JPH09257989A - 沸騰水型原子炉の給水加熱器 - Google Patents

沸騰水型原子炉の給水加熱器

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JPH09257989A
JPH09257989A JP8067971A JP6797196A JPH09257989A JP H09257989 A JPH09257989 A JP H09257989A JP 8067971 A JP8067971 A JP 8067971A JP 6797196 A JP6797196 A JP 6797196A JP H09257989 A JPH09257989 A JP H09257989A
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water
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隆 矢野
Sunao Narabayashi
直 奈良林
Kenji Arai
健司 新井
Hiroshi Miyano
廣 宮野
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】沸騰水型原子炉における給水加熱器の内部の水
室および凝縮部に滞留する不凝縮性ガスを効果的に排出
でき、それによりドレン水の閉塞を防止して給水加熱器
内部の水位を安定に保つようにする。 【解決手段】円胴2と、管板3と、円胴内に配置された
多数の加熱管4を備え、原子炉圧力容器で発生した水
素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気を円胴内にタービ
ンその他の部位からの抽気蒸気として導く。円胴内に、
デスーパーヒーティングゾーン、コンデンシングゾー
ン、ドレンクーリングゾーン14を備える。ドレンクー
リングゾーン14に、凝縮水18のドレン出口13に向
う流れを蛇行流とする複数のじゃま板17を配置する。
蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを円胴外に排出するため
のガスベント管を設ける。ドレンクーリングゾーン14
におけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板17は、凝縮
水に対して水平面上での蛇行を行わせる左右で対向する
千鳥状配置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子炉の給
水加熱器に係り、特に原子炉圧力容器で発生した不凝縮
性ガスを含む抽気蒸気を給水の加熱媒体として適用する
ものにおいて、その蒸気凝縮ドレンの排出を効率よく行
えるようにした沸騰水型原子炉の給水加熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉では、原子炉圧力容器で
発生した蒸気を主蒸気系配管を介して蒸気タービンに送
給し、ここで仕事に供された蒸気を復水器で凝縮させた
後、凝縮した復水を復水ポンプにより復水加熱器、脱気
器等を介して給水系統に送り、この給水系統を経て原子
炉圧力容器に原子炉給水として環流させている。
【0003】給水系統には給水力を付与するための給水
ポンプと、この給水ポンプを境としてその上下流側に配
置される低圧給水ポンプおよび高圧給水ポンプとが設け
られている。
【0004】これらの給水ポンプはいずれも管式熱交換
器とされており、円胴内に多数の加熱管を配し、その円
胴内にタービン抽気または他の蒸気を流通させるととも
に、加熱管内に給水を通水させ、加熱管の周壁での熱交
換によって給水を加熱するようになっている。これによ
り、原子炉給水を蒸気で予熱することにより熱効率の向
上が図られている。
【0005】図37〜40は、このような沸騰水型原子
炉の給水加熱器の構成を例示したものである。図37は
給水加熱器の全体構成を概略的に示す断面図であり、図
38は図37のA−A線に沿う拡大断面図であり、図3
9は図38に示す加熱管部分をさらに拡大して示す図で
ある。また、図40は、図37に示す左側下半部分(水
室部分)の内部構造を左右逆に示して詳細に示す斜視図
である。
【0006】図37に示すように、この給水加熱器1
は、一端が開口した水平な円胴2と、この円胴2の端部
に設けられた管板3と、この管板3に端部が支持されて
円胴2内に配置された多数のU字状の加熱管4からなる
管群5とを備えている。円胴2の管板3付近の上部には
蒸気入口6が設けられ、原子炉圧力容器で発生した蒸気
が蒸気入口6から円胴2内にタービンその他の部位から
の抽気蒸気として導かれ、矢印aの如く円胴2内で流れ
るようになっている。また、管板3の外側にはヘッダ7
が設けられ、このヘッダ7内は上下に仕切られて下部に
給水入口8、上部に給水出口9が設けられている。給水
は給水入口8から加熱管4に矢印bで示すように流入
し、この加熱管4内を流れる間に蒸気との熱交換により
加熱され、加熱後に給水出口9から排出される。円胴2
内の一端側は水平な仕切壁10によって上下に区分され
ている。そして、円胴2内には熱交換領域として、導入
直後の蒸気を加熱管4出口側の給水と熱交換させるデス
ーパーヒーティングゾーン11と、ここで減熱された蒸
気を加熱管途中の給水と熱交換させるコンデンシングゾ
ーン12と、これら各ゾーン11,12での熱交換によ
って冷却された水蒸気の凝縮水を加熱管4の給水入口8
側に設けたドレン出口13に導出するとともに途中でそ
の凝縮水を給水と熱交換させるドレンクーリングゾーン
14とを備えている。
【0007】即ち、この給水加熱器1での熱交換は、加
熱蒸気の顕熱を利用するデスーパーヒーティンゾーン1
1、蒸気が凝縮するときの多量の潜熱を利用するコンデ
ンシングゾーン12、凝集した飽和水と給水入口温度と
の差を利用するドレンクーリングゾーン14の3種類の
領域で行われる。
【0008】上述した各ゾーン11,12,14には、
熱交換を効率よく行う目的で、蒸気流を上下に蛇行させ
る多数のじゃま板15,16,17が設けられている。
【0009】そして図38および図39に示すように、
デスーパーヒーティングゾーン11およびコンデンシン
グゾーン12では、蒸気が各加熱管4と接触して冷却凝
縮され、凝縮水18は円胴2内で滝状に流下する。この
流下した凝縮水は円胴2内底部から水室、即ちドレンク
ーリングゾーン14に吸込まれてドレン出口13側に流
動し、そのドレン出口13から円胴2の外方に排出され
る。
【0010】また、図40に示すように、ドレンクーリ
ングゾーン14のじゃま板17は、上下に千鳥状に配列
されており、ドレンの温度の再利用が蛇行流(矢印c)
によって高熱伝効率で行われるようになっている。
【0011】ところで、原子炉内では炉水が放射線(γ
線)によって分解され、水素(H2)、酸素(O2 )等
の不凝縮性ガスが発生する。この不凝縮性ガスは滝状に
流下する凝縮水18に巻き込まれる状態で円胴2内の中
央部または下部に集合する。そこで、この不凝縮性ガス
を排出するために、従来の給水加熱器1では円胴2内の
例えば中央位置にガスベント管19を設け、このガスベ
ント管19を介して不凝縮性ガスを円胴2の外部に流出
させるようにしている(図38の矢印e)。
【0012】しかしながら、この不凝縮性ガスは水に溶
触して加熱管4の表面に局所的に高濃度に濃縮される。
つまり、不凝縮性ガスは水の飽和溶解度を上限として水
に吸収され、残りはガスとして蒸気中に拡散することに
なるが、凝縮水は液滴として加熱管4の表面から下方の
ドレン室に落下するため、蒸気中を拡散する不凝縮性ガ
スは、雨のように降り注ぐ水滴によって形成される下方
流れによってドレン水面20へと運ばれ、図38に矢印
dで示すように、ドレン中へ巻き込まれることが考えら
れる。
【0013】給水加熱器1内には前記のように、ガスベ
ント管19が設置され、蒸気中に拡散している不凝縮性
ガスは排出されるが、ドレンとしての凝縮水中に飽和溶
解度の不凝縮性ガスが残存することになる。
【0014】また、給水加熱器1内のデスーパーヒーテ
ィングゾーン11およびコンデンシングゾーン12で発
生する不凝縮性ガスの中で水素ガスは密度が小さいため
に上部へ溜まり易い。不凝縮性ガスを排出するガスベン
ト管19はデスーパーヒーティングゾーン11およびコ
ンデンシングゾーン12の下方に位置しており、不凝縮
性ガスを十分に排出できないことが考えられる。
【0015】給水加熱器1によって生じたドレンは、そ
れより低圧の給水加熱器またはドレンクーラーを経て復
水器へ送られる。給水加熱器1により分離された不凝縮
性ガスは、それより低圧の給水加熱器を経て、あるいは
直接ベント管を通って脱気器または復水器へ送られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、給水
加熱器1内にはガスベント管19が設置され、蒸気中に
拡散している不凝縮性ガスを排出するようになっている
が、ドレン中に飽和溶解度の不凝縮性ガスが残存するこ
とになる。また、ドレンクーリングゾーン14入口部の
ドレン水吸い上げ部分21では、ドレン水のサブクール
度が小さいため、不凝縮性ガスが発生し滞留し易い。さ
らに、ドレンクーリングゾーン14には複数枚のじゃま
板17が上下方向に千鳥配列されているため、不凝縮性
ガスがじゃま板17間に滞留し、ドレンの排出を停止さ
せることが考えられる。
【0017】また、給水加熱器1内のデスーパーヒーテ
ィングゾーン11およびコンデンシングゾーン12で発
生する不凝縮性ガスの中で、水素ガスは密度が小さいた
めに上部へ溜まり易い。しかしながら、不凝縮性ガスを
排出するガスベント管19はデスーパーヒーティングゾ
ーン11およびコンデンシングゾーン12の中央または
下方に位置しており、不凝縮性ガスを十分に排出できな
いため、ドレン中の不凝縮性ガスの濃度が高くなること
が考えられる。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、沸騰水型原子炉における給水加熱器の内部の水
室および凝縮部に滞留する不凝縮性ガスを効果的に排出
でき、それによりドレンの閉塞を防止して給水加熱器内
部の水位を安定に保ち、ひいては原子炉の安定した運転
を容易に行えるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、円胴と、この円胴の端部に
設けられた管板と、この管板に端部が支持されて前記円
胴内に配置された多数の加熱管からなる管群とを備え、
原子炉圧力容器で発生した水素、酸素等の不凝縮性ガス
を含む蒸気を前記円胴内にタービンその他の部位からの
抽気蒸気として導くとともに、原子炉圧力容器への給水
を前記加熱管内に流通させ、この給水と前記蒸気との熱
交換により給水の予熱を行う沸騰水型原子炉における管
式の給水加熱器であって、前記円胴内の熱交換領域とし
て、導入直後の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交換させ
るデスーパーヒーティングゾーンと、ここで減熱された
蒸気を加熱管途中の給水と熱交換させるコンデンシング
ゾーンと、前記各ゾーンでの熱交換によって冷却された
水蒸気の凝縮水を前記加熱管の給水入口側に設けたドレ
ン出口に導出するとともに途中でその凝縮水を給水と熱
交換させるドレンクーリングゾーンとを備え、かつ前記
ドレンクーリングゾーンには、凝縮水の前記ドレン出口
に向う流れを蛇行流とする複数のじゃま板を配置すると
ともに、前記デスーパーヒーティングゾーンまたはコン
デンシングゾーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを前
記円胴外に排出するためのガスベント管を設けたものに
おいて、前記ドレンクーリングゾーンにおけるドレン流
蛇行用の複数のじゃま板は、凝縮水に対して水平面上で
の蛇行を行わせる左右で対向する千鳥状配置としたこと
を特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0020】請求項2の発明では、円胴と、この円胴の
端部に設けられた管板と、この管板に端部が支持されて
前記円胴内に配置された多数の加熱管からなる管群とを
備え、原子炉圧力容器で発生した水素、酸素等の不凝縮
性ガスを含む蒸気を前記円胴内にタービンその他の部位
からの抽気蒸気として導くとともに、原子炉圧力容器へ
の給水を前記加熱管内に流通させ、この給水と前記蒸気
との熱交換により給水の予熱を行う沸騰水型原子炉にお
ける管式の給水加熱器であって、前記円胴内の熱交換領
域として、導入直後の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交
換させるデスーパーヒーティングゾーンと、ここで減熱
された蒸気を加熱管途中の給水と熱交換させるコンデン
シングゾーンと、前記各ゾーンでの熱交換によって冷却
された水蒸気の凝縮水を前記加熱管の給水入口側に設け
たドレン出口に導出するとともに途中でその凝縮水を給
水と熱交換させるドレンクーリングゾーンとを備え、か
つ前記ドレンクーリングゾーンには、凝縮水の前記ドレ
ン出口に向う流れを蛇行流とする複数のじゃま板を配置
するとともに、前記デスーパーヒーティングゾーンまた
はコンデンシングゾーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガ
スを前記円胴外に排出するためのガスベント管を設け、
かつ前記ドレンクーリングゾーンは前記円胴の両側壁
部、底壁部および円胴内に水平に配置された内部仕切壁
によって囲まれているものにおいて、前記ドレンクーリ
ングゾーンにおけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板
は、凝縮水に対して上下方向での蛇行流を行わせるべく
上下で対向する千鳥状配置とするとともに、前記じゃま
板のうち上側に配置されて流路を下側に形成するものの
上端縁と、前記内部仕切壁の下面との間に、不凝縮性ガ
スの隙間を形成したことを特徴とする沸騰水型原子炉の
給水加熱器を提供する。
【0021】請求項3の発明では、円胴と、この円胴の
端部に設けられた管板と、この管板に端部が支持されて
前記円胴内に配置された多数の加熱管からなる管群とを
備え、原子炉圧力容器で発生した水素、酸素等の不凝縮
性ガスを含む蒸気を前記円胴内にタービンその他の部位
からの抽気蒸気として導くとともに、原子炉圧力容器へ
の給水を前記加熱管内に流通させ、この給水と前記蒸気
との熱交換により給水の予熱を行う沸騰水型原子炉にお
ける管式の給水加熱器であって、前記円胴内の熱交換領
域として、導入直後の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交
換させるデスーパーヒーティングゾーンと、ここで減熱
された蒸気を加熱管途中の給水と熱交換させるコンデン
シングゾーンと、前記各ゾーンでの熱交換によって冷却
された水蒸気の凝縮水を前記加熱管の給水入口側に設け
たドレン出口に導出するとともに途中でその凝縮水を給
水と熱交換させるドレンクーリングゾーンとを備え、か
つ前記ドレンクーリングゾーンには、凝縮水の前記ドレ
ン出口に向う流れを蛇行流とする複数のじゃま板を配置
するとともに、前記デスーパーヒーティングゾーンまた
はコンデンシングゾーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガ
スを前記円胴外に排出するためのガスベント管を設け、
かつ前記ドレンクーリングゾーンは前記円胴の両側壁
部、底壁部および円胴内に水平に配置された内部仕切壁
によって囲まれているものにおいて、前記ドレンクーリ
ングゾーンにおけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板
は、凝縮水に対して上下方向での蛇行流を行わせるべく
上下で対向する千鳥状配置とするとともに、前記じゃま
板のうち上側に配置されて流路を下側に形成するものの
上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる透孔または切欠
を形成したことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱
器を提供する。
【0022】請求項4の発明では、請求項2または3記
載の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、ドレンクー
リングゾーンのドレン出口側部位に、そのドレンクーリ
ングゾーンの上部および側部を囲むドレン出口台座を設
け、このドレン出口台座とドレン出口とを内部ドレン出
口管で連通させたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給
水加熱器を提供する。
【0023】請求項5の発明では、請求項4記載の沸騰
水型原子炉の給水加熱器において、内部ドレン出口管は
ドレン出口座を貫通させてドレンクーリングゾーンの内
方まで挿入させ、かつその内部ドレン出口管の挿入端部
を前記ドレンクーリングゾーン内の上部位置で開口させ
たことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供
する。
【0024】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器におい
て、不凝縮性ガスを排出するためのガスベント管を複数
設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を
提供する。
【0025】請求項7の発明では、請求項1から6まで
のいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器におい
て、ガスベント管を蒸気凝縮部の流路上部に設けたこと
を特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0026】請求項8の発明では、請求項7記載の沸騰
水型原子炉の給水加熱器において、蒸気凝縮部の流路を
形成する上壁面を凸形状とし、この部分にガスベント管
を配置したことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱
器を提供する。
【0027】請求項9の発明では、請求項1から8まで
のいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器におい
て、円胴のドレン出口から外方に導出される外部ドレン
出口管を設け、この外部ドレン出口管に不凝縮性ガスを
抜くためのガス抜き用開口部と、この開口部に接続され
て不凝縮性ガスを外部に導出する外部ガスベント管とを
設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を
提供する。
【0028】請求項10の発明では、請求項9記載の沸
騰水型原子炉の給水加熱器において、外部ガスベント管
に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレン水位を
検出してその水位が一定以上に上昇した場合に前記弁を
開動作させる制御装置を設けたことを特徴とする沸騰水
型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0029】請求項11の発明では、請求項9記載の沸
騰水型原子炉の給水加熱器において、外部ガスベント管
に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレン流量ま
たはドレン流速を検出してそれらの値が一定以上となっ
た場合に前記弁を開動作させる制御装置を設けたことを
特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0030】請求項12の発明では、請求項9記載の沸
騰水型原子炉の給水加熱器において、外部ガスベント管
に開閉用の弁を設けるとともに、原子炉の出力に応じて
前記弁を開動作させる制御装置を設けたことを特徴とす
る沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0031】請求項13の発明では、請求項1から8ま
でのいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器にお
いて、円胴内のガスベント管に開閉用の弁を設けるとと
もに、円胴内のドレン流量またはドレン流速を検出して
それらの値が一定以上となった場合に前記弁を開動作さ
せる制御装置を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉
の給水加熱器を提供する。
【0032】請求項14の発明では、請求項1から8ま
でのいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器にお
いて、円胴内のガスベント管に開閉用の弁を設けるとと
もに、原子炉の出力に応じて前記弁を開動作させる制御
装置を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加
熱器を提供する。
【0033】請求項15の発明では、請求項1から8ま
でのいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器にお
いて、円胴内でドレンクーリングゾーンの上部とカスベ
ント管とを連通管で接続するとともに、その連通管に開
閉用の弁を設け、かつ前記円胴内のドレン水位を検出し
てその水位が一定以上に上昇した場合に前記弁を開動作
させる制御装置を設けたことを特徴とする沸騰水型原子
炉の給水加熱器を提供する。
【0034】請求項16の発明では、請求項1から8ま
でのいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器にお
いて、通常運転時におけるドレンクーリングゾーン内の
ドレン液面下に網状体を水平に設置したことを特徴とす
る沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0035】請求項17の発明では、請求項1から16
までのいずれかに記載の沸騰水型原子炉の給水加熱器に
おいて、ドレンクーリングゾーンを形成する上部壁面の
高さを、ドレン出口側に向って次第に高くしたことを特
徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0036】請求項18の発明では、円胴と、この円胴
の端部に設けられた管板と、この管板に端部が支持され
て前記円胴内に配置された多数の加熱管からなる管群と
を備え、原子炉圧力容器で発生した水素、酸素等の不凝
縮性ガスを含む蒸気を前記円胴内にタービンその他の部
位からの抽気蒸気として導くとともに、原子炉圧力容器
への給水を前記加熱管内に流通させ、この給水と前記蒸
気との熱交換により給水の予熱を行う沸騰水型原子炉に
おける管式の給水加熱器であって、前記円胴内の熱交換
領域として、導入直後の蒸気を加熱管出口側の給水と熱
交換させるデスーパーヒーティングゾーンと、ここで減
熱された蒸気を加熱管途中の給水と熱交換させるコンデ
ンシングゾーンと、前記各ゾーンでの熱交換によって冷
却された水蒸気の凝縮水を前記加熱管の給水入口側に設
けたドレン出口に導出するとともに途中でその凝縮水を
給水と熱交換させるドレンクーリングゾーンとを備え、
かつ前記ドレンクーリングゾーンには、凝縮水の前記ド
レン出口に向う流れを蛇行流とする複数のじゃま板を配
置するとともに、前記デスーパーヒーティングゾーンま
たはコンデンシングゾーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性
ガスを前記円胴外に排出するためのガスベント管を設け
たものにおいて、前記円胴の軸心を垂直方向に向けた配
置とするとともに、前記ドレンクーリングゾーンを前記
円胴の側壁部位に形成し、かつドレン出口を前記円胴の
上端側に設けて、そのドレン出口から上方に設けられた
外部ドレン出口管に、不凝縮性ガスを抜くためのガス抜
き用開口部と、この開口部に接続されて不凝縮性ガスを
外部に導出する外部ガスベント管とを設けたことを特徴
とする沸騰水型原子炉の給水加熱器を提供する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る沸騰水型原子
炉の給水加熱器の実施形態を図1〜図36を参照して説
明する。なお、全体の構成については図37に示したも
のと略同様であるから同図も以下の実施形態の説明に使
用する。
【0038】第1実施形態(図1) 図1は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリングゾ
ーン14部分を示す斜視図である。
【0039】本実施形態の給水加熱器1は図1および図
37に示すように、水平な円胴2と、この円胴2の端部
に設けられた管板3と、この管板3に端部が支持されて
円胴2内に配置された多数の加熱管4からなる管群5と
を備えている。そして、原子炉圧力容器で発生した水
素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気を円胴2内にター
ビンその他の部位からの抽気蒸気として導くとともに、
原子炉圧力容器への給水を加熱管4内に流通させ、この
給水と蒸気との熱交換により給水の予熱を行うようにな
っている。
【0040】そして、円胴2内の熱交換領域として、導
入直後の蒸気を加熱管4の出口側の給水と熱交換させる
デスーパーヒーティングゾーン11と、ここで減熱され
た蒸気を加熱管4の途中の給水と熱交換させるコンデン
シングゾーン12と、各ゾーン11,12での熱交換に
よって冷却された水蒸気の凝縮水を加熱管4の給水入口
8側に設けたドレン出口13に導出するとともに途中で
その凝縮水を給水と熱交換させるドレンクーリングゾー
ン14とを備えている。
【0041】また、ドレンクーリングゾーン14には、
凝縮水のドレン出口13に向う流れを蛇行流とする複数
のじゃま板17が配置されるとともに、デスーパーヒー
ティングゾーン11またはコンデンシングゾーン12の
蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを円胴外に排出するため
のガスベント管が設けられている。
【0042】このものにおいて、本実施形態の給水加熱
器1では、図1に示すように、ドレンクーリングゾーン
14におけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板17が、
凝縮水18に対して水平面上での蛇行を行わせる左右で
対向する千鳥状配置としてある。
【0043】このような構成によると、凝縮水18は図
1に矢印fで示すように、水平面に沿う左右方向の蛇行
流となってドレンクーリングゾーン14内を流れるよう
になる。したがって、一定量のドレンが自重によってド
レンクーリングゾーン14内の底部側に沿って流れるの
で、ドレンクーリングゾーン14内のドレン上方に空間
が形成される。
【0044】よって、本実施形態によれば、不凝縮性ガ
スはドレンクーリングゾーン14の上部の空間を介して
容易に下流側に流れることができ、ドレン出口13から
外方に容易に排出できるようになる。
【0045】第2実施形態(図2,3) 図2は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリングゾ
ーン14部分を示す側断面図であり、図3は図2のB−
B線断面図である。
【0046】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が両側壁部26、底壁部27および円胴内に水平に
配置された上部壁としての内部仕切壁28によって囲ま
れている。そして、ドレンクーリングゾーン14におけ
るドレン流蛇行用の複数のじゃま板17は、凝縮水18
に対して上下方向での蛇行を行わせるべく上下で対向す
る千鳥状配置とされている。このじゃま板17のうち上
側に配置されて流路を下側に形成するものの上端縁と、
内部仕切壁28の下面との間に、不凝縮性ガスが流通で
きる隙間30が形成されている。
【0047】このような構成の本実施例によると、吸込
部29からドレンクーリングゾーン14内に流入した凝
縮水18は、図2に矢印gで示すように、じゃま板17
により上下方向の蛇行流となってドレン出口13側に流
れる。このとき、不凝縮性ガスは各じゃま板17の上部
に開けられた隙間30を介して容易に下流側へ排出でき
るものである。
【0048】第3実施形態(図4,5) 図4は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリングゾ
ーン14部分を示す側断面図であり、図5は図4のC−
C線断面図である。
【0049】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第2実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
円形の透孔31が形成されている。
【0050】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図4に矢印hで示
すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してドレ
ン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃま
板17の円形の透孔31を介して容易に下流側へ排出で
きるものである。
【0051】第4実施形態(図6,7) 図6は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリングゾ
ーン14部分を示す側断面図であり、図7は図6のD−
D線断面図である。
【0052】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第3実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
三角形の透孔32が形成されている。
【0053】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図6に矢印iで示
すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してドレ
ン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃま
板17の三角形の透孔32を介して容易に下流側へ排出
できるものである。
【0054】第5実施形態(図8,9) 図8は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリングゾ
ーン14部分を示す側断面図であり、図9は図8のE−
E線断面図である。
【0055】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第4実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
四角形の透孔33が形成されている。
【0056】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図8に矢印jで示
すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してドレ
ン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃま
板17の四角形の透孔33を介して容易に下流側へ排出
できるものである。
【0057】第6実施形態(図10,11) 図10は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図であり、図11は図10
のF−F線断面図である。
【0058】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第5実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
台形の透孔34が形成されている。
【0059】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図10に矢印kで
示すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してド
レン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃ
ま板17の台形の透孔34を介して容易に下流側へ排出
できるものである。
【0060】第7実施形態(図12,13) 図12は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図であり、図13は図12
のG−G線断面図である。
【0061】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第6実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
三角形の切欠35が形成されている。
【0062】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図12に矢印lで
示すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してド
レン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃ
ま板17の三角形の切欠35を介して容易に下流側へ排
出できるものである。
【0063】第8実施形態(図14,15) 図14は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図であり、図15は図14
のH−H線断面図である。
【0064】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第7実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
四角形の切欠36が形成されている。
【0065】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図14に矢印mで
示すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してド
レン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃ
ま板17の四角形の切欠36を介して容易に下流側へ排
出できるものである。
【0066】第9実施形態(図16,17) 図16は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図であり、図17は図16
のI−I線断面図である。
【0067】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が第8実施形態と同様に、両側壁部26、底壁部2
7および円胴2内に水平に配置された上部壁としての内
部仕切壁28によって囲まれている。そして、ドレンク
ーリングゾーン14におけるドレン流蛇行用の複数のじ
ゃま板17は、凝縮水18に対して上下方向での蛇行を
行わせるべく上下で対向する千鳥状配置とされている。
このじゃま板17のうち上側に配置されて流路を下側に
形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガスを流通させる
台形の切欠37が形成されている。
【0068】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、ドレンとなった凝縮水18が図16に矢印nで
示すように、じゃま板17により上下方向に蛇行してド
レン出口13側に流れるときに、不凝縮性ガスは各じゃ
ま板17の台形の切欠37を介して容易に下流側へ排出
できるものである。
【0069】第10実施形態(図18) 図18は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0070】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が両側壁部26、底壁部27および円胴2内に水平
に配置された上部壁としての内部仕切壁28によって囲
まれている。そして、ドレンクーリングゾーン14にお
けるドレン流蛇行用の複数のじゃま板17は、凝縮水1
8に対して上下方向での蛇行を行わせるべく上下で対向
する千鳥状配置とされている。このものにおいて、ドレ
ンクーリングゾーン14のドレン出口13側部位に、そ
のドレンクーリングゾーン14の上部および側部を囲む
ドレン出口台座38が設けられ、このドレン台座38と
ドレン出口13とがL字形の曲管からなる内部ドレン出
口管39で接続され、さらに外部ドレン出口管40に連
結されている。
【0071】このような本実施形態の給水加熱器1によ
ると、ドレンクーリングゾーン14がドレン台座38に
よって円胴2内の他の部分から区画された状態になるた
め、ドレンクーリングゾーン14内からの凝縮水18の
排出作用が確実に行われる。したがって、凝縮水18の
確実な排出作用によって不凝縮性ガスも同時に排出され
ることにより、不凝縮性ガスのドレンクーリングゾーン
14内への滞留が減少し、不凝縮性ガスを速やかに排出
することができる。
【0072】第11実施形態(図19) 図19は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0073】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14が両側壁部26、底壁部27および円胴2内に水平
に配置された上部壁としての内部仕切壁28によって囲
まれている。そして、ドレンクーリングゾーン14にお
けるドレン流蛇行用の複数のじゃま板17は、凝縮水1
8に対して上下方向での蛇行を行わせるべく上下で対向
する千鳥状配置とされている。このものにおいて、ドレ
ンクーリングゾーン14のドレン出口13側部位に、そ
のドレンクーリングゾーン14の上部および側部を囲む
ドレン出口台座38が設けられ、このドレン台座38と
ドレン出口13とがL字形の曲管からなる内部ドレン出
口管39で接続され、さらに外部ドレン出口管40に連
結されている。そして、内部ドレン出口管39の上流側
端部41がドレンクーリングゾーン14内に挿入されて
垂直に起立し、その起立した上端部がドレンクーリング
ゾーン14内の上部で、上向きに開口している。
【0074】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、前記第10実施形態と同様に、ドレンクーリン
グゾーン14がドレン台座38によって円胴2内の他の
部分から区画された状態になるため、ドレンクーリング
ゾーン14内からの凝縮水18の排出作用が確実に行わ
れ、凝縮水18の確実な排出作用によって不凝縮性ガス
も同時に排出されることにより、不凝縮性ガスのドレン
クーリングゾーン14内への滞留が減少し、不凝縮性ガ
スを速やかに排出することができる。しかも、本実施形
態では、内部ドレン出口管39の上流側端部41がドレ
ンクーリングゾーン14内に挿入されて垂直に起立し、
その起立した上端部がドレンクーリングゾーン14内の
上部で上向きに開口しているので、ドレンクーリングゾ
ーン14内の上部に溜まり易い不凝縮性ガスを、その内
部ドレン出口管39の開口部から効率よく流入させて排
出することができる。
【0075】第12実施形態(図20,21) 図20は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図であり、図21は図20
に示す加熱管4部分を拡大して示す断面図である。
【0076】本実施形態では、これらの図に示すよう
に、円胴2内における不凝縮ガスの凝縮部であるデスー
パーヒーティングゾーン11およびコンデンシングゾー
ン12に、ガスベント管42,43が例えば上下配置で
複数設けられている。下側のガスベント管43は従来例
と略同様にデスーパーヒーティングゾーン11およびコ
ンデンシングゾーン12の下部に配置されているが、上
側のガスベント管42は、デスーパーヒーティングゾー
ン11およびコンデンシングゾーン12の上方に配置さ
れている。
【0077】このような本実施形態の給水加熱器1によ
ると、円胴2内に複数のガスベント管42,43を設け
たことにより、単一のガスベント管が設けられている従
来の給水加熱器に比して、デスーパーヒーティングゾー
ン11およびコンデンシングゾーン12における不凝縮
性ガスの排出をより多く行うことができる。
【0078】また、デスーパーヒーティングゾーン11
およびコンデンシングゾーン12では、蒸気から分離さ
れた不凝縮ガスが、蒸気との密度差により上方に集まり
易い。そこで、本実施形態のように上側のガスベント管
42をデスーパーヒーティングゾーン11およびコンデ
ンシングゾーン12の上部に配置することで、上方に集
まった不凝縮性ガスを効率よく排出することができる。
【0079】第13実施形態(図22) 図22は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0080】本実施形態では、この図22に示すよう
に、円胴2内におけるデスーパーヒーティングゾーン1
1およびコンデンシングゾーン12の上側空間を囲む上
部壁面44が設けられ、この上部壁面44は中央部が例
えば断面三角形の屋根状をなして凸状に膨らむ構成とさ
れている。この上部壁面44で囲まれる範囲に、複数の
ガスベント管42,43が上下配置で設けられている。
そして、この複数のガスベント管42,43のうち、上
側に位置するもの42は、上部壁面44の中央部の凸状
に膨らんだ位置に配置されている。
【0081】このような本実施形態の給水加熱器1によ
っても、前記第13実施形態と同様に、複数のガスベン
ト管42,43を設けたことにより、デスーパーヒーテ
ィングゾーン11およびコンデンシングゾーン12にお
ける不凝縮性ガスの排出をより多く行うことができ、ま
た上部のガスベント管42をデスーパーヒーティングゾ
ーン11およびコンデンシングゾーン12の上部に配置
することで上方に集まった不凝縮性ガスを効率よく排出
することができる。
【0082】加えて本実施形態では、上部壁面44によ
ってデスーパーヒーティングゾーン11およびコンデン
シングゾーン12の上側空間が画成され、その上部壁面
44の中央部の凸状に膨らんだ位置に上部のガスベント
管42を配置したので、上方に集まる不凝縮ガスが凸状
に膨らんだ部分でさらに集合された状態において、その
部分で不凝縮ガスの排出が行われるので、より一層の排
出効率の向上が図れるようになる。
【0083】第14実施形態(図23) 図22は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0084】本実施形態の給水加熱器1は、図21に示
した前記の第13実施形態の給水加熱器1の変形例であ
る。すなわち、本実施形態では、円胴2内においてデス
ーパーヒーティングゾーン11およびコンデンシングゾ
ーン12の上側空間を囲む上部壁面45の上側部分が、
断面円形の屋根状をなして凸状に膨らむ構成とされてい
る。その他の構成は第13実施形態と同様である。
【0085】本実施形態においても、第13実施形態と
同様に、上方に集まる不凝縮ガスが凸状に膨らんだ部分
で効率よく排出される。
【0086】第15実施形態(図24〜図26) 図24は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分および外部ドレン出口管40部分を示す
側断面図である。図25は外部ドレン出口管26の全体
を示す系統図である。図26は外部ドレン出口管26内
の圧力変化を流れ方向の位置との関係で示したグラフで
ある。
【0087】本実施形態では、図24に示すように、前
述した第10実施形態と同様に、ドレンクーリングゾー
ン14が両側壁部26、底壁部27および円胴2内に水
平に配置された上部壁としての内部仕切壁28によって
囲まれている。そして、ドレンクーリングゾーン14に
おけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板17は、凝縮水
18に対して上下方向での蛇行を行わせるべく上下で対
向する千鳥状配置とされている。このものにおいて、ド
レンクーリングゾーン14のドレン出口13側部位に、
そのドレンクーリングゾーン14の上部および側部を囲
むドレン出口台座38が設けられ、このドレン台座38
とドレン出口13とが略直線状の水平な内部ドレン出口
管39で接続され、さらに外部ドレン出口管40に連結
されている。
【0088】このものにおいて図24に示したように、
外部ドレン出口管40の上壁部位に不凝縮ガスを抜くた
めのガス抜き用開口部46が設けられ、この開口部46
に不凝縮ガスを外部に導出するための外部ガスベント管
47が接続されるとともに、この外部ガスベント管47
に開閉用の弁48が設けられている。
【0089】このような本実施形態の給水加熱器1によ
ると、外部ドレン出口管40の上壁部位に外部ガスベン
ト管47を連通状態で接続したので、外部ドレン出口管
40内で流動するドレンとしての凝縮水26に巻き込ま
れた不凝縮性ガスを、外部ガスベント管47を介して容
易に抜くことができる。したがって、不凝縮性ガスが外
部ドレン出口管40に滞留することを防止でき、不凝縮
性ガスの排出が良好に行えるとともに、ドレンの流れが
ガス圧力で阻害されることを防止でき、良好な流れとす
ることができる。
【0090】ところで、外部ドレン出口管40は図25
に示したように、プラントに応じた長さで適宜屈曲し
て、ドレンタンク49に導かれている。この図25で
は、外部ドレン出口管40に対してドレンタンク49ま
での長さを所定距離で区分して、No.1〜No.24
の符号を付してある。
【0091】図26のグラフでは、横軸に外部ドレン出
口管40の各位置(図25のNo.1〜No.24)に
対応するドレン流れ方向の位置を表し、縦軸にドレン圧
力と原子炉低出力時のボイド率とを表している。この図
26から明らかなように、ドレン圧力(実線曲線)とボ
イド率(破線曲線)とは相関的に変化する。そこで、ド
レン圧力が高くなる地点(例えばNo.13の位置、お
よびNo.22の位置等)あるいはその前で前記の外部
ガスベント管47を外部ドレン出口管40に連通接続す
れば、有効的にガス抜きを行える。
【0092】第16実施形態(図27) 図27は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管40部分および外部
ガスベント管47の制御系統等を示す図である。
【0093】本実施形態では、外部ガスベント管47に
開閉用の弁48を設けるとともに、円胴2内のドレン水
位を検出してその水位が一定以上に上昇した場合に弁4
8を開動作させる制御装置50が設けられている。
【0094】すなわち、制御装置50は、円胴2内のド
レン水位を検出する水位測定装置51と、この水位測定
装置51から水位検出信号101を入力して弁開度を設
定する制御器52とによって構成されている。この制御
器52から制御信号102が弁48に出力されて弁48
の開度が設定され、これによって外部ガスベント管47
内のガス流量が定められる。
【0095】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、給水加熱器1内のドレン水位に基づく水位制御器
52からの制御信号102に応じて弁48の開度を制御
することにより、ドレン水位の異常な上昇を防止し、こ
れにより不凝縮性ガスが外部ドレン出口管26の水平部
に滞溜してドレン水の流れを阻害することを防止するこ
とができる。
【0096】第17実施形態(図28) 図28は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管40部分および外部
ガスベント管47の制御系統等を示す図である。
【0097】本実施形態では、外部ガスベント管47に
開閉用の弁48を設けるとともに、円胴2内のドレン流
量またはドレン流速を検出してそれらの値が一定以上と
なった場合に弁48を開動作させる制御装置53を設け
たものである。制御装置53は、円胴2内のドレン流量
または流速を検出する流量または流速測定装置54と、
この測定装置54から検出信号103を入力して弁開度
を設定する制御器55とによって構成されている。この
制御器55から制御信号104が弁48に出力されて弁
48の開度が設定され、これによって外部ガスベント管
47内のガス流量が定められる。
【0098】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、給水加熱器1内のドレン流量または流速が異常に
高くなった場合に制御信号104に応じて弁48の開度
を制御することにより、不凝縮性ガスが外部ドレン出口
管26に滞溜してドレン水の流れを阻害することを防止
することができる。
【0099】第18実施形態(図29) 図29は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管40部分および外部
ガスベント管47の制御系統等を示す図である。
【0100】本実施形態では、外部ガスベント管47に
開閉用の弁48を設けるとともに、原子炉の出力に応じ
て弁48を開動作させる制御装置56を設けたものであ
る。制御装置53は、図示しない原子炉出力の検出器
と、この検出器から検出信号105を入力して弁開度を
設定する制御器57とによって構成されている。この制
御器57から制御信号106が弁48に出力されて弁4
8の開度が設定され、これによって外部ガスベント管4
7内のガス流量が定められる。
【0101】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、原子炉出力が高くなった場合に制御信号106に
応じて弁48の開度を制御することにより、不凝縮性ガ
スが外部ドレン出口管26に滞溜してドレン水の流れを
阻害することを防止することができる。
【0102】第19実施形態(図30) 図30は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管40部分およびガス
ベント管42,43の制御系統等を示す図である。
【0103】本実施形態では、円胴内のガスベント管4
2,43に開閉用の弁57を設けるとともに、円胴22
内のドレン流量またはドレン流速を検出してそれらの値
が一定以上となった場合に弁57を開動作させる制御装
置58を設けたものである。制御装置53は、円胴2内
のドレン流量または流速を検出する流量または流速測定
装置59と、この測定装置59から検出信号107を入
力して弁開度を設定する制御器60とによって構成され
ている。この制御器60から制御信号108が弁57に
出力されて弁57の開度が設定され、これによってガス
ベント管42,43内のガス流量が定められる。
【0104】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、給水加熱器1内のドレン流量または流速が異常に
高くなった場合に制御信号108に応じて弁57の開度
を制御することにより、円胴2内のガスベント管42,
43内のガス流量を増量する等の制御が可能となる。こ
れにより、ドレンに巻き込まれる不凝縮性ガスの量を減
少させ、不凝縮ガスの滞留によるドレン水の流れを阻害
することを防止することができる。
【0105】第20実施形態(図31) 図31は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管26部分およびガス
ベント管42,43の制御系統等を示す図である。
【0106】本実施形態では、円胴内のガスベント管4
2,43に開閉用の弁57を設けるとともに、原子炉の
出力に応じて弁57を開動作させる制御装置61を設け
たものである。制御装置61は、図示しない原子炉出力
の検出器と、この検出器から検出信号109を入力して
弁開度を設定する制御器62とによって構成されてい
る。この制御器62から制御信号110が弁57に出力
されて弁57の開度が設定され、これによって円胴2内
のガスベント管42,43内のガス流量が定められる。
【0107】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、原子炉出力が高くなった場合に制御信号110に
応じて弁57の開度を制御することにより、ガスベント
管42,43内のガス流量を増量する等の制御が可能と
なる。これにより、ドレンに巻き込まれる不凝縮性ガス
の量を減少させ、不凝縮ガスの滞留によるドレン水の流
れを阻害することを防止することができる。
【0108】第21実施形態(図32) 図32は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分、外部ドレン出口管40部分およびガス
ベント管42,43の制御系統等を示す図である。
【0109】本実施形態では、円胴2内でドレンクーリ
ングゾーン14の上部とカスベント管42,43とを連
通管43aで接続するとともに、その連通管43aに開
閉用の弁63を設け、かつ円胴2内のドレン水位を検出
してその水位が一定以上に上昇した場合に弁63を開動
作させる制御装置64を設けたものである。制御装置6
4は、円胴2内のドレン水位を検出する水位測定装置6
5と、この水位測定装置65から水位検出信号111を
入力して弁開度を設定する制御器66とによって構成さ
れている。この制御器66から制御信号112が弁63
に出力されて弁63の開度が設定され、これによってガ
スベント管42,43内のガス流量が定められる。
【0110】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、円胴2内の水位が高くなった場合に制御信号11
2に応じて弁63の開度を制御することにより、ガスベ
ント管42,43内のガス流量を増量する等の制御が可
能となる。これにより、ドレンに巻き込まれる不凝縮性
ガスの量を減少させ、不凝縮ガスの滞留によるドレン水
の流れを阻害することを防止することができる。
【0111】第22実施形態(図33,34) 図33は本実施形態の給水加熱器1を示す側断面図であ
り、図34は図33の加熱管4部分を拡大して示す断面
図である。
【0112】本実施形態では、これらの図に示すよう
に、通常運転時におけるドレンクーリングゾーン14内
のドレン液面下に網状体66を水平に設置したものであ
る。
【0113】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、凝縮水18が加熱管4側からドレン液面部分に落
下するときに、水平な網状体66によって波立ちを防止
することができる。したがって、不凝縮性ガスの気泡が
凝縮水18に巻き込まれるのを効果的に防止することが
でき、ドレンクーリングゾーン14への不凝縮性ガスの
流入量を減少させることができる。
【0114】第23実施形態(図35) 図35は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0115】本実施形態では、ドレンクーリングゾーン
14を形成する上部壁としての内部仕切壁28の高さ
を、ドレン出口13側に向って次第に高くしたものであ
る。
【0116】このような本実施形態の給水加熱器1によ
れば、内部仕切壁28によるドレンクーリングゾーン1
4の上部壁面高さがドレン出口13側に向って次第に高
くなるように傾斜していることから、ドレンクーリング
ゾーン14の上部空間が次第に拡大するため不凝縮性ガ
スの停留が効果的に防止でき、外部ドレン出口管40側
へのドレンの排出を容易化することができる。
【0117】第24実施形態(図36) 図36は本実施形態の給水加熱器1のドレンクーリング
ゾーン14部分を示す側断面図である。
【0118】本実施形態の給水加熱器1は、円胴2の軸
心を垂直方向に向けた配置とするとともに、ドレンクー
リングゾーン14を円胴2の側壁部位に形成し、かつド
レン出口13を円胴2の上端側に設けて、そのドレン出
口13から上方に設けられた外部ドレン出口管40に、
不凝縮性ガスを抜くためのガス抜き用開口部46と、こ
の開口部46に接続されて不凝縮性ガスを外部に導出す
る外部ガスベント管47とを設け、この外部ガスベント
管47に開閉用の弁48を取付けたものである。この弁
48の駆動は前記各実施形態と同様の制御装置によって
行える。
【0119】本実施形態の給水加熱器1によれば、ドレ
ンクーリングゾーン14が縦型となり、ドレン出口13
が上方に配置する構成であるため、不凝縮性ガスはドレ
ンクーリングゾーン14の上方に集められことになり、
外部ドレン出口管40を介して不凝縮性ガスが効果的に
排出できるようになる。
【0120】
【発明の効果】以上の実施形態で詳述したように、請求
項1の発明によれば、ドレンクーリングゾーンにおける
ドレン流蛇行用の複数のじゃま板を凝縮水に対して水平
面上での蛇行を行わせる左右で対向する千鳥状配置とし
たことにより、凝縮水は水平面に沿う左右方向の蛇行流
となってドレンクーリングゾーン内を流れるようにな
る。したがって、一定量のドレンが自重によってドレン
クーリングゾーン内の底部側に沿って流れるので、ドレ
ンクーリングゾーン内のドレン上部に空間が形成され
る。よって、不凝縮性ガスはドレンクーリングゾーンの
上部の空間を介して容易に下流側に流れることができ、
ドレン出口から外方に容易に排出できるようになる。
【0121】請求項2の発明によれば、ドレンクーリン
グゾーンにおけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板を、
凝縮水に対して上下方向での蛇行流を行わせるべく上下
で対向する千鳥状配置とするとともに、じゃま板のうち
上側に配置されて流路を下側に形成するものの上端縁
と、内部仕切壁の下面との間に不凝縮性ガスの隙間を形
成したことにより、ドレンとなった凝縮水が、じゃま板
により上下方向に蛇行してドレン出口側に流れるとき
に、不凝縮性ガスは各じゃま板の隙間を介して容易に下
流側へ排出できる。
【0122】請求項3の発明によれば、ドレンクーリン
グゾーンにおけるドレン流蛇行用の複数のじゃま板を、
凝縮水に対して上下方向での蛇行流を行わせるべく上下
で対向する千鳥状配置とするとともに、じゃま板のうち
上側に配置されて流路を下側に形成するものの上端縁側
に、不凝縮性ガスの透孔または切欠を形成したことによ
り、ドレンとなった凝縮水が、じゃま板により上下方向
に蛇行してドレン出口側に流れるときに、不凝縮性ガス
は各じゃま板の透孔または切欠を介して容易に下流側へ
排出できる。
【0123】請求項4の発明によれば、ドレンクーリン
グゾーンのドレン出口側部位に、そのドレンクーリング
ゾーンの上部および側部を囲むドレン出口台座を設け、
このドレン出口台座とドレン出口とを内部ドレン出口管
で連通させたことにより、ドレンクーリングゾーンがド
レン台座によって円胴内の他の部分から区画された状態
になるため、ドレンクーリングゾーン内からの凝縮水の
排出作用が確実に行われる。したがって、凝縮水の確実
な排出作用によって不凝縮性ガスも同時に排出されるこ
とにより、不凝縮性ガスのドレンクーリングゾーン内へ
の滞留が減少し、不凝縮性ガスを速やかに排出すること
ができる。
【0124】請求項5の発明によれば、内部ドレン出口
管はドレン出口座を貫通させてドレンンクーリングゾー
ンの内方まで挿入させ、かつその内部ドレン出口管の挿
入端部を前記ドレンクーリングゾーン内の上部位置で開
口させたことにより、ドレンクーリングゾーンがドレン
台座によって円胴内の他の部分から区画された状態にな
るため、ドレンクーリングゾーン内からの凝縮水の排出
作用が確実に行われ、凝縮水の確実な排出作用によって
不凝縮性ガスも同時に排出されることにより、不凝縮性
ガスのドレンクーリングゾーン内への滞留が減少し、不
凝縮性ガスを速やかに排出することができる。しかも、
内部ドレン出口管の上流側端部がドレンクーリングゾー
ン内に挿入されて垂直に起立し、その起立した上端部が
ドレンクーリングゾーン内の上部で上向きに開口してい
るので、ドレンクーリングゾーン内の上部に溜まり易い
不凝縮性ガスを、その内部ドレン出口管の開口部から効
率よく流入させて排出することができる。
【0125】請求項6の発明によれば、不凝縮性ガスを
排出するためのガスベント管を複数設けたことにより、
単一のガスベント管が設けられている従来の給水加熱器
に比して、デスーパーヒーティングゾーンおよびコンデ
ンシングゾーンにおける不凝縮性ガスの排出をより多く
行うことができる。
【0126】請求項7の発明によれば、ガスベント管を
蒸気凝縮部の流路上部に設けたことにより、スーパーヒ
ーティングゾーンおよびコンデンシングゾーンの上部に
集まった不凝縮性ガスを効率よく排出することができ
る。
【0127】請求項8の発明によれば、蒸気凝縮部の流
路を形成する上壁面を凸形状とし、この部分にガスベン
ト管を配置したことで、上部壁面によってデスーパーヒ
ーティングゾーンおよびコンデンシングゾーンの上側空
間が画成され、その上部壁面の中央部の凸状に膨らんだ
位置に上部のガスベント管42を配置したので、上方に
集まる不凝縮ガスが凸状に膨らんだ部分でさらに集合さ
れた状態において、その部分で不凝縮ガスの排出が行わ
れるので、より一層の排出効率の向上が図れる。
【0128】請求項9の発明によれば、円胴のドレン出
口から外方に導出される外部ドレン出口管を設け、この
外部ドレン出口管に不凝縮性ガスを抜くためのガス抜き
用開口部と、この開口部に接続されて不凝縮性ガスを外
部に導出する外部ガスベント管とを設け、外部ドレン出
口管の上壁部位に外部ガスベント管を連通状態で接続し
たので、外部ドレン出口管内で流動するドレンとしての
凝縮水に巻き込まれた不凝縮性ガスを、外部ガスベント
管を介して容易に抜くことができる。したがって、不凝
縮性ガスが外部ドレン出口管に滞留することを防止で
き、不凝縮性ガスの排出が良好に行えるとともに、ドレ
ンの流れがガス圧力で阻害されることを防止でき、良好
な流れとすることができる。
【0129】請求項10の発明によれば、外部ガスベン
ト管に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレン水
位を検出してその水位が一定以上に上昇した場合に弁を
開動作させる制御装置を設けたことにより、給水加熱器
内のドレン水位に基づく水位制御器からの制御信号に応
じて弁の開度を制御することにより、ドレン水位の以上
な上昇を防止し、これにより不凝縮性ガスが外部ドレン
出口管の水平部に滞溜してドレン水の流れを阻害するこ
とを防止することができる。
【0130】請求項11の発明によれば、ガスベント管
に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレン流量ま
たはドレン流速を検出してそれらの値が一定以上となっ
た場合に弁を開動作させる制御装置を設けたことによ
り、水加熱器内のドレン流量または流速が以上に高くな
った場合に制御信号に応じて弁の開度を制御すること
で、不凝縮性ガスが外部ドレン出口管に滞溜してドレン
水の流れを阻害することを防止することができる。
【0131】請求項12の発明によれば、外部ガスベン
ト管に開閉用の弁を設けるとともに、原子炉の出力に応
じて前記弁を開動作させる制御装置を設けたことによ
り、原子炉出力が高くなった場合に制御信号に応じて弁
の開度を制御することにより、不凝縮性ガスが外部ドレ
ン出口管に滞溜してドレン水の流れを阻害することを防
止することができる。
【0132】請求項13の発明によれば、円胴内のガス
ベント管に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレ
ン流量またはドレン流速を検出してそれらの値が一定以
上となった場合に前記弁を開動作させる制御装置を設け
たことにより、給水加熱器内のドレン流量または流速が
以上に高くなった場合に制御信号に応じて弁の開度を制
御することで、円胴内のガスベント管内のガス流量を増
量する等の制御が可能となる。これにより、ドレンに巻
き込まれる不凝縮性ガスの量を減少させ、不凝縮ガスの
滞留によるドレン水の流れを阻害することを防止するこ
とができる。
【0133】請求項14の発明によれば、円胴内のガス
ベント管に開閉用の弁を設けるとともに、原子炉の出力
に応じて弁を開動作させる制御装置を設けたことによ
り、原子炉出力が高くなった場合に制御信号に応じて弁
の開度を制御することにより、ガスベント管内のガス流
量を増量する等の制御が可能となる。これにより、ドレ
ンに巻き込まれる不凝縮性ガスの量を減少させ、不凝縮
ガスの滞留によるドレン水の流れを阻害することを防止
することができる。
【0134】請求項15の発明によれば、円胴内でドレ
ンクーリングゾーンの上部とカスベント管とを連通管で
接続するとともに、その連通管に開閉用の弁を設け、か
つ円胴内のドレン水位を検出してその水位が一定以上に
上昇した場合に弁を開動作させる制御装置を設けたこと
により、円胴内の水位が高くなった場合に制御信号2に
応じて弁の開度を制御することで、ガスベント管内のガ
ス流量を増量する等の制御が可能となる。これにより、
ドレンに巻き込まれる不凝縮性ガスの量を減少させ、不
凝縮ガスの滞留によるドレン水の流れを阻害することを
防止することができる。
【0135】請求項16の発明によれば、通常運転時に
おけるドレンクーリングゾーン内のドレン液面下に網状
体を水平に設置したことにより、凝縮水が加熱管側から
ドレン液面部分に落下するときに、水平な網状体によっ
て波立ちを防止することができる。したがって、不凝縮
性ガスの気泡が凝縮水に巻き込まれるのを効果的に防止
することができ、ドレンクーリングゾーンへの不凝縮性
ガスの流入量を減少させることができる。
【0136】請求項17の発明によれば、ドレンクーリ
ングゾーンを形成する上部壁面の高さを、ドレン出口側
に向って次第に高くしたことにより、ドレンクーリング
ゾーンの上部空間が次第に拡大するため不凝縮性ガスの
停留が効果的に防止でき、外部ドレン出口管側へのドレ
ンの排出を容易化することができる。
【0137】請求項18の発明によれば、円胴の軸心を
垂直方向に向けた配置とするとともに、ドレンクーリン
グゾーンを前記円胴の側壁部位に形成し、かつドレン出
口を前記円胴の上端側に設けて、そのドレン出口から上
方に設けられた外部ドレン出口管に、不凝縮性ガスを抜
くためのガス抜き用開口部と、この開口部に接続されて
不凝縮性ガスを外部に導出する外部ガスベント管とを設
けたことにより、ドレンクーリングゾーンが縦型とな
り、ドレン出口が上方に配置する構成となり、不凝縮性
ガスはドレンクーリングゾーンの上方に集められ、外部
ドレン出口管を介して不凝縮性ガスが効果的に排出でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すもので、給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分を示す斜視図。
【図2】本発明の第2実施形態を示すもので、給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】本発明の第3実施形態を示すもので、給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図5】図4のC−C線断面図。
【図6】本発明の第4実施形態を示すもので、給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【図8】本発明の第5実施形態を示すもので、給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図9】図8のE−E線断面図。
【図10】本発明の第6実施形態を示すもので、給水加
熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図11】図10のF−F線断面図。
【図12】本発明の第7実施形態を示すもので、給水加
熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図13】図12のG−G線断面図。
【図14】本発明の第8実施形態を示すもので、給水加
熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図15】図14のH−H線断面図。
【図16】本発明の第9実施形態を示すもので、給水加
熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図17】図16のI−I線断面図である。
【図18】本発明の第10実施形態を示すもので、給水
加熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図19】本発明の第11実施形態を示すもので、給水
加熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図20】本発明の第12実施形態を示すもので、給水
加熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図21】図20に示す加熱管部分を拡大して示す断面
図。
【図22】本発明の第13実施形態を示すもので、給水
加熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図23】本発明の第14実施形態を示すもので、給水
加熱器のドレンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図24】図24は本発明の第15実施形態の給水加熱
器のドレンクーリングゾーン部分および外部ドレン出口
管部分を示す側断面図。
【図25】図24における外部ドレン出口管の全体を示
す系統図。
【図26】第15実施形態における外部ドレン出口管内
の圧力変化を流れ方向の位置との関係で示すグラフ。
【図27】本発明の第16実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
外部ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図28】本発明の第17実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
外部ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図29】本発明の第18実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
外部ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図30】本発明の第19実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図31】本発明の第20実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図32】本発明の第21実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分、外部ドレン出口管部分および
ガスベント管の制御系統等を示す図。
【図33】本発明の第22実施形態の給水加熱器を示す
断面図。
【図34】図33に示す加熱管部分を拡大して示す図。
【図35】本発明の第23実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図36】本発明の第24実施形態の給水加熱器のドレ
ンクーリングゾーン部分を示す側断面図。
【図37】沸騰水型原子炉の給水加熱器の全体構成を示
す断面図。
【図38】従来の給水加熱器を示すもので、図37のA
−A線拡大断面図。
【図39】図38に示す加熱管の拡大断面図。
【図40】従来例を示すもので、給水加熱器のドレンク
ーリングゾーン部分を示す斜視図。
【符号の説明】
1 給水加熱器 2 円胴 3 管板 4 加熱管 5 管群 6 蒸気入口 7 ヘッダ 8 給水入口 9 給水出口 10 仕切壁 11 デスーパーヒーティングゾーン 12 コンデンシングゾーン 13 ドレン出口 14 ドレンクーリングゾーン 15,16,17 じゃま板 18 凝縮水 19 ガスベント管 20 ドレン水面 21 ドレンクーリングゾーン入口部のドレン水吸い上
げ部分 26 両側壁部 27 底壁部 28 内部仕切壁 29 吸込部 30 隙間 31 透孔 32 透孔 33 透孔 34 透孔 35 切欠 36 切欠 37 切欠 38 ドレン台座 39 内部ドレン出口管 40 外部ドレン出口管 41 上流側端部 42,43 ガスベント管 44 上部壁面 45 上部壁面 46 ガス抜き用開口部 47 外部ガスベント管 48 弁 50 制御装置 51 水位測定装置 53 制御装置 54 流速測定装置 55 制御器 56 制御装置 57 制御器 58 制御装置 59 流速測定装置 60 制御器 61 制御装置 62 制御器 43a 連通管 63 弁 64 制御装置 65 水位測定装置 66 網状体 101〜112 弁制御用の信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 廣 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円胴と、この円胴の端部に設けられた管
    板と、この管板に端部が支持されて前記円胴内に配置さ
    れた多数の加熱管からなる管群とを備え、原子炉圧力容
    器で発生した水素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気を
    前記円胴内にタービンその他の部位からの抽気蒸気とし
    て導くとともに、原子炉圧力容器への給水を前記加熱管
    内に流通させ、この給水と前記蒸気との熱交換により給
    水の予熱を行う沸騰水型原子炉における管式の給水加熱
    器であって、前記円胴内の熱交換領域として、導入直後
    の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交換させるデスーパー
    ヒーティングゾーンと、ここで減熱された蒸気を加熱管
    途中の給水と熱交換させるコンデンシングゾーンと、前
    記各ゾーンでの熱交換によって冷却された水蒸気の凝縮
    水を前記加熱管の給水入口側に設けたドレン出口に導出
    するとともに途中でその凝縮水を給水と熱交換させるド
    レンクーリングゾーンとを備え、かつ前記ドレンクーリ
    ングゾーンには、凝縮水の前記ドレン出口に向う流れを
    蛇行流とする複数のじゃま板を配置するとともに、前記
    デスーパーヒーティングゾーンまたはコンデンシングゾ
    ーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを前記円胴外に排
    出するためのガスベント管を設けたものにおいて、前記
    ドレンクーリングゾーンにおけるドレン流蛇行用の複数
    のじゃま板は、凝縮水に対して水平面上での蛇行を行わ
    せる左右で対向する千鳥状配置としたことを特徴とする
    沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  2. 【請求項2】 円胴と、この円胴の端部に設けられた管
    板と、この管板に端部が支持されて前記円胴内に配置さ
    れた多数の加熱管からなる管群とを備え、原子炉圧力容
    器で発生した水素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気を
    前記円胴内にタービンその他の部位からの抽気蒸気とし
    て導くとともに、原子炉圧力容器への給水を前記加熱管
    内に流通させ、この給水と前記蒸気との熱交換により給
    水の予熱を行う沸騰水型原子炉における管式の給水加熱
    器であって、前記円胴内の熱交換領域として、導入直後
    の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交換させるデスーパー
    ヒーティングゾーンと、ここで減熱された蒸気を加熱管
    途中の給水と熱交換させるコンデンシングゾーンと、前
    記各ゾーンでの熱交換によって冷却された水蒸気の凝縮
    水を前記加熱管の給水入口側に設けたドレン出口に導出
    するとともに途中でその凝縮水を給水と熱交換させるド
    レンクーリングゾーンとを備え、かつ前記ドレンクーリ
    ングゾーンには、凝縮水の前記ドレン出口に向う流れを
    蛇行流とする複数のじゃま板を配置するとともに、前記
    デスーパーヒーティングゾーンまたはコンデンシングゾ
    ーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを前記円胴外に排
    出するためのガスベント管を設け、かつ前記ドレンクー
    リングゾーンは前記円胴の両側壁部、底壁部および円胴
    内に水平に配置された内部仕切壁によって囲まれている
    ものにおいて、前記ドレンクーリングゾーンにおけるド
    レン流蛇行用の複数のじゃま板は、凝縮水に対して上下
    方向での蛇行流を行わせるべく上下で対向する千鳥状配
    置とするとともに、前記じゃま板のうち上側に配置され
    て流路を下側に形成するものの上端縁と、前記内部仕切
    壁の下面との間に、不凝縮性ガスの隙間を形成したこと
    を特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  3. 【請求項3】 円胴と、この円胴の端部に設けられた管
    板と、この管板に端部が支持されて前記円胴内に配置さ
    れた多数の加熱管からなる管群とを備え、原子炉圧力容
    器で発生した水素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気を
    前記円胴内にタービンその他の部位からの抽気蒸気とし
    て導くとともに、原子炉圧力容器への給水を前記加熱管
    内に流通させ、この給水と前記蒸気との熱交換により給
    水の予熱を行う沸騰水型原子炉における管式の給水加熱
    器であって、前記円胴内の熱交換領域として、導入直後
    の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交換させるデスーパー
    ヒーティングゾーンと、ここで減熱された蒸気を加熱管
    途中の給水と熱交換させるコンデンシングゾーンと、前
    記各ゾーンでの熱交換によって冷却された水蒸気の凝縮
    水を前記加熱管の給水入口側に設けたドレン出口に導出
    するとともに途中でその凝縮水を給水と熱交換させるド
    レンクーリングゾーンとを備え、かつ前記ドレンクーリ
    ングゾーンには、凝縮水の前記ドレン出口に向う流れを
    蛇行流とする複数のじゃま板を配置するとともに、前記
    デスーパーヒーティングゾーンまたはコンデンシングゾ
    ーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを前記円胴外に排
    出するためのガスベント管を設け、かつ前記ドレンクー
    リングゾーンは前記円胴の両側壁部、底壁部および円胴
    内に水平に配置された内部仕切壁によって囲まれている
    ものにおいて、前記ドレンクーリングゾーンにおけるド
    レン流蛇行用の複数のじゃま板は、凝縮水に対して上下
    方向での蛇行流を行わせるべく上下で対向する千鳥状配
    置とするとともに、前記じゃま板のうち上側に配置され
    て流路を下側に形成するものの上端縁側に、不凝縮性ガ
    スを流通させる透孔または切欠を形成したことを特徴と
    する沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の沸騰水型原子炉
    の給水加熱器において、ドレンクーリングゾーンのドレ
    ン出口側部位に、そのドレンクーリングゾーンの上部お
    よび側部を囲むドレン出口台座を設け、このドレン出口
    台座とドレン出口とを内部ドレン出口管で連通させたこ
    とを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の沸騰水型原子炉の給水加
    熱器において、内部ドレン出口管はドレン出口座を貫通
    させてドレンクーリングゾーンの内方まで挿入させ、か
    つその内部ドレン出口管の挿入端部を前記ドレンクーリ
    ングゾーン内の上部位置で開口させたことを特徴とする
    沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    沸騰水型原子炉の給水加熱器において、不凝縮性ガスを
    排出するためのガスベント管を複数設けたことを特徴と
    する沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    沸騰水型原子炉の給水加熱器において、ガスベント管を
    蒸気凝縮部の流路上部に設けたことを特徴とする沸騰水
    型原子炉の給水加熱器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の沸騰水型原子炉の給水加
    熱器において、蒸気凝縮部の流路を形成する上壁面を凸
    形状とし、この部分にガスベント管を配置したことを特
    徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれかに記載の
    沸騰水型原子炉の給水加熱器において、円胴のドレン出
    口から外方に導出される外部ドレン出口管を設け、この
    外部ドレン出口管に不凝縮性ガスを抜くためのガス抜き
    用開口部と、この開口部に接続されて不凝縮性ガスを外
    部に導出する外部ガスベント管とを設けたことを特徴と
    する沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の沸騰水型原子炉の給水
    加熱器において、外部ガスベント管に開閉用の弁を設け
    るとともに、円胴内のドレン水位を検出してその水位が
    一定以上に上昇した場合に前記弁を開動作させる制御装
    置を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱
    器。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の沸騰水型原子炉の給水
    加熱器において、外部ガスベント管に開閉用の弁を設け
    るとともに、円胴内のドレン流量またはドレン流速を検
    出してそれらの値が一定以上となった場合に前記弁を開
    動作させる制御装置を設けたことを特徴とする沸騰水型
    原子炉の給水加熱器。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の沸騰水型原子炉の給水
    加熱器において、外部ガスベント管に開閉用の弁を設け
    るとともに、原子炉の出力に応じて前記弁を開動作させ
    る制御装置を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の
    給水加熱器。
  13. 【請求項13】 請求項1から8までのいずれかに記載
    の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、円胴内のガス
    ベント管に開閉用の弁を設けるとともに、円胴内のドレ
    ン流量またはドレン流速を検出してそれらの値が一定以
    上となった場合に前記弁を開動作させる制御装置を設け
    たことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  14. 【請求項14】 請求項1から8までのいずれかに記載
    の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、円胴内のガス
    ベント管に開閉用の弁を設けるとともに、原子炉の出力
    に応じて前記弁を開動作させる制御装置を設けたことを
    特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  15. 【請求項15】 請求項1から8までのいずれかに記載
    の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、円胴内でドレ
    ンクーリングゾーンの上部とカスベント管とを連通管で
    接続するとともに、その連通管に開閉用の弁を設け、か
    つ前記円胴内のドレン水位を検出してその水位が一定以
    上に上昇した場合に前記弁を開動作させる制御装置を設
    けたことを特徴とする沸騰水型原子炉の給水加熱器。
  16. 【請求項16】 請求項1から8までのいずれかに記載
    の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、通常運転時に
    おけるドレンクーリングゾーン内のドレン液面下に網状
    体を水平に設置したことを特徴とする沸騰水型原子炉の
    給水加熱器。
  17. 【請求項17】 請求項1から16までのいずれかに記
    載の沸騰水型原子炉の給水加熱器において、ドレンクー
    リングゾーンを形成する上部壁面の高さを、ドレン出口
    側に向って次第に高くしたことを特徴とする沸騰水型原
    子炉の給水加熱器。
  18. 【請求項18】 円胴と、この円胴の端部に設けられた
    管板と、この管板に端部が支持されて前記円胴内に配置
    された多数の加熱管からなる管群とを備え、原子炉圧力
    容器で発生した水素、酸素等の不凝縮性ガスを含む蒸気
    を前記円胴内にタービンその他の部位からの抽気蒸気と
    して導くとともに、原子炉圧力容器への給水を前記加熱
    管内に流通させ、この給水と前記蒸気との熱交換により
    給水の予熱を行う沸騰水型原子炉における管式の給水加
    熱器であって、前記円胴内の熱交換領域として、導入直
    後の蒸気を加熱管出口側の給水と熱交換させるデスーパ
    ーヒーティングゾーンと、ここで減熱された蒸気を加熱
    管途中の給水と熱交換させるコンデンシングゾーンと、
    前記各ゾーンでの熱交換によって冷却された水蒸気の凝
    縮水を前記加熱管の給水入口側に設けたドレン出口に導
    出するとともに途中でその凝縮水を給水と熱交換させる
    ドレンクーリングゾーンとを備え、かつ前記ドレンクー
    リングゾーンには、凝縮水の前記ドレン出口に向う流れ
    を蛇行流とする複数のじゃま板を配置するとともに、前
    記デスーパーヒーティングゾーンまたはコンデンシング
    ゾーンの蒸気凝縮部には、不凝縮性ガスを前記円胴外に
    排出するためのガスベント管を設けたものにおいて、前
    記円胴の軸心を垂直方向に向けた配置とするとともに、
    前記ドレンクーリングゾーンを前記円胴の側壁部位に形
    成し、かつドレン出口を前記円胴の上端側に設けて、そ
    のドレン出口から上方に設けられた外部ドレン出口管
    に、不凝縮性ガスを抜くためのガス抜き用開口部と、こ
    の開口部に接続されて不凝縮性ガスを外部に導出する外
    部ガスベント管とを設けたことを特徴とする沸騰水型原
    子炉の給水加熱器。
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