JPH09262024A - フェヤウェイ補修用特殊砂 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ゴルフ場のフェアウェイで、ターフを著しく削
り取った場合に出来たディボットを修復するため、従来
は単純に山砂を充填補修していたが、元通りに回復する
には長日月を要し美観を害していた。 【解決手段】緑色乃至褐色に植物性青汁を塗布加工した
山砂と粒状肥料を混合した、特殊砂を使用することによ
り、即時的に美観を回復し、芝草の繁茂期間を短縮する
効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場のフェヤ
ウェイに於て、ゴルファーがその意志に反して生じさせ
た、フェヤウェイのターフを根こそぎ削り取った芝草の
穴埋めのためキャディが損傷の都度小形シャベルで山砂
を以て補修するのに対し、少しでも更に効果的な補修が
出来る為の資材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は削り取られたターフを元に戻す努
力とか、携行した山砂を以て、ディボット（ｄｉｖｏ
ｔ）を埋めるだけであった。従って、元通りに回復する
には長日月を要し、当座は山砂で埋めてはあっても、視
覚的には極めて見苦しく美観を害すること著しく対策と
しては、不備なものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ゴルフ場フェヤウェイ
に於てクラブで作ったディボットは、ゴルファー本人に
とっては大した関心事ではないかも知れないが、ゴルフ
場側として、又は後からプレーするゴルフの愛好家達に
とっては余り好ましいものではない。少くとも遠方から
見た時見苦しくない程度に補修されていればその印象
は、非常に良い筈である。そこで、砂で補修するとして
も、周囲の草と同様な保護色系の色のついた砂でディボ
ットを埋めるのはどうかという着想が生まれた。併し、
砂に染料又は塗料を塗ることには技術的な難点を克服せ
ねばならぬ。更に、補修用砂の役割機能を改良する余地
も考えて見る価値がある。此等の問題点を簡単に解決す
ることが当面の課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前項の課題を、２段階に
分けて考える。第一段階としては、クラブでターフを削
り取ったあと、取敢ず損傷した美観を少くとも遠方から
見て、見苦しくない程度に穴埋めをするには、山砂のま
までは不可で、周囲の色に似た着色砂を用いる濃かさが
大切ではなかろうか。そこで砂に着色しようという着想
が一つの解決策として考えられた。それも緑系の色から
褐色系の色まで季節に応じて適当に変化させることが出
来れば最上である。ところが山砂に染料で着色するか、
塗料で着色するかは種々の実験研究が必要であるとは思
われるが、当発明者は差し当り、植物性青汁を利用する
という着想をもち、之から出発して、完熟以前の麦から
とった青汁が手近に得られたので之を塗染材料として試
みた結果、期待に近い成果を挙げることが出来たので、
取り敢えず之を、採用することとした。次に、第２段階
として砂の性能の改良としては、肥料的成分を添加する
という着想を具体化すればよく、これは固形粒状の植物
育成助長用の肥料を上記着色砂と、混合して使用するこ
とが最も簡単で而も効果的であると考えられる。即ち、
要約すれば課題を解決する手段として採るべき方策は、
第１段階は山砂に青汁にまぶして焼成加工して所要の着
色を施し、第２段階は適当な粒状肥料を選定して上記着
色砂を混合して、所期のフェアウェイ補修用特殊砂を得
ることとすればよい。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は本発明のフェアウェイ補修
用特殊砂の使用状況の一実施例を示すフェアウェイの局
部断面図である。尚、図１の現状を理解するために、そ
の直前の状況を示す図２を同時に示した。図１及び図２
において、同一符号は同一の部分を示すものである。各
図において、１は本発明の主題であるフェアウェイ補修
用特殊砂を所要のディボットに充填補修された状況を示
す。２は、ゴルフクラブ６でゴルフボール７を打球した
際、ゴフルクラブでターフ（土と草）５を元の位置４か
ら削り取ったために生じたディボット４の表面である。
３は、フェアウェイを構成する土で、建設の際フェアウ
ェイを平坦にするために埋め立てられた土、又は在来存
在した表層の土であって、その表面には芝草８が密生
し、障害のないフェアウェイのグラス帯を構成してい
た。さて、図１，図２において、ゴルファーはクラブ６
をもって、ゴルフボール７を打球した際、クラブ６はグ
ラス８及び土３をボール７と共に打ち、４の位置にあっ
た、土と草を併せたターフ５を削り取ったため、フェア
ウェイには、２を表面とするディボットが生じた。此の
儘では２のディボットがそのまま残り、見苦しいので本
発明品であるフェアウェイ補修用特殊砂１を以て、図１
のごとく充填補修を行った。此のとき、従来は４の位置
に山砂を補充するだけであったので、フェアウェイの芝
草８と画然と異る色合であったが、本発明の特殊砂を使
用した１の表面は芝草は無いが、８と同じ色調の砂で補
填したため、直近からは見分けられるが、稍遠方からは
同色に見えるため、フェアウェイの美観の損傷は著しく
緩和される。又、１には肥料も混入してあるので周囲の
芝草が短期間に成長して、ディボットは忽ち回復する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のフェアウェイ補修用特殊砂を現場で使
用した場合の局部断面図である。

【図２】本発明品を使用する直前に使用を必要とする条
件が発生した場面の局部断面図である。

【符号の説明】 １ フェアウェイ補修用特殊砂実地使用 ２ 特殊砂充填用ディボット表面 ３ フェアウェイ形成大地の土 ４ ディボット空地 ５ 削り取られた土及び草を含むターフ ６ ゴルフクラブ ７ ゴルフボール ８ フェアウェイ上の芝草

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無機物質天然砂に特定の植物性有機物質
   で特殊加工により緑色乃至褐色に着色した砂と、適度の
   大きさの粒状肥料とを混合した砂状体で、ゴルフ場ディ
   ボット補修用充填に使用することを特徴としたフェヤウ
   ェイ補修用特殊砂。
2. 【請求項２】 上記請求項１に記載した天然砂に施す特
   殊加工とは、（ａ）天然砂を乾燥させる工程と、（ｂ）
   成育してた緑色植物の茎葉をローラーですり潰してとれ
   た青汁の水溶液を作成する工程と、（ｃ）上記（ａ）で
   得られた砂と、上記（ｂ）で得られた水溶液とを混合し
   たものを加熱乾燥させる工程とを経過して最後の加熱乾
   燥の程度により緑色乃至褐色の着色砂状体としたことを
   特徴とする請求項１に記載したフェヤウェイ補修用特殊
   砂。
3. 【請求項３】 上記請求項１に記載した粒状肥料はゴル
   フ場のフェヤウェイ上に繁茂する芝草の生長を助長する
   のに適合する汎用肥料であることを特徴とする請求項１
   に記載したフェヤウェイ補修用特殊砂。