ燃焼発熱装置78は、外周面
に多数の火炎孔80が開孔された燃焼筒82と、この燃
焼筒82の上端口に連通された燃料供給管84と、空気
供給管86と、を備えている。
【0052】このバーナ燃焼発熱装置78においても、
岩盤10の穴12内に燃焼筒82を挿入し、燃料供給管
84から気化ガスを供給すると共に空気供給管86から
圧縮空気を供給して燃焼筒82内で燃焼させ、燃焼筒8
2の外周面の火炎孔82から燃焼火炎を噴射して穴12
の内周面14を高温度に加熱するものである。これによ
り、穴12の内周面14から岩盤へ向う亀裂18の発生
を促進できる。また、バーナ燃焼発熱装置78も、電気
発熱装置68と同様に小形、軽量に形成できて山岳地帯
等へ簡易に携帯できることとなる。
【0053】前記気体加熱装置36、液体加熱装置5
2、電気発熱装置68、バーナ燃焼発熱装置78等は、
作業者が携帯できる程度の小形、軽量に形成でき、大型
の掘削装置等を搭載した車両が進入できない山岳地帯で
あっても容易に搬入しながら、たとえば現場に露出した
岩盤10に穴12を穿穴し、この穴12内に前記各加熱
装置を挿入して内周面14を加熱する。
【0054】この穴12の内周面14の加熱において
は、少なくとも400℃以上の温度で加熱することが好
適である。これにより、穴12の内周面12の岩石結晶
粒子は熱膨張係数の違いにより、相互の岩石結晶粒子の
連結力が破壊されて強度が低下し、更に、微細な亀裂1
8が穴12の内周面14から周縁部に設けた亀裂遮断部
30の周回溝32や遮断穴34へ向け伸展する。温度そ
のものは400℃以下であってもよい。
【0055】この強度が低下し、亀裂を生起させた岩盤
10は、穴12の内面や周縁部16上面側に掘削機の振
動ピック等で外部応力を加えるだけで脆性破壊を起こし
ながら一気に破砕され、破砕された岩石片をスコップ等
で掘り取ることにより至極簡易に所要の掘削穴28等を
掘削できることとなる。また、地盤の掘削中に岩盤10
が内部に露呈した場合においても、この岩盤10に穴1
2を穿穴して加熱処理しながら簡易に破砕でき、地盤の
掘削を障害もなく遂行できることとなる。
【0056】また、本発明の掘削工法においては、岩盤
の穴12の内周面を加熱し、更に、冷却媒体を穴12内
に供給して冷却してもよい。該冷却媒体で冷却すること
によって、加熱により膨張していた岩盤結晶粒子が急速
に収縮して亀裂18の発生を促進させることができる。
【0057】前記冷却媒体としては、大気温度のエアー
を穴12内に直接送風しても良いが、好ましくは熱交換
機を通過させて常温以下に冷却させた冷風の様な冷却気
体を穴12内に直接送風して冷却したり、或は水の様な
冷却液体を穴12内に充填してもよい。これにより、例
えば、400℃程度に加熱された穴12の内周面14
を、100℃以下に急速に冷却し、加熱処理した岩盤の
劣化をより以上に促進でき、機械力を十分使用できない
山岳地帯や山間僻地において、作業者が携帯可能な小形
掘削機等を使用しながら岩盤やそれも含めた所望の地盤
を、小形の掘削設備であっても容易に、しかも敏速に掘
削できることとなる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る岩
盤の掘削工法によれば、岩盤の表面から掘削方向に向け
て穴を穿穴し、この穴の内周面側を加熱して該内周面か
ら穴の周縁部に向けて亀裂を生じさせつつ伸展させ、内
部に亀裂が伸展した岩盤に外部応力を加えながら所要の
岩盤を破砕し、掘削して成ることにより、岩盤に穿穴し
た穴の内周面側や上面側に外部応力を加えるだけで穴の
周縁部を容易に破砕、掘削できる。従って、車両等が進
入できない山岳地帯等においても、作業者が携帯可能な
小形掘削機等を使用しながら所要の岩盤を破砕し、岩盤
やそれも含めた所望の地盤を小さな掘削設備であっても
容易、敏速に掘削できる。
【0059】また、請求項2によれば、前記岩盤に穿穴
された穴は、複数個であることにより、各穴の内周面を
加熱したときに各穴の内周面から周縁部へ亀裂が伸展
し、岩盤内の広い範囲を容易に破砕し、掘削できる。ま
た、その割に負荷する外部応力も小さなものでよく、小
形掘削機による掘削の実効を図れると共に掘削時間も短
時間で掘削できる。
【0060】また、請求項3によれば、前記岩盤に形成
した穴の周縁部には、加熱した穴の内周面から岩盤内へ
向けて亀裂が伸展するのを遮断する亀裂遮断部が設けら
れて成ることにより、亀裂遮断部を設けた所望の掘削部
を限定的に、かつ効率良く掘削できる。また、穴の周縁
部の破砕、掘削作業中に、亀裂遮断部が掘削穴の壁面と
なって掘削穴の崩落を防止できる。
【0061】また、請求項4によれば、前記亀裂遮断部
は、前記穴の周縁部側の岩盤を連通周回して穿溝された
周回溝から成ることにより、周回溝によって岩盤内の掘
削範囲を設定でき、円柱形、四角柱形、多角柱形等の任
意形状の掘削穴を容易に穿穴できる。
【0062】また、請求項5によれば、前記亀裂遮断部
は、前記穴の周縁部側の岩盤を周回し、間隔をおいて穿
穴された複数の遮断穴から成ることにより、岩盤やその
周囲の所望の掘削範囲に、間隔をおいて点状の遮断穴を
穿穴するだけでよいから、手数を要することなく、短時
間で穿穴しながら掘削範囲を設定できる。また、遮断穴
を穿穴する専用の装置を備える必要もなく、通常の穿孔
装置を利用できる。
【0063】また、請求項6によれば、前記穴内に加熱
媒体を供給して内周面側を間接的に加熱して成ることに
より、岩盤に穿穴した穴の内周面側を、略均一に加熱し
ながら岩盤結晶粒子を膨張させ、各粒子の熱膨張係数の
違いによって穴の内周面から周縁部の岩盤内へ向けて亀
裂を伸展させ、岩盤の破砕、掘削作業を能率化できる。
【0064】また、請求項7によれば、前記加熱媒体
は、加熱気体であることにより、例えば、発熱部及び圧
搾気体供給部を備えた携帯可能な簡略な加熱機構で、空
気等の気体を加熱して岩盤の穴内に敏速に供給でき、岩
盤の破砕、掘削作業を能率化できる。
【0065】また、請求項8によれば、前記加熱媒体
は、加熱液体であることにより、例えば、油等の液体を
高温度に加熱した加熱液体を、岩盤の穴内に供給し、循
環させながら加熱液体からの放射熱で穴の内周面を高温
度に加熱でき、穴の内周面から周縁部の岩盤へ向け伸展
する亀裂の発生を促進させることができる。
【0066】また、請求項9によれば、前記穴内に加熱
源を配置して内周面側を直接加熱して成ることにより、
穴内に配置した加熱源で内周面を直接加熱しながら加熱
効率を高め、亀裂の発生を促進させ得る。
【0067】また、請求項10によれば、前記加熱源
は、電気発熱体から成ることにより、抵抗発熱、高周波
発熱、その他の電気発熱を利用した発熱体を小形、軽量
に形成して山間地帯等へ容易に携帯でき、現地の岩盤の
穴内に電気発熱体を直接挿入して携帯発電機等の電力を
電気発熱体に通電し、岩盤を直接高温度に加熱しつつ亀
裂を発生させることが可能である。
【0068】また、請求項11によれば、前記加熱源
は、バーナ燃焼体から成ることにより、岩盤の穴内にバ
ーナ燃焼体を挿入して直接加熱しながら亀裂を発生させ
ることができる。
【0069】また、請求項12によれば、前記穿孔した
穴の内周面側を、少なくとも400℃以上に加熱して成
ることにより、硬質の岩盤の内周面を高温度に加熱保持
して亀裂の発生を促進させ得る。
【0070】また、請求項13によれば、前記穴の内周
面側を加熱し、更に、冷却媒体で冷却して成ることによ
り、加熱により膨張した岩盤結晶粒子が急速に収縮し、
岩盤内の亀裂の発生を促進させることが可能である。
【0071】また、請求項14によれば、前記冷却媒体
は、冷却気体から成ることにより、加熱を終了した後の
岩盤の穴内に、空気等を冷却した冷却気体を、簡易に吹
き込みながら亀裂の発生を促進させ得る。
【0072】また、請求項15によれば、前記冷却媒体
は、冷却液体から成ることにより、加熱を終了した後の
岩盤の穴内に、水等の冷却液体を簡易に充填しながら亀
裂の発生を促進させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る岩盤の掘削工法で岩盤を掘削する
ため、掘削部の略中心部に穴を穿穴し、周縁部に周回溝
を穿溝した岩盤の平面図である。
【図2】同じく略中心部に穴を穿穴し、周縁部に間隔を
おいて遮断穴を穿穴した岩盤の平面図である。
【図3】図1のA−A線断面斜視図である。
【図4】図2のB−B線断面斜視図である。
【図5】中心部の穴に気体加熱装置を挿入して穴の内周
面を加熱する状態を示した断面説明図である。
【図6】中心部の穴の内周面の加熱により周縁部へ向け
亀裂が伸展した状態を示した断面説明図である。
【図7】気体加熱装置で穴内面を加熱する状態を示した
斜視説明図である。
【図8】液体加熱装置で穴内面を加熱する状態を示した
斜視説明図である。
【図9】電気発熱装置で穴内面を加熱する状態を示した
斜視説明図である。
【図10】バーナ燃焼発熱装置で穴内面を加熱する状態
を示した斜視説明図である。
【図11】岩盤に掘削したポール建柱穴にポールを立て
込んだ状態の説明図である。
【図12】小形掘削装置で岩盤に穴を施工する状態の説
明図である。
【符号の説明】
10 岩盤 12 穴 14 内周面 16 周縁部 18 亀裂 30 亀裂遮断部 32 円周溝 34 遮断穴 36 気体加熱装置 42 発熱部 46 圧縮気体加熱装置 52 液体加熱装置 66 電気発熱体 68 電気発熱装置 76 バーナ発熱体 78 バーナ発熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米倉 和彦 福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 九州 電力株式会社福岡支店配電課内 (72)発明者 一宮 君雄 佐賀市鍋島1丁目19番19号 第一土木株式 会社技術開発部内 (72)発明者 安高 良亮 佐賀市鍋島1丁目19番19号 第一土木株式 会社技術開発部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤の表面から掘削方向に向けて穴を穿
    穴し、 この穴の内周面側を加熱して該内周面から穴の周縁部に
    向けて亀裂を生じさせつつ伸展させ、 内部に亀裂が伸展した岩盤に外部応力を加えながら所要
    の岩盤を破砕し、掘削して成る掘削工法。
  2. 【請求項2】 前記岩盤に穿穴された穴は、複数個であ
    る請求項1記載の掘削工法。
  3. 【請求項3】 前記岩盤に形成した穴の周縁部には、加
    熱した穴の内周面から岩盤内へ向けて亀裂が伸展するの
    を遮断する亀裂遮断部が設けられて成る請求項1または
    2記載の掘削工法。
  4. 【請求項4】 前記亀裂遮断部は、前記穴の周縁部側の
    岩盤を連通周回して穿溝された周回溝から成る請求項3
    記載の掘削工法。
  5. 【請求項5】 前記亀裂遮断部は、前記穴の周縁部側の
    岩盤を周回し、間隔をおいて穿穴された複数の遮断穴か
    ら成る請求項3記載の掘削工法。
  6. 【請求項6】 前記穴内に加熱媒体を供給して内周面側
    を間接的に加熱して成る請求項1ないし5のいずれかに
    記載の掘削工法。
  7. 【請求項7】 前記加熱媒体は、加熱気体である請求項
    6記載の掘削工法。
  8. 【請求項8】 前記加熱媒体は、加熱液体である請求項
    6記載の掘削工法。
  9. 【請求項9】 前記穴内に加熱源を配置して内周面側を
    直接加熱して成る請求項1ないし5のいずれかに記載の
    掘削工法。
  10. 【請求項10】 前記加熱源は、電気発熱体から成る請
    求項9記載の掘削工法。
  11. 【請求項11】 前記加熱源は、バーナ燃焼体から成る
    請求項9記載の掘削工法。
  12. 【請求項12】 前記穿穴した穴の内周面側を、少なく
    とも400℃以上に加熱して成る請求項1ないし11の
    いずれかに記載の掘削工法。
  13. 【請求項13】 前記穴の内周面側を加熱し、更に、冷
    却媒体で冷却して成る請求項1ないし12のいずれかに
    記載の掘削工法。
  14. 【請求項14】 前記冷却媒体は、冷却気体から成る請
    求項13記載の掘削工法。
  15. 【請求項15】 前記冷却媒体は、冷却液体から成る請
    求項13記載の掘削工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182469A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Yoshinori Tsujimoto 地下掘削装置
WO2014058169A1 (ko) * 2012-10-10 2014-04-17 한국철도기술연구원 화약통 형태의 얼음폭탄을 이용한 암반 크랙 장치
JP2015141197A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 森重 晴雄 原子炉において溶融した燃料の回収工法
JP2017119283A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 リョービ株式会社 鋳物砂の再生方法
CN107907421A (zh) * 2017-11-01 2018-04-13 中国电建集团华东勘测设计研究院有限公司 热‑力耦合作用下围岩响应测试系统

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