JPH09258054A - 分散シフトファイバ - Google Patents

分散シフトファイバ

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JPH09258054A
JPH09258054A JP8342043A JP34204396A JPH09258054A JP H09258054 A JPH09258054 A JP H09258054A JP 8342043 A JP8342043 A JP 8342043A JP 34204396 A JP34204396 A JP 34204396A JP H09258054 A JPH09258054 A JP H09258054A
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JP
Japan
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refractive index
dispersion
core
cladding
fiber
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Application number
JP8342043A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Katou
考利 加藤
Yoshiyuki Suetsugu
義行 末次
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波モード分散を低減する構造を備えた分散
シフトファイバを提供する。 【解決手段】 この発明に係る分散シフトファイバは、
石英ガラスを主成分とし、その零分散波長値が1.4μ
m以上、かつ、1.7μm以下の範囲に設定されたシン
グルモード光ファイバである。特に、当該分散シフトフ
ァイバは、クラッドに相当する部位に凹みが設けられた
屈折率プロファイルを有するとともに、少なくともコア
領域全体にフッ素が添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1.4μmから
1.7μmの範囲にその零分散波長が設定された分散シ
フトファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、所定外径の光ファイバは、光
ファイバ母材の一端を加熱・軟化させた状態で、該母材
を線引することにより製造されてきた。しかしながら、
得られた光ファイバのコア部分及び周囲のクラッド部分
の断面形状は、わずかに楕円状または歪んだ円状とな
り、完全に真円形の同心円状とすることは困難である。
従って、該得られた光ファイバの径方向の屈折率分布も
完全な同心円状でないため、これが原因となって偏波モ
ード分散(polarization-mode dispersion:PMD)が大き
くなってしまっていた。なお、偏波モード分散とは、光
ファイバ断面において直交する2偏波間の群速度の差異
に起因して発生する分散をいう。
【0003】特に、大容量かつ長距離の伝送が必要とさ
れる海底ケーブル用または幹線ケーブル用の光ファイバ
の場合、上記偏波モード分散の影響は多大である。
【0004】図22は、従来の代表的な分散シフトファ
イバの構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。図22に示されたように、従来の分散シフトファイ
バ50は石英ガラスを主成分とするシングルモード光フ
ァイバであり、ゲルマニウム(Ge)が添加されたガラ
ス領域であって、純石英ガラスに対する比屈折率差が
1.0%、かつその外径aが2.6μmである内側コア
910と、該内側コア910の外周に設けられ、Geが
添加されたガラス領域であって、純石英ガラスに対する
比屈折率差が0.08%、かつその外径bが8.7μm
である外側コア920と、該外側コア920の外周に設
けられたガラス領域であって、実質的に純石英ガラスか
らなり、かつその外径が125μmであるクラッドとを
備えている。ただし、外側コア920の外径bに対する
内側コア910の外径aの比Ra(=a/b)は0.3
である。
【0005】なお、図22に示された屈折率プロファイ
ル10の横軸は、当該分散シフトファイバ50の断面
(伝搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)におけ
る線L1上の各位置に相当している。さらに、この屈折
率プロファイル10において、領域911は上記内側コ
ア910の線L1上の各部位の比屈折率差、領域921
は上記外側コア920の線L1上の各部位の比屈折率
差、領域931は上記クラッド930の線L1上の各部
位の比屈折率差に対応している。
【0006】発明者らは、図22の分散シフトファイバ
50を複数個製造したとき、現状では、それらの偏波モ
ード分散の平均が、約1.20ps/(km)1/2とな
ることを確認した。こうした偏波モード分散の影響を低
減すべく、光ファイバ母材を線引きし、得られた光ファ
イバに所定の被覆材料をコーティングした後、さらに該
光ファイバを回転軸が周期的に揺動するガイドローラで
ガイドすることにより、該光ファイバに所定のねじりを
付与する光ファイバの製造方法が提案されている(特開
平6−171970参照)。
【0007】また、光ファイバ母材を回転させながら線
引きを行うことにより、得られる光ファイバに所定のね
じりを付与しながら、該光ファイバに所定の被覆材料を
コーティングする光ファイバの製造方法も提案されてい
る(PCT/GB82/00200参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法により製造された光ファイバには、その被覆部
に捩り力が残存している。このため、得られた光ファイ
バでは、該光ファイバの導波方向(長手方向)に張力が
加えられている状態においてその直線形状が維持され
る。一方、該光ファイバに加えられた上記張力が除去さ
れた状態では、該被覆部中に残存している捩り力によっ
て該得られた光ファイバ自身が変形してしまう。
【0009】従って、光ファイバの集線加工などの際、
集線ダイスなどにおける破断を防止するため、常に光フ
ァイバの長手方向に沿ってある程度の張力を加える必要
がある。特に、このことは、光ファイバの製造工程にお
いては、実用上重大なデメリットとなる。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、得られる光ファイバに捩りを加え
ることなしに、偏波モード分散の低減を可能にする構造
を備えた分散シフトファイバを提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分散シフ
トファイバは、1.4μm以上、かつ、1.7μm以下
の範囲内の零分散波長を有する、石英ガラスを主成分と
するシングルモード光ファイバである。当該分散シフト
ファイバは、少なくともフッ素(F)が添加されたガラ
ス領域であって、第1の屈折率を有するとともに第1の
外径を有する内側コアと、該内側コアの外周に設けら
れ、かつ少なくともフッ素が添加されたガラス領域であ
って、第1の屈折率よりも低い第2の屈折率を有すると
ともに第2の外径を有する外側コアと、該外側コアの外
周に設けられたガラス領域であって、第2の屈折率より
も低い第3の屈折率を有する内側クラッドと、該内側ク
ラッドの外周に設けられたガラス領域であって、第3の
屈折率よりも高い第4の屈折率を有する外側クラッドと
を備えている。
【0012】すなわち、この発明に係る分散シフトファ
イバにおいて、少なくともコア領域(内側及び外側コア
を含む)には、フッ素が添加されている(図10参
照)。また、当該分散シフトファイバの屈折率プロファ
イルには、例えば図2に示されたようにコア領域の外側
に位置するガラス領域に相当する部位に凹みが設けられ
ている。なお、当該分散シフトファイバにおいて、内側
クラッドにも、フッ素が添加されるのが好ましい。
【0013】当該分散シフトファイバ中を進行する光
は、内側コア、外側コア、及びクラッドに広がって該分
散シフトファイバの長手方向に伝搬するが、逆に、該光
の強度密度は内側コアが最も高く、以降、外側コア、ク
ラッドの順で光強度密度は低減する。一方、分散シフト
ファイバの製造工程では、内側コア、外側コア、及びク
ラッドを、それぞれの断面を真円に近づけるべく所定の
制御が施される。しかし、外径の小さなものほど(当該
分散シフトファイバの光軸に近いガラス領域ほど)真円
化は難しくなる。特に、内側コアに関してはある程度以
上、その断面が歪んだ円になるのは避けられない。
【0014】発明者らの知見によれば、内側コア断面の
非円度(真円に対する該断面の歪の程度を意味し、この
明細書では当該分散シフトファイバの光軸と直交する線
分であって、該断面の最大直径と最小直径との比で与え
られる)に特に影響されるのは光軸付近を進行する光で
ある。このような光が、内側コアの非円度に大きく影響
を受けて、長距離伝送においては大きな偏波モード分散
を生じる。これに対して、内側コアから離れた領域を進
行する光については、内側コアの非円度の影響は少な
く、大きな偏波モード分散は生じにくいことが分ってい
る。従って、当該分散シフトファイバの径方向への光の
広がり度合いが大きいほど、当該分散シフトファイバ中
を進行する光全体(光軸付近を進行する光、内側コアか
ら離れた領域を進行する光を含む)を考慮した場合、偏
波モード分散は小さくなる。
【0015】また、一般に、2重コア構造を有する分散
シフトファイバの零分散波長は、主にその屈折率プロフ
ァイルにより決定される。発明者らは、所定の屈折率プ
ロファイルを有する従来の分散シフトファイバと、該従
来の分散シフトファイバと同一形状の屈折率プロファイ
ルを有するとともに内側コア及び外側コアの双方にフッ
素が添加された分散シフトファイバとを比較した結果、
該コア領域にフッ素が添加された分散シフトファイバの
ほうが、より偏波モード分散が低減されることを見出し
た。
【0016】この発明に係る分散シフトファイバでは、
「2重コア+2重クラッド」構造を採用している。そし
て、1.4μm≦零分散波長λ0≦1.7μmとする制
約のもとで、内側クラッドの屈折率を外側クラッドの屈
折率よりも低くし(外側コアの外側のガラス領域の屈折
率を下げてその屈折率プロファイルに凹みを設ける)、
当該分散シフトファイバの径方向への光の広がり度合い
を大きくするとともに、内側コアと外側コアとの双方に
フッ素を添加することにより、該屈折率プロファイル
(凹みが設けられているプロファイル)の最適化を行
い、全体として偏波モード分散の低減を図っている。
【0017】さらに、光が伝搬するガラス領域全体にフ
ッ素を添加すべく、内側クラッドにもフッ素を添加する
のが好ましい。なお、図10は、内側コア、外側コア、
及び内側クラッドのそれぞれに含まれるフッ素添加量を
示すグラフである。このように、「2重コア+2重クラ
ッド」構成の分散シフトファイバの組成に対して、内側
コア、外側コア、及び内側クラッド(クラッドの内側に
位置するガラス領域)にフッ素を添加した組成とするこ
とで、この発明に係る分散シフトファイバを好適に実現
できる。
【0018】一般に、光通信システムでは通信用信号光
として1.3μm波長帯あるいは1.55μm波長帯の
光が利用されることが多い。しかし、最近では、その波
長分散(波長によって光の伝搬速度が異なるためパルス
波が時間軸方向に広がる現象)も1.55μm波長帯の
光に対してゼロになるよう、その零分散波長が1.55
μm波長帯付近にシフトされた分散シフトファイバが設
計されている。石英系シングルモード光ファイバでは、
1.55μm波長帯の光に対してその伝送損失が最小に
なるからである。この発明に係る分散シフトファイバ
も、主に1.55μm波長帯の光の長距離伝送路に適用
されるシングルモード光ファイバを志向している。
【0019】しかしながら、近年、光増幅器の登場によ
り波長分割多重(wavelength division multiplexing:W
DM)した長距離光伝送技術が可能となり、四光波混合
(four-wave mixing:FWM)などの非線形光学現象による
信号光パルスの歪が、伝送距離や伝送速度への重大な制
約となっている。特に、多重光通信の場合、同一波長の
信号光パルスがより多く当該分散シフトファイバ内を通
過することとなるので、光パワー密度の高いコア領域の
中心付近(特に、内側コア)では、より非線形光学効果
の影響を受けやすくなる。そこで、この発明に係る分散
シフトファイバでは、意図的に波長分散を発生させるた
め、その零分散波長を僅かに信号光波長帯からずらすこ
とにより非線形光学効果の影響を低減させている。
【0020】なお、上述した非線形光学効果は、信号光
の光パワー密度(シングルモード光ファイバの所定部位
における信号光強度の密度)と、光伝送媒体である光フ
ァイバの、非線形屈折率とに比例して大きくなることが
知られている。ただし、伝送特性(特に伝送距離)を改
善する観点から信号光強度の低減は望ましくない。そこ
で、上述の非線形光学効果を抑制するためには、上記非
線形屈折率を低減させるか、あるいは所定波長の信号光
に対するモードフィールド径(以下、MFDという)を
拡大し、全体としては信号光強度を低減せずに光パワー
密度を低減することが好ましい。
【0021】以上のことから、この発明に係る分散シフ
トファイバは、信号光波長(1.55μm)からわずか
にずれた1560nm以上かつ1600nm以下の範囲
内にその零分散波長を有するとともに、全体としては信
号光強度を低減せずに光パワー密度を低減するため、
8.0μm以上のモードフィールド径を有する。さら
に、2m長でのそのカットオフ波長(ITU規格)は、
1.0μm以上、かつ、1.8μm以下である。
【0022】さらに、この発明に係る分散シフトファイ
バの屈折率プロファイルは、内側クラッドに対する外側
クラッドの比屈折率差がΔn3、内側クラッドの外径が
cであるとき、以下の条件を満たしている:0.01%
≦Δn3≦0.10%;そして、30μm≦c≦60μ
m。
【0023】また、当該分散シフトファイバの屈折率プ
ロファイルは、内側コアの外径がa、外側コアの外径が
bであるとき、以下の条件を満たしている:a/b≦
0.20;そして、b≧15μm。
【0024】この発明に係る分散シフトファイバは、以
上のように設計された屈折率プロファイルを備えること
により、偏波モード分散を0.25ps/(km)1/2
以下の抑えることが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る分散シフト
ファイバの説明に先立って、まず、発明者らの知見につ
いて説明する。
【0026】図1は、以下に説明する発明者知見の基準
となる分散シフトファイバの断面構造及びその屈折率プ
ロファイルを示す図である。この図1の分散シフトファ
イバ51は石英ガラスを主成分とするシングルモード光
ファイバであり、ゲルマニウム(Ge)が添加されたガ
ラス領域であって、純石英ガラスに対する比屈折率差が
1.0%であり、かつその外径aが3μmである内側コ
ア819と、該内側コア819の外周に設けられ、Ge
が添加されたガラス領域であって、純石英ガラスに対す
る比屈折率差が0.15%であり、かつその外径bが2
3μmである外側コア829と、該外側コア829の外
周に設けられたガラス領域であって、実質的に純石英ガ
ラスからなり、かつその外径が125μmであるクラッ
ド839とを備えている。
【0027】なお、この明細書において比屈折率差Δは
以下のように定義されている。
【0028】Δ=(nt 2−nc 2)/2nc 2 …(1) ここで、ncは基準となるガラス領域(例えば純石英ガ
ラスやクラッド)の屈折率、ntは各ガラス領域の屈折
率を示す。従って、例えば屈折率ncの純石英ガラスに
対する屈折率n1の内側コア819の比屈折率差Δn1
(n1 2−nc 2)/2nc 2により与えられる。また、上記
式中の屈折率は順不同である。このため、基準となるガ
ラス領域(例えば純石英ガラス等)に対する比屈折率差
が負の値をとるガラス領域は、該基準ガラス領域の屈折
率ncよりも低い屈折率を有するガラス領域であること
を意味する。
【0029】また、図1に示された屈折率プロファイル
11の横軸は、当該分散シフトファイバ51の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L2上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル11において、領域912は上記内側コア8
19の線L2上の各部位の比屈折率差、領域922は上
記外側コア829の線L2上の各部位の比屈折率差、領
域932は上記クラッド839の線L2上の各部位の比
屈折率差に対応している。
【0030】発明者らは、図1に示された分散シフトフ
ァイバ51の零分散波長は1579nmであり、この分
散シフトファイバ51を複数個製造したとき、これらの
偏波モード分散の平均が、約0.58ps/(km)
1/2となることを確認した。
【0031】当該分散シフトファイバ内を進行する光の
該光ファイバの径方向への広がり度合いが大きいほど、
全体として偏波モード分散は小さくなる。従って、発明
者らの第1の知見は、クラッド領域を屈折率の異なる内
側クラッドと外側クラッド(該内側クラッドよりも低い
屈折率を有する)とで構成することにより(屈折率プロ
ファイルに凹みを設けることにより)、上記光の径方向
への広がり度合いを大きくでき、偏波モード分散の低減
が可能になるということである。以下、発明者らの第1
の知見を証明するための第1の実験例について説明す
る。
【0032】図2は、第1の実験例の分散シフトファイ
バの断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。この分散シフトファイバ52は、図1の分散シフト
ファイバ51と比べて、内側コア及び外側コアにおける
屈折率プロファイルは同一形状であるが、図1のクラッ
ド839に相当するガラス領域が内側クラッドと該内側
クラッドよりもその屈折率が低い外側クラッドで構成さ
れた点が異なる(プロファイル12が凹みAを有す
る)。図2に示されたように、この分散シフトファイバ
52も石英ガラスを主成分とするシングルモード光ファ
イバであり、Geが添加されたガラス領域であって、純
石英ガラスに対する比屈折率差が0.95%であり、か
つその外径aが3μmである内側コア811と、該内側
コア811の外周に設けられ、Geが添加されたガラス
領域であって、純石英ガラスに対する比屈折率差が0.
10%であり、かつその外径bが23μmである外側コ
ア821と、該外側コア821の外周に設けられ、Fが
添加されたガラス領域であって、純石英ガラスに対する
比屈折率差が−0.05%であり、かつその外径cが4
2μmである内側クラッド831と、該内側クラッド8
31の外周に設けられたガラス領域であって、実質的に
純石英ガラスからなり、かつその外径が125μmであ
る外側クラッド841とを備えている。
【0033】なお、この分散シフトファイバ52におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記外側クラッド84
1(純石英ガラス)を基準として、上記式(1)により
与えられる。
【0034】また、図2に示された屈折率プロファイル
12の横軸は、当該分散シフトファイバ52の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L3上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル12において、領域815は上記内側コア8
11の線L3上の各部位の比屈折率差、領域825は上
記外側コア821の線L3上の各部位の比屈折率差、領
域835は上記内側クラッド831の線L3上の各部位
の比屈折率差、領域845は上記外側クラッド841の
線L3上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ52の屈折率プロファイル
12には、内側クラッド831の屈折率を外側クラッド
841よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0035】発明者らは、図2に示された分散シフトフ
ァイバ52の零分散波長は1580nmであり、この分
散シフトファイバ52を複数個製造したとき、これらの
偏波モード分散の平均が、約0.52ps/(km)
1/2となることを確認した。従って、図2の分散シフト
ファイバは、図1の分散シフトファイバと比較して、さ
らに偏波モード分散の低減が可能である。
【0036】次に、発明者らの第2の知見は、屈折率プ
ロファイルの内側コア及び外側コアに相当する領域の形
状を変えることなく、該内側コア及び外側コアの双方に
フッ素を添加すると、偏波モード分散が低減するという
ことである。以下、発明者らの第2の知見を証明するた
めの第2の実験例について説明する。
【0037】図3は、第2の実験例の分散シフトファイ
バの断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。この分散シフトファイバ53は、図1の分散シフト
ファイバ51と比べて、その屈折率プロファイルの形状
は同一であるが、内側コアと外側コアの双方にフッ素が
添加されている点が異なる。図3の分散シフトファイバ
53は、石英ガラスを主成分とするシングルモード光フ
ァイバであって、GeとFとが添加されたガラス領域で
あって、純石英ガラスに対する比屈折率差が1.0%で
あり、かつその外径aが3μmである内側コア812
と、該内側コア812の外周に設けられ、GeとFとが
添加されたガラス領域であって、純石英ガラスに対する
比屈折率差が0.15%であり、かつその外径bが23
μmである外側コア822と、該外側コア822の外周
に設けられたガラス領域であって、このクラッド832
は実質的に純石英ガラスからなり、その外径が125μ
mであるクラッド832と、を備えている。
【0038】なお、この分散シフトファイバ53におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記クラッド832
(純石英ガラス)を基準として、上記式(1)により与
えられる。
【0039】また、図3に示された屈折率プロファイル
13の横軸は、当該分散シフトファイバ53の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L4上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル13において、領域816は上記内側コア8
12の線L4上の各部位の比屈折率差、領域826は上
記外側コア822の線L4上の各部位の比屈折率差、領
域836は上記クラッド832の線L4上の各部位の比
屈折率差に対応している。
【0040】発明者らは、図3の分散シフトファイバ5
3の零分散波長は1579nmであり、この分散シフト
ファイバ53を複数個製造したとき、これらの偏波モー
ド分散の平均が、約0.51ps/(km)1/2となる
ことを確認した。従って、図3の分散シフトファイバ
は、図1の分散シフトファイバと比較して、さらに偏波
モード分散の低減が可能である。
【0041】以下、添付図面を参照してこの発明に係る
分散シフトファイバの各実施例を説明する。
【0042】図4は、この発明に係る分散シフトファイ
バの基本構造として、その断面構造及びその屈折率プロ
ファイルを示す図である。図4の分散シフトファイバ5
4は、石英ガラスを主成分とするシングルモード光ファ
イバであり、GeとFとが添加された内側コア100
と、該内側コア100の外周に設けられ、GeとFとが
添加されたガラス領域であって、該内側コア100より
も低い屈折率を有する外側コア200と、該外側コア2
00の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域であ
って、外側コア200よりも低い屈折率を有する内側ク
ラッド300と、該内側クラッド300の外周に設けら
れたガラス領域であって、純石英ガラスからなり、かつ
その外径が125μmである外側クラッド400とを備
えている。
【0043】そして、上記内側クラッド300に対する
上記内側コア100の比屈折率差Δn1、上記内側クラ
ッド300に対する上記外側コア200の比屈折率差Δ
2、及び上記内側クラッド300に対する上記外側ク
ラッド400の比屈折率差Δn3は、零分散波長λ0
1.4μmから1.7μmまでの範囲の所定の値となる
ように設定されている。なお、この分散シフトファイバ
54における各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側ク
ラッド300を基準として、上記式(1)により与えら
れる。
【0044】また、図4に示された屈折率プロファイル
14の横軸は、当該分散シフトファイバ54の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L5上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル14において、領域101は上記内側コア1
00の線L5上の各部位の比屈折率差、領域201は上
記外側コア200の線L5上の各部位の比屈折率差、領
域301は上記内側クラッド300の線L3上の各部位
の比屈折率差、領域401は上記外側クラッド400の
線L5上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ54の屈折率プロファイル
14には、内側クラッド300の屈折率を外側クラッド
400よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0045】この発明に係る分散シフトファイバでは、
入射された光を内側コア100を中心として、偏波モー
ド分散の発生を抑制しながら伝送する。
【0046】以下、内側コア及び外側コアに相当する領
域が、図1の屈折率プロファイルと一致した屈折率プロ
ファイル(Δn1=1.0%、Δn2=0.15%)を有
する分散シフトファイバであって、内側クラッドに対す
る外側クラッドの比屈折率差Δn3と該内側クラッドの
外径cとを変化させた実施例について、以下説明する。
なお、内層コア、外層コア、及び内側クラッドの各ガラ
ス領域には、それぞれ所定濃度のフッ素が添加されてい
る。
【0047】(第1実施例)図5は、この発明に係る分
散シフトファイバの第1実施例の断面構造及びその屈折
率プロファイルを示す図である。図5の分散シフトファ
イバ55は、石英ガラスを主成分とするシングルモード
光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領域で
あって、内側クラッド310に対する比屈折率差が1.
0%であり、かつその外径aが3.0μmである内側コ
ア110と、該内側コア110の外周に設けられ、Ge
とFとが添加されガラス領域であって、内側クラッド3
10に対する比屈折率差が0.15%であり、かつその
外径bが23μmである外側コア210と、該外側コア
210の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域で
あって、その外径cが24μmである内側クラッド31
0と、該内側クラッド310の外周に設けられたガラス
領域であって、内側クラッド310に対する比屈折率差
が0.005%である純石英ガラスからなり、かつその
外径が125μmである外側クラッド410とを備えて
いる。この第1実施例の分散シフトファイバ55の零分
散波長は1571nmである。
【0048】なお、この分散シフトファイバ55におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド31
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0049】また、図5に示された屈折率プロファイル
15の横軸は、当該分散シフトファイバ55の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L6上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル15において、領域111は上記内側コア1
10の線L6上の各部位の比屈折率差、領域211は上
記外側コア210の線L6上の各部位の比屈折率差、領
域311は上記内側クラッド310の線L6上の各部位
の比屈折率差、領域411は上記外側クラッド410の
線L6上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ55の屈折率プロファイル
15には、内側クラッド310の屈折率を外側クラッド
410よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0050】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ55を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.49ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0051】(第2実施例)図6は、この発明に係る分
散シフトファイバの第2実施例の断面構造及びその屈折
率プロファイルを示す図である。図6の分散シフトファ
イバ56は、石英ガラスを主成分とするシングルモード
光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領域で
あって、内側クラッド320に対する比屈折率差が1.
0%であり、かつその外径aが3.0μmである内側コ
ア120と、該内側コア120の外周に設けられ、Ge
とFとが添加されたガラス領域であって、内側クラッド
320に対する比屈折率差が0.15%であり、かつそ
の外径bが23μmである外側コア220と、該外側コ
ア220の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域
であって、その外径cが42μmである内側クラッド3
20と、該内側クラッド320の外周に設けられたガラ
ス領域であって、内側クラッド320に対する比屈折率
差が0.005%である純石英ガラスからなり、かつそ
の外径が125μmである外側クラッド420とを備え
ている。この第2本実施例の分散シフトファイバ56の
零分散波長は1575nmである。
【0052】なお、この分散シフトファイバ56におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド32
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0053】また、図6に示された屈折率プロファイル
16の横軸は、当該分散シフトファイバ56の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L7上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル16において、領域121は上記内側コア1
20の線L7上の各部位の比屈折率差、領域221は上
記外側コア220の線L7上の各部位の比屈折率差、領
域321は上記内側クラッド320の線L7上の各部位
の比屈折率差、領域421は上記外側クラッド420の
線L7上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ56の屈折率プロファイル
16には、内側クラッド320の屈折率を外側クラッド
420よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0054】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ56を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.38ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0055】(第3実施例)図7は、この発明に係る分
散シフトファイバの第3実施例の断面構造及びその屈折
率プロファイルを示す図である。図7の分散シフトファ
イバ57は、石英ガラスを主成分とするシングルモード
光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領域で
あって、内側クラッド330に対する比屈折率差が1.
0%であり、かつその外径aが3.0μmである内側コ
ア130と、該内側コア130の外周に設けられ、Ge
とFとが添加されたガラス領域であって、内側クラッド
330に対する比屈折率差が0.15%であり、かつそ
の外径bが23μmである外側コア230と、該外側コ
ア230の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域
であって、その外径cが90μmである内側クラッド3
30と、該内側クラッド330の外周に設けられたガラ
ス領域であって、内側クラッド330に対する比屈折率
差が0.005%である純石英ガラスからなり、かつそ
の外径が125μmである外側クラッド430とを備え
ている。この第3実施例の分散シフトファイバ57の零
分散波長は1579nmである。
【0056】なお、この分散シフトファイバ57におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド33
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0057】また、図7に示された屈折率プロファイル
17の横軸は、当該分散シフトファイバ57の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L8上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル17において、領域131は上記内側コア1
30の線L8上の各部位の比屈折率差、領域231は上
記外側コア230の線L8上の各部位の比屈折率差、領
域331は上記内側クラッド330の線L8上の各部位
の比屈折率差、領域431は上記外側クラッド430の
線L8上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ57の屈折率プロファイル
17には、内側クラッド330の屈折率を外側クラッド
430よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0058】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ57を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.48ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0059】(第4実施例)図8は、この発明に係る分
散シフトファイバの第4実施例の断面構造及びその屈折
率プロファイルを示す図である。図8の分散シフトファ
イバ58は、石英ガラスを主成分とするシングルモード
光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領域で
あって、内側クラッド340に対する比屈折率差が1.
0%であり、かつその外径aが3.0μmである内側コ
ア140と、該内側コア140の外周に設けられ、Ge
とFとが添加されたガラス領域であって、内側クラッド
340に対する比屈折率差が0.15%であり、かつそ
の外径bが23μmである外側コア240と、該外側コ
ア240の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域
であって、その外径cが24μmである内側クラッド3
40と、該内側クラッド340の外周に設けられたガラ
ス領域であって、内側クラッド340に対する比屈折率
差が0.05%である純石英ガラスからなり、かつその
外径が125μmである外側クラッド440とを備えて
いる。この第4実施例の分散シフトファイバ58の零分
散波長は1576nmである。
【0060】なお、この分散シフトファイバ58におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド34
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0061】また、図8に示された屈折率プロファイル
18の横軸は、当該分散シフトファイバ58の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L9上の各位置に相当している。さらに、この屈折率プ
ロファイル18において、領域141は上記内側コア1
40の線L9上の各部位の比屈折率差、領域241は上
記外側コア240の線L9上の各部位の比屈折率差、領
域341は上記内側クラッド340の線L9上の各部位
の比屈折率差、領域441は上記外側クラッド440の
線L9上の各部位の比屈折率差に対応している。さら
に、この分散シフトファイバ58の屈折率プロファイル
18には、内側クラッド340の屈折率を外側クラッド
440よりも低く設定することにより凹みAが設けられ
ている。
【0062】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ58を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.32ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0063】(第5実施例)図9は、この発明に係る分
散シフトファイバの第5実施例の断面構造及びその屈折
率プロファイルを示す図である。図9の分散シフトファ
イバ59は、石英ガラスを主成分とするシングルモード
光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領域で
あって、内側クラッド350に対する比屈折率差が1.
0%であり、かつその外径aが3.0μmである内側コ
ア150と、該内側コア150の外周に設けられ、Ge
とFとが添加されたガラス領域であって、内側クラッド
350に対する比屈折率差が0.15%であり、かつそ
の外径bが23μmである外側コア250と、該外側コ
ア250の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域
であって、その外径cが42μmである内側クラッド3
50と、該内側クラッド350の外周に設けられたガラ
ス領域であって、内側クラッド350に対する比屈折率
差が0.05%である純石英ガラスからなり、かつその
外径が125μmである外側クラッド450とを備えて
いる。この第5実施例の分散シフトファイバ59の零分
散波長は1580nmである。
【0064】なお、この分散シフトファイバ59におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド35
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0065】また、図9に示された屈折率プロファイル
19の横軸は、当該分散シフトファイバ59の断面(伝
搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)における線
L10上の各位置に相当している。さらに、この屈折率
プロファイル19において、領域151は上記内側コア
150の線L10上の各部位の比屈折率差、領域251
は上記外側コア250の線L10上の各部位の比屈折率
差、領域351は上記内側クラッド350の線L10上
の各部位の比屈折率差、領域451は上記外側クラッド
450の線L10上の各部位の比屈折率差に対応してい
る。さらに、この分散シフトファイバ59の屈折率プロ
ファイル19には、内側クラッド350の屈折率を外側
クラッド450よりも低く設定することにより凹みAが
設けられている。
【0066】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ59を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.15ps/(km)1/2となることを
確認した。また、この第5実施例の分散シフトファイバ
59中の各ガラス領域には、図10に示されたように、
所定量のフッ素が含まれている。
【0067】なお、これら第5実施例の分散シフトファ
イバ59において、零分散波長、モードフィールド径
(MFD)、2m長でのカットオフ波長(ITU規
格)、及び偏波モード分散(PMD)の各平均は以下の
通りである。
【0068】 零分散波長(λ0 ) :1580(nm) MFD :9.0(μm) カットオフ波長(2m長):1.48(μm) PMD :0.15(ps/(km)1/2) (第6実施例)図11は、この発明に係る分散シフトフ
ァイバの第6実施例の断面構造及びその屈折率プロファ
イルを示す図である。図11の分散シフトファイバ60
は、石英ガラスを主成分とするシングルモード光ファイ
バであり、GeとFが添加されたガラス領域であって、
内側クラッド360に対する比屈折率差が1.0%であ
り、かつその外径aが3.0μmである内側コア160
と、該内側コア160の外周に設けられ、GeとFとが
添加されたガラス領域であって、内側クラッド360に
対する比屈折率差が0.15%であり、かつその外径b
が23μmである外側コア260と、該外側コア260
の外周に設けられ、Fが添加されたガラス領域であっ
て、その外径cが90μmである内側クラッド360
と、該内側クラッド360の外周に設けられたガラス領
域であって、内側クラッド360に対する比屈折率差が
0.05%である純石英ガラスからなり、かつその外径
が125μmである外側クラッド460とを備えてい
る。この第6実施例の分散シフトファイバ60の零分散
波長は1584nmである。
【0069】なお、この分散シフトファイバ60におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド36
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0070】また、図11に示された屈折率プロファイ
ル20の横軸は、当該分散シフトファイバ60の断面
(伝搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)におけ
る線L11上の各位置に相当している。さらに、この屈
折率プロファイル20において、領域161は上記内側
コア160の線L11上の各部位の比屈折率差、領域2
61は上記外側コア260の線L11上の各部位の比屈
折率差、領域361は上記内側クラッド360の線L1
1上の各部位の比屈折率差、領域461は上記外側クラ
ッド460の線L11上の各部位の比屈折率差に対応し
ている。さらに、この分散シフトファイバ60の屈折率
プロファイル20には、内側クラッド360の屈折率を
外側クラッド460よりも低く設定することにより凹み
Aが設けられている。
【0071】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ60を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.39ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0072】(第7実施例)図12は、この発明に係る
分散シフトファイバの第7実施例の断面構造及びその屈
折率プロファイルを示す図である。図12の分散シフト
ファイバ61は、石英ガラスを主成分とするシングルモ
ード光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領
域であって、内側クラッド370に対する比屈折率差が
1.0%であり、かつその外径aが3.0μmである内
側コア170と、該内側コア170の外周に設けられ、
GeとFとが添加されたガラス領域であって、内側クラ
ッド370に対する比屈折率差が0.15%であり、か
つその外径bが23μmである外側コア270と、該外
側コア270の外周に設けられ、Fが添加されたガラス
領域であって、その外径cが24μmである内側クラッ
ド370と、該内側クラッド370の外周に設けられた
ガラス領域であって、内側クラッド370に対する比屈
折率差が0.8%である純石英ガラスからなり、かつそ
の外径が125μmである外側クラッド470とを備え
ている。この第7実施例の分散シフトファイバ61の零
分散波長は1581nmである。
【0073】なお、この分散シフトファイバ61におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド37
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0074】また、図12に示された屈折率プロファイ
ル21の横軸は、当該分散シフトファイバ61の断面
(伝搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)におけ
る線L12上の各位置に相当している。さらに、この屈
折率プロファイル21において、領域171は上記内側
コア170の線L12上の各部位の比屈折率差、領域2
71は上記外側コア270の線L12上の各部位の比屈
折率差、領域371は上記内側クラッド370の線L1
2上の各部位の比屈折率差、領域471は上記外側クラ
ッド470の線L12上の各部位の比屈折率差に対応し
ている。さらに、この分散シフトファイバ61の屈折率
プロファイル21には、内側クラッド370の屈折率を
外側クラッド470よりも低く設定することにより凹み
Aが設けられている。
【0075】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ61を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.43ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0076】(第8実施例)図13は、この発明に係る
分散シフトファイバの第8実施例の断面構造及びその屈
折率プロファイルを示す図である。図13の分散シフト
ファイバ62は、石英ガラスを主成分とするシングルモ
ード光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領
域であって、内側クラッド380に対する比屈折率差が
1.0%であり、かつその外径aが3.0μmである内
側コア180と、該内側コア180の外周に設けられ、
GeとFとが添加されたガラス領域であって、内側クラ
ッド380に対する比屈折率差が0.15%であり、か
つその外径bが23μmである外側コア280と、該外
側コア280の外周に設けられ、Fが添加されたガラス
領域であって、その外径cが42μmである内側クラッ
ド380と、該内側クラッド380の外周に設けられた
ガラス領域であって、内側クラッド380に対する比屈
折率差が0.8%である純石英ガラスからなり、かつそ
の外径が125μmである外側クラッド480とを備え
ている。この第8実施例の分散シフトファイバ62の零
分散波長は1585nmである。
【0077】なお、この分散シフトファイバ62におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド38
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0078】また、図13に示された屈折率プロファイ
ル22の横軸は、当該分散シフトファイバ62の断面
(伝搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)におけ
る線L13上の各位置に相当している。さらに、この屈
折率プロファイル22において、領域181は上記内側
コア180の線L13上の各部位の比屈折率差、領域2
81は上記外側コア280の線L13上の各部位の比屈
折率差、領域381は上記内側クラッド380の線L1
3上の各部位の比屈折率差、領域481は上記外側クラ
ッド480の線L13上の各部位の比屈折率差に対応し
ている。さらに、この分散シフトファイバ62の屈折率
プロファイル22には、内側クラッド380の屈折率を
外側クラッド480よりも低く設定することにより凹み
Aが設けられている。
【0079】そして、発明者らは、得られたこの分散シ
フトファイバ62のそれぞれの偏波モード分散の平均
が、0.33ps/(km)1/2であることを確認し
た。
【0080】(第9実施例)図14は、この発明に係る
分散シフトファイバの第9実施例の断面構造及びその屈
折率プロファイルを示す図である。図14の分散シフト
ファイバ63は、石英ガラスを主成分とするシングルモ
ード光ファイバであり、GeとFが添加されたガラス領
域であって、内側クラッド390に対する比屈折率差が
1.0%であり、かつその外径aが3.0μmである内
側コア190と、該内側コア190の外周に設けられ、
GeとFとが添加されたガラス領域であって、内側クラ
ッド390に対する比屈折率差が0.15%であり、か
つその外径bが23μmである外側コア290と、該外
側コア190の外周に設けられ、Fが添加されたガラス
領域であって、その外径cが90μmである内側クラッ
ド390と、該内側クラッド390の外周に設けられた
ガラス領域であって、内側クラッド390に対する比屈
折率差が0.8%である純石英ガラスからなり、かつそ
の外径が125μmである外側クラッド490とを備え
ている。この第9実施例の分散シフトファイバ63の零
分散波長は1589nmである。
【0081】なお、この分散シフトファイバ63におけ
る各ガラス領域の比屈折率差は、上記内側クラッド39
0を基準として、上記式(1)により与えられる。
【0082】また、図14に示された屈折率プロファイ
ル23の横軸は、当該分散シフトファイバ63の断面
(伝搬する信号光の進行方向に対して垂直な面)におけ
る線L14上の各位置に相当している。さらに、この屈
折率プロファイル23において、領域191は上記内側
コア190の線L14上の各部位の比屈折率差、領域2
91は上記外側コア290の線L14上の各部位の比屈
折率差、領域391は上記内側クラッド390の線L1
4上の各部位の比屈折率差、領域491は上記外側クラ
ッド490の線L14上の各部位の比屈折率差に対応し
ている。さらに、この分散シフトファイバ63の屈折率
プロファイル23には、内側クラッド390の屈折率を
外側クラッド490よりも低く設定することにより凹み
Aが設けられている。
【0083】そして、発明者らは、上記分散シフトファ
イバ63を複数個製造したとき、これらの偏波モード分
散の平均が、0.45ps/(km)1/2となることを
確認した。
【0084】以上の第1〜9実施例について、内側クラ
ッドに対する外側クラッドの比屈折率差Δn3と、内側
クラッドの外径cとをパラメータとして零分散波長(n
m)を整理した表を図15に示す。また、図16は、内
側クラッドに対する外側クラッドの比屈折率差Δn
3と、内側クラッドの外径cとをパラメータとして零分
散波長(nm)をさらに詳細に整理した表を示す。な
お、図16に示された表中の零分散波長(nm)は、内
側クラッドに対する内側コアの比屈折率差Δn1を1.
0%、内側クラッドに対する外側コアの比屈折率差Δn
2を0.15%、内側コアの外径aを3μm、外側コア
の外径bを23μmに固定し、内側クラッドの外径c、
及び内側クラッドに対する外側クラッドの比屈折率差Δ
3を変更していったときの零分散波長である。
【0085】さらに、内側クラッドに対する外側クラッ
ドの比屈折率差Δn3と、内側クラッドの外径cとをパ
ラメータとして偏波モード分散(ps/(km)1/2
を整理した表を図17に示す。また、図18は、内側ク
ラッドに対する外側クラッドの比屈折率差Δn3と、内
側クラッドの外径cとをパラメータとして偏波モード分
散(ps/(km)1/2)を整理した表を示す。なお、
図18に示された表中の偏波モード分散(ps/(k
m)1/2)は、内側クラッドに対する内側コアの比屈折
率差Δn1を1.0%、内側クラッドに対する外側コア
の比屈折率差Δn2を0.15%、内側コアの外径aを
3μm、外側コアの外径bを23μmに固定し、内側ク
ラッドの外径c、及び内側クラッドに対する外側クラッ
ドの比屈折率差Δn3を変更していったときの偏波モー
ド分散である。
【0086】図15及び図16の表から、第1〜9実施
例では零分散波長が、図1の分散シフトファイバ51の
零分散波長から±10nm以下の変動範囲であり、1.
4μmから1.7μmまでの範囲内にあることが分る。
また、図17及び図18の表から、第1〜9実施例で
は、偏波モード分散が0.5ps/(km)1/2以下で
あることが分る。偏波モード分散が0.5ps/(k
m)1/2以下であれば、現在の応用や将来に予想される
数ギガビット/秒の高速伝送で、かつ数万km以上の長
距離での光通信を可能にするための長距離大容量伝送の
応用に対して、十分に実用的である。
【0087】なお、上述の表から、内側クラッドに対す
る外側クラッドの比屈折率差Δn3が低すぎたり、高す
ぎたりすると、偏波モード分散の低減に関する効果が低
下することも分る。比屈折率差Δn3が低すぎる場合の
理由としては、当該分散シフトファイバ中を進行する光
の該光ファイバの径方向への広がりに対して、内側クラ
ッドの寄与が小さく、外側クラッドよりも屈折率の低い
内側クラッドの存在(屈折率プロファイルに設けられた
凹みの存在)による該光の径方向への広がり度合いの増
大が十分に図られないためであると考えられる。一方、
比屈折率差Δn3が高すぎる場合の理由としては、内側
クラッドより内部(コア部分)における光の存在比率が
増大し、光の径方向への広がり度合いの増大が十分に図
られないためであると考えられる。
【0088】また、上述の表から、内側クラッドの外径
cが小さすぎたり、大きすぎたりすると、偏波モード分
散の低減に関する効果が低下することも分る。内側クラ
ッドの外径cが小さすぎる場合の理由としては、光の径
方向への広がりに対して、内側クラッドの寄与が小さ
く、外側クラッドよりも屈折率の低い内層クラッドの存
在(屈折率プロファイルに設けられた凹みの存在)によ
る光の径方向への広がり度合いの増大が十分に図られな
いためであると考えられる。一方、内側クラッドの外径
cが大きすぎる場合の理由としては、光の径方向の広が
りの観点による外側クラッドの存在価値が低減し、内側
クラッドより内部(コア部分)での光の存在比率が増大
し、光の径方向への広がり度合いの増大が十分に図られ
ないためであると考えられる。
【0089】さらに、数十ギガビット/秒の高速伝送
で、かつ数千km以上の長距離での光通信を可能にする
ためには、該光通信に適応される分散シフトファイバの
偏波モード分散は0.25ps/(km)1/2以下に抑
える必要がある(図18参照)。
【0090】図19は、内側クラッドに対する外側クラ
ッドの比屈折率差Δn3がそれぞれ0.005%、0.
01%、0.05%、0.10%、0.8%の分散シフ
トファイバについて、内側クラッドの外径c(μm)
と、偏波モード分散(ps/(km)1/2)との関係を
示したグラフである。なお、各分散シフトファイバにお
いて、内側クラッドに対する内側コアの比屈折率差Δn
1(=1.0%)、内側クラッドに対する外側コアの比
屈折率差Δn2(=0.15%)、内側コアの外径a
(=3μm)、外側コアの外径b(=23μm)は共通
である。また、図20は、内側クラッドの外径cが24
μm、30μm、42μm、60μm、92μmの分散
シフトファイバについて、内側クラッドに対する外側ク
ラッドの比屈折率差Δn3と、偏波モード分散(ps/
(km)1/2)との関係を示したグラフである。なお、
この場合も各分散シフトファイバにおいて、内側クラッ
ドに対する内側コアの比屈折率差Δn1(=1.0
%)、内側クラッドに対する外側コアの比屈折率差Δn
2(=0.15%)、内側コアの外径a(=3μm)、
外側コアの外径b(=23μm)は共通である。
【0091】これら、各グラフ(図19及び図20)か
らも分るように、偏波モード分散を0.25ps/(k
m)1/2以下にする好ましい範囲は、 Δn3:0.01%〜0.10% c :30μm〜60μm である。
【0092】さらに、図21に、非線形光学現象の一種
である四光波混合を避けるため、零分散波長を1580
nmとなるよう外側コアの外径bを変化させたときの、
モードフィールド径とa/bとの関係を示す。なお、内
側クラッドに対する内側コアの比屈折率差Δn1は1.
0%、内側クラッドに対する外側コアの比屈折率差Δn
2は0.15%、零分散波長λ0は1580nmにそれぞ
れ固定されている。
【0093】一般に、自己位相変調(self-phase modul
ation:SPM)、結合位相変調(cross-phase modulation:
XPM)等の非線形光学現象を避けるためには、より大き
なモードフィールド径(実用的には8μm以上)を有す
る光フィバが必要とされる。そのため、図21からも分
るように、外側コアの外径bに対する内側コアの外径a
の比を、0.20以下にする必要がある。
【0094】なお、発明者らは、第1〜9実施例と同様
に、他の屈折率プロファイルについても、この発明に係
る分散シフトファイバは偏波モード分散の低減効果を奏
することを確認した。
【0095】また、上述した各実施例では、内側コアの
径方向の屈折率分布が砲弾型形状である屈折率プロファ
イルについて説明したが、さらに、発明者らは、矩形の
屈折率プロフィルや三角形の屈折率プロフィルについて
も、この発明に係る分散シフトファイバが偏波モード分
散の十分な低減効果を奏することも確認した。
【0096】さらに、この発明は、上記の実施形態や実
施例に限定されるものではなく、変形が可能である。例
えば、内側コアや外側コアに添加される屈折率増大用添
加物はGeに限定されず、石英ガラスに添加されて屈折
率を増大させるリン(P)などを使用することが可能で
ある。
【0097】また、内側コアが2重構造を有する、いわ
ゆるセグメントコア構造を有していても、この発明に係
る分散シフトファイバは同様の効果を奏する。
【0098】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、「2重
コア+2重クラッド」構造を採用し、内側クラッドの屈
折率を外側クラッドよりも低く設定するとともに、少な
くとも内側コア及び外側コアの双方にフッ素を添加した
ので、当該光ファイバ内を進行する光に対し、全体とし
て偏波モード分散を低減することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準とした分散シフトファイバの断面構造及び
その屈折率プロファイルを示す図である。
【図2】第1実験例の分散シフトファイバの断面構造及
びその屈折率プロファイルを示す図である。
【図3】第2実験例の分散シフトファイバの断面構造及
びその屈折率プロファイルを示す図である。
【図4】この発明に係る分散シフトファイバの基本構造
(断面構造及びその屈折率プロファイル)を示す図であ
る。
【図5】この発明に係る分散シフトファイバの第1実施
例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。
【図6】この発明に係る分散シフトファイバの第2実施
例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。
【図7】この発明に係る分散シフトファイバの第3実施
例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。
【図8】この発明に係る分散シフトファイバの第4実施
例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。
【図9】この発明に係る分散シフトファイバの第5実施
例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図であ
る。
【図10】図9に示された分散シフトファイバ(第5実
施例)の各ガラス領域におけるフッ素の含有量を示すグ
ラフである。
【図11】この発明に係る分散シフトファイバの第6実
施例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図で
ある。
【図12】この発明に係る分散シフトファイバの第7実
施例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図で
ある。
【図13】この発明に係る分散シフトファイバの第8実
施例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図で
ある。
【図14】この発明に係る分散シフトファイバの第9実
施例の断面構造及びその屈折率プロファイルを示す図で
ある。
【図15】内側クラッドに対する外側クラッドの比屈折
率差Δn3(%)と内側クラッドの外径cをパラメータ
として、各実施例の零分散波長(nm)を整理した表で
ある。
【図16】内側クラッドに対する外側クラッドの比屈折
率差Δn3(%)と内側クラッドの外径cをパラメータ
として、図15の零分散波長(nm)をさらに詳細に整
理した表である。
【図17】内側クラッドに対する外側クラッドの比屈折
率差Δn3(%)と内側クラッドの外径cをパラメータ
として、各実施例の偏波モード分散(ps/(km)
1/2)を整理した表である。
【図18】内側クラッドに対する外側クラッドの比屈折
率差Δn3(%)と内側クラッドの外径cをパラメータ
として、図16の偏波モード分散(ps/(k
m)1/2)をさらに詳細に整理した表である。
【図19】各実施例について、内側クラッドの外径c
と、偏波モード分散(ps/(km)1/2)との関係を
示すグラフである。
【図20】各実施例について、内側クラッドに対する外
側クラッドの比屈折率差Δn3(%)と偏波モード分散
(ps/(km)1/2)との関係を示すグラフである。
【図21】外側コアの外径bに対する内側コアの外径a
の比と、モードフィールド径との関係を示すグラフであ
る。
【図22】従来の分散シフトファイバの断面構造及びそ
の屈折率プロファイルを示す図である。
【符号の説明】
100、110、120、130、140、150、1
60、170、180、190…内層コア、200、2
10、220、230、240、250、260、27
0、280、290…外層コア、300、310、32
0、330、340、350、360、370、38
0、390…内層クラッド、400、410、420、
430、440、450、460、470、480、4
90…外層クラッド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1.4μm以上かつ1.7μm以下の範
    囲内に零分散波長を有する、石英ガラスを主成分とする
    分散シフトファイバにおいて、 少なくともフッ素が添加されたガラス領域であって、第
    1の屈折率を有するとともに、第1の外径aを有する内
    側コアと、 前記内側コアの外周に設けられた、少なくともフッ素が
    添加されたガラス領域であって、前記第1の屈折率より
    も低い第2の屈折率を有するとともに、第2の外径bを
    有する外側コアと、 前記外側コアの外周に設けられたガラス領域であって、
    前記第2の屈折率よりも低い第3の屈折率を有する内側
    クラッドと、 前記内側クラッドの外周に設けられたガラス領域であっ
    て、前記第3の屈折率よりも高い第4の屈折率を有する
    外側クラッドと、 を備えたことを特徴とする分散シフトファイバ。
  2. 【請求項2】 前記内側クラッドには、少なくとも所定
    濃度のフッ素が含まれていることを特徴とする請求項1
    記載の分散シフトファイバ。
  3. 【請求項3】 前記内側クラッドに対する前記外側クラ
    ッドの比屈折率差がΔn3、前記内側クラッドの外径が
    cであるとき、 0.01%≦Δn3≦0.10% 30μm≦c≦60μm なる条件を満たしていることを特徴とする分散シフトフ
    ァイバ。
  4. 【請求項4】 前記内側コア及び外側コアは、 a/b≦0.20 b≧15μm なる条件を満たしていることを特徴とする請求項3記載
    の分散シフトファイバ。
  5. 【請求項5】 零分散波長は1560nm以上かつ16
    00nm以下であり、モードフィールド径は8.0μm
    以上であり、長さ2mでのカットオフ波長は1.0μm
    以上かつ1.8μm以下であり、そして、偏波モード分
    散は0.25ps/(km)1/2以下であることを特徴
    とする請求項3記載の分散シフトファイバ。
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