JPH0926502A - 相隣接する環状セグメント間の角度が最小の同心円レンズ - Google Patents
相隣接する環状セグメント間の角度が最小の同心円レンズInfo
- Publication number
- JPH0926502A JPH0926502A JP13600696A JP13600696A JPH0926502A JP H0926502 A JPH0926502 A JP H0926502A JP 13600696 A JP13600696 A JP 13600696A JP 13600696 A JP13600696 A JP 13600696A JP H0926502 A JPH0926502 A JP H0926502A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- annular segments
- curvature
- segments
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/04—Contact lenses for the eyes
- G02C7/041—Contact lenses for the eyes bifocal; multifocal
- G02C7/044—Annular configuration, e.g. pupil tuned
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/04—Contact lenses for the eyes
- G02C7/041—Contact lenses for the eyes bifocal; multifocal
- G02C7/042—Simultaneous type
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Prostheses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 相隣接する環状セグメントがなす角度を最小
にした多焦点同心円レンズを提供すること。 【解決手段】 本発明は特に、曲率が異なる複数の環状
セグメントを備える球面レンズに関し、プログラム式の
数値(NC)制御機械を使って相隣接する環状セグメン
トとこれらの移行領域を加工できるようにするものであ
る。多焦点型の同心円レンズは、前面あるいは後面のど
ちらかが、曲率半径が異なって屈折力が異なる複数の球
面環状セグメントを区画する。本発明によれば、第1の
球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する第2の球面
環状セグメントの曲率半径に対して、長手の光軸に沿っ
て変位する。第1と第2の球面環状セグメントの曲率半
径同士は、接合部に引く接線間の角度の差がレンズの装
着感と生理学的な受容性を改善する最小のものとなるよ
うな接合部で交差する。
にした多焦点同心円レンズを提供すること。 【解決手段】 本発明は特に、曲率が異なる複数の環状
セグメントを備える球面レンズに関し、プログラム式の
数値(NC)制御機械を使って相隣接する環状セグメン
トとこれらの移行領域を加工できるようにするものであ
る。多焦点型の同心円レンズは、前面あるいは後面のど
ちらかが、曲率半径が異なって屈折力が異なる複数の球
面環状セグメントを区画する。本発明によれば、第1の
球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する第2の球面
環状セグメントの曲率半径に対して、長手の光軸に沿っ
て変位する。第1と第2の球面環状セグメントの曲率半
径同士は、接合部に引く接線間の角度の差がレンズの装
着感と生理学的な受容性を改善する最小のものとなるよ
うな接合部で交差する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相隣接する環状セ
グメント間の角度が最小の同心円レンズに係り、より詳
しくは、レンズの相隣接する環状セグメント間の接合が
定量的でプログラムに組むことができる同心円レンズに
関する。すなわち、本発明は、数値(NC)制御機械が
レンズ用の型に、相隣接する環状セグメントとこれらの
移行領域(中間領域)を製造できるよう、レンズとその
型、特に異なる曲率半径を有する種々の球形レンズ用型
の相隣接する環状セグメント間にプログラム可能な最小
の角度を与える。本発明はまた、装着感と眼への生理学
的な影響を改善したコンタクトレンズを設計する際の基
準を提供する。
グメント間の角度が最小の同心円レンズに係り、より詳
しくは、レンズの相隣接する環状セグメント間の接合が
定量的でプログラムに組むことができる同心円レンズに
関する。すなわち、本発明は、数値(NC)制御機械が
レンズ用の型に、相隣接する環状セグメントとこれらの
移行領域(中間領域)を製造できるよう、レンズとその
型、特に異なる曲率半径を有する種々の球形レンズ用型
の相隣接する環状セグメント間にプログラム可能な最小
の角度を与える。本発明はまた、装着感と眼への生理学
的な影響を改善したコンタクトレンズを設計する際の基
準を提供する。
【0002】本発明は、眼科用のレンズに係り、特にソ
フトヒドロゲルコンタクトレンズのようなコンタクトレ
ンズと、二つ以上の光学的屈折力あるいは焦点距離を有
する眼内レンズに関する。
フトヒドロゲルコンタクトレンズのようなコンタクトレ
ンズと、二つ以上の光学的屈折力あるいは焦点距離を有
する眼内レンズに関する。
【0003】
【従来の技術】人間の眼は、年をとると、水晶体の比較
的近い対象に焦点を合わせる調節能力が低下することは
よく知られている。この現象は老眼と呼ばれ、老眼の人
は、昔は眼鏡や、多数の異なる屈折力領域を有する他の
レンズに頼ってきた。このようなレンズの場合、装着者
は、焦点を合わせようとする対象にふさわしい光学的屈
折力をみつけるため、各屈折力領域に視点を移動させ
る。
的近い対象に焦点を合わせる調節能力が低下することは
よく知られている。この現象は老眼と呼ばれ、老眼の人
は、昔は眼鏡や、多数の異なる屈折力領域を有する他の
レンズに頼ってきた。このようなレンズの場合、装着者
は、焦点を合わせようとする対象にふさわしい光学的屈
折力をみつけるため、各屈折力領域に視点を移動させ
る。
【0004】本出願人の米国特許出願第07/988,088号
(整理番号VTN56,発明の名称:瞳孔調節型多焦点
眼科レンズ)は、老眼の患者用の、三個の環状セグメン
トを含む多焦点同心円眼科レンズを開示している。レン
ズ中央の環状セグメントは患者の遠屈折力を矯正する力
を有するだけで、第1の内側環状セグメントによって包
囲される。そして、この第1の内側環状セグメントは内
部放射状部を有する多重リングからなり、患者の遠屈折
力と近屈折力を累積的な効果によってほぼ同じ程度に矯
正する放射状部により包囲して患者の近屈折力を増大さ
せる。第1の内側環状セグメントは第2の外側環状セグ
メントによって包囲され、この第2の外側環状セグメン
トは、眼科レンズの光学領域の周縁に追加的な遠屈折力
を有する一またはそれ以上の環状セグメントからなる。
各環状セグメントは、近屈折力あるいは遠屈折力のいず
れかを有し、そのセグメントにおいて所望の焦点距離比
を得るよう他の環状セグメントと共働する。
(整理番号VTN56,発明の名称:瞳孔調節型多焦点
眼科レンズ)は、老眼の患者用の、三個の環状セグメン
トを含む多焦点同心円眼科レンズを開示している。レン
ズ中央の環状セグメントは患者の遠屈折力を矯正する力
を有するだけで、第1の内側環状セグメントによって包
囲される。そして、この第1の内側環状セグメントは内
部放射状部を有する多重リングからなり、患者の遠屈折
力と近屈折力を累積的な効果によってほぼ同じ程度に矯
正する放射状部により包囲して患者の近屈折力を増大さ
せる。第1の内側環状セグメントは第2の外側環状セグ
メントによって包囲され、この第2の外側環状セグメン
トは、眼科レンズの光学領域の周縁に追加的な遠屈折力
を有する一またはそれ以上の環状セグメントからなる。
各環状セグメントは、近屈折力あるいは遠屈折力のいず
れかを有し、そのセグメントにおいて所望の焦点距離比
を得るよう他の環状セグメントと共働する。
【0005】Marie 他の米国特許第5,106,180 号は、前
方および後方光学面の少なくとも一方に同心円的に連続
する複数の屈折帯を有する眼科用レンズを開示してい
る。これらの屈折帯は、所与の主軸長さと離心率を有す
る楕円形状のセグメントにおいて、連続的な断面を有す
る。これらの屈折帯は、多焦点の視野を同時に与えるた
め、入射光を少なくとも二つの焦点面上に焦点を合わせ
て導くよう、その近屈折力をもつものと遠屈折力をもつ
ものを交互に配置する。各楕円セグメントの主軸は、眼
科用レンズの中央光学軸と二つの焦点面の一方を交差さ
せる。また、これらの屈折帯は、隣り合う屈折帯と連続
的な境界をなす。レンズの光学面全体は、屈折帯が連続
して交差することによる歪みを最小した上で用いられ
る。しかし、この特許は、隣接する球面環状セグメント
間の角度を最小にした同心円レンズには触れていない。
方および後方光学面の少なくとも一方に同心円的に連続
する複数の屈折帯を有する眼科用レンズを開示してい
る。これらの屈折帯は、所与の主軸長さと離心率を有す
る楕円形状のセグメントにおいて、連続的な断面を有す
る。これらの屈折帯は、多焦点の視野を同時に与えるた
め、入射光を少なくとも二つの焦点面上に焦点を合わせ
て導くよう、その近屈折力をもつものと遠屈折力をもつ
ものを交互に配置する。各楕円セグメントの主軸は、眼
科用レンズの中央光学軸と二つの焦点面の一方を交差さ
せる。また、これらの屈折帯は、隣り合う屈折帯と連続
的な境界をなす。レンズの光学面全体は、屈折帯が連続
して交差することによる歪みを最小した上で用いられ
る。しかし、この特許は、隣接する球面環状セグメント
間の角度を最小にした同心円レンズには触れていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
第一の目的は、隣接する環状セグメント間の角度が最小
の多焦点同心円レンズを提供することである。
第一の目的は、隣接する環状セグメント間の角度が最小
の多焦点同心円レンズを提供することである。
【0007】本発明のもう一つの目的は、収差矯正用の
多焦点同心円レンズを提供することである。
多焦点同心円レンズを提供することである。
【0008】本発明のさらなる目的は、隣接する環状セ
グメント間の接合部が定量的にプログラムできる多焦点
同心円レンズを提供することである。本発明は特に、曲
率が異なる複数の環状セグメントを備える球面レンズに
関し、プログラム式の数値(NC)制御機械を使って相
隣接する環状セグメントとこれらの移行領域を加工でき
るようにするものである。
グメント間の接合部が定量的にプログラムできる多焦点
同心円レンズを提供することである。本発明は特に、曲
率が異なる複数の環状セグメントを備える球面レンズに
関し、プログラム式の数値(NC)制御機械を使って相
隣接する環状セグメントとこれらの移行領域を加工でき
るようにするものである。
【0009】本発明はさらに、装着感と生理学的な受容
性を改善したコンタクトレンズの設計基準を与えること
である。
性を改善したコンタクトレンズの設計基準を与えること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、相隣接する環
状セグメントがなす角度を最小にした多焦点同心円レン
ズを提供する。多焦点型の同心円レンズは、前面あるい
は後面のどちらかが、曲率半径が異なって屈折力が異な
る複数の球面環状セグメントを区画する。本発明によれ
ば、第1の球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する
第2の球面環状セグメントの曲率半径に対して、長手の
光軸に沿って変位する。第1と第2の球面環状セグメン
トの曲率半径同士は、接合部に引く接線間の角度の差が
レンズの装着感と生理学的な受容性を改善する最小のも
のとなるような接合部で交差する。
状セグメントがなす角度を最小にした多焦点同心円レン
ズを提供する。多焦点型の同心円レンズは、前面あるい
は後面のどちらかが、曲率半径が異なって屈折力が異な
る複数の球面環状セグメントを区画する。本発明によれ
ば、第1の球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する
第2の球面環状セグメントの曲率半径に対して、長手の
光軸に沿って変位する。第1と第2の球面環状セグメン
トの曲率半径同士は、接合部に引く接線間の角度の差が
レンズの装着感と生理学的な受容性を改善する最小のも
のとなるような接合部で交差する。
【0011】より詳しくいうと、第3の球面環状セグメ
ントの曲率半径もまた、隣接する第2の球面環状セグメ
ントの曲率半径に対して、長手の光軸に沿って変位す
る。すなわち、第2と第3の球面環状セグメントの曲率
半径同士は、接合部に引く接線間の角度の差が最小のも
のとなるような接合部で交差する。また、複数の環状セ
グメントは、患者の基本的な処方遠屈折力Rx に対応す
る球面を有するディスクを含む中央領域を包囲する。そ
して、第1および第2の環状セグメントのうちの一方
は、基本的な処方球面遠屈折力Rx を有し、他方は、基
本的な処方球面近屈折力を有する。本発明に係るレンズ
は、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズなどの、眼の角
膜上に装着されるコンタクトレンズや眼内レンズを含
む。この場合、複数の環状セグメントは、フレアや閃光
を抑えるため、好ましくはコンタクトレンズの後面に形
成される。各環状セグメントの幅は、第1および第2の
環状セグメントによる屈折力比とは異なる屈折力比もも
つような屈折力プロファイルを形成するよう、異なって
もよい。
ントの曲率半径もまた、隣接する第2の球面環状セグメ
ントの曲率半径に対して、長手の光軸に沿って変位す
る。すなわち、第2と第3の球面環状セグメントの曲率
半径同士は、接合部に引く接線間の角度の差が最小のも
のとなるような接合部で交差する。また、複数の環状セ
グメントは、患者の基本的な処方遠屈折力Rx に対応す
る球面を有するディスクを含む中央領域を包囲する。そ
して、第1および第2の環状セグメントのうちの一方
は、基本的な処方球面遠屈折力Rx を有し、他方は、基
本的な処方球面近屈折力を有する。本発明に係るレンズ
は、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズなどの、眼の角
膜上に装着されるコンタクトレンズや眼内レンズを含
む。この場合、複数の環状セグメントは、フレアや閃光
を抑えるため、好ましくはコンタクトレンズの後面に形
成される。各環状セグメントの幅は、第1および第2の
環状セグメントによる屈折力比とは異なる屈折力比もも
つような屈折力プロファイルを形成するよう、異なって
もよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の相隣接する環状セグメン
トがなす角度が最小の同心円レンズに係る上述の目的と
利点は、添付の図面(各図において同じ要素には同一の
参照符号を付してある)とともに、以下の好ましい数態
様の記述を参照すれば、当業者には容易に理解されるで
あろう。
トがなす角度が最小の同心円レンズに係る上述の目的と
利点は、添付の図面(各図において同じ要素には同一の
参照符号を付してある)とともに、以下の好ましい数態
様の記述を参照すれば、当業者には容易に理解されるで
あろう。
【0013】図1は、本発明の一態様に係る相隣接する
環状セグメント間の角度を最小にして設計した同心円レ
ンズ10を示す。レンズ10の中央部12は、基本的な
球面遠屈折力Rx を有するディスク状になっており、球
面近屈折力に係る環状セグメントと球面遠屈折力に係る
環状セグメントを相互に配置した複数の環状セグメント
14,16,18,20,22および24によって包囲
される。レンズ10の中央円形部12は、照明が強い
(すなわち瞳孔が収縮している)条件下で適当な遠屈折
力を与えるよう、患者の遠屈折力を矯正する力しかな
い。この中央部12は、普通の強度の照明条件下でほぼ
均等な量の近焦点距離像と遠焦点距離像を与えるよう、
近視野での光学屈折力に貢献する第1の比較的大きな環
状セグメント14によって包囲される。そしてこの環状
セグメント14は、交互に配列された遠屈折力用環状セ
グメントと近屈折力用環状セグメント16,18,20
および22によって包囲され、これらの環状セグメント
によって、患者の遠屈折力と近屈折力の矯正は累積的に
ほぼ同程度になる。さらに、これらの環状セグメント
は、弱い照明条件の下で遠屈折力を増大させるよう、眼
科レンズの光学面周縁の近傍で追加的な遠屈折力を有す
る外側環状セグメント24に包囲される。典型的なコン
タクトレンズは、非光学的なレンズ状領域(図示せず)
を光学面の外側に備え、レンズ全体の径は約14mmとな
る。
環状セグメント間の角度を最小にして設計した同心円レ
ンズ10を示す。レンズ10の中央部12は、基本的な
球面遠屈折力Rx を有するディスク状になっており、球
面近屈折力に係る環状セグメントと球面遠屈折力に係る
環状セグメントを相互に配置した複数の環状セグメント
14,16,18,20,22および24によって包囲
される。レンズ10の中央円形部12は、照明が強い
(すなわち瞳孔が収縮している)条件下で適当な遠屈折
力を与えるよう、患者の遠屈折力を矯正する力しかな
い。この中央部12は、普通の強度の照明条件下でほぼ
均等な量の近焦点距離像と遠焦点距離像を与えるよう、
近視野での光学屈折力に貢献する第1の比較的大きな環
状セグメント14によって包囲される。そしてこの環状
セグメント14は、交互に配列された遠屈折力用環状セ
グメントと近屈折力用環状セグメント16,18,20
および22によって包囲され、これらの環状セグメント
によって、患者の遠屈折力と近屈折力の矯正は累積的に
ほぼ同程度になる。さらに、これらの環状セグメント
は、弱い照明条件の下で遠屈折力を増大させるよう、眼
科レンズの光学面周縁の近傍で追加的な遠屈折力を有す
る外側環状セグメント24に包囲される。典型的なコン
タクトレンズは、非光学的なレンズ状領域(図示せず)
を光学面の外側に備え、レンズ全体の径は約14mmとな
る。
【0014】図2は、一般的なx,y斜交座標系におい
てrの半径を有する球面曲線26の傾斜の三角関数的な
関係を示す。
てrの半径を有する球面曲線26の傾斜の三角関数的な
関係を示す。
【0015】図2の幾何学的な関係を考えると、レンズ
の中央光学軸28から球面曲線26上の点aまでの角度
ωは、次式のように定義される。 ω=sin-1(s/r) (ここでsは点aまでの弦である)
の中央光学軸28から球面曲線26上の点aまでの角度
ωは、次式のように定義される。 ω=sin-1(s/r) (ここでsは点aまでの弦である)
【0016】点aにおける曲線26に対する接線Tの角
度は、勿論90°(π/2ラジアン)である。
度は、勿論90°(π/2ラジアン)である。
【0017】図3は、本発明に係る、光軸36を有する
同心円多焦点レンズ上の点bにおいて交わる環状球面セ
グメント32,34と、この半径r1とr2に係る、互
いに隣接して環状球面セグメント32,34間の角度を
最小にするようなセグメントの移行の一般的な原則を示
す。
同心円多焦点レンズ上の点bにおいて交わる環状球面セ
グメント32,34と、この半径r1とr2に係る、互
いに隣接して環状球面セグメント32,34間の角度を
最小にするようなセグメントの移行の一般的な原則を示
す。
【0018】曲線32と34の各接線が点bにおいてな
す角度は、sin-1(s/r1)−sin-1(s/r2)で表され
る。
す角度は、sin-1(s/r1)−sin-1(s/r2)で表され
る。
【0019】図4は、隣り合う環状セグメント42,4
4および46の各半径r1,r2およびr1の中心のレ
ンズの光軸40に沿った変位を示す。これは、図1に示
したような多焦点環状セグメントを有するレンズにおい
て見られる。本発明によれば、第1の球面環状セグメン
ト42の曲率半径r1は、二つの球面曲線が最小の角度
をなして点cで交差するよう、隣接する第2の球面環状
セグメント44の曲率半径r2に対して長手の光軸40
に沿って変位する。図4はさらに、第3の球面環状セグ
メント46の曲率半径r1が、二つの球面曲線が段差な
く最小の角度をなして点dで交差するよう、隣接する第
2の球面環状セグメント44の曲率半径r2に対して長
手の光軸40に沿って変位することも示す。このような
配置をすることにより、環状セグメントの隣り合う各対
の曲率半径同士が、接合部に引く接線間の角度の差がレ
ンズの装着感と生理学的な受容性を改善する最小のもの
となるような接合部で、交差するようになる。
4および46の各半径r1,r2およびr1の中心のレ
ンズの光軸40に沿った変位を示す。これは、図1に示
したような多焦点環状セグメントを有するレンズにおい
て見られる。本発明によれば、第1の球面環状セグメン
ト42の曲率半径r1は、二つの球面曲線が最小の角度
をなして点cで交差するよう、隣接する第2の球面環状
セグメント44の曲率半径r2に対して長手の光軸40
に沿って変位する。図4はさらに、第3の球面環状セグ
メント46の曲率半径r1が、二つの球面曲線が段差な
く最小の角度をなして点dで交差するよう、隣接する第
2の球面環状セグメント44の曲率半径r2に対して長
手の光軸40に沿って変位することも示す。このような
配置をすることにより、環状セグメントの隣り合う各対
の曲率半径同士が、接合部に引く接線間の角度の差がレ
ンズの装着感と生理学的な受容性を改善する最小のもの
となるような接合部で、交差するようになる。
【0020】勿論、本発明については、環状セグメント
の数や幅および配置、ならびに各環状セグメントの屈折
力を変えたりして、多数の異なる態様が可能である。
の数や幅および配置、ならびに各環状セグメントの屈折
力を変えたりして、多数の異なる態様が可能である。
【0021】本明細書においては、本発明に係る隣接す
る環状セグメント間の角度を最小にした同心円レンズに
ついていくつかの態様と変形例を詳細に説明したが、本
発明の開示内容は、当業者に多くの代替例を示唆するこ
とを明らかである。
る環状セグメント間の角度を最小にした同心円レンズに
ついていくつかの態様と変形例を詳細に説明したが、本
発明の開示内容は、当業者に多くの代替例を示唆するこ
とを明らかである。
【0022】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 1)第3の球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する
第2の球面環状セグメントの曲率半径に対して、長手の
光軸に沿って変位し、また第2と第3の球面環状セグメ
ントの曲率半径同士は、両セグメントの接合点に引く各
セグメントに係る接線間の角度の差がレンズの装着感と
生理学的な受容性を改善する最小のものとなるような接
合点で交差する請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 2)前記複数の環状セグメントは、患者の基本的な処方
遠屈折力Rx に対応する球面を有するディスク状の中央
領域を包囲する請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 3)前記第1および第2の環状セグメントのうち一方
は、患者の基本的な処方球面遠屈折力Rx を有し、他方
は処方球面近屈折力Rx を有する請求項1記載の多焦点
同心円レンズ。 4)前記レンズは、眼の角膜上に装着されるコンタクト
レンズを含む請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 5)前記複数の環状セグメントは、フレアと閃光の問題
を最小限にとどめるため、コンタクトレンズの後面に形
成される上記実施態様4)記載の多焦点同心円レンズ。 6)コンタクトレンズはソフトヒドロゲルコンタクトレ
ンズを含む上記実施態様4)記載の多焦点同心円レン
ズ。 7)前記レンズは、眼内レンズを含む請求項1記載の多
焦点同心円レンズ。 8)前記各環状セグメントの幅は、第1および第2の環
状セグメントによる屈折力比とは異なる屈折力比をもつ
屈折力プロファイルを形成するよう異なっている請求項
1記載の多焦点同心円レンズ。
ある。 1)第3の球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する
第2の球面環状セグメントの曲率半径に対して、長手の
光軸に沿って変位し、また第2と第3の球面環状セグメ
ントの曲率半径同士は、両セグメントの接合点に引く各
セグメントに係る接線間の角度の差がレンズの装着感と
生理学的な受容性を改善する最小のものとなるような接
合点で交差する請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 2)前記複数の環状セグメントは、患者の基本的な処方
遠屈折力Rx に対応する球面を有するディスク状の中央
領域を包囲する請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 3)前記第1および第2の環状セグメントのうち一方
は、患者の基本的な処方球面遠屈折力Rx を有し、他方
は処方球面近屈折力Rx を有する請求項1記載の多焦点
同心円レンズ。 4)前記レンズは、眼の角膜上に装着されるコンタクト
レンズを含む請求項1記載の多焦点同心円レンズ。 5)前記複数の環状セグメントは、フレアと閃光の問題
を最小限にとどめるため、コンタクトレンズの後面に形
成される上記実施態様4)記載の多焦点同心円レンズ。 6)コンタクトレンズはソフトヒドロゲルコンタクトレ
ンズを含む上記実施態様4)記載の多焦点同心円レン
ズ。 7)前記レンズは、眼内レンズを含む請求項1記載の多
焦点同心円レンズ。 8)前記各環状セグメントの幅は、第1および第2の環
状セグメントによる屈折力比とは異なる屈折力比をもつ
屈折力プロファイルを形成するよう異なっている請求項
1記載の多焦点同心円レンズ。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相隣接する環状セグメントがなす角度を最小の多焦点同
心円レンズを提供され、曲率が異なる複数の環状セグメ
ントを備える球面レンズの相隣接する環状セグメントと
これらの移行領域が、プログラム式の数値(NC)制御
機械を使って加工できるようになる。
相隣接する環状セグメントがなす角度を最小の多焦点同
心円レンズを提供され、曲率が異なる複数の環状セグメ
ントを備える球面レンズの相隣接する環状セグメントと
これらの移行領域が、プログラム式の数値(NC)制御
機械を使って加工できるようになる。
【図1】本発明の一態様に係るコンタクトレンズの、近
屈折力に係る球面環状セグメントと遠屈折力に係る球面
環状セグメントを交互に配置した複数のセグメントと、
これらセグメントにより包囲される、基本的な処方球面
遠屈折力Rx を有するディスク状の中央領域を示す平面
図。
屈折力に係る球面環状セグメントと遠屈折力に係る球面
環状セグメントを交互に配置した複数のセグメントと、
これらセグメントにより包囲される、基本的な処方球面
遠屈折力Rx を有するディスク状の中央領域を示す平面
図。
【図2】x,y斜交座標系における球面曲線の傾斜の三
角関数的な関係を示す説明図。
角関数的な関係を示す説明図。
【図3】隣接する環状セグメント間の角度を最小にした
移行領域を有する本発明の多焦点同心円レンズの作用の
一般的な原則を示す説明図。
移行領域を有する本発明の多焦点同心円レンズの作用の
一般的な原則を示す説明図。
【図4】図1の多焦点同心円レンズに見られる、環状セ
グメントの半径r1とr2の中心点の、レンズの光軸に
沿った変位を示す説明図。
グメントの半径r1とr2の中心点の、レンズの光軸に
沿った変位を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・エイチ・ロフマン アメリカ合衆国、32233 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ブラディ・プレイス・ブー ルバード 12389 (72)発明者 ユーリン・エックス・ルイス アメリカ合衆国、32082 フロリダ州、ポ ンテ・ヴェドラ・ビーチ、カリビア・プレ イス 104
Claims (1)
- 【請求項1】 レンズ面における相隣接する環状セグメ
ントがなす角度を最小にした多焦点同心円レンズであっ
て、 a.このレンズは前面と相対向する後面、ならびにこれ
ら前面および後面にほぼ垂直でこのレンズの中央を通っ
て延びる長手の光軸を有し、 b.前記前面と後面のどちらかは、曲率半径が異なって
屈折力が異なる複数の球面環状セグメントを区画し、第
1の球面環状セグメントの曲率半径は、隣接する第2の
球面環状セグメントの曲率半径に対して長手の光軸に沿
って変位し、また第1と第2の球面環状セグメントの曲
率半径同士は、両セグメントの接合点に引く各セグメン
トに係る接線間の角度の差がレンズの装着感と生理学的
な受容性を改善する最小のものとなるような接合点で交
差するレンズ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US43373895A | 1995-05-04 | 1995-05-04 | |
US433738 | 1995-05-04 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0926502A true JPH0926502A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=23721348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13600696A Pending JPH0926502A (ja) | 1995-05-04 | 1996-05-02 | 相隣接する環状セグメント間の角度が最小の同心円レンズ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0741315A3 (ja) |
JP (1) | JPH0926502A (ja) |
AU (1) | AU5194896A (ja) |
CA (1) | CA2175649A1 (ja) |
SG (1) | SG76480A1 (ja) |
TW (1) | TW328116B (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT405986B (de) * | 1997-07-18 | 2000-01-25 | Rehm Dieter Mag | Tiefenschärfelinsensystem |
US8697770B2 (en) | 2010-04-13 | 2014-04-15 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Pupil-only photochromic contact lenses displaying desirable optics and comfort |
US8877103B2 (en) | 2010-04-13 | 2014-11-04 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Process for manufacture of a thermochromic contact lens material |
US9690115B2 (en) | 2010-04-13 | 2017-06-27 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Contact lenses displaying reduced indoor glare |
US11724471B2 (en) | 2019-03-28 | 2023-08-15 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Methods for the manufacture of photoabsorbing contact lenses and photoabsorbing contact lenses produced thereby |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU605332B2 (en) * | 1987-06-01 | 1991-01-10 | Valdemar Portney | Multifocal ophthalmic lens |
US5106180A (en) * | 1991-05-30 | 1992-04-21 | Robert Marie | Multifocal ophthalmic lens |
WO1993014434A1 (en) * | 1992-01-06 | 1993-07-22 | Seiko Epson Corporation | Contact lens |
US5448312A (en) * | 1992-12-09 | 1995-09-05 | Johnson & Johnson Vision Products, Inc. | Pupil-tuned multifocal ophthalmic lens |
-
1996
- 1996-04-29 AU AU51948/96A patent/AU5194896A/en not_active Abandoned
- 1996-05-02 JP JP13600696A patent/JPH0926502A/ja active Pending
- 1996-05-02 CA CA 2175649 patent/CA2175649A1/en not_active Abandoned
- 1996-05-03 EP EP96303126A patent/EP0741315A3/en not_active Withdrawn
- 1996-05-04 SG SG1996009729A patent/SG76480A1/en unknown
- 1996-05-27 TW TW085106247A patent/TW328116B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0741315A2 (en) | 1996-11-06 |
AU5194896A (en) | 1996-11-14 |
MX9601676A (es) | 1997-07-31 |
CA2175649A1 (en) | 1996-11-05 |
SG76480A1 (en) | 2000-11-21 |
TW328116B (en) | 1998-03-11 |
EP0741315A3 (en) | 1998-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4898461A (en) | Multifocal ophthalmic lens | |
CA2175632C (en) | Combined multifocal toric lens designs | |
US5877839A (en) | Multifocal ophthalmic lens | |
US5166712A (en) | Multifocal ophthalmic lens | |
CA1326389C (en) | Multifocal ophthalmic lens | |
US5166711A (en) | Multifocal ophthalmic lens | |
JP3274713B2 (ja) | 区域化多焦点コンタクトレンズと製造方法 | |
US6176579B1 (en) | Bifocal contact lens with toric transition | |
IL104249A (en) | Multifocal ophthalmic lens is divided with a free axis | |
AU2021404185B2 (en) | Myopia-control contact lenses and methods relating thereto | |
JP3171629B2 (ja) | マルチフォーカル眼用レンズおよびその製作方法 | |
US20230408845A1 (en) | Contact lenses and methods relating thereto | |
JPH0926502A (ja) | 相隣接する環状セグメント間の角度が最小の同心円レンズ | |
US20230229020A1 (en) | Contact lenses and methods relating thereto | |
TW202414046A (zh) | 隱形眼鏡及其相關方法 | |
TW202334711A (zh) | 隱形眼鏡及關於其之方法 | |
TWM611615U (zh) | 隱形眼鏡(一) | |
MXPA96001676A (en) | Design of concentral anular ring lens with minimum angles between anular ring segments adyacen | |
JPH06214198A (ja) | 多焦点コンタクトレンズおよびその製造方法 |