JPH09264946A - レーダ識別装置並びにその識別方法 - Google Patents

レーダ識別装置並びにその識別方法

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JPH09264946A
JPH09264946A JP8074314A JP7431496A JPH09264946A JP H09264946 A JPH09264946 A JP H09264946A JP 8074314 A JP8074314 A JP 8074314A JP 7431496 A JP7431496 A JP 7431496A JP H09264946 A JPH09264946 A JP H09264946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーダの識別を高速かつ精度良く行う。 【解決手段】複数のレーダの諸元値をグループ化する重
要諸元グループ化回路17と、このグループ化回路17
が出力したグループ化諸元を受け取って、グループ毎に
レーダを識別できる特徴を検出し、識別キーとして出力
する識別キー諸元判断回路14と、この識別キーに基づ
いて諸元毎にACL値を設定するACL配点回路3と、
によって識別テーブル7を生成する。識別テーブル7は
上述の手段によって、複数のグループに分けられる。そ
して、図示しないアンテナが受信した受信電波諸元8と
識別テーブル7とを照合する合致諸元ACL値抽出回路
4と、この合致諸元ACL値抽出回路4が抽出したAC
L値を用いて、諸元のグループ毎に識別候補12を抽出
する識別候補抽出回路6と、を備え、識別候補抽出回路
6が識別候補12を抽出した時点でレーダの識別が完了
する。そのため、全てのグループの諸元について照合、
識別処理を行う必要がなく高速である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信したレーダ
波からレーダを識別する高速識別用のレーダ識別装置並
びにその識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のレーダ識別装置の構成を
示す機能ブロック図である。レーダ識別装置とはレーダ
波を受信し、分析、識別する装置であり、予め蓄えてお
いた様々な電波発射源のレーダ波の特徴データ(識別テ
ーブル8)に基づいて、新たに受信したレーダ波の受信
電波諸元8から受信したレーダ波の発信源種を識別し、
その結果を識別候補12として出力するものである。そ
して、このACL配点を用いた識別装置は、識別テーブ
ル内レーダデータの各諸元毎にACL配点と呼ばれる点
数を与えておき、受信電波諸元と合致した識別テーブル
内レーダデータのACL値を加算しても、最も合計値の
高いものを識別候補12としている。
【0003】図10において、1は識別テーブルであ
り、複数の電波発射源の諸元情報が各電波発射源毎に格
納されている。ここで、諸元とはレーダ波の特徴であ
り、例えば、(1)周波数、(2)パルス幅、(3)パ
ルス繰り返し周波数、(4)占有周波数帯域巾/変調型
式、(5)偏波、(6)アンテナ回転数、(7)電波発
射源の方位/概略位置等がある。2は識別テーブル1を
受け取り、全諸元について異なる電波発射源間の重なり
具合を判定する諸元重なり具合判定回路、13は諸元重
なり具合判定回路2の判定結果である諸元重なり具合情
報である。31はこの重なり具合情報13を受け取り、
重なり具合に応じて、各諸元の重要度を示すACL配点
を設定するACL配点回路、4はこのACL配点回路3
1によりACL値を設定された識別テーブル7と、図示
しないアンテナが受信したレーダ波の諸元(以下、受信
電波諸元8という)と、を受け取り、識別テーブル7の
ACL配点に基づき、受信電波諸元8の各諸元のACL
値を出力する合致諸元ACL値抽出回路である。各諸元
のACL値の出力は以下のようにして行われる。各受信
電波諸元8について、その諸元が識別テーブル7内の各
電波発射源の諸元と合致するかを判別し、合致したとき
はその諸元のACL値を出力し、合致しないときは0を
出力する。各諸元のACL値10は、電波発射源毎にま
とめられ、その電波発射源を識別するユニットNO.9と
ともにACL値加算回路5へ出力される。
【0004】5は全ての電波発射源についての合致諸元
ACL値10を受け取り、1つの電波発射源に対応する
ACL値の合計(加算結果11)を計算し、その電波発
射源のユニットNO.9とともに出力するACL値加算回
路、61は加算結果11とその加算結果11に対応する
ユニットNO.9を受け取り、受け取った加算結果11の
値の大きなユニットNO.9を選択し、識別候補12とし
て出力する識別候補抽出回路である。
【0005】次に、動作について説明する。識別テーブ
ル1は、予め収集された複数の電波発射源の複数の諸元
データである。諸元重なり具合判定回路2は、この識別
テーブル1について各諸元の重なり具合を判定する。そ
して、ACL配点回路31はこの諸元重なり具合13に
基づいて各諸元のACL値を決定し、設定することによ
り識別テーブル7を作成する。以上で識別のための準備
が終了する。
【0006】次に、識別動作に移る。識別対象となるレ
ーダ波は図示しないアンテナにより受信され、このレー
ダ波から抽出した各諸元のデータは受信電波諸元8とし
て合致諸元ACL値抽出回路4へ入力される。合致諸元
ACL値抽出回路4は受信電波諸元8と識別テーブル7
の諸元とを照合し、合致した場合にはその諸元に設定さ
れたACL値を出力する。このとき、照合した識別テー
ブル7の諸元に対応する電波発射源のユニットNO.9も
出力される。この照合は全ての諸元について行われる。
例えば、上述のように7つの諸元を測定した場合には、
7つの諸元全てについて照合する。ACL値加算回路5
は、ユニットNO.9毎に受け取ったACL値を加算し
て、その合計を計算し加算結果11として出力する。こ
の加算は、受け取った7つの諸元全てについて行われ
る。このとき、その加算結果11に対応するユニットN
O.9も同時に出力する。識別候補抽出回路61は、全て
の電波発射源についての加算結果11を受け取り、それ
らの加算結果11のなかから最も加算結果11の大きな
ものを抽出し、識別候補12として出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ーダ識別装置では、全諸元においてACL値を求め、そ
の合計値を計算するため時間がかかりすぎるという問題
があった。また、加算結果11のなかから最も値の大き
なものを選択するため、全ての電波発射源のレーダデー
タについて加算結果11を計算した後でなければ、識別
候補12を抽出できず、識別候補12の抽出に時間がか
かっていた。
【0008】この発明は以上の問題を解決するためにな
されたもので、識別処理が高速なレーダ識別装置並びに
その識別方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるレーダ
識別装置並びにその識別方法においては、レーダの種類
を特徴付ける複数の諸元の値を複数のレーダ毎に評価諸
元値として記憶する識別テーブルを備えたレーダ識別装
置において、上記識別テーブルは、上記複数の諸元がそ
れぞれの重要度に基づいて1つ又は複数の諸元から構成
される複数のグループに分割され、これらのグループそ
れぞれが、当該グループを構成する諸元についての上記
評価諸元値の集合によって、上記レーダを識別できるよ
うに設定された評価値を上記評価諸元値に対応して記憶
することを特徴とし、識別対象となる受信電波の複数の
諸元の値を受け取り、これらの諸元の値と対応する上記
評価諸元値とを上記グループ毎にそれぞれ照合し、この
照合結果に基づき上記識別テーブルに記憶された評価値
を出力する評価値抽出手段と、この評価値抽出手段が出
力した評価値を上記重要度順に従い上記グループ毎に評
価することにより、上記受信電波を出力したレーダを識
別する識別手段と、を備えたものである。
【0010】ここで、上記評価値は、各レーダについて
他のレーダと差別化できる諸元の特徴に基づいて決定さ
れる。上記重要度は、例えば、上記評価諸元が各レーダ
毎で異なる値を示し、特徴的な値であること、若しくは
上記評価諸元の測定誤差が少なく信頼性の高い値である
こと、又はこれらの組み合わせによって決定される。
【0011】上記受信電波の周波数に基づき上記複数の
レーダから照合を行うレーダを選択する周波数合致判定
手段を備え、上記評価値抽出手段は、上記周波数合致判
定回路で選択されたレーダについての上記評価諸元値に
基づいて上記評価値を出力するものである。
【0012】上記評価諸元値を外部より受け取り、上記
諸元の重要度に基づき1つ又は複数の諸元を1グループ
として、このグループに含まれる諸元についての上記複
数のレーダの評価値諸元値の集合であるグループ化諸元
を各グループ毎に複数出力するグループ化手段と、上記
グループ化諸元を受け取り、上記グループ毎に上記複数
のレーダから1つのレーダを識別できる上記評価諸元値
の特徴を識別キーとして検出する識別キー検出手段と、
上記識別キーに基づいて、上記グループ毎に上記複数の
レーダから1つのレーダを識別できるように上記評価諸
元値毎の重み付けを決定し、上記評価値として上記識別
テーブルへ出力する評価値決定手段と、を備えたもので
ある。
【0013】複数のレーダについての複数の諸元の値を
それぞれ評価諸元値として予め記憶し、この評価諸元値
に基づいて受信電波を発射したレーダの種別を識別する
レーダ識別方法において、複数の上記評価諸元値のうち
の一部の重要な評価諸元値と、対応する上記受信電波の
諸元の値とをそれぞれ比較し、比較結果に基づいて評価
値を出力する第1の評価ステップと、この第1の評価ス
テップが出力した評価値に基づき上記受信電波の識別を
行い、識別できた場合に識別結果を識別候補として出力
する第1の識別ステップと、上記第1の評価ステップが
終了後に実行され、上記第1の評価ステップでは比較さ
れなかった評価諸元値と、これらの評価諸元値に対応す
る上記受信電波の諸元の値とを比較し、比較結果に基づ
いて評価値を出力する第2の評価ステップと、この第2
の評価ステップが出力した評価値に基づき上記受信電波
の識別を行い、識別できた場合に識別結果を識別候補と
して出力する第2の識別ステップと、を備えたものであ
る。
【0014】ここで、上記重要な評価諸元値は、例え
ば、上記評価諸元値が各レーダ毎で異なる値を示し、特
徴的な値であること、若しくは上記評価諸元値の測定誤
差が少なく信頼性の高い値であること、又はこれらの組
み合わせによって決定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この実施の形態1におけるレー
ダ識別装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に
おいて、1は識別テーブルであり、複数の電波発射源の
諸元情報が各電波発射源毎に格納されている。ここで、
諸元とはレーダ波の特徴であり、例えば、(1)周波
数、(2)パルス幅、(3)パルス繰り返し周波数、
(4)占有周波数帯域巾/変調型式、(5)偏波、
(6)アンテナ回転数、(7)電波発射源の方位/概略
位置等がある。17は識別テーブル1を受け取り、複数
の諸元から全レーダデータで異なる値を持つケースが多
いものを重要な電波諸元として抽出し、重要度順にグル
ープ化を行う重要電波諸元グループ化回路、15は重要
電波諸元グループ化回路17が出力したグループ化諸元
であり、例えば、周波数、パルス繰り返し周期(以下、
PRIという)、パルス幅(以下、PWという)の各諸
元がグループとなる。これらの諸元は、電波発射源によ
って異なる(特徴的な)値を示すことが多いために選択
されたものである。
【0016】14はグループ化諸元15を受け取り、ど
の諸元が一致すれば電波発射源を一意的に特定できるか
を判断する識別キー諸元判断回路、16はこの識別キー
諸元判断回路14の判断結果である識別キー諸元であ
り、例えば、「ある電波発射源の特徴は、周波数=9GH
z、PRI=3ms」といった情報である。3は識別キー
諸元16を受け取り、この識別キー諸元16に基づき、
1つの電波発射源に対応する各諸元のACL値の合計に
よって、電波発射源の種類を特定できるようにACL値
を設定するACL配点回路である。このACL配点回路
3が出力する識別テーブル7には、グループ化された複
数の電波発射源に対する複数の諸元のデータと、これら
の諸元のデータのそれぞれに対応して配点されたACL
値が含まれている。
【0017】また、重要電波諸元グループ化回路17で
複数のグループが設定されている場合には、識別キー諸
元判断回路14は各グループ毎に識別キーを判定し、A
CL配点回路3は各グループ毎にACL値を配点する。
【0018】図2は、識別テーブル7の一例を示してい
る。図2において、t1は諸元、t2は電波発射源(レ
ーダ)についての複数の諸元値t4の集合であるレーダ
データ、t3は諸元t1の重要度に従ってグループ化さ
れた複数の諸元の集合であるグループ化諸元、t4には
1つの電波発射源に対応する1つの諸元の値である諸元
値及びこの諸元値t4に対応するACL値が記憶されて
いる。
【0019】4は識別テーブル7と、図示しないアンテ
ナが受信したレーダ波の諸元(以下、受信電波諸元8と
いう)と、を受けとるとともに比較し、識別テーブル7
の諸元と受信電波諸元8とが一致した場合に、その諸元
のACL値を出力する合致諸元ACL値抽出回路であ
る。各諸元のACL値の出力は以下のようにして行われ
る。各受信電波諸元8について、その諸元の値が識別テ
ーブル7内の各電波発射源の諸元の値と一致するかを判
別し、合致したときはその諸元のACL値を出力し、合
致しないときは0を出力する。各諸元のACL値10
は、電波発射源毎にまとめられ、その電波発射源を識別
するユニットNO.9とともにACL値加算回路5へ出力
される。
【0020】5は全ての電波発射源についての合致諸元
ACL値10を受け取り、1つの電波発射源に対応する
ACL値の合計(加算結果11)を計算し、その電波発
射源のユニットNO.9とともに出力するACL値加算回
路、6は加算結果11とその加算結果11に対応するユ
ニットNO.9を受け取り、受け取った加算結果11の値
が予め定められた基準値以上であった場合には、その加
算結果11に対応するユニットNO.9を選択し、識別候
補12として出力する識別候補抽出回路である。このユ
ニットNO.9は、図2に示したレーダデータt2のレー
ダの種別を表す番号、例えば、6である。
【0021】次に、動作について説明する。識別テーブ
ル1は、予め収集された複数の電波発射源の複数の諸元
データである。重要電波諸元グループ化回路17は、こ
の識別テーブル1について複数の諸元から各電波発射源
で異なる値を持つケースが多いものを重要な諸元として
抽出しグループ化を行う。例えば、上記のように7つの
諸元が存在する場合に、重要な諸元として周波数、PR
I、PWを抽出する。ここで抽出された諸元は、諸元の
値のバリエーションが多いものであり、例えば、周波数
は、10種類の電波発射源で6種類の周波数が検出され
たとする。一方、抽出されなかった諸元は、諸元の値の
バリエーションが少ないものであり、例えば、10種類
の電波発射源で2つの値しか検出されなかったものであ
る。ここでは、諸元の値のバリエーションが多いものか
ら上記の3つの諸元を1グループとしたとする。そして
次に残った諸元について同様のグループ化を行う。この
グループ化は重要度の高い順番に行われ、最も重要度の
高い諸元〜第3番目に重要度の高い諸元までを第1番目
のグループとし、第4番目〜第6番目に重要度の高い諸
元を第2のグループとする。そして、最終的に第n番目
のグループまで作成する。
【0022】次に、識別キー諸元判断回路14はグルー
プ化諸元15より、電波発射源を特定できる諸元とその
値を調べる。例えば、グループ化諸元が表1のようなも
のであったとすると、識別キー諸元8は以下のように判
断される。 ・電波発射源Aのレーダデータaは、周波数とPRIが
合致すれば一意に識別できる。 ・電波発射源Bのレーダデータbは、PRIが合致すれ
ば、一意に識別できる。 ・電波発射源Cのレーダデータcは、周波数が合致すれ
ば、一意に識別できる。
【0023】
【表1】
【0024】次に、ACL配点回路3は、識別キー諸元
16(このデータには、表1に示したような各諸元のデ
ータが含まれる)に基づいて、ACL値の配点を行う。
この配点は、以下に示す条件に基づいて行われる。 (1)電波発射源(レーダ)を一意に決定できる電波諸
元のACL合計は、必ず基準値を超える。 (2)電波発射源(レーダ)を一意に決定できない電波
発射源のACL合計は、決して基準値を超えない。
【0025】表1のグループ化諸元について、以上の基
準に従ったACL値の配点を行うと以下に示す表2のよ
うになる。この表2において、基準値は10と設定され
ている。
【0026】
【表2】
【0027】グループ化諸元にACL値の配点を行い、
表2のように処理されたものは、識別テーブル7として
出力される。この識別テーブル7は、合致諸元ACL値
抽出回路4に記憶される。以上で識別のための準備が終
了する。
【0028】次に、識別動作に移る。識別対象となるレ
ーダ波は図示しないアンテナにより受信され、このレー
ダ波から抽出した各諸元のデータは受信電波諸元8とし
て合致諸元ACL値抽出回路4へ入力される。合致諸元
ACL値抽出回路4は受信電波諸元8と識別テーブル7
の諸元とを照合し、合致した場合にはその諸元に設定さ
れたACL値を出力する。このとき、照合した識別テー
ブル7の諸元に対応する電波発射源のユニットNO.9も
出力される。この照合は、従来の技術と異なり、重要電
波諸元グループ化回路17で選択された諸元についてグ
ループ毎に行われる。例えば、全諸元が7つあった場合
でも、第1番目のグループの3つの諸元(周波数、PR
I、PW)について照合が行われ、最終的に識別候補1
2が得られなかった場合に次のグループの3つ諸元につ
いて照合が行われる(ただし、識別候補抽出回路6等と
並行処理できる場合には、第1番目のグループの照合処
理が終了した時点で、第2番目のグループの照合処理を
開始してもよい)。
【0029】例えば、周波数=9GHz、PRI=3ms、
PW=1μsという諸元を持つレーダ波を受信した場合
には、この受信波と識別テーブル7の各レーダデータと
を照合し、受信波の諸元値と識別テーブル7のレーダデ
ータの諸元値が合致するか否かを判断する。そして、合
致した場合には、合致した諸元に対応するACL値を出
力する。電波発射源Aのレーダデータaと上記の受信波
を照合すると、周波数、PRI、PWのいずれにおいて
も合致し、出力されるACL値は、それぞれ5、5、0
となる。また、電波発射源Bのレーダデータbと上記の
受信波を、電波発射源Cのレーダデータcと上記の受信
波をそれぞれ照合すると以下のようになる。 ・レーダデータbについては、周波数のみが合致し、出
力されるACL値はそれぞれ、0、0、0である。 ・レーダデータcについては、PRIとPWのみが合致
し、出力されるACL値はそれぞれ、0、0、0であ
る。
【0030】また、照合結果であるACL値と一緒に送
信される電波発射源のユニットNO.9は、例えば、電波
発射源A、B、Cのそれぞれについて、1、2、3とな
っている。
【0031】ACL値加算回路5は、ユニットNO.9毎
に受け取ったACL値を加算して、その合計を計算し加
算結果11として出力する。この加算は、グループ毎に
行われる。このとき、その加算結果11に対応するユニ
ットNO.9も同時に出力する。例えば、電波発射源Aに
ついてのACL値が5、5、0であった場合には、加算
結果11は10となり、同時に出力されるユニットNO.
9は1である。また、上述のように電波発射源B及び電
波発射源Cの加算結果11が0、0、0であった場合に
は、0となり、同時に出力されるユニットNO.9はそれ
ぞれ2、3である。
【0032】識別候補抽出回路6は、複数の電波発射源
についての加算結果11を受け取り、それらの加算結果
11の中から基準値以上となるものを抽出する。そし
て、この基準値以上となった加算結果11に対応するユ
ニットNO.9を識別候補12として出力する。ここで、
識別候補抽出回路6は、全ての電波発射源についての加
算結果11を受け取らなくても識別候補12を判断でき
る。すなわち、識別テーブル1で設定されたどのような
受信電波諸元8が入力されたとしても、全ての電波発射
源それぞれに対応する加算結果11のうち加算結果11
が基準値を超えるものは必ず1つであるように各ACL
値は配点されているため、受け取った加算結果11が基
準値以上であったときは直ちに識別候補と判断できる。
【0033】例えば、上述の例では、ACL配点回路3
で設定されていた基準値は10であった。この基準値と
加算結果11(各ユニットNO.9[1,2,3]についてそれ
ぞれ[10,0,0])を比較すると、加算結果11が基準値
以上となるユニットNO.9は、1のみである。従って、
この識別候補抽出回路6が出力する識別候補12は、電
波発射源Aを表す”1”である。ここで、電波発射源A
(ユニットNO.[1])が入力された時点で識別候補12が
判明し、直ちに識別候補12として出力される。そし
て、後から入力される電波発射源B(ユニットNO.
[2])、電波発射源C(ユニットNO.[3])についての加
算結果11を待つ必要も、判断する必要もない。上述の
説明では説明の簡単化のため識別すべき電波発射源の種
類を3つとしたが、実際には多くの電波発射源について
識別を行うため速度の向上効果は大きい。
【0034】また、合致諸元ACL抽出回路4は1つの
電波発射源に対するACL値を抽出次第出力し、ACL
値加算回路5は1つの電波発射源に対する加算結果11
を算出次第出力するようなパイプライン処理を行う場合
には、識別候補12が得られるまでの時間は従来と比べ
て非常に短くなり、高速に結果を得ることができる。た
だし、受信電波と一致する識別候補12が一番最後に現
れた場合のように最悪のケースであっても、重要電波諸
元17によるグループ化の効用を除けば(この点を考慮
すれば、このケースでも従来の技術よりも大幅に高速と
なる)、従来の技術と速度は同じである。しかしなが
ら、例えば、各電波発射源の出現確率が等しいとすれ
ば、単純には処理時間を約1/2(平均)にできる。
【0035】また、識別候補抽出回路6で行われる識別
候補抽出は、識別候補12が得られる場合と、得られな
い場合がある。得られない場合とは、いずれの加算結果
11も基準値を超えなかった場合であり、ある諸元のグ
ループについて照合に用いられたいずれの諸元及びそれ
らの組み合わせでも電波発射源を特定できなかった場合
である。このように現在のグループで識別候補12を得
られなかったときは、次のグループの諸元に基づき合致
諸元ACL値抽出回路4、ACL値加算回路5及び識別
候補抽出回路6のそれぞれにおいて上述の処理が行われ
る。例えば、第1番目のグループの3つの諸元に基づい
て、識別候補12の識別を行い、識別できなかったとき
は、次の第2番目のグループの3つの諸元に基づいて識
別候補12の識別を行う。そして、識別候補12が得ら
れるまで次々とグループを代えて識別候補12の抽出処
理が行われる。そして、識別候補12が得られた時点
で、当該受信電波諸元8の識別処理を終了する。
【0036】このようにして、グループ化された諸元に
ついてACL値の計算と識別候補12の抽出処理が行わ
れるため、一部の諸元について照合された時点で識別候
補12が得られることが多く、高速に識別処理を行うこ
とができる。特に、重要諸元電波グループ化回路17に
て、重要度順にグループ化を行っているため、最初のグ
ループで識別候補12が得られる可能性が高く、より高
速な処理が可能となるという特徴がある。そのため、受
信電波を受けてから識別候補12を得るまでの時間を大
幅に短くすることができる。
【0037】実施の形態2.図3は、この実施の形態2
におけるレーダ識別装置の構成を示す機能ブロック図で
ある。図3において図1と同一の符号は同一又は相当の
部分を表す。18は受信電波諸元8と識別テーブル7を
受け取り、識別テーブル7に定義されている複数の電波
発射源のレーダデータの中から受信電波諸元8と周波数
が合致するレーダデータを抽出し、この抽出したレーダ
データを識別するためのユニットNO.(以下、合致ユニ
ットNO.という)を合致諸元ACL値抽出回路41へ出
力する周波数合致判定回路である。41は識別テーブル
7と、受信電波諸元8と、周波数合致判定回路18が出
力した合致ユニットNO.とを受けとるとともに、合致ユ
ニットNO.に示された識別テーブル7のレーダデータと
受信電波諸元8とを比較し、識別テーブル7の諸元の値
と受信電波諸元8の値とが一致した場合に、その諸元の
ACL値を出力する合致諸元ACL値抽出回路である。
【0038】次に、動作について説明する。基本的な動
作は実施の形態1で示したレーダ識別装置と同様であ
る。そこで、この実施の形態2に特徴的な動作について
説明する。ACL配点回路3が識別テーブル7を出力す
ると、合致諸元ACL値抽出回路41と周波数合致判定
回路18とがこの識別テーブル7を受け取る。周波数合
致判定回路18は、識別テーブル7内の周波数の諸元
と、受信電波諸元8の周波数とを比較し、両者の周波数
が一致した場合には、そのレーダデータを識別する合致
ユニットNO.を出力する。一方、一致しない場合には合
致ユニットNO.の出力は行わない。この比較は、識別テ
ーブル7内の全てのレーダデータについて行われる。ま
た、この実施の形態2の説明では、周波数合致判定回路
18が識別テーブル7の全ての情報を受け取るように説
明したが、電波発射源を識別する情報とこの電波発射源
に対応した周波数が分かるテーブルであればよく、全て
の諸元を入力する必要はない。
【0039】次に、合致諸元ACL値抽出回路41は合
致ユニットNO.を受け取り、この合致ユニットNO.に指定
された電波発射源のレーダデータの諸元の値と受信電波
諸元8の値とを照合し、ACL値を抽出する。この抽出
は図1に示した合致諸元ACL値抽出回路4と同様に行
われ、ACL値10とユニットNO.9が出力される。こ
こで、合致諸元ACL値抽出回路41が照合するレーダ
データは、合致ユニットNO.で示されたレーダデータに
限られているため、照合回数が減りより高速な処理が可
能となる。
【0040】一般に、周波数は電波発射源の特徴を最も
よく表す諸元であるため、周波数合致判定回路18の処
理を行うことにより、照合すべきレーダデータはかなり
絞られる。従って、照合・演算する回数を大幅に少なく
することができ、高速化に大きく貢献する。また、処理
対象となるデータを一連の候補抽出処理の上流に当たる
部分で削減するため、合致諸元ACL値抽出回路41の
処理だけでなく、以降のACL値加算回路5及び識別候
補抽出回路6の動作も高速にするという大きな効果を得
ることができる。
【0041】以降、実施の形態1と同様に動作し、高速
に識別候補12を抽出することができる。
【0042】実施の形態3.実施の形態1の重要電波諸
元グループ化回路17では、識別テーブル1の全ての諸
元について、各電波発射源(レーダ)のレーダデータ毎
に異なることが多い諸元を判断し抽出していたが、予め
重要である諸元と分かっている諸元については、その判
断を行うまでもなく自動的にグループ化諸元15として
出力してよい。
【0043】図4は、この実施の形態3におけるレーダ
識別装置の構成を示す機能ブロック図である。図4にお
いて、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。
19は、識別テーブル1を受け取り、予め設定された重
要電波諸元の情報と受け取った識別テーブル1とを重要
電波諸元グループ化回路17へ出力する容易設定電波諸
元グループ化回路である。
【0044】基本的な動作は、実施の形態1で説明した
ものと同様である。従って、この実施の形態3の特徴的
な動作について説明する。容易設定電波諸元グループ化
回路19が識別テーブル1を受け取ると、予め設定され
た重要電波諸元の情報と受け取った識別テーブル1とを
重要電波諸元グループ化回路17へ出力する。次に、重
要電波諸元グループ化回路17では、容易設定電波諸元
グループ化回路19が指定してきた重要電波諸元を除く
全ての諸元についてどの諸元が重要な諸元であるか判断
する。そして、この判断の結果判明した重要な諸元と容
易設定電波諸元グループ化回路19が指定してきた重要
電波諸元とまとめてグループ化諸元15とし、識別キー
諸元判断回路14へ出力する。
【0045】以降は、実施の形態1と同様に動作し、識
別テーブル17の設定と、識別候補12の抽出を行う。
【0046】このような処理を行うことにより、重要か
否かの判断を行う諸元が減るため、重要電波諸元グルー
プ化回路17の動作を高速にできる。
【0047】実施の形態4.実施の形態1では、全ての
諸元が設定された識別テーブル1を使用していたが、一
部に諸元の値が設定されていないものであっても識別候
補12を抽出することができる。図5はこの実施の形態
4におけるレーダ識別装置の構成を示す機能ブロック図
である。図5において、図1と同一の符号は同一又は相
当の部分を表す。この実施の形態4の動作は基本的部分
において実施の形態1と同様であるため、実施の形態4
の特徴的な動作について述べる。
【0048】まず、一部の諸元の値が設定されていない
識別テーブル1を受け取った重要諸元グループ化回路1
7は、設定されていない諸元の値を読み飛ばして、重要
な諸元を判断する。例えば、ある諸元について、7種類
の値と値が設定されていないもの1種類が検出された場
合には、諸元の値の種類は7と判断され、この値に基づ
いて重要であるか否かの判断がなされ、グループ化諸元
15として出力される。続いて、識別キー諸元判断回路
14が識別キー諸元16を出力し、これに基づいてAC
L配点回路3がACL値の配点を行う。この際、諸元の
値が設定されていない箇所のACL値は0とする。
【0049】以上の処理により、値の設定されていない
諸元は加算結果11に影響を与えず、他の諸元に基づい
て、識別候補12の抽出処理が行われる。従って、諸元
の値が設定されていない識別テーブル1を用いても正常
に識別候補12を抽出することができる。
【0050】実施の形態5.実施の形態5は、予め特徴
的な諸元の値であることが分かっている場合、重要電波
諸元であるか否かを判断せずにACL値を配点する実施
の形態である。図6はこの実施の形態5のレーダ識別装
置の構成を説明する機能ブロック図である。図6におい
て、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。2
1は特徴的電波諸元とそのACL値を予め記憶し、この
諸元のACL値をACL配点回路3に出力するととも
に、外部から受け取った識別テーブル1に設定されてい
る複数の諸元のうち特徴的電波諸元以外の諸元を重要電
波諸元グループ化回路17へ出力する特徴的電波諸元配
点回路である。また、3aは特徴的電波諸元配点回路2
1より特徴的電波諸元に対するACL値を受け取り、そ
のACL値を識別テーブル7に設定するとともに、識別
キー諸元判断回路14から受け取った特徴的電波諸元以
外の諸元についてACL配点を行うACL配点回路であ
る。
【0051】次に動作について説明する。この実施の形
態5のレーダ識別装置の動作は基本的に実施の形態1の
レーダ識別装置の動作と同様であるので、この実施の形
態5の特徴的な動作について説明する。まず、特徴的電
波諸元配点回路21が識別テーブル1を受け取ると、識
別テーブル1から予め記憶した特徴的電波諸元以外の諸
元を抽出し、重要電波諸元グループ化回路17へ出力す
る。そして、重要電波諸元グループ化回路17及び識別
キー諸元判断回路14は、以降、実施の形態1で説明し
たのと同様に動作する。
【0052】一方、特徴的電波諸元配点回路21では、
特徴的電波諸元とその諸元のACL配点を予め記憶して
おり、その記憶したACL配点をACL配点回路3aへ
出力する。なお、ここではACL配点を特徴的電波諸元
配点回路21が記憶していたが、ACL配点回路3aが
予め記憶しておいてもよい。また、特徴的電波諸元とA
CL配点の指定はユーザーが予め設定しておく。例え
ば、ある電波発射源の発射する電波の周波数がその他の
電波発射源から発射される電波の周波数とは異なる特徴
的なものである場合、当該電波発射源についての諸元、
すなわち周波数のACL値を基準値以上とするように配
点する。
【0053】ACL配点回路3aは、識別キー諸元判断
回路14より識別キー諸元16と、特徴的電波諸元のA
CL値を受け取り、それら情報に基づいてACL値の配
点を行う。まず、特徴的電波諸元配点回路21から受け
取ったACL値を識別テーブル7内の対応する諸元に設
定する。次に、重要電波諸元以外の諸元についてACL
値を設定する。この設定は、識別キー諸元16に基づい
て行われる。また、上述のACL配点の条件 (1)電波発射源(レーダ)を一意に決定できる電波諸
元のACL合計は、必ず基準値を超える。 (2)電波発射源(レーダ)を一意に決定できない電波
発射源のACL合計は、決して基準値を超えない。の判
断は、特徴的電波諸元について既に配点されたACL値
も考慮して行われる。すなわち、ACL合計は、新たに
設定するACL値と特徴的電波諸元について設定された
ACL値との合計によって計算される。
【0054】以上のように設定された識別テーブル7
は、合致諸元ACL値抽出回路4へ出力され、以降、実
施の形態1で説明したように動作し、識別候補12を出
力する。
【0055】この実施の形態5のレーダ識別装置によれ
ば、測定誤差による誤識別を防ぐことができる。すなわ
ち、予め設定された特徴的電波諸元のみをみれば電波発
射源を特定できるように設定できるため、識別テーブル
1に設定された諸元の測定値に誤差がある場合でも、当
該特徴的電波諸元を持つ電波発射源について正確に識別
することができる。例えば、識別テーブル1に設定され
た諸元のうち、ある電波発信源AのPRIに測定誤差が
あったとする。このとき、特徴的電波諸元を設定してい
ない場合では、この測定誤差を持つ諸元を識別キー諸元
として設定してしてしまう可能性があり、ACL配点が
適切でないために誤った識別候補12又を出力してしま
う可能性がある。また、ある電波発射源Aについての諸
元に測定誤差がない場合でも、他の電波発射源の諸元デ
ータに誤差があるために本来識別キー諸元ではない諸元
が当該電波発射源Aの識別キー諸元として選択されてし
まう場合もある。一方、特徴的電波諸元が設定されてい
る場合には、測定誤差を含む諸元があったとしても、予
め設定された特徴的電波諸元によって識別候補を識別す
るため、特徴的電波諸元に致命的な測定誤差がない限り
正常に識別候補12を出力することができる。
【0056】実施の形態6.実施の形態6は、受信電波
諸元8に特徴的電波諸元が含まれている場合にはACL
値の加算等を行わず、直ちに識別候補を出力する実施の
形態である。図7はこの実施の形態6のレーダ識別装置
の構成を説明する機能ブロック図である。図7におい
て、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。2
2は特徴的電波諸元値を予め記憶し、受信電波諸元8の
値に特徴的電波諸元値が含まれているか否かを検査し、
含まれている場合にはその特徴的電波諸元値に対応する
電波発射源を識別候補12として出力する特徴的電波諸
元識別回路である。
【0057】次に動作について説明する。この実施の形
態6のレーダ識別装置の動作は基本的に実施の形態1と
同様であるので、この実施の形態6の特徴的な動作につ
いて説明する。特徴的電波諸元識別回路22が受信電波
諸元8を受け取ると、この受信電波諸元8の値と予め記
憶している特徴的電波諸元値とを比較する。この比較結
果が「合致」であったとすると、その特徴的電波諸元に
対応する電波発射源を識別候補12として出力する。一
方、比較結果が「不一致」の場合には、受信電波諸元8
を合致諸元ACL値抽出回路4へ出力する。以降、実施
の形態1と同様に動作し、識別候補12を出力する。
【0058】この実施の形態6によれば、受信電波諸元
8の値が特徴的電波諸元値を持つ場合には、ACL値の
加算等の処理を行わず、直ちに識別候補12を出力する
ため、高速に処理を行うことができる。
【0059】実施の形態7.実施の形態7は、重要電波
諸元グループ化回路17の改良に関するものであり、重
要な諸元であるか否かを判断するときにその諸元の信頼
性を考慮する実施の形態である。
【0060】図8はこの実施の形態7におけるレーダ識
別装置の構成を示す機能ブロック図である。図8におい
て図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。17
aは、識別テーブル1とこの識別テーブル1に含まれる
諸元の信頼性情報を受け取り、複数の諸元から全レーダ
データで異なる値を持つケースが多く、かつ、信頼性が
高いと予想されるものを重要な電波諸元として抽出しグ
ループ化を行う重要電波諸元グループ化回路である。
【0061】上述のように、この実施の形態7の重要電
波諸元グループ化回路17aは、各諸元の信頼性を考慮
して重要であるか否かを判断する。例えば、周波数が信
頼性が高く、複数の電波発射源で異なる値を示す場合が
多い諸元であるとすると、この周波数という諸元は重要
な諸元であると判断される。また、このような諸元と比
較し、複数の電波発射源で異なる値を示すことが多い
が、測定誤差の多いことが予想される信頼性の低い諸元
は、重要度が低くなる。また、信頼性は高いが、同じよ
うな値を示す諸元も同様である。一番重要度が低いの
は、複数の電波発射源で同じような値を示し、かつ、信
頼性の低い諸元である。
【0062】上述の信頼性情報は、予め分かっている測
定誤差の範囲等を考慮して、信頼性の高い諸元から順番
に並べられた表、すなわち信頼性順諸元一覧表として与
え得られる。ここで、信頼性情報は、各諸元の信頼性の
程度が分かるものであればよく、必ずしも上記のような
信頼性順諸元一覧表の形式でなくてもよい。
【0063】以上のように信頼性を考慮してグループ化
を行うと、重要電波諸元グループ化回路17aから出力
されるグループは、おおよそ信頼性の高い順に第1グル
ープ、第2グループ・・・第nグループとなる。従っ
て、識別候補抽出回路6が行う識別候補12の抽出は、
まず信頼性の高いグループ化諸元に基づいて識別候補1
2が識別され、そのグループでは識別できなかった場合
に、次に信頼性の高いグループ化諸元に基づいて識別候
補12が識別される。
【0064】以上から、この実施の形態7のレーダ識別
装置によれば、各諸元の信頼性を考慮して重要であるか
否かを判断するため、識別精度を向上することができ
る。
【0065】実施の形態8.実施の形態8は、重要電波
諸元グループ化回路17の改良に関するものであり、測
定が困難な諸元が予め分かっている場合には、その測定
困難な諸元以外の諸元について重要化否かを判断しグル
ープ化を行う実施の形態である。
【0066】図9はこの実施の形態8におけるレーダ識
別装置の構成を示す機能ブロック図である。図9におい
て、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。1
7bは、測定が困難な諸元の情報(以下、測定困難諸元
情報という)を受け取り、この測定困難諸元情報に指定
された諸元以外の諸元について、実施の形態1の重要電
波諸元グループ化回路17で説明したグループ化を行う
重要電波諸元グループ化回路である。
【0067】現実の受信電波諸元8では、その諸元の測
定が困難なものがある。このような諸元は、実際には使
われない可能性が高いので重要電波諸元グループ化回路
17bの重要電波諸元の判断から外し、残った諸元につ
いてグループ化を行う。そのため、グループ化の処理が
高速となる。また、この実施の形態8のレーダ識別装置
よらずに、識別テーブル7に測定困難な諸元が含まれる
場合には、その諸元を含むグループ化諸元に基づく識別
候補12の判断ができない場合がある。かかる場合に
は、そのグループ化諸元に特徴的な諸元を含むにも関わ
らず識別候補12の判断を行うことができない。その結
果、より有効な諸元に基づいて識別候補12を抽出する
ことができず、他の諸元によって判断するため認識率が
低下し、また、識別候補12を抽出できない場合も起こ
りうる。一方、この実施の形態8によれば、以上のよう
なこともなく、識別候補12をより正確に抽出すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0069】レーダの種類を特徴付ける複数の諸元の値
を複数のレーダ毎に評価諸元値として記憶する識別テー
ブルを備えたレーダ識別装置において、上記識別テーブ
ルは、上記複数の諸元がそれぞれの重要度に基づいて1
つ又は複数の諸元から構成される複数のグループに分割
され、これらのグループそれぞれが、当該グループを構
成する諸元についての上記評価諸元値の集合によって、
上記レーダを識別できるように設定された評価値を上記
評価諸元値に対応して記憶することを特徴とし、識別対
象となる受信電波の複数の諸元の値を受け取り、これら
の諸元の値と対応する上記評価諸元値とを上記グループ
毎にそれぞれ照合し、この照合結果に基づき上記識別テ
ーブルに記憶された評価値を出力する評価値抽出手段
と、この評価値抽出手段が出力した評価値を上記重要度
順に従い上記グループ毎に評価することにより、上記受
信電波を出力したレーダを識別する識別手段と、を備え
たため、全ての諸元について評価を行わなくても、識別
結果が得られるため、高速に識別を行うことができる。
【0070】上記受信電波の周波数に基づき上記複数の
レーダから照合を行うレーダを選択する周波数合致判定
手段を備え、上記評価値抽出手段は、上記周波数合致判
定回路で選択されたレーダについての上記評価諸元値に
基づいて上記評価値を出力するため、重要な諸元である
周波数に基づいて、評価値を算出するレーダの候補を絞
るため、より高速に識別を行うことができる。
【0071】上記評価諸元値を外部より受け取り、上記
諸元の重要度に基づき1つ又は複数の諸元を1グループ
として、このグループに含まれる諸元についての上記複
数のレーダの評価値諸元値の集合であるグループ化諸元
を各グループ毎に複数出力するグループ化手段と、上記
グループ化諸元を受け取り、上記グループ毎に上記複数
のレーダから1つのレーダを識別できる上記評価諸元値
の特徴を識別キーとして検出する識別キー検出手段と、
上記識別キーに基づいて、上記グループ毎に上記複数の
レーダから1つのレーダを識別できるように上記評価諸
元値毎の重み付けを決定し、上記評価値として上記識別
テーブルへ出力する評価値決定手段と、を備えたため、
全ての諸元について評価を行わなくても、識別結果が得
られるため、高速に識別を行うことができる。
【0072】複数のレーダについての複数の諸元の値を
それぞれ評価諸元値として予め記憶し、この評価諸元値
に基づいて受信電波を発射したレーダの種別を識別する
レーダ識別方法において、複数の上記評価諸元値のうち
の一部の重要な評価諸元値と、対応する上記受信電波の
諸元の値とをそれぞれ比較し、比較結果に基づいて評価
値を出力する第1の評価ステップと、この第1の評価ス
テップが出力した評価値に基づき上記受信電波の識別を
行い、識別できた場合に識別結果を識別候補として出力
する第1の識別ステップと、上記第1の評価ステップが
終了後に実行され、上記第1の評価ステップでは比較さ
れなかった評価諸元値と、これらの評価諸元値に対応す
る上記受信電波の諸元の値とを比較し、比較結果に基づ
いて評価値を出力する第2の評価ステップと、この第2
の評価ステップが出力した評価値に基づき上記受信電波
の識別を行い、識別できた場合に識別結果を識別候補と
して出力する第2の識別ステップと、を備えたため、全
ての諸元について評価を行わなくても、識別結果が得ら
れるため、高速に識別を行うことができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における識別テーブ
ルを示すデータ構造図である。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態5におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態7におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態8におけるレーダ識別
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図10】 従来の技術におけるレーダ識別装置の構成
を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 識別テーブル、 3 ACL配点回路、 4 合致
諸元ACL値抽出回路、 5 ACL値加算回路、 6
識別候補抽出回路、 7識別テーブル(ACL設定済
み)、 8 受信電波諸元、 9 ユニットNO.、 1
2 識別候補、 14 識別キー判断回路、 17 重
要電波諸元グループ化回路、 19 容易測定電波諸元
グループ化回路、 21 特徴的電波諸元配点回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダの種類を特徴付ける複数の諸元の
    値を複数のレーダ毎に評価諸元値として記憶する識別テ
    ーブルを備えたレーダ識別装置において、 上記識別テーブルは、上記複数の諸元がそれぞれの重要
    度に基づいて1つ又は複数の諸元から構成される複数の
    グループに分割され、これらのグループそれぞれが、当
    該グループを構成する諸元についての上記評価諸元値の
    集合によって、上記レーダを識別できるように設定され
    た評価値を上記評価諸元値に対応して記憶することを特
    徴とし、 識別対象となる受信電波の複数の諸元の値を受け取り、
    これらの諸元の値と対応する上記評価諸元値とを上記グ
    ループ毎にそれぞれ照合し、この照合結果に基づき上記
    識別テーブルに記憶された評価値を出力する評価値抽出
    手段と、 この評価値抽出手段が出力した評価値を上記重要度順に
    従い上記グループ毎に評価することにより、上記受信電
    波を出力したレーダを識別する識別手段と、を備えたレ
    ーダ識別装置。
  2. 【請求項2】 上記受信電波の周波数に基づき上記複数
    のレーダから照合を行うレーダを選択する周波数合致判
    定手段を備え、 上記評価値抽出手段は、上記周波数合致判定回路で選択
    されたレーダについての上記評価諸元値に基づいて上記
    評価値を出力することを特徴とする請求項1に記載のレ
    ーダ識別装置。
  3. 【請求項3】 上記評価諸元値を外部より受け取り、上
    記諸元の重要度に基づき1つ又は複数の諸元を1グルー
    プとして、このグループに含まれる諸元についての上記
    複数のレーダの評価値諸元値の集合であるグループ化諸
    元を各グループ毎に複数出力するグループ化手段と、 上記グループ化諸元を受け取り、上記グループ毎に上記
    複数のレーダから1つのレーダを識別できる上記評価諸
    元値の特徴を識別キーとして検出する識別キー検出手段
    と、 上記識別キーに基づいて、上記グループ毎に上記複数の
    レーダから1つのレーダを識別できるように上記評価諸
    元値毎の重み付けを決定し、上記評価値として上記識別
    テーブルへ出力する評価値決定手段と、を備えた請求項
    1に記載のレーダ識別装置。
  4. 【請求項4】 複数のレーダについての複数の諸元の値
    をそれぞれ評価諸元値として予め記憶し、この評価諸元
    値に基づいて受信電波を発射したレーダの種別を識別す
    るレーダ識別方法において、 複数の上記評価諸元値のうちの一部の重要な評価諸元値
    と、対応する上記受信電波の諸元の値とをそれぞれ比較
    し、比較結果に基づいて評価値を出力する第1の評価ス
    テップと、 この第1の評価ステップが出力した評価値に基づき上記
    受信電波の識別を行い、識別できた場合に識別結果を識
    別候補として出力する第1の識別ステップと、 上記第1の評価ステップが終了後に実行され、上記第1
    の評価ステップでは比較されなかった評価諸元値と、こ
    れらの評価諸元値に対応する上記受信電波の諸元の値と
    を比較し、比較結果に基づいて評価値を出力する第2の
    評価ステップと、 この第2の評価ステップが出力した評価値に基づき上記
    受信電波の識別を行い、識別できた場合に識別結果を識
    別候補として出力する第2の識別ステップと、を備えた
    レーダ識別方法。
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