JPH09273094A - 抄紙機のプロファイル調整装置 - Google Patents
抄紙機のプロファイル調整装置Info
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- JPH09273094A JPH09273094A JP7919796A JP7919796A JPH09273094A JP H09273094 A JPH09273094 A JP H09273094A JP 7919796 A JP7919796 A JP 7919796A JP 7919796 A JP7919796 A JP 7919796A JP H09273094 A JPH09273094 A JP H09273094A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙の幅方向の坪量を調整し、坪量プロファイ
ルの良好な紙を製造するための抄紙機おける抄紙坪量プ
ロファイル調整装置を提供する。 【解決手段】 坪量プロファイルの局所的な調整を目的
としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー上に流れ方向
に対し直列に２つ以上設置することにより、比較的小さ
いエアー圧力で段階的に坪量を調整し、大きな坪量調整
を可能とすることを特徴とする。
ルの良好な紙を製造するための抄紙機おける抄紙坪量プ
ロファイル調整装置を提供する。 【解決手段】 坪量プロファイルの局所的な調整を目的
としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー上に流れ方向
に対し直列に２つ以上設置することにより、比較的小さ
いエアー圧力で段階的に坪量を調整し、大きな坪量調整
を可能とすることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙の幅方向の坪量
を調整し、坪量プロファイルの良好な紙を製造するため
の抄紙機おける抄紙坪量プロファイル調整装置に関する
ものである。
を調整し、坪量プロファイルの良好な紙を製造するため
の抄紙機おける抄紙坪量プロファイル調整装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】抄紙機における抄紙坪量プロファイルの
調整は、ヘッドボックスから抄紙原料をワイヤー上に噴
き出すスライスリップの開き具合を幅方向で調整する方
法が一般的に行われている。
調整は、ヘッドボックスから抄紙原料をワイヤー上に噴
き出すスライスリップの開き具合を幅方向で調整する方
法が一般的に行われている。
【０００３】最近では、ヘッドボックス内の原料濃度を
幅方向の各位置毎に変えられるヘッドボックスも知られ
ている。（ＩＨＩ「ＩＨＩ−ＶＯＩＴＨ新型ヘッドボッ
クスの紹介」紙パルプ技術協会、平成６年度年次大会要
旨集、1994,p35-p42）
幅方向の各位置毎に変えられるヘッドボックスも知られ
ている。（ＩＨＩ「ＩＨＩ−ＶＯＩＴＨ新型ヘッドボッ
クスの紹介」紙パルプ技術協会、平成６年度年次大会要
旨集、1994,p35-p42）
【０００４】また、実公平２−３０４７９号公報には、
ワイヤーに乗った抄紙原料に対して、ヘッドボックス
（ストックインレット）近傍でエアーシャワーを全体ま
たは部分的に吹き付ける方法が開示されている。
ワイヤーに乗った抄紙原料に対して、ヘッドボックス
（ストックインレット）近傍でエアーシャワーを全体ま
たは部分的に吹き付ける方法が開示されている。
【０００５】また、本発明者らは、ワイヤーパート上の
流れ方向に対して特定の位置（ヘッドボックスからドラ
イラインまでの距離の１／２よりもドライライン寄りの
位置、または抄紙原料を濃度５〜１０％に脱水した位
置）の抄紙原料に対して、局所的にエアーを噴射するこ
とにより、局所的に坪量プロファイルを調整できる装置
を特許出願している。
流れ方向に対して特定の位置（ヘッドボックスからドラ
イラインまでの距離の１／２よりもドライライン寄りの
位置、または抄紙原料を濃度５〜１０％に脱水した位
置）の抄紙原料に対して、局所的にエアーを噴射するこ
とにより、局所的に坪量プロファイルを調整できる装置
を特許出願している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤー上でエアーを
噴射し坪量プロファイルを調整する装置において、製品
品質及び紙切れ上の問題からエアー圧力（衝撃力）には
上限が存在する。その結果、坪量プロファイルの調整に
は限界が存在した。
噴射し坪量プロファイルを調整する装置において、製品
品質及び紙切れ上の問題からエアー圧力（衝撃力）には
上限が存在する。その結果、坪量プロファイルの調整に
は限界が存在した。
【０００７】そこで、本発明においては、比較的大きな
坪量変化を得るための坪量プロファイル調整装置を提供
することで、どんな坪量プロファイルにも対応できるこ
とを課題としている。
坪量変化を得るための坪量プロファイル調整装置を提供
することで、どんな坪量プロファイルにも対応できるこ
とを課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の抄紙機の坪量プ
ロファイル調整装置は、坪量プロファイルの局所的な調
整を目的としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー平面
に対して垂直にエアーが噴射するように設置される２つ
以上のエアーノズルを任意の位置に配置するものであ
り、そのエアーノズルが流れ方向に直列に配置すること
により、比較的小さいエアー圧力で段階的に坪量を調整
し、大きな坪量調整を可能とすることを特徴とする抄紙
坪量プロファイル調整装置である。
ロファイル調整装置は、坪量プロファイルの局所的な調
整を目的としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー平面
に対して垂直にエアーが噴射するように設置される２つ
以上のエアーノズルを任意の位置に配置するものであ
り、そのエアーノズルが流れ方向に直列に配置すること
により、比較的小さいエアー圧力で段階的に坪量を調整
し、大きな坪量調整を可能とすることを特徴とする抄紙
坪量プロファイル調整装置である。
【０００９】また、本発明の抄紙機の坪量プロファイル
調整装置は、抄紙機のワイヤー平面に対して垂直にエア
ーが噴射するように設置される３つ以上のエアーノズル
を任意の位置に配置するものであり、そのエアーノズル
が三角形の頂点及びその辺上に配置されることにより、
ワイヤー上の抄紙原料の移動の仮定で、スムーズに目的
とする坪量変化を得ることができる。
調整装置は、抄紙機のワイヤー平面に対して垂直にエア
ーが噴射するように設置される３つ以上のエアーノズル
を任意の位置に配置するものであり、そのエアーノズル
が三角形の頂点及びその辺上に配置されることにより、
ワイヤー上の抄紙原料の移動の仮定で、スムーズに目的
とする坪量変化を得ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図面を使って、本発明の実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【００１１】図１は、本発明の抄紙機の坪量プロファイ
ル調整装置で、坪量プロファイルの局所的な調整を目的
としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー上に流れ方向
に対し直列に２つ以上設置したものである。これらのエ
アーノズルが設置される位置は、ヘッドボックスからド
ライラインまでの距離の１／２よりもドライライン寄り
の位置、または抄紙原料を濃度５〜１０％に脱水した位
置が最も効率的であるが、最もヘッドボックス寄りのエ
アーノズルはこれを外れて設置されてもよい。また、設
置されるエアーノズルの間隔は調整の対象とするプロフ
ァイルに合わせて設計される。この設計には、ワイヤー
からエアーノズルまでの距離（高さ）、エアー圧力の分
配等を考慮することは言うまでもない。
ル調整装置で、坪量プロファイルの局所的な調整を目的
としたエアーノズルを、抄紙機のワイヤー上に流れ方向
に対し直列に２つ以上設置したものである。これらのエ
アーノズルが設置される位置は、ヘッドボックスからド
ライラインまでの距離の１／２よりもドライライン寄り
の位置、または抄紙原料を濃度５〜１０％に脱水した位
置が最も効率的であるが、最もヘッドボックス寄りのエ
アーノズルはこれを外れて設置されてもよい。また、設
置されるエアーノズルの間隔は調整の対象とするプロフ
ァイルに合わせて設計される。この設計には、ワイヤー
からエアーノズルまでの距離（高さ）、エアー圧力の分
配等を考慮することは言うまでもない。
【００１２】図２は、前記の抄紙坪量プロファイル調整
装置のエアーノズルの配置において、完全に直列に配置
することに限らず、調整の対象となる抄紙坪量プロファ
イルに合わせて、エアーノズルの配置を三角形の頂点及
びその辺上に配置したものである。このエアーノズルの
配置は、主に調整したい抄紙坪量プロファイルが比較的
幅広であるとき有効である。
装置のエアーノズルの配置において、完全に直列に配置
することに限らず、調整の対象となる抄紙坪量プロファ
イルに合わせて、エアーノズルの配置を三角形の頂点及
びその辺上に配置したものである。このエアーノズルの
配置は、主に調整したい抄紙坪量プロファイルが比較的
幅広であるとき有効である。
【００１３】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。
る。
【００１４】実施例１ 図１に示した抄紙坪量プロファイル調整装置の実施例に
ついて述べる。図１に示した抄紙坪量プロファイル調整
装置において、エアーノズルを２本使用し、エアーノズ
ルの配置をヘッドボックスから約４０００mmと約４８０
０mmに設置し、エアーノズルの高さを２本共１００mmと
し、エアー圧力を２本共１．０kg/cm2とし、抄速２００
m/minの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の坪量変
化と透過光により製品品質を評価した。その結果、幅約
５０mmに坪量変化が見られ、坪量約１．０g/m2が減少
し、透過光評価では製品に影響は見られない。
ついて述べる。図１に示した抄紙坪量プロファイル調整
装置において、エアーノズルを２本使用し、エアーノズ
ルの配置をヘッドボックスから約４０００mmと約４８０
０mmに設置し、エアーノズルの高さを２本共１００mmと
し、エアー圧力を２本共１．０kg/cm2とし、抄速２００
m/minの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の坪量変
化と透過光により製品品質を評価した。その結果、幅約
５０mmに坪量変化が見られ、坪量約１．０g/m2が減少
し、透過光評価では製品に影響は見られない。
【００１５】実施例２ 図２に示した抄紙坪量プロファイル調整装置の実施例に
ついて述べる。図２に示した抄紙坪量プロファイル調整
装置において、エアーノズルを３本使用し、二等辺三角
形の頂点に位置するエアーノズルをヘッドボックスから
約４０００mmに設置した。底辺に位置するエアーノズル
はヘッドボックスから約４８００mmに設置し、それらの
間隔は５０mmとした。エアーノズルの高さを３本共１０
０mmとし、エアー圧力を３本共１．０kg/cm2とし、抄速
２００m/minの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の
坪量変化と透過光により製品品質を評価した。その結
果、幅約１００mmに坪量変化が見られ、坪量約０．７g/
m2が減少し、透過光評価では製品に影響は見られない。
ついて述べる。図２に示した抄紙坪量プロファイル調整
装置において、エアーノズルを３本使用し、二等辺三角
形の頂点に位置するエアーノズルをヘッドボックスから
約４０００mmに設置した。底辺に位置するエアーノズル
はヘッドボックスから約４８００mmに設置し、それらの
間隔は５０mmとした。エアーノズルの高さを３本共１０
０mmとし、エアー圧力を３本共１．０kg/cm2とし、抄速
２００m/minの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の
坪量変化と透過光により製品品質を評価した。その結
果、幅約１００mmに坪量変化が見られ、坪量約０．７g/
m2が減少し、透過光評価では製品に影響は見られない。
【００１６】比較例１ エアーノズルを１本使用し、ヘッドボックスから約４８
００mmに設置し、エアーノズルの高さを１００mmとし、
エアー圧力を２本共１．５kg/cm2とし、抄速２００m/mi
nの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の坪量変化と
透過光により製品品質を評価した。その結果、幅約５０
mmに坪量変化が見られ、坪量０．７kg/cm2が減少し、透
過光評価では、エアー噴射位置に黒い筋として現れ、製
品品質に影響している。
００mmに設置し、エアーノズルの高さを１００mmとし、
エアー圧力を２本共１．５kg/cm2とし、抄速２００m/mi
nの抄紙原料にエアーを吹き付け、その時の坪量変化と
透過光により製品品質を評価した。その結果、幅約５０
mmに坪量変化が見られ、坪量０．７kg/cm2が減少し、透
過光評価では、エアー噴射位置に黒い筋として現れ、製
品品質に影響している。
【００１７】
【発明の効果】上記の実施例及び比較例から以下に記載
されるような効果が得られる。
されるような効果が得られる。
【００１８】実施例１と実施例２では、製品品質に影響
しないエアー圧力（１．０kg/cm2）で坪量０．７kg/cm2
以上の坪量変化を得ることができたのに対し、比較例で
は、同じ坪量０．７kg/cm2の坪量変化を得るのにエアー
圧力１．５kg/cm2を必要とし、その結果製品品質に影響
を及ぼしている。このように、本発明の抄紙坪量プロフ
ァイル制御装置は、比較的小さいエアー圧力で段階的に
坪量を調整することで、大きな坪量調整を可能とする。
しないエアー圧力（１．０kg/cm2）で坪量０．７kg/cm2
以上の坪量変化を得ることができたのに対し、比較例で
は、同じ坪量０．７kg/cm2の坪量変化を得るのにエアー
圧力１．５kg/cm2を必要とし、その結果製品品質に影響
を及ぼしている。このように、本発明の抄紙坪量プロフ
ァイル制御装置は、比較的小さいエアー圧力で段階的に
坪量を調整することで、大きな坪量調整を可能とする。
【００１９】また、実施例２では幅約１００mmに坪量変
化が得られており、調整の対象となる坪量プロファイル
の形状に合わせて、エアーノズルの配置及びエアー圧力
を設計することをにより、どんな坪量プロファイルにも
対応できる。
化が得られており、調整の対象となる坪量プロファイル
の形状に合わせて、エアーノズルの配置及びエアー圧力
を設計することをにより、どんな坪量プロファイルにも
対応できる。
【図１】エアーによる抄紙坪量プロファイル調整装置の
斜視図（直列型）。
斜視図（直列型）。
【図２】エアーによる抄紙坪量プロファイル調整装置の
斜視図（二等辺三角形型）。
斜視図（二等辺三角形型）。
１ ワイヤー ２、３、４、５、６、７、８、９ エアーノズル
Claims (2)
- 【請求項１】 抄紙機のワイヤー平面に対して垂直にエ
アーが噴射するように設置される２つ以上のエアーノズ
ルを任意の位置に配置する抄紙坪量調整装置であり、そ
のエアーノズルが流れ方向に直列に配置してなることを
特徴とする抄紙坪量プロファイル調整装置。 - 【請求項２】 抄紙機のワイヤー平面に対して垂直にエ
アーが噴射するように設置される３つ以上のエアーノズ
ルを任意の位置に配置する抄紙坪量調整装置であり、そ
のエアーノズルが三角形の頂点及びその辺上に配置して
なることを特徴とする抄紙坪量プロファイル調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7919796A JPH09273094A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 抄紙機のプロファイル調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7919796A JPH09273094A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 抄紙機のプロファイル調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273094A true JPH09273094A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13683252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7919796A Pending JPH09273094A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 抄紙機のプロファイル調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273094A (ja) |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP7919796A patent/JPH09273094A/ja active Pending
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