JPH0926981A - 回路の故障シミュレーション方法および故障シミュレーション装置 - Google Patents

回路の故障シミュレーション方法および故障シミュレーション装置

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JPH0926981A
JPH0926981A JP7174866A JP17486695A JPH0926981A JP H0926981 A JPH0926981 A JP H0926981A JP 7174866 A JP7174866 A JP 7174866A JP 17486695 A JP17486695 A JP 17486695A JP H0926981 A JPH0926981 A JP H0926981A
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fault
circuit
failure
hypothetical
simulation
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JP7174866A
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Daisuke Maruyama
大輔 丸山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路装置のテストパターンの検証を行う
故障シミュレーションを高速に行う方法および故障シミ
ュレーション装置に関し,重複する故障シミュレーショ
ンをなくし,高速に行うことを目的とする。 【解決手段】 回路データに基づいて回路故障を検出す
るためのテストパターンを生成するテストパターン生成
手段と,テストパターンにより故障シミュレーションを
する時,テストパターンに付随する検出可能な故障箇所
の仮定故障について故障シミュレーションにおいて不要
とする箇所を求める削除対象仮定故障判定部と,該仮定
故障を削除する仮定故障削除部とを備え,削除できる仮
定故障を求め,該仮定故障を削除して故障シミュレーシ
ョンを行う構成をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,集積回路装置のテスト
パターンの検証を行う故障シミュレーションを高速に行
う回路の故障シミュレーション方法および故障シミュレ
ーション装置に関する。
【0002】集積回路装置の大規模化,複雑化にともな
い集積回路装置の故障を検出するテストパターンの信頼
性の向上が要求されている。テストパターンの有効性の
検証は故障シミュレーションによって行われるが,集積
回路装置の大規模化と複雑化にともない,故障シミュレ
ーションの実行時間も大幅に増大している。そのため,
故障シミュレーションを高速に行うことのできる故障シ
ミュレーション装置もしくは故障シミュレーション方法
の開発が必要とされている。
【0003】
【従来の技術】従来の集積回路装置(以後,LSIと称
する)の故障シミュレーションは,LSIの全ての論理
要素(論理回路素子,フリップフロップ回路,ラッチ回
路等)間の配線(以後NETと称する)上において,
「1」,「0」縮退故障を仮定して故障シミュレーショ
ンを行っていた。
【0004】図19により従来の故障シミュレーション
について説明する。図19において,300はテスト対
象回路であって,故障シミュレーションの対象回路であ
る。
【0005】G1,G2,G3,G4,G5,G6,G
9はゲート回路である。F1はフリップフロップ回路も
しくはラッチ回路である。PI1,PI2は入力ピンで
ある。
【0006】PO1,PO2,PO3は出力ピンであ
る。A,B,C,D,E,F,G,H,I,JはNET
であって,それぞれ仮定故障をセットされるものである
(NET Aの仮定故障は仮定故障A等のように仮定し
たNET名を故障名とする)。
【0007】PI1,PI2に一連のテストパターン
(T1,T2,・・・)を入力する。従来の故障シミュ
レーションは,生成されたテストパターンT1に対し
て,例えば,テスト対象回路300に故障がない場合と
故障Aを仮定した場合とで出力PO1,PO2,PO3
の出力パターンを比較する。そして,故障Aがある場合
とない場合とで出力の異なる出力ピンを求め,故障がな
い場合の出力値を期待値として保持する。同様に,故障
A,故障B等全てNETでの故障を仮定し,テストパタ
ーン1で検出できる故障をシミュレーションする。さら
に,他のテストパターンT2について,同様の故障シミ
ュレーションを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常,テストパターン
はLSIを構成する回路の一部の故障検出対象回路につ
いて生成されているので,LSIの全NETにわたって
故障シミュレーションを行っても,即ち,テストパター
ンの故障検出対象外の回路に対して故障を仮定しても,
その部分では故障が検出される可能性は低いものとな
る。そのような故障検出の可能性の低いケースは次のよ
うなものである。
【0009】 分離された組み合せ回路において,入
力パターンが既に与えられたパターンのいずれかと等し
くて重複するとき,分離された回路の動作は既に与えら
れたパターンに対する動作と等しいため,LSIの全N
ETにわたって故障シミュレーションを行っても,その
回路においては既に同じ入力パターンで故障シミュレー
ションがなされており,新たな故障が検出されることは
ない。
【0010】 また,組み合わせ回路の故障シミュレ
ーションにおいて,いくつかのピンへの入力パターンが
既に検証したパターンにおけるものと部分的に同じ場
合,その入力ピンから出力ピンにいたる経路での故障を
仮定してシミュレーションを行っても,そのパターンに
より新たな故障が検出される可能性は低い。そのため,
そのような重複したパターンによる故障シミュレーショ
ンは実行時間を増大をさせるだけであった。
【0011】 また,あるテストパターンにおいて,
NETに仮定される故障が出力ピンで観測され,検出可
能であるとき,故障が検出されたNETから故障が観測
される全ての出力ピンまでの経路のNETについて,伝
播した故障信号と同種の縮退故障を仮定し,故障シミュ
レーションを行っても,それは検出可能な故障について
の故障シミュレーションを行ったに過ぎないものであ
る。この点を考慮すると,テストパターン生成(以後A
TGと称する)が容易になり,故障シミュレーションも
高速化できるが,従来はそのようなことは考慮されてい
ない。
【0012】 また,論理変更がなされたLSIにお
いて,変更前のテストパターン(入力パターン)を流用
して,故障シミュレーションを行うことにより,論理変
更による影響を受けない回路については変更前の診断率
と同等のものを得ることができる。そのため,従来は,
変更前のテストパターンを流用して故障シミュレーショ
ンを行い,変更前のテストパターンで検出できなかった
故障に対して,新たなテストパターンを生成し,故障シ
ミュレーションを実行するという方法を用いた。しか
し,テストパターンを流用する場合には,新たなテスト
パターンの発生に費やす時間の短縮にはなるが,故障シ
ミュレーション自体に費やされる時間テストパターンを
流用しない場合と同じである。新たなテストパターンで
は,そのテストパターンで故障伝播する経路のみについ
て故障シミュレーションをすれば良いが,従来はこのよ
うな点は考慮されていなかった。
【0013】本発明は,故障シミュレーションにおい
て,重複する故障シミュレーションをなくし,高速に故
障シミュレーションを行うことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は,回路データに
基づいて回路故障を検出するためのテストパターンを生
成するテストパターン生成手段と,テストパターンによ
り故障シミュレーションをする時,該テストパターンに
付随する検出可能な故障箇所の仮定故障について故障シ
ミュレーションにおいて不要とする箇所を求める削除対
象仮定故障判定部と,該仮定故障を削除する仮定故障削
除部とを備え,削除できる仮定故障を求め,該仮定故障
を削除して故障シミュレーションを行う構成をもつ。
【0015】図1は本発明の基本構成を示す。図1にお
いて,1は故障シミュレーション装置である。
【0016】2はテストパターン生成部であって,与え
られた回路に対するテストパターンを生成するものであ
る。3は回路データ保持部であって,テスト対象の回路
データを保持するものである。
【0017】5は故障シミュレーション部であって,テ
ストパターン生成部2で生成されたテストパターンに対
して故障シミュレーションを行うものである。10はテ
ストパターン入力部であって,テストパターンを入力す
るものである。
【0018】11は削除対象仮定故障判定部であって,
故障シミュレーションにおいて削除できる仮定故障を求
めるものである。12は仮定故障削除部であって,仮定
故障を削除するものである。
【0019】13は故障シミュレーション実行部であっ
て,故障シミュレーションを実行するものである。15
は診断率判定部であって,故障診断率を求めるものであ
る。
【0020】20はシミュレーション結果出力部であ
る。
【0021】
【作用】図1の本発明の基本構成の動作を説明する。テ
ストパターン生成部2は回路データ保持部3の回路デー
タに基づいて,テストパターンを生成する。
【0022】故障シミュレーション部5において,テス
トパターン入力部10はテストパターン生成部2の生成
したテストパターンを入力する。削除対象仮定故障判定
部11は,削除できる仮定故障を判定する。仮定故障削
除部12は削除対象とされた仮定故障を削除する。
【0023】故障シミュレーション実行部13は,入力
されたテストパターンにより,回路の各ネットに故障を
順次仮定して故障シミュレーションを行う。その際,仮
定故障を削除した回路に対しては故障を仮定せずに正常
回路のみとして故障シミュレーションを行う。
【0024】そして,故障を仮定した場合の出力値と故
障を仮定しない場合の出力値を比較し,生成されたテス
トパターンの有効性および,その期待値を求める。診断
率判定部15は,このようにして得られたテストパター
ンに対して必要とする診断率が得られたかを判定し,必
要な診断率が得られるまでテストパターンの生成と故障
シミュレーションを繰り返し,必要な診断率が得られる
と診断率判定部15はテストパターン,出力の期待値,
検出済故障,診断率等をファイル等に出力する。
【0025】本発明によれば,テストパターンにおいて
故障を検出できる可能性の低い仮定故障は削除して故障
シミュレーションを行うので,故障シミュレーションを
高速に行うことができる。
【0026】
【実施例】図2は本発明の装置構成実施例である。図2
において,31はCPUである。
【0027】32はメモリである。33は回路データ保
持部であって,メモリ32に保持される回路データであ
る。
【0028】34はテストパターン生成部であって,メ
モリ32に保持されるテストパターン生成のアルゴリズ
ムである(例えば,D−アルゴリズム)。35は入出力
制御部であって,メモリ32に保持されている入出力制
御プログラムである。
【0029】36は故障シミュレーション部であって,
メモリ32に保持されている故障シミュレーション実行
手段66である。40は削除対象仮定故障判定部であっ
て,メモリ32に保持されているものであり,削除でき
る仮定故障を判定するプログラムである。
【0030】41は仮定故障削除部であって,メモリ3
2に保持されている仮定故障の削除プログラムである。
42はイベントの伝播抑制部であって,メモリ32に保
持されているものであり,故障シミュレーションにおい
て故障検出を必要としない回路にイベント(情報)の伝
播がないようにするプログラムである。
【0031】43は代表故障判定部であって,メモリ3
2に保持されているものであり,回路の代表故障(後述
する)を求めるプログラムである。44は故障シミュレ
ーション実行部であって,メモリ32に保持されている
ものであり,故障シミュレーションを実行するプログラ
ムである。
【0032】45はフラグ保持部であって,故障シミュ
レーションの実行において必要なフラグを保持するもの
である。50は診断データ保持部であって,故障シミュ
レーションの結果を保持するものである。
【0033】51はテストパターンであって,テストパ
ターン生成部34で作成され,故障シミュレーションを
行うテストパターンである。52は期待値であって,テ
ストパターン51の期待値である。
【0034】53は検出済故障であって,テストパター
ン51により検出された故障である。54は診断率であ
って,テストパターン51により故障を検出できる診断
率である。
【0035】60は入出力装置とのインタフェースであ
る。61はデータ保存装置であって,磁気ディスク,磁
気テープ等であり,回路データ62,テストパターン生
成手段64,故障シミュレーション実行手段66,診断
データファイル(診断データ保持部50のデータを保持
するファイル)68を保持するものである。
【0036】71は入力装置であって,キーボード,マ
ウス等の入力装置である。72はプリンタである。73
はディスプレイである。
【0037】図3はフラグ保持部とテストパターン保持
部のデータの構成の実施例である。図3 (a)はシミュレ
ーション実行において使用するフラグの構成である。仮
定故障毎に,故障が検出済みフラグ,仮定故障フラグ,
代表故障フラグ,イベントフラグをネット(NET)毎
に備える。
【0038】検出済みフラグは,故障が検出済みである
ことを示すフラグである。仮定故障フラグは,例えば故
障を仮定したときにオン,故障を解除した時にオフとす
るものである。
【0039】代表故障フラグは,例えば代表故障である
と判定された時にオン,代表故障でない時にオフとする
フラグである。イベント伝播フラグはイベントの伝播を
抑制するときに例えばオン,イベントを伝播させる時に
オフとするフラグである。
【0040】なお,図3 (a)では処理内容毎にフラグを
設定する場合であるが,処理内容で区別できる場合には
1つのフラグで複数の処理を定める共通フラグとするこ
とも可能である。
【0041】図3 (b)は診断データの構成の実施例であ
る。診断データ保持部は,故障診断率,およびテストパ
ターンとそのテストパターンで検出できる故障,その期
待値を保持する。
【0042】図4は本発明の実施例1である(請求項1
〜3の実施例)。図4において,91はLSIである。
【0043】92はスキャンフリップフロップ(SCAN F
F)であって,組み合わせ回路(ATG対象回路)93の
内部ゲートにテストデータを設定するものである(スキ
ャン入力端子SI1)。
【0044】93は組み合わせ回路のみの回路であっ
て,ATG対象回路である。94はスキャンフリップフ
ロップ(SCAN FF)であって,組み合わせ回路の内部ゲー
トの出力値を読み出すものである(SO1はスキャン出
力端子である)。
【0045】95はスキャンフリップフロップ(SCAN F
F)であって,記憶素子を含む回路(ATG対象外回路)
96の内部ゲートにテストデータを設定するものである
(SI2はスキャン入力端子である)。
【0046】96は記憶素子を含む回路(ATG対象外
回路)であって,順序回路,RAMを含む回路であり,
ATG対象外回路である。97はスキャンフリップフロ
ップ(SCAN FF)であって,順序回路・RAMを含む回路
96の内部ゲートの出力値を読み出すものである(SO
2はスキャン出力端子である)。
【0047】98はスキャンフリップフロップ(SCAN F
F)であって,組み合わせ回路の内部ゲートの出力値を読
み出すものである(SO3はスキャン出力端子であ
る)。99はゲートである。
【0048】AはNETAの仮定故障である。PI1は
入力ピンであって,ATG対象回路93,ATG対象外
回路96に接続されるものである。
【0049】PI2は入力ピンであって,ATG対象外
回路96に接続されるものである。PO1は出力ピンで
ある。図5の回路において,入力ピンPI1,PI2,
入力ピンSI1,SI2と出力ピンPO1,出力ピンS
O1,SO2,SO3との間の回路は,順序回路,RA
Mを含むATG対象外回路96と組み合わせ回路のみの
ATG対象回路93とに分けられる。組み合わせ回路9
3を対象として作成されたテストパターンはATG対象
外回路96では故障を検出する可能性は小さいので,A
の仮定故障は削除し,さらに,Aより先へのイベントの
伝播は行わないようにする。
【0050】次に,図4のATG対象回路93のような
分離された組み合わせ回路93を分離する方法につい
て,図5により説明する。図5は実施例1のATG対象
回路とATG対象外回路に分離する方法のフローチャー
トである。
【0051】S1 1つの出力ポイントを選択する。 S2 出力ポイントから入力ポイントへ至るバックトレ
ースの経路を1つ選択する。
【0052】S3,S4 経路上に記憶素子(RA
M),順序回路が存在するか判定する。存在すればS5
に進み,存在しなければS6に進む。 S5 経路上に記憶素子(RAM),順序回路が存在す
れば,経路上のNETの仮定故障のフラグをオフとす
る。
【0053】S6 経路上に記憶素子(RAM),順序
回路がなければ,経路上のNETの仮定故障のフラグを
オンとする。 S7 全てのバックトレース経路を選択したか判定す
る。全て選択していなければS2以降の処理を繰り返
す。全て選択していればS8に進む。
【0054】S8 全ての出力ポイントについてバック
トレースしたか判定する。全ての出力ポイントについて
トレースしていなければS1以降の処理を繰り返す。全
て選択していればS9に進む。
【0055】S9 仮定故障フラグをオフとした未検出
の仮定故障を削除して,故障時シミュレーションを行
う。 図6は本発明の実施例1の故障シミュレーションの実施
例のフローチャートである。
【0056】S1 ATG対象外回路の入力側の入口の
ネットにイベント伝播オフのフラグをセットする。 S2 故障シミュレーションを実行する。
【0057】S3,S4 イベントの伝播したネットに
イベント伝播フラグはセット(オン)されているか判定
する。セットされていればS5に進み,セットされてい
なければオフとする。
【0058】S5 ネットにイベント伝播フラグがセッ
トされているのでイベントの伝播を停止する。 S6 ネットにイベント伝播フラグがセットされていな
い(オフ)なのでイベントの伝播を停止する。
【0059】S7,S8 故障が未検出の活性化されて
いるネットについて全て故障シミュレーションをしたか
判定する。全て行っていなければS1以降の処理を繰り
返す。全て行っていれば処理を終了する。
【0060】図7は本発明の実施例2である(請求項
4,5の実施例)。図7において,91はLSIであ
る。
【0061】105は内部ロジック回路(logic)
であって,スキャン系以外の回路である。106はゲー
トである。Aはゲート106の入力側のネットの仮定故
障である。
【0062】110はスキャンチェイン(SCAN CHAIN)
であって,スキャン系回路である。111,112,1
13,114,115,116はスキャンフリップフロ
ップ(SCAN FF)である。
【0063】TDI1,PI1,PI2,PI3はLS
I91の入力ピンである。そのうち,TDI1はスキャ
ンチェイン110の入力ピンである。TDO1,PO
1,PO2,PO3はLSI91の出力ピンである。そ
のうち,TDO1はスキャンチェイン110の出力ピン
である。
【0064】図7の回路では,TDI1からTDO1ま
でのスキャンチェイン回路110をスキャン系回路と
し,LSIの内部ロジック回路91をスキャン系以外の
回路として分離することができる。そして,スキャン系
回路110を対象して生成されたテストパターンに対し
てはスキャン系以外の回路(内部ロジック105)の回
路NETでは仮定故障は削除し,正常回路のみとして故
障シミュレーションをする。さらに,図示の仮定故障A
のように内部ロジック回路105の入口のネットから先
にはイベントの伝播をさせないようにしても良い。
【0065】スキャンチェインを特定する方法は,正常
値シミュレーションで,スキャンチェインシフトに必要
な入力ピンへの値の設定を行い,TDI1以外の入力ピ
ンに不定値「X」を,TDI1に定値1あるいは0を入
力しながらスキャンシフトを行う。
【0066】そして,TDO1にイベントが伝播した時
点で,TDO1からネットの状態が「X」でない経路を
TDI1までバックトレースする。このとき,TDO1
〜TDI1間でトレースされた経路がXでない定値1も
しくは0を与えたTDI1の値がTDO1まで伝播した
スキャンチェインと特定される。
【0067】図8は本発明の実施例2のスキャン系回路
を分離するためのフローチャートである。 S1 スキャンシフトに必要な入力ピン(TDOI1)
に値を設定する。
【0068】S2 TDI1に定値,TDI1以外の入
力ピン(PI1,PI2,PI3)に不定値Xを設定
し,スキャンシフトの正常値シミュレーションを行う。 S3,S4 スキャン経系回路の出力ピン(TDO1)
にイベントが伝播したか判断する。スキャン系回路であ
ればS5に進み,スキャン系回路でなければS2以降の
処理を繰り返す。
【0069】S5 スキャン系回路と推定できるので,
TDO1からTDI1まで,NETの状態値が不定値X
でない経路をバックトレースする。 S6 バックトレースする経路をスキャンチェインと特
定する。
【0070】S7 スキャンチェイン以外のNETの仮
定故障フラグをオフとし,仮定故障を削除する。削除さ
れたNETは正常回路のみとして故障シミュレーション
を行う。さらに,スキャンチェイン以外の回路のネット
のイベント伝播フラグをオフとし,イベントの伝播を抑
制するようにしても良い。
【0071】図9は本発明の実施例3である(請求項6
の実施例)。図9において,91はLSIである。
【0072】93’は組み合わせ回路である。121は
組み合わせ回路Aである。122は組み合わせ回路Bで
ある。
【0073】123は組み合わせ回路Cである。PI
1,PI2,PI3,PI4,PI5,PI6,PI7
は,入力ピンである。そのうち,PI1,PI2,PI
3は組み合わせ回路Aの入力となるピンである。PI
3,PI4,PI5は組み合わせ回路Bの入力となるピ
ンである。PI5,PI6,PI7は組み合わせ回路C
の入力となるピンである。
【0074】T1,T2はそれぞれテストパターンであ
る。テストパターンT1とT2においてPI3,PI
4,PI5に入力されるパターンは共通の入力パターン
である。
【0075】PO1は組み合わせ回路A(121)の出
力ピンである。PO2は組み合わせ回路B(122)の
出力ピンである。PO3は組み合わせ回路C(123)
の出力ピンである。
【0076】LSI91をテストパターンT1,T2に
よりテストする場合,入力ピンPI3,PI4,PI5
に入力されるパターンと同じである。従って,組み合わ
せ回路B(122)の故障検出では,テストパターンT
1とテストパターンT2で同じ故障である。そのため,
テストパターンT2では,組み合わせ回路B(122)
の故障検出はする必要がないので,テストパターン2で
は仮定故障は削除し,正常値シミュレーションのみを行
うようにする。
【0077】図10は実施例3のフローチャートであっ
て,入力ピンと出力ピンの対応を求めるためのフローチ
ャートである。 S1 出力ポイントの1つを選択する。
【0078】S2 選択した出力ポイントからバックト
レースを行う。 S3 バックトレースにより到達した全ての入力ポイン
トの集合を求める。 S4 バックトレースした経路上の仮定故障の集合を求
める。
【0079】S5,S6 全ての出力ポイントを選択し
たか判定する。全ての出力ポイントを選択していなけれ
ばS1以降の処理を繰り返す。全ての出力ポイントを選
択していれば処理を終了する。
【0080】図11は本発明の実施例3のフローチャー
トであって,故障シミュレーションの処理である。 S1 入力の1パターンを設定する。
【0081】S2 出力ポイントを1つ選択する。 S3,S3’その出力ポイントについて,{トレースが
到達した全ての入力ポイントの集合}に与えられる入力
パターンの部分パターンが既に与えられた入力パターン
と等しいか比較する。等しければS4に進み,等しくな
ければS5に進む。
【0082】S4 {トレース経路上の仮定故障の集
合}の故障を対象外とする。 S5 後の比較のために入力パターンの部分パターンを
追加記憶する(後に,入力されるパターンと比較するた
めに保持しておく)。
【0083】S6 全ての出力ポイントを選択したか判
定する。全て選択してあればS7に進み,全て選択して
なければS2以降の処理を繰り返す。 S7 1パターンに対する故障注入・イベント伝播・出
力値の観測をする。
【0084】S8 出力ポイントを1つ選択する。 S9 {トレース経路上の仮定故障の集合}を復帰す
る。 S10 全ての出力ポイントを選択したか判定する。全
て選択されていなければS8以降の処理を繰り返す。全
て選択されていれば処理を終了する。
【0085】図12は本発明の実施例4である(請求項
7の実施例)。図12において,91はLSIである。
【0086】93”は組み合わせ回路である。125は
組み合わせ回路Aである。126は組み合わせ回路Bで
ある。
【0087】PI1,PI2,PI3,PI4,PI
5,PI6,PI7は,入力ピンである。そのうち,P
I1,PI2は組み合わせ回路Aの入力となるピンであ
る。PI3,PI4,PI5,PI6,PI7は組み合
わせ回路Bの入力となるピンである。
【0088】PO1,PO2,PO3は出力ピンであ
る。PO1,PO2は組み合わせ回路A(125)の出
力ピンである。PO2,PO3は組み合わせ回路B(1
26)の出力ピンである。
【0089】T1,T2はそれぞれテストパターンであ
る。テストパターンT1とT2においてPI1,PI2
に入力されるパターンは共通の入力パターンである。テ
ストパターンT1,T2を入力しても,組み合わせ回路
Aに対しては共通のパターンであるので,T1により先
に故障シミュレーションをしたとすると,T2により新
たな故障が検出される可能性は低い。そのため,T2の
故障シミュレーションでは組み合わせ回路B(126)
の仮定故障は削除し,正常値シミュレーションのみ行
う。
【0090】図13は本発明の実施例4のフローチャー
トである。 S1 入力パターンを1つ設定する。 S2 現在の入力パターンと既に与えられた入力パター
ンとを比較し,共通の入力パターンとなる入力ポイント
の集合を求める。
【0091】S3 入力ポイントの集合より,1つ入力
ポイントを選択する。 S4 その入力ポイントによりフォワードトレース(F
orward Trace)を行い,トレース(Tra
ce)経路上の未検出故障を対象外とし,対象外とした
故障の集合を生成する。
【0092】S5,S6 全ての入力ポイントを選択し
たか判断する。全て選択したらS7に進み,全て選択し
てなければS3以降の処理を繰り返す。 S7 全ての入力ポイントを選択したら,対象外とした
故障の集合を削除する。
【0093】S8 1パターンに対する故障注入,イベ
ント伝播,出力値観測を行う。 S9 対象外とした故障の集合の故障を復帰する。 図14は本発明の実施例5の説明図1である(請求項8
の実施例)。
【0094】図14において,91はLSIである。G
1,G2,G3,G4,G5はゲートである。
【0095】G6,G7,G8,G9,G10はゲート
である。F1はスキャン系回路でないフリップフロップ
回路(NO SCAN FF)もしくはラッチ(LATCH )である。
【0096】PI1,PI2は入力ピンである。PO
1,PO2,PO3は出力ピンである。a0,a1,b
0,b1,b2,c0,c1,d1,d2は仮定故障で
ある。
【0097】e0,e1,e2,e3,e4,e5,e
6,f0,f1は仮定故障である。本発明では,代表故
障,従属故障の概念を導入し,故障シミュレーションの
高速化を図るようにした。
【0098】代表故障は,入力ポイントに接続するNE
T,記憶素子の出力に接続するNET,再収斂の根元か
ら出力方向に現れる故障である。従属故障は,代表故障
の仮定されるNETからフォワードトレース(ForwordT
RACE )し,出力ポイントあるいは代表故障の仮定され
るNETに到達するまでの経路のNETに仮定される故
障で,代表故障値がそのNETでとり得る値と等しい縮
退故障である。
【0099】図14の回路の場合,a0,b0,c0,
e0,f0が代表故障である。a1は代表故障a0の従
属故障の候補のNETである。
【0100】b1,b2は代表故障b0の従属故障の候
補のNETである。c1は代表故障c0の従属故障の候
補のNETである。d1,d2は代表故障b0,c0の
従属故障の候補のNETである。
【0101】e1,e2,e3,e4,e5,e6は従
属故障の候補のNETである。f1は代表故障f0の従
属故障の候補のNETである。図14において,入力ピ
ンに接続するネットはa0,e0,順序回路の出力ピン
に接続されるNETがf0である。a0に仮定される代
表故障が出力ピンPO1で検出されるとき,a0からP
O1までの経路において,出力ピンあるいは故障を仮定
されたもの以外の代表故障の手前までのNETでは伝播
された故障信号と同種の縮退故障(0縮退故障もしくは
1縮退故障)が従属故障となり,この場合はa1が代表
故障a0の従属故障である。他のPO1で故障が検出さ
れる代表故障ではb0に対してb1,b2,d1,d2
がc0に対しc1,d1,d2が従属故障となる。e0
に仮定される代表故障がPO2で検出されるとき(順序
回路がスルー状態),e1,e2,e3が従属故障とな
り,PO3で検出されるとき,e4,e5,e6が従属
故障となる。同様にしてf1がf0の従属故障となる。
【0102】図15により,代表故障と従属故障の関係
について説明する。図15において,91はLSIであ
る。
【0103】G1,G2,G3,G4,G5,G6,G
7,G8,G9はそれぞれアンドゲートである。PI
1,PI2,PI3,PI4,PI5,PI6,PI7
は入力ピンである。
【0104】PO1,PO2は出力ピンである。図15
において,NETa0に仮定される故障が代表故障であ
り,出力ピンPO1およびPO2で検出される可能性が
ある。
【0105】代表故障a0が出力ピンa1,b1,b2
上に仮定される3個の故障が従属故障となる。また,故
障a0が出力ピンPO2で検出されたときには,NET
a1,c1,c2,c3,c4上に仮定される5個の故
障が従属故障となる。例えば,a0に0縮退故障を仮定
したとき,NETa1,c1,c2,c3,c4,b
1,b2の論理値は0である。従って,a0の0縮退故
障を検出するテストパターンでa1,c1,c2,c
3,c4,b1,b2の0縮退故障を検出することがで
きることになる(但し,経路上に故障があることは判定
できるが故障箇所は特定できない)。そのため,代表故
障が検出されたときには,代表故障の従属に対する故障
シミュレーションは必要がなくなる。従って,代表故障
を検出することによりその従属故障を削除し,故障シミ
ュレーションの高速化を図ることができる。
【0106】そのため,代表故障が検出されたとき,そ
の代表故障の従属故障を削除し,故障シミュレーション
の高速化を図るためには,代表故障に属する従属故障の
数ができるだけ大きい方が有利である。そのため,テス
トパターン生成において,故障を伝播させる活性化経路
を選択する際には,テストパターン生成の容易さに加
え,従属故障を大きくする必要がある。
【0107】従って,図15の場合,テストパターン生
成の容易からPO1でa0を検出する経路以外に従属故
障の数を大きくするa0をPO2で検出する経路を選択
するのが良い。
【0108】図16は本発明の代表故障と従属故障の検
出方法のフローチャートである。 S1 入力ポイントに接続するNET,記憶素子の出力
に接続するNETを代表故障の候補NETとする。
【0109】S2 出力ポイントからバックトレースを
行い際収斂のチェックを行い,再収斂の根元から最初に
分岐するNETを代表故障の候補ネットとする。再収斂
は,バックトレースを行ったときに,あるNETが1つ
の出力ポイントから複数回トレースされたか否かで判断
する。複数回トレースされたNETが再収斂の根元であ
る。
【0110】S3 代表故障のNETを1つ選択する。 S4,S4’ 代表故障の候補NETに故障が仮定され
ているか,判定する。故障が仮定されていればS5に進
み,故障が仮定されていなければS6に進む。
【0111】S5 その故障を代表故障とする。 S6 フォワードトレースを行い,最初に現れる故障を
代表故障とする。 S7,S7’ 全ての代表故障の候補のNETを選択し
たか判定する。
【0112】S8 代表故障以外を従属故障として,故
障シミュレーションの対象外とする。 図17は本発明の実施例6である(請求項9,10の実
施例)。
【0113】図17において,91はLSIであって,
論理変更をしたものである。111,112,113,
114,115はスキャンフリップフロップである。
【0114】PIは入力ピンである。SO1,SO2は
出力ピンであって,論理変更に流用された論理変更前の
テストパターンにおいて出力パターンと正常値シミュレ
ーションの出力パターンの異なる出力ピン(論理変更の
影響を受けた回路の出力ピン)である。
【0115】Aは論理変更を受けないNETである。本
実施例では,論理変更により出力に影響を受けた出力ピ
ンについてバックトレースを行い,論理変更を受けた回
路を求める。そして,その回路についてのみ故障シミュ
レーションを行い,論理変更の影響を受けないNETA
より先にはイベントの伝播を行わないようにする。
【0116】図18は本発明の実施例6のフローチャー
トである。 S1 論理変更前のテストパターンを流用し,正常値シ
ミュレーションを行う。
【0117】S2 テストパターンの期待値と出力ポイ
ントの状態値の異なる出力ポイントの集合を求める。 S3 求まった集合の出力ポイントを1つ選択する。
【0118】S4 出力ポイントからバックトレースを
行い,経路上のNETに仮定される故障が検出済みなら
ば,未検出にする。 S5,S6 全ての出力ポイントを選択したか判断す
る。全ての出力ポイントを選択していなければS3以降
の処理を繰り返す。全ての出力ポイントを選択したら終
了する。
【0119】
【発明の効果】 本発明によれば,テストパターンにお
いて故障を検出できる可能性の低い仮定故障は削除して
故障シミュレーションを行うので,故障シミュレーショ
ンを高速に行うことができる。そのため,故障シミュレ
ーションの能率を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明の装置構成実施例を示す図である。
【図3】本発明のフラグ保持部と診断データ保持部の構
成の実施例を示す図である。
【図4】本発明の実施例1を示す図である。
【図5】実施例1のATG対象回路とATG対象外回路
を分離する方法のフローチャートである。
【図6】実施例1の故障シミュレーションの実行のフロ
ーチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施例2を示す図である。
【図8】本発明の実施例2のフローチャートを示す図で
ある。
【図9】本発明の実施例3を示す図である。
【図10】本発明の実施例3のフローチャートを示す図
である。
【図11】本発明の実施例3のフローチャート(故障シ
ミュレーションの処理)を示す図である。
【図12】本発明の実施例4を示す図である。
【図13】本発明の実施例4のフローチャートを示す図
である。
【図14】本発明の実施例5の説明図1である。
【図15】本発明の実施例5の説明図2である。
【図16】本発明の実施例5のフローチャートを示す図
である。
【図17】本発明の実施例6を示す図である。
【図18】本発明の実施例6のフローチャートを示す図
である。
【図19】従来の故障シミュレーションの説明図であ
る。
【符号の説明】
1:故障シミュレーション装置 2:テストパターン生成部 3:回路データ保持部 5:故障シミュレーション部 10:テストパターン入力部 11:削除対象仮定故障判定部 12:仮定故障削除部 13:故障シミュレーション実行部 15:診断率判定部 20:シミュレーション結果出力部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路データに基づいて回路故障を検出す
    るためのテストパターンを生成するテストパターン生成
    手段と,テストパターンにより故障シミュレーションを
    する時,該テストパターンに付随する検出可能な故障箇
    所の仮定故障について故障シミュレーションにおいて不
    要とする箇所を求める削除対象仮定故障判定部と,該仮
    定故障を削除する仮定故障削除部とを備え,削除できる
    仮定故障を求め,該仮定故障を削除して故障シミュレー
    ションを行うことを特徴とする回路の故障シミュレーシ
    ョン方法。
  2. 【請求項2】 該削除対象仮定故障判定部は,組合せ回
    路以外の回路を抽出して仮定故障削除対象回路とし,仮
    定故障削除部は該回路の経路上の仮定故障を削除するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の回路の故障シミュレー
    ション方法。
  3. 【請求項3】 イベントの伝播抑制部を備え,組合せ回
    路以外の回路へのイベントの伝播を抑制することを特徴
    とする請求項2に記載の回路の故障シミュレーション方
    法。
  4. 【請求項4】 削除対象仮定故障判定部は,スキャン系
    回路を抽出し,スキャン系回路以外の回路を仮定故障削
    除対象回路とし,仮定故障削除部はスキャン系回路以外
    の回路の仮定故障を削除することを特徴とする請求項1
    に記載の回路の故障シミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 イベントの伝播抑制部を備え,イベント
    抑制手段はスキャン系回路以外の回路へのイベントの伝
    播を抑制するイベントの伝播抑制手段を備え,スキャン
    系回路以外の回路へのイベントの伝播を抑制することを
    特徴とする請求項4に記載の回路の故障シミュレーショ
    ン方法。
  6. 【請求項6】 削除対象仮定故障判定部は,出力側から
    のバックトレースにより出力点毎に入力点からの伝播経
    路の集合を求め,複数の組合せ回路において部分的に共
    通なテストパターンの有無を調べ,仮定故障削除部は部
    分的に共通なテストパターンにおける1つを除いた残り
    のテストパターンに対して共通部分を伝播する組合せ回
    路の故障を削除することを特徴とする請求項1に記載の
    回路の故障シミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 削除対象仮定故障判定部は,異なるテス
    トパターン間で入力パターンの設定値が等しい入力点を
    求め,その入力点からフォワードトレースにより探索経
    路を求め,仮定故障削除部は異なるテストパターンの1
    つを除いて,テストパターンの共通部分が伝播する経路
    の仮定故障を削除することを特徴とする請求項1に記載
    の回路の故障シミュレーション方法。
  8. 【請求項8】 削除対象仮定故障判定部は,入力ポイン
    トに仮定される故障もしくは記憶素子の出力ポイントに
    仮定される故障もしくは差異収斂の根元からフォワード
    トレースして各経路で最初に現れる故障を代表故障と
    し、代表故障の仮定される経路からフォワードトレース
    して出力ポイントもしくは代表故障の仮定される経路に
    達するまでの経路上の仮定故障を従属故障とし,従属故
    障の仮定故障を削除することを特徴とする請求項1に記
    載の回路の故障シミュレーション方法。
  9. 【請求項9】 回路パターンの変更された回路に対して
    変更前のテストパターンにより正常値シミュレーション
    を行い,削除対象仮定故障判定部は,回路の変更前と出
    力の異なる出力点を求め,該出力点よりバックトレース
    を行い,バックトレースした経路上のみの仮定故障を未
    検出とすることを特徴とする請求項1に記載の回路の故
    障シミュレーション方法。
  10. 【請求項10】 バックトレースした経路以外の経路に
    はイベントの伝播を抑制するイベントの伝播抑制部を備
    えることを特徴とする請求項9に記載の回路の故障シミ
    ュレーション方法。
  11. 【請求項11】 回路データに基づいて回路故障を検出
    するためのテストパターンを生成するテストパターン生
    成手段と,テストパターンにより故障シミュレーション
    をする時,該テストパターンに付随する検出可能な故障
    箇所の仮定故障について故障シミュレーションにおいて
    不要とする箇所を求める削除対象仮定故障判定部と,該
    仮定故障を削除する仮定故障削除部とを備えることを特
    徴とする回路の故障シミュレーション装置。
  12. 【請求項12】 仮定故障を削除した回路に対するイベ
    ントの伝播を抑制する手段を備えることを特徴とする請
    求項11に記載の回路の故障シミュレーション装置。
  13. 【請求項13】 入力ポイントに仮定される故障もしく
    は記憶素子の出力ポイントに仮定される故障もしくは差
    異収斂の根元からフォワードトレースして各経路で最初
    に現れる故障を代表故障と判断する手段,および代表故
    障の仮定される経路からフォワードトレースして出力ポ
    イントもしくは代表故障の仮定される経路に達するまで
    の経路上の仮定故障を従属故障とする手段を備え,該仮
    定故障削除部は従属故障の仮定故障を削除するものであ
    ることを特徴とする請求項11もしくは12に記載の回
    路の故障シミュレーション装置。
JP7174866A 1995-07-11 1995-07-11 回路の故障シミュレーション方法および故障シミュレーション装置 Withdrawn JPH0926981A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501290A (ja) * 2007-10-17 2011-01-06 シノプシス インコーポレイテッド スキャン回路テスト中のic構造シミュレーション速度向上
JP2014134842A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Ltd 検証装置及び検証方法

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