JP2952229B1 - 自動操縦装置 - Google Patents
自動操縦装置Info
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract description 14
- 230000007704 transition Effects 0.000 abstract 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- RZVHIXYEVGDQDX-UHFFFAOYSA-N 9,10-anthraquinone Chemical compound C1=CC=C2C(=O)C3=CC=CC=C3C(=O)C2=C1 RZVHIXYEVGDQDX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 マニュアル操縦および自動操縦間の移行に関
して操作性の良好な自動操縦装置を提供する。 【解決手段】 アクチュエータ12は目標値Saと一致
するように操縦桿11の中立位置を変位させ、位置検出
器13は操縦桿11の位置を検出して検出値Sbを出力
し、減算器14は目標値Saから検出値Sbを差引いた
偏差を算出する。オーバライド検出器15は、偏差が閾
値L以上ならば目標値Saを固定し、偏差が閾値L未満
ならば目標値Saを可変にする。リミッタ16は、偏差
が閾値L以上ならば閾値Lを出力し、偏差が閾値L未満
ならば偏差を出力する。加算器17は、検出値Sbにリ
ミッタ16からの出力値を加算する。これによって、自
動操縦とマニュアル操縦とを切換えることができる。
して操作性の良好な自動操縦装置を提供する。 【解決手段】 アクチュエータ12は目標値Saと一致
するように操縦桿11の中立位置を変位させ、位置検出
器13は操縦桿11の位置を検出して検出値Sbを出力
し、減算器14は目標値Saから検出値Sbを差引いた
偏差を算出する。オーバライド検出器15は、偏差が閾
値L以上ならば目標値Saを固定し、偏差が閾値L未満
ならば目標値Saを可変にする。リミッタ16は、偏差
が閾値L以上ならば閾値Lを出力し、偏差が閾値L未満
ならば偏差を出力する。加算器17は、検出値Sbにリ
ミッタ16からの出力値を加算する。これによって、自
動操縦とマニュアル操縦とを切換えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機などの機体
を操縦するパイロットが操縦桿を操作しないときに、機
体を自動的に操縦する自動操縦装置に関する。
を操縦するパイロットが操縦桿を操作しないときに、機
体を自動的に操縦する自動操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の自動操縦装置(オートパイロッ
ト)は、予定された飛行経路の途中の適当な通過点を複
数与えることによって、その通過点を結ぶ経路を自動的
に飛行するよう操縦する装置である。最近の航空機に
は、このような自動操縦装置が搭載されているものがあ
る。自動操縦装置には、主に以下に挙げるようなものが
ある。
ト)は、予定された飛行経路の途中の適当な通過点を複
数与えることによって、その通過点を結ぶ経路を自動的
に飛行するよう操縦する装置である。最近の航空機に
は、このような自動操縦装置が搭載されているものがあ
る。自動操縦装置には、主に以下に挙げるようなものが
ある。
【0003】図3に示すように、機械式あるいは油圧式
の操縦系統を持つヘリコプタの自動操縦装置1は、パイ
ロットによらない自動的な操縦入力のために、トリムア
クチュエータ2を用いる。トリムアクチュエータ2は、
操縦桿3の基部に設置されており、操縦桿3の中立位置
を変位させる。操縦桿3は、安定増大装置(SAS;St
ability augment System)4からの入力によって変位す
るSASアクチュエータ5を介して舵面6に機械的に接
続されている。
の操縦系統を持つヘリコプタの自動操縦装置1は、パイ
ロットによらない自動的な操縦入力のために、トリムア
クチュエータ2を用いる。トリムアクチュエータ2は、
操縦桿3の基部に設置されており、操縦桿3の中立位置
を変位させる。操縦桿3は、安定増大装置(SAS;St
ability augment System)4からの入力によって変位す
るSASアクチュエータ5を介して舵面6に機械的に接
続されている。
【0004】図4に示すように、Fly-By-Wire(FB
W)またはFly-By-Light(FBL)操縦系統を持つヘリ
コプタの自動操縦装置は、操縦桿3と舵面6との間に機
械的な接続を持たず、操縦桿3と舵面6との間に電気的
に接続されたFBW計算機8によって、舵面アクチュエ
ータ7の電気信号を直接操作する。
W)またはFly-By-Light(FBL)操縦系統を持つヘリ
コプタの自動操縦装置は、操縦桿3と舵面6との間に機
械的な接続を持たず、操縦桿3と舵面6との間に電気的
に接続されたFBW計算機8によって、舵面アクチュエ
ータ7の電気信号を直接操作する。
【0005】米国特許5197697は、FBW操縦系
統またはFBL操縦系統を持つ先行技術であり、操縦桿
の位置と目標値との偏差にデッドバンド処理を施した信
号を目標値に加算している。
統またはFBL操縦系統を持つ先行技術であり、操縦桿
の位置と目標値との偏差にデッドバンド処理を施した信
号を目標値に加算している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、FB
W操縦系統またはFBL操縦系統を使用する航空機にお
いて、従来の機械式あるいは油圧式の操縦系統を持つ航
空機で使用されている自動操縦装置と同等の性能の自動
操縦装置を提供することである。
W操縦系統またはFBL操縦系統を使用する航空機にお
いて、従来の機械式あるいは油圧式の操縦系統を持つ航
空機で使用されている自動操縦装置と同等の性能の自動
操縦装置を提供することである。
【0007】本発明は、本発明のみで上の課題を解決で
きるとともに、加えて航空機の自動操縦装置の信頼性を
大きく向上させる効果をも得られる。すなわち多重系構
成による信頼性の向上は航空機では一般的であり、ソフ
トにおいては信頼性向上のためにデシミラー技術(多重
系のソフトを独立に開発)が用いられている。従来の場
合、作成されるソフトは同一ブロック図に基づいてい
る。本発明は米国特許5197697と全く同一の機能
を異なるブロックで実現している。そのため、本発明は
米国特許5197697を併用することによって、より
高度なデシミラーを実現することが可能となり、より高
い信頼性を得ることもできる。
きるとともに、加えて航空機の自動操縦装置の信頼性を
大きく向上させる効果をも得られる。すなわち多重系構
成による信頼性の向上は航空機では一般的であり、ソフ
トにおいては信頼性向上のためにデシミラー技術(多重
系のソフトを独立に開発)が用いられている。従来の場
合、作成されるソフトは同一ブロック図に基づいてい
る。本発明は米国特許5197697と全く同一の機能
を異なるブロックで実現している。そのため、本発明は
米国特許5197697を併用することによって、より
高度なデシミラーを実現することが可能となり、より高
い信頼性を得ることもできる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動操縦目標
値生成部から出力される目標値を取込んで、機体の操舵
装置に操舵量を出力する自動操縦装置であって、パイロ
ットが操作可能な操縦桿と、目標値と一致するように操
縦桿の中立位置を変位させるアクチュエータと、操縦桿
の位置を検出する位置検出器と、目標値から操縦桿の位
置検出値を差引いた偏差を算出する減算器と、偏差が所
定の閾値L以上ならば、オーバライド有りとみなして自
動操縦目標値生成部に目標値を固定させる命令を与え、
偏差が閾値L未満ならば、オーバライド無しとみなして
自動操縦目標値生成部に目標値を可変にさせる命令を与
えるオーバライド検出器と、偏差が閾値L以上ならば、
閾値Lを出力し、偏差が閾値L未満ならば、偏差を出力
するリミッタと、操縦桿の位置検出値にリミッタからの
出力値を加算した操舵量を出力する加算器とを備えるこ
とを特徴とする自動操縦装置である。
値生成部から出力される目標値を取込んで、機体の操舵
装置に操舵量を出力する自動操縦装置であって、パイロ
ットが操作可能な操縦桿と、目標値と一致するように操
縦桿の中立位置を変位させるアクチュエータと、操縦桿
の位置を検出する位置検出器と、目標値から操縦桿の位
置検出値を差引いた偏差を算出する減算器と、偏差が所
定の閾値L以上ならば、オーバライド有りとみなして自
動操縦目標値生成部に目標値を固定させる命令を与え、
偏差が閾値L未満ならば、オーバライド無しとみなして
自動操縦目標値生成部に目標値を可変にさせる命令を与
えるオーバライド検出器と、偏差が閾値L以上ならば、
閾値Lを出力し、偏差が閾値L未満ならば、偏差を出力
するリミッタと、操縦桿の位置検出値にリミッタからの
出力値を加算した操舵量を出力する加算器とを備えるこ
とを特徴とする自動操縦装置である。
【0009】本発明に従えば、パイロットによる操縦桿
への入力がない場合、アクチュエータは操縦桿の中立位
置を目標値に一致させ、操縦桿はその目標値の位置に配
置されるので、目標値と位置検出値との偏差は閾値L未
満である。このとき、オーバライド検出器は目標値を可
変にし、リミッタは偏差を出力するので、加算器からは
可変な目標値が出力され、機体は目標値を反映させた動
作、すなわち自動操縦を実行する。
への入力がない場合、アクチュエータは操縦桿の中立位
置を目標値に一致させ、操縦桿はその目標値の位置に配
置されるので、目標値と位置検出値との偏差は閾値L未
満である。このとき、オーバライド検出器は目標値を可
変にし、リミッタは偏差を出力するので、加算器からは
可変な目標値が出力され、機体は目標値を反映させた動
作、すなわち自動操縦を実行する。
【0010】一方、パイロットが操縦桿にオーバライド
入力を与えた場合、アクチュエータは操縦桿の中立位置
を目標値に一致させるが、操縦桿は目標値から偏差L以
上の位置に配置されるので、目標値と位置検出値との偏
差は閾値L以上である。このとき、オーバライド検出器
は目標値を固定し、リミッタは閾値Lを出力するので、
加算器からは位置検出値と閾値Lとの和が出力され、機
体は可変な位置検出値を反映させた動作、すなわちマニ
ュアル操縦を実行する。また、オーバライド入力が検出
されたときに固定された目標値は、位置検出値と固定さ
れた目標値との偏差がL未満になったときに再び可変と
なり、加算器からは可変な目標値が出力される、すなわ
ち自動操縦が再開される。
入力を与えた場合、アクチュエータは操縦桿の中立位置
を目標値に一致させるが、操縦桿は目標値から偏差L以
上の位置に配置されるので、目標値と位置検出値との偏
差は閾値L以上である。このとき、オーバライド検出器
は目標値を固定し、リミッタは閾値Lを出力するので、
加算器からは位置検出値と閾値Lとの和が出力され、機
体は可変な位置検出値を反映させた動作、すなわちマニ
ュアル操縦を実行する。また、オーバライド入力が検出
されたときに固定された目標値は、位置検出値と固定さ
れた目標値との偏差がL未満になったときに再び可変と
なり、加算器からは可変な目標値が出力される、すなわ
ち自動操縦が再開される。
【0011】このように、パイロットは、操縦桿に入力
しないことで、機体を自動操縦させ、操縦桿にオーバラ
イド入力することで、機体をマニュアル操縦することが
できる。よって、FBW操縦系統またはFBL操縦系統
を使用する航空機において、従来の機械式あるいは油圧
式の操縦系統を持つ航空機で使用されている自動操縦装
置と同等の性能を実現できる。
しないことで、機体を自動操縦させ、操縦桿にオーバラ
イド入力することで、機体をマニュアル操縦することが
できる。よって、FBW操縦系統またはFBL操縦系統
を使用する航空機において、従来の機械式あるいは油圧
式の操縦系統を持つ航空機で使用されている自動操縦装
置と同等の性能を実現できる。
【0012】また、本発明は米国特許5197697と
異なるブロックによって、同様の機能を実現している。
そのため、本発明と米国特許5197697とを併用す
ることによって、より高度なデシミラーを実現すること
が可能となり、より高い信頼性を得ることができる。
異なるブロックによって、同様の機能を実現している。
そのため、本発明と米国特許5197697とを併用す
ることによって、より高度なデシミラーを実現すること
が可能となり、より高い信頼性を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の電
気的構成を示す図である。自動操縦装置10は、操縦桿
11、アクチュエータ12、位置検出器13、減算器1
4、オーバライド検出器15、リミッタ16および加算
器17を備え、航空機を自動操縦する装置である。目標
値生成部21は、操縦桿11の目標となる中立位置、す
なわち目標値を算出生成して、自動操縦装置11に入力
する。
気的構成を示す図である。自動操縦装置10は、操縦桿
11、アクチュエータ12、位置検出器13、減算器1
4、オーバライド検出器15、リミッタ16および加算
器17を備え、航空機を自動操縦する装置である。目標
値生成部21は、操縦桿11の目標となる中立位置、す
なわち目標値を算出生成して、自動操縦装置11に入力
する。
【0014】操縦桿11は、航空機のコックピットに設
けられており、パイロットによる操縦入力が可能であ
る。アクチュエータ12は、目標値に一致するように操
縦桿11の中立位置を変位させる。位置検出器13は、
操縦桿11の絶対位置を検出するセンサである。減算器
14は、目標値から操縦桿11の位置検出値を差引いた
偏差を算出する。オーバライド検出器15は、偏差が所
定の閾値L以上ならば、オーバライド有りとみなして目
標値生成部21に目標値を固定させる命令を与え、偏差
が閾値L未満ならば、オーバライド無しとみなして目標
値生成部21に目標値を可変にする命令を与える。リミ
ッタ16は、偏差が閾値L以上ならば、閾値Lを出力
し、偏差が閾値L未満ならば、偏差を出力する。加算器
17は、操縦桿11の位置検出値にリミッタ16からの
出力値を加算して、これを機体の操舵量として制御部2
2に出力する。
けられており、パイロットによる操縦入力が可能であ
る。アクチュエータ12は、目標値に一致するように操
縦桿11の中立位置を変位させる。位置検出器13は、
操縦桿11の絶対位置を検出するセンサである。減算器
14は、目標値から操縦桿11の位置検出値を差引いた
偏差を算出する。オーバライド検出器15は、偏差が所
定の閾値L以上ならば、オーバライド有りとみなして目
標値生成部21に目標値を固定させる命令を与え、偏差
が閾値L未満ならば、オーバライド無しとみなして目標
値生成部21に目標値を可変にする命令を与える。リミ
ッタ16は、偏差が閾値L以上ならば、閾値Lを出力
し、偏差が閾値L未満ならば、偏差を出力する。加算器
17は、操縦桿11の位置検出値にリミッタ16からの
出力値を加算して、これを機体の操舵量として制御部2
2に出力する。
【0015】制御部22は、操舵量を直接航空機の舵面
アクチュエータなどの操舵装置に出力して、操舵装置を
制御する。なお、目標値生成部21および制御部22
は、それぞれ単独の回路で構成してもよいし、飛行制御
全般の演算を行う計算機の機能の一部として構成しても
よい。
アクチュエータなどの操舵装置に出力して、操舵装置を
制御する。なお、目標値生成部21および制御部22
は、それぞれ単独の回路で構成してもよいし、飛行制御
全般の演算を行う計算機の機能の一部として構成しても
よい。
【0016】図2は、操縦桿11およびアクチュエータ
12を示す図である。操縦桿11は、棒状の部材であ
り、その一方の端部31は揺動可能に支持され、もう一
方の端にパイロットが握るためのグリップ部32を有す
る。アクチュエータ12は、その一端が操縦桿11の基
部に支持され、端部31を支点として操縦桿11を揺動
変位させる。操縦桿11の絶対位置は、操縦桿11の角
度で表され、操縦桿11の中立位置は、操縦桿11がア
クチュエータ12から力を受けない位置で表される。
12を示す図である。操縦桿11は、棒状の部材であ
り、その一方の端部31は揺動可能に支持され、もう一
方の端にパイロットが握るためのグリップ部32を有す
る。アクチュエータ12は、その一端が操縦桿11の基
部に支持され、端部31を支点として操縦桿11を揺動
変位させる。操縦桿11の絶対位置は、操縦桿11の角
度で表され、操縦桿11の中立位置は、操縦桿11がア
クチュエータ12から力を受けない位置で表される。
【0017】次に、自動操縦装置10における信号の流
れを以下に説明する。まず、目標値生成部21で生成さ
れる目標値をSaとする。目標値Saは、目標値生成部
21によって逐次生成され、時間変動する。目標値Sa
は、アクチュエータ12および減算器14に出力され
る。位置検出器13からは、操縦桿11の絶対位置の検
出値Sbが出力されるものとする。検出値Sbは、減算
器14および加算器17に送られる。減算器14から
は、偏差(Sa−Sb)が出力され、オーバライド検出
器15およびリミッタ16に送られる。
れを以下に説明する。まず、目標値生成部21で生成さ
れる目標値をSaとする。目標値Saは、目標値生成部
21によって逐次生成され、時間変動する。目標値Sa
は、アクチュエータ12および減算器14に出力され
る。位置検出器13からは、操縦桿11の絶対位置の検
出値Sbが出力されるものとする。検出値Sbは、減算
器14および加算器17に送られる。減算器14から
は、偏差(Sa−Sb)が出力され、オーバライド検出
器15およびリミッタ16に送られる。
【0018】オーバライド検出器15では、偏差の絶対
値|Sa−Sb|が閾値Lと比較され、絶対値|Sa−
Sb|が閾値L以上であるならば、目標値生成部21が
生成する目標値Saが現在の目標値SAに固定され、絶
対値|Sa−Sb|が閾値L未満であるならば、目標値
Saをそのままとし、自由に時間変動させる。リミッタ
16では、偏差の絶対値|Sa−Sb|が閾値Lと比較
され、絶対値|Sa−Sb|が閾値L以上であるなら
ば、sgn(Sa−Sb)・Lが出力され、絶対値|S
a−Sb|が閾値L未満であるならば、偏差(Sa−S
b)がそのまま出力される。ただし、sgn(X)は、
Xがゼロ以上のとき1、Xがゼロ未満のとき−1となる
関数である。加算器17からは、Sa、またはSb+s
gn(Sa−Sb)・Lが出力される。
値|Sa−Sb|が閾値Lと比較され、絶対値|Sa−
Sb|が閾値L以上であるならば、目標値生成部21が
生成する目標値Saが現在の目標値SAに固定され、絶
対値|Sa−Sb|が閾値L未満であるならば、目標値
Saをそのままとし、自由に時間変動させる。リミッタ
16では、偏差の絶対値|Sa−Sb|が閾値Lと比較
され、絶対値|Sa−Sb|が閾値L以上であるなら
ば、sgn(Sa−Sb)・Lが出力され、絶対値|S
a−Sb|が閾値L未満であるならば、偏差(Sa−S
b)がそのまま出力される。ただし、sgn(X)は、
Xがゼロ以上のとき1、Xがゼロ未満のとき−1となる
関数である。加算器17からは、Sa、またはSb+s
gn(Sa−Sb)・Lが出力される。
【0019】このような自動操縦装置10において、パ
イロットによる操縦桿11への入力がない場合、アクチ
ュエータ12は操縦桿11の中立位置を目標値Saに一
致させ、操縦桿11はその目標値Saの位置に配置され
る。目標値Saと検出値Sbとの偏差(Sa−Sb)
は、閾値L未満であるので、オーバライド検出器15は
目標値Saを可変にする。リミッタ16は、偏差(Sa
−Sb)を出力する。よって、加算器17からは、最終
的に可変な目標値Saが出力され、航空機は目標値Sa
を反映させた飛行を行う。
イロットによる操縦桿11への入力がない場合、アクチ
ュエータ12は操縦桿11の中立位置を目標値Saに一
致させ、操縦桿11はその目標値Saの位置に配置され
る。目標値Saと検出値Sbとの偏差(Sa−Sb)
は、閾値L未満であるので、オーバライド検出器15は
目標値Saを可変にする。リミッタ16は、偏差(Sa
−Sb)を出力する。よって、加算器17からは、最終
的に可変な目標値Saが出力され、航空機は目標値Sa
を反映させた飛行を行う。
【0020】一方、パイロットが操縦桿11にオーバラ
イド入力を与えた場合、アクチュエータ12は操縦桿1
1の中立位置を目標値Saに一致させるが、操縦桿11
は目標値Saから偏差L以上の位置に配置される。目標
値Saと検出値Sbとの偏差の絶対値|Sa−Sb|
は、閾値L以上であるので、オーバライド検出器15は
目標値Saを現在の目標値SAに固定する。リミッタ1
6は、閾値Lを出力する。加算器17からは、最終的に
検出値Sbと閾値Lとの和(Sb+L)が出力され、航
空機は検出値Sbを反映させた飛行を行う。
イド入力を与えた場合、アクチュエータ12は操縦桿1
1の中立位置を目標値Saに一致させるが、操縦桿11
は目標値Saから偏差L以上の位置に配置される。目標
値Saと検出値Sbとの偏差の絶対値|Sa−Sb|
は、閾値L以上であるので、オーバライド検出器15は
目標値Saを現在の目標値SAに固定する。リミッタ1
6は、閾値Lを出力する。加算器17からは、最終的に
検出値Sbと閾値Lとの和(Sb+L)が出力され、航
空機は検出値Sbを反映させた飛行を行う。
【0021】また、オーバライド入力があった場合に固
定された目標値SAは、検出値Sbと固定された目標値
SAとの偏差がL未満になったときに再び可変な目標値
Saに戻り、加算器17からは可変な目標値Saが出力
される。
定された目標値SAは、検出値Sbと固定された目標値
SAとの偏差がL未満になったときに再び可変な目標値
Saに戻り、加算器17からは可変な目標値Saが出力
される。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、FBW操
縦系統またはFBL操縦系統を使用する航空機におい
て、従来の機械式あるいは油圧式の操縦系統を持つ航空
機で使用されている自動操縦装置と同等の性能を実現で
きる。
縦系統またはFBL操縦系統を使用する航空機におい
て、従来の機械式あるいは油圧式の操縦系統を持つ航空
機で使用されている自動操縦装置と同等の性能を実現で
きる。
【0023】また、本発明と米国特許5197697と
を併用することによって、より高度なデシミラーを実現
でき、より高い信頼性を得ることができる。
を併用することによって、より高度なデシミラーを実現
でき、より高い信頼性を得ることができる。
【図1】本発明の一実施形態の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】操縦桿11およびアクチュエータ12を示す図
である。
である。
【図3】従来の機械式の自動操縦装置1を示す図であ
る。
る。
【図4】従来のFBWの自動操縦装置を示す図である。
10 自動操縦装置 11 操縦桿 12 アクチュエータ 13 位置検出器 14 減算器 15 オーバライド検出器 16 リミッタ 17 加算器 21 目標値生成部 22 制御部 Sa 目標値 Sb 検出値 L 閾値
Claims (1)
- 【請求項1】 自動操縦目標値生成部から出力される目
標値を取込んで、機体の操舵装置に操舵量を出力する自
動操縦装置であって、 パイロットが操作可能な操縦桿と、 目標値と一致するように操縦桿の中立位置を変位させる
アクチュエータと、 操縦桿の位置を検出する位置検出器と、 目標値から操縦桿の位置検出値を差引いた偏差を算出す
る減算器と、 偏差が所定の閾値L以上ならば、オーバライド有りとみ
なして自動操縦目標値生成部に目標値を固定させる命令
を与え、偏差が閾値L未満ならば、オーバライド無しと
みなして自動操縦目標値生成部に目標値を可変にさせる
命令を与えるオーバライド検出器と、 偏差が閾値L以上ならば、閾値Lを出力し、偏差が閾値
L未満ならば、偏差を出力するリミッタと、 操縦桿の位置検出値にリミッタからの出力値を加算した
操舵量を出力する加算器とを備えることを特徴とする自
動操縦装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10070979A JP2952229B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 自動操縦装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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