JPH09269513A - 磁気配向シート - Google Patents
磁気配向シートInfo
- Publication number
- JPH09269513A JPH09269513A JP8104019A JP10401996A JPH09269513A JP H09269513 A JPH09269513 A JP H09269513A JP 8104019 A JP8104019 A JP 8104019A JP 10401996 A JP10401996 A JP 10401996A JP H09269513 A JPH09269513 A JP H09269513A
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- magnetic
- powder
- orientation
- magnetic particles
- metal powder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁力の印加により磁性粉の配向方向を変化さ
せて、光の反射/透過を制御し、表示コントラストの改
良を図った磁気配向シートの提供。 【解決手段】 透明なベース基材5上に扁平アモルファ
ス金属粉1を保持する分散媒2を内包したマイクロカプ
セル3を、バインダー4とともに塗布してなる磁気配向
シート。
せて、光の反射/透過を制御し、表示コントラストの改
良を図った磁気配向シートの提供。 【解決手段】 透明なベース基材5上に扁平アモルファ
ス金属粉1を保持する分散媒2を内包したマイクロカプ
セル3を、バインダー4とともに塗布してなる磁気配向
シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電センサ等の可
逆性シャッターや、磁気カード、あるいはICカード等
に組み込んで、目視可能な情報を表示する磁気配向シー
トに関するものである。
逆性シャッターや、磁気カード、あるいはICカード等
に組み込んで、目視可能な情報を表示する磁気配向シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可逆性シャッター等の磁
気配向シートとして、フレーク状磁性粒子をオイル等の
分散媒とともにマイクロカプセル中に封入し、磁力の印
加によって磁性粒子の向きを水平又は垂直に配向するこ
とによって、光の反射/透過を制御する方法が提案され
ていた。
気配向シートとして、フレーク状磁性粒子をオイル等の
分散媒とともにマイクロカプセル中に封入し、磁力の印
加によって磁性粒子の向きを水平又は垂直に配向するこ
とによって、光の反射/透過を制御する方法が提案され
ていた。
【0003】これは、基材表面に対して磁性粒子を平行
に配向することにより、光を磁性粒子表面で反射し、
又、磁性粒子を垂直に配向することによって、入射光は
そのままカプセル内を透過させる方式である。
に配向することにより、光を磁性粒子表面で反射し、
又、磁性粒子を垂直に配向することによって、入射光は
そのままカプセル内を透過させる方式である。
【0004】先行技術としては、前記カプセル層の背面
に黒色の光吸収層を具備し、マイクロカプセル中のフレ
ーク状のNiあるいはFe−Ni等を予め水平配向処理
により金属光沢色とし、所望の文字・絵柄等の形状を磁
気ヘッドあるいは磁気ペン等によって局所的に垂直配向
することによって、背面の黒色を表示する磁気表示シー
トがあげられる(例えば、特開平1−145637、特
開平2−239427等)。
に黒色の光吸収層を具備し、マイクロカプセル中のフレ
ーク状のNiあるいはFe−Ni等を予め水平配向処理
により金属光沢色とし、所望の文字・絵柄等の形状を磁
気ヘッドあるいは磁気ペン等によって局所的に垂直配向
することによって、背面の黒色を表示する磁気表示シー
トがあげられる(例えば、特開平1−145637、特
開平2−239427等)。
【0005】これらの表示効果を高めるためには、光の
反射/透過あるいは反射/吸収の相対コントラストが高
いことが必要であり、更に詳しくは、水平配向時の磁性
粒子の反射面積と垂直配向時の光の透過面積の相対比、
及び磁性粒子表面の色彩と透過あるいは吸収による背景
色との色彩コントラストが高いことが要求される。
反射/透過あるいは反射/吸収の相対コントラストが高
いことが必要であり、更に詳しくは、水平配向時の磁性
粒子の反射面積と垂直配向時の光の透過面積の相対比、
及び磁性粒子表面の色彩と透過あるいは吸収による背景
色との色彩コントラストが高いことが要求される。
【0006】これらの改善を計るべく、磁性粒子の表面
色に関する提案(特開平4−369597、特開平5−
108016)、あるいは磁性粒子を保持する分散媒に
関する提案(特開平3−113719)等がなされてい
るが、反射面積と透過面積の相対コントラストに関わる
磁性粒子形状に関しては、僅かに形状例が記載されてい
るのみであり、具体的な提案は何らなされておらず、現
実には、原料となるNiあるいはFe−Ni等の磁性粉
をスタンプミル又はボールミル等の粉砕機により、単純
にフレーク状に粉砕しただけのものであった。
色に関する提案(特開平4−369597、特開平5−
108016)、あるいは磁性粒子を保持する分散媒に
関する提案(特開平3−113719)等がなされてい
るが、反射面積と透過面積の相対コントラストに関わる
磁性粒子形状に関しては、僅かに形状例が記載されてい
るのみであり、具体的な提案は何らなされておらず、現
実には、原料となるNiあるいはFe−Ni等の磁性粉
をスタンプミル又はボールミル等の粉砕機により、単純
にフレーク状に粉砕しただけのものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本来、前述の水平配向
時の磁性粒子の反射面積と垂直配向時の光の透過面積の
相対比を考慮すると、カプセル中に封入する磁性粒子は
アスペクト比が高く、乾燥後のマイクロカプセルの扁平
化に応じて、長短径比のコントロールが可能(例えば小
判型)であることが要求され、更にはカプセル中には磁
性粉1個のみを内包し、光の透過を阻害する微粉等が含
まれていないことが望ましい。
時の磁性粒子の反射面積と垂直配向時の光の透過面積の
相対比を考慮すると、カプセル中に封入する磁性粒子は
アスペクト比が高く、乾燥後のマイクロカプセルの扁平
化に応じて、長短径比のコントロールが可能(例えば小
判型)であることが要求され、更にはカプセル中には磁
性粉1個のみを内包し、光の透過を阻害する微粉等が含
まれていないことが望ましい。
【0008】しかしながら、現在使用されている磁性粒
子は、前述の通り単純に機械的に粉砕したものであるた
め、粉砕による磁性粒子の破断の問題により、アスペク
ト比の向上が非常に困難であるとともに、意識的な長短
径比の調整はほとんど不可能に近い。更に、上述の粉砕
方法から得られる磁性粒子は、様々な形状であるととも
に、破断による微粉の発生等により、粒径のばらつきが
非常に大きく、単体粒子での光遮蔽面積が小さいことか
ら、現実的には、1カプセル中に微粉を含む数個〜数十
個の磁性粉が内包されているのが実状である。
子は、前述の通り単純に機械的に粉砕したものであるた
め、粉砕による磁性粒子の破断の問題により、アスペク
ト比の向上が非常に困難であるとともに、意識的な長短
径比の調整はほとんど不可能に近い。更に、上述の粉砕
方法から得られる磁性粒子は、様々な形状であるととも
に、破断による微粉の発生等により、粒径のばらつきが
非常に大きく、単体粒子での光遮蔽面積が小さいことか
ら、現実的には、1カプセル中に微粉を含む数個〜数十
個の磁性粉が内包されているのが実状である。
【0009】よって、光の反射/透過を利用した用途に
使用するためには、垂直配向時の透過面積が充分に得ら
れない。従って、前述の実例のように、反射/吸収を利
用する磁気表示シート等の用途に限られ、それも本来得
られるはずの理想的な表示コントラストに至っていな
い。
使用するためには、垂直配向時の透過面積が充分に得ら
れない。従って、前述の実例のように、反射/吸収を利
用する磁気表示シート等の用途に限られ、それも本来得
られるはずの理想的な表示コントラストに至っていな
い。
【0010】更に、カプセル化を阻害せず、又、磁力に
応じたカプセル中での磁性粉の配向動作がスムーズにな
るためには、磁性粉周囲の輪郭がなめらかな形状である
ことが要求されるが、上述のごとく、磁性粉の破断によ
って周囲はギザギザになっており、カプセル化におい
て、カプセル皮膜の損傷等の問題のため、例えば、特開
平5−138011に提案されているように、磁性粉表
面を被覆・保護する等の処置が必要であった。
応じたカプセル中での磁性粉の配向動作がスムーズにな
るためには、磁性粉周囲の輪郭がなめらかな形状である
ことが要求されるが、上述のごとく、磁性粉の破断によ
って周囲はギザギザになっており、カプセル化におい
て、カプセル皮膜の損傷等の問題のため、例えば、特開
平5−138011に提案されているように、磁性粉表
面を被覆・保護する等の処置が必要であった。
【0011】即ち、フレーク状磁性粒子をマイクロカプ
セルに封入した磁気配向シートにおいては、磁性粒子の
形状が最も重要な要素でありながら、上述した種々の問
題のために、充分なコントラストが得られず、ひいて
は、カプセル化の阻害要因ともなっていたのが現状であ
る。
セルに封入した磁気配向シートにおいては、磁性粒子の
形状が最も重要な要素でありながら、上述した種々の問
題のために、充分なコントラストが得られず、ひいて
は、カプセル化の阻害要因ともなっていたのが現状であ
る。
【0012】従って、本発明は、従来から実用されてい
る磁気配向シートの表示コントラストの改良を計ること
を目的とするものである。
る磁気配向シートの表示コントラストの改良を計ること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、様々な検討を重ねた結果、マイクロカプセルに封入
する磁性粒子を、急冷アトマイズ法によって得られる扁
平型アモルファス金属粉にすることによって解決できる
ことがわかった。
め、様々な検討を重ねた結果、マイクロカプセルに封入
する磁性粒子を、急冷アトマイズ法によって得られる扁
平型アモルファス金属粉にすることによって解決できる
ことがわかった。
【0014】即ち、本発明は、オイル等からなる分散媒
と磁性粒子を封入したマイクロカプセルを、バインダー
とともにベース基材表面に分散形成し、磁力の印加によ
って磁性粒子の配向方向を変化させ、光の反射/透過を
制御する磁気配向シートにおいて、前記磁性粒子がアモ
ルファス金属粉であることを特徴とした磁気配向シート
である。
と磁性粒子を封入したマイクロカプセルを、バインダー
とともにベース基材表面に分散形成し、磁力の印加によ
って磁性粒子の配向方向を変化させ、光の反射/透過を
制御する磁気配向シートにおいて、前記磁性粒子がアモ
ルファス金属粉であることを特徴とした磁気配向シート
である。
【0015】又、本発明は、前記磁気配向シートにおい
て、前記金属粉の粒子形状がアスペクト比5以上、長短
径比2以下であることを特徴とする磁気配向シートであ
る。
て、前記金属粉の粒子形状がアスペクト比5以上、長短
径比2以下であることを特徴とする磁気配向シートであ
る。
【0016】又、本発明は、前記金属粉の主成分がFe
であることを特徴とする前記磁気配向シートである。
であることを特徴とする前記磁気配向シートである。
【0017】又、本発明は、前記金属粉の主成分がCo
であることを特徴とする前記磁気配向シートである。
であることを特徴とする前記磁気配向シートである。
【0018】(作用)急冷アトマイズ法によって得られ
る扁平型アモルファス金属粉は、金属を溶解し、微粒子
状にして滴下・急冷して得られるものであり、なめらか
な輪郭形状を保持し、アスペクト比が高く、かつアスペ
クト比、並びに長短径比、並びに粒径を任意に制御する
ことができる。更に、従来の機械的粉砕のような微粉も
発生せず、前述した小判型の理想形状を得ることができ
る。
る扁平型アモルファス金属粉は、金属を溶解し、微粒子
状にして滴下・急冷して得られるものであり、なめらか
な輪郭形状を保持し、アスペクト比が高く、かつアスペ
クト比、並びに長短径比、並びに粒径を任意に制御する
ことができる。更に、従来の機械的粉砕のような微粉も
発生せず、前述した小判型の理想形状を得ることができ
る。
【0019】即ち、水平配向/垂直配向時の相対面積比
が非常に高く、かつカプセル内で容易に回転可能な磁性
粒子からなるマイクロカプセルを、容易に製造すること
ができ、これを透明バインダーとともにシート上に分散
・形成することにより、光の反射/吸収あるいは反射/
透過の相対コントラストが非常に高い磁気配向シートを
得ることができる。
が非常に高く、かつカプセル内で容易に回転可能な磁性
粒子からなるマイクロカプセルを、容易に製造すること
ができ、これを透明バインダーとともにシート上に分散
・形成することにより、光の反射/吸収あるいは反射/
透過の相対コントラストが非常に高い磁気配向シートを
得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り説明する。
り説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例に関わる扁平ア
モルファス金属粉を用いた磁気配向シートの説明図で、
図1(a)は、本発明にかかる扁平状アモルファス金属
粉の外観斜視図である。図1(b)は、本発明による磁
気配向シートの一例の部分拡大断面図を示し、透明なベ
ース基材5上に、磁性粉1a,1bと、磁性粉1a,1
bを保持する分散媒2が、ともに内包されたマイクロカ
プセル3が、バインダー4とともに塗布形成された状態
を示している。
モルファス金属粉を用いた磁気配向シートの説明図で、
図1(a)は、本発明にかかる扁平状アモルファス金属
粉の外観斜視図である。図1(b)は、本発明による磁
気配向シートの一例の部分拡大断面図を示し、透明なベ
ース基材5上に、磁性粉1a,1bと、磁性粉1a,1
bを保持する分散媒2が、ともに内包されたマイクロカ
プセル3が、バインダー4とともに塗布形成された状態
を示している。
【0022】図1において、磁性粒子は、急冷アトマイ
ズ法によって得られた扁平アモルファス金属粉1であ
り、帝国ピストンリング(株)製の長径52μm・短径
41μm・厚み2μm・長短径比1.27・最大アスペ
クト比26の外形寸法からなる、Coを主成分とする扁
平粒子である。なお、ここで示す外形寸法は、あくまで
一例であり、光の反射/透過あるいは反射/吸収等の用
途、または要求される相対コントラスト、またはマイク
ロカプセルの乾燥後の扁平率、または磁気配向層の要求
膜厚等により任意に選択できるが、マイクロカプセルに
安定して単体を封入するためには、最大でも長径100
μm以下であることが望ましい。
ズ法によって得られた扁平アモルファス金属粉1であ
り、帝国ピストンリング(株)製の長径52μm・短径
41μm・厚み2μm・長短径比1.27・最大アスペ
クト比26の外形寸法からなる、Coを主成分とする扁
平粒子である。なお、ここで示す外形寸法は、あくまで
一例であり、光の反射/透過あるいは反射/吸収等の用
途、または要求される相対コントラスト、またはマイク
ロカプセルの乾燥後の扁平率、または磁気配向層の要求
膜厚等により任意に選択できるが、マイクロカプセルに
安定して単体を封入するためには、最大でも長径100
μm以下であることが望ましい。
【0023】また、本発明の目的である光の相対コント
ラスト特性の改良のためには、アスペクト比5以上、好
ましくは10以上であることが望ましい。
ラスト特性の改良のためには、アスペクト比5以上、好
ましくは10以上であることが望ましい。
【0024】磁性粉の材質は、上述のような粒子形状を
得られれば、特に限定されないが、印加される磁力に対
して充分に応答可能な適度な保磁力を有することが必要
である。又、マイクロカプセル化に際し、分散安定性等
の要因により、必要に応じて公知の方法で界面活性処理
等を施してもよい。
得られれば、特に限定されないが、印加される磁力に対
して充分に応答可能な適度な保磁力を有することが必要
である。又、マイクロカプセル化に際し、分散安定性等
の要因により、必要に応じて公知の方法で界面活性処理
等を施してもよい。
【0025】分散媒2は、100cPの流動パラフィン
を示し、この分散媒2は、磁力に対する配向応答性及び
配向後の安定性、及びコントラスト特性等を考慮の上、
所望の粘度及び透明度を有するオイルを選択すればよ
い。また、光のコントラスト特性に悪影響を及ばさない
範囲内で粘度調整あるいは極性調整用の添加物を混入し
てもよい。
を示し、この分散媒2は、磁力に対する配向応答性及び
配向後の安定性、及びコントラスト特性等を考慮の上、
所望の粘度及び透明度を有するオイルを選択すればよ
い。また、光のコントラスト特性に悪影響を及ばさない
範囲内で粘度調整あるいは極性調整用の添加物を混入し
てもよい。
【0026】マイクロカプセル3は、一般的なゼラチン
−アラビアゴムによる公知のコアセルベート法によりカ
プセル化したものであり、カプセルの平均粒径は70μ
mが得られた。皮膜材質は、透明、かつ外力等に対する
適度な強度を有するものであればよく、特に限定されな
い。又、粒径は、磁性粒子を単体で封入し、かつカプセ
ル内で磁性粒子が自由に回転可能な余裕が必要である
が、水平配向時の反射面積を考慮すると、磁性粒子との
間隔を2〜10μm程度にするのが好ましい。
−アラビアゴムによる公知のコアセルベート法によりカ
プセル化したものであり、カプセルの平均粒径は70μ
mが得られた。皮膜材質は、透明、かつ外力等に対する
適度な強度を有するものであればよく、特に限定されな
い。又、粒径は、磁性粒子を単体で封入し、かつカプセ
ル内で磁性粒子が自由に回転可能な余裕が必要である
が、水平配向時の反射面積を考慮すると、磁性粒子との
間隔を2〜10μm程度にするのが好ましい。
【0027】バインダー4は、ベース基材5との接着性
を考慮の上、透明度が高く所望の耐久性を保有するもの
であれば特に限定されない。本実施例においては、ポリ
ビニルアルコールを主成分としたバインダーを使用し、
ベース基材5は、ポリビニルアルコールを主成分とする
水性アンカーコート処理を施した厚み100μmの透明
PETを用いた。なお、塗布・乾燥は、250μmギャ
ップのアプリケータを用いて塗布後、約3時間自然放置
した。
を考慮の上、透明度が高く所望の耐久性を保有するもの
であれば特に限定されない。本実施例においては、ポリ
ビニルアルコールを主成分としたバインダーを使用し、
ベース基材5は、ポリビニルアルコールを主成分とする
水性アンカーコート処理を施した厚み100μmの透明
PETを用いた。なお、塗布・乾燥は、250μmギャ
ップのアプリケータを用いて塗布後、約3時間自然放置
した。
【0028】図1中、Lは入射光を示し、La1は磁性
粒子垂直配向時の透過光、並びにLa2は磁性粒子水平
配向時の透過光を示す。ここで、乾燥後の膜厚は約95
μm、マイクロカプセル高さ平均65μmであり、前述
のカプセル径に比し約10%扁平していた。
粒子垂直配向時の透過光、並びにLa2は磁性粒子水平
配向時の透過光を示す。ここで、乾燥後の膜厚は約95
μm、マイクロカプセル高さ平均65μmであり、前述
のカプセル径に比し約10%扁平していた。
【0029】(比較例)図2により、従来方法の磁性粒
子であるフレーク状Fe−Ni粉6を使用して作製した
磁気配向シートを説明する。
子であるフレーク状Fe−Ni粉6を使用して作製した
磁気配向シートを説明する。
【0030】図2(a)は、粉砕により得られたフレー
ク状Fe−Ni粉6の外観斜視図を示し、図2(b)
は、このフレーク状Fe−Ni粉6による磁気配向シー
トの部分拡大断面図を示す。
ク状Fe−Ni粉6の外観斜視図を示し、図2(b)
は、このフレーク状Fe−Ni粉6による磁気配向シー
トの部分拡大断面図を示す。
【0031】フレーク状Fe−Ni粉6は、平均粒径2
0μmの球形のFe−Ni粉を原料として、直径3mm
の鋼球製ボールミルにて約200時間粉砕したものであ
り、フレーク状になってはいるが、周囲がちぎれて突起
がはげしい。ここで得られたフレーク状磁性粉を使用
し、それ以外は全て実施例と同様にして磁気配向シート
を作製した。ここで、乾燥後の膜厚は約102μmであ
った。図中Lは入射する光量を示し、Lb1は磁性粒子
垂直配向時の透過光、並びにLb2は磁性粒子水平配向
時の透過光を示す。
0μmの球形のFe−Ni粉を原料として、直径3mm
の鋼球製ボールミルにて約200時間粉砕したものであ
り、フレーク状になってはいるが、周囲がちぎれて突起
がはげしい。ここで得られたフレーク状磁性粉を使用
し、それ以外は全て実施例と同様にして磁気配向シート
を作製した。ここで、乾燥後の膜厚は約102μmであ
った。図中Lは入射する光量を示し、Lb1は磁性粒子
垂直配向時の透過光、並びにLb2は磁性粒子水平配向
時の透過光を示す。
【0032】上記実施例ならびに比較例で得られた磁気
配向シートに磁力を印加し、水平並び垂直に配向した
後、大日本スクリーン製透過濃度計DM−520にて透
過濃度を測定した結果を表1に示す。
配向シートに磁力を印加し、水平並び垂直に配向した
後、大日本スクリーン製透過濃度計DM−520にて透
過濃度を測定した結果を表1に示す。
【0033】
【0034】表1からわかるように、本発明は、従来の
比較例と比べて相対コントラストが3倍以上に改善され
た。又、Coを主成分とした金属粉においても、Feを
主成分とした金属粉と同様の効果が得られた。
比較例と比べて相対コントラストが3倍以上に改善され
た。又、Coを主成分とした金属粉においても、Feを
主成分とした金属粉と同様の効果が得られた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、扁平アモルファス
金属粉をマイクロカプセルに封入した本発明による磁気
配向シートは、従来のフレーク状磁性粒子からなる磁気
配向シートと比べ、非常に高い相対コントラストが得ら
れる。
金属粉をマイクロカプセルに封入した本発明による磁気
配向シートは、従来のフレーク状磁性粒子からなる磁気
配向シートと比べ、非常に高い相対コントラストが得ら
れる。
【図1】本発明の一実施例に関わる扁平アモルファス磁
性粉を用いた磁気配向シートの説明図。図1(a)は扁
平アモルファス磁性粉の外観斜視図。図1(b)は磁気
配向シートの部分拡大断面図。
性粉を用いた磁気配向シートの説明図。図1(a)は扁
平アモルファス磁性粉の外観斜視図。図1(b)は磁気
配向シートの部分拡大断面図。
【図2】従来のフレーク状磁性粉を用いた磁気配向シー
トの説明図。図2(a)はフレーク状磁性粉の外観斜視
図。図2(b)は磁気配向シートの部分拡大断面図。
トの説明図。図2(a)はフレーク状磁性粉の外観斜視
図。図2(b)は磁気配向シートの部分拡大断面図。
1 扁平アモルファス金属粉 1a (扁平アモルファス金属粉の水平配向状態の)
磁性粉 1b (扁平アモルファス金属粉の垂直配向状態の)
磁性粉 2 分散媒 3 マイクロカプセル 4 バインダー 5 ベース基材 6 フレーク状Fe−Ni粉 6a (フレーク状Fe−Ni粉の水平配向状態の)磁
性粉 6b (フレーク状Fe−Ni粉の垂直配向状態の)磁
性粉 L 入射光 La1,Lb1 垂直配向時の透過光 La2,Lb2 水平配向時の透過光
磁性粉 1b (扁平アモルファス金属粉の垂直配向状態の)
磁性粉 2 分散媒 3 マイクロカプセル 4 バインダー 5 ベース基材 6 フレーク状Fe−Ni粉 6a (フレーク状Fe−Ni粉の水平配向状態の)磁
性粉 6b (フレーク状Fe−Ni粉の垂直配向状態の)磁
性粉 L 入射光 La1,Lb1 垂直配向時の透過光 La2,Lb2 水平配向時の透過光
Claims (4)
- 【請求項1】 オイル等からなる分散媒と磁性粒子を封
入したマイクロカプセルを、バインダーとともにベース
基材表面に分散形成し、磁力の印加によって磁性粒子の
配向方向を変化させ、光の反射、透過、吸収を制御する
磁気配向シートにおいて、前記磁性粒子がアモルファス
金属粉であることを特徴とした磁気配向シート。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気配向シートにおい
て、前記金属粉の粒子形状がアスペクト比5以上、長短
径比2以下であることを特徴とする磁気配向シート。 - 【請求項3】 前記金属粉の主成分がFeであることを
特徴とする請求項1または請求項2のいずれか記載の磁
気配向シート。 - 【請求項4】 前記金属粉の主成分がCoであることを
特徴とする請求項1または請求項2のいずれか記載の磁
気配向シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104019A JPH09269513A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気配向シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104019A JPH09269513A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気配向シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09269513A true JPH09269513A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14369558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8104019A Withdrawn JPH09269513A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 磁気配向シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09269513A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8970943B2 (en) | 2010-08-02 | 2015-03-03 | Nanobrick Co., Ltd. | Composite film for preventing forgery, and composite method for preventing forgery |
CN112639585A (zh) * | 2018-07-18 | 2021-04-09 | 3M创新有限公司 | 形成光控制结构的可磁化颗粒以及制备此类结构的方法 |
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1996
- 1996-03-29 JP JP8104019A patent/JPH09269513A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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