JPH09260914A - 無線lan用アンテナおよびアンテナ集合体 - Google Patents

無線lan用アンテナおよびアンテナ集合体

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JPH09260914A
JPH09260914A JP6245696A JP6245696A JPH09260914A JP H09260914 A JPH09260914 A JP H09260914A JP 6245696 A JP6245696 A JP 6245696A JP 6245696 A JP6245696 A JP 6245696A JP H09260914 A JPH09260914 A JP H09260914A
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JP
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antenna
wireless lan
radiation intensity
room
radiation
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JP6245696A
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English (en)
Inventor
Juichi Nishino
壽一 西野
Takeshi Takei
健 武井
Kiichi Yamashita
喜市 山下
Eriko Takeda
栄里子 武田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルの周辺部分での信号強度の低下による通
信品質が劣化を防ぐ。 【解決手段】 アンテナ1を、平面状あるいは円錐状の
形状を有し、放射強度が最大となる方向3が前記平面の
法線方向2と有限の角度をなし、前記平面の法線方向も
しくはその近傍での放射強度が極小となるごとくに構成
する。 【効果】 セル内の全体で信号強度を一定の水準以上に
維持できるので、高速で高品質の通信に適した無線LA
N装置を安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス等の室内
で無線によるコンピュ−タ間の通信に用いる無線LAN
用アンテナに係り、特に、高品質で高速の通信に適した
無線LAN用アンテナの構成方法と特性および構造に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィス等の室内で無線によるコ
ンピュ−タ間の通信に用いる無線LAN用アンテナは、
構内のネットワ−ク装置と題する公開特許広報の特開平
5−304526号の公開公報に開示されたるごとく、
アンテナの放射の主方向で最も強い放射強度を持つよう
に設計されている。すなわち、図13に示すように、従
来技術においてはアンテナの放射の主方向以外では信号
の強度が低下していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、アンテナの放射の主方向、すなわち平面状のアン
テナにあってはその平面の法線方向以外、特にセルの周
辺部分では信号の強度が低下し、主方向以外では周囲の
無線装置や隣接するセルからの電波の影響を受けやすく
なる問題があった。特に、無線伝送の速度を上げて広帯
域の通信を行う目的で、従来使われている2.4GHz
程度のマイクロ波に替えて、さらに高い周波数である準
ミリ波あるいはミリ波を用いる場合には、電搬距離によ
る減衰が距離の逆数の二乗にほぼ比例する。このため、
上述の従来技術によるアンテナを使用すると、主方向以
外での信号の強度は一段と低下し、セルの端部で通信品
質の劣化が顕著になる問題があった。
【0004】この問題を解決する従来の方法としては、
送信電力を上げる方法と、セルの半径を小さくする方法
が考えられるが、前者は装置の消費電力を増大させると
ともに、送信用の増幅器にさらに大電力に対応できる部
品を使用する必要が生じ、装置がより高価になる問題が
ある。後者では、同一面積のオフィスをより多くのセル
に分割する必要が生じるので親機の数が増加し、かつシ
ステム構成が複雑になる問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解決し、高品質で高速の通信に適した無線LAN
用アンテナの構成方法と特性および構造を提供すること
にある。さらに、本発明の第2の目的は、高品質で高速
の通信に適した無線LANをより安価に構成し経済性を
向上させるためのアンテナの構成と設置方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の第1の目
的は、平面状或いは円錐状の形状を有し、平面の法線方
向或いは円錐の頂点を通る対象軸方向と所定の角度をな
す方向での放射強度が最大となり、法線方向或いは対象
軸方向とのなす角が上記所定の角度より小さい範囲内で
は法線方向或いは対象軸方向の近傍での放射強度が最小
となるごとくに構成することによって達成することが出
来る。
【0007】上記の本発明の第2の目的は、平面状或い
は円錐状の形状を有し、平面の法線方向或いは円錐の頂
点を通る対象軸方向と所定の角度をなす方向での放射強
度が最大となり、法線方向或いは対象軸方向とのなす角
が上記所定の角度より小さい範囲内では法線方向或いは
対象軸方向の近傍での放射強度が最小となるごとくに構
成するとともに、無線LANの親機のアンテナは室内の
天井および側壁以外の場所に設けられ、かつアンテナの
前記平面は室内の天井と略々平行に設置することによっ
て達成することが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用いて詳
細に説明する。図1は本発明による無線LAN用アンテ
ナの一実施例における放射強度分布を示す図である。こ
の実施例においては、アンテナ1は平面状もしくは円錐
状の形状を有し、アンテナ1の放射強度分布は、アンテ
ナ面の法線方向2における放射強度に対しアンテナ面の
法線方向2とのなす角度が大きくなるにつれ増大し、所
定の角度θ(θ=60°)をなす方向3において放射強度
が最大となり、所定の角度θよりさらに大きくなると減
衰するように構成した。アンテナが円錐状の場合にあっ
ては、アンテナ面の法線方向は円錐の頂点を通る対象軸
方向に相当する。さらに、放射強度はアンテナ面の法線
方向2に関する回転対称性を有している。図2は本発明
による無線LAN用アンテナの一実施例における放射強
度分布を実現する原理を示す図であるが、このような放
射強度分布を得るために必要な信号電流21、22、2
3、24を併せて示してある。信号電流21、22は同
相の信号を給電しており、この2つの信号電流によって
第1の放射25が生じる。信号電流23、24は逆相の
信号を給電しており、この2つの信号電流によって第2
の放射26が生じる。アンテナ全体の放射はこの二つの
放射の重ねあわせとなり、図1に示した放射強度分布を
得ることができる。このアンテナを無線LANの親機に
用いた場合には、放射強度が最大となる方向3にセルの
境界を設ければ、その位置における受信信号の強度を大
きくすることができる。すなわち、放射強度が最大とな
る方向は無線LANの1つの親機の動作領域であるセル
の境界に対応するように構成することで、セル内の全域
で高品質で高速の通信を安定に実現できる効果がある。
この実施例では、電磁波は、その周波数が40ギガヘル
ツもしくは60ギガヘルツのマイクロ波を用いた。ま
た、放射強度が最大となる方向3の放射強度と前記平面
の法線方向2の放射強度の比は3.5とした。放射強度
が最大となる方向3とアンテナ面の法線方向2とのなす
角度θは、60度に限るものではなく必要なセルの半径
とオフィスの天井の高さや広さに応じて選択することで
本発明の主旨を実現できる。
【0009】図3を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。図3は本発明による無線LAN用アンテナの一実
施例における室内での放射強度分布を示す図である。図
1に示した例との違いは、アンテナ1はオフィスの天井
31に、アンテナ面を真下に向けて設置されている点で
ある。アンテナ1からの電磁波は、主方向2を中心に、
放射強度が最大となる方向3を含む空間に向かって放射
される。オフィスの床32と放射強度が最大となる方向
3との交わる場所が、アンテナ1を無線LANの親機か
らの送信に用いた場合にこの親機がカバ−するセルの境
界になっている。この場合、アンテナ1の放射強度がセ
ルの境界に対応する方向で最も強いので、セルの境界部
分であっても信号強度を十分に大きくとって、高速かつ
高品質の通信を実現できる効果がある。
【0010】アンテナ1の、放射強度が最大となる方向
3の放射強度と平面の法線方向2の放射強度の比は、セ
ル内に子機を配置した場合の、親機と子機の間の距離の
最長距離と最短距離の比の2乗に略々等しくすることが
望ましい。これは、無線伝送の速度を上げて広帯域の通
信を行う目的で、従来使われている2.4GHz程度の
マイクロ波に替えて、さらに高い周波数である準ミリ波
あるいはミリ波を用いる場合には、伝搬距離による減衰
が距離の逆数の二乗にほぼ比例すると近似できるためで
ある。
【0011】本実施例においては、アンテナ1の放射パ
タ−ンがアンテナ面の法線方向2に対して回転対象性を
有するのでセルは円形であって、放射強度が最大となる
方向3の放射強度と平面の法線方向2の放射強度の比
は、セルの中心位置と境界位置に子機を配置した場合
の、それぞれの場合の親機と子機の間の距離の比の2乗
に略々等しくしてある。
【0012】より具体的には、放射強度が最大となる方
向3の放射強度と前記平面の法線方向2の放射強度の比
は3から65の範囲に選ぶことが望ましく、より望まし
くは3から17の範囲に選ぶことが望ましい。これは、
通常のオフィスの天井の高さが約2.5メ−トルから
3.0メ−トルの範囲に有り、また、伝搬距離による減
衰が距離の逆数の二乗にほぼ比例すると近似すると表1
に示したような放射強度の比を選択することが本発明の
主旨を実現するために必要になるからである。
【0013】
【表1】
【0014】図4を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。図4は本発明による無線LAN用アンテナの一実
施例における室内での放射強度分布を示す図である。図
3に示した実施例との差は、オフィスの床32側に子機
のアンテナ42が設けられている点である。この実施例
では、親機のアンテナ41と子機のアンテナ42は電磁
波放射の指向性は同じにしてある。親機のアンテナ41
と子機のアンテナ42の放射特性は、電磁波の放射強度
が最大となる方向3よりもアンテナ面に対する法線方向
2とのなす角度が大きい領域では、角度の増加に対して
急激に減衰することが、隣接するセルの親機のアンテナ
や子機のアンテナとの干渉を最小にするためには望まし
い。
【0015】子機は親機のアンテナ41の放射強度が最
大となる方向3と床32とが交わる場所で決まるセルの
境界の内部を移動するが、親機と子機の距離が最も遠く
なるセルの境界に子機が位置した場合に、子機のアンテ
ナ42からの電磁波の放射強度が最大となる方向に親機
のアンテナが位置するので、高速かつ高品質の通信を行
うことができる効果がある。
【0016】図5を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。図5は本発明による無線LAN用アンテナの一実
施例における室内での放射強度分布を示す図である。図
4に示した実施例との差は、オフィスの床32側に親機
のアンテナ41が設けられている点である。この実施例
では、親機のアンテナ41と子機のアンテナ42は電磁
波放射の指向性は同じにしてある。親機のアンテナ41
から放射された電磁波は、天井31で反射して子機のア
ンテナ42で検出される。電磁波が天井31で反射され
る特性は、電磁波の周波数によって変化するが、準ミリ
波あるいはミリ波を用いる場合には、光の反射と同様に
ほとんどのエネルギ−は、入射角と反射角の等しい正規
反射によって、再び床32の方向に伝搬する。従って、
オフィスの床32側に親機のアンテナ41を設けても親
機と子機の間で通信を行うことができる。
【0017】子機は親機のアンテナ41の放射強度が最
大となる方向3を天井で正規反射となるように折り返し
た方向33と床32とが交わる場所で決まるセルの境界
の内部を移動する。この場合も、親機と子機の間の電磁
波の伝搬距離が最も長くなるセルの境界に子機が位置し
た場合には、子機のアンテナ42からの電磁波の放射強
度が最大となる方向に親機のアンテナが位置するので、
高速かつ高品質の通信を行うことができる効果がある。
さらに本実施例においては、親機のアンテナ41を天井
31の側ではなく床32の側に設置したので、オフィス
の天井に親機のアンテナ41を取り付けるための工事が
不要となり、そのための電源配線も不要であるので、簡
便でしかも安価に高速かつ高品質の通信が可能となる効
果がある。 図6を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。図6は、本発明の実施例による無線LAN用アン
テナの構造を示す図である。給電用のストリップ線路6
3、64、68が、ストリップ線路68の両端にストリ
ップ線路64がストリップ線路68とは直角にストリッ
プ線路64の中心で結合し、ストリップ線路64の両端
にストリップ線路63がストリップ線路64とは直角に
ストリップ線路63の中心で結合する様に設けられてい
る。その上部に、誘電体層を介して一つの給電用のスト
リップ線路63にはその両端で2つのスロット62が結
合している。給電は信号源65からストリップ線路68
と接地電極の間に行う。ストリップ線路68に印加され
た高周波エネルギ−はストリップ線路64により等分配
され続いてストリップ線路63によりさらに配分されス
ロット62と結合して空間に放射される。このようなア
レイを複数並べることで、アンテナの開口率を向上させ
て大きなアンテナ利得を得るとともに、アレイの周期を
調整することによって所望の指向性を実現することがで
きる効果がある。すなわち、複数のスロット62から構
成されたアレイを2つ用いて、信号源65からの給電位
相が互いに逆相になるように並べれば、図2に示した放
射特性と同様の特性を得ることができる。具体的には、
ストリップ線路68上の給電点から信号源65までの距
離が2つのアレイ間で信号波長の半分だけ異なるように
配線長を選べばよい。この場合には、2つのアレイに互
いに180°位相のずれた信号が給電される。このよう
な給電位相の関係にあるアレイをさらに多数並べること
によって、利得を向上させることも可能である。
【0018】次に図7を用いて、本発明の別の実施例を
説明する。図7は、本発明の実施例による無線LAN用
アンテナの構造を示す図である。本実施例では、アンテ
ナ1は、左右の二つの部分アンテナ71、72に分割し
て作られている。図8に本発明の実施例による無線LA
N用アンテナの放射特性を示した。部分アンテナ71か
らの放射強度81と部分アンテナ72からの放射強度8
2とが示されている。二つの部分アンテナの放射強度8
1、82は、アンテナ面の法線方向2で重なりを持たせ
る場合と重なりを持たせない場合の2つの場合がある。
アンテナを天井に設置する場合には、直下に子機のアン
テナが移動してくる場合があるので、二つの部分アンテ
ナの放射強度81、82は、アンテナ面の法線方向で重
なりを持たせる必要がある。合成した放射強度の分布
は、法線方向2とのなす角が大きくなると放射強度も大
きくなり、ある所定の角度において放射強度が最大とな
るように選ぶ。この場合には、床からの反射が、天井に
設けたアンテナに戻ってくることによる、高周波回路の
動作の不安定を軽減することができる効果が有る。
【0019】一方、アンテナを床側に設置する場合に
は、二つの部分アンテナの放射強度81、82は、アン
テナ面の法線方向2で重なりを持たせる必要はないか、
もしくは合成した放射強度は通信に必要な信号強度より
もさらに小さくなるように選ぶことができる。この場合
にも、天井での反射が床側に設けたアンテナに戻ってく
ることによる、高周波回路の動作の不安定を軽減するこ
とができる効果がある。
【0020】また、アンテナが複数の部分アンテナ7
1、72が集合することによって構成されているので、
複数の部分アンテナの少なくとも一つから電磁波を放射
することによって通信が可能になる。この場合、受信の
際には2つのアンテナを切り替えて、受信状態の良い方
からの信号を利用することにより通信品質を向上させる
ことが可能である。送信の際には、受信の際のアンテナ
の選択結果に従って、相手のアンテナの方向と良好に結
合している1つの部分アンテナを選択して電磁波を放射
する。これによって、高い通信品質を確保しつつ、不要
な方向への電磁波の放射を抑圧できるので、同じセル内
の子機相互の干渉と、隣接するセルに属する親機や子機
との干渉を小さくすることができる効果が有る。
【0021】図9を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。この実施例では、アンテナ1は、4つの部分アン
テナ91、92、93、94に分割して作られている点
が、図7に示した本発明の実施形態との差である。4つ
の部分アンテナの放射強度は、アンテナ面の法線方向2
で重なりを持たせる場合と重なりを持たせない場合の2
つの場合が有る。アンテナを天井に設置する場合には、
直下に子機のアンテナが移動してくる場合が有るので、
4つの部分アンテナの放射強度は、アンテナ面の法線方
向で重なりを持たせる必要がある。合成した放射強度の
分布は、法線方向2とのなす角が大きくなると放射強度
も大きくなり、ある所定の角度において放射強度が最大
となるように選ぶ。この場合には、床からの反射が、天
井に設けたアンテナに戻ってくることによる、高周波回
路の動作の不安定を軽減することができる効果が有る。
【0022】一方、アンテナを床側に設置する場合に
は、4つの部分アンテナの放射強度は、アンテナ面の法
線方向2で重なりを持たせる必要はないか、もしくは合
成した放射強度は通信に必要な信号強度よりもさらに小
さくなるように選ぶことができる。この場合にも、天井
での反射が床側に設けたアンテナに戻ってくることによ
る、高周波回路の動作の不安定を軽減することができる
効果がある。
【0023】また、アンテナが複数の部分アンテナ9
1、92、93、94が集合することによって構成され
ているので、複数の部分アンテナの少なくとも一つから
電磁波を放射することによって通信が可能になる。この
場合、受信の際には4つのアンテナを切り替えて、受信
状態の良い方からの信号を利用することにより通信品質
を向上させることが可能である。送信の際には、受信の
際のアンテナの選択結果に従って、相手のアンテナの方
向と良好に結合している1つの部分アンテナを選択し
て、あるいは良好に相手のアンテナと結合している3つ
以下の部分アンテナの出力を合成して、電磁波を放射す
る。これによって、高い通信品質を確保しつつ、不要な
方向への電磁波の放射を抑圧できるので、同じセル内の
子機相互の干渉と、隣接するセルに属する親機や子機と
の干渉を小さくすることができる効果が有る。
【0024】以上の実施例では、アンテナを2個もしく
は4個の部分アンテナに分割して構成し、しかも、アン
テナの法線方向に対し所定の角度をなす方向では放射強
度が最大となるように選んだ。部分アンテナの数は、2
と4に限るものでは無く、任意の数においても本発明の
主旨を実現できることは言うまでもない。ただし、数を
多くしすぎると制御方式が複雑となり、しかも部分アン
テナの切り替えに要する時間が増大するので、望ましく
は8個以下、より望ましくは2ないし4個とするのが良
い。
【0025】図10を用いて本発明の別の実施例を説明
する。図10は本発明による無線LAN用アンテナの一
実施例における放射強度分布を示す図である。この実施
例においては、アンテナ1は円錐状の形状を有し、放射
強度が最大となる方向3は、図10に示したようにアン
テナ面の法線方向2と60度の角度θをなすように構成
した。またアンテナ面の法線方向2とのなす角が60度
より小さい範囲内ではアンテナ面の法線方向2における
放射強度が極小となるように構成した。さらに、放射強
度はアンテナ面の法線方向2に関する回転対称性を有し
ている。
【0026】図11と図12を用いて本発明の別の実施
例を説明する。図10は本発明による無線LAN用アン
テナの一実施例において放射方向を切り替えた場合の放
射強度分布を示す図である。図2に示したように、本発
明の無線LAN用アンテナの放射強度分布は、複数の電
流の作る電磁界の合成であり、従って電流を切り替える
ことによって、図2に第1の放射25と第2の放射26
を切り替えて放射することができる。従って、図11に
示した放射強度分布111、112と図12に示した放
射強度分布120を切り替えて、無線LANの子機がセ
ルの中心近くに存在する場合には図12に示した放射強
度分布120を用い、子機がセルの周辺に存在する場合
には図11に示した放射強度分布111、112を用い
ることによって、良好な通信を実現できる効果が在る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、アンテナ特性を変更す
るだけで、セル内の全体で信号強度を一定の水準以上に
維持できるので、高速で高品質の通信に適した無線LA
N装置を安価に製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線LAN用アンテナの一実施例
における放射強度分布を示す図。
【図2】本発明による無線LAN用アンテナの一実施例
における放射強度分布を実現する原理示す図。
【図3】本発明による無線LAN用アンテナの一実施例
における室内での放射強度分布を示す図。
【図4】本発明による無線LAN用アンテナの一実施例
における室内での放射強度分布を示す図。
【図5】本発明による無線LAN用アンテナの一実施例
における室内での放射強度分布を示す図。
【図6】本発明の実施例による無線LAN用アンテナの
構造を示す図。
【図7】本発明の実施例による無線LAN用アンテナの
構造を示す図。
【図8】本発明の実施例による無線LAN用アンテナの
放射特性を示す図。
【図9】本発明の実施例による無線LAN用アンテナの
構造を示す図。
【図10】本発明による無線LAN用アンテナの一実施
例における室内での放射強度分布を示す図。
【図11】本発明による無線LAN用アンテナの一実施
例において放射特性を切り替えた場合の室内での放射強
度分布を示す図。
【図12】本発明による無線LAN用アンテナの一実施
例において放射特性を切り替えた場合の室内での放射強
度分布を示す図。
【図13】従来技術における無線LAN用アンテナの放
射強度分布を示す図。
【符号の説明】
1 … アンテナ、2 … アンテナ面の法線方向、3 …
放射強度が最大となる方向、21,22,23,24 …
信号電流、25 … 第1の放射、26 … 第2の放射、
31 … 天井、32 … 床、33 … 放射強度最大の方
向を天井で正規反射となるように折り返した方向、41
… 親機のアンテナ、42 … 子機のアンテナ、63,
64,68 … ストリップ線路、65 … 信号源、71,
72 …部分アンテナ、81,82 … 放射強度、91,
92,93,94 … 部分アンテナ、100,111,11
2,120 … 放射強度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 栄里子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状或いは円錐状の形状を有し、上記平
    面の法線方向或いは上記円錐の頂点を通る対象軸方向と
    所定の角度をなす方向での放射強度が最大となり、上記
    法線方向或いは上記対象軸方向とのなす角が上記所定の
    角度より小さい範囲内では上記法線方向或いは上記対象
    軸方向の近傍での放射強度が最小となることを特徴とす
    る無線LAN用アンテナ。
  2. 【請求項2】前記無線LANアンテナの放射強度の分布
    が、前記法線方向或いは前記対象軸方向に関する回転対
    称性を有することを特徴とする請求項1に記載の無線L
    AN用アンテナ。
  3. 【請求項3】前記所定の角度をなす方向が、前記無線L
    AN用アンテナが備えられた無線LANの親機の動作領
    域であるセルの境界に対応することを特徴とする請求項
    1乃至2に記載の無線LAN用アンテナ。
  4. 【請求項4】前記所定の角度をなす方向の放射強度と前
    記法線方向或いは前記対象軸方向の放射強度との比が、
    前記セル内に子機を配置した場合の前記親機と上記子機
    の間の距離の最長距離と最短距離との比の2乗に略等し
    いことを特徴とする請求項3に記載の無線LAN用アン
    テナ。
  5. 【請求項5】前記前記セルが円形であることを特徴とす
    る請求項3乃至4に記載の無線LAN用アンテナ。
  6. 【請求項6】前記所定の角度をなす方向の放射強度と前
    記法線方向或いは前記対象軸方向の放射強度との比が、
    3乃至65の範囲内であることを特徴とする請求項3乃
    至5に記載の無線LAN用アンテナ。
  7. 【請求項7】複数の放射導体或いはスロットが前記平面
    にアレイ状に配置され、電磁波が上記放射導体或いはス
    ロットから放射されることを特徴とする請求項1乃至6
    に記載の無線LAN用アンテナ。
  8. 【請求項8】複数の部分アンテナを備え、上記複数の部
    分アンテナの少なくとも1つから電磁波を放射すること
    を特徴とする請求項1乃至7に記載の無線LAN用アン
    テナ。
  9. 【請求項9】前記無線LANの前記親機のアンテナとし
    て用いられるとともに室内の天井に設けられ、かつアン
    テナの前記平面は室内の床面と略平行に設置するととも
    に、床面方向に電磁波を放射することを特徴とする請求
    項3乃至8に記載の無線LAN用アンテナ。
  10. 【請求項10】前記放射強度が最大となる方向と室内の
    床面が交わる場所が、前記無線LANの1つの前記親機
    の動作領域であるセルの境界に対応することを特徴とす
    る請求項9に記載の無線LAN用アンテナ。
  11. 【請求項11】前記無線LANの前記親機のアンテナと
    して用いられ室内の側壁に設けられたことを特徴とする
    請求項3乃至8に記載の無線LAN用アンテナ。
  12. 【請求項12】前記無線LANの前記親機のアンテナと
    して用いられるとともに室内の天井および側壁以外の場
    所に設けられ、かつアンテナの前記平面は室内の天井と
    略平行に設置するとともに、天井方向に電磁波を放射す
    ることを特徴とする請求項3乃至8に記載の無線LAN
    用アンテナ。
  13. 【請求項13】前記所定の角度をなす方向の延長線を天
    井と交わった場所で入射角と反射角が等しくなるように
    折り返し、さらに折り返された延長線が室内の床と交わ
    る場所が、前記無線LANの1つの親機の動作領域であ
    るセルの境界に対応することを特徴とする請求項12に
    記載の無線LAN用アンテナ。
  14. 【請求項14】放射される電磁波が、19ギガヘルツ以
    上の周波数を有する準ミリ波或いはミリ波であることを
    特徴とする請求項1乃至13に記載の無線LAN用アン
    テナ。
  15. 【請求項15】請求項1ないし14に記載の無線LAN
    用アンテナを複数個備え、上記各無線LAN用アンテナ
    をそれぞれ一定の角度を有するように集合的に形成した
    アンテナ集合体。
  16. 【請求項16】前記アンテナ集合体が無線LANの親機
    に付属するアンテナとして用いられ、各々の前記無線L
    AN用アンテナの法線方向が、前記アンテナ集合体の中
    心位置から前記無線LANの親機の動作領域であるセル
    の境界を結ぶ直線の集合で形成される円錐面の内側に在
    ることを特徴とする請求項15に記載のアンテナ集合
    体。
  17. 【請求項17】室内の天井に設けられたことを特徴とす
    る請求項15に記載のアンテナ集合体。
  18. 【請求項18】室内の側壁に設けられたことを特徴とす
    る請求項15に記載のアンテナ集合体。
  19. 【請求項19】室内の天井および側壁以外の場所に設け
    られたことを特徴とする請求項15乃至18に記載の無
    線LAN用アンテナ集合体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4797071B2 (ja) * 2006-02-21 2011-10-19 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 広い出入り口に対応した電子物品監視用アンテナシステム

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