JPH0926391A - 重質油成分の定量方法及び装置 - Google Patents

重質油成分の定量方法及び装置

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JPH0926391A
JPH0926391A JP7199258A JP19925895A JPH0926391A JP H0926391 A JPH0926391 A JP H0926391A JP 7199258 A JP7199258 A JP 7199258A JP 19925895 A JP19925895 A JP 19925895A JP H0926391 A JPH0926391 A JP H0926391A
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asphaltene
insoluble matter
sample solution
light
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JP7199258A
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Seigo Yamazoe
誠吾 山添
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/314Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry with comparison of measurements at specific and non-specific wavelengths
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トルエン不溶分粒子を含む重質油に芳香族炭
化水素を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水素を加
えて脂肪族炭化水素不溶分を析出させた試料溶液に照射
する2つの波長の光の試料溶液の吸光度増加率又は吸光
度比が、脂肪族炭化水素不溶分定量率と相関する特定の
式を、いずれか一方の波長における試料溶液の吸光度及
び脂肪族炭化水素不溶分除去後の試料溶液の吸光度、及
び脂肪族炭化水素不溶分の相関式と組合せ、この相関式
に前記吸光度を挿入し、演算することによるトルエン不
溶分粒子を含む重質油の脂肪族炭化水素不溶分濃度及び
アスファルテン濃度の定量方法、並びにそれらの定量装
置。 【効果】 トルエン等の芳香族炭化水素不溶分粒子を含
む重質油であっても、その重質油中のn−ヘプタン等の
脂肪族炭化水素不溶分濃度及びアスファルテン濃度を精
度よく迅速に定量することがでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常圧残油、減圧残
油、水素化分解油、熱分解油、シェールオイル及びター
ルサンドオイルなどの重質油中の脂肪族炭化水素不溶分
濃度及びアスファルテン濃度の迅速定量方法、並びにそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】重質油の評価試験としてn−ヘプタンを
用いる溶剤不溶分試験がある。この試験は、重油におい
ては品質評価に使用され、重質油分解装置においては分
解率を示すことから、重質油の重要な評価試験の一つで
ある。従来、n−ヘプタン不溶分濃度の定量法は、英国
石油学会法(IP143、以下IP法と略称する)を基
本法とするのが慣例となっている。この方法は、試料を
規定量のn−ヘプタンで溶解し、ろ過してろ紙上に捕集
した不溶解分を、さらにn−ヘプタン還流下、ソックス
レー抽出装置にて洗浄した後、トルエンにてソックスレ
ーー抽出装置で抽出した溶出分をアスファルテン濃度と
して定量する方法であるが、操作が煩雑なこと、分析所
要時間が9時間と長いこと等の欠点がある。また、n−
ヘプタン不溶分濃度の定量法としては、試料を規定量の
n−ヘプタンで溶解・分散した後、メンブランフィルタ
ーでろ過し、フィルター上に捕集した不溶解分を、アス
ファルテン濃度として重量法で定量するユニバーサルプ
ロダクト社法(UOP614/80、以下UOP法とい
う)が一部使用されている。
【0003】しかしながら、この方法においても分析所
要時間が約4時間と長くかかり、定量値もIP法と合致
しないという欠点がある。そこで、本発明者らは、上記
従来技術の欠点を解消したn−ヘプタン不溶分濃度又は
アスファルテン濃度の定量方法として2波長吸光光度法
(2A法という)を提案している(特公平5−2878
8号公報)。この2A法は、従来技術に比べて、極めて
簡単な操作で、処理時間も短く、定量精度も高く、優れ
た方法である。ところで、この方法を種々の重質油につ
いてn−ヘプタン不溶分濃度の定量を行ったところ、ト
ルエン不溶分粒子を含む重質油のn−ヘプタン不溶分濃
度の定量結果が、UOP法のn−ヘプタン不溶分の定量
値と異なることが分かった。また、この方法を種々の重
質油についてアスファルテン濃度の定量を行ったとこ
ろ、トルエン不溶分粒子を含む重質油のアスファルテン
濃度の定量結果が、IP法のアスファルテン濃度の定量
値と異なることが分かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記状況に
鑑みてなされたものであり、トルエン不溶分粒子を含む
重質油の脂肪族炭化水素不溶分濃度及びアスファルテン
濃度も精度よく迅速に定量することができ、トルエン不
溶分粒子を含まない重質油についても適用できる重質油
の脂肪族炭化水素不溶分濃度及びアスファルテン濃度の
定量方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、トルエン不溶
分粒子を含む重質油に芳香族炭化水素を添加して相溶
し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂肪族炭化水素不
溶分を析出させた試料溶液に照射する2つの波長の光の
試料溶液の吸光度増加率又は吸光度比が、脂肪族炭化水
素不溶分定量率と特定の式で相関することを見出し、さ
らにこの相関式をいずれか一方の波長における試料溶液
の吸光度及び脂肪族炭化水素不溶分除去後の試料溶液の
吸光度、及び脂肪族炭化水素不溶分の相関式と組合せ、
この相関式に前記吸光度を挿入し、演算することにより
トルエン不溶分粒子を含む重質油の脂肪族炭化水素不溶
分濃度も精度よく迅速に定量することができ、トルエン
不溶分粒子を含まない重質油についても適用できること
を見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。同様に、アスファルテンについても、2つの波長
の光の試料溶液の吸光度増加率又は吸光度比が、脂肪族
炭化水素不溶分対するアスファルテン分率と特定の式で
相関することを見出し、さらにこの相関式を上記相関式
と組合せ、この相関式に前記吸光度を挿入し、演算する
ことによりトルエン不溶分粒子を含む重質油のアスファ
ルテン濃度も精度よく迅速に定量することができ、トル
エン不溶分粒子を含まない重質油についても適用できる
ことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、本発明は、重質油に芳香族炭化
水素を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水素を加え
て脂肪族炭化水素不溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不
溶分が溶媒中に分散された試料溶液に対して、波長が5
00〜1000nmの可視光領域内での相互に隔たる2
つの波長の光の吸光度K3、K4を測定し、その測定した
吸光度測定値を下記の式
【数9】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d((K4−K3)×100/K3
+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
0.1であり、eは50〜300である。)、又は
【数10】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d(K4×100/K3)+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
500であり、eは500〜1000である。)の相関
式に挿入し、演算することにより試料溶液中の脂肪族炭
化水素不溶分濃度を求めることを特徴とする脂肪族炭化
水素不溶分濃度の定量方法を提供するものである。
【0007】また、本発明は、重質油に芳香族炭化水素
を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂
肪族炭化水素不溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分
が溶媒中に分散された試料溶液に対して、波長が500
〜1000nmの可視光領域内での相互に隔たる2つの
波長の光の吸光度K3、K4を測定し、その測定した吸光
度測定値を下記の式
【数11】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d((K4−K3)×100/K3)+e}
×{f((K4−K3)×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
0.1であり、eは50〜300であり、fは1〜30
であり、gは−5〜5である。)、又は
【数12】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d(K4×100/K3)+e}×{f(K
4×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
500であり、eは500〜1000であり、fは45
0〜550であり、gは−600〜−300である。)
の相関式に挿入し、演算することにより試料溶液中のア
スファルテン濃度を求めることを特徴とするアスファル
テン濃度の定量方法を提供するものである。
【0008】また、本発明は、重質油に芳香族炭化水素
を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂
肪族炭化水素不溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分
が溶媒中に分散された試料溶液を入れる容器内側面に対
向して相互に近接又は隔離して前記試料溶液を採取する
液浸ブローブ又はフローセル、光源、前記光源からの光
を液浸ブローブ内又はフローセル内の一定厚の試料溶液
中を通過させる光の通路、前記透過光のうち500〜1
000nmの波長の範囲内で、それぞれ異なる2つの波
長の光のみをを通す干渉フィルター、入射光及び前記2
つの透過光のそれぞれの強度を電流に変換する光電管又
はフォトセルから成る2波長検出器、変換された各電流
値に基づき、
【数13】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d((K4−K3)×100/K3
+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
0.1であり、eは50〜300である。K3、K4は2
つの波長の吸光度である。)、又は
【数14】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d(K4×100/K3)+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
500であり、eは500〜1000である。K3、K4
は2つの波長の吸光度である。)の相関式に挿入し、こ
れを脂肪族炭化水素不溶分濃度に変換する計算手段から
成ることを特徴とする脂肪族炭化水素不溶分濃度の定量
装置を提供する。
【0009】さらに、本発明は、重質油に芳香族炭化水
素を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて
脂肪族炭化水素不溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶
分が溶媒中に分散された試料溶液を入れる容器内側面に
対向して相互に近接又は隔離して前記試料溶液を採取す
る液浸ブローブ又はフローセル、光源、前記光源からの
光を液浸ブローブ内又はフローセル内の一定厚の試料溶
液中を通過させる光の通路、前記透過光のうち500〜
1000nmの波長の範囲内で、それぞれ異なる2つの
波長の光のみをを通す干渉フィルター、入射光及び前記
2つの透過光のそれぞれの強度を電流に変換する光電管
又はフォトセルから成る2波長検出器、変換された各電
流値に基づき、
【数15】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d((K4−K3)×100/K3)+e}
×{f((K4−K3)×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
0.1であり、eは50〜300であり、fは1〜30
であり、gは−5〜5である。K3、K4は2つの波長の
吸光度である。)、又は
【数16】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d(K4×100/K3)+e}×{f(K
4×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
500であり、eは500〜1000であり、fは45
0〜550であり、gは−600〜−300である。K
3、K4は2つの波長の吸光度である。)の相関式に挿入
し、これをアスファルテン濃度に変換する計算手段から
成ることを特徴とするアスファルテン濃度の定量装置を
提供するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明に使用する試料溶液は、重質油に芳
香族炭化水素を添加して相溶し、しかる後脂肪族炭化水
素を加えてアスファルテンを析出させ、脂肪族炭化水素
不溶分(すなわち、アスファルテン又は芳香族炭化水素
不溶分)が溶媒中に分散された試料溶液である。重質油
は、一般的に、(1)ドライスラッジを含まず、n−ヘ
プタン等の脂肪族炭化水素を添加した時に析出する不溶
分を含み、この不溶分がトルエン等の芳香族炭化水素に
溶解する重質油、(2)n−ヘプタン等の脂肪族炭化水
素に不溶のドライスラッジを含み、n−ヘプタン等の脂
肪族炭化水素を添加した時に析出する不溶分を含み、こ
の不溶分がトルエン等の芳香族炭化水素に溶解する重質
油、(3)n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素を添加した
時にに析出する不溶分を含み、n−ヘプタン等の脂肪族
炭化水素に不溶のドライスラッジを含み、この不溶分が
トルエン等の芳香族炭化水素に不溶である重質油が挙げ
られる。これらの重質油のうち、(3)の重質油を使用
した場合、本発明の定量方法により精度よく迅速に定量
することができ、さらに、(1)及び(2)の重質油に
も適用できる。トルエン等の芳香族炭化水素不溶分の重
質油中への含有割合は、特に制限されないが、脂肪族炭
化水素不溶分の50重量%以下の場合が好適である。
【0011】試料溶液を調製するには、まず重質油に芳
香族炭化水素を添加して相溶又は分散する。この時の芳
香族炭化水素としては、トルエン、キシレン、ベンゼン
等種々の芳香族炭化水素が挙げられるが、トルエンが好
ましい。芳香族炭化水素の添加量は、特に制限ないが、
通常重質油100重量部に対して、30〜1000重量
部であり、好ましくは50〜500重量部である。次い
で、相溶した重質油及び芳香族炭化水素混合物は、脂肪
族炭化水素を加える。脂肪族炭化水素としては、炭素数
5〜12のもの、例えばn−ペンタン、n−ヘプタン、
n−ヘキサン、n−オクタン等種々の脂肪族炭化水素等
が挙げられるが、n−ヘプタンが好ましい。この脂肪族
炭化水素は、加温して加えることが好ましい。この温度
の適当な範囲は、通常40〜90℃程度、好ましくは約
80℃である。脂肪族炭化水素の添加量は、特に制限な
いが、通常重質油100重量部に対して、500〜20
00重量部であり、好ましくは1000〜1500重量
部である。この脂肪族炭化水素を加えることにより、芳
香族炭化水素を添加することにより相溶していたアスフ
ァルテン分が析出する。析出したアスファルテン分の粒
子径は、芳香族炭化水素を添加せず、脂肪族炭化水素を
添加したときの重質油中の粒子径のように不揃いではな
く、均一であり、1〜3μmの範囲である。試料溶液
は、2波長による吸光度を測定する前に、好ましくは冷
却若しくは放冷させる。冷却若しくは放冷させた後の試
料溶液の温度は、通常室温付近が好ましく、特に25〜
30℃が好ましい。
【0012】本発明は、2波長吸光光度法を改良したも
のである。2波長吸光光度法の好適な態様は、重質油に
芳香族炭化水素を添加して相溶し、しかる後温脂肪族炭
化水素を加えてアスファルテン又は脂肪族炭化水素不溶
分を析出させ、冷却若しくは放冷させてアスファルテン
又は脂肪族炭化水素不溶分が溶媒中に分散された試料溶
液に対して、波長が500〜1000nmの可視光領域
内での相互に隔たる2つの波長の光の吸光度を測定し、
前記測定値を、いずれか一方の波長における試料溶液の
吸光度及びアスファルテン又は脂肪族炭化水素不溶分除
去後の試料溶液の吸光度及びアスファルテン又は脂肪族
炭化水素不溶分の関係式に挿入し、演算することによ
り、試料溶液中のアスファルテン濃度又は脂肪族炭化水
素不溶分濃度を求めるアスファルテン濃度又は脂肪族炭
化水素不溶分濃度の定量方法である。波長が500〜1
000nmの可視光領域内での相互に隔たる2つの波長
の好ましい範囲は、相互に約10nm以上隔たっている
範囲であり、好ましくは30〜150nm隔たった範囲
である。
【0013】2波長吸光光度法においては、トルエン等
の芳香族炭化水素不溶分を含まないアスファルテンとn
−ヘプタン等の脂肪族炭化水素可溶成分(マルテン)を
含む重質油の試料油については、500〜1000nm
の可視光線領域内での相互に適当量隔った2波長に対す
る吸光度は、極大吸収を示さず、長波長になるに従っ
て、ほぼ直線的に吸光度が低くなる傾向があることを利
用する。マルテンとアスファルテンを含む試料溶液の2
波長の吸光度はK3及びK4であり、波長により異なる。
また、この試料溶液からアスファルテンを除いたマルテ
ン溶液の2波長の吸光度は、K1及びK2であり、波長に
より異なる。さらに、アスファルテン粒子のみの懸濁液
の2波長の吸光度は、K5及びK6であり、波長により異
なる。これらの吸光度の例を図1に示している。トルエ
ン等の芳香族炭化水素不溶分不溶分を含まないアスファ
ルテンとマルテンを含む重質油の試料油、重質油の油種
及びアスファルテン濃度が変わっても、マルテンとアス
ファルテンを含む試料溶液の吸光度増加率は、K1×1
00/K3(ブランク率という)と、一次の相関が成立
する。従って、アスファルテン粒子が分散状態のままの
試料溶液につき、2波長の吸光度を測定し、その増加率
とブランク率との相関式から分析波長の光におけるマル
テンの吸光度K1を得ることができ、さらにアスファル
テン分散状態の吸光度との差K3−K1から当該アスファ
ルテンの吸光度K5が得られる。そこで、あらかじめ標
準アスファルテン(IP法の操作によって調製したもの
が望ましい)により作成した検量線から、吸光度K5
対するアスファルテン量を求め、試料の重質油の重量で
割って、アスファルテン濃度を求める。この場合、マル
テンとアスファルテンを含む試料溶液の吸光度増加率
は、数17の式で表される。
【数17】マルテンとアスファルテンを含む試料溶液の
吸光度増加率=(K4−K3)×100/K3
【0014】また、上記アスファルテン濃度の他の求め
方としては、上記K3及びK4から一つの検量線を用いる
方法がある。この場合、吸光度比K4/K3とマルテンの
吸光度分率(K1/(K1+K5))との間には、一次の
相関が成立する。従って、2波長のK3及びK4を測定す
ることにより予め求めておいた相関式により、マルテン
の吸光度分率を求めることができ、さらにアスファルテ
ンの吸光度K5はK1(1−マルテンの吸光度分率)によ
り計算することができる。そこで、あらかじめ標準アス
ファルテン(IP法の操作によって調製したものが望ま
しい)により作成した検量線から、吸光度K5に対する
アスファルテン量を求め、試料の重質油の重量で割っ
て、アスファルテン濃度を求める。上記相関式は、数1
8の式で表される。
【数18】アスファルテン濃度(重量%)=a(bK3
−cK4)×100/G (ここで、aは0.015〜0.035、好ましくは
0.02〜0.03であり、bは1〜10、好ましくは
1〜7であり、cは0.5〜7、好ましくは0.7〜5
であり、Gは、試料の重質油の重量である。) なお、上記数18の式は、アスファルテン量=a(bK
3−cK4)であることを示している。ところで、トルエ
ン等の芳香族炭化水素不溶分を含まないアスファルテン
とマルテンを含む重質油の試料油については、アスファ
ルテン濃度とn−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶分濃
度は一致する。従って、上記によって求められるアスフ
ァルテン濃度は、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶
分濃度になる。
【0015】しかし、上記2A法は、試料の重質油がト
ルエン等の芳香族炭化水素不溶分を含む場合は、n−ヘ
プタン等の脂肪族炭化水素不溶分(2A・HI)の測定
値がUOP・HI値と異なる。つまり、試料の重質油が
トルエン等の芳香族炭化水素不溶分を含む場合は、n−
ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶分(2A・HI)の測
定値は、UOP・HI値とずれており、正しい測定値と
は言えない。従って、本発明においては、上記2A・H
Iの補正が行われている。また、上記2A法は、試料の
重質油がトルエン等の芳香族炭化水素不溶分を含む場合
は、アスファルテン分(2A・AS)の測定値がIP・
AS値と異なる。従って、本発明においては、上記2A
・ASの補正が行われている。上記2A・HIの補正
は、上記UOP・HI値に占める2A・HI値の分率
(脂肪族炭化水素不溶分定量率という)が、上記試料溶
液の吸光度増加率と数19の相関式により求められるこ
とに基づいている。
【数19】脂肪族炭化水素不溶分定量率=d(試料溶液
の吸光度増加率)+e (ここで、dは−10〜−0.1、好ましくは−0.3
〜−6であり、eは50〜300、好ましくは70〜2
50である。)
【0016】さらに、上記数19の式で得られた脂肪族
炭化水素不溶分定量率を使用して、数20の式により、
脂肪族炭化水素不溶分の重量を求めることができる。
【数20】脂肪族炭化水素不溶分量=2A・HI×10
0/脂肪族炭化水素不溶分定量率
【0017】従って、上記式を纏めると下記数21の式
になる。
【数21】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d((K4−K3)×100/K3
+e} すなわち、試料溶液の2波長の吸光度K3及びK4を測定
することにより、脂肪族炭化水素不溶分量を求めること
ができ、さらに試料の重質油の重量で割って、脂肪族炭
化水素不溶分濃度を求めることができる。なお、上記相
関式の数21の式は、そのままの式で適用してもよい
し、分解して数18〜数21の式のように段階的に適用
してもよいし、さらに分解して別の式に作り直して適用
してもよい。また、脂肪族炭化水素不溶分定量率は、試
料溶液の吸光度比を用いても求めることができる。
【数22】脂肪族炭化水素不溶分定量率=d(試料溶液
の吸光度比)+e (ここで、dは−800〜−500、好ましくは−70
0〜−600であり、eは500〜1000、好ましく
は700〜900である。) 次に、上記数22の式で得られた脂肪族炭化水素不溶分
定量率を使用して、前記方法と同様に脂肪族炭化水素不
溶分の重量を求めることができる。
【数23】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
4)}×100/{d(K4×100/K3)+e} すなわち、吸光度比K4/K3を用いることによっても、
吸光度増加率を用いる場合と同様に脂肪族炭化水素不溶
分量を求めることができる。なお、数23の式をそのま
まあるいは分解して適用できることは、前記と同様であ
る。
【0018】さらに、試料の重質油がトルエン等の芳香
族炭化水素不溶分を含む場合は、UOP・HI値に占め
るIP・AS値の分率(IP・AS分率という)が、試
料溶液の吸光度増加率と数24の相関式により求められ
る。
【数24】IP・AS分率=f(試料溶液の吸光度増加
率)+g (ここで、fは1〜30、好ましくは3〜20であり、
gは−5〜5、好ましくは−3〜3である。) そして、アスファルテン量は、上記数20又は数21の
式の脂肪族炭化水素不溶分量、及び数24の式のIP・
AS分率を使用して、数25の式により、アスファルテ
ン分の重量を求めることができる。
【数25】アスファルテン量=脂肪族炭化水素不溶分量
×IP・AS分率/100
【0019】従って、上記式を纏めると下記数26の式
になる。
【数26】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d((K4−K3)×100/K3)+e}
×{f((K4−K3)×100/K3)+g}/100 すなわち、試料溶液の2波長の吸光度K3及びK4を測定
することにより、アスファルテン量を求めることがで
き、さらに試料の重質油の重量で割って、アスファルテ
ン量濃度を求めることができる。なお、上記相関式の数
26の式は、そのままの式で適用してもよいし、分解し
て数18〜数25の式のように段階的に適用してもよい
し、さらに分解して別の式に作り直して適用してもよ
い。また、アスファルテン量は、試料溶液の吸光度比を
用いても求めることができる。
【数27】IP・AS分率=f(試料溶液の吸光度比)
+g (ここで、fは450〜550、好ましくは480〜5
30であり、gは−600〜−300、好ましくは−5
00〜−400である。) 次に、上記数27の式で得られたIP・AS分率を使用
して、前記方法と同様にアスファルテン量を求めること
ができる。
【数28】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}
×100/{d(K4×100/K3)+e}×{f(K
4×100/K3)+g}/100 すなわち、吸光度を用いることによっても、前記と同様
アスファルテン量を求めることができる。なお、数28
の式をそのままあるいは分解して適用できることは、前
記と同様である。本発明の定量装置には、入射光及び透
過光のそれぞれの強度を電流に変換された各電流値に基
づき、上記相関式にに挿入し、これを脂肪族炭化水素不
溶分又はアスファルテン濃度に変換する計算手段を有す
る。これにより、迅速に定量することができる。
【0020】本発明は、トルエン等の芳香族炭化水素不
溶分を含まないアスファルテンとn−ヘプタン等の脂肪
族炭化水素可溶成分を含む重質油の試料油についても適
用できる。従って、試料の重質油がトルエン等の芳香族
炭化水素不溶分を含んでいても、トルエン不溶分を含ま
ない場合であっても、トルエン等の芳香族炭化水素不溶
分の有無にかかわらず、本発明は適用できる。上記定量
方法によると、種々の重質油の定量値は、IP法及びU
OP法による定量値と相関係数0.99以上で相関し、
分析精度も変動係数5%以下と、IP法(変動係数10
%)よりも優れている。分析所要時間は、約40分であ
るが、試料を多数同時に処理することができるので、例
えば10試料処理するならば1試料当たり10分以内で
済み、他の迅速定量法に比べて著しく処理時間が短縮さ
れている。
【0021】
【作用】
(1)定量方法 試料溶液を調製するときには、所定の手順を施すように
すれば析出するアスファルテン粒子を微細かつ狭い範囲
の粒度分布にすることができ、その後の2波長吸光度法
によるn−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶分又はアス
ファルテン定量の範囲の拡大と定量精度の向上に大きな
影響を与える。試料溶液中のn−ヘプタン等の脂肪族炭
化水素不溶分又はアスファルテンの沈降を防止し、溶液
中に均等に分散しているよう測定の前後を通じ試料溶液
を攪拌する。光源からの光を光ファイバーで導いて入射
光とし、一定厚さの試料溶液中を通し、その透過光を受
け入れて、そのうち500〜1000nmの波長の範囲
内で互いに異なる2つの波長における試料溶液の吸光度
をそれぞれ測定する。2波長の透過光は、それぞれ光−
電流変換手段により、その強さを電流値に変えて所定の
プログラムを備えたコンピュータに入力することによっ
て、試料油中のn−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶分
濃度又はアスファルテン濃度をプリントアウトすること
ができる。2波長吸光度検出方式による試料溶液の測定
は、入射光及び各透過光を導入する光ファイバーを併
設、内蔵し、先端部に、それぞれ試料溶液採取窓、反射
鏡を備えた液浸プローブを試料溶液中に浸漬するか、両
側に、それぞれ入射光、透過光を導入する光ファイバー
を対向設置したフローセル中に試料溶液を吸入すること
により行われる。従って、予め複数の異なる試料溶液を
調製しておけば、次々に異なる試料油中のn−ヘプタン
等の脂肪族炭化水素不溶分濃度又はアスファルテン濃度
の能率的な定量が可能となる。ただし、液浸プローブ又
はフローセルには、測定の都度、洗浄溶剤を通して、そ
れ以前の被測定試料溶液がプローブ又はフローセルに付
着、残留するのを洗浄、除去することを要する。そし
て、上述の各定量方法は、全てコンピュータプログラム
に基づいて制御することができ、大幅に人手を節減する
ことができる。
【0022】(2)定量装置 (i)液浸プローブ方式 マグネチックスターラ撹拌子及び試料溶液を入れた容器
が移動して液浸プローブに対向する位置(測定位置)を
占めて停止すると、マグネチックスターラが起動して試
料溶液が撹拌され、またプローブ又は容器が相互に接近
し、プローブの先端の吸光度測定部が必要かつ十分な深
さに被測定試料溶液中に浸漬し停止する。液浸プロー部
には入射光及び透過光を誘導する光ファイバー束が内蔵
されていて、試料溶液を透過して案内された光は、その
光ファイバー束の出口に並置した、それぞれ異なる波長
の干渉フィルターを通過させることにより500〜10
00nmの波長の範囲内での、それぞれ異なる波長の光
に対する試料溶液の吸光度を知ることができる。各フィ
ルターを通過した光は光電管とかフォトセル等の光−電
流変換器によって、その強さを電流に変えて、これを所
定のプログラムを備えたコンピュータに入力、演算し、
被測定試料油中のn−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶
分濃度又はアスファルテン濃度をプリントアウトするこ
とができる。上述の工程を経て試料油中のn−ヘプタン
等の脂肪族炭化水素不溶分濃度又はアスファルテン濃度
の定量が終了すると、コンピュータの指令に従い、液浸
プローブと試料容器とが相互に隔離して前記プローブの
先端が試料溶液面から離れると、同じくコンピュータか
らの信号によって電磁弁が開いて洗浄装置から送られる
洗浄溶剤が前記プローブに噴射され、プローブの測定開
口部その他に付着、残留している被測定試料溶液を洗
浄、除去すると共に、同溶剤は前記被測定試料容器内に
収容される。プローブの洗浄が十分に行われた後は前記
電磁弁が閉じて洗浄工程が終了し、測定済み試料容器が
プローブの対向位置(測定位置)から移動すると共に、
マグネチックスターラ撹拌子の入った新たな試料溶液を
収容した容器が液浸プローブの測定位置を占めて停止す
る。以上述べた工程によってn−ヘプタン等の脂肪族炭
化水素不溶分濃度又はアスファルテン濃度定量の一サイ
クルが完了する。
【0023】(ii)フローセル方式 液浸プローブの構成をフローセルに置換した装置の作動
も、大略は(i)項に述べたのもと変わりがない。た
だ、フローセル方式の場合は、透明なフローセルの対向
周面に入射光と透過光とを、それぞれ案内する光ファイ
バー束端面を配置した点及び洗浄装置の代わりに試料溶
液吸入装置を備える点で、前記液浸プローブ方式と相違
する。この方式において、フローセルの試料導入管口が
試料溶液面下に浸漬すると、真空ポンプが働いて被測定
試料溶液を導入管に吸い上げフローセル内に流通させ、
前記溶液流が入射光と透過光との案内光ファイバー端面
間を遮るようにして試料溶液の吸光度を測定する。試料
導入管により吸い上げられた試料溶液は密封された廃液
タンク内に排出され、また前記廃液タンク内の電気はコ
ールドトラップを介し真空ポンプで外部に排出すること
により低圧して、引き続いて試料溶液が所定流速で導入
管に吸い込まれるようにすると共に、廃液及びガスによ
ってポンプ装置が汚染されないように設計されている。
上記の通りの試料溶液の採取方式を採用しているため、
試料容器の直後に洗浄溶剤入り容器をセットしておけ
ば、洗浄溶剤の吸い上げ作用がフローセルに対する洗浄
効果を奏し、導入管、フローセル等に付着、残留する測
定済み試料溶液を洗浄、除去することができるため、液
浸プローブの場合のように、独立した洗浄装置を設置す
る必要はない。その他の作用は、先の(i)項で述べた
ものと大差はない。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。 (1)定量方法 試料油の適当量G(例えば0.3〜5.0g)を規定容
量、例えば100mlのビーカーに採取し、トルエンの
少量(例えば0.3〜5.0ml、好ましくは1.0m
l)を添加し、アスファルテンを溶解し及びトルエンに
不溶の粒径の大きい粒子を分散し、次に約80℃に加温
したn−ヘプタンの規定量(例えば100ml)を加え
て撹拌し、アスファルテンを析出させる。次いで室温で
約30分間放冷して試料溶液を調製する。アスファルテ
ン粒子及びトルエン不溶分粒子の安定性を良くするため
に界面活性剤、エンジン油用分散剤などを添加して、ア
スファルテン粒子及びトルエン不溶分粒子の沈降傾向を
防止してもよい。この一連の試料溶液調製方法は、約1
〜3μmの狭い粒度分布のアスファルテン粒子を生成さ
せ、その後の2波長吸光度検出法によるアスファルテン
濃度定量の際の定量範囲の拡大と定量精度の向上に大き
な効果を与えている。上述の手続きを経て調製された試
料溶液をマグネチックスターラ等で撹拌し、アスファル
テン及びトルエン不溶分を除去することなく、分散状態
のまま、800nmの分析波長に対して750nmの対
象波長の光のそれぞれの吸光度を測定する。
【0025】図1を参照して、例えば、調製された試料
溶液に対する分析波長800nmの吸光度K3=1.1
0、対象波長750nmの吸光度K4=1.38の測定
値が得られたときに、K 4/K3とn−ヘプタン不溶分濃
度との関係から算出されたものであり、使用した装置で
はn−ヘプタン不溶分(2A・HI)濃度(重量%)=
0.025×(7K3−5K4)×100÷Gの関係があ
る。また、変動係数は6回の測定値について次式
【数29】変動係数(%)=(不備分散の平方根で表し
た標準偏差)×100÷平均値 により算出したものである。さらに、UOP・HI値に
占める2A・HI値の分率(n−ヘプタン不溶分定量率
という)を、上記試料溶液の吸光度増加率=(K4
3)×100/K3を数30の式に挿入し、求める。
【数30】n−ヘプタン不溶分定量率=−5.996
(試料溶液の吸光度増加率)+216
【0026】次に、上記数30の式で得られたn−ヘプ
タン不溶分定量率を使用して、数31の式により、脂肪
族炭化水素不溶分の重量を求める。
【数31】n−ヘプタン不溶分量=2A・HI×100
/n−ヘプタン不溶分定量率 従って、上記式を纏めると下記の数32の式になる。
【数32】n−ヘプタン不溶分量={0.025(7K
3−5K4)}×100/{−5.996((K4−K3
×100/K3)+216} すなわち、試料溶液の2波長の吸光度K3及びK4を測定
することによりn−ヘプタン不溶分量を求めることがで
き、さらに試料の重質油の重量で割って、n−ヘプタン
不溶分濃度を求める。この補正後の2A・HI値は、U
OP・HI値と相関係数0.992で相関した。また、
補正後の2A・HI分定量率は100±15%以内であ
った。
【0027】さらに、アスファルテン濃度を、UOP・
HI値に占めるIP・AS値の分率(IP・AS分率と
いう)を、試料溶液の吸光度増加率と数33の相関式に
より求める。
【数33】IP・AS分率=5.59(試料溶液の吸光
度増加率)−1.93 そして、アスファルテン量は、上記数31又は数32の
式のn−ヘプタン不溶分量、及び数33の式のIP・A
S分率を使用して、数34の式により、アスファルテン
分の重量を求めることができ、さらに試料の重質油の重
量で割って、アスファルテン濃度を求める。
【数34】アスファルテン量=ヘプタン不溶分量×IP
・AS分率/100 上記方法で求めたアスファルテン濃度は、IP・AS濃
度塗装関係数0.997で相関した。実際の試料での測
定結果を以下の表に示す。なお、フローセル方式によっ
ても、ほぼ同様の結果を得ることができる。
【0028】
【表1】
【0029】(2)定量装置 (i)液浸プローブ方式 図2及び図3は、液浸プローブ方式アスファルテン濃度
定量装置の構成図であり、そのうち図3は、要部拡大図
を示す。図中、2波長吸光度検出器1は、光源(例えば
タングステンランプ)2、干渉フィルター(例えば75
0nm及び800nm)3、光電管(または太陽電池)
4及び増幅器5とから成る側光部と、エレベータ6に収
納された液浸プローブ7との、それぞれ対応部分を入射
光用光ファイバー束8及び透過光用光ファイバー束9と
により接続して構成されている。特に図3を参照して、
液浸プローブ7は、下部に開口部(例えばh=3mm、
w=8mm)と反射鏡10とが設けられ、エレベータ6
のプローブ保持具11(図2参照)に保持され、測定時
は下降して試料溶液中に浸漬し、洗浄時及びターンテー
ブル12の回転時には引き上げられている。図2を参照
して、エレベータ6には液浸プローブを取り巻いて環状
のプローブ洗浄ノズル13が設けてあり、ミニコンプレ
ッサ14及び電磁弁15を備えた洗浄溶剤容器16とテ
フロンチューブにより接続されている。また、エレベー
タ6はターンテーブル12(例えば12本懸掛)及び測
定位置にマグネチックスターラを設けた自動試料供給装
置17に固定されている。エレベータ6、ミニコンプレ
ッサ14、ターンテーブル12の起動と停止及び電磁弁
15の開閉は、マイクロコンピュータ18から発信する
指令によって制御される。また、2波長吸光度検出器1
からの出力はマイクロコンピュータ18に入力され、n
−ヘプタン不溶分濃度及びアスファルテン濃度に変換さ
れてプリンタ19に出力される。
【0030】すなわち、マイクロコンピュータ18から
発せられる信号により自動試料供給装置17のマグネチ
ックスターラが回転し、測定位置にセットされた試料溶
液が撹拌されると共にエレベータ6が起動し、プローブ
保持具11を下降させて液浸プローブ7の開口部をビー
カ内の試料溶液中に浸漬する。2波長吸光度検出器1の
光源2から発した可視光線は、入射光用ファイバー束8
を通して液浸プローブに達し、開口部で試料溶液に入射
して一部吸収され反射鏡10で反射されて再び試料溶液
に吸収されて透過光用光ファイバー束9を経て干渉フィ
ルタ3に至る。2枚の干渉フィルタ3により選択された
2波長の透過光は、それぞれ光電管4で電流に変換さ
れ、さらに増幅器5で増幅されてマイクロコンピュータ
18に入力する。マイクロコンピュータ18は、入力電
流を透過度(透過度T=透過光I/入射光I0)に変化
し、さらに吸光度(吸光度K=log101/T)に変換
した後、あらかじめ格納されている増加率−ブランク率
相関式及び吸光度差K3−K1とn−ヘプタン不溶分量と
の検量線からn−ヘプタン不溶分濃度及びアスファルテ
ン濃度を算出しプリンタ19に出力する。また、同時
に、あらかじめ格納したIP法及びUOP法との相関式
を用いてIPアスファルテン及びUOPn−ヘプタン不
溶分濃度に変換し出力する。入力が終了すると、マイク
ロコンピュータ18から発せられる信号により、ミニコ
ンプレッサ14が起動し、洗浄溶剤用タンク16内が加
圧され、順次、エレベータ6が起動してプローブ保持具
11が上昇を開始すると同時に電磁弁15が開き、洗浄
溶剤(例えばn−ヘプタン)が洗浄ノズル13から噴射
されて液浸プローブ7が洗浄される。
【0031】次いで自動試料供給装置17が起動し、タ
ーンテーブル12が回転して、次の試料溶液が測定位置
にセットされ、再び上記操作が自動的に繰り返される。
液浸プローブ7のノズル洗浄が困難な試料を測定する場
合は、ターンテーブル12に試料溶液と洗浄溶剤(例え
ばトルエン)入りビーカを交互にセットすれば、洗浄効
果を向上させ得る。 (ii)フローセル方式 図4は、フローセル方式のアスファルテン濃度定量装置
の構成図であり、図中、マイクロコンピュータ18から
発する信号によりエレベータ6が起動され、駆動部のフ
ローセル保持具21に固定されたフローセル20(ガラ
ス製セル厚3mm)が下降し、フローセル20の下端に
連結された試料導入管22(例えば内径2mmのテフロ
ン管)の先端が、ターンテーブル12の測定位置にセッ
トされ、自動試料供給装置17に設置されたマグネチッ
クスターラによって撹拌されている試料溶液に浸漬す
る。
【0032】次いで、真空ポンプ23が起動し、あらか
じめ調圧弁24により調製された圧力によって吸引され
て生じる流速(10〜30ml/minが望ましい)で
試料溶液が吸入され、フローセル20を通過するとき、
フローセル保持具21及び2波長吸光度検出器1によ
り、2波長(例えば750nmと800nm)における
試料溶液の透過光が検出され、電流に変換しマイクロコ
ンピュータ18に入力され吸光度に変換されて格納され
る。マイクロコンピュータ18への入力電流の取り込み
は、真空ポンプ23を起動して約20秒経た後とするこ
とが好ましい。1回の測定が終了するとエレベータ6の
駆動部が上昇し、試料導入管22が引き上げられ、数秒
後、真空ポンプ23が停止する。真空ポンプ駆動時間は
約60秒であることが好ましい。次いで自動試料供給装
置17が起動しターンデーブル12が回転し、洗浄溶剤
のトルエン入れビーカーが測定位置にセットされ、再び
真空ポンプ23が起動して溶剤が吸い込まれ試料導入管
22及びフローセル20の内壁が洗浄される。洗浄終了
後、再びターンテーブル12が回転し、次の試料溶液が
測定位置にセットされて再び測定が開始される。これら
の一連の操作は、全てプログラミングされたマイクロコ
ンピュータ18により制御される。n−ヘプタン不溶分
及びアスファルテンの定量結果は、一試料測定終了後、
マイクロコンピュータ18の出力指示を行うことによ
り、それまでの測定結果が順次プリンタ19に出力す
る。
【0033】吸い込まれた試料溶液及び洗浄溶液は廃液
タンク25に捕集されるが、真空ポンプ23の汚染防止
のため廃液タンク25の下流側にコールドトラップ26
を挿入することが望ましい。なお、図4において、フロ
ーセル20が固定されたフローセル保持具21及び2波
長吸光度検出器1はエレベータ6に連結されているが、
フローセル20とそれが固定されたフローセル保持具2
1は試料導入管22から吸入された試料液が流れる管路
の任意の位置に設けることができ、必ずしもエレベータ
6に固定する必要はない。2波長吸光度検出器1も必ず
しもエレベータ6に固定する必要はない。試料導入管2
2の先端は試料溶液中に浸漬され、又引き上げられるよ
う上下する必要があり、フローセル保持具21をエレベ
ータ6に固定しない場合は、試料導入管22の先端に近
い部位をエレベータ6に固定すれば良い。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、トルエン等の芳香族炭
化水素不溶分粒子を含む重質油であっても、その重質油
中のn−ヘプタン等の脂肪族炭化水素不溶分濃度及びア
スファルテン濃度を精度よく迅速に定量することがで
き、トルエン等の芳香族炭化水素不溶分粒子を含まない
重質油についても適用できる。従って、本発明は、実用
上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試料溶液に対する可視光波長領域での透過光
の吸光度のスペクトル線図の一例である。
【図2】 本発明装置の一実施例中液浸プローブ方式に
よる自動定量装置の構成図である。
【図3】 図2の2波長光度検出器部分の拡大図であ
る。
【図4】 本発明装置の一実施例中フローセル方式によ
る自動定量装置の構成図である。
【符号の説明】
1 2波長光度検出器 2 光源 3 干渉フィルター 4 光電管(又はフォトセル) 5 増幅器 7 液浸プローブ 8 入射光用光ファイバー束 9 透過光用光ファイバー束 10 反射鏡 11 プローブ 12 ターンテーブル 13 プローブ洗浄ノズル 14 ミニコンプレッサ 15 電磁弁 16 洗浄溶剤容器 17 自動試料供給装置 18 マイクロコンピュータ 19 プリンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重質油に芳香族炭化水素を添加して相溶
    し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂肪族炭化水素不
    溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分が溶媒中に分散
    された試料溶液に対して、波長が500〜1000nm
    の可視光領域内での相互に隔たる2つの波長の光の吸光
    度K3、K4を測定し、その測定した吸光度測定値を下記
    の式 【数1】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
    4)}×100/{d((K4−K3)×100/K3
    +e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
    0.1であり、eは50〜300である。)、又は 【数2】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
    4)}×100/{d(K4×100/K3)+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
    500であり、eは500〜1000である。)の相関
    式に挿入し、演算することにより試料溶液中の脂肪族炭
    化水素不溶分濃度を求めることを特徴とする脂肪族炭化
    水素不溶分濃度の定量方法。
  2. 【請求項2】 重質油に芳香族炭化水素を添加して相溶
    し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂肪族炭化水素不
    溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分が溶媒中に分散
    された試料溶液に対して、波長が500〜1000nm
    の可視光領域内での相互に隔たる2つの波長の光の吸光
    度K3、K4を測定し、その測定した吸光度測定値を下記
    の式 【数3】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}×
    100/{d((K4−K3)×100/K3)+e}×
    {f((K4−K3)×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
    0.1であり、eは50〜300であり、fは1〜30
    であり、gは−5〜5である。)、又は 【数4】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}×
    100/{d(K4×100/K3)+e}×{f(K4
    ×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
    500であり、eは500〜1000であり、fは45
    0〜550であり、gは−600〜−300である。)
    の相関式に挿入し、演算することにより試料溶液中のア
    スファルテン濃度を求めることを特徴とするアスファル
    テン濃度の定量方法。
  3. 【請求項3】 重質油に芳香族炭化水素を添加して相溶
    し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂肪族炭化水素不
    溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分が溶媒中に分散
    された試料溶液を入れる容器内側面に対向して相互に近
    接又は隔離して前記試料溶液を採取する液浸ブローブ又
    はフローセル、光源、前記光源からの光を液浸ブローブ
    内又はフローセル内の一定厚の試料溶液中を通過させる
    光の通路、前記透過光のうち500〜1000nmの波
    長の範囲内で、それぞれ異なる2つの波長の光のみをを
    通す干渉フィルター、入射光及び前記2つの透過光のそ
    れぞれの強度を電流に変換する光電管又はフォトセルか
    ら成る2波長検出器、変換された各電流値に基づき、 【数5】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
    4)}×100/{d((K4−K3)×100/K3
    +e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
    0.1であり、eは50〜300である。K3、K4は2
    つの波長の吸光度である。)、又は 【数6】脂肪族炭化水素不溶分量={a(bK3−c
    4)}×100/{d(K4×100/K3)+e} (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
    500であり、eは500〜1000である。K3、K4
    は2つの波長の吸光度である。)の相関式に挿入し、こ
    れを脂肪族炭化水素不溶分濃度に変換する計算手段から
    成ることを特徴とする脂肪族炭化水素不溶分濃度の定量
    装置。
  4. 【請求項4】 重質油に芳香族炭化水素を添加して相溶
    し、しかる後脂肪族炭化水素を加えて脂肪族炭化水素不
    溶分を析出させ、脂肪族炭化水素不溶分が溶媒中に分散
    された試料溶液を入れる容器内側面に対向して相互に近
    接又は隔離して前記試料溶液を採取する液浸ブローブ又
    はフローセル、光源、前記光源からの光を液浸ブローブ
    内又はフローセル内の一定厚の試料溶液中を通過させる
    光の通路、前記透過光のうち500〜1000nmの波
    長の範囲内で、それぞれ異なる2つの波長の光のみをを
    通す干渉フィルター、入射光及び前記2つの透過光のそ
    れぞれの強度を電流に変換する光電管又はフォトセルか
    ら成る2波長検出器、変換された各電流値に基づき、 【数7】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}×
    100/{d((K4−K3)×100/K3)+e}×
    {f((K4−K3)×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−10〜−
    0.1であり、eは50〜300であり、fは1〜30
    であり、gは−5〜5である。K3、K4は2つの波長の
    吸光度である。)、又は 【数8】アスファルテン量={a(bK3−cK4)}×
    100/{d(K4×100/K3)+e}×{f(K4
    ×100/K3)+g}/100 (式中、aは0.015〜0.035であり、bは1〜
    10であり、cは0.5〜7であり、dは−800〜−
    500であり、eは500〜1000であり、fは45
    0〜550であり、gは−600〜−300である。K
    3、K4は2つの波長の吸光度である。)の相関式に挿入
    し、これをアスファルテン濃度に変換する計算手段から
    成ることを特徴とするアスファルテン濃度の定量装置。
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