JPH09269809A - 自由曲面加工データ作成装置および自由曲面加工データ作成方法 - Google Patents

自由曲面加工データ作成装置および自由曲面加工データ作成方法

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JPH09269809A
JPH09269809A JP8104058A JP10405896A JPH09269809A JP H09269809 A JPH09269809 A JP H09269809A JP 8104058 A JP8104058 A JP 8104058A JP 10405896 A JP10405896 A JP 10405896A JP H09269809 A JPH09269809 A JP H09269809A
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free
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segment sequence
axis
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JP8104058A
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Yoshitake Urakuchi
佳丈 浦口
Tetsuzo Kuragano
哲造 倉賀野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由曲面上の任意の曲線に対応する工具経路
を生成する。 【解決手段】 XY平面上の曲線とされる母線を所定の
工具精度に従い、加工基準線分列に分割した後、この加
工基準線分列を所定の形状に対応するオフセットポリゴ
ン上にZ軸方向から投影する。線分P0P1の平面ABC
Dに対する投影線分p0qは、点p0と点qの座標を線形
補間により求めることにより決定することができる。他
の面上の投影線分も同様にして決定する。このようにし
て、任意の自由曲面の曲線上に工具経路を生成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由曲面加工デー
タ作成装置および自由曲面加工データ作成方法に関し、
特に、XY平面上に指定された曲線を、Z軸方向よりオ
フセットポリゴン上に投影して工具経路を表す自由曲面
加工データを生成するようにした自由曲面加工データ作
成装置および自由曲面加工データ作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CAD(Computer Aided Desi
gn)/CAM(Computer Aided Manufacturing)システムを
用いて、コンピュータ上の仮想的な空間に所望の形状を
表現し、これを適宜修正することで、自由曲面を有する
物体の形状をデザインすることが可能となっている。
【0003】CAD/CAMシステムにおいては、所望
の曲線に対応する点(節点)を幾つか入力することで、
それらの点に対応する滑らかな曲線をコンピュータ上の
仮想空間に表現することができる。これらの曲線は、コ
ンピュータが、入力された点に対する所定のベクトル演
算、例えば、ベジエ(Bezier)式やB−スプライン
(B-Spline)式などの演算を行うことにより、実現さ
れている。
【0004】そして、ユーザがデザインしようとする大
まかな形状をこれら複数の曲線により生成した後、曲線
により囲まれた領域を、所定のベクトル演算により求め
られる所定の曲面(パッチ)で補間することで、所望の
自由曲面を得ることができる。
【0005】ところで、このようにして得られた自由曲
面に対応する形状を有する製品を、例えば、3軸制御型
NCフライス盤を用いて切削加工して生成するCAD/
CAMシステムにおいては、自由曲面に対応する工具経
路を規定したデータを用いた種々の加工方法が知られて
いる。
【0006】例えば、与えられた自由曲面に対応して、
所定の加工精度に従い分割されたオフセットポリゴン
を、Z軸に平行な平面で切断することにより得られる断
面線に沿って加工する等方向加工方法や、Z軸に垂直な
平面で切断することにより得られる断面線に沿って加工
する等高線加工方法などが知られている。そして、これ
らの方法においては、工具が指定された平面(Z軸に平
行まはた垂直な平面)上を移動するため、内部的な演算
が容易であり、その結果、自由曲面形状全体を一括して
加工する場合には、高速、かつ、効率的に処理を行うこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法においては、工具経路が所定の平面上に限定され
るため、例えば、任意の曲線に沿って加工したり、形状
の一部の曲線沿いに加工したりするなどの部分的な加工
はできない課題があった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、所定の形状を有する物体を、ユーザが任意
に指定した曲線に沿って加工したり、部分的に加工した
りすることができるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自由曲
面加工データ作成装置は、X軸、Y軸、およびZ軸で表
される3次元空間における所定の曲線を母線として指定
する指定手段と、指定された母線を、所定の線分からな
る加工基準線分列に変換する変換手段と、自由曲面に対
応するオフセットポリゴンを生成する生成手段と、加工
基準線分列をZ軸方向よりオフセットポリゴン上に投影
して得られる投影線分列を演算する演算手段とを備える
ことを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の自由曲面加工データ作成
方法は、X軸、Y軸、およびZ軸で表される3次元空間
における所定の曲線を母線として指定するステップと、
指定された母線を、所定の線分からなる加工基準線分列
に変換するステップと、自由曲面に対応するオフセット
ポリゴンを生成するステップと、加工基準線分列をZ軸
方向よりオフセットポリゴン上に投影して得られる投影
線分列を演算するステップとを備えることを特徴とす
る。
【0011】請求項1に記載の自由曲面加工データ作成
装置においては、指定手段が、X軸、Y軸、およびZ軸
で表される3次元空間における所定の曲線を母線として
指定し、変換手段が、指定された母線を、所定の線分か
らなる加工基準線分列に変換し、生成手段が、自由曲面
に対応するオフセットポリゴンを生成し、演算手段が、
加工基準線分列をZ軸方向よりオフセットポリゴン上に
投影して得られる投影線分列を演算する。
【0012】請求項6に記載の自由曲面加工データ作成
方法においては、X軸、Y軸、およびZ軸で表される3
次元空間における所定の曲線が母線として指定され、指
定された母線が、所定の線分からなる加工基準線分列に
変換され、自由曲面に対応するオフセットポリゴンが生
成され、加工基準線分列をZ軸方向よりオフセットポリ
ゴン上に投影して得られる投影線分列が演算される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自由曲面加工デー
タ作成装置を適用したCAD/CAMシステム1の一実
施例の構成を示すブロック図である。
【0014】3次元測定装置11は、外部から供給され
る指令に従い、所定の形状を有する模型に対して空間的
な形状を測定し(モックから形状データを取り込み)、
形状に対応する所定の点群データを生成し、自由曲面生
成装置12に供給するようになされている。
【0015】ユーザは、キーボードやマウスなどの入力
デバイスで構成された入力装置13を操作することによ
り、自由曲面生成装置12に対し、所定の操作に対応す
る各種の動作を指示することができるようになされてい
る。
【0016】自由曲面生成装置12は、入力装置13を
介して入力されるユーザからの指示に従い、3次元測定
装置11より入力された点群データを基に、仮想空間に
所定の形状に対応する自由曲面や修正した自由曲面を生
成し、表示装置14に表示させるようになされている。
従って、ユーザは、表示装置14に表示された自由曲面
を参照しながら、所望の修正処理を自由曲面生成装置1
2に指示することができる。また、自由曲面生成装置1
2は、ユーザからの指示に対応して、生成した自由曲面
のデータを工具経路作成装置15に供給するようになさ
れている。
【0017】工具経路作成装置15は、自由曲面生成装
置12からの自由曲面のデータを基に、オフセットポリ
ゴン上の工具経路を規定した切削加工用のデータ(自由
曲面加工データ)を生成し、フロッピディスク16に記
録するようになされている。マシニングセンタに設置さ
れたNCミーリングマシン17は、フロッピディスク1
6に記録された切削加工用のデータを用いて、NCフラ
イス盤を駆動し、切削加工用のデータに対応する所定の
製品の金型を生成するようになされている。なお、デー
タは、フロッピディスク16を介さずに、工具経路作成
装置15からNCミーリングマシン17に直接供給する
ようにしてもよい。
【0018】次に、CAD/CAMシステム1の処理動
作について、図2のフローチャートを参照して説明す
る。
【0019】図2のステップS1で、3次元測定装置1
1より、所定の物体の形状に対応する点群データが自由
曲面生成装置12に入力され、ユーザが、入力装置13
の所定の操作により、自由曲面生成装置12に対し、点
群データに対応する自由曲面の生成を指示する。自由曲
面生成装置12は、この指示に従い、所定の自由曲面を
生成し、表示装置14に表示させる。
【0020】後続のステップS2(指定手段)で、ユー
ザは、表示装置14に表示された自由曲面の画像を参照
し、入力装置13の所定の操作により、自由曲面生成装
置12に対し、母線としての基準曲線を指定する。この
基準曲線は、所定の曲線で構成され、XY平面上の曲線
を選択させることで指定させてもよいし、3次元上の曲
線を選択させることで指定してもよい。後者の場合は、
自由曲面生成装置12が、その曲線のXY平面上の曲線
を求めるための演算を行う。このようにして、XY平面
上における工具経路を規定する。
【0021】続く、ステップS3で、ユーザは、所望の
基準曲線が確定したか否かを判断する。ユーザが所望の
基準曲線が確定していないと判断した場合、再び、ステ
ップS2に分岐し、基準曲線の指定の処理を行う。
【0022】ステップS3で所望の基準曲線が確定した
と判断された場合、ステップS4(変換手段)で、ユー
ザは、入力装置13の所定の操作により自由曲面生成装
置12に対し、工具経路データの生成を指示する。この
指示に従い、自由曲面生成装置12は、XY平面上で規
定された基準曲線を、所定の加工精度に従い所定の数の
線分からなる加工基準線分列に変換する。
【0023】続く、ステップS5(生成手段)で、自由
曲線のデータを基に、所定の加工精度と工具の種類に対
応して、この自由曲面に対応するオフセットポリゴンが
生成される。
【0024】後続のステップS6(演算手段)で、ステ
ップS4で生成した基準加工線分列をステップS5で生
成したオフセットポリゴン上にZ軸方向より投影した投
影線分列が求められる。
【0025】ここで、ステップS6の投影線分列を求め
る方法について、図3乃至図8を参照して説明する。
【0026】図3は、加工基準線分列の一部をZ軸方向
よりオフセットポリゴンに投影した状態を表している。
すなわち、図3においては、加工基準線分P0P1がオフ
セットポリゴンの所定の面に投影されており、点P0の
投影点p0と、点P1の投影点p1とで規定される投影線
分列p0p1が示されている。
【0027】いま、オフセットポリゴンの平面ABCD
について、加工基準線分P0P1の投影線分を考える。
【0028】図4は、点P0の投影点p0をZ軸上にとる
ようにした空間座標を用いて、図3の状態を示したもの
である。ここで、X軸とZY軸とで規定されるXZ平面
と、平面ABCDの辺ABとの交点をR1とし、XZ平
面と、平面ABCDの辺CDとの交点をR2とする。
【0029】さらにここで、平面ABCDを図4のZ軸
方向の視点から見た状態を図5に示す。
【0030】図5において、点AからX軸に垂線を延ば
し、その垂線とX軸との交点を点A'とする。また、同
様に、点BからX軸に垂線を延ばし、その垂線とX軸と
の交点を点B'とする。図5において、点A,A',R1を
頂点とする三角形AA'R1と、点B,B',R1を頂点とす
る三角形BB'R1は相似である。
【0031】従って、点Aの座標を(Xa,Ya,Za)、
点Bの座標を(Xb,Yb,Zb)、および、点R1の座標を
(Xr1,0,Zr1)とすると、上述の相似関係を用いて、
式(1)が成立する。 (-Ya):Yb=(Xa-Xr1):(Xr1-Xb) (1)
【0032】式(1)を式(2)乃至式(4)のように
変形して、点R1のX座標Xr1を求めることができる。 -Ya(Xr1-Xb)=Yb(Xa-Xr1) (2) Xr1(Yb-Ya)=YbXa-YaXb (3) Xr1=(YaXb-YbXa)/(Ya-Yb) (4)
【0033】同様に、点Dと点Cの座標を用いて、点R
2のX成分Xr2を式(5)のように求めることができ
る。 Xr2=(YdXc-YcXd)/(Yd-Yc) (5)
【0034】次に、R1のZ座標を上述の方法と同様の
方法で求める。すなわち、図示は省略するが、線分AB
を図4のX軸方向の視点から見て、点Aから垂線をZ軸
に延ばし、この垂線とZ軸との交点を点A''とする。同
様に、点Bから垂線をZ軸に延ばし、この垂線とZ軸と
の交点を点B''とする。そして、点A,A'',R1を頂点
とする三角形AA''R1と、点B,B'',R1を頂点とする
三角形BB''R1との相似関係を用いてR1のZ座標Zr1
を式(6)のように求めることができる。 Zr1=(YaZb-YbZa)/(Ya-Yb) (6)
【0035】同様に、点Dと点Cの座標を用いて、点R
2のZ成分Zr2を式(7)のように求めることができ
る。 Zr2=(YdZc-YcZd)/(Yd-Yc) (7)
【0036】式(4)乃至式(7)により、点R1と点
R2の座標が式(8)と式(9)のように得られる。 R1=((YaXb-YbXa)/(Ya-Yb),0,(YaZb-YbZa)/(Ya-Yb)) (8) R2=((YdXc-YcXd)/(Yd-Yc),0,(YdZc-YcZd)/(Yd-Yc)) (9)
【0037】ここで、線分R1R2を図4のY軸方向の視
点から見た状態を図6に示す。ここでも、先程と同様
に、R1からZ軸に垂線を延ばし、この垂線とZ軸との
交点を点R1'とする。また、R2からZ軸に垂線を延ば
し、この垂線とZ軸との交点を点R2'とする。点R1,R
1',p0を頂点とする三角形R1R1'p0と、点R2,R2',
p0を頂点とする三角形R2R2'p0との相似関係より、
点p0のZ座標をZp0とすると、式(10)が得られ
る。 Xr1:(-Xr2)=(Zr1-Zp0):(Zp0-Zr2) (10)
【0038】式(10)をZp0について解き、式(1
1)を得ることができる。 Zp0=(Xr1Zr2-Xr2Zr1)/(Xr1-Xr2) (11)
【0039】このようにして、点P0の投影点p0の座標
を求めることができる。
【0040】次に、加工基準線分P0P1を平面ABCD
に投影したときの投影線分と、辺ABとの交点qの座標
を求める方法について図7と図8を参照して説明する。
【0041】図7は、図4のZ軸方向の視点より、線分
ABと線分P0P1を見た図である。図7において、線分
AB上の点(X,Y)は、パラメータt(0≦t≦1)を用い
て式(12)で表すことができる。 (X−Xa)/(Xb−Xa)=(Y−Ya)/(Yb−Ya)=t (12)
【0042】同様に、線分P0P1上の点(X,Y)は、パ
ラメータs(0≦s≦1)を用いて式(13)で表すことが
できる。 (X−Xp1)/(Xp2−Xp1)=(Y−Yp1)/(Yp2−Yp1)=s (13)
【0043】従って、図7に示すように、Z軸方向から
見た点qのX座標とY座標は、式(12)と式(13)
を解くことにより求めることができる。また、式(1
2)と式(13)をtについて解くと、式(14)が得
られる。 t={(Xp1-Xp0)(Ya-Yp0)-(Yp1-Yp0)(Xa-Xp0)}/ {(Yp1-Yp0)(Xb-Xa)-(Xp1-Xp0)(Yb-Ya)} (14)
【0044】式(14)により求められたtは、3次元
空間上においても、線分AB上の点qを表すパラメータ
として用いることができる。すなわち、式(14)によ
り求められるtを用いることにより、点qにおけるtを
Tとすると、点Aの位置ベクトルを[A](以下、ベク
トルを[]で表す)とし、点Bの位置ベクトルを[B]
とすると、図8に示す点qを表す位置ベクトル[q]
は、式(15)で表すことができる。 [q]=(1-T)[A]+T[B] (15)
【0045】従って、点P1、点P0、点A、および点B
の座標を用いて、式(14)からTを求め、このTを式
(15)に代入することで、点qの座標を求めることが
できる。
【0046】このようにして、加工基準線分P0P1のZ
軸方向への投影線分と、線分ABの交点qの座標を求め
ることができる。従って、点p0と点qを結ぶ線分を求
めることにより、平面ABCDに対する線分P0P1の投
影線分を求めることができる。なお、説明は省略する
が、オフセットポリゴンを構成する他の面についても、
同様にして、加工基準線分の投影線分を求めることがで
きる。
【0047】また、上述の説明においては、幾何学的
に、点p0の座標を求めるようにしたが、解析的に求め
ることもできる。すなわち、点p0の座標を求める場合
においては、図4の点A、点B、点C、および点Dのう
ち、任意の3つの点を選択し、これらの3つの点により
規定される平面の方程式と、Z軸の直線の方程式とを用
いて、それらの交点として点p0を求めることができ
る。また、点qの座標を求める場合においては、点P
0、点P1、および原点により規定される平面の方程式
と、点Aおよび点Bを通る直線の方程式とを用いて、こ
れらの交点として点qを求めることもできる。
【0048】このようにして、図3に示すように、点P
0と点P1に対応するオフセットポリゴン上の点p0と点
p1を求めるだけでなく、投影線分列に対応するオフセ
ットポリゴン上の辺上の点qや点vを求めるようにした
ので、切削工具をオフセットポリゴンの面に沿って、点
p0,q,v,p1と移動させることができ、正確な面を加
工することが可能となる。このような点qや点vを求め
ないと、点p0と点p1を結ぶ直線上を切削工具が移動す
ることになり、切削し過ぎの状態となる。
【0049】図2のフローチャートの説明に戻り、ステ
ップS7のサブルーチン処理で、投影線分列同士の干渉
を取り除くための処理が行われる。
【0050】ここで、ステップS7(第2の変換手段)
のサブルーチン処理の詳細について、図9のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0051】図9のステップS11で、図10に示すよ
うに、ルールド面(投影線分列をZ軸方向に移動してで
きる曲面)上で工具が移動する方向の工具駆動方向aに
沿って、図2のステップS6で得られた投影線分列が昇
順にソートされる。
【0052】続く、ステップS12で、投影線分列同士
の干渉の態様が判別される。
【0053】ステップS12で干渉の態様が、図11に
示すように、投影線分列(L11,L12)同士が端点で接
続されているものであると判断された場合、ステップS
13で、2つの投影線分列(L11,L12)を端点で接続
した投影線分列L1を生成する(単純結合処理をす
る)。
【0054】ステップS12で干渉の態様が、図12に
示すように、投影線分列同士が離れているものであると
判断された場合、ステップS14で、図13に示すよう
に、投影線分列の端点eとfを結ぶ線分efを補間した投影
線分列L2を生成する(線分補間(ブランク結合)処理
をする)。
【0055】ステップS12で干渉の態様が、図14に
示すように、投影線分列同士(L31,L32)が完全に重
なったものであると判断された場合、ステップS15
で、包含されている投影線分列(図14の場合、投影線
分列L31)を削除し、投影線分列L3を生成する(単純
干渉処理をする)。
【0056】ステップS12で干渉の態様が、図15に
示すように、投影線分列同士(L41,L42)が交差した
ものであると判断された場合、ステップS16乃至ステ
ップS18に示すZ方向への干渉の除去処理が実行され
る。ここで、ステップS16乃至ステップS18の処理
について、図16と図17を参照して説明する。
【0057】図16は、投影線分列L41と投影線分列L
42の交点をkとしたとき、投影線分列L41の端点oから交
点kまでの投影線分列L41と、投影線分列L42の端点mか
ら交点kまでの投影線分列L42とで規定されるルールド
面を、Z軸と工具駆動方向aで規定される2次元空間で
表したものである。
【0058】図9のステップS16で、投影線分列L41
と投影線分列L42をその交点kで分割する。すなわち、
図16において、投影線分列L42の端点iより垂線を延
ばし投影線分列L41と交差した点をgとし、投影線分列
L41の端点nより垂線を延ばし投影線分列L42と交差し
た点をjとすると、線分gnを線分gkと線分knに分割し、
線分ijを線分ikと線分kjに分割する。
【0059】続くステップS17で、交差部分(線分gn
と線分ij)で、Z方向に、より高い所に位置する線分を
スタックする。すなわち、線分gkと線分ikを比較し、よ
りZ値の高い線分gkをスタックするとともに、線分kjと
線分knを比較し、よりZ値の高い線分kjをスタックする
ようにする。
【0060】後続のステップS18で、スタックされた
線分について、同一直線上にあるものは1つにまとめた
後、スタックされた線分、すなわち、図16に示す状態
の場合、線分gkと線分kjを新たな投影線分とする。従っ
て、いまの場合、図17に示すように、点o,g,k,j,mで
表される1つの投影線分列L4が生成される。
【0061】このようにして、投影線分列同士の干渉の
態様に従い、ステップS13、ステップS14、ステッ
プS15、またはステップS16乃至ステップS18に
示す処理が実行された後、図2のステップS8に分岐す
る。
【0062】図2のステップS8(出力手段)で、工具
駆動方向aについて、すべての投影線分列を昇順にソー
トし、1つの工具経路のデータを生成する。このように
して生成されたデータに対応する工具経路の一実施例を
図18に示す。以上のようにして生成された工具経路の
データは、フロッピディスク16に記録される。なお、
ステップS1乃至ステップS8の処理は、自由曲面生成
装置12と工具経路作成装置15のいずれにおいて行う
ようにすることもできるが、例えば、ステップS1を自
由曲面生成装置12で行い、ステップS2乃至ステップ
S8を工具経路作成装置15で行うことができる。
【0063】後続のステップS9で、マシニングセンタ
に設置されたNCミーリングマシン17は、フロッピデ
ィスク16に記録された工具経路に従い、それの具備す
るNCフライス盤を駆動させ、所定の製品の金型を生成
する。
【0064】このようにして、自由曲面上の任意の曲線
に沿って工具を移動させ、所定の製品の金型を生成する
ことができる。
【0065】また、工具経路を自由に設定することがで
きるため、部分的な加工や複雑な曲面の加工を簡単に行
うことができる。
【0066】さらに、投影線分列同士の干渉を除去した
工具経路を自動的に生成することができるため、ユーザ
は、加工基準線分列の交差を意識することなしに、簡単
に所望の工具経路を生成することができる。
【0067】なお、上記実施例では、鉛直方向をZ軸方
向としたが、座標軸の方向は任意の方向に設定すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の自由曲面
加工データ作成装置および請求項6に記載の自由曲面加
工データ作成方法によれば、所定の曲線とされる母線を
指定し、指定された母線を、所定の線分からなる加工基
準線分列に変換し、加工基準線分列をZ軸方向よりオフ
セットポリゴン上に投影して得られる投影線分列を演算
するようにしたので、所定の自由曲面上の任意の曲線上
を移動する工具経路を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自由曲面加工データ作成装置15を用
いたCAD/CAMシステム1の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1のCAD/CAMシステム1の処理動作を
説明するフローチャートである。
【図3】加工基準線分列をオフセットポリゴン上に投影
した状態を示す図である。
【図4】図3の線分P0P1をオフセットポリゴン上の面
ABCDに投影した状態を示す図である。
【図5】Z軸方向の視点より面ABCDを見た状態を示
す図である。
【図6】Y軸方向の視点より線分R1R2を見た状態を示
す図である。
【図7】Z軸方向の視点より図4の線分P0P1と線分A
Bを見た状態を示す図である。
【図8】線分AB上の点qの位置を説明する図である。
【図9】図2のステップS7のサブルーチン処理の詳細
を説明するフローチャートである。
【図10】ルールド面上の投影線分列を示す図である。
【図11】投影線分列同士が端点を介して接続されてい
る状態を示す図である。
【図12】投影線分列同士が離れている状態を示す図で
ある。
【図13】図12に示す投影線分列から1つの投影線分
列を生成する方法を示す図である。
【図14】投影線分列同士が重なった状態を示す図であ
る。
【図15】投影線分列同士が交差した状態を示す図であ
る。
【図16】図15の交差した線を介して2つの投影線分
列を接続するルールド面を示す図である。
【図17】図15の投影線分列を点kを介して接続した
ときのルールド面を示す図である。
【図18】工具経路作成装置15により生成された工具
経路の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
11 3次元測定装置, 12 自由曲面生成装置,
13 入力装置, 14 表示装置, 15 工具経路
作成装置, 16 フロッピディスク, 17 NCミ
ーリングマシン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の自由曲面に対応する形状に物体を
    加工するための工具経路を表す自由曲面加工データを生
    成する自由曲面加工データ作成装置において、 X軸、Y軸、およびZ軸で表される3次元空間における
    所定の曲線を母線として指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された前記母線を、所定の線分
    からなる加工基準線分列に変換する変換手段と、 前記自由曲面に対応するオフセットポリゴンを生成する
    生成手段と、 前記加工基準線分列をZ軸方向より前記オフセットポリ
    ゴン上に投影して得られる投影線分列を演算する演算手
    段と、 前記投影線分列を出力する出力手段とを備えることを特
    徴とする自由曲面加工データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、線形補間を用いて、所
    定の前記加工基準線分列の端点を前記オフセットポリゴ
    ン上に投影した点の座標を計算することにより、前記投
    影線分列の端点の座標を求めることを特徴とする請求項
    1に記載の自由曲面加工データ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、所定の前記加工基準線
    分列を前記オフセットポリゴン上に投影した投影線分列
    と、前記オフセットポリゴンの所定の辺との交点を、前
    記投影線分列の端点としてその座標を計算することを特
    徴とする請求項1に記載の自由曲面加工データ作成装
    置。
  4. 【請求項4】 2つの前記投影線分列を、連続した1つ
    の投影線分列に変換する第2の変換手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の自由曲面加工データ
    作成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の変換手段は、2つの前記投影
    線分列がZ軸方向において重なるとき、Z軸方向の値が
    より大きい方の値を選択して、2つの前記投影線分列を
    連続した1つの投影線分列に変換することを特徴とする
    請求項4に記載の自由曲面加工データ作成装置。
  6. 【請求項6】 所定の自由曲面に対応する形状に物体を
    加工するための工具経路を表す自由曲面加工データを生
    成する自由曲面加工データ作成方法において、 X軸、Y軸、およびZ軸で表される3次元空間における
    所定の曲線を母線として指定するステップと、 指定された前記母線を、所定の線分からなる加工基準線
    分列に変換するステップと、 前記自由曲面に対応するオフセットポリゴンを生成する
    ステップと、 前記加工基準線分列をZ軸方向より前記オフセットポリ
    ゴン上に投影して得られる投影線分列を演算するステッ
    プと、 前記投影線分列を出力するステップとを備えることを特
    徴とする自由曲面加工データ作成方法。
JP8104058A 1996-03-29 1996-03-29 自由曲面加工データ作成装置および自由曲面加工データ作成方法 Withdrawn JPH09269809A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016218727A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 東芝機械株式会社 計算装置及び加工装置
CN108225243A (zh) * 2017-12-28 2018-06-29 中材科技股份有限公司 一种快速获取异形曲面结构厚度分布的方法

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