JPH09264236A - セラミックスコーティングロータ電極 - Google Patents

セラミックスコーティングロータ電極

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JPH09264236A
JPH09264236A JP7279296A JP7279296A JPH09264236A JP H09264236 A JPH09264236 A JP H09264236A JP 7279296 A JP7279296 A JP 7279296A JP 7279296 A JP7279296 A JP 7279296A JP H09264236 A JPH09264236 A JP H09264236A
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JP
Japan
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rotor electrode
ceramic
precursor
distributor
discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP7279296A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kamimura
誠二 神村
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Hideki Yagyu
秀樹 柳生
Hiromitsu Nagae
弘允 長江
Kazutoshi Kobayashi
和俊 小林
Masataka Yumino
真孝 弓野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
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Publication of JPH09264236A publication Critical patent/JPH09264236A/ja
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波雑音を大幅に抑制できるセラミックスコ
ーティングロータ電極を提供する。 【解決手段】 ディストリビュータのロータ電極10表
面に、前駆体セラミックス層11を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のエンジン点
火系のディストリビュータに係り、特にそのディストリ
ビュータのロータ電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン点火系から発生する電
波雑音は広い範囲の周波数スペクトルを持っていて、テ
レビ・ラジオ等の車載電子デバイス等に妨害を与えるた
め、ヨーロッパ等では法規制が実施されている。
【0003】エンジン点火系からの電波雑音発生源の一
つにディストリビュータがあげられ、ここからの電波雑
音を下げるために、ディストリビュータのロータ電極の
先端表面の全面に、酸化アルミニウムやシリコーングリ
ース等の誘電体を塗布することによって放電電圧を低減
する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記誘電体付
加ロータは、従来の黄銅ロータに比し、放電電圧は低減
できるものの、依然として車載FMラジオやテレビ等に
耳障りな大きなノイズを混入させるという問題点がある
ことがわかった。
【0005】この原因は、ディストリビュータ間の放電
に引き続いて起こる多数の間欠放電によることがわか
り、この放電をなくすロータが必要となっている。
【0006】本発明の目的は前記した従来技術の欠点を
解消し、電波雑音を大幅に抑制させることができる新規
なセラミックスコーティングロータ電極を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ディス
トリビュータのロータ電極表面に、前駆体セラミックス
層を設けたことにあり、それによって電波雑音を大幅に
抑制させたものである。
【0008】前駆体セラミックスは、ポリカルボシラ
ン、ポリシラザン、ポリチタノカルボシラン、ポリシラ
スチレン、ポリボロシロキサン、ポリシラン、ポリカル
ボランシロキサン、ポリアルミノキサン、ボランジン、
ポリ窒化アルミニウム、ラダー型シリコーン、無機化シ
リコーンから選択される1種または2種以上の前駆体セ
ラミックスポリマを用いて形成する。この前駆体セラミ
ックスポリマ100重量部に対し、無機質充填剤5〜6
00重量部含有させロータ電極の表面に有機溶媒に溶解
または分散させることにより塗布し、焼付けてセラミッ
クスとする。
【0009】上記構成によればロータ電極表面にセラミ
ックスコーティングを施すことで放電電圧を下げること
ができると共に電波雑音特性にも優れたものとすること
が可能となる。
【0010】本発明に用いるポリカルボシラン、ポリシ
ラザン、ポリチタノカルボシラン、ポリシラスチレン、
ポリボロシロキサン、ポリシラン、ポリカルボランシロ
キサン、ポリアルミノキサン、ボラジン、ポリ窒化アル
ミニウム、ラダー型シリコーン、無機化シリコーンと
は、主鎖がSi、Ti、B、Alなどの金属元素および
O、N等からなり、側鎖にメチル基、水素、フェニル基
等の有機基が結合したものでいずれも公知である。
【0011】本発明に用いる無機質充填剤としては、ア
ルミニウム、銅、銅合金、鉄、ステンレス鋼等の金属、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化銅、酸化
鉄、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化モリブデン、
酸化アンチモン、酸化ケイ素、ケイ酸ジルコニウム等の
酸化物、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、
ホウ化チタン、ホウ化ジルコニウム、窒化チタン、窒化
ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ケイ化モリブ
デン等の非酸化物等が挙げられる。これは単独または混
合で使用してもよい。
【0012】本発明に用いる前駆体セラミックスは、高
温焼成を行う熱分解法によって形成するのが望ましい
が、化学気相成長(CVD)あるいは、ゾル・ゲル法に
よってもよい。
【0013】使用ロータ電極としては、特に規定はしな
いが、黄銅あるいはステンレス合金が望ましい。
【0014】本塗料の塗布においては、キシレン、トル
エン等の有機溶媒の添加、希釈により自由に塗料粘度が
調整できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0016】図1はディストリビュータに用いられるセ
ラミックスロータ電極を示し、図1(a)は正面図、図
1(b)はその平断面図を示している。
【0017】図1に示すようにステンレス(SUS30
4型)のロータ電極10にセラミックスコーティグ層1
1を形成してセラミックスロータ電極12とする。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。
【0019】実施の形態1〜13 表1の通り配合した各成分をミキサ分散し均一塗料とす
る。次に準備した厚さ0.5mmのステンレスSUS3
04製ロータ電極に各塗料を親戚塗布し、厚さ約100
μmとした後、500℃、1h空気中で焼成し、セラミ
ックスコーティング層を形成した。
【0020】比較例1 表1に示した通りのアルミニウムを50重量部添加した
均一塗料を準備し、厚さ約100μmのセラミックスコ
ーティングロータを作成した。
【0021】比較例2 比較例1のアルミニウムの配合量を50重量部から70
0重量部へと変え、厚さ約150mmのセラミックスコ
ーティングロータを作成した。
【0022】比較例3 従来の黄銅ロータを準備した。
【0023】
【表1】
【0024】各例に基づくセラミックスコーティングロ
ータ電極について、放電電圧測定及びディストリビュー
タギャップ間の放電に引き続いて起るアーク放電時の関
係放電の発生の有無等について評価した。結果を表1に
併記した。なお、評価は以下の通り行った。
【0025】 放電電圧:電波暗室中で放電ギャップ
1mm、350回転/分の条件で電圧測定した。
【0026】:間欠放電現象:電波暗室中で、放電ギ
ャップ1mm、350回転/分の条件で、放電し、アーク
放電波形をオシロスコープで観察し間欠放電の発生の有
無を評価する。
【0027】表1からもわかる通り、本発明の実施例1
〜13のセラミックスコーティングロータ電極は、放電
前後の外観は健全で、放電電圧も8.0V以下と良好、
さらに間欠放電もなく電波雑音特性に優れることがわか
る。一方、無機充填剤を添加しない比較例1では、放電
後、摩損が著しく、さらに間欠放電も観察され、ノイズ
抑制効果が得られない。充填剤700重量部と多い比較
例2では、放電前後とも、剥離が発生し、また間欠放電
現象も見られた。さらに、従来の黄銅ロータでは、放電
電圧が12Vと高く、雑音レベルが高かった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のセラミック
スコーティングロータ電極は、電波雑音の抑制に極めて
効果のあるロータ電極であることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
10 ロータ電極 11 セラミックスコーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳生 秀樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 長江 弘允 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 小林 和俊 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 弓野 真孝 茨城県ひたちなか市大字高場247番地 日 立カーエンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディストリビュータのロータ電極表面
    に、前駆体セラミックス層を設けたことを特徴とするセ
    ラミックスコーティングロータ電極。
  2. 【請求項2】 前駆体セラミックスが、ポリカルボシラ
    ン、ポリシラザン、ポリチタノカルボシラン、ポリシラ
    スチレン、ポリボロシロキサン、ポリシラン、ポリカル
    ボランシロキサン、ポリアルミノキサン、ボランジン、
    ポリ窒化アルミニウム、ラダー型シリコーン、無機化シ
    リコーンから選択される1種または2種以上の前駆体セ
    ラミックスポリマと無機質充填剤とを有機溶媒に溶解ま
    たは分散させた塗料を塗布・焼付けた電波雑音特性に優
    れたセラミックスである請求項1記載のセラミックスコ
    ーティングロータ電極。
  3. 【請求項3】 前記前駆体セラミックス100重量部あ
    たり、無機質充填剤5〜600重量部含有する請求項2
    記載のセラミックコーティングロータ電極。
JP7279296A 1996-03-27 1996-03-27 セラミックスコーティングロータ電極 Pending JPH09264236A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7279296A JPH09264236A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 セラミックスコーティングロータ電極

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JP7279296A JPH09264236A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 セラミックスコーティングロータ電極

Publications (1)

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JPH09264236A true JPH09264236A (ja) 1997-10-07

Family

ID=13499605

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7279296A Pending JPH09264236A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 セラミックスコーティングロータ電極

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JP (1) JPH09264236A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8131194B2 (en) 2008-03-21 2012-03-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Image formation apparatus having a detected part in a recess in the belt

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8131194B2 (en) 2008-03-21 2012-03-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Image formation apparatus having a detected part in a recess in the belt

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