JPH09271259A - 芝生地の維持方法 - Google Patents

芝生地の維持方法

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JPH09271259A
JPH09271259A JP8079804A JP7980496A JPH09271259A JP H09271259 A JPH09271259 A JP H09271259A JP 8079804 A JP8079804 A JP 8079804A JP 7980496 A JP7980496 A JP 7980496A JP H09271259 A JPH09271259 A JP H09271259A
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JP
Japan
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lawn
grass
ground
sowing
maintaining
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JP8079804A
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English (en)
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Shunichi Tagawa
俊一 多川
Hisashi Yanagi
久 柳
Manabu Tomita
学 富田
Takao Yamada
孝雄 山田
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TOYO GREEN KK
Original Assignee
TOYO GREEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 春からに夏・初秋にかけて良好で美しい芝
生地を継続して維持する方法を提供する。 【解決手段】 バミューダーグラスの種子をライグ
ラス、ブルーグラス等寒地型芝草からなる芝生地に播種
する芝生地の維持方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場やサッカ
ーグランド、或いは公園などの芝生地の維持管理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】芝生は土の崩壊を防ぎ、同時に鮮やかな
緑で人の目を楽しませる。また、ゴルフ場、サッカー
場、或いは競馬のターフコースなどでは競技の結果にも
影響を及ぼすほど重要な役割を果たす。
【0003】平成5年、6年と2年連続の猛暑の夏とな
り、農作物のみならず各種植生に被害が及んだ。この中
で、ゴルフ場、特に関東以西のゴルフ場では水不足と暑
さのため、寒地型芝草であるライグラスからなるライグ
ラスティーに被害が及んだ。このようなティーグランド
は茶褐色となり、コウライシバやノシバの緑と対照をな
して著しく美観を損なった。なお、ゴルフ場の中には壊
滅的な被害を受けてライグラスが殆ど枯死したゴルフ場
もあり、芝生の張り替え等に非常にコストが掛かった。
【0004】一方、サッカー場においても最近ライグラ
スが用いられるようになってきたが、昨年はゴルフ場同
様にライグラスの枯死が著しく、競技に障害が生じた
り、或いは、急遽芝生の張り替えが必要になったことは
記憶に新しい。一方、暑さに強いバミューダーグラスに
よる芝生地は寒冷に弱く、秋には茶色となって美観を損
ねる欠点がある。
【0005】このような茶色や茶褐色の芝生は、特にゴ
ルフ場では、プレーヤーのスコアを低下させるのみなら
ず、プレーヤーがゴルフに求めるストレス発散効果をも
低下させる。
【0006】このように、春からに夏・初秋にかけて良
好で美しい芝生地を継続して維持することは非常に重要
であるが、実際に実施できる良い方法がなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決する、すなわち、春から盛夏酷暑の季節に亘って良
好で美しい芝生地を継続して維持する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の芝生の維持方法
は、請求項1に記載の通り、バミューダーグラスの種子
をライグラス、ブルーグラス等寒地型芝草からなる芝生
地に播種する構成を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、寒地型芝草から
なる芝生地とは、ライグラス、ブルーグラス、チューイ
ングフェスク、トールフェスク等寒地由来の芝草からな
る芝生地、ないし、これら芝草の混播芝生地を指す。
【0010】また、本発明において、播種する期間とし
ては、6月10日以後7月10日以前であることが望ま
しい。なお、上記期間は年によっても、また、地方によ
っても多少異なるため、ある程度調整する必要がある。
また、寒地型芝草の活力低下が始まる地温が21℃を越
える時期までに播種する必要がある。なお、梅雨のある
地方では梅雨期間中に播種を行うことが望ましい。本発
明において地温とは、地表下10cmの土中温度の、そ
の日の最高温度と最低温度との平均値を指す。
【0011】6月10日以前、乃至、梅雨前に播種を行
うことも可能ではあるが、播種後直ちに発芽した場合、
その後の成長に必要な水が確保できないために枯死する
場合がある。このような障害を防ぐためには多量の灌水
が必要となり、また、播種後ライグラスの勢いが落ち込
むまでの期間が長く、その間バミューダーグラスの成長
が抑制されてしまうので望ましくない。
【0012】一方、7月10日以後或いは梅雨明け後に
播種することは、バミューダーグラスの発芽及び成長に
必要な水を灌水によって与える必要が生じ、またターフ
化が寒地型芝草の茶褐色化或いは枯死の時期までに終了
せず、従って一時的ではあるが夏枯れが生じて芝生地と
しての美観が損なわれるため好ましくない。
【0013】播種する種子は、暑さに強いバミューダー
グラスであることが必要である。これはギョウギシバ属
に含まれるものであり、このようなものとしてギョウギ
シバ(Cynnodon dactylon Per
s)、アフリカギョウギシバ(Cynnodon tr
ansvaalensis Burtt−Davy)及
びこれら2種の交配種がターフ化の点で優れている。
【0014】これら種子の播種はライグラスなどの寒地
型芝草からなる芝生地に行うが、散布するだけでは種子
が寒地型芝草によるターフの下にある土壌に到達でき
ず、発芽やその後の生長に必要な水分が確保しにくい欠
点がある。なお、ターフの下に播種することにより上記
欠点を改善することが可能ではあるが、実際的ではな
い。
【0015】ここで、コアリングを行い、その後にドロ
ップ式等の播種機で播種を行うことが望ましい。本発明
においてコアリングとは芝生地のターフの一部を切り取
り、その部分の土を露出させることを云う。通常、コア
リングによって円形状の孔が形成されるが.そのほかの
形状を選択しても良い。なお、このコアリングによって
寒地型芝草の根部に充分な酸素が供給されるのでその活
力が増加すると云う副次効果も併せて得られる。
【0016】円形状にコアリングを行う場合、孔の直径
としては種子が土壌に達する上で10mm乃至15mm
であることが望ましい。円以外形状でコアリングを行う
場合もこれに準ずる大きさが好ましい。このコアリング
によって形成された孔が小さいと芝の茎葉によって塞が
れてしまうため、種子が孔に入り込まないことがある。
また、あまりに大きいと美観を著しく損なう。なお.コ
アリングの深さとしては、ターフの厚さにもよるが、タ
ーフ上面から30mm以上60mm以下となるよう行う
ことが望ましい。深さが浅すぎると種子が土壌に達せ
ず、一方深すぎると種子の発芽が不揃いになり、また、
ターフ形成までの期間が長くなってしまう。
【0017】また、コアリングを行う度合いとしては、
面積比で3〜6%となるよう行うことが望ましい。コア
リングした面積(以下「コアリング率」と云う。)が3
%未満であると効果が少なく、6%を越えて行っても効
果は飽和しているので効率的でない。なお、4〜5%に
なるよう行うことがより望ましい。
【0018】播種方法としては、通常用いられる播種機
を用いて行うが、取扱性の点でドロップ式の播種機を用
いることが望ましい。播種時に増量剤と共に散布すれ
ば、むらなく播種できる。この増量剤としては、嵩比重
が種子とほぼ等しいものである必要がある。このような
ものとしては、増量効果と同時に施肥効果の得られる堆
肥を主原料とする粒状肥料が挙げられる。
【0019】播種量としては、出芽後速やかに良好なタ
ーフが形成されるよう通常よりも多くすることが望まし
い。具体的には10g/m2 以上30g/m2 以下であ
ることが望ましい。10g/m2 未満であると、寒地型
芝草の枯死後のターフ化が不十分になりやすい。一方3
0g/m2 以上播種しても効果が飽和してしまうため不
経済である。なお、より好ましい範囲としては15g/
2 以上25g/m2以下である。
【0020】播種後、目土を行うことが望ましい。この
目土によって播種された種子の上に土の層が形成され、
これら土が有する保水効果によって、種子が発芽しその
後成長するための水分が供給される。
【0021】なお、播種後目土を施した後には特に灌水
の必要はない。すなわち播種の時期が梅雨或いは多雨の
季節であるため、灌水を行わなくても発芽及びその後の
成長に必要な水分が充分に供給される。ただし,上記目
土をしずめるために散水を行うことが望ましい。
【0022】また、本発明の芝生地の維持方法を施した
芝生地は種子や目土の落ち着くまで数日間は人が入り込
まないようにすることが望ましい。その後の保守として
は、通常の芝生の管理、すなわち刈り込み等を行うだけ
でよい。
【0023】なお、上記発明は春から盛夏にかけての芝
生地の維持方法であるが、初秋以降バミューダーグラス
の冬眠乃至枯死が始まる前までにライグラス等の寒地型
芝草の種子を用いて同様に播種を行えば、年間を通じて
緑の美しい芝生地を維持することができる。
【0024】
【実施例】茨城県勝田市内にある実験芝生地(ペレニア
ルライグラス、刈高:12mm)を5m2 ずつ11箇所
仕切り、それぞれを芝生地A〜Kとして以下の検討を行
った。
【0025】これら芝生地の内、芝生地B〜Kについて
表1に示すような日(そのときの地表下10cmの地温
を併せて示す)にバミューダーグラス(品種名「ジャッ
クポット」)を、それぞれ表1に示すような播種量にな
るよう播種した。なお、播種に先立ち、芝生地Eを除い
て、同じく表1に示すようにコアリングを行い、播種後
には、厚さが2mmになるよう目土を施した。
【0026】上記コアリングは、形成される孔が円形と
なるように行った。また、播種は、ドロップ式播種機
(「プライズローン」として知られるもの)を用い、増
量剤としては「エンペラー」として知られる堆肥系肥料
(2mmメッシュ、粒状)を種子1kgに対して10 l
となるよう混合して行った。
【0027】播種後のこれら芝生地はゴルフ場の通常の
ティーグランドに行うのと同様の保守作業を行った。こ
のときの芝生地B〜Kにおけるターフコンディション
を、NTEP試験(米国芝草評価試験)による評価方法
に準拠して、評価を行った。その結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、本発明に係る芝生地の維持方法
を行った場合には、猛暑での芝生地の劣化を防ぐことが
できることが判る。なお、直径12mm以上のコアリン
グをコアリング率が4%程度施すことにより、特に優れ
た効果が得られることも判る。
【0030】同様に播種量を10g/m2 以上としたと
き良好な結果が得られ、特に20g/m2 となるよう播
種した場合に、極めて良い結果が得られることも判る。
【0031】なお、実施例8の芝生地Iの内、その半分
について、1995年9月25日に、ペレニアルグラス
の種子を用いた以外は実施例8同様にして播種を行った
ところ、同年12月末にも美しい芝生面が保たれてい
た。このように本発明に係る芝生地の維持方法を応用す
れば、年間を通じて美しい芝生地を維持することができ
る。一方、芝生地Iの残りの半分、すなわち上記処理を
行わなかった部分は、同年12月末には、バミューダー
グラスが冬眠状態となったため茶色となっていた。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る芝生地の維持方法を行え
ば、盛夏でも良好なターフコンディションの美しい芝生
地を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 孝雄 東京都台東区寿3丁目14番11号 東洋グリ ーン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バミューダーグラスの種子をライグラ
    ス、ブルーグラス等寒地型芝草からなる芝生地に播種す
    ることを特徴とする芝生地の維持方法。
  2. 【請求項2】 上記播種を6月上旬以降7月上旬以前の
    期間に行うことを特徴とする請求項1に記載の芝生地の
    維持方法。
  3. 【請求項3】 上記播種を地表下10cmの地温が21
    ℃を越える頃に行うことを特徴とする請求項1に記載の
    芝生地の維持方法。
  4. 【請求項4】 上記播種を地表下10cmの地温が21
    ℃を越える前に行うことを特徴とする請求項1に記載の
    芝生地の維持方法。
  5. 【請求項5】 上記播種を梅雨時に行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の芝生地の維持方法。
  6. 【請求項6】 ライグラスからなる芝生地にコアリング
    を施した後に播種を行うことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれかに記載の芝生地の維持方法。
  7. 【請求項7】 上記コアリングで形成される孔の直径が
    10mm以上15mm以下であることを特徴とする請求
    項6に記載の芝生地の維持方法。
JP8079804A 1996-04-02 1996-04-02 芝生地の維持方法 Pending JPH09271259A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102934546A (zh) * 2012-12-05 2013-02-20 浙江省农业科学院 快速改良南方丘陵山地新垦贫瘠土地耕层土壤的方法
KR101972379B1 (ko) * 2018-11-08 2019-04-25 김경현 저온에서 골프장 잔디를 관리하기 위한 방법
JP2021122265A (ja) * 2020-02-10 2021-08-30 東急リニューアル株式会社 吹付緑化資材及び吹付緑化工法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01289418A (ja) * 1988-05-16 1989-11-21 Hiyuumasu Eng:Kk 腐植含有培床による芝地の造成及び更新法
JPH0523043A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Maruzen Kogyo Kk 夏季の芝生を緑化状態に維持する方法

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