JPH09258132A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents

頭部装着型表示装置

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JPH09258132A
JPH09258132A JP6601296A JP6601296A JPH09258132A JP H09258132 A JPH09258132 A JP H09258132A JP 6601296 A JP6601296 A JP 6601296A JP 6601296 A JP6601296 A JP 6601296A JP H09258132 A JPH09258132 A JP H09258132A
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JP6601296A
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Masashi Sakaguchi
昌史 坂口
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方突出量が小さく、外界画像が極力影響を
受けないシースルータイプの頭部装着型表示装置を実現
する。 【解決手段】 虚像形成光学系3は、液晶パネル5と
それを後方から照射するためのバックライト6からなる
画像表示手段7と、拡大光学手段であるレンズ8、画像
合成手段である半透過型反射ミラー9の順に筐体内に収
納されて構成される。 半透過型反射ミラー9は、その
反射面における法線が虚像形成光学系3の光軸13に対
して45度未満の角度となるように筐体内に配置され、
例えば透過率が50%であり、同率の反射率をもつ素材
から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示素子で形
成した画像を虚像拡大する頭部装着型の画像表示装置に
関し、特にその装置の虚像形成光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、映像およびデータディスプレイの
携帯性を高める要請に答えるため、頭部装着型の表示装
置が提案されている。その代表的な例として、「視線入
力を搭載した超小型HMD:光学25巻1号(199
6)」に記載され、スカウターと銘打って、携帯型の頭
部装着型表示装置が公開されている。これは、光学系を
小型、薄型化するために自由曲面プリズムによるオフア
クシス光学系を採用した単眼型HMDであり、自由曲面
プリズムと補正用自由曲面プリズムとの接合によりシー
スルータイプのHMDとすることもできる。また、シー
スルータイプのHMDとしては、例えば特開平6−33
4942号公報に記載されているような、両眼型HMD
がよく知られている。これは、左右一対の画像表示手段
からの画像光を接眼レンズによって拡大し使用者の左右
両眼に導光する構成であり、接眼レンズと眼との間にハ
ーフミラーを介在させることによって、虚像と外景画像
とを合成して視認するディスプレイである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の頭部装着型表示
装置は、光学系の前方突出量は小さいものの、シースル
ータイプとした際に、外界画像が約15mm厚のプリズ
ムを透過するために屈折作用による影響を受ける。ま
た、オフアクシスの光学系であるため、収差量が大き
く、それを補正するためのプリズム構成が複雑化してお
り、製造も難しい。
【0004】また、後者の頭部装着型表示装置は、外界
と眼との間にハーフミラーが介在するだけであるので、
その屈折作用による外界画像への影響は小さいものの、
ハーフミラーの光軸に対する傾斜角が45度であるた
め、光学系の前方突出量が大きい。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、第一に、前方
突出量が小さく、第二に外界画像が極力影響を受けない
シースルータイプの頭部装着型表示装置を実現すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の頭部装着型表示装置は、請求項1では、画
像を虚像拡大するための虚像形成光学系を装置本体に収
納し、装置本体を頭部に装着して画像を使用者の眼に視
認させる頭部装着型表示装置において、虚像形成光学系
が、画像を形成するための画像表示手段と、画像表示手
段から出射した画像光を虚像拡大するための拡大光学手
段と、拡大光学手段によって虚像拡大された画像光を反
射するとともに外界からの画像光を透過して両画像光を
合成する画像合成手段とから構成され、画像表示手段、
拡大光学手段、画像合成手段の順番で光学系を形成する
とともに、光学系の光軸上の光線が45度未満の入射角
で入射するように画像合成手段が配置されることを特徴
とする。
【0007】請求項1の構成によれば、光学系の光軸上
の光線が45度未満の入射角で入射し反射するため、虚
像形成光学系が使用者の頭部側に傾斜し、虚像形成光学
系の前方突出量を小さくできる。また、前方突出量が少
ないため、装置の重心が頭部側に近くなり、装着安定感
が高い。さらに、オンアクシスの光学系を構成できるた
め、収差発生が少なく、拡大光学手段への負担が小さ
い。
【0008】請求項2では、請求項1の構成において、
虚像形成光学系が、画像表示手段と画像合成手段の間
に、画像光を屈折し透過する屈折光学手段をさらに有す
ることを特徴とする。
【0009】請求項2の構成によれば、屈折光学手段に
よる屈折作用によって、装置の前方突出量を小さく維持
しつつ、使用者と虚像形成光学系との距離を大きくでき
るため、使用者の眼鏡使用が容易になる。
【0010】また、請求項3では、請求項1の構成にお
いて、虚像形成光学系が、画像表示手段と画像合成手段
の間に、少なくとも一つの反射光学手段をさらに有する
ことを特徴とする。
【0011】請求項3の構成によれば、反射による画像
光の折り返しによって、虚像形成光学系を小型かつ薄型
化できるため、虚像品質に対して影響が少ない。
【0012】さらに、請求項4では、請求項1の構成に
おいて、拡大光学手段が、画像表示手段からの画像光を
虚像拡大するとともに、使用者が視認している虚像の中
心方向に向いている視軸に対して偏心して配置されるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4の構成によれば、画像を虚像拡大
するための拡大光学手段が、虚像形成光学系の光軸の光
路変換にも作用するため、やはり、装置の前方突出量を
小さく維持しつつ、使用者と虚像形成光学系との距離を
大きくできるため、使用者の眼鏡使用が容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して詳述する。
【0015】(第一の形態)図1から図3は本発明の第
一の形態を表す模式図である。図1は正面図、図2は側
面図、図3は光学系の拡大図であり、同時に内部光学系
の配置も表している。 図1、図2、および図3におい
て、装置本体1は、使用者2の左右いずれかの眼、もし
くは両眼に対応する前方に虚像形成光学系3を有する。
また、虚像形成光学系3は使用者2の略眼幅方向に延伸
し略円筒形断面の軸4を介して装置本体1に摩擦嵌合さ
れる。
【0016】同図において、装置本体1は、ヒンジ部1
8を介して保持部19により使用者2の頭部に装着され
る。保持部19はSUS304等のバネ鋼板からなるフ
レームが略全体に渡って内挿され、その頂部付近が保護
カバーで覆われる。上方から見たときに、使用者2の頭
部に沿う略U字型形状を成し、長手方向に伸縮自在であ
る。また保持部19は、使用者2の額に沿って側頭部付
近まで延伸し、側頭部付近、例えば両耳の上部位置から
下方に屈曲し延伸する。さらに、使用者2の額部に対応
する頂部付近に額パッドを有し、両耳後方の頭部に対応
する端部に頭部パッドを有して、フレームによって頭部
側へ弾性力が働くために、額パッド及び頭部パッドが頭
部に圧接されて保持される。
【0017】また、保持部は少なくとも頭部への接触部
が略円筒形断面であるアーム20を備える。アーム20
は、使用者2の上頭部に沿った略U字型の弾性体であ
り、長手方向に伸縮自在である。またアーム20の支点
は、保持部19に対してX軸周りの回転やY軸周りの回
転、およびZ軸周りの回転が可能である。
【0018】虚像形成光学系3は、液晶パネル5とそれ
を後方から照射するためのバックライト6からなる画像
表示手段7と、拡大光学手段であるレンズ8、画像合成
手段である半透過型反射ミラー9の順に筐体内に収納さ
れて構成される。
【0019】半透過型反射ミラー9は、その反射面にお
ける法線が虚像形成光学系3の光軸13に対して45度
未満の角度となるように筐体内に配置され、例えば透過
率が50%であり、同率の反射率をもつ素材から形成さ
れる。
【0020】また、半透過型反射ミラー9の背面に当た
る筐体部分には、画像表示エリアと同等の開口部が設け
られており、外界からの画像光11を取り入れられるよ
うになっている。
【0021】このとき、レンズ8の物体側焦点よりレン
ズ8側に画像表示手段7の像形成面が配置され、レンズ
8の像側焦点近傍に眼12が配置されるように構成する
と、レンズ8の結像作用により、虚像形成光学系3の光
軸13の延長線上に、画面情報の拡大虚像14を視認す
ることができる。
【0022】以上のように構成された虚像形成光学系3
において、画像表示手段7によって形成され出射した画
像光10は、レンズ8によって光軸13を中心に拡大さ
れる。拡大された画像光10は、半透過型反射ミラー9
にその光軸13上の光線が45度未満の入射角度で導か
れ、使用者の眼12側に45度未満の反射角度となるよ
うに変換される。また、半透過型反射ミラー9によって
外界からの画像光11が透過され、画像光10及び画像
光11は合成されて使用者の眼12内に結像される。こ
の結果、使用者2は外界画像の中に画像表示手段7によ
って形成された画像の拡大虚像14が重畳されているよ
うに知覚する。
【0023】以上のように、半透過型反射ミラー9を使
用者2側に傾けたため、半透過型反射ミラー9より前段
の光学系が、使用者2側に傾き、使用者2から見た虚像
形成光学系3の前方突出量は半透過型反射ミラー9の前
方突出量に依存する。また、半透過型反射ミラー9を傾
けることによって、明らかに半透過型反射ミラー9の前
方突出量は従来の45度配置に比べて小さくなる。
【0024】そのため、虚像形成光学系3において、前
方突出量を決定している半透過型反射ミラー9の、虚像
14の中心に向いている視軸17方向(図3では水平方
向)の突出量が小さくなり、結果として虚像形成光学系
3を薄くできる。
【0025】また、虚像形成光学系3が使用者2の頭部
側に傾斜するため、装置の重心が頭部側に近くなり、装
着安定感が高い。
【0026】また、使用者2の眼12と外界との間には
半透過型反射ミラー9が介在するだけであり、半透過型
反射ミラー9の厚みは一般的に1mm程もないため、外
界からの画像光11が半透過型反射ミラー9を透過する
ことによる影響は極めて小さい。
【0027】さらに、光軸13を中心としたオンアクシ
スの光学系を構成できるため、収差発生が少なく、レン
ズ8の表面形状を回転対称にできるため、拡大光学手段
への負担も小さい。
【0028】なお、半透過型反射ミラー9の配置角度
は、半透過型反射ミラー9より前段の光学系が、使用者
2に接触しない範囲で適宜設定すればよい。
【0029】(第二の形態)図4、図5は本発明の第二
の形態を表す模式図である。図4、図5は虚像形成光学
系の側面拡大図であり、同時に内部光学系の配置も表し
ている。
【0030】保持部19の構造は第一の形態と同様であ
る。また、構成要素について同様のものは同符号を用い
て説明は省略する。
【0031】同図において、虚像形成光学系3は、画像
表示手段7と、レンズ8、及び屈折光学手段であるプリ
ズム15、半透過型反射ミラー9から構成される。
【0032】プリズム15は、虚像形成光学系3の光軸
13を使用者2から離れる方向に屈折させるためのもの
であり、例えば屈折率が1.5のガラスのような素材か
ら構成され、その鋭角を使用者2側に向けた三角プリズ
ムである。
【0033】また、半透過型反射ミラー9は、虚像形成
光学系3の光軸13に対して第一の形態と同様の位置関
係で配置される。
【0034】従って、第一の形態と同様に、虚像形成光
学系3の前方突出量を決定するのは半透過型反射ミラー
9であるが、それより前段の光学系はプリズム15の屈
折作用により、使用者2から離れる方向に起きる構成と
なる。すなわち、虚像形成光学系3の前方突出量は第一
の形態と同様でありながら、使用者2と虚像形成光学系
3との距離を拡げることができる。
【0035】以上のように構成された虚像形成光学系3
において、画像表示手段7によって形成され出射した画
像光10は、レンズ8によって光軸13を中心に拡大さ
れる。拡大された画像光10は、プリズム15によって
使用者2から離れる方向に屈折され透過される。さら
に、画像光10は半透過型反射ミラー9にその光軸13
上の光線が45度未満の入射角度で導かれ、使用者の眼
12側に45度未満の反射角度となるように変換され
る。また、半透過型反射ミラー9によって外界からの画
像光11が透過され、画像光10及び画像光11は合成
されて使用者の眼12内に結像される。この結果、使用
者2は外界画像の中に画像表示手段7によって形成され
た画像の拡大虚像14が重畳されているように知覚す
る。
【0036】以上のように、画像表示手段7と半透過型
反射ミラー9の間にプリズム15を配置することによ
り、プリズム15による屈折作用によって、装置の前方
突出量を小さく維持しつつ、使用者2と虚像形成光学系
3との距離を大きくできるため、使用者2は眼鏡をかけ
た状態でも容易に本頭部装着型表示装置を使用すること
ができる。
【0037】なお、プリズム15の構成及び配置角度
は、プリズム15、及びプリズム15より前段の光学系
が、使用者2に接触しない範囲で適宜設定すればよい。
また、プリズム15の配置位置は本形態に限らず、図5
に示すように画像表示手段7とレンズ8との間でもよい
が、本形態の配置の方がレンズ8に与える影響は少な
い。(第三の形態)図6、図7は本発明の第三の形態を
表す模式図である。図6、図7は虚像形成光学系の側面
拡大図であり、同時に内部光学系の配置も表している。
【0038】保持部の構造は第一の形態と同様である。
また、構成要素について同様のものは同符号を用いて説
明は省略する。
【0039】同図において、虚像形成光学系3は、画像
表示手段7と、レンズ8、及び反射光学手段である反射
ミラー16、さらに、半透過型反射ミラー9から構成さ
れる。 反射ミラー16は、全反射ミラーであり、使用
者2の視軸17に対してほぼ垂直に近い状態でレンズ8
と半透過型反射ミラー9との間に配置される。
【0040】従って、第一の形態と同様に、虚像形成光
学系3の前方突出量を決定するのは半透過型反射ミラー
9であるが、それより前段の光学系は反射ミラー16の
反射作用により、使用者2から離れる方向に起きる構成
となる。すなわち、虚像形成光学系3の前方突出量は第
一の形態と同様でありながら、使用者2と虚像形成光学
系3との距離を拡げることができる。
【0041】以上のように構成された虚像形成光学系3
において、画像表示手段7によって形成され出射した画
像光10は、レンズ8によって光軸13を中心に拡大さ
れる。拡大された画像光10は、反射ミラー16によっ
て使用者2から離れる方向に反射され、半透過型反射ミ
ラー9にその光軸13上の光線が45度未満の入射角度
で導かれ、使用者の眼12側に45度未満の反射角度と
なるように変換される。また、半透過型反射ミラー9に
よって外界からの画像光11が透過され、画像光10及
び画像光11は合成されて使用者の眼12内に結像され
る。この結果、使用者2は外界画像の中に画像表示手段
7によって形成された画像の拡大虚像14が重畳されて
いるように知覚する。
【0042】以上のように、画像表示手段7と半透過型
反射ミラー9との間に反射ミラー16を配置することに
より、反射による画像光10の折り返しによって、虚像
形成光学系3を小型かつ薄型化できるため、レンズ8の
結像性能には無関係であり、虚像品質に対して影響が少
ない。
【0043】なお、反射ミラー16の配置角度は、反射
ミラー16、及び反射ミラー16より前段、または後段
の光学系が、使用者2に接触しない範囲で適宜設定すれ
ばよい。また、反射ミラー16の配置位置は本形態に限
らず、図7に示すように画像表示手段7とレンズ8との
間でもよい。さらに、反射ミラー16の数は1枚に限ら
ず、レンズ8の焦点距離に応じて複数枚設けてもよい。
【0044】(第四の形態)図8は本発明の第四の形態
を表す模式図である。図8は虚像形成光学系の側面拡大
図であり、同時に内部光学系の配置も表している。
【0045】保持部の構造は第一の形態と同様である。
また、構成要素についても同様のため同符号を用いて説
明は省略する。
【0046】同図において、虚像形成光学系3は、画像
表示手段7と、レンズ21、及び半透過型反射ミラー9
から構成される。
【0047】レンズ21は、使用者2が視認している拡
大虚像14の中心方向に向いている視軸17、すなわち
視軸17に対応する光軸に対して、垂直方向に平行に、
使用者2から離れる方向に偏心して配置される。
【0048】また、半透過型反射ミラー9は、虚像形成
光学系3の光軸13に対して第一の形態と同様の位置関
係で配置される。
【0049】従って、第一の形態と同様に、虚像形成光
学系3の前方突出量を決定するのは半透過型反射ミラー
9であるが、それより前段の光学系はレンズ21の光路
変換作用により、使用者2から離れる方向に起きる構成
となる。すなわち、虚像形成光学系3の前方突出量は第
一の形態と同様でありながら、使用者2と虚像形成光学
系3との距離を拡げることができる。
【0050】以上のように構成された虚像形成光学系3
において、画像表示手段7によって形成され出射した画
像光10は、レンズ21によって拡大作用を受け、さら
にレンズ21が使用者2の視認している拡大虚像の中心
に向いている視軸17に対して、垂直方向に偏心してい
るために、画像光10はレンズ21出射後、使用者2か
ら離れる方向に光路を変換される。また、画像光10は
半透過型反射ミラー9にその光軸13上の光線が45度
未満の入射角度で導かれ、使用者の眼12側に45度未
満の反射角度となるように変換され、使用者の眼12に
導かれる。また、半透過型反射ミラー9によって外界か
らの画像光11が透過され、画像光10及び画像光11
は合成されて使用者の眼12内に結像される。この結
果、使用者2は外界画像の中に画像表示手段7によって
形成された画像の拡大虚像14が重畳されているように
知覚する。
【0051】以上のように、画像表示手段7と半透過型
反射ミラー9の間にレンズ21を、使用者2が視認して
いる虚像14の中心方向に向いている視軸17に対して
偏心して配置することにより、レンズ21による光路変
換作用によって、装置の前方突出量を小さく維持しつ
つ、使用者2と虚像形成光学系3との距離を大きくでき
るため、使用者2は眼鏡をかけた状態でも容易に本頭部
装着型表示装置を使用することができる。
【0052】なお、レンズ21の構成及び配置角度は、
レンズ21、及びレンズ21より前段の光学系が、使用
者2に接触しない範囲で適宜設定すればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の頭部装着
型表示装置は、半透過型反射ミラーを使用者側に傾けた
ため、半透過型反射ミラーより前段の光学系が、使用者
側に傾き、使用者から見た虚像形成光学系の前方突出量
は半透過型反射ミラーの前方突出量に依存する。また、
半透過型反射ミラーを傾けることによって、明らかに半
透過型反射ミラーの前方突出量は従来の45度配置に比
べて小さくなる。
【0054】そのため、虚像形成光学系において、前方
突出量を決定している半透過型反射ミラーの、虚像の中
心に向いている視軸方向の突出量が小さくなり、結果と
して虚像形成光学系を薄くできる。
【0055】また、虚像形成光学系が使用者の頭部側に
傾斜するため、装置の重心が頭部側に近くなり、装着安
定感が高い。
【0056】また、使用者の眼と外界との間には半透過
型反射ミラーが介在するだけであり、半透過型反射ミラ
ーの厚みは一般的に1mm程もないため、外界からの画
像光が半透過型反射ミラーを透過することによる影響は
極めて小さい。
【0057】さらに、光軸を中心としたオンアクシスの
光学系を構成できるため、収差発生が少なく、レンズの
表面形状を回転対称にできるため、拡大光学手段への負
担も小さい。
【0058】また、請求項2の構成によれば、画像表示
手段と半透過型反射ミラーの間にプリズムを配置するこ
とにより、プリズムによる屈折作用によって、装置の前
方突出量を小さく維持しつつ、使用者と虚像形成光学系
との距離を大きくできるため、使用者は眼鏡をかけた状
態でも容易に本頭部装着型表示装置を使用することがで
きる。
【0059】また、請求項3の構成によれば、画像表示
手段と半透過型反射ミラーとの間に反射ミラーを配置す
ることにより、反射による画像光の折り返しによって、
虚像形成光学系を小型かつ薄型化できるため、レンズの
結像性能には無関係であり、虚像品質に対して影響が少
ない。
【0060】また請求項4の構成によれば、画像表示手
段と半透過型反射ミラーの間にレンズを、使用者が視認
している虚像の中心方向に向いている視軸に対して偏心
して配置することにより、レンズによる光路変換作用に
よって、装置の前方突出量を小さく維持しつつ、使用者
と虚像形成光学系との距離を大きくできるため、やはり
使用者は眼鏡をかけた状態でも容易に本頭部装着型表示
装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の形態を表す模式的正面図。
【図2】 本発明の第一の形態を表す模式的側面図。
【図3】 本発明の第一の形態を表す光学系の側面図。
【図4】 本発明の第二の形態を表す光学系の側面図。
【図5】 本発明の第二の形態を示す光学系の側面図。
【図6】 本発明の第三の形態を示す光学系の側面図。
【図7】 本発明の第三の形態を示す光学系の側面図。
【図8】 本発明の第四の形態を示す光学系の側面図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 使用者 3 虚像形成光学系 4 軸 5 液晶パネル 6 バックライト 7 画像表示手段 8 レンズ 9 半透過型反射ミラー 10 画像光 11 外界からの画像光 12 眼 13 光軸 14 虚像 15 プリズム 16 反射ミラー 17 視軸 18 ヒンジ部 19 保持部 20 アーム 21 レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を虚像拡大するための虚像形成光学
    系を装置本体に収納し、該装置本体を頭部に装着して前
    記画像を使用者の眼に視認させる頭部装着型表示装置に
    おいて、前記虚像形成光学系が、画像を形成するための
    画像表示手段と、該画像表示手段から出射した画像光を
    虚像拡大するための拡大光学手段と、該拡大光学手段に
    よって虚像拡大された画像光を反射するとともに外界か
    らの画像光を透過して両画像光を合成する画像合成手段
    とから構成され、前記画像表示手段、前記拡大光学手
    段、前記画像合成手段の順番で光学系を形成するととも
    に、該光学系の光軸上の光線が45度未満の入射角で入
    射するように前記画像合成手段が配置されることを特徴
    とする頭部装着型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記虚像形成光学系が、前記画像表示手
    段と前記画像合成手段の間に、画像光を屈折し透過する
    屈折光学手段をさらに有することを特徴とする、請求項
    1に記載の頭部装着型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記虚像形成光学系が、前記画像表示手
    段と前記画像合成手段の間に、少なくとも一つの反射光
    学手段をさらに有することを特徴とする、請求項1に記
    載の頭部装着型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記拡大光学手段が、前記画像表示手段
    からの画像光を虚像拡大するとともに、前記使用者が視
    認している虚像の中心方向に向いている視軸に対して偏
    心して配置されることを特徴とする、請求項1に記載の
    頭部装着型表示装置。
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JP (1) JPH09258132A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060616A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Brother Ind Ltd ヘッドマウント装置

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JP2012060616A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Brother Ind Ltd ヘッドマウント装置

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