JPH0516891A - Fbw航空機のトリム装置 - Google Patents

Fbw航空機のトリム装置

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JPH0516891A
JPH0516891A JP17653091A JP17653091A JPH0516891A JP H0516891 A JPH0516891 A JP H0516891A JP 17653091 A JP17653091 A JP 17653091A JP 17653091 A JP17653091 A JP 17653091A JP H0516891 A JPH0516891 A JP H0516891A
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JP
Japan
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trim
beep
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time
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JP17653091A
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Inventor
Keiichi Nagayama
慶一 永山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単なソフトウェアの変更によって、小さな
作動速度と大きな作動速度との両方を得る。 【構成】1、−1、又は0の値をとる入力信号uを発す
るビープ・トリムスイッチ1と、uをトリム作動速度x
として出力するビープ・フィルタ2と、xを積分してア
クチュエータを作動させる出力yを発信するリミッタ付
積分器3とを備え、ビープ・フィルタ2は時定数Tを持
ち、xは、 dx/dt=−Kx/T+Ku/T−−−(1) x=|u|x−−−−−−−−−−−−−(2) の2つの式によって得られる。 【効果】 短い操作時間では小さい操作速度、長い時間
の連続した操作では大きい操作速度が得られ、入力0で
はx=0として行き過ぎを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正方向入力時に1、負
方向入力時に−1、入力なしの時に0の値をとる入力手
段からの入力信号uを出力手段に入力し、該出力手段の
出力を積分器によって積分してFBW航空機の作動手段
を作動させる信号を与えるFBW航空機のトリム装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気配線システムを利用して飛行するF
BW(FLY BY WIRE)操縦システムを搭載し
た航空機では、主たる操縦装置として力検出方式のサイ
ドアーム式操縦装置を用い、これにより重量軽減や省ス
ペース化を図っている。しかしこの方式では、一定の操
縦コマンドを入力し続けるためには常にサイドアームに
力を加えておく必要があり、パイロットに与える負担が
大きかった。このため、トリム装置(いわゆる「ビープ
・トリム装置」)によって、定常的な操縦力を加えなく
ても入力を継続できるようにすることは有効である。
【0003】しかしながら、従来のビープ・トリム方式
は、図5に示すように、ビープ・トリムスイッチ入力信
号をビープ・トリムゲインKとして入力する簡単なリミ
ッタ付積分器としているため、図6に示すように、ビー
プ・トリム変化量はスイッチの操作時間に比例するもの
となっている。
【0004】このような従来のビープ・トリム装置で
は、(1)比較的大きな大まかなトリム修正は大きな作
動速度即ち単位時間当たりのビープ・トリム変化量を大
きくすることが望ましく、(2)小さな精密なトリム修
正は小さな作動速度で行うことが望ましい、というパイ
ロットの要請を満たすことができない。
【0005】なお、従来方式においても、スイッチの操
作時間を小さくすればいかなる精密なトリム修正も理論
上では可能であるが、実際にはパイロットによる最少操
作時間tmin (sec)に人間工学的な限界があるた
め、上記の如き要望が生ずる。例えば、フライト・シミ
ュレータを用いたパイロットによる操作試験の実測結果
では、パイロット又は操作軸の如何にかかわらず、t
min は略0.16secであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、ハードウェアを改修することな
く、簡単なソフトウェアの変更によって、小さな作動速
度と大きな作動速度との両方が得られるFBW航空機の
トリム装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、正方向入力時に1、負方向入力時に−1、
入力なしの時に0の値をとる入力手段からの入力信号u
を出力手段に入力し、該出力手段の出力を積分器によっ
て積分してFBW航空機の作動手段を作動させる信号を
与えるFBW航空機のトリム装置において、前記出力手
段は、トリム作動速度xを出力し、時定数をT、連続入
力時に漸近するトリムゲインをKとすると、前記トリム
作動速度xは、dx/dt=−Kx/T+Ku/Tで表
わされる第1式とx=|u|xで表わされる第2式とに
よって得られることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、上記の如き構成にするので、
出力手段において、第1式により、短い操作時間では小
さい操作速度即ち小さいトリム作動速度xが得られ、長
い時間の連続した操作では大きい操作速度即ち大きいト
リムゲインKが得られる。一方、第2式により、入力が
0になった時には、x=0とし、直ちにリセットされ信
号の行き過ぎが防止される。
【0009】
【実施例】図1は、実施例のトリム装置の構成を示す。
本体装置は、正方向入力時に1、負方向入力時に−1、
入力なしの時に0の値をとる入力手段としてのビープ・
トリムスイッチ1と、この入力信号uをトリム作動速度
xとして出力する出力手段であるビープ・フィルタ2
と、トリム作動速度xを積分してFBW航空機の作動手
段としてのアクチュエータ(例えば機体の姿勢制御等に
用いる)を作動させる出力yを発信する積分器としての
リミッタ付積分器3とを備えている。なお、本実施例で
積分器をリミッタ付にしているのは、安全のために信号
の上限を規制するためである。
【0010】ビープ・フィルタ2は、トリム作動速度x
を出力し、時定数をT、連続入力時に漸近するトリムゲ
インをKとすると、トリム作動速度xは、 dx/dt=−Kx/T+Ku/T−−−−−−−−(1) x=|u|x−−−−−−−−−−−−−−−−−−(2) で表わされる2つの式によって得られる。ここで、xは
アクチュエータ操作速度(単位は例えばmm/sec)
に相当し、Kは連続的な操作に対するゲイン(単位は例
えばmm/sec)で、Tは時定数(単位はsec)で
ある。
【0011】このようにビープ・フィルタ2をかけてか
らリミッタ付積分器3により出力するようにしたのは、
連続的に用いる大きな作動速度に影響を与えることな
く、操作時間の短い精密なビープ・トリム操作に対する
作動速度のみを小さくし、操作性を向上するためであ
る。即ち、一次遅れフィルタを意味する(1)式により
短時間操作時のトリム作動速度のみを小さくすると共
に、(2)式により入力が無くなったときに直ちにフィ
ルタ出力を0にし、スイッチング動作におけるビープ・
トリム作動後の行き過ぎを防止している。
【0012】従って、ビープ・フィルタ2においては、
入力信号uが0のときには、(2)式により直ちにx=
0の値にしてリセットするが、入力信号uが+1又は−
1のときには、xは(1)式によって与えられることに
なる。
【0013】例えば、正入力u=1の時に(1)式を解
くと、アクチュエータ操作速度xは、 x=K−Keー t/T −−−−(3) として与えられる。更に、リミッタ付積分器3からの出
力yであるビープ・トリム変化量ΔδBP(mm)は、
(3)式を時間tで積分して、 ΔδBP=Kt−KT(1−eー t/T )−−−(4) として与えられる。以上のようなビープ・フィルタ2及
びリミッタ付積分器における演算は、例えばコンピュー
タでソフトウェアにより容易に行わせることができる。
【0014】図2(a)乃至(c)は、入力信号uに対
するビープ・トリム作動速度x及びビープ・トリム変化
量yの従来との比較を示す図であり、本発明のものを実
線で示し、従来のものを破線で示している。即ち、本発
明によれば、短時間の操作ではゆるやかな出力が得られ
ると共に、連続入力時には大きな出力が得られ、入力を
0にしたときには(図のt1 、t2 )直ちにxが0にな
り、行き過ぎが防止される。
【0015】図3及び4は、上記の特性を更に明瞭にす
るために、式(3)及び(4)によって、t/Tを横軸
として、x/K及び従来方式の場合のビープ・トリム変
化量に対するΔδBPの比率即ちΔδBP/Ktを示す曲線
図である。
【0016】例えば、T=tmin /1.59とすれば、
最小操作時間に対するビープ・トリム変化量を従来の1
/2に抑えることができる(図4)。この場合でも、t
=2.30T(=1.44tmin )後には、作動速度は
従来の90%まで回復しており(図3)、大きなトリム
修正をするときにはほとんど影響を与えない。
【0017】この結果、従来より容易に精密なトリム設
定が可能になる。そして、サイドアーム式操縦装置の短
所を解消し、飛行制御装置による飛行増大効果が十分に
発揮され、ハンドリング・クオリティの向上が図られ
る。なお、このような効果は、フライト・シミュレータ
によるパイロット試験で実証されている。
【0018】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、出力手段
は、dx/dt=−Kx/T+Ku/Tで表わされる第
1式とx=|u|xで表わされる第2式とによって得ら
れるトリム作動速度xを出力するので、第1式により、
短い操作時間では小さい操作速度即ち小さいトリム作動
速度xが得られ、長い時間の連続した操作では大きい操
作速度即ち大きいトリムゲインKを得ることができ、更
に、第2式により、入力が0になった時には、x=0と
し、直ちにリセットして信号の行き過ぎを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のビープトリム装置の説明図である。
【図2】上記装置の入力信号uに対するトリム作動速度
x及び出力yの曲線図である。
【図3】上記装置の作動時間t/Tに対する作動速度比
x/Kの曲線図である。
【図4】上記装置の作動時間t/Tに対するビープ・ト
リム変化量比の曲線図である。
【図5】従来のビープトリム装置の説明図である。
【図6】上記装置の作動時間tに対するビープ・トリム
変化量ΔδBPの曲線図である。
【符号の説明】
1 ビープ・トリムスイッチ(入力手段) 2 ビープ・フィルタ(出力手段) 3 リミッタ付積分器(積分器)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 正方向入力時に1、負方向入力時に−
    1、入力なしの時に0の値をとる入力手段からの入力信
    号uを出力手段に入力し、該出力手段の出力を積分器に
    よって積分してFBW航空機の作動手段を作動させる信
    号を与えるFBW航空機のトリム装置において、 前記出力手段はトリム作動速度xを出力し、時定数を
    T、連続入力時に漸近するトリムゲインをKとすると、
    前記トリム作動速度xは、dx/dt=−Kx/T+K
    u/Tで表わされる第1式とx=|u|xで表わされる
    第2式とによって得られることを特徴とするFBW航空
    機のトリム装置。
JP17653091A 1991-07-17 1991-07-17 Fbw航空機のトリム装置 Expired - Lifetime JPH07112837B2 (ja)

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JPH0516891A true JPH0516891A (ja) 1993-01-26
JPH07112837B2 JPH07112837B2 (ja) 1995-12-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08258794A (ja) * 1995-03-28 1996-10-08 Komiyuuta Herikoputa Senshin Gijutsu Kenkyusho:Kk 多段式および連続式トリム装置
JP2014189068A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsubishi Aircraft Corp トリム調整装置、航空機、およびトリム調整方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08258794A (ja) * 1995-03-28 1996-10-08 Komiyuuta Herikoputa Senshin Gijutsu Kenkyusho:Kk 多段式および連続式トリム装置
JP2014189068A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsubishi Aircraft Corp トリム調整装置、航空機、およびトリム調整方法

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