JPH09268231A - 連続重縮合反応方法及びその装置 - Google Patents
連続重縮合反応方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH09268231A JPH09268231A JP7877096A JP7877096A JPH09268231A JP H09268231 A JPH09268231 A JP H09268231A JP 7877096 A JP7877096 A JP 7877096A JP 7877096 A JP7877096 A JP 7877096A JP H09268231 A JPH09268231 A JP H09268231A
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- Japan
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- liquid
- treated
- inert gas
- polycondensation reaction
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理液中の揮発性物質の蒸発を促進させる
ことにより被処理液流量を小さく（極端な薄膜化）する
ことなく、短時間で高重合物を得ることのできる連続重
縮合反応方法とそのための装置を提供する。 【解決手段】 被処理液中に不活性気体１４を分散させ
る分散装置３が設けられており、この分散装置３で不活
性気体１４を分散された被処理液を供給装置から搬送部
材２上にフィルム状、シート状または繊維状に供給す
る。搬送部材２を所定の速度で容器本体１内を貫通移動
させる。その搬送部材２上に付着して容器本体１から出
て来る被処理液をかき取り板７でかき取る。容器本体１
内を貫流する不活性気体中から揮発物を回収する冷却器
１０が設けられている。
ことにより被処理液流量を小さく（極端な薄膜化）する
ことなく、短時間で高重合物を得ることのできる連続重
縮合反応方法とそのための装置を提供する。 【解決手段】 被処理液中に不活性気体１４を分散させ
る分散装置３が設けられており、この分散装置３で不活
性気体１４を分散された被処理液を供給装置から搬送部
材２上にフィルム状、シート状または繊維状に供給す
る。搬送部材２を所定の速度で容器本体１内を貫通移動
させる。その搬送部材２上に付着して容器本体１から出
て来る被処理液をかき取り板７でかき取る。容器本体１
内を貫流する不活性気体中から揮発物を回収する冷却器
１０が設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンテレ
フタレートなどのような重縮合反応により高分子重合体
を製造する際に、揮発物の除去を効率的に行う場合、ま
たは、被処理液中から揮発物の除去を必要とする高分子
重合体の製造、例えばポリスチレンなどの重合などに用
いて好適な連続重縮合反応方法及びその装置に関するも
のである。
フタレートなどのような重縮合反応により高分子重合体
を製造する際に、揮発物の除去を効率的に行う場合、ま
たは、被処理液中から揮発物の除去を必要とする高分子
重合体の製造、例えばポリスチレンなどの重合などに用
いて好適な連続重縮合反応方法及びその装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の装置は特開昭６３−１０４６０２
号公報に記載のように金属板等で構成される搬送部材を
移動させながら通電加熱し、その搬送部材表面に薄膜状
に被処理液を供給し被処理液表面より揮発物を除去させ
るものであった。
号公報に記載のように金属板等で構成される搬送部材を
移動させながら通電加熱し、その搬送部材表面に薄膜状
に被処理液を供給し被処理液表面より揮発物を除去させ
るものであった。
【０００３】しかしながら、被処理液中の揮発物の除去
速度は単位液量あたりの気液接触面積に比例して大きく
なるため、前記方法で被処理液中の揮発物濃度を低下さ
せるためには処理時間の長時間化あるいは更なる薄膜化
が必要となるため単位時間あたりの処理量を大きくする
ことが困難であった。
速度は単位液量あたりの気液接触面積に比例して大きく
なるため、前記方法で被処理液中の揮発物濃度を低下さ
せるためには処理時間の長時間化あるいは更なる薄膜化
が必要となるため単位時間あたりの処理量を大きくする
ことが困難であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、被
処理液ホールドアップ当りの気液接触面積が小さいため
に処理時間の長時間化や被処理液を極度に薄膜化する必
要があり、単位時間あたりの処理量の増大が困難である
という問題があった。
処理液ホールドアップ当りの気液接触面積が小さいため
に処理時間の長時間化や被処理液を極度に薄膜化する必
要があり、単位時間あたりの処理量の増大が困難である
という問題があった。
【０００５】本発明は単位処理液当りの気液接触面積を
大きくして揮発性物質の蒸発を促進させ処理時間を短縮
することのできる連続重縮合反応方法及びその為の連続
重縮合反応装置を提供することを課題としている。
大きくして揮発性物質の蒸発を促進させ処理時間を短縮
することのできる連続重縮合反応方法及びその為の連続
重縮合反応装置を提供することを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、単量体
あるいはその低度重合体またはこれらと溶剤との混合物
からなる被処理液中に窒素等の不活性気体を、好ましく
は１０〜７０％の容積率で分散させ、これらを加熱した
装置本体内を貫通移動する金属板等の搬送部材上の片側
表面にフィルム状、シート状または繊維状に供給し、こ
れらが装置本体内を貫通移動する際に被処理液中の揮発
物を被処理液表面から蒸発除去するとともに、被処理液
中に分散させた不活性気体中に蒸発除去することにより
前記課題が達成される。
あるいはその低度重合体またはこれらと溶剤との混合物
からなる被処理液中に窒素等の不活性気体を、好ましく
は１０〜７０％の容積率で分散させ、これらを加熱した
装置本体内を貫通移動する金属板等の搬送部材上の片側
表面にフィルム状、シート状または繊維状に供給し、こ
れらが装置本体内を貫通移動する際に被処理液中の揮発
物を被処理液表面から蒸発除去するとともに、被処理液
中に分散させた不活性気体中に蒸発除去することにより
前記課題が達成される。
【０００７】本発明による連続重縮合方法及び装置によ
れば、被処理液には多数個の不活性気体の気泡が分散さ
れているため、単位処理液当りの気液接触面積（蒸発面
積）を大きくすることができるため、従来の被処理液表
面のみからの蒸発に比べ揮発物の除去効率が向上でき、
処理時間を短くすることができる。
れば、被処理液には多数個の不活性気体の気泡が分散さ
れているため、単位処理液当りの気液接触面積（蒸発面
積）を大きくすることができるため、従来の被処理液表
面のみからの蒸発に比べ揮発物の除去効率が向上でき、
処理時間を短くすることができる。
【０００８】本発明による連続重縮合方法においては、
前記装置本体内に常圧もしくは数mmＨ2 Ｏ程度の微加圧
状態の窒素等の不活性気体を循環させるのが好ましい。
また、装置本体内を貫流した前記不活性気体中から揮発
物を回収し、再び装置本体内へ送り込むようにするのが
経済的で好ましい。
前記装置本体内に常圧もしくは数mmＨ2 Ｏ程度の微加圧
状態の窒素等の不活性気体を循環させるのが好ましい。
また、装置本体内を貫流した前記不活性気体中から揮発
物を回収し、再び装置本体内へ送り込むようにするのが
経済的で好ましい。
【０００９】本発明による連続重縮合装置には、装置本
体から出て来る搬送部材上に付着した前記被処理液をか
き取るかき取り板と、装置本体内を貫流する前記不活性
気体中から揮発物を回収する揮発物回収装置とを設け
る。
体から出て来る搬送部材上に付着した前記被処理液をか
き取るかき取り板と、装置本体内を貫流する前記不活性
気体中から揮発物を回収する揮発物回収装置とを設け
る。
【００１０】このようにして本発明の連続重縮合反応方
法及びその装置によれば、被処理液中の揮発性物質の蒸
発を促進させることにより被処理液流量を小さく（極端
な薄膜化）することなく、短時間で高重合物を得ること
ができる。
法及びその装置によれば、被処理液中の揮発性物質の蒸
発を促進させることにより被処理液流量を小さく（極端
な薄膜化）することなく、短時間で高重合物を得ること
ができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
１により説明する。図１において、１は連続重縮合反応
装置の容器本体で、外周は熱媒ジャケット（図示せず）
で覆われている。６ａ，６ｂは容器本体の長手方向の外
側に設置した金属製の円筒状ロータで、左右何れかの円
筒状ロータの一端には回転駆動装置（図示せず）が接続
されている。
１により説明する。図１において、１は連続重縮合反応
装置の容器本体で、外周は熱媒ジャケット（図示せず）
で覆われている。６ａ，６ｂは容器本体の長手方向の外
側に設置した金属製の円筒状ロータで、左右何れかの円
筒状ロータの一端には回転駆動装置（図示せず）が接続
されている。
【００１２】前記円筒状ロータ６ａ，６ｂの間には被処
理液の搬送部材として無端状の金属板２がベルト掛けさ
れている。５は容器本体１における搬送部材２の出入口
に設けられたガスシールで、１２は容器本体１内に導び
かれた搬送部材２を加熱する加熱器であり、１３は被処
理液中に分散した気泡を脱泡するための円筒状ロールで
ある。
理液の搬送部材として無端状の金属板２がベルト掛けさ
れている。５は容器本体１における搬送部材２の出入口
に設けられたガスシールで、１２は容器本体１内に導び
かれた搬送部材２を加熱する加熱器であり、１３は被処
理液中に分散した気泡を脱泡するための円筒状ロールで
ある。
【００１３】７は円筒状ロータ６ｂ上で搬送部材２の表
面に接して被処理液をかき取るかき取り板である。容器
本体１の搬送部材２の入口側の上端部には被処理液の供
給装置４が設けられ、その供給装置４の上側には被処理
液中に不活性気体１４を気泡として分散させる分散装置
３が設けられている。
面に接して被処理液をかき取るかき取り板である。容器
本体１の搬送部材２の入口側の上端部には被処理液の供
給装置４が設けられ、その供給装置４の上側には被処理
液中に不活性気体１４を気泡として分散させる分散装置
３が設けられている。
【００１４】８，９はそれぞれ不活性気体の入口及び出
口ノズルで、出口ノズル９を出た揮発物を含む不活性気
体はポンプ１５により循環されるが、その途中で冷却器
１０で冷やされ、揮発物を回収した後に加熱器１１によ
り再加熱され、入口ノズル８より容器本体１へ送られ
る。
口ノズルで、出口ノズル９を出た揮発物を含む不活性気
体はポンプ１５により循環されるが、その途中で冷却器
１０で冷やされ、揮発物を回収した後に加熱器１１によ
り再加熱され、入口ノズル８より容器本体１へ送られ
る。
【００１５】上述の構成において、左右何れかの円筒状
ロータ６ａ，６ｂの一端に取付けられた回転駆動装置
（図示せず）により、図１に矢印で示す方向に円筒状ロ
ータ６ａ，６ｂが回転し、ベルト掛けされた搬送部材２
も回転する。
ロータ６ａ，６ｂの一端に取付けられた回転駆動装置
（図示せず）により、図１に矢印で示す方向に円筒状ロ
ータ６ａ，６ｂが回転し、ベルト掛けされた搬送部材２
も回転する。
【００１６】このように構成された図１の装置におい
て、ポリエチレンテレフタレートの中間重合物等の被処
理液は分散装置３で不活性気体１４の気泡を分散された
後に供給装置４に導入され、供給装置下部のスリットよ
りフィルム状、シート状または繊維状に搬送部材２上に
供給される。
て、ポリエチレンテレフタレートの中間重合物等の被処
理液は分散装置３で不活性気体１４の気泡を分散された
後に供給装置４に導入され、供給装置下部のスリットよ
りフィルム状、シート状または繊維状に搬送部材２上に
供給される。
【００１７】被処理液は搬送部材２とともに容器本体１
の出口側へ移動しながら所定温度で加熱される。このと
き容器本体内部には不活性気体が貫流しているため、被
処理液中の揮発物、すなわち、例えばポリエチレンテレ
フタレートの重縮合反応では反応過程で生成するエチレ
ングリコールなどが被処理液の表面より蒸発除去される
とともに被処理液中に分散された不活性気体の気泡中に
取込まれ、その気泡は容器本体１の出口直前に設置され
た脱泡用ロール１３により被処理液から除去される。
の出口側へ移動しながら所定温度で加熱される。このと
き容器本体内部には不活性気体が貫流しているため、被
処理液中の揮発物、すなわち、例えばポリエチレンテレ
フタレートの重縮合反応では反応過程で生成するエチレ
ングリコールなどが被処理液の表面より蒸発除去される
とともに被処理液中に分散された不活性気体の気泡中に
取込まれ、その気泡は容器本体１の出口直前に設置され
た脱泡用ロール１３により被処理液から除去される。
【００１８】このようにして、被処理液中の揮発物が除
去されると同時に重縮合反応が進行し、高重合体となっ
た被処理液は容器本体１を出て下流側の円筒状ロータ６
ｂ上でかき取り板７によって搬送部材２表面からかき取
られる。
去されると同時に重縮合反応が進行し、高重合体となっ
た被処理液は容器本体１を出て下流側の円筒状ロータ６
ｂ上でかき取り板７によって搬送部材２表面からかき取
られる。
【００１９】図１に示した装置で極限粘度０．４dl／ｇ
のポリエチレンテレフタレートオリゴマーを表１に示す
下記条件で重縮合反応を行わせた結果、極限粘度０．６
の重合体を得た。
のポリエチレンテレフタレートオリゴマーを表１に示す
下記条件で重縮合反応を行わせた結果、極限粘度０．６
の重合体を得た。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【発明の効果】本発明の連続重縮合反応方法及び装置に
よれば、被処理液中に不活性気体の気泡を高容積率で分
散させることにより、被処理液ホールドアップあたりの
揮発物の蒸発面積を大きくすることができるので、処理
時間を短縮することができ、また、被処理液内部に気液
接触面積を持たせることで、供給する被処理液の薄膜化
の必要性が少なくなるため、処理量を大きくすることが
できる。
よれば、被処理液中に不活性気体の気泡を高容積率で分
散させることにより、被処理液ホールドアップあたりの
揮発物の蒸発面積を大きくすることができるので、処理
時間を短縮することができ、また、被処理液内部に気液
接触面積を持たせることで、供給する被処理液の薄膜化
の必要性が少なくなるため、処理量を大きくすることが
できる。
【図１】本発明の実施の一形態に係る連続重縮合反応装
置の概略図。
置の概略図。
１ 容器本体 ２ 金属板（搬送部材） ３ 分散装置 ４ 供給装置 ６ａ，６ｂ 円筒状ロータ ７ かき取り板 １０ 冷却器 １１ 加熱器 １２ 加熱器 １３ 円筒状ロール １４ 不活性気体
Claims (4)
- 【請求項１】 重縮合反応等により高分子重合体を得る
ような単量体あるいはその低度重合体またはこれらと溶
剤等の混合物からなる被処理液中に窒素等の不活性気体
を１０〜７０％の容積率で分散させ、これらを加熱した
装置本体内を貫通移動する金属板等からなる搬送部材上
の片側表面にフィルム状、シート状または繊維状に供給
し、これらが装置本体内を貫通移動する際に被処理液中
の揮発物を被処理液表面から蒸発除去するとともに、被
処理液中に分散させた不活性気体中に蒸発除去すること
により重縮合反応を進行させることを特徴とする連続重
縮合反応方法。 - 【請求項２】 前記装置本体内に常圧もしくは数mmＨ2
Ｏ程度の微加圧状態の窒素等の不活性気体を循環させる
請求項１に記載の連続重縮合反応方法。 - 【請求項３】 前記装置本体内を貫流した前記不活性気
体中から揮発物を回収し、再び前記装置本体内へ送り込
む請求項１又は２に記載の連続重縮合反応方法。 - 【請求項４】 被処理液中に不活性気体を分散させる分
散装置と、前記被処理液を金属板等からなる搬送部材上
にフィルム状、シート状または繊維状に供給する供給装
置と、前記搬送部材を所定の速度で装置本体内を貫通移
動させる搬送装置と、前記搬送部材上に付着した前記被
処理液をかき取るかき取り板と、装置本体内を貫流する
前記不活性気体中から揮発物を回収する揮発物回収装置
とから構成したことを特徴とする連続重縮合反応装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7877096A JPH09268231A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 連続重縮合反応方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7877096A JPH09268231A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 連続重縮合反応方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268231A true JPH09268231A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13671148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7877096A Withdrawn JPH09268231A (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 連続重縮合反応方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268231A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7074368B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-07-11 | Hyosung Corporation | Batch-type polyester polymerization apparatus |
-
1996
- 1996-04-01 JP JP7877096A patent/JPH09268231A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7074368B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-07-11 | Hyosung Corporation | Batch-type polyester polymerization apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |