JPH09254891A - アクティブ型操縦入力装置 - Google Patents

アクティブ型操縦入力装置

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JPH09254891A
JPH09254891A JP6881496A JP6881496A JPH09254891A JP H09254891 A JPH09254891 A JP H09254891A JP 6881496 A JP6881496 A JP 6881496A JP 6881496 A JP6881496 A JP 6881496A JP H09254891 A JPH09254891 A JP H09254891A
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steering
feel
steering input
displacement
input unit
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Shuichiro Ozeki
修一郎 尾関
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COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GI
COMMUTER HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブ型操縦入力装置を備える航空機の
操縦性を向上する。 【解決手段】 スティック2にパイロット7によって与
えられた操縦力Fは、スティック用センサ3によって検
出され、フィール計算機4に与えられる。フィール計算
機4では、操縦力Fに対応する変位量δを、フィール特
性に基づいて算出し、サーボアクチュエータ5に出力す
る。サーボアクチュエータ5は、変位量だけスティック
2を変位させ、そのスティック2の変位に応じて飛行制
御計算機6が、機体アクチュエータ8に動作指令を出力
し、ヘリコプタが操縦される。飛行制御計算機6は、パ
イロットの好みや飛行状態に応じてフィール特性を決定
するためのパラメータを生成し、フィール計算機4に出
力して、フィール特性を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、航空機の操縦入力
装置として備えられ、スティック、ホイールおよびコラ
ムなどの操縦入力部を速い速度で任意にコントロールで
きるサーボシステムを有するアクティブ型操縦入力装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフライバイワイヤ航空機の操縦入
力装置は、操縦フィール特性をばねおよびダンパーなど
によって与えるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来技術では、パイロットによって操縦入力部に与え
られる操縦力と、この操縦力による操縦入力部の変位と
の関係を表す操縦フィール特性は、ばねおよびダンパな
どによる設計時の状態から変更することができず、この
ため、操縦入力部は、設計時の操縦フィール特性に従っ
てしか変位せず、パイロットの操縦入力を取出すだけの
操縦性の低い操縦入力装置としてしか利用できない。
【0004】したがって本発明の目的は、パイロットの
操縦入力を取出すだけではなく、操縦性を向上すること
ができるアクティブ型操縦入力装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、航空機を操縦
するための操縦入力部と、操縦入力部に与えられた操縦
力を検出する操縦力センサと、操縦入力部の変位を検出
する変位センサと、操縦フィール特性および検出された
操縦力に基づいて操縦入力部の変位量を算出する第1計
算手段と、操縦フィール特性を決定するパラメータを生
成して第1計算手段に出力する第2計算手段と、算出さ
れた変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボアクチ
ュエータと、航空機の飛行速度を検出する速度センサと
を備え、第2計算手段は、検出された飛行速度に基づい
て前記パラメータを生成することを特徴とするアクティ
ブ型操縦入力装置である。本発明に従えば、第2計算手
段は、たとえばスティック、ホイールおよびコラムなど
の操縦入力部に与えられた操縦力から操縦入力部の変位
量を算出する第1計算手段の操縦フィール特性を決定す
るパラメータを生成して、第1計算手段に出力する。飛
行速度に基づいてパラメータが生成され、飛行速度に応
じて操縦フィール特性が変化される。したがって、ヘリ
コプタの飛行速度に応じて、操縦入力部の重さなどを変
化させることができる。
【0006】また本発明は、航空機を操縦するための操
縦入力部と、操縦入力部に与えられた操縦力を検出する
操縦力センサと、操縦入力部の変位を検出する変位セン
サと、操縦フィール特性および検出された操縦力に基づ
いて操縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、操
縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1計
算手段に出力する第2計算手段と、算出された変位量に
応じて操縦入力部を変位するサーボアクチュエータと、
操縦フィール特性を切換えるためのフィール切換入力装
置とを備え、第2計算手段は、フィール切換入力装置か
らの切換情報に基づいて前記パラメータを生成すること
を特徴とするアクティブ型操縦入力装置である。本発明
に従えば、第2計算手段は、たとえばスティック、ホイ
ールおよびコラムなどの操縦入力部に与えられた操縦力
から操縦入力部の変位量を算出する第1計算手段の操縦
フィール特性を決定するパラメータを生成して、第1計
算手段に出力する。切換情報に基づいてパラメータが生
成され、切換情報に応じて操縦フィール特性が変化され
る。したがって、パイロットが各自で好みにあった操縦
フィール特性に変化させることができる。
【0007】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦入力部と、操縦入力部に与えられた操縦力を検出す
る操縦力センサと、操縦入力部の変位を検出する変位セ
ンサと、操縦フィール特性および検出された操縦力に基
づいて操縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、
操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
計算手段に出力する第2計算手段と、算出された変位量
に応じて操縦入力部を変位するサーボアクチュエータ
と、航空機の飛行限界を検出する第3計算機とを備え、
第2計算手段は、検出された飛行限界に基づいて前記パ
ラメータを生成することを特徴とするアクティブ型操縦
入力装置である。本発明に従えば、第2計算手段は、た
とえばスティック、ホイールおよびコラムなどの操縦入
力部に与えられた操縦力から操縦入力部の変位量を算出
する第1計算手段の操縦フィール特性を決定するパラメ
ータを生成して、第1計算手段に出力する。飛行限界に
基づいてパラメータが生成され、飛行限界に応じて操縦
フィール特性が変化される。したがって、航空機が飛行
限界に近づいたときおよび飛行限界に達したときに操縦
フィール特性の変化によって、パイロットが操縦入力部
から飛行限界に関する情報を認知することができる。
【0008】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦入力部と、操縦入力部に与えられた操縦力を検出す
る操縦力センサと、操縦入力部の変位を検出する変位セ
ンサと、操縦フィール特性および検出された操縦力に基
づいて操縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、
操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
計算手段に出力する第2計算手段と、算出された変位量
に応じて操縦入力部を変位するサーボアクチュエータ
と、操縦入力部の中立位置の移動を指示するトリムスイ
ッチとを備え、第2計算手段は、指示された中立位置に
基づいて前記パラメータを生成することを特徴とするア
クティブ型操縦入力装置である。本発明に従えば、第2
計算手段は、たとえばスティック、ホイールおよびコラ
ムなどの操縦入力部に与えられた操縦力から操縦入力部
の変位量を算出する第1計算手段の操縦フィール特性を
決定するパラメータを生成して、第1計算手段に出力す
る。指示される中立位置に基づいてパラメータが生成さ
れ、指示した中立位置となるように操縦フィール特性を
変化させることができる。したがって、操縦入力部のト
リムを取るために中立位置を変える機構を別途に組込む
必要がない。
【0009】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦入力部と、操縦入力部に与えられた操縦力を検出す
る操縦力センサと、操縦入力部の変位を検出する変位セ
ンサと、操縦フィール特性および検出された操縦力に基
づいて操縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、
操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
計算手段に出力する第2計算手段と、算出された変位量
に応じて操縦入力部を変位するサーボアクチュエータ
と、オートパイロット機能を有する飛行管理計算手段
と、飛行管理計算手段からのオートパイロット情報に基
づいて機体を制御する飛行制御計算手段とを備え、第2
計算手段は、オートパイロット情報に基づいて前記パラ
メータを生成することを特徴とするアクティブ型操縦入
力装置である。本発明に従えば、第2計算手段は、たと
えばスティック、ホイールおよびコラムなどの操縦入力
部に与えられた操縦力から操縦入力部の変位量を算出す
る第1計算手段の操縦フィール特性を決定するパラメー
タを生成して、第1計算手段に出力する。オートパイロ
ット運転時には、オートパイロット情報に基づいてパラ
メータが生成され、オートパイロット情報に基づいて操
縦フィール特性を変化させることができる。したがっ
て、オートパイロット情報に基づいて操縦入力部を変位
させ、オートパイロット機能による操縦状態をモニタす
ることができる。また、オートパイロットをオーバーラ
イドするときの判定を行うことができる。
【0010】さらに本発明は、航空機を操縦するための
第1操縦入力部と、第1操縦入力部に与えられた操縦力
を検出する第1操縦力センサと、第1操縦入力部の変位
を検出する第1変位センサと、航空機を操縦するための
第2操縦入力部と、第2操縦入力部に与えられた操縦力
を検出する第2操縦力センサと、第2操縦入力部の変位
を検出する第2変位センサと、操縦フィール特性ならび
に検出された第1および第2操縦入力部の操縦力にそれ
ぞれ対応する第1および第2ゲインをかけて合計した合
計操縦力に基づいて、操縦入力部の変位量を算出する第
1計算手段と、算出された変位量に応じて、第1操縦入
力部を変位する第1サーボアクチュエータと、算出され
た変位量に応じて、第2操縦入力部を変位する第2サー
ボアクチュエータと、第1操縦力に重みづけするための
第1ゲインを変更する第1ゲイン切換装置と、第2操縦
力に重みづけするための第2ゲインを変更する第2ゲイ
ン切換装置とを備えることを特徴とするアクティブ型操
縦入力装置である。本発明に従えば、第1計算手段は、
検出された第1および第2操縦入力部の各操縦力ならび
に操縦フィール特性に基づいて操縦入力部の変位量を算
出する。第1サーボアクチュエータは、算出された変位
量に応じて第1スティックを変位させ、第2サーボアク
チュエータは、算出された変位量に応じて第2スティッ
クを変位させる。これによって、第1および第2スティ
ックを相互に同様に変位することができる。また、第1
スティックを操作するパイロットと第2スティックを操
作するパイロットとの間で、フォースファイトを可能と
して、各パイロットの操作ヘリコプタの運転に反映され
る。さらに、第1スティックの操縦力に対応した第1ゲ
インと、第2スティックの操縦力の第2ゲインとを第1
および第2ゲイン切換装置によって変化させて、第1お
よび第2スティックの操縦フィール特性を異ならせるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
アクティブ型操縦入力装置1の構成を、ヘリコプタに適
用した例として示すブロック図である。アクティブ型操
縦入力装置(以下、「操縦入力装置」と略記する)1
は、スティック2と、センサ3と、フィール計算機4
と、飛行制御計算機6と、サーボアクチュエータ5とを
備える。スティック2と、センサ3と、フィール計算機
4と、サーボアクチュエータ5とを備えてアクティブス
ティックコントローラが構成され、このアクティブステ
ィックコントローラを備えることによって、スティック
2を速い速度で任意にコントロールすることができる。
【0012】操縦入力部としてのスティック2は、航空
機であるヘリコプタ操縦用であり、パイロット7によっ
て操作されて、操縦力Fが与えられる。スティック2に
は、操縦力センサを有するスティック用センサ3が設け
られており、このスティック用センサ3は、スティック
2に与えられた操縦力Fを検出して、その操縦力Fを表
す操縦力信号Xaを、第1計算手段であるフィール計算
機4に出力する。
【0013】フィール計算機4は、操縦力Fとスティッ
ク2の変位量δとの関係を表す操縦フィール特性(以
下、「フィール特性」と略記する)に基づいて、操縦力
Fに対応したスティック2の変位量δを算出し、その変
位量δを表す変位量信号Xbを、サーボアクチュエータ
に出力する。サーボアクチュエータ5は、フィール計算
機4から出力される変位量信号Xbに基づいて、変位量
δだけスティック2をサーボコントロールして変位す
る。フィール特性は、操縦フィール特性を生成する機能
を持たした第2計算手段である飛行制御計算機6によっ
て生成される。
【0014】図2は、フィール特性の関数を示すグラフ
である。縦軸は操縦力Fを示し、横軸はスティック2の
変位量δを示す。α1は第1フィール傾斜であり、α2
第2フィール傾斜であり、ΔFDBは途中デッドバンド量
であり、δDBは途中デッドバンド位置であり、δ
maxは、最大スティック変位量であり、FBはブレークア
ウトフォースであり、δNPはニュートラル位置である。
【0015】図3はフィール特性の第1例を示し、図4
はフィール特性の第2例を示す。第1例は、δNP=0,
δDB≧δmaxの場合の例である。第2例は、ΔFDB=0
の場合の例である。このように、フィール計算機4で、
変位量δの算出に関与するフィール特性は、各パラメー
タ、すなわち、第1フィール傾斜α1、第2フィール傾
斜α2、途中デッドバンド量ΔFDB、途中デッドバンド
位置δDB、最大スティック変位量δmax、ブレークアウ
トフォースFBおよびニュートラル位置δNPによって決
定される。
【0016】スティック用センサ3は、操縦力Fととも
にスティック2の変位量δをも検出することができ、飛
行制御計算機6は、スティック用センサ3によって検出
される操縦力Fまたは変位量δである操縦情報を表す操
縦情報信号Xcが入力され、このスティック2からの操
縦情報に基づいて、ヘリコプタのたとえばロータやテー
ルロータなどのピッチ角を変位するための機体アクチュ
エータ8に、動作指令を与える信号Xdを出力する。
【0017】また飛行制御計算機6は、フィール特性を
生成、すなわちフィール特性を決定する前記した各パラ
メータα1,α2,ΔFDB,δDB,FB,δNP,を生成
し、各パラメータを表すパラメータ信号Xeをフィール
計算機4に出力する。このように飛行制御計算機6から
のパラメータ信号Xeによって、フィール特性が決定さ
れるので、飛行制御計算機6によって、パイロットがス
ティック2に一定の操縦力を与えた場合のスティックの
変位量を変更し、スティックの重さ、すなわちスティッ
クに一定量の変位を与えるために必要とする操縦力を変
更することができる。さらに、各パラメータα1,α2
ΔFDB,δDB,FB,δNPを、リアルタイムで生成して
変更することによって、フィール特性をリアルタイムで
変更することができる。たとえばヘリコプタの飛行状態
やパイロットの意志に基づいて、フィール特性を変更し
て、スティックの操作性を変更することができる。この
ように、本形態の操縦入力装置1は、操縦フィール特性
を生成する機能を持つ計算機部分で、機体からの入力信
号および機体の飛行情報などを取り込み、それに基づい
て操縦フィール特性を決定するパラメータを生成し、フ
ィール特性を操縦入力部であるスティックに与えること
を特徴とするアクティブ型の操縦入力装置である。これ
によって、パイロット7がスティック2に一定の操縦力
を与えた場合のスティックの変位量、スティック2が変
位するときの摩擦量、ダンピングなどのフィール特性に
関する様々な特性を変更することができる。したがっ
て、ヘリコプタの操縦性を向上することができる。
【0018】本発明の実施の他の形態として、フィール
計算機4にフィール特性を決定するパラメータを生成す
る機能を持たしてもよい。すなわち、フィール計算機4
が第1および第2計算手段を有するように構成してもよ
い。
【0019】図5は、本発明の実施の他の形態の操縦入
力装置10の構成を示すブロック図である。操縦入力装
置10は、操縦入力装置1と類似の構成を有しており、
対応する部分には同一の参照符を付す。操縦入力装置1
0は、ヘリコプタの飛行速度として対気速度U、すなわ
ちヘリコプタの周囲の大気に対する速度を検出する速度
センサ12を備え、この速度センサ12は、検出した対
気速度Uを表す速度信号Xfを飛行制御計算機6に出力
する。飛行制御計算機6は、速度信号Xfに基づいて、
各パラメータα1,α2,ΔFDB,δDB,FB,δNPを生
成し、パラメータ信号Xeをフィール計算機4に出力す
る。
【0020】図6は操縦入力装置10のフィール特性を
示すグラフであり、図7は操縦入力装置10のフィール
特性の生成過程を示すフローチャートである。図6に示
すフィール特性は、図3に示した第1例と同様のδDB
δmaxの場合のフィール特性である。ステップa1で、
速度センサ12によって検出されて飛行速度Uが取得さ
れ、ステップa2で第1フィールα1が、 α1=fα1(U)・α0 によって算出される。α0は、設定された基準フィール
傾斜である。fα1(U)は、図8に示すような正比例
関数であってもよく、または図9に示すような所定速度
U1未満では一定値を出力し、所定速度U1以上では比
例的に増加する値を出力する関数であってもよい。ステ
ップa3で、算出された第1フィール傾斜α1をフィー
ル計算機4に出力する。
【0021】これによって、たとえば低速では符号13
を付して示すように第1フィール傾斜α1が緩く、高速
では符号14を付して示すように第1フィールα1がき
つくなるように変更することができる。この場合、ヘリ
コプタが低速で飛行中にはスティックを軽くし、逆に高
速で飛行中には重くすることができる。本発明において
「スティックが軽い」とは、スティックを一定量変位さ
せるための必要とする力が小さいことを意味し、「ステ
ィックが重い」とは、スティックを一定量変位させるた
めに必要とする力が大きいということを意味するものと
する。このようにフィール特性をヘリコプタの飛行速度
に応じて変更することによって、操縦性を向上すること
ができる。
【0022】図10は、本発明の実施のさらに他の形態
の操縦入力装置15の構成を示すブロック図である。操
縦入力装置15は、操縦入力装置1と類似の構成を有す
るので、対応する部分には同一の参照符号を付す。操縦
入力装置10は、フィール特性を切換えるためのフィー
ル切換入力装置16を備え、このフィール切換入力装置
16は、パイロット7によって切換操作され、その切換
操作に対応した切換情報を表すフィール切換信号Xgを
飛行制御計算機6に出力する。飛行制御計算機6では、
フィール切換信号Xgに基づいて、パラメータを発生し
てパラメータ信号Xeをフィール計算機4に出力する。
【0023】図11はフィール切換入力装置16の一例
である切換つまみ16aを示す正面図であり、図12は
切換つまみ16aを備える操縦入力装置15のフィール
特性を示すグラフであり、図13は切換つまみ16aを
備える操縦入力装置15のフィール特性の生成過程を示
すフローチャートである。フィール切換入力装置16a
は、無段階切換操作が可能なボリュウムタイプであっ
て、パイロット7の操作によって変化するボリュウム電
圧Vを検出して切換情報を得る。フィール特性は、図3
に示した第1例と同様のδDB≧δmaxの場合のフィール
特性である。
【0024】ステップb1で、ボリュウム電圧Vを検出
して取得し、ステップb2で、 α1=K・V・α0 によって第1フィール係数α1が算出される。ここで、
Kは、ボリュウム電圧Vを変換するための変換係数であ
り、α0は、前記設定された基準フィール傾斜である。
ステップb3で算出された第1フィール傾斜α1をフィ
ール計算機4に出力する。これによって、フィール特性
を、たとえば符号44を付して示すように第1フィール
傾斜α1が緩いフィール特性と、符号45を付して示す
ように第1フィールα1がきつくなるフィール特性との
間で、無段階に変更することができる。
【0025】図14はフィール切換入力装置の他の例で
あるスイッチパネル16bを示す正面図であり、図15
はスイッチパネル16bを備える操縦入力装置15のフ
ィール特性を示すグラフであり、図16はスイッチパネ
ル16bを備える操縦入力装置15のフィール特性の生
成過程を示すフローチャートである。フィール切換入力
装置16bは、複数の選択スイッチ18a,18b,1
8c,18dを備える。パイロット7の操作によって、
各選択スイッチ18a〜18dのうちのいずれかが選択
されると、その選択された選択スイッチの番号を切換情
報として取得する。フィール特性は、図3に示した第1
例と同様のδDB≧δmaxの場合のフィール特性である。
【0026】パイロット7が各選択スイッチ18a〜1
8dのうちのいずれかを選択すると、ステップc1で操
作された選択スイッチ18a,18b,18cまたは1
8dの番号が取得される。ステップc2で選択された選
択スイッチ18a〜18dのいずれか1つに対応した第
1フィール傾斜α1がたとえばメモリから読出され、ス
テップc3で第1フィール傾斜α1がフィール計算機4
に出力される。
【0027】これによって、フィール特性を、たとえば
符号46を付して示すように第1フィール傾斜α1が緩
いフィール特性と、符号48を付して示すように第1フ
ィールα1がきつくなるフィール特性との間で、段階的
に変更することができる。
【0028】このようなフィール切換入力装置16,1
6a,16bを備える操縦入力装置15を用いることに
よって、パイロット7は、その好みに合わせてフィール
特性を決定して、スティック2の重さを調整することが
でき、初めての機種の場合でも違和感をなくして、早く
慣れることができる。
【0029】図17は、本発明の実施のさらに他の形態
の操縦入力装置20の構成を示すブロック図である。操
縦入力装置20は、操縦入力装置1と類似の構成を有し
ており、対応する部分には同一の参照符号を付す。操縦
入力装置20は、飛行制御計算機6にヘリコプタの飛行
限界を検出する機能21を備え、限界情報を機体11か
らの情報を表す機体情報信号Xhから計算して得ること
ができる。本形態では、限界を検出する機能21を飛行
制御計算機6に持たせ、そこでは、ヘリコプタが、たと
えば飛行速度が限界速度に達している、ロータのトルク
が限界に達している、ロール角が限界角度に達してい
る、あるいはセットリング限界に達しているなどの飛行
限界情報を検出する。
【0030】図18は操縦入力装置20のフィール特性
の一例を示すグラフであり、図19は操縦入力装置20
のフィール特性の他の例を示すグラフであり、図20は
操縦入力装置20のフィール特性の生成過程を示すフロ
ーチャートである。フィール特性は、図3に示した第1
例と同様のδDB≧δmaxの場合のフィール特性であり、
図20に示す動作によって、図3と同様のフィール特性
から飛行限界に達したときに、フィール特性が、図18
または図19に示すように変更される。
【0031】ステップd1で、前記のような飛行限界情
報が検出され、ステップd2で、飛行限界に達している
か否かが判断される。飛行限界に達している場合には、
ステップd3で、フィール特性の変更のフラグが立って
いるか否か、すなわち通常状態から飛行限界に達してフ
ィール特性が変更されているか否かが判断される。フィ
ールが変更されていない場合には、ステップd4で、現
在のスティック位置δBを検出し、ステップd5で、検
出したスティック位置δBを途中デッドバンド位置δDB
に代入する。さらにステップd6で、検出された限界情
報に基づいて、各パラメータ、途中デッドバンド量ΔF
DB、第1フィール傾斜α1、第2フィール傾斜α2および
ブレークアウトフォースFBが生成され、ステップd7
で、生成された各パラメータ、δDB,ΔFDB,α1
α2,FBが、フィール計算機4に出力され、ステップd
8で、フィール特性変更のフラグを立たせて動作を終了
する。ステップd3で、フラグが立っていると判断され
た場合にはそのまま動作を終了する。
【0032】またステップd2で、飛行限界に達してい
ないと判断された場合には、ステップd9でフラグが立
っているか否かが判断され、フラグが立っている場合に
はステップd10で、予め設定されて、たとえばメモリ
に記録されている基本フィールパラメータδDB,Δ
DB,α1,α2,FBを読出し、ステップd11で、読
出した基本フィールパラメータδDB,ΔFDB,α1
α2,FBをフィール計算機4に出力して、フィール特性
を基本の状態、すなわち通常の飛行時の状態に戻し、ス
テップd12で、フラグを立っていない状態に戻して動
作を終了する。ステップd9でフラグが立っていない場
合には、そのままの状態で動作を終了する。
【0033】このような動作をして、飛行制御計算機6
によって、飛行状態を監視し、飛行限界に達した時点
で、図18に示すように、途中デッドバンド位置δDB
らフィール傾斜を変更し、あるいは、図19に示すよう
に途中デッドバンド量ΔFDBを付加して、フィール特性
を変更することができる。これによって、飛行限界に達
した時点で、スティック2を重たくし、飛行限界に関す
る情報をパイロットに与えることができる。しかも、パ
イロット7は、飛行限界に達しても、飛行限界に達した
ことを認識しながら、オーバーライドすることができ
る。
【0034】図21は本発明の実施のさらに他の形態の
操縦入力装置25の構成を示すブロック図であり、操縦
入力装置25は、操縦入力装置1と類似の構成を有して
おり、対応する部分には同一の参照符号を付す。操縦入
力装置25は、スティック2に設けられ、スティック2
の中立位置を指示するトリムスイッチであるビープスイ
ッチ26を備える。ビープスイッチ26は、パイロット
8が操作することによって、スティック2の各軸毎の中
立位置の変更を指示するビープ信号Xiを、飛行制御計
算機6に出力する。飛行制御計算機6では、ビープ信号
Xiの表す値を積分した値に対応したゲインに応じて、
トルム位置、すなわちニュートラル位置δNPのを生成
し、そのニュートラル位置δNPをフィール計算機4に出
力する。
【0035】図22は操縦入力装置25のフィール特性
を示すグラフであり、図23は操縦入力装置25のフィ
ール特性の生成過程を示すフローチャートである。フィ
ール特性は、図3に示した第1例と同様のδDB≧δmax
の場合のフィール特性である。ステップe1で、ビープ
信号Xiを取得し、ステップe2で、ビープ信号が1で
あるか0であるかを判断し、すなわちパイロット8によ
ってビープスイッチ26が操作されているか否かを判断
する。
【0036】ビープスイッチが操作されている場合に
は、ステップe3で、ビープスイッチの操作時間がカウ
ントアップされ、ステップe4で、 δNB=GBeep・t によってニュートラル位置δNPを算出する。ここで、G
Beepは単位時間当たりのニュートラル位置移動量を示
し、tはビープスイッチの操作時間を示す。ステップe
5で、算出されたニュートラル位置δNPをフィール計算
機4に出力する。ステップe2でビープ信号Xiが0で
あると判断されたときにはそのまま動作を終了する。
【0037】このような動作によって、ニュートラル位
置δNPを徐々に変位して、変位量軸にそってフィール特
性を平行移動させて、スティック2に与えることができ
る。したがって、別途にトリム機構を組込むことなく、
ビープトリムを実現することができる。
【0038】図24は、本発明の実施のさらに他の形態
の操縦入力装置30の構成を示すブロック図である。操
縦入力装置30は、操縦入力装置1と類似の構成を有し
ており、対応する部分には同一の参照符号を付す。操縦
入力装置30のスティック2には、図20に示すビープ
スイッチ26に代えてマグブレーキスイッチ31が備え
られている。マグブレーキスイッチ31は、複数軸を瞬
時にトリム、すなわち中立位置の変更を指示するための
マグブレーキ信号Xkを、飛行制御計算機6に出力す
る。飛行制御計算機6では、マグブレーキ信号Xkに応
じてトリム位置、すなわちニュートラル位置δNPを生成
し、フィール計算機4に出力する。
【0039】図25は操縦入力装置30のフィール特性
を示すグラフであり、図26は操縦入力装置30のフィ
ール特性の生成過程を示すフローチャートである。フィ
ール特性は、図3に示した第1例と同様のδDB≧δmax
の場合のフィール特性である。ステップf1で、マグブ
レーキ信号Xkが取得され、ステップf2で、マグブレ
ーキ信号Xkが1であるか0であるか、すなわちマグブ
レーキスイッチ31が操作されているか否かを判断す
る。ステップf2でマグブレーキスイッチ31が操作さ
れていると判断されると、ステップf3で、スティック
2の現在位置δMBが検出されてニュートラル位置δNP
代入される。ステップf4で、現在位置δMBが代入され
たニュートラル位置δNPを、フィール計算機4に出力し
て動作を終了する。ステップf2でマグブレーキスイッ
チ31が操作されていないと判断されたときには、その
ままの状態で動作を終了する。
【0040】このような動作によって、ニュートラル位
置δNPを瞬時に変位して、変位量軸にそってフィール特
性を平行移動させて、スティック2に与えることができ
る。したがって、別途にトリム機構を組込むことなく、
マグブレーキを実現することができる。
【0041】図27は、本発明の実施のさらに他の形態
の操縦入力装置35の構成を示すブロック図である。操
縦入力装置35は、オートパイロット機能を有する飛行
管理計算手段である飛行管理システム36と、飛行管理
システム36からのオートパイロット情報を表す信号X
mが入力され、スティック2からの操縦情報に代えて飛
行管理システム36からのオートパイロット情報に基づ
いて、ヘリコプタの機体アクチュエータ8に動作指令信
号Xdを出力する飛行制御計算手段である飛行制御計算
機6とを備える。
【0042】飛行管理システム36からのオートパイロ
ット情報Xmからフィール特性を生成する機能を持つ飛
行制御計算機6でオートパイロットモニタ信号を生成
し、パラメータ信号Xeの中立位置としてフィール計算
機4に出力される。フィール計算機4では、操縦力信号
Xaおよびパラメータ信号Xeの中立位置に基づいて変
位量δを計算し、変位量信号Xbをサーボアクチュエー
タ5に出力する。サーボアクチュエータ5は、変位量信
号Xbにしたがってスティック2を変位させる。
【0043】仮に操縦力Fが零あるいはブレークアウト
フォース以下のときはスティックはオートパイロットモ
ニタ信号に対応した量だけ変位させられる。逆に操縦力
Fが零あるいはブレークアウトフォース以下でないとき
は、オートパイロットモニタ信号によって変位した位置
をスティックの中立位置として、その点を中心に操縦力
に応じてさらにスティック2は変位する。そこで、この
ような特徴をオートパイロットのオーバーライドに利用
することも可能である。ただし、その際には容易にオー
トパイロットをオーバーライドしないようにブレークア
ウトフォースを大きくしたオートパイロット専用の操縦
フィール特性を設定する。
【0044】図28は操縦入力装置30のオートパイロ
ットモニタの動作を示すフローチャートであり、図29
は操縦入力装置30のフィール特性を示すグラフであ
る。ステップg1でオートパイロット機能のオン/オフ
状態情報が取得されて、ステップg2で、オートパイロ
ット機能がオンしているか否かが判断される。オートパ
イロット機能がオンされるているとステップg3で、フ
ラグが立っているか否か、すなわちオートパイロット機
能によってフィールが変更されているか否かが判断され
る。フラグが立っていないとステップg4で、オートパ
イロット用パラメータα1,α2,ΔFDB,δDB,FB
δNPを、たとえばメモリから読出して取得し、ステップ
g5で、そのパラメータをフィール計算機4に出力して
フィール特性を、図29に示すように、ブレークアウト
フォースFBを大きくし、スティック2に手を添えただ
けで、スティック2が変位しなくなるという不具合を防
いだ後に、ステップg6でフラグを立てる。
【0045】ステップg7で、オートパイロットモニタ
信号Xmを取得して、ステップg8で、オートパイロッ
トによる操縦状態のスティック2の変位量δA/Pを、 δA/P=KA/P・SA/P によって算出し、その算出した変位量δA/Pをニュート
ラル位置δNPに代入し、ステップg9で、そのニュート
ラル位置δNPをフィール計算機4に出力して動作を終了
する。ステップg3でフラグが立っている場合には、ス
テップg7に以降し以下の動作を行う。
【0046】ステップg2でオートパイロット機能がオ
フの状態にあるときには、ステップg10でフラグが立
っているか否か判断され、フラグが立っている場合に
は、ステップg11で基本フィールパラメータα1
α2,ΔFDB,δDB,FB,δNPを、たとえばメモリから
読出して取得し、ステップg12で、取得した基本フィ
ールパラメータをフィール計算機4に出力して、図29
に破線で示す基本状態のフィール特性に戻し、ステップ
g13でフラグを戻して動作を終了する。ステップg1
0でフラグが立っていない場合にはそのまま動作を終了
する。このようにしてニュートラル位置δNPを変化させ
ることによって、オートパイロットによる操縦状態を、
スティック2の変位としてモニタすることができる。こ
れによって、正常であるか否かを判断することができ
る。
【0047】図30は、本発明の実施のさらに他の形態
の操縦入力装置40の構成を示すブロック図である。操
縦入力装置40は操縦入力装置1と類似の構成を有して
おり、対応する部分には同一の参照符号を付す。操縦入
力装置40は、第1スティックとしてのスティック2
と、第1操縦力センサとしてのセンサ3と、フィール計
算機4と、第1サーボアクチュエータとしてのサーボア
クチュエータ5とに加えて、さらに第2スティック41
と、第2操縦力センサ42と、第2サーボアクチュエー
タ43とを備える。
【0048】第2スティック41はヘリコプタ操縦用で
あり、第2操縦力センサ42は、第2スティック41に
与えられる操縦力F1を検出して、その操縦力F1を表
す操縦力信号Xa1を、フィール計算機4に出力する。
フィール計算機4は、第1および第2スティック2,4
1からの操縦力F,F1に重みづけをするために第1ゲ
インおよび第2ゲインをかけ、その合計に応じて、フィ
ール特性に基づいて、第1および第2スティック2,4
1の変位量δを算出する。第1サーボアクチュエータ5
および第2サーボアクチュエータ43は、フィール計算
機4によって算出された変位量δに応じて、第1スティ
ック2および第2スティック41をそれぞれ変位する。
【0049】これによって、たとえば第1スティック2
をパイロット7が操作し、第2スティック41をコパイ
ロット50が操作し、パイロット7とコパイロット50
との間で、各スティック2,41を機械的リンク機構を
用いて連結した場合と同様な効果を得て、2パイロット
コーディネーションを可能にする。つまりパイロット7
の第1スティック2と同じようにコパイロット50の第
2スティック41が変位する。また、パイロット7とコ
パイロッ50との間でフォースファイトが可能となる。
【0050】たとえば、フィール特性を、前述の図3に
示す場合と同様とし、第1フィール傾斜α1を1(deg/l
b)とした場合に、パイロット7だけが操縦力F=5(lb)
を入力すると、各スティック2,41の変位量δ=5(d
eg)となり、パイロット7およびコパイロット50の両
者が同方向に、操縦力F=5(lb)および操縦力F1=5
(lb)を入力すると、各スティック2,41の変位量δ=
10(deg)となり、パイロット7だけの操作に比べて、
2倍の変位量となる。また、両者7,50が反対方向に
操縦力F=5(lb)および操縦力F=5(lb)を入力する
と、各スティック2,41は変位量δ=0(deg)なって
変位せず、飛行制御計算機6に与えられる操縦情報とし
ての変位量も0となり、機体応答は何も変化が起こらな
い。
【0051】また、図11に示す切換入力装置16aと
同様の外部入力装置51,52を用いて、ゲイン切換信
号Xs1,Xs2をフィール計算機4に出力し、第1ゲ
イン、第2ゲインの値を変化させることで、パイロット
7およびコパイロットに異なったフィール特性を与える
ことができる。これによって、たとえば性別などのよっ
て、それぞれの第1ゲイン、第2ゲインを異ならせ、男
性のスティック2または41を重くし、女性のスティッ
ク41または2を軽くしてもよい。さらに、どちらかの
ゲインを0にすることで、0としたスティック2または
41の操縦を切離すことができる。
【0052】上述した操縦入力装置1,10,15,2
0,25,30,35,40の機能を2つ以上組合わせ
て備えるように構成し、ヘリコプタなどの航空機の操縦
性をさらに向上するようにしてもよい。すなわち、飛行
制御計算機6などの第2計算手段では、航空機の飛行速
度、パイロットによるフィール切換情報、航空機の飛行
限界、トリムスイッチ操作による中立位置、およびオー
トパイロット情報のうちの少なくとも2つ以上の情報に
基づいて、フィール特性を決定する各パラメータα1
α2,ΔFDB,δDB,FB,δNPを生成するようにしても
よい。また、前記情報に基づいて、各パラメータα1
α2,ΔFDB,δDB,FB,δNPを生成して、フィール特
性を変更する構成を、2パイロットコーディネーション
を可能にする構成と組み合わせてもよい。
【0053】上述の形態において示したフィール特性
は、一例であり、他のフィール特性を採用するようにし
てもよい。また、ヘリコプタに限らず、他の航空機に備
えることもでき、さらに。スティックに代えてホイール
やコラムなどを用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第2計算
手段によってフィール特性を変化させることができるの
で、操縦入力部の重さなどを変えることができ、操縦入
力部の操作性を変えて操縦性を向上することができる。
【0055】また、航空機の飛行速度に応じてフィール
特性を変更することができるので、飛行速度に応じた操
縦入力部の重さなどを得ることができ、操縦性が向上さ
れる。
【0056】さらに、パイロットがフィール切換入力装
置を用いてフィール特性を変更することができるので、
パイロットの好みに合わせて、フィール特性を変更して
操縦入力部の重さを調整し、初めての場合でも違和感を
少なくして、早く慣れることができる。
【0057】さらに、航空機の飛行限界を検出してフィ
ール特性を変化させることができるので、パイロットは
操縦入力部を介して航空機が飛行限界に達したことを認
識することができる。しかも、飛行限界を認識しながら
オーバーライドすることができる。
【0058】さらにトリムスイッチを操作することによ
って中立位置の変更をすることができるので、別途にト
リム機構を追加することなく、トリムを実現することが
できる。
【0059】さらに、オートパイロット機能によって航
空機を操縦し、そのオートパイロット情報に基づいてフ
ィール特性を変更することができるので、オートパイロ
ットによる操縦状態を、スティックの変位としてモニタ
し、オートパイロット機能の故障を判断することができ
る。しかも、オートパイロット運転時にもオーバーライ
ドすることができる。
【0060】さらに、2パイロット用として操縦入力部
を2つ設け、それぞれの操縦入力部からの操縦力に重み
づけをするためにそれぞれに対応したゲインをかけ、そ
の合計によって各操縦入力部を変位させるので、2つの
操縦入力部を機械的リンク機構を用いて連結した場合と
同様の効果を得て、2パイロットコーディネーションを
可能にする。つまり、各操縦入力部を相互に同様に変位
させることができ、かつ各パイロットの間でフォースフ
ァイトを可能にする。しかも各操縦力に対応した変更可
能なゲインをかけ、それを合計しているので、各操縦入
力部フィール特性を異ならせることができ、操作性を異
ならせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の操縦入力装置1の構成
を示すブロック図である。
【図2】フィール特性を説明するためのグラフである。
【図3】フィール特性の第1例を示すグラフである。
【図4】フィール特性の第2例を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の他の形態の操縦入力装置10の
構成を示すブロック図である。
【図6】操縦入力装置10のフィール特性を示すグラフ
である。
【図7】操縦入力装置10のフィール特性の生成過程を
示すフローチャートである。
【図8】関数fα1(U)の一例を示すグラフである。
【図9】関数fα1(U)の他の例を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置15の構成を示すブロック図である。
【図11】切換つまみ16aを示す正面図である。
【図12】切換つまみ16aを備える操縦入力装置15
のフィール特性を示すグラフである。
【図13】切換つまみ16aを備える操縦入力装置15
のフィール特性の生成過程を示すフローチャートであ
る。
【図14】スイッチパネル16bを示す正面図である。
【図15】スイッチパネル16bを備える操縦入力装置
15のフィール特性を示すグラフである。
【図16】スイッチパネル16bを備える操縦入力装置
15のフィール特性の生成過程を示すフローチャートで
ある。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置20の構成を示すブロック図である。
【図18】操縦入力装置20のフィール特性の一例を示
すグラフである。
【図19】操縦入力装置20のフィール特性の他の例を
示すグラフである。
【図20】操縦入力装置20のフィール特性の生成過程
を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置25の構成を示すブロック図である。
【図22】操縦入力装置25のフィール特性を示すグラ
フである。
【図23】操縦入力装置25のフィール特性の生成過程
を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置30の構成を示すブロック図である。
【図25】操縦入力装置30のフィール特性を示すグラ
フである。
【図26】操縦入力装置30のフィール特性の生成過程
を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置35の構成を示すブロック図である。
【図28】オートパイロットモニタの動作のを示すフロ
ーチャートである。
【図29】操縦入力装置35のフィール特性を示すグラ
フである。
【図30】本発明の実施のさらに他の形態の操縦入力装
置40の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,10,15,20,25,30,35,40 アク
ティブ型操縦入力装置 2,41 スティック 3,42 スティック用センサ 4 フィール計算機 5,43 サーボアクチュエータ 6 飛行制御計算機 7 パイロット 8 機体アクチュエータ 12 速度センサ 16,16a,16b フィール切換入力装置 21 限界を検出する機能 26 ビープスイッチ 31 マグブレーキスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機を操縦するための操縦入力部と、 操縦入力部に与えられた操縦力を検出する操縦力センサ
    と、 操縦入力部の変位を検出する変位センサと、 操縦フィール特性および検出された操縦力に基づいて操
    縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、 操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
    計算手段に出力する第2計算手段と、 算出された変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボ
    アクチュエータと、 航空機の飛行速度を検出する速度センサとを備え、 第2計算手段は、検出された飛行速度に基づいて前記パ
    ラメータを生成することを特徴とするアクティブ型操縦
    入力装置。
  2. 【請求項2】 航空機を操縦するための操縦入力部と、 操縦入力部に与えられた操縦力を検出する操縦力センサ
    と、 操縦入力部の変位を検出する変位センサと、 操縦フィール特性および検出された操縦力に基づいて操
    縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、 操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
    計算手段に出力する第2計算手段と、 算出された変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボ
    アクチュエータと、 操縦フィール特性を切換えるためのフィール切換入力装
    置とを備え、 第2計算手段は、フィール切換入力装置からの切換情報
    に基づいて前記パラメータを生成することを特徴とする
    アクティブ型操縦入力装置。
  3. 【請求項3】 航空機を操縦するための操縦入力部と、 操縦入力部に与えられた操縦力を検出する操縦力センサ
    と、 操縦入力部の変位を検出する変位センサと、 操縦フィール特性および検出された操縦力に基づいて操
    縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、 操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
    計算手段に出力する第2計算手段と、 算出された変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボ
    アクチュエータと、 航空機の飛行限界を検出する第3計算機とを備え、 第2計算手段は、検出された飛行限界に基づいて前記パ
    ラメータを生成することを特徴とするアクティブ型操縦
    入力装置。
  4. 【請求項4】 航空機を操縦するための操縦入力部と、 操縦入力部に与えられた操縦力を検出する操縦力センサ
    と、 操縦入力部の変位を検出する変位センサと、 操縦フィール特性および検出された操縦力に基づいて操
    縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、 操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
    計算手段に出力する第2計算手段と、 算出された変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボ
    アクチュエータと、 操縦入力部の中立位置の移動を指示するトリムスイッチ
    とを備え、 第2計算手段は、指示された中立位置に基づいて前記パ
    ラメータを生成することを特徴とするアクティブ型操縦
    入力装置。
  5. 【請求項5】 航空機を操縦するための操縦入力部と、 操縦入力部に与えられた操縦力を検出する操縦力センサ
    と、 操縦入力部の変位を検出する変位センサと、 操縦フィール特性および検出された操縦力に基づいて操
    縦入力部の変位量を算出する第1計算手段と、 操縦フィール特性を決定するパラメータを生成して第1
    計算手段に出力する第2計算手段と、 算出された変位量に応じて操縦入力部を変位するサーボ
    アクチュエータと、 オートパイロット機能を有する飛行管理計算手段と、 飛行管理計算手段からのオートパイロット情報に基づい
    て機体を制御する飛行制御計算手段とを備え、 第2計算手段は、オートパイロット情報に基づいて前記
    パラメータを生成することを特徴とするアクティブ型操
    縦入力装置。
  6. 【請求項6】 航空機を操縦するための第1操縦入力部
    と、 第1操縦入力部に与えられた操縦力を検出する第1操縦
    力センサと、 第1操縦入力部の変位を検出する第1変位センサと、 航空機を操縦するための第2操縦入力部と、 第2操縦入力部に与えられた操縦力を検出する第2操縦
    力センサと、 第2操縦入力部の変位を検出する第2変位センサと、 操縦フィール特性ならびに検出された第1および第2操
    縦入力部の操縦力にそれぞれ対応する第1および第2ゲ
    インをかけて合計した合計操縦力に基づいて、操縦入力
    部の変位量を算出する第1計算手段と、 算出された変位量に応じて、第1操縦入力部を変位する
    第1サーボアクチュエータと、 算出された変位量に応じて、第2操縦入力部を変位する
    第2サーボアクチュエータと、 第1操縦力に重みづけするための第1ゲインを変更する
    第1ゲイン切換装置と、 第2操縦力に重みづけするための第2ゲインを変更する
    第2ゲイン切換装置とを備えることを特徴とするアクテ
    ィブ型操縦入力装置。
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