JPH09265252A - ホログラムの製造方法及び露光装置 - Google Patents

ホログラムの製造方法及び露光装置

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JPH09265252A
JPH09265252A JP9915596A JP9915596A JPH09265252A JP H09265252 A JPH09265252 A JP H09265252A JP 9915596 A JP9915596 A JP 9915596A JP 9915596 A JP9915596 A JP 9915596A JP H09265252 A JPH09265252 A JP H09265252A
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JP
Japan
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photosensitive member
light
hologram
optical path
control means
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Withdrawn
Application number
JP9915596A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Kurokawa
和雅 黒川
Tomoyuki Kanda
知幸 神田
Atsuro Ishizuka
敦朗 石塚
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1光束法による透明度の高いホログラムの製
法及び露光装置の提供。 【解決手段】 外部から印加する信号により内部を透過
する光の光路長を変えられる光路長制御手段21又は外
部から印加する信号により被記録物体もしくは被記録物
体の位置を移動させることのできる移動手段を用いて参
照光31又は物体光320,32の光路長を制御する。
フレネル型ホログラムを製作する場合には,感光部材8
1の一方の側に拡散部材82等の被記録物体を他方の側
にハーフミラー15を配置し,リップマン型ホログラム
が形成されないように光路長制御手段21または移動手
段を操作し干渉縞の山谷の位置を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,1光束露光法によりシャープな
干渉縞を形成することの出来るホログラムの製造方法及
び露光装置に関する。
【0002】
【従来技術】オーバーヘッドプロジェクターやスライド
プロジェクターは,同一の場所で同一の表示像を多数の
人が見るために用いられている。これらのプロジェクタ
ー(投射器)には,いずれもスクリーンが必要であり,
上記スクリーンは像を明るく表示すると共に特定の光を
効率良く反射するようなものが求められている。このよ
うな要求を満たすものとして,ホログラムに光の拡散体
を記録し且つホログラムの波長選択性を利用したホログ
ラムスクリーンが提案されている(特公平5−8591
0号公報,特開平5−333435号公報,特開平5−
5953号公報等)。
【0003】上記各公報に示されたホログラムスクリー
ンは,いずれも所謂2光束露光法によって製作されたフ
レネル型のホログラムスクリーンである。即ち,図18
に示すように,レーザー光源91から放射されたレーザ
ービーム30をハーフミラー911により2つの光路に
分割し,それぞれの光路が参照光31と物体光32とを
形成し,感光部材81に干渉縞を形成する。そして,物
体光32は,拡散体92を透過してなる散乱光であり,
同図の波形の表示は,散乱光であることを模式的に図示
したものである。。同図において,符号912はミラ
ー,符号913,914はレーザービーム30を発散光
に変換する発散レンズである。
【0004】しかしながら,2光束露光法では,図18
から容易に分かるように,光路の前段においてレーザー
ビーム30を物体光32と参照光31との2つの光路に
分離し,それぞれ別々の光路を進むからそれぞれの光路
に発生する空気(光路媒体)のゆらぎによって位相差が
変化し,露光中に干渉縞に乱れが生じやすいという問題
がある。そのため干渉縞のシャープさが減少し,ホログ
ラムの回折効率が低下する。
【0005】図18では,物体光32と参照光31とを
感光部材81の同一面から照射するから,フレネル型ホ
ログラムが形成されるが,感光部材81の両面から物体
光32と参照光31とを照射するリップマン型ホログラ
ムを製作する場合においても,同様の問題がある。
【0006】図18に示す2光束露光方法に対して,図
19に示すように,レーザービーム30を分割しない,
いわゆる1光束法によるフレネル型ホログラムの露光方
法がある。この方法では,感光部材81と拡散体92と
をシリコンオイル等の屈折率調整液を介して密着し,感
光部材81の直前まで参照光31と物体光32とが同一
光路を進むから,光路に発生する空気(光路媒体)のゆ
らぎによって,露光中に干渉縞に乱れが生ずるというこ
とはない。
【0007】しかしながら,拡散体92を感光部材81
に密着して配置するため参照光31と物体光32との間
に明確な区別がなくなり,上記フレネル型ホログラムス
クリーンは所望の指向性が殆ど無く,ホログラムとして
の透明性に欠けたものとならざるを得ない。また,露光
中に屈折率調整液が流動する等の現象も避けられず,こ
れによって干渉縞に乱れが生ずる。
【0008】また,図19に示す拡散部材92に換え
て,拡散部材を記録したマスターホログラムを用いる方
法もある(特開平5−232854号公報参照)。この
場合には,上記の問題点に加えて,更に,マスターホロ
グラムに含まれるノイズがホログラムスクリーンにも記
録されるという不具合がある。
【0009】なお,図20に示すように,拡散体92を
感光部材81の反対側に配置し,感光部材81を透過し
拡散体92で反射した物体光32と,前記参照光31と
により,リップマン型のホログラムスクリーンを製作す
る方法もある。この場合には,参照光31から分離され
た後の物体光32の光路は,比較的短くなるから,上記
空気(光路媒体)のゆらぎによる問題は,相対的に小さ
くなる。しかしながら,感光部材81と拡散体92の間
を往復する物体光32の光路における空気のゆらぎによ
る不具合は,上記1光束法によるリップマン型ホログラ
ムの製作の場合にも,依然として残っている。
【0010】なお,かかる光路内の媒体(空気)のゆら
ぎによる干渉縞の乱れは,ホログラムスクリーンの場合
だけに生ずる問題ではなく,他のホログラム素子を製造
する場合にも存在する一般的な問題ということが出来
る。
【0011】
【解決しようとする課題】本発明は,かかる従来の問題
点に鑑みてなされたものであり,露光中の光路内の媒体
(空気)のゆらぎによる干渉縞の乱れを抑制し,シャー
プな干渉縞を形成して効率の良いホログラムを製造する
方法及びホログラムの露光装置を提供しようとするもの
である。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1記載のホログラムの製造方
法は,1光束露光法によるリップマン型ホログラムの製
造方法でり,かつ光路長制御手段が感光部材と被記録物
体との間に配置されていることを特徴とする。そして,
感光部材に形成される干渉縞を光センサー等で監視し,
感光部材に所望の干渉縞が形成されるよう上記光路長制
御手段を操作する。本発明の製造方法は,1光束露光法
であるから,参照光と物体光の光路が感光部材の近傍ま
で分離されず,従って光路内の媒体(空気)のゆらぎに
よる干渉縞の乱れは生じ難い。
【0013】更に,本発明では,感光部材に形成される
干渉縞を光センサー等で監視し,光路長制御手段を操作
することが出来るから,感光部材と被記録物体の間を往
復する物体光だけの光路における空気のゆらぎによる干
渉縞の乱れも補正することができる。即ち,図20に示
したリップマン型ホログラムの露光工程では,感光部材
81と被記録物体としての拡散体92の間を往復する物
体光の光路における空気のゆらぎによって渉縞の乱れが
生じたが,本発明の製造方法では,それを抑制すること
ができる。そのため,請求項1記載の製造方法によれ
ば,露光中の干渉縞を確実に安定させることが可能とな
り,極めて透明度の高いリップマン型ホログラムを製造
することができる。
【0014】そして,上記ホログラム製造方法は,請求
項2記載の露光装置を用いて実現することが出来る。即
ち,光源と,感光部材を取り付ける保持部材と,感光部
材の一方の側から参照光を照射する光学系と,被記録物
体を保持する支持部材と,上記光路長制御手段と,上記
感光部材に形成される干渉縞を検知する光センサーと,
光センサーの出力に基づいて光路長制御手段を制御する
制御手段とを設け,露光中に光センサーを介して干渉縞
を監視し,所望の干渉縞が形成されるよう光路長制御手
段を操作する。
【0015】そして,上記光路長制御手段には,例え
ば,電流や電磁波等により熱を加えることにより体積膨
張により膜厚dを変化させて光路長d×n(n=屈折
率)を変えるもの,光路中に屈折率nの透光性の流体や
固体を出し入れしその投入量(光路に沿った厚さd)を
制御し光路長d×nを変化させるもの,電界や磁界を印
加して屈折率nを変化させ光路長d×nを変えるもの等
がある。
【0016】一方,請求項3記載のホログラムの製造方
法は,請求項1記載のホログラムの製造方法において,
光路長制御手段に換えて,外部から印加する操作信号に
よって上記感光部材または被記録物体の位置を移動する
ことの出来る移動手段を設けたものであり,上記移動手
段を前記光路長制御手段と同様に制御することにより請
求項1記載の製造方法と同様の効果を得ることができ
る。
【0017】そして,上記ホログラム製造方法は,請求
項4記載の露光装置を用いて実現することができ,請求
項4記載の露光装置は,請求項2記載の露光装置におい
て光路長制御手段を上記移動手段に換えたものであり,
同様の効果を得ることができる。そして,上記移動手段
には,例えば,印加する電圧に応じて伸縮する圧電素子
を用いたピエゾアクチュエータ等があり,ピエゾアクチ
ュエータに感光部材や被記録物体を取り付けて印加電圧
を変えてこれらの部材を所望の位置に移動させることが
できる。
【0018】次に,請求項5記載のホログラムの製造方
法は,1光束露光法によるフレネル型ホログラムの製造
方法でり,感光部材の一方の側にはハーフミラーを他方
の側には入射光を反射させる被記録物体を配置し,感光
部材の一方の側から入射させる参照光の光路または被記
録物体を反射した物体光の光路中に,前記光路長制御手
段を設けることを特徴とする。そして,上記参照光と上
記被記録物体で反射して感光部材に入射する物体光とに
よって形成されるリップマン型ホログラムの形成を上記
光路長制御手段を調整して抑制し,上記参照光と被記録
物体で反射しハーフミラーで再反射した2次反射物体光
とによって形成されるフレネル型ホログラムだけが形成
されるようにする。
【0019】即ち,本発明にかかる光学系から光路長制
御手段を除いた光学系の配置は,例えば,図17に示す
ような構成になり,ハーフミラー15と感光部材81と
を透過して被記録物体89で反射される物体光320,
32は,被記録物体89で反射して感光部材81に入射
する1次の物体光320と,被記録物体89で反射した
後ハーフミラー15で再反射した2次反射物体光32と
があり,このままでは,上記1次物体光320と参照光
31とによりリップマン型ホログラムが形成され,上記
2次物体光32と参照光31とによりフレネル型ホログ
ラムが2重に形成されることになる。そして,後述する
ように,上記のような光学系によるリップマン型ホログ
ラムの干渉縞の山谷の周期はフレネル型ホログラムの山
谷の周期よりも大幅に短くなる(後述する(1)式参
照)。
【0020】しかしながら,本発明では,露光中に前記
光路長制御手段を操作し,上記リップマン型ホログラム
の干渉縞の形成だけを抑制する。このようなリップマン
型ホログラムの干渉縞の抑制は,例えば,フレネル型ホ
ログラムの干渉縞が残存出来るような短い範囲内で露光
中に干渉縞の山谷の位置を移動させ,山谷が相殺しあう
ことによりリップマン型ホログラムの干渉縞だけをを平
滑化してしまうことにより実現することができる。
【0021】上記干渉縞の平滑化は,例えば,請求項8
記載のように,リップマン型ホログラムの干渉縞が,露
光中にその干渉縞の間隔の略半分の距離(山と谷の距
離)だけ移動するよう前記光路長制御手段を操作し,干
渉縞の山と谷とが時期をずらして重なり合って相殺する
ようにして,干渉縞を平滑化することが出来る。一方,
フレネル型ホログラムは干渉縞の山谷の周期は,通常上
記リップマン型ホログラムの周期の2倍以上あるから,
リップマン型ホログラムの干渉縞の半周期だけ移動させ
てもその干渉縞は消失することなく保持される。
【0022】上記のように,請求項5のホログラム製造
方法によれば,フレネル型ホログラムだけを形成するこ
とが出来る。そして,図19によって製作されたフレネ
ル型ホログラムとは異なり,物体光と参照光とが明確に
区分され透明度の高いホログラムを得ることが出来る。
なお,露光中にフレネル型ホログラムの干渉縞を浮動さ
せることになるが,本発明での干渉縞の浮動は,予め設
定された所定の手順に従って所定の結果が得られるよう
に行うものであり,空気(媒体)のゆらぎによる場合の
ように,受動的で不定の結果をもたらすものとは本質的
に異なるものである。そして,特に,拡散反射体を記録
してホログラムスクリーンを製作する場合には,均一な
ホログラムスクリーンを得ることが出来る。
【0023】そして,上記請求項5記載のホログラム製
造方法は,請求項6記載の露光装置を用いて実現するこ
とが出来る。即ち,光源と,感光部材を取り付ける保持
部材と,感光部材の一方の側から参照光を照射する光学
系と,上記光学系と感光部材との間に配置されたハーフ
ミラーと,被記録物体を保持する支持部材と,上記上記
感光部材の前段または後段に配置された光路長制御手段
と,光路長制御手段を制御する制御手段とを設け,上記
制御手段は,被記録物体で反射して感光部材に入射する
物体光と参照光とによって形成されるリップマン型ホロ
グラムの形成が抑制されるよう前記のような方法により
上記光路長制御手段を制御する。
【0024】次に,請求項7記載のホログラムの製造方
法は,1光束露光法によるフレネル型ホログラムのもう
一つの製造方法でり,請求項5記載の製造方法におい
て,光路長制御手段に換えて,感光部材または被記録物
体の位置を移動する移動手段を設けたものである。そし
て,上記移動手段を操作し,参照光と被記録物体で反射
して直接感光部材に入射する物体光とによって形成され
るリップマン型ホログラムの形成を抑制する。リップマ
ン型ホログラムだけを抑制することが出来る理由及び抑
制方法は,請求項5の発明で説明したのと同様である。
【0025】そして,リップマン型ホログラムだけを抑
制することは,前記のように,例えば請求項8記載の方
法により可能である。また,上記移動手段には,例え
ば,印加する電圧に応じて伸縮する圧電素子を用いたピ
エゾアクチュエータ等があり,ピエゾアクチュエータに
感光部材や被記録物体を取り付けて印加電圧を変えてこ
れらの部材を所望の位置に移動させることができる。
【0026】そして,上記請求項7記載のホログラム製
造方法は,請求項9記載の露光装置を用いて実現するこ
とが出来る。即ち,光源と,感光部材を取り付ける保持
部材と,感光部材の一方の側から参照光を照射する光学
系と,上記光学系と感光部材との間に配置されたハーフ
ミラーと,被記録物体を保持する支持部材と,上記上記
感光部材の前段または後段に配置された移動手段と,移
動手段を制御する制御手段とを設け,上記制御手段は,
被記録物体で反射して感光部材に入射する物体光と参照
光とによって形成されるリップマン型ホログラムの形成
が抑制されるよう上記移動手段を制御する。リップマン
型ホログラムの形成だけを抑制する方法は同様であり,
例えば請求項10記載の方法によって可能である。
【0027】なお,光路長制御手段または移動手段を操
作して上記リップマン型ホログラムの干渉縞を消去また
は抑制する制御の方式は,予め計算や実験により定めた
手順に従ってオープン制御(プログラム制御)を行って
もよいが,干渉縞を検知しつつフィードバック制御を行
ってもよい。例えば,請求項11記載のように,感光部
材に形成された干渉縞を検知する光センサーを設け,制
御手段は光センサーの出力に基づいて前記光路長制御手
段または移動手段をフィードバック制御する。
【0028】そして,請求項12及び請求項14記載の
ように,上記被記録物体を拡散部材とすることにより,
ホログラムスクリーンを製作することができる。また,
請求項13及び請求項15記載のように,被記録物体を
反射光学素子とすることにより,ホログラフィック光学
素子を製作することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本例は,図1に示すように,コヒーレントなレーザー光
30を放射する光源11と,ホログラムを形成する感光
部材81を取り付ける保持部材12と,光源11から放
射されたレーザー光30を保持部材12に取り付けられ
た感光部材81の一方の側から照射する光学系(ミラー
131,レンズ132)と,感光部材81の他方の側に
被記録物体としての拡散反射体82を保持する支持部材
14と,上記光学系と感光部材81との間に配置された
ハーフミラー15と,感光部材81の後段に配置され外
部から印加する操作信号によって内部を透過する光の光
路長を変化させることの出来る光路長制御手段21と,
光路長制御手段21の操作信号を制御する制御手段20
とを有するホログラム露光装置10である。
【0030】そして,ハーフミラー15を透過して感光
部材81に入射する光を参照光31とし,ハーフミラー
15と感光部材81とを透過して拡散反射体82で反射
しハーフミラー15で再反射した光を物体光32として
フレネル型ホログラムを形成すると共に,制御手段20
は,参照光31と拡散反射体82で反射して感光部材8
1に入射する1次物体光320とによって形成されるリ
ップマン型ホログラムの形成が抑制されるよう光路長制
御手段21を制御する。
【0031】即ち,制御手段20は,感光部材81に形
成されるリップマン型ホログラムの干渉縞の位置が,露
光中に上記干渉縞の間隔の略半分の距離だけ移動するよ
う予め定められたスケジュールに従って光路長制御手段
21を操作し,上記リップマン型ホログラムの形成を抑
制し,フレネル型ホログラムだけが形成されるようにす
る。同図において破線201は電気配線を示す。以下に
その理由と方法を具体的に詳説する。
【0032】感光部材81は,感光材811と感光材8
11を保持する基板812とからなり,感光材811
は,例えば,重クロム酸ゼラチン,フォトポリマー等で
ある。また,拡散反射体82は,凸形の曲面を形成した
スリガラス,オパールガラス等の部材である。そして,
感光部材81(感光材811)に形成される干渉縞の間
隔(山谷の周期)dは,次式によって表すことができ
る。 d=λo /〔2{n2 ±n(n2 −sin2 θr )}0.5 0.5 ・・・(1) なお,上式においてnは,感光部材81の平均屈折率,
λo は参照光31の波長,θr は参照光31の感光部材
81への入射角度,負号(−)はフレネル型(透過型)
ホログラムの場合(−90°<θr <90°)を示し,
負号(+)はリップマン型(反射型)ホログラムの場合
(90°<θr <270°)を示す。
【0033】そして,露光中に干渉縞を上記間隔dの1
/2だけ浮動させれば,干渉縞の山と谷とが重なるのと
等価となり,干渉縞は平坦化して形成されなくなり,逆
に1/4だけ浮動しても干渉縞は形成されホログラムは
記録される。例えば,屈折率nを1.56,波長λo
514.5nmとするとフレネル型ホログラムの最小間
隔diは0.484ミクロンとなり,リップマン型ホロ
グラムの最大間隔daは0.175ミクロンとなる。
【0034】そのため,上記リップマン型ホログラムに
おける最大間隔daの1/2である0.088ミクロン
だけ干渉縞を浮動させれば,リップマン型ホログラムは
形成されず,一方,フレネル型ホログラムに対しては,
上記0.88ミクロンは上記最小間隔diの1/4以下
であるから,フレネル型ホログラムは形成されることと
なる。従って,光路長制御手段21の膜厚や屈折率を変
化させ光路長を例えば,0.04〜0.121ミクロン
の間で周期的に変化させることにより,フレネル型ホロ
グラムだけを形成し,リップマン型ホログラムを形成し
ないようにすることができる。
【0035】光路長制御手段21は,例えば,図1に示
すように,タングステンやある種の有機物など適当な電
気抵抗と温度膨張係数を有する板に電流を流して温度を
制御し,温度によって伸縮する板厚Lの変化ΔLによっ
て板厚方向の光路長をΔL×nだけ変えるもの,あるい
は,電流を流す代わりに熱線を照射して温度を変化さ
せ,温度による伸縮によって光の透過距離Lを変えて光
路長を変えるもの等がある。また,屈折率を変えて光路
長を変えるタイプものとして,例えば,可変圧電源から
印加する電圧(電界)を変化させて屈折率nを変える光
音響光学素子などがある。
【0036】上記のように,本例によれば,1光束露光
法であるから,参照光と物体光の光路が感光部材の近傍
まで分離されず,従って光路内の媒体(空気)のゆらぎ
による干渉縞の乱れは生じ難い。また,図19によって
製作されたフレネル型ホログラムとは異なり,物体光と
参照光とが明確に区分され透明度の高いホログラムを得
ることが出来る。
【0037】実施形態例2 本例は,図2に示すように,実施形態例1において,光
路長制御手段21を感光部材81とハーフミラー15と
の間に配置した実施形態例である。この場合には,光路
長制御手段21の光路長をΔnLだけ変化させると,参
照光31の光路長が上記ΔnLだけ変化し,物体光32
の光路長が2×ΔnLだけ変化する。
【0038】そして,参照光31及び物体光32が共に
光路長制御手段21を透過するから,光路長制御手段2
1の吸収率が大きい場合にも,参照光31と物体光32
の強度のアンバランスが大きくなることがない。即ち,
光路長制御手段21の吸収率が大きい場合,実施形態例
1では参照光31と物体光32の強度のアンバランスが
大きくなるが,本例ではそのようなことがない。その他
については,実施形態例1と同様である。
【0039】実施形態例3 本例は,図3に示すように,実施形態例1において,光
路長制御手段21を感光部材81の基板812の間に埋
め込み一体化したものである。図1,図2に示す配置の
場合には,光路長制御手段21と空気との界面において
反射が生ずるが,本例では光路長制御手段21が屈折率
の差の少ない基板812に埋め込まれているため,光路
長制御手段21の界面での反射が生じなくなる。その他
については,実施形態例1と同様である。
【0040】実施形態例4 本例は,図4に示すように,実施形態例3において,光
路長制御手段21に換えてハーフミラー15を感光部材
81の基板812の間に埋め込み一体化したものであ
る。その他については実施形態例3と同様である。
【0041】実施形態例5 本例は,図5に示すように,実施形態例1において,各
部材81,82,21,15の間に屈折率調整液16を
介設させ,各部材81,82,21,15の界面での反
射を抑制するようにしたもう一つの実施形態例である
(感光部材81と光路長制御手段21との間,及び感光
部材81とハーフミラー15との間の屈折率調整液は図
示を省略する)。その他については実施形態例1と同様
である。
【0042】実施形態例6 本例は,図6に示すように,実施形態例1において,光
路長制御手段21に換えて,拡散反射体82を移動させ
る移動手段としてのピエゾアクチュエータ22を用いて
物体光32,320の光路長を変動させるようにしたも
う一つの実施形態例である。
【0043】即ち,ピエゾアクチュエータ22は,制御
手段20を介して印加される電圧によって伸縮し,拡散
反射体82の位置を変化させる。例えば,圧電セラミツ
クスを用いた積層型ピエゾアクチュエータ22では,1
KV/mmの電界を印加すると,電界の方向に約0.1
%だけ大きさが伸びる。従って,1mmの厚さの圧電セ
ラミツクスを用いれば,上記電界のオンオフにより±1
ミクロン変化することとなる。その他については,実施
形態例1と同様である。
【0044】実施形態例7 本例は,図7に示すように,実施形態例1において,他
の光路長制御手段22を配置したもう一つの実施形態例
である。即ち,光路長制御手段22は,隔壁221,2
22の間に循環ポンプ223を介して一定の屈折率を有
する流体を流入または流出させて,光路長を変化させ
る。隔壁221,222の間隔をGとし,空気と流体の
屈折率との差をnとすると,流体を流入または流出させ
ることにより,光路長は±nGだけオンオフ変化する。
なお,流体に換えて板状の部材を隔壁221,222の
間に出し入れさせるようにしても良い。その他について
は,実施形態例1と同様である。
【0045】実施形態例8 本例は,図8に示すように,実施形態例6において,各
部材81,82,15の間に屈折率調整液16を介設さ
せ,各部材81,82,15の界面での反射を抑制する
ようにしたもう一つの実施形態例である(感光部材81
とハーフミラー15との間の屈折率調整液は図示を省略
する)。その他については実施形態例6と同様である。
【0046】実施形態例9 本例は,実施形態例8において,被記録物体を拡散反射
体82から凸面鏡等の反射型光学部品84に変更したも
う一つの実施形態例である。これにより,光学部品84
を記録したホログラフィック光学素子を製作することが
出来る。その他については実施形態例8と同様である。
【0047】実施形態例10 本例は,図10に示すように,実施形態例8において,
拡散部材82とピエゾアクチュエータ22とを幾つかの
拡散素子821〜830及びピエゾアクチュエータ素子
220とに分割し,1個のハウジング41に収容したも
う一つの実施形態例である。そして,ピエゾアクチュエ
ータ素子220をそれぞれ別個の電源201で制御す
る。その結果,形成される干渉縞を感光部材81の場所
別に制御することが可能となり,より精度の高い制御が
可能となる。また,大型のホログラムスクリーンを一回
の露光により製作することができる。その他について
は,実施形態例8と同様である。
【0048】実施形態例11 本例は,図11に示すように,実施形態例10におい
て,拡散素子831〜837及びピエゾアクチュエータ
素子220の個数を若干変更すると共に,拡散素子83
1〜837の表面を平面化したものである(電源201
は図示省略)。即ち,本例では,実施形態例8で示した
曲面の拡散部材82を平面の拡散素子831〜837の
集合として近似したものである。平面化されているため
拡散素子831〜837の製造が容易となる。その他に
ついては実施形態例10と同様である。
【0049】実施形態例12 本例は,図12に示すように,実施形態例11におい
て,拡散素子831〜837に換えて平面鏡841〜8
47を用いたもう一つの実施形態例である。即ち,実施
形態例9の凸面鏡を平面鏡841〜847の集合として
近似したものである。平面化されているため平面鏡84
1〜847の製造が容易となる。その他については実施
形態例11と同様である。
【0050】実施形態例13 本例は,図13に示すように,実施形態例12におい
て,感光部材81に形成された干渉縞のコントラストを
検知する光センサー25を設けて,干渉縞を検知しつつ
ピエゾアクチュエータ220を制御するようにしたもう
一つの実施形態例である。
【0051】同図では,光センサー25を1個だけ設け
た例を示したが,複数設けてもよい。また,光センサー
25は,露光に用いる参照光31(物体光32)の波長
を検知するものであってもよいが,露光光とは別の光3
9を放射して,この光39を検知するようにしてもよ
い。その他については実施形態例12と同様である。ま
た,このような,光センサー25は実施形態例12に限
らず他の実施形態例において適用することができる。
【0052】実施形態例14 本例は,図14に示すように,実施形態例12におい
て,発散レンズ132を用いないで,回動可能な回転ミ
ラー135を回転させてビーム30を感光部材81の表
面に次々と走査し,干渉縞を感光部材81の全面に形成
するようにした実施形態例である。その他については実
施形態例12と同様である。
【0053】実施形態例15 本例は,図15に示すように,実施形態例1において,
ハーフミラー15を配置せず,参照光31と拡散部材8
2は反射した1次反射物体光320とによりリップマン
型ホログラムスクリーンを形成するようにした他の実施
形態例である。そして,光センサー25を用いて感光部
材81に形成される干渉縞を検知し,光路長制御手段2
1を操作してシャープな干渉縞が形成されるよう制御す
る。その他については実施形態例1と同様である。
【0054】実施形態例16 本例は,図16に示すように,実施形態例15におい
て,拡散部材85を感光部材81の前段に配置してフレ
ネル型ホログラムを形成するすると共に,干渉縞を監視
するモニター(パターン認識装置)26を設けたもう一
つの実施形態例である。拡散部材85は,透明なプレー
ト853に複数のプリズム854を等間隔に取り付け,
プリズム854の2つの面にに拡散板851と反射板8
52とを取り付けたものである。
【0055】そして,発散光301の一部は,拡散板8
51を透過することなく参照光31として感光部材81
に入射し,発散光301の他の一部は拡散板851を透
過し散乱光となり,反射板852で反射し,もしくは直
接感光部材81に入射して物体光325となる。そし
て,本例の構成では被記録物体が感光部材81の前段に
配置されるのでリップマン型ホログラムが形成されるこ
とは無く,且つ参照光31と物体光32とは明瞭に区分
されている。上記構成により,感光部材81の複数の部
位に局部的に上記参照光31と物体光325とによる干
渉縞が形成されるようになる。
【0056】そして,感光部材81の裏面側に配置した
モニター26を用いて感光部材81に形成される干渉縞
を監視し,シャープな干渉縞が形成されるよう光路長制
御手段21を制御する。また,本例では,反射板852
を設けてあるのでこれにより入射光の入射角度を調整す
ることができ,この角度を変えることにより再生時のホ
ログラムの視域を広くすることができる。そして,感光
部材81を移動することにより感光部材81の全面に均
一にホログラムを形成することができる。その他のつい
ては実施形態例15と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図2】実施形態例2のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図3】実施形態例3のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図4】実施形態例4のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図5】実施形態例5のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図6】実施形態例6のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図7】実施形態例7のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図8】実施形態例8のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図9】実施形態例9のホログラム露光工程の各部材の
配置と光路を示す図。
【図10】実施形態例10のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図11】実施形態例11のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図12】実施形態例12のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図13】実施形態例13のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図14】実施形態例14のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図15】実施形態例15のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図16】実施形態例16のホログラム露光工程の各部
材の配置と光路を示す図。
【図17】請求項5記載の露光工程の構成から光路長制
御手段を除いた場合の各部材の配置と光路をの1例を示
す図。
【図18】2光束露光法による従来のフレネル型ホログ
ラムスクリーンの露光工程の各部材の配置と光路を示す
図。
【図19】1光束露光法による従来のフレネル型ホログ
ラムスクリーンの露光工程の各部材の配置と光路を示す
図。
【図20】1光束露光法による従来のリップマン型ホロ
グラムスクリーンの露光工程の各部材の配置と光路を示
す図。
【符号の説明】
21...光路長制御手段, 31...参照光, 32,320...物体光, 81...感光部材, 82...拡散部材(被記録物体),
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 敦朗 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光部材の一方の側に被記録物体を配置
    し,感光部材の他方の側から参照光を照射し,上記感光
    部材を透過し上記被記録物体で反射した参照光を物体光
    とする1光束露光法によるリップマン型ホログラムの製
    造方法において,外部から印加する操作信号によって内
    部を透過する光の光路長を変化させることの出来る光路
    長制御手段を上記感光部材と被記録物体との間に配置す
    ると共に露光中に上記感光部材に形成される干渉縞を監
    視し,所望の干渉縞が形成されるよう上記光路長制御手
    段を操作することを特徴とするホログラムの製造方法。
  2. 【請求項2】 コヒーレントな光を放射する光源と,ホ
    ログラムを形成する感光部材を取り付ける保持部材と,
    上記光源から放射された光を上記保持部材に取り付けら
    れた感光部材の一方の側から照射する光学系と,上記感
    光部材の他方の側に被記録物体を保持する支持部材と,
    上記感光部材と被記録物体との間に配置され外部から印
    加する操作信号によって内部を透過する光の光路長を変
    化させることの出来る光路長制御手段と,上記感光部材
    に形成される干渉縞を検知する光センサーと,この光セ
    ンサーの出力に基づいて上記光路長制御手段の操作信号
    を制御する制御手段とを有しており,感光部材の前記一
    方の側から参照光を照射し,上記感光部材を透過し上記
    被記録物体で反射した参照光を物体光として干渉縞を形
    成し,上記制御手段を作動させ所望の干渉縞が形成され
    るよう光路長制御手段を操作することを特徴とする1光
    束露光法によるリップマン型ホログラムの露光装置。
  3. 【請求項3】 感光部材の一方の側に被記録物体を配置
    し,感光部材の他方の側から参照光を照射し,上記感光
    部材を透過し上記被記録物体で反射した参照光を物体光
    とする1光束露光法によるリップマン型ホログラムの製
    造方法において,外部から印加する操作信号によって上
    記感光部材または被記録物体の位置を移動することの出
    来る移動手段を設けると共に露光中に上記感光部材に形
    成される干渉縞を監視し,所望の干渉縞が形成されるよ
    う上記移動手段を操作することを特徴とするホログラム
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 コヒーレントな光を放射する光源と,ホ
    ログラムを形成する感光部材を取り付ける保持部材と,
    上記光源から放射された光を上記保持部材に取り付けら
    れた感光部材の一方の側から照射する光学系と,上記感
    光部材の他方の側に被記録物体を保持する支持部材と,
    外部から印加する操作信号によって上記感光部材または
    被記録物体の位置を移動することの出来る移動手段と,
    上記感光部材に形成される干渉縞を検知する光センサー
    と,この光センサーの出力に基づいて上記移動手段の操
    作信号を制御する制御手段とを有しており,感光部材の
    前記一方の側から参照光を照射し,上記感光部材を透過
    し上記被記録物体で反射した参照光を物体光として干渉
    縞を形成し,上記制御手段を作動させ所望の干渉縞が形
    成されるよう移動手段を操作することを特徴とする1光
    束露光法によるリップマン型ホログラムの露光装置。
  5. 【請求項5】 感光部材の一方の側にはハーフミラーを
    他方の側には入射光を反射させる被記録物体を配置し,
    上記ハーフミラーを透過して感光部材に入射する光を参
    照光とし,上記ハーフミラーと感光部材とを透過して上
    記被記録物体で反射し上記ハーフミラーで再反射した光
    を物体光とする1光束露光法によるフレネル型ホログラ
    ムの製造方法であって,上記参照光の光路または物体光
    の光路中に,外部から印加した操作信号によって内部を
    透過する光の光路長を変化させる光路長制御手段を設
    け,上記光路長制御手段を操作し,上記参照光と上記被
    記録物体で反射して感光部材に入射する物体光とによっ
    て形成されるリップマン型ホログラムの形成を抑制する
    ことを特徴とするフレネル型ホログラムの製造方法。
  6. 【請求項6】 コヒーレントな光を放射する光源と,ホ
    ログラムを形成する感光部材を取り付ける保持部材と,
    上記光源から放射された光を上記保持部材に取り付けら
    れた感光部材の一方の側から照射する光学系と,上記感
    光部材の他方の側に被記録物体を保持する支持部材と,
    上記光学系と感光部材との間に配置されたハーフミラー
    と,上記感光部材の前段または後段に配置され外部から
    印加する操作信号によって内部を透過する光の光路長を
    変化させることの出来る光路長制御手段と,上記光路長
    制御手段の操作信号を制御する制御手段とを有してお
    り,上記ハーフミラーを透過して感光部材に入射する光
    を参照光とし,上記ハーフミラーと感光部材とを透過し
    て上記被記録物体で反射し上記ハーフミラーで再反射し
    た光を物体光としてフレネル型ホログラムを形成すると
    共に,上記制御手段は,上記参照光と上記被記録物体で
    反射して感光部材に入射する物体光とによって形成され
    るリップマン型ホログラムの形成が抑制されるよう上記
    光路長制御手段を制御することを特徴とするホログラム
    の露光装置。
  7. 【請求項7】 感光部材の一方の側にはハーフミラーを
    他方の側には入射光を反射させる被記録物体を配置し,
    上記ハーフミラーを透過して感光部材に入射する光を参
    照光とし,上記ハーフミラーと感光部材とを透過して上
    記被記録物体で反射し上記ハーフミラーで再反射した光
    を物体光とする1光束露光法によるフレネル型ホログラ
    ムの製造方法であって,外部から印加する操作信号によ
    って上記感光部材または被記録物体の位置を移動するこ
    との出来る移動手段を設け,上記移動手段を操作し,上
    記参照光と上記被記録物体で反射して感光部材に入射す
    る物体光とによって形成されるリップマン型ホログラム
    の形成を抑制することを特徴とするフレネル型ホログラ
    ムの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項7において,感光
    部材に形成される前記リップマン型ホログラムの干渉縞
    の位置が,露光中に上記干渉縞の間隔の略半分の距離だ
    け移動するよう前記光路長制御手段または移動手段を操
    作し,上記リップマン型ホログラムの形成を抑制するこ
    とを特徴とするフレネル型ホログラムの製造方法。
  9. 【請求項9】 コヒーレントな光を放射する光源と,ホ
    ログラムを形成する感光部材を取り付ける保持部材と,
    上記光源から放射された光を上記保持部材に取り付けら
    れた感光部材の一方の側から照射する光学系と,上記感
    光部材の他方の側に被記録物体を保持する支持部材と,
    上記光学系と感光部材との間に配置されたハーフミラー
    と,上記感光部材または被記録物体の位置を移動する移
    動手段と,上記移動手段を操作する制御手段とを有して
    おり,上記ハーフミラーを透過して感光部材に入射する
    光を参照光とし,上記ハーフミラーと感光部材とを透過
    して上記被記録物体で反射し上記ハーフミラーで再反射
    した光を物体光としてフレネル型ホログラムを形成する
    と共に,上記制御手段は,上記参照光と上記被記録物体
    で反射して感光部材に入射する物体光とによって形成さ
    れるリップマン型ホログラムの形成が抑制されるよう上
    記移動手段を制御することを特徴とするホログラムの露
    光装置。
  10. 【請求項10】 請求項6または請求項9において,前
    記制御手段は,感光部材に形成される前記リップマン型
    ホログラムの干渉縞の位置が,露光中に上記干渉縞の間
    隔の略半分の距離だけ移動するよう前記光路長制御手段
    または移動手段を操作し,上記リップマン型ホログラム
    の形成を抑制することを特徴とするホログラムの露光装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項6,請求項9または請求項10
    のいずれか1項において,更に,前記感光部材に形成さ
    れる干渉縞を検知する光センサーが設けられており,前
    記制御手段は,上記光センサーの出力に基づいて前記光
    路長制御手段または移動手段を操作することを特徴とす
    るホログラムの露光装置。
  12. 【請求項12】 請求項1,請求項3,請求項5,請求
    項7,請求項8のいずれか1項において,前記被記録物
    体は,拡散反射部材であることを特徴とするホログラム
    スクリーンの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1,請求項3,請求項5,請求
    項7,請求項8のいずれか1項において,前記被記録物
    体は,反射光学素子であることを特徴とするホログラフ
    ィック光学素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項2,請求項4,請求項6,請求
    項9〜請求項11のいずれか1項において,前記被記録
    物体は,拡散反射部材であることを特徴とするホログラ
    ムスクリーンの製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項2,請求項4,請求項6,請求
    項9〜請求項11のいずれか1項において,前記被記録
    物体は,反射光学素子であることを特徴とするホログラ
    フィック光学素子の製造装置。
JP9915596A 1996-03-25 1996-03-27 ホログラムの製造方法及び露光装置 Withdrawn JPH09265252A (ja)

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US08/823,484 US6198555B1 (en) 1996-03-25 1997-03-25 Manufacturing method for a hologram and a related exposure apparatus

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078944A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 National Institute Of Information & Communication Technology ホログラム多重記録装置
JP2009042267A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Pulstec Industrial Co Ltd ホログラム記録装置及びホログラム記録装置のレーザ光の光路長調整方法
US20150056561A1 (en) * 2013-08-26 2015-02-26 Luminit Llc Composite Holographic Optical Diffuser Structure with High Frequency Overlay and Method of Fabrication Thereof

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