JPH09266211A - アルミニウム合金膜のドライエッチング方法と、その方法に用いるエッチング用ガス - Google Patents

アルミニウム合金膜のドライエッチング方法と、その方法に用いるエッチング用ガス

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JPH09266211A
JPH09266211A JP9007274A JP727497A JPH09266211A JP H09266211 A JPH09266211 A JP H09266211A JP 9007274 A JP9007274 A JP 9007274A JP 727497 A JP727497 A JP 727497A JP H09266211 A JPH09266211 A JP H09266211A
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gas
etching
alloy film
flow rate
dry etching
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JP9007274A
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Michinari Yamanaka
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路の配線として用いられるAl
合金膜をドライエッチングする際に生じるエッチング残
さを発生させないドライエッチング方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、半導体基板上にAlを主成分
とする合金膜を形成する工程と、前記合金膜の上にレジ
ストパターンを形成する工程と、前記レジストパターン
をマスクとして、Alをエッチングするエッチング用ガ
スにアンモニアガスを添加したガスにより、前記合金膜
をドライエッチングする工程とからなるAl合金膜のド
ライエッチング方法において、前記アンモニガスの流量
が前記エッチング用ガスの流量の1/2以上で前記エッ
チング用ガスの流量以下である特徴を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
配線材料として用いられるアルミニウム(Al)合金膜
のドライエッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の配線材料としては、A
l配線が一般的に用いられているが、微細化に起因する
配線のスパイクやエレクトロマイグレーションの問題を
抑制するために、Alにケイ素(Si)や銅(Cu)を
添加することが行われている。このようなAl合金膜を
ドライエッチングする際には、エッチング用ガスとし
て、三塩化ホウ素(BCl3)、塩素(Cl2)、クロロ
ホルム(CHCl3)、窒素(N2)の混合ガスが用いら
れていた。これらのガスを用いて、Al合金膜を良好な
形状で、すなわち、アンダーカットやサイドエッチを防
止して、ドライエッチングするためには、エッチング用
ガスのスパッタによって生じるレジストの反応生成物を
Al合金膜の側壁に有効に付着させることにより、保護
膜を形成する方法が一般的に用いられる。
【0003】しかしながら、昨今の64MDRAMや2
56MDRAMといった半導体集積回路では、フォトレ
ジストの膜厚が薄くなること及びレジストの形成されて
いる部分の面積が微細化に伴い縮小されることから、以
下の問題が生じている。フォトレジストの膜厚が薄くな
るのは、上記のDRAMでは、Alを主成分とする合金
膜を線幅0.4μm以下、線厚0.65μm程度といっ
た微細な形状にする必要があり、フォトリソグラフィ工
程での焦点深度が極端に狭くなるためである。具体的に
は、これらのDRAMでは、フォトレジストの膜厚は、
1.0μm以下になる。
【0004】図5に、BCl3とCl2を混合したエッチ
ング用ガスにより、Al合金膜をエッチングした際の断
面形状を示す。1は、基板、例えばSi基板であり、4
は、フォトレジストである。レジストが薄いこと及びレ
ジストの形成されている部分の面積の縮小に起因して、
レジストの反応生成物の発生量が少ないため、Al合金
膜2にアンダーカットを生じていることがわかる。この
問題を解決する方法として、エッチング用ガスを非常に
高いイオンエネルギー状態にする方法と、エッチング用
ガスに窒素を添加する方法が考えられる。いずれも、レ
ジストパターンの分解を促進することにより、反応生成
物を増加させる方法である。
【0005】しかしながら、これらの方法では別の問題
が発生する。図6に、BCl3とCl2を混合したエッチ
ング用ガスに窒素を添加した際のエッチング後の断面の
実験結果を示す。レジストパターンが後退するために、
Al合金膜の上端がエッチングされてしまうという問題
である。いいかえると、これらの方法では、Al合金膜
のエッチレートをレジストのエッチレートで除算したも
ので定義される選択比を高くすることができない。薄い
レジストで上記問題を防止するためには、この選択比を
高くする必要がある。
【0006】近年、上記問題点を解決するために、エッ
チング用ガスにアンモニアガスを添加する方法が、試み
られている(日本特許出願:出願公開番号H1-18662
2)。すなわち、アンモニアガスの添加により選択比が
向上するため、良好な形状が得られるというものであ
る。また、レジストパターンの代わりに、酸化膜をマス
クとする方法も試みられている(日本特許出願:出願公
開番号H5-206082)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法も、SiやCuを含むAl合金膜を精度良くエッチ
ングする際には、まだ、大きな問題が実用上、存在して
いた。すなわち、エッチング用ガスとして、三塩化ホウ
素(BCl3)、塩素(Cl2)、クロロホルム(CHC
3)、窒素(N2)の混合ガスを用いる際には、Siや
Cuはこれらのガスによって化学的にエッチングされな
いため、エッチング残さが発生するという問題が未解決
なためである。
【0008】図7に、CuとSiを含むAl合金膜をア
ンモニアガスを添加したガスによって、ドライエッチン
グした際のエッチング後の断面形状を示す。この実験に
おいては、エッチング用ガス(BCl3とCl2の混合ガ
ス)の流量の1/4の流量のアンモニアガスを添加して
いる。図7より明らかなように、微視的に見ると、エッ
チング残さ5が多数発生していることがわかる。
【0009】この残さが発生する要因は、Alを化学的
にエッチングするエッチング用ガスでは、Al合金膜に
含まれるSiやCuをエッチングすることができないた
め、これらのSiやCuがエッチングの進行中にマスク
となってしまうからである。すなわち、SiやCuがマ
スクとなっている部分についてのエッチング速度が遅く
なり、図7のような残さが発生することとなる。
【0010】エッチング残さは、微細化を図る上では大
きな問題であり、この問題はアンモニアガスを単に添加
することによっては、これまで十分には解決されていな
かった。このため、半導体集積回路への製造工程への導
入を図る上で、障害となっていた。本発明は、上述の点
に鑑みて為されたものであって、SiやCuを含むAl
合金膜を精度良くエッチングできる微細化に対応したド
ライエッチング方法を提供し、半導体集積回路の製造工
程を改善することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、半導体基板上にAlを主成分とする合金
膜を形成する工程と、前記合金膜の上にレジストパター
ンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクと
して、Alをエッチングするエッチング用ガスにアンモ
ニアガスを添加したガスにより、前記合金膜をドライエ
ッチングする工程とからなるAl合金膜のドライエッチ
ング方法において、前記アンモニガスの流量が前記エッ
チング用ガスの流量の1/2以上で前記エッチング用ガ
スの流量以下である特徴を有している。
【0012】本発明によれば、SiやCuを含むAl合
金膜の場合であっても、エッチング残さを発生させるこ
となく、微細なパターンにAl合金膜をドライエッチン
グすることができる。すなわち、アンモニアガスの添加
を所定の範囲で行うことよって、Alの表面にアルミニ
ウムナイトライド(AlN)を有効に形成し、Al合金
膜をイオン支援エッチングを主とするメカニズムにより
エッチングする。そのため、Alが存在する部分とSi
やCuが存在する部分のエッチング速度の差を小さくな
り、残さの問題が抑制される。
【0013】従って、線幅0.4μm以下、膜厚0.6
5μm程度の金属膜パターンにおいても、精度よく金属
膜パターンを形成することができるようになり、例え
ば、64MDRAMや256MDRAM)を、歩留まり
良く製造することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を、実施例に基づいて詳細
に説明する。まず、図1(a)に示すように、単結晶シリ
コン基板などの半導体基板1上に、ケイ素1%、銅0.
5%含有する膜厚0.65μm程度のAl合金膜2を形
成する。そして、Al合金膜2の表面に、膜厚1.0μ
m以下の膜厚を備えたフォトレジスト膜3を形成したう
えで、フォトレジスト膜3に周知のフォトリソグラフィ
工程を施すことにより、線幅0.4μm以下のレジスト
パターン4を形成する。
【0015】このようにして、レジストパターン4を形
成した半導体基板1に、以下に示すエッチング条件のも
とで、ドライエッチングを行って、Al合金膜パターン
5を形成した。すなわち、アンモニアガスの流量は、エ
ッチング用ガス(BCl3とCl2の混合ガス)とアンモ
ニアガスの合計の流量に対して、33%である。なお、
エッチング装置としては、平行平板型の反応性イオンエ
ッチング(ReactiveIon Etching)装置を用いた。
【0016】エッチング条件は、ウエハ 温度:70
℃、BCl3流量:50sccm、Cl2流量:50sccm、N
3流量:50sccm、Pressure:200mTorr、RF電
力:250Wである。図1(b)に示すように、アンダー
カットやサイドエッチがなく、レジストの後退もみられ
ず、良好なAl配線の形状が得られていることがわか
る。
【0017】なお、比較例として、アンモニアガスの流
量を変えてドライエッチングを行い、エッチング後の断
面を観察した。その結果、アンモニアガスの流量とエッ
チング後の断面には、大きな相関があることがわかっ
た。すなわち、単にアンモニアガスを添加するだけで
は、良好にエッチングされないことが明らかとなった。
図4に、アンモニアガスの流量比を変えたときのエッチ
ング後の形状等について、その実験結果をまとめる。こ
こで、流量比とは、アンモニアガスの流量を、エッチン
グ用ガスとアンモニアガスの合計の流量で除算したもの
である。エッチング用ガスとしては、BCl3とCl2
混合ガスを用いている。具体的な条件は、ウエハ−温
度:70℃、圧力:200mTorr、RF電力:250
W、BCl3流量:50sccm、Cl2流量:50sccm、N
3流量は、10、12.5、25、50、64、75s
ccmである。
【0018】まず、エッチング残さについて見ると、図
4はアンモニアガスの流量比が33%以上のときに残さ
が発生しないことを示している。すなわち、アンモニア
ガスの流量がエッチング用ガスの流量の1/2以上と大
量に添加したときに、エッチング残さの問題が解決する
ことがわかる。ここで、エッチング残ざが発生しなくな
るメカニズムについて、以下に説明する。エッチング残
さは、Alに含まれるCuやSiが、エッチング用ガス
(例えば、BCl3、Cl2)によっては、化学的にエッ
チングされないことにより生じる。アンモニアガスが多
量に添加されると、Alの表面にAlNが形成される。
AlNはエッチングガスとの反応性が低いため、化学反
応によるエッチング速度は小さくなる。この場合、プラ
ズマ中に存在するイオンのアシストによるエッチングが
支配的となり、AlNはエッチングされることになる。
このようにイオンアシストによるエッチングが支配的と
なると、Alが存在する部分と、SiやCuが存在する
部分のエッチング速度の差が小さくなる。すなわち、エ
ッチングが化学的なエッチングから、イオンアシストの
エッチングへと変化する境界からエッチング残さが生じ
なくなる。
【0019】ただし、多量のアンモニアガスの添加を必
要とするため、この境界の存在は、従来は知られていな
かった。我々は、この実験から、この境界がエッチング
用ガスの流量の1/2であることを初めて見いだした。
一方、エッチングレートについて見ると、アンモニアガ
スの添加は好ましくない結果となる。図2に、エッチン
グレートの実験結果を示す。横軸には、Line&Spac
e:Wを示す。ここで、Line&Spaceとは、マスクパタ
ーン4とパターンのないスペースとが同じ幅で、縞状
に、繰り返し形成されている場合において、そのマスク
パターンの幅をいう。
【0020】図2より明らかなように、アンモニアガス
の添加により、エッチングレートが、大きく低下してい
ることがわかる。一方、窒素を添加した場合には、あま
りエッチングレートは低下していない。エッチングレー
トが低下すると、エッチング時間が増加するため、製造
工程においては、生産性が低下することになる。このこ
とが原因で、これまでエッチング用ガスに大量にアンモ
ニアガスを添加する試みはなされていなかった。半導体
の製造工程において、生産性は重要な項目であり、現実
には0.2μm/min以上のエッチレートが好ましくは、
必要である。図には示していないが、我々の実験では、
生産性を確保するためには、アンモニアガスの添加は、
多くともエッチング用ガスの流量以下であることが必要
であることがわかった。
【0021】以上の結果から、Al合金膜を製造上問題
なくエッチングするには、アンモニアガスを、エッチン
グ用ガスの流量の1/2以上で、エッチング用ガスの流
量以下の割合で添加することが必要であることがわか
る。製造上は、エッチングの度に、BCl3、Cl2、N
3のガスを上記の割合で、混合するよりも、予めエッ
チング用ガスとして、これらが混合されたガスをボンベ
に準備しておく方が好ましい。すなわち、アンモニアガ
スの体積比が、Alをエッチングできるガスの体積の1
/2以上で、1以下の割合で混合されたガスをエッチン
グ用のガスとして、ボンベに準備しておくことが好まし
い。ここで、体積比とは、エッチングの際に、実際にボ
ンベから取り出した状態での混合ガスの体積比をいい、
高圧ボンベ内でガスが液化しているような状態での体積
比を言うものではない。
【0022】また、本発明は、マイクロロ−ディング効
果の低減に対しても、大きな効果があることを以下に、
説明する。ここで、マイクロローディング効果とは、レ
ジストパターンの粗密により金属膜のエッチレートが変
動することを意味している。すなわち、粗いレジストパ
ターンでは、エッチレートが速く、密なレジストパター
ンでは、エッチレートが遅くなる効果をいう。マイクロ
ローディング効果が小さいほど、レジストパターンの粗
密に関係なく均質なエッチングを行うことができ、微細
化パターンの形成が容易になる。
【0023】マイクロローディング効果は、一般に、以
下の3つの原因により生じる。( 1)ラジカル分布のパターン依存性 レジストパターンが密になると、基板へのラジカルの供
給が小さくなり、エッチレートが減少する。 (2)レジストの反応生成物量のパターン依存性 レジストパターンが密になるほど、フォトレジストから
の反応生成物が基板上に多く、存在するため、エッチレ
ートが減少する。 (3)イオンの入射角分布のパターン依存性 レジストパターンが密になると、イオンの入射角が小さ
い角度でないと基板にイオンが到達しないので、エッチ
レートが小さくなる。
【0024】これおらの3つの原因のうち、Al合金膜
のエッチングの場合は、主に(1),(2)が原因となる。こ
のマイクロローディング効果は、線幅0.4μm以下、
線厚0.65μm程度といった微細な金属膜パターンを
形成する場合には、その影響が顕著になって微細パター
ンの形成を妨げる要因となる。
【0025】しかしながら、特に、アンモニアガスを添
加しない従来のドライエッチング方法では、レジストパ
ターンの反応生成物をエッチング側壁に付着させること
でその形状保護を行うために、フォトレジスト反応生成
物の生成量をレジストパターンの粗密に関係なく均一化
するように制御することができない。また、密なパター
ンには、ラジカルの入射量が少ないため、エッチング速
度は遅くなる。これらの要因のために、マイクロローデ
ィング効果を低減できなかった。さらに、従来のエッチ
ングではClラジカルとAlとの反応性が高いため、熱
化学反応が生じる。また、アンモニアガスを添加したと
しても、その流量が小さい場合には、マイクロローディ
ング効果の低減は十分ではない。
【0026】図3は、マイクロローディング効果の実験
値を示す線図である。横軸にLine&Spaceを示し、縦
軸に、マイクロローディング効果を数値化したもの、す
なわち、1.0(μm)のLine&Spaceにおけるエッ
チレートを100%とした場合のエッチレートをプロッ
トしている。図3により明らかなように、本発明では、
アンモニアガスを添加しない場合に比べて、エッチレー
トのLine&Spaceに対する依存性が小さくなり、マイ
クロローディング効果が大幅に低減されているのがわか
る。
【0027】以下、本発明のドライエッチング方法にお
けるエッチング過程を詳細に説明して、マイクロローデ
ィング効果が低減されている理由を示す。アンモニアガ
スを添加すると、エッチング用ガス中にNH2 +,NH+
のイオンもしくはラジカルと、BCl2 +,Cl+等のイオ
ンあるいはラジカルが生じる。NH2 +,NH+等のイオン
もしくはラジカルはNH3ガスに起因して生じる。一
方、BCl2 +,Cl+等のイオンあるいはラジカルはBC
3ガス及びCl2ガスに起因して生じる。
【0028】このようなイオンもしくはラジカルを含有
するエッチング用ガスを半導体基板1に供給すると、ま
ず質量の小さいNH2 +,NH+等のイオンもしくはラジカ
ル(N原子を含んでいる)がAl合金膜2と反応する。
そのため、エッチング用ガスが供給されたAl合金膜2
の表面にはまず、Al−N層が形成されることになる。
【0029】Al合金膜2の表面にAl−N層が形成さ
れたのち、質量の大きいBCl2 +,Cl+等のイオンある
いはラジカルがAl合金膜2の表面においてイオンアシ
ストによりAlClxNyを形成する。これがエッチング
生成物となって気化してエッチングが進行する。このと
き、エッチング側壁は先に形成されたAl−N層によっ
て保護されているので、サイドエッチは防止される。す
なわち、エッチング側壁を保護する層はレジストパター
ン4をスパッタすることで生じる反応生成物ではなく、
エッチング用ガスの成分(NH2 +,NH+等のイオンもし
くはラジカル)とAl合金膜2との反応によって形成さ
れる。
【0030】このような反応を起こすNH2 +,NH+等の
イオンもしくはラジカルは質量の小さな粒子であるた
め、N2ガスを添加した場合と比較して、イオンスパッ
タによるレジストパターン4の分解反応は抑制される。
従って、レジストパターン4の分解反応が抑制されてレ
ジストパターン反応生成物が減少する結果、レジストパ
ターン4に多少の粗密があってもレジストパターン反応
生成物の発生量はあまり変動しなくなる。また、Al膜
の表面には、塩素ラジカルと反応性の低いAlNが形成
されているため、化学反応によるエッチングは低減さ
れ、イオンアシストによるエッチングが支配的となる。
このため、ClラジカルとAlとの熱化学反応は低減さ
れている。そのため、レジストパターン4の粗密によっ
て生じるレジストパターン反応生成物の発生量変動と、
ラジカル分布のパターン依存性を主原因とするエッチレ
ート変動が小さくなり、これによってマイクロローディ
ング効果は低減されることになる。
【0031】ただし、図4に示すようにマイクロローデ
ィング効果を十分に低減するためには、アンモニアガス
の流量比を20%以上にすることが必要である。すなわ
ち、一定以上のアンモニアガスの供給がなければ、上記
の効果が十分に得られないからである。本発明では、残
差の観点から、アンモニアガスの流量比を33%以上と
するので、マイクロローディング効果を低減することに
おいても有効である。
【0032】なお、本実施例において、エッチング用ガ
スは、BCl3,Cl2ガスを用いたが、本発明は、上述
のように、塩素系ガスとして、SiCl4,CHCl3
HClの内の少なくとも一つのガスとアンモニア(N
3)とを混合させたガスでもよく、臭素系のガスとし
て、BBr3,Br2,HBrの内の少なくとも一つのガ
スとアンモニア(NH3)とを混合させたガスでもよい。
【0033】また、本実施例では、金属膜をAl合金膜
2とした場合の例を示したが、この他、次のような金属
を用いた金属膜においても本発明は実施できる。 エッチング用ガスとして塩素系ガスとアンモニアとの混
合ガスを用いた場合 ・Al(アルミニウム)−Sc(スカンジウム)合金 ・Ge(ゲルマニウム) ・Ti(チタン) ・Zr(ジルコニウム) ・Mo(モリブデン) ・W(タングステン) ・Cu(銅) ・Ag(銀) ・Au(金) エッチング用ガスとして臭素系ガスとアンモニアとの混
合ガスを用いた場合 ・Al(アルミニウム)−Sc(スカンジウム)合金 ・Ge(ゲルマニウム) ・Ti(チタン) ・Cu(銅) ・Ag(銀) エッチング用ガスとしてフッ素系ガスとアンモニアとの
混合ガスを用いた場合 ・Ge(ゲルマニウム) ・Ti(チタン) ・W(タングステン) ・Ag(銀) ・Au(金)
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、SiやC
uを含むAl合金膜の場合であっても、エッチング残さ
を発生させることなく、微細なパターンにAl合金膜を
ドライエッチングすることができる。すなわち、アンモ
ニアガスの添加を所定の範囲で行うことよって、Alの
表面にアルミナイトライド(AlN)を有効に形成し、
Al合金膜をイオン支援エッチングを主とするメカニズ
ムによりエッチングする。そのため、Alが存在する部
分とSiやCuが存在する部分のエッチング速度の差を
小さくなり、残さの問題が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のドライエッチング工程の前後
におけるAl合金膜の断面の模式図
【図2】各種のエッチングガスにおけるマスクパターン
の幅とエッチングレートとの関係の実験値を示す図
【図3】各種のエッチングガスにおけるマスクパターン
の幅とマイクロローディング効果との関係の実験値を示
す図
【図4】アンモニアガスの流量比に対する、エッチング
後の形状、マイクロローディング効果、およびエッチン
グ残さの関係の実験結果を示した図
【図5】BCl3とCl2の混合ガスにより、Al膜をド
ライエッチングしたときの断面の模式図
【図6】BCl3とCl2とN2との混合ガスにより、A
l膜をドライエッチングしたときの断面の模式図
【図7】BCl3とCl2とNH3との混合ガスにより、
Al合金膜をドライエッチングしたときの断面の模式図
【符号の説明】
1 基板 2 Al合金膜 3 レジストパターン形成前のフォトレジスト膜 4 レジストパターン 5 残さ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に合金膜を形成する工程と、
    前記合金膜の上にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして前記合金膜をエッ
    チング用ガスにアンモニアガスを添加したガスによりド
    ライエッチングする工程とからなる合金膜のドライエッ
    チング方法において、前記アンモニガスの流量が前記エ
    ッチング用ガスの流量の1/2以上で前記エッチングガ
    スの流量以下であることを特徴とする合金膜のドライエ
    ッチング方法。
  2. 【請求項2】前記合金膜が、Alを含むものであること
    を特徴とする請求項1に記載のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】前記エッチング用ガスは、塩素系のガスで
    あることを特徴とする請求項2に記載のドライエッチン
    グ方法。
  4. 【請求項4】前記塩素系ガスは、BCl3、SiCl4
    Cl2、CHCl3、または、HClの内の少なくとも1
    種類以上のガスを含むものであることを特徴とする請求
    項3に記載のドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】前記エッチング用ガスは、臭素系のガスで
    あることを特徴とする請求項2に記載のドライエッチン
    グ方法。
  6. 【請求項6】前記臭素系ガスは、BBr3、Br2、また
    は、HBrの内の少なくとも1種類以上のガスを含むも
    のであることを特徴とする請求項5に記載のアルミニウ
    ム合金膜のドライエッチング方法。
  7. 【請求項7】前記合金膜が、少なくとも銅およびケイ素
    の一方を含むものであることを特徴とする請求項2に記
    載のアルミニウム合金膜のドライエッチング方法。
  8. 【請求項8】塩素系ガスに、前記塩素系ガスの体積比の
    1/2以上で1以下の体積比のアンモニアガスを添加し
    たエッチング用ガス。
  9. 【請求項9】前記塩素系ガスは、BCl3、SiCl4
    Cl2、CHCl3、または、HClの内の少なくとも1
    種類以上のガスを含むものであることを特徴とする請求
    項8に記載のエッチング用ガス。
  10. 【請求項10】臭素系ガスに、前記臭素系ガスの体積比
    の1/2以上で1以下の体積比のアンモニアガスを添加
    したエッチング用ガス。
  11. 【請求項11】前記臭素系ガスは、BBr3、Br2、ま
    たは、HBrの内の少なくとも1種類以上のガスを含む
    ものであることを特徴とする請求項10に記載のエッチ
    ング用ガス。
JP9007274A 1996-01-22 1997-01-20 アルミニウム合金膜のドライエッチング方法と、その方法に用いるエッチング用ガス Pending JPH09266211A (ja)

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