JPH09268090A - 堆肥製造装置 - Google Patents

堆肥製造装置

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JPH09268090A
JPH09268090A JP10622596A JP10622596A JPH09268090A JP H09268090 A JPH09268090 A JP H09268090A JP 10622596 A JP10622596 A JP 10622596A JP 10622596 A JP10622596 A JP 10622596A JP H09268090 A JPH09268090 A JP H09268090A
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JP
Japan
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raw material
solid content
piston
liquid
solid
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Application number
JP10622596A
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English (en)
Inventor
Tomio Niimi
富男 新美
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Kankyo Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kankyo Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵に適した含水率に脱水調整した原料であ
る固形分の団塊のみを発酵槽部へ確実に供給でき、且つ
脱水機能の低下を防止するのと同時に、前記原料を連続
供給可能と成し、また水分調整材の使用による処理原価
の高騰を無くすと共に、堆肥化の時間短縮を図り、さら
に発酵槽部での堆肥化を均質に行い堆肥の品質を向上さ
せる。 【解決手段】 発酵槽部における缶体の原料投入口に、
ピストンによって濾過体を通して液分を分離すると共
に、液分が分離した残りの固形分をインペラによって排
出させる様にした固液分離機能を有する原料供給部を連
設し、動植物性物質から液分を分離し、原料を発酵に適
した含水率に調整し、しかる後、発酵槽部に原料を投入
して通気手段および攪拌手段によって好気性発酵を行っ
て堆肥を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動植物性物質を発酵させ
て堆肥とするための堆肥製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動植物性物質の堆肥化は、攪拌翼
を内設した発酵槽内に、動植物性物質を投入し、通気と
攪拌によって好気性発酵を行うものであるも、動植物性
物質の含水率は約80%以上であるため、通気そのもの
が困難となって好気性発酵が阻害され、堆肥化が円滑に
できない欠点を有している。
【0003】そこで、上記対策としては、もみがら、オ
ガクズ等の水分調整材を加えて発酵に適した含水率(6
0%前後)に調整した後に好気性発酵を行っているも、
水分調整材の入手難による処理原価の高騰や、水分調整
材による水分調整には相当な時間を必要とし、さらに水
分調整後の原料における水分量のバラツキによって処理
物である堆肥の品質が悪化する欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は発酵に適した
含水率に脱水調整した原料である固形分の団塊のみを発
酵槽部へ確実に供給でき、且つ脱水機能の低下を防止す
るのと同時に、前記原料を連続供給可能と成し、また水
分調整材の使用による処理原価の高騰を無くすと共に、
堆肥化の時間短縮を図り、さらに発酵槽部での堆肥化を
均質に行い堆肥の品質を向上させ、しかも固形分を細分
化して表面積を増大させ、圧縮作用による固液分離効率
の向上を図ると共に、発酵および乾燥工程における空気
との接触効率を向上させ、発酵および乾燥速度の高速化
を図る様にした堆肥製造装置を提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく円滑な堆肥化、処理原価の高騰等の課題に鑑み、
缶体の原料投入口に固液分離機能を有する原料供給部を
連設し、動植物性物質から液分を分離し、原料を発酵に
適した含水率に調整し、しかる後、発酵槽部に原料を投
入して通気、攪拌を行うことを要旨とする堆肥製造装置
を提供して上記欠点を解消せんとしたものである。
【0006】堆肥製造装置としては、固液分離機能を有
する原料供給部と、通気および攪拌を行う発酵槽部から
構成し、原料供給部は原料の投入口を設けたシリンダ本
体に、進退動制御されるピストンと、ピストンによる圧
縮方向前方の空間部に設ける濾過体と、濾過体によって
区割りされたピストン側の固形分圧縮室に設ける回転制
御されるインペラから構成している。
【0007】ピストンは原料の投入口から供給される原
料を圧縮する様に制御されると共に、ピストンには後退
方向に突出する前記投入口を閉鎖する投入口閉鎖体を設
けている。
【0008】濾過体は無数の細孔を有し、固形分圧縮室
に設けられたインペラの羽根体の端面を濾過体表面に摺
接させ、かかる羽根体の端面における回転方向前側の前
縁角部をシャープエッヂ状に形成している。
【0009】固形分圧縮室にインペラによって押し出さ
れる原料を排出する固形分排出口部を設け、固形分排出
口部の有効断面積を固形分圧縮室の有効断面積より小さ
くし、また濾過体によって区割りされるピストンの反対
側の液分排出室に液分を排出する液分排出口部を設けて
いる。
【0010】また、シリンダ本体を横置きと成した場合
には、固形分排出口部のパイプ体を、シリンダ本体の外
周壁の上壁側に設けた固形分排出口から上方へ指向さ
せ、さらに原料の投入口に固形分を破砕する破砕機構部
を連結させている。
【0011】また、発酵槽部としては、円筒形に形成さ
れる缶体に原料投入口および処理物取出口を設け、缶体
内には攪拌手段が設けられ、また缶体には通気手段が接
続されると共に、加熱手段を設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明すると、本発明に係る堆肥製造装置1は、
破砕および固液分離機能を有する原料供給部2と、通気
および攪拌機能を有する発酵槽部3から構成し、前者の
原料供給部2としては、動植物性物質である固形物を破
砕する手段である破砕機構4と、破砕機4によって破砕
された原料である動植物性物質の固形物に付着若しくは
含まれる液分である水、油脂などを分離する手段である
固液分離機構5から構成している。
【0013】また、後者の発酵槽部3は、原料を好気性
発酵させるための発酵槽6と、好気性発酵のための通気
手段である通気機構7と、好気性発酵のための攪拌手段
である攪拌機構8から構成している。
【0014】原料供給部2における破砕機構4について
は、水平断面を方形中空状と成した筒状の上部ケーシン
グ10内の上方側に粗破砕部11を設けると共に、粗破砕部
11の下部に細破砕部12を設けている。
【0015】粗破砕部11は上部ケーシング10における対
向する内側面間の上方側で、軸受部材13、13a を介して
回転刃装着軸14を回転自在に横架し、回転刃装着軸14の
軸方向に所定間隔をもって回転刃15、15a …を設け、一
方、上部ケーシング10における他の内側面の上方側から
前記回転制御される回転刃15、15a …と接触しない様
に、回転刃15、15a …間に位置する様に固定刃16、16a
…を突設している。
【0016】固定刃16、16a …は下端側に刃先が形成さ
れると共に、回転刃15、15a …はその回転方向を、固定
刃16、16a …の下方より通過する様に回転制御し、且つ
その回転方向の前端に刃先を形成し、固定刃16、16a …
と回転刃15、15a …とのかみ合わせによって固形物を粗
く剪断破砕する。
【0017】細破砕部12は上部ケーシング10における対
向する内側面間の下方側で、軸受部材17、17a を介して
回転刃装着ドラム体18を回転自在に横架し、回転刃装着
ドラム体18の外周面に櫛歯状に形成した2体の回転刃1
9、19a を取付け、一方、上部ケーシング10における他
の内側面の下方側から前記回転制御される回転刃19、19
a と接触しない様に、櫛歯状に形成した固定刃20を突設
し、回転刃19、19a と固定刃20とのかみ合わせによって
固形物を細かく剪断破砕する。
【0018】なお、図中21は上部ケーシング10から突出
した回転刃装着ドラム体18の軸部に装着するスプロケッ
ト、22、23は回転刃装着ドラム体18の軸部と回転刃装着
軸14の軸部に装着した歯車であり、かかる歯車22、23は
互いに噛合させている。
【0019】次に、原料供給部2における固液分離機構
5については、横置きされる円筒状のケーシング24の一
端側を端壁25によって閉鎖すると共に、他端側に蓋体26
を着脱自在に装着してシリンダ本体27と成し、このシリ
ンダ本体27に原料を圧縮しながら押し出しするピストン
部28と、このピストン部28による圧縮方向の前方に原料
を固形分と液分に分離する固液分離部29を設けて構成し
ている。
【0020】ピストン部28は端壁25の中央に設ける軸受
部30と、蓋体26の中央に設ける軸受部30a との間に、中
間に所定長さのネジ部31を形成した回転軸32を回転自在
に架設し、この回転軸32のネジ部31にピストン33を螺合
させ、回転軸32の回転によってピストン33をシリンダ本
体27内において、所望するストロークの範囲内で進退動
制御させている。
【0021】34はシリンダ本体27に設ける原料を供給す
るための原料投入部であり、原料投入部34は、ピストン
33の上記ストローク範囲内におけるケーシング24の外周
壁24a の上壁側に投入口35を開口し、投入口35の周囲を
囲む様にフランジを上端に有する原料投入管体36を接続
し、かかる原料投入管体36上端に、破砕機構4における
上部ケーシング10の下端を取り付けている。
【0022】また、ピストン33は回転軸32に螺合する螺
動体37に円板状の押圧板38を取り付けると共に、押圧板
38の外周面38a における上部円弧側に、原料を圧縮する
際のピストン33が投入口35を横切って移動する状態にお
いて、投入口35からピストン33の後方に原料が流入しな
い様に、断面円弧状に形成する投入口閉鎖体39を後退方
向に向かって突出する様に取付けている。
【0023】なお、ピストン33は、シリンダ本体27にお
けるケーシング24の内周面24b に直線状のガイドレール
(図示せず)を設けると共に、かかるガイドレールに投
入口閉鎖体39の側縁を接触させてピストン33の回転を規
制して直線的な往復運動のみをする様し、またピストン
33は回転軸32によって直線移動させるものには何ら限定
されず、一般的な油圧若しくは空気圧シリンダや、リニ
アモーター等の直動アクチュエーターを使用することが
できる。
【0024】また、ピストン33における押圧板38の外周
面38a とシリンダ本体27におけるケーシング24の内周面
24b との間には、好ましくは原料における固形分や液分
が漏れない様にシール体40を設けたり、また原料投入部
34における投入口35の周囲のケーシング24の内周面24b
と投入口閉鎖体39の外周面39a との間にも前記と同様な
シール体41を設けても良い。
【0025】42はスプロケットであり、スプロケット42
はシリンダ本体27の端壁25より突出させた回転軸32の一
端部に取付け、駆動モーター(図示せず)に連繋させて
いる。
【0026】なお、図中43は固液混合物がシリンダ本体
27内に、シール体40、41を設けたにもかかわらず漏れて
溜まる若干の液分を排出する補助排出口である。
【0027】また、ピストン部28におけるピストン33の
上記ストロークの前進端位置P1としては、ピストン33
の前進方向(圧縮方向)の前方に固液分離部29を構成す
るため、所望する大きさの空間部44が画成される位置ま
でとし、一方、後退端位置P2としては、好ましくは原
料投入部34における投入口35が全開される位置までとす
る。
【0028】固液分離部29は、前記空間部44におけるシ
リンダ本体27の軸方向の中間に、無数の細孔45、45a …
を有する濾過体46を設け、この濾過体46によって空間部
44のピストン33側を固形分圧縮室47と成すと共に、ピス
トン33の反対側である蓋体26側を液分排出室48と成して
いる。
【0029】固形分圧縮室47内には、ピストン33によっ
て順次圧縮されて脱水された固形分を外周方向へ押し出
しするインペラ49を設けると共に、インペラ49によって
押し出される固形分を排出する固形分排出口部50を設け
ている。
【0030】インペラ49は回転軸32における蓋体26側の
ネジ部31を形成しない縮径軸部32aにボス体51が嵌装さ
れ、ボス体51の外周から径方向へ十字状に方形板状の羽
根体52、52a …を突設させており、かかる羽根体52、52
a …における回転方向の前面側の側面53をテーパー面状
に形成している。
【0031】なお、上記実施の形態におけるインペラ49
はピストン33を往復動させる回転軸32に装着してピスト
ン33と連動させているも、かかる形態には何ら限定され
ず、例えば回転軸32をネジ部31と縮径軸部32a に分割し
たものを夫々独立して回転自在に連結したものと成し、
縮径軸部32a を他の駆動源(図示せず)に連結してピス
トン33と独立させて回転制御させても良い。
【0032】また、インペラ49における羽根体52、52a
…の端面は、濾過体46表面に摺接させており、好ましく
は濾過体46表面に付着する固形分を掻き取る様に、羽根
体52、52a …の端面における回転方向前側の前縁角部を
シャープエッヂ状に形成している。
【0033】濾過体46はインペラ49における羽根体52、
52a …と摺接すべき細孔45、45a …が形成された薄板状
と成した濾過板54と、かかる濾過板54が圧縮力によって
実質的に変形しない厚みを有し、かつ液分を通過させる
透孔56、56a …が形成された補強板57から構成し、詳し
くは蓋体26を取り外した状態で濾過板54の表面をインペ
ラ49の羽根体52、52a …の端面に当接する様に、回転軸
32の縮径軸部32a を介して押し込み、そして補強板57を
挿入し、最終的に蓋体26を取り付けた状態で上記摺接状
態が維持される様に蓋体26裏面に押圧突部58を形成して
いる。
【0034】固形分排出口部50は固形分圧縮室47と連通
する様に、かかる固形分圧縮室47を形成するシリンダ本
体27におけるケーシング24の外周壁24a の上壁側に固形
分排出口59を開口し、かかる固形分排出口59に斜め上方
へ指向するパイプ体60を接続して構成し、かかる固形分
排出口部50の有効断面積は、固形分圧縮室47の有効断面
積より小さくして絞り圧縮作用を与える様にし、固形分
排出口部50内にインペラ49で押し込まれる固形分によっ
て固形分圧縮室47内での圧縮力が上昇する様にしてい
る。
【0035】上記固形分圧縮室47内の圧縮力の調整、即
ち脱水率の調整は、固形分排出口部50の有効断面積を変
えたり、パイプ体60に接続する排出パイプ61の長さを変
えたり(圧力損失の増減)して行える。
【0036】なお、濾過体46の細孔45、45a …の孔径は
処理すべき固液混合物における固形分が通過しない大き
さと成し、また必要に応じて濾過板32の表面に濾布(図
示せず)を取り付けても良い。
【0037】また、液分排出室48を形成するシリンダ本
体27におけるケーシング24の外周壁24a の下壁側に液分
排出口63を開口し、液分排出口63に排液パイプ64を接続
して液分排出口部65と成している。
【0038】また、ピストン33と投入口閉鎖体39をシー
ル体40、41によって液密状と成しているも、破砕機構4
により細分化される固形物の大きさによっては、その固
形物のみが通ることができない程度の隙間が当該個所
(シール体40、41でのシール個所)に形成されても、固
液分離に何ら影響しない。
【0039】次に、発酵槽部3については、水平方向に
円筒形の缶体70が配設され、缶体70内には軸方向に駆動
モーター71に連結している回転駆動軸72が軸架され、こ
の回転駆動軸72には放射状に多数の撹拌羽根73を設けて
攪拌機構8と成し、駆動モーター71により回転制御され
る撹拌羽根73によって缶体70内に投入される原料を撹拌
する様にしている。
【0040】また、発酵槽6に設ける加熱手段として
は、缶体70の壁を2重壁と成し、その外壁74と内壁75と
の間には熱媒体が流動する循環経路76を設け、かかる循
環経路76に熱媒体を循環させ缶体70内の温度を制御して
いる。
【0041】なお、上記加熱手段には何ら限定されず、
例えば電気ヒーター(図示せず)を缶体70内外に設けて
も良い。
【0042】また、缶体70の上方部には原料投入口77を
形成し、かかる原料投入口77に固液分離機構部5におけ
る固形分排出口部50を接続し、固形分排出口部50から所
定の含水率と成した原料を缶体70内に投入する様にして
いる。
【0043】また、缶体70の下方部には処理物取出口78
を設け、この処理物取出口78にはモーター等の駆動源に
よって開閉制御される開閉扉79が設けられ、一方、処理
物取出口78の下方には、処理物取出口78より落下する処
理物を受け取り搬送する処理物搬送コンベア80を配設し
ている。
【0044】次に、発酵槽部3の通気機構7について
は、缶体70の外壁74と内壁75を貫通させて外部と連通す
る空気入口81と空気出口82を形成すると共に、かかる空
気入口81と空気出口82とをリターン管路83にて接続し、
リターン管路83の上流側より空気中のチリ、粉塵等を除
去する一般的なる集塵器84、空気中の水分を除去する一
般的なる凝縮器85およびリターン管路83内に空気を循環
させる循環ブロアー86を直列に介装している。
【0045】87は外部に設置する脱臭装置であり、脱臭
装置87は缶体70の外壁74と内壁75を貫通させ外部と連通
させて形成する排気口88に排気ブロアー89を介して接続
し、缶体70内の臭気を含んだガスを導入して臭気を除去
して外部に浄化された空気を排出している。
【0046】また、集塵器84の入口側と排気ブロアー89
との間および集塵器84の出口側と排気ブロアー89との間
には夫々管路を開閉するバルブ90、90a を介装するバイ
パス流路91、91a を設けている。
【0047】92は通気機構7の一種である外部空気導入
部であり、外部空気導入部92は缶体70の外壁74と内壁75
を貫通させ、外部と連通する様に形成した外部空気導入
口93に、外部空気導入口93からの空気導入量をモーター
等の駆動源によって開閉制御する空気量調整ダンパー94
を設けて調整している。
【0048】なお、図中95と缶体70内に配設する温度セ
ンサー、96は缶体70内に配設する湿度センサーである。
【0049】次に本発明に係る堆肥製造装置の作用につ
いて説明すると、原料供給部2における破砕機構4の上
部ケーシング10上方から内部に家畜の畜糞、厨房からの
野菜クズ、魚アラ等の生ゴミである原料を供給すると、
先ず粗破砕部11における矢印方向に回転させる回転刃1
5、15a …と固定刃16、16a …によって剪断破砕を受け
て原料の固形物が粗く破砕され、さらに固形物は下方へ
順次落下していくと、次の細破砕部12における矢印方向
に回転させる回転刃19、19a…と固定刃20によって剪断
破砕を受けて細かく破砕され、最終的に破砕された固形
物は回転刃19、19a …の回転力によって原料投入部34内
に投入される。
【0050】そして、原料投入部34内に投入された原料
は、回転軸32を所定方向に回転させてピストン33を後退
端位置P2まで後退させると、原料投入部34の投入口35
が徐々に開口することにより、この投入口35から原料が
ピストン33前方の空間内に供給され、しかる後回転軸32
を前記と反対方向へ回転させてピストン33を前進端位置
P1まで前進させることにより、かかるピストン33によ
って原料が押し出されて順次圧縮作用を受けて、原料中
の液分が濾過体46の細孔45、45a …から液分排出室48内
に流入し、液分排出口部48から外部へと排水される。
【0051】一方、原料から液分が所定量脱水された残
りの固形分は、固形分圧縮室47に設けられる回転軸32に
よって連動、若しくは独立させて回転制御(1分間に数
回転程度の低速)されるインペラ49の羽根体52、52a …
によって固形分排出口部50における固形分排出口59を介
して順次パイプ体60および排出パイプ61内に押し込まれ
て原料投入口77から発酵槽6内に供給される。
【0052】そして、上記ピストン33の往復動制御と、
インペラ49の回転制御を繰り返すことにより、固形分排
出口部50から所定の脱水率、好ましくは発酵に適してい
る50〜65%程度まで脱水させた原料が連続的に発酵
槽6内に供給される。
【0053】ここで、固形分排出口部50におけるパイプ
体60は、シリンダ本体27におけるケーシング24の外周壁
24a の上壁側に設けた固形分排出口59から斜め上方へ指
向させて設けているため、原料の脱水率が低くく、ピス
トン33による初期圧縮時に、固形分圧縮室47において団
塊状と成らない状態においては、インペラ49を回転させ
ても、原料としては押し込まれないため、高含水率状態
の原料は発酵槽6内に供給されず、また脱水されて団塊
状と成った原料は、パイプ体60内で、さらに圧縮作用を
受けるが、その際に脱水される液分は下方の固形分圧縮
室47に流れて濾過体46の細孔45、45a …から液分排出室
48内に流入し、液分排出口部65から外部へと排水され
る。
【0054】なお、原料が畜糞の場合には、ピストン33
の初期圧縮時の原料が脱水率の低い流動性を有する、例
えばスラリー状態においては、インペラ49を回転させて
も、固形分としては押し込まれないため、スラリー状態
の原料は外部に排出されず、また脱水されて流動性が減
少した固形分は、前記と同様に液分排出口部65から外部
へと排水される。
【0055】また、固形分排出口部50の有効断面積は、
固形分圧縮室47の有効断面積より小さくして絞り圧縮作
用を与える様にしているため、固形分排出口部50内にイ
ンペラ49で押し込まれる原料によって固形分圧縮室47内
の圧縮力を上昇させることができ、これによって固形分
圧縮室47での脱水率を高めることができる。
【0056】また、インペラ49の羽根体52、52a …の端
面における回転方向前側の前縁角部をシャープエッヂ状
に形成しているため、濾過体46の細孔45、45a …を詰ま
らせている固形物を、固形分排出口部50への押し込み排
出と同時に常時、除去することができる。
【0057】次に、発酵槽6内においては、駆動モータ
ー71を作動させて回転駆動軸72を介して撹拌羽根73を作
動させて原料を撹拌しながら、発酵に最適なる温度であ
る60℃前後に缶体70内を制御し、その後発酵に必要な
る好気性菌を入れて通気と撹拌によって好気性発酵を行
うのであり、しかもこの発酵においては原料供給部2の
破砕機構4によって固形分を細分化し、表面積の増大を
図っていることにより、好気性菌が活発化して効率良く
発酵処理される。
【0058】この好気性発酵において発生する臭気ガス
は、排気ブロアー89を作動させて脱臭装置87に臭気ガス
を送り込んで脱臭処理して外部に浄化された空気として
排出する。
【0059】また、脱臭装置87はリターン管路83とバル
ブ90、90a を介してバイパス流路91、91a にて接続され
ているため、リターン管路83中の臭気ガスを浄化するこ
ともできる。
【0060】そして、発酵処理が完了した後は、処理物
をカビ等を発生させないために15〜17%まで乾燥処
理を行うのであり、しかもこの乾燥処理においてもリタ
ーン管路83にて缶体70内の粉塵空気を循環している過程
に配設する集塵器84により乾燥過程にて発生するチリ、
塵等を除去しながら乾燥する。
【0061】また、乾燥工程においては、リターン管路
83にて高温多湿空気を循環させる過程にて水分除去で
き、このため外部への熱ロスがなく省エネルギー化でき
ると共に、臭気ガスも外部に排出されないため、乾燥工
程をクリーンと成すことができる。
【0062】また、堆肥化した処理物をさらに保管のた
めに乾燥する際にも、リターン管路83にて粉塵空気を循
環させる過程にて除塵しているため、水分除去に使用す
る凝縮器85の損傷を未然に防止することができると共
に、粉塵空気も外部に排出されないためクリーンにする
ことができる。
【0063】
【発明の効果】要するに本発明は、シリンダ本体27に原
料の投入口35を設け、このシリンダ本体35内には原料を
圧縮する進退動制御されるピストン33を設けると共に、
このピストン33には後退方向に突出する前記投入口35を
閉鎖する投入口閉鎖体36を設けたので、原料圧縮時には
投入口閉鎖体36によってピストン33後方の空間内への投
入口35からの原料供給が規制されるため、ピストン33自
体の後退動を何ら支障無く行うことができると共に、投
入口35へ原料を連続供給できるため連続的に発酵に適し
た含水率に脱水操作を行うことができる。
【0064】また、ピストン33による圧縮方向前方の空
間部44に無数の細孔45、45a …を有する濾過体46を設
け、濾過体46によって前記空間部44のピストン33側を固
形分圧縮室47、ピストン33の反対側を液分排出室48に区
割りし、固形分圧縮室47には回転制御されるインペラ49
を設け、固形分圧縮室47にインペラ49によって押し出さ
れる原料を排出する固形分排出口部50を設け、固形分排
出口部50の有効断面積を固形分圧縮室47の有効断面積よ
り小さくし、液分排出室48に液分を排出する液分排出口
部65を設けたので、固形分圧縮室47の原料はピストン33
によって圧縮された状態と成ることにより、液分は濾過
体46の細孔45、45a …を通って液分排出室48を介して液
分排出口部65から排出でき、また液分が所定量脱水され
た固形分はインペラ49によって固形分排出口部50から連
続的に排出できると共に、固形分排出口部50内に押し込
まれた固形分は、固形分排出口部50の有効断面積が固形
分圧縮室47より小さいため、インペラ49による押し込み
力による圧縮力を受けて、さらに脱水できるため脱水効
率を高めることができる。
【0065】また、原料投入口77および処理物取出口78
を有する円筒形の缶体70を配設し、缶体70内には原料を
攪拌する撹拌手段を設け、缶体70に通気手段を接続する
と共に、缶体70に加熱手段を設けた発酵槽部3から構成
し、原料供給部2の固形分排出口部50を、発酵槽部3の
原料投入口77に接続したので、原料供給部2によって発
酵に適した含水率まで脱水調整された原料が投入される
ため、従来の様に水分調整材の使用による処理原価の高
騰を無くすことができると共に、高含水率の原料を発酵
に適する様にするまでの時間が全く不要と成り、堆肥化
の時間短縮を図ることができ、さらに圧縮によって脱水
された原料であるため、原料中の水分は均一化されてい
るため、発酵槽部3での堆肥化が均質に行え堆肥の品質
が向上される。
【0066】また、インペラ49の羽根体52、52a …の端
面を濾過体46表面に摺接させると共に、羽根体52、52a
…の端面における回転方向前側の前縁角部をシャープエ
ッヂ状に形成したので、濾過体46の細孔45、45a …を詰
まらせている固形物を、インペラ49によって除去し、細
孔45、45a …の開口状態を常に維持させて脱水機能の低
下を防止するのと同時に、固形物の固形分排出口部50へ
の押し込み排出を行うことができる。
【0067】また、シリンダ本体27を横置きと成すと共
に、固形分排出口部50のパイプ体60を、シリンダ本体27
の外周壁27a の上壁側に設けた固形分排出口59から上方
へ指向させたので、原料が脱水率の低いスラリー状態、
若しくは団塊状と成らない時であっても、インペラ49の
回転によっては固形分として押し込まれず、高含水率の
状態での発酵槽部3への供給を防止でき、これによって
脱水されて流動性が減少した固形分の団塊のみを固形分
排出口部50から発酵槽部3へ確実に供給でき、また固形
分排出口部50内の圧縮作用によって分離される液分は、
パイプ体60が上方へ指向しているため、下方の固形分圧
縮室47に流下して確実に外部へ排出されるため、発酵槽
部3の水分量が増加しないのである。
【0068】また、原料の投入口35に固形分を破砕する
破砕機構4を連結させたので、固形分が破砕機構4によ
って破砕された状態で投入口35からピストン33前方の空
間内に供給されてピストン33によって圧縮されるため、
固形分の表面積が大きくなるため圧縮作用による固液分
離効率を向上できると共に、発酵および乾燥工程におけ
る空気との接触効率が向上し、発酵および乾燥速度を高
速化させることができる等その実用的効果甚だ大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る堆肥製造装置の概略構成図であ
る。
【図2】同上堆肥製造装置における原料供給部の要部分
解斜視図である。
【図3】同上堆肥製造装置を構成する原料供給部の概略
断面図である。
【図4】同上原料供給部の概略断面図である。
【図5】図4のAーA概略断面図である。
【図6】原料供給部を構成する破砕機構の要部斜視図で
ある。
【図7】同上破砕機構の概略断面図である。
【図8】同上破砕機構の概略断面図である。
【符号の説明】
2 原料供給部 3 発酵槽部 4 破砕機構 27 シリンダ本体 33 ピストン 35 投入口 36 投入口閉鎖体 44 空間部 45、45a … 細孔 46 濾過体 47 固形分圧縮室 48 液分排出室 49 インペラ 50 固形分排出口部 52、52a … 羽根体 59 固形分排出口 60 パイプ体 70 缶体 77 原料投入口 78 処理物取出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体に原料の投入口を設け、こ
    のシリンダ本体内には原料を圧縮する進退動制御される
    ピストンを設けると共に、このピストンには後退方向に
    突出する前記投入口を閉鎖する投入口閉鎖体を設け、ま
    たピストンによる圧縮方向前方の空間部に無数の細孔を
    有する濾過体を設け、濾過体によって前記空間部のピス
    トン側を固形分圧縮室、ピストン反対側を液分排出室に
    区割りし、固形分圧縮室には回転制御されるインペラを
    設け、固形分圧縮室にインペラによって圧縮される原料
    を排出する固形分排出口部を設け、固形分排出口部の有
    効断面積を固形分圧縮室の有効断面積より小さくし、液
    分排出室に液分を排出する液分排出口部を設けた原料供
    給部と、原料投入口および処理物取出口を有する円筒形
    の缶体を配設し、缶体内には原料を攪拌する撹拌手段を
    設け、缶体に通気手段を接続すると共に、缶体に加熱手
    段を設けた発酵槽部から構成し、原料供給部の固形分排
    出口部を、発酵槽部の原料投入口に接続したことを特徴
    とする堆肥製造装置。
  2. 【請求項2】 インペラの羽根体の端面を濾過体表面に
    摺接させると共に、羽根体の端面における回転方向前側
    の前縁角部をシャープエッヂ状に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の堆肥製造装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ本体を横置きと成すと共に、固
    形分排出口部のパイプ体を、シリンダ本体の外周壁の上
    壁側に設けた固形分排出口から上方へ指向させたことを
    特徴とする請求項1、又は2記載の堆肥製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の堆肥製造装置
    における原料供給機構部の原料の投入口に、固形分を破
    砕する破砕機構を連結させたことを特徴とする堆肥製造
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263636A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Peace Sangyo Kk 生ゴミ処理装置
JP2018501098A (ja) * 2014-12-22 2018-01-18 フーゴ・フォーゲルザング・マシネンバウ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングHugo Vogelsang Maschinenbau Gmbh 固形物放出モジュール

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US10639641B2 (en) 2014-12-22 2020-05-05 Hugo Vogelsang Maschinenbau Gmbh Solids discharge module

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