JPH09254228A - 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 - Google Patents
二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品Info
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- JPH09254228A JPH09254228A JP8068629A JP6862996A JPH09254228A JP H09254228 A JPH09254228 A JP H09254228A JP 8068629 A JP8068629 A JP 8068629A JP 6862996 A JP6862996 A JP 6862996A JP H09254228 A JPH09254228 A JP H09254228A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】在来の製法は、一層の樹脂層を積層する構成で
ある。積層相互間の接着一体化の強度保持が十分でな
い、剥離の可能性があること、及び用途が限定されるこ
と、個別に口金を装備する構成では、装置の複雑化及び
コスト高を招来する。 【解決手段】 本発明は、ほぼ直交方向に配設した少な
くとも二台の押出し機１、２より異質の樹脂ペレットを
夫々押出し、前記押出し機の先端方向に到らしめ、当該
先端に於て前記異質の樹脂ペレットを溶解し、前記押出
し機の先端に設けた口金３に到らしめ、当該口金で前記
溶解樹脂原料を積層状態に形成した弾性材上層を備えた
二層樹脂成形品素材Ｗ02を順次押出成形し、この二層樹
脂成形品素材を冷却工程を介して弾性材上層を備えた二
層樹脂成形品帯体Ｗ01を成形し、この弾性材上層を備え
た二層樹脂成形品帯体を適宜寸法にカットして弾性材上
層を備えた二層樹脂成形品Ｗを連続押出し成形する製
法。
ある。積層相互間の接着一体化の強度保持が十分でな
い、剥離の可能性があること、及び用途が限定されるこ
と、個別に口金を装備する構成では、装置の複雑化及び
コスト高を招来する。 【解決手段】 本発明は、ほぼ直交方向に配設した少な
くとも二台の押出し機１、２より異質の樹脂ペレットを
夫々押出し、前記押出し機の先端方向に到らしめ、当該
先端に於て前記異質の樹脂ペレットを溶解し、前記押出
し機の先端に設けた口金３に到らしめ、当該口金で前記
溶解樹脂原料を積層状態に形成した弾性材上層を備えた
二層樹脂成形品素材Ｗ02を順次押出成形し、この二層樹
脂成形品素材を冷却工程を介して弾性材上層を備えた二
層樹脂成形品帯体Ｗ01を成形し、この弾性材上層を備え
た二層樹脂成形品帯体を適宜寸法にカットして弾性材上
層を備えた二層樹脂成形品Ｗを連続押出し成形する製
法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ペレットを用
いる二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気
弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法及び磁気
弾性材下層を備えた樹脂成形品に関する。
いる二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気
弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法及び磁気
弾性材下層を備えた樹脂成形品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、押出し機を利用して二層樹脂成形
品を連続して製造する方法としては適切な技術がなく、
通常、一層ずつを押出し機を利用して一層樹脂成形品を
製造した後、これらの各一層樹脂成形品を接着一体化す
る方法が知られている。しかし、工程及び装置等が複雑
となること、作業性が劣ること、等の問題がある。
品を連続して製造する方法としては適切な技術がなく、
通常、一層ずつを押出し機を利用して一層樹脂成形品を
製造した後、これらの各一層樹脂成形品を接着一体化す
る方法が知られている。しかし、工程及び装置等が複雑
となること、作業性が劣ること、等の問題がある。
【０００３】尚、二基の押出し機を利用して成形品を得
る製造方法としては、次のような技術文献が挙げられ
る。即ち、特開平１−１５０５３１号の自動車タイヤの
トレッドのための複数のゴム成分からなる成形帯状体を
製造する方法と単一ロールヘッド装置がある。この発明
は、それぞれ異なる混合物からなる個々の成分成形帯状
体が、回転するロールへ直接押出されて積層される、自
動車タイヤのトレッド、側方帯状体および内側ライナー
のための複数のゴム成分からなる成形帯状体を単一ロー
ルヘッド装置で製造する方法である。即ち、各押出し機
の各口金よりそれぞれ成分成形帯状体を成形し、これら
の成分成形帯状体を積層して完成した成形帯状体を製造
することを特徴とする。
る製造方法としては、次のような技術文献が挙げられ
る。即ち、特開平１−１５０５３１号の自動車タイヤの
トレッドのための複数のゴム成分からなる成形帯状体を
製造する方法と単一ロールヘッド装置がある。この発明
は、それぞれ異なる混合物からなる個々の成分成形帯状
体が、回転するロールへ直接押出されて積層される、自
動車タイヤのトレッド、側方帯状体および内側ライナー
のための複数のゴム成分からなる成形帯状体を単一ロー
ルヘッド装置で製造する方法である。即ち、各押出し機
の各口金よりそれぞれ成分成形帯状体を成形し、これら
の成分成形帯状体を積層して完成した成形帯状体を製造
することを特徴とする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平１−１５０
５３１号の発明は、複数のゴム成分からなる成形帯状体
を製造できる特徴を有する。しかし、この発明は、各押
出し機からそれぞれ個別に押出し成形された成分成形帯
状体を成形後ロールを利用して一体化する構成となって
いる。したがって、各積層相互間の接着一体化が所望す
る強度を保持せず、剥離の可能性があること、及び特に
接着一体化が強く所望される品物については採用できな
いこと、等の課題がある。また各押出し機は、それぞれ
個別に口金を装備していることから、装置の複雑化及び
コスト高を招来し、経済面で課題を残す。
５３１号の発明は、複数のゴム成分からなる成形帯状体
を製造できる特徴を有する。しかし、この発明は、各押
出し機からそれぞれ個別に押出し成形された成分成形帯
状体を成形後ロールを利用して一体化する構成となって
いる。したがって、各積層相互間の接着一体化が所望す
る強度を保持せず、剥離の可能性があること、及び特に
接着一体化が強く所望される品物については採用できな
いこと、等の課題がある。また各押出し機は、それぞれ
個別に口金を装備していることから、装置の複雑化及び
コスト高を招来し、経済面で課題を残す。
【０００５】また在来の磁性取付体（即ち、磁気性クリ
ップ、磁気性メモ挾み等）は、磁気層と硬質上層（硬質
表面）との組合せ構成であるので、耐折損性に劣るこ
と、緩衝性に欠けること、又はコスト高となり易いこ
と、等の課題がある。
ップ、磁気性メモ挾み等）は、磁気層と硬質上層（硬質
表面）との組合せ構成であるので、耐折損性に劣るこ
と、緩衝性に欠けること、又はコスト高となり易いこ
と、等の課題がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】先ず、本発明は、単一の
口金で二層樹脂成形品を簡易かつ確実に押出し成形する
ことを目的として、次の構成を採用する。
口金で二層樹脂成形品を簡易かつ確実に押出し成形する
ことを目的として、次の構成を採用する。
【０００７】即ち、本発明の二層樹脂成形品の製造方法
は、ほぼ直交方向に配設した少なくとも二台の押出し機
よりそれぞれ異質の樹脂ペレットを押出し、前記二台の
押出し機の先端方向に到らしめ、当該先端において前記
異質の樹脂ペレットを溶解して溶解樹脂原料を生成する
とするとともに、前記二台の押出し機の先端に設けた口
金に到らしめ、当該口金で前記溶解樹脂原料を積層状態
に形成した弾性材上層を備えた二層樹脂成形品素材を順
次押出成形し、この二層樹脂成形品素材を冷却工程を介
して弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を成形し、
この弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を適宜寸法
にカットして弾性材上層を備えた二層樹脂成形品とする
ことを特徴とする構成である。
は、ほぼ直交方向に配設した少なくとも二台の押出し機
よりそれぞれ異質の樹脂ペレットを押出し、前記二台の
押出し機の先端方向に到らしめ、当該先端において前記
異質の樹脂ペレットを溶解して溶解樹脂原料を生成する
とするとともに、前記二台の押出し機の先端に設けた口
金に到らしめ、当該口金で前記溶解樹脂原料を積層状態
に形成した弾性材上層を備えた二層樹脂成形品素材を順
次押出成形し、この二層樹脂成形品素材を冷却工程を介
して弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を成形し、
この弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を適宜寸法
にカットして弾性材上層を備えた二層樹脂成形品とする
ことを特徴とする構成である。
【０００８】次に、本発明は、単一の口金で磁気層を備
えた二層樹脂成形品を簡易かつ確実に押出し成形するこ
とを目的として、次の構成を採用する。
えた二層樹脂成形品を簡易かつ確実に押出し成形するこ
とを目的として、次の構成を採用する。
【０００９】即ち、本発明の弾性材上層及び磁気弾性材
下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法は、ほぼ直交方
向に配設した少なくとも二台の押出し機よりそれぞれ異
質の樹脂ペレットを押出し、前記二台の押出し機の先端
方向に到らしめ、当該先端において前記樹脂ペレット及
びフェライト粒子を含有する樹脂ペレットを溶解して溶
解樹脂原料を生成するとするとともに、前記二台の押出
し機の先端に設けた口金に到らしめ、当該口金で前記溶
解樹脂原料及びフェライト粒子を含有する溶解樹脂原料
を積層状態に形成した弾性材上層及びフェライト粒子を
含有する弾性材下層とでなる二層樹脂成形品素材を順次
押出成形し、この弾性材上層とフェライト粒子を含有す
る弾性材下層とでなる二層樹脂成形品素材を冷却工程を
介して弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂
成形品帯体を成形し、この弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層帯体を適宜寸法にカットして弾
性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備
えた二層樹脂成形品とすることを特徴とする構成であ
る。
下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法は、ほぼ直交方
向に配設した少なくとも二台の押出し機よりそれぞれ異
質の樹脂ペレットを押出し、前記二台の押出し機の先端
方向に到らしめ、当該先端において前記樹脂ペレット及
びフェライト粒子を含有する樹脂ペレットを溶解して溶
解樹脂原料を生成するとするとともに、前記二台の押出
し機の先端に設けた口金に到らしめ、当該口金で前記溶
解樹脂原料及びフェライト粒子を含有する溶解樹脂原料
を積層状態に形成した弾性材上層及びフェライト粒子を
含有する弾性材下層とでなる二層樹脂成形品素材を順次
押出成形し、この弾性材上層とフェライト粒子を含有す
る弾性材下層とでなる二層樹脂成形品素材を冷却工程を
介して弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂
成形品帯体を成形し、この弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層帯体を適宜寸法にカットして弾
性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備
えた二層樹脂成形品とすることを特徴とする構成であ
る。
【００１０】また本発明は、軽量で耐折損性の優れた磁
気弾性材下層を備えた樹脂成形品を提供することを目的
に次の構成を採用する。
気弾性材下層を備えた樹脂成形品を提供することを目的
に次の構成を採用する。
【００１１】即ち、本発明の磁気弾性材下層を備えた樹
脂成形品は、一面を樹脂ペレットを硬化形成してなる弾
性材上層で形成し、他面をフェライト粒子を有する樹脂
ペレットを硬化形成してなる磁気弾性材下層で形成し、
この磁気弾性材下層を弾性材上層でガードするととも
に、この磁気弾性材下層を金属性品物に磁着可能とした
構成である。
脂成形品は、一面を樹脂ペレットを硬化形成してなる弾
性材上層で形成し、他面をフェライト粒子を有する樹脂
ペレットを硬化形成してなる磁気弾性材下層で形成し、
この磁気弾性材下層を弾性材上層でガードするととも
に、この磁気弾性材下層を金属性品物に磁着可能とした
構成である。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１の押出し機の配設平面図の如
く、二基の押出し機（一例である。）のポッパーにそれ
ぞれ樹脂ペレット及びフェライト粒子を含有する樹脂ペ
レットを充填する。この各樹脂ペレットは押出し機の図
示しないスクリューにより順次先端に向かって搬送され
ていき、当該先端に設けたヒーターにより溶解され溶解
樹脂原料及びフェライト粒子を含有する溶解樹脂原料と
なる。この溶解樹脂原料等はその後口金に向って押し出
していき、当該口金内において前記溶解樹脂原料等は積
層され、弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性
材下層を備えた二層樹脂成形品素材として口金より押出
しされる。
く、二基の押出し機（一例である。）のポッパーにそれ
ぞれ樹脂ペレット及びフェライト粒子を含有する樹脂ペ
レットを充填する。この各樹脂ペレットは押出し機の図
示しないスクリューにより順次先端に向かって搬送され
ていき、当該先端に設けたヒーターにより溶解され溶解
樹脂原料及びフェライト粒子を含有する溶解樹脂原料と
なる。この溶解樹脂原料等はその後口金に向って押し出
していき、当該口金内において前記溶解樹脂原料等は積
層され、弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性
材下層を備えた二層樹脂成形品素材として口金より押出
しされる。
【００１３】この口金より押し出された弾性材上層及び
フェライト粒子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂
成形品素材は、その後、直ちに冷却装置により冷却固化
され弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体が構成され
る。この弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体は、引
張用搬送コンベアによりカッター装置に送られ、当該カ
ッター装置で所定の寸法に切断される。この切断された
弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品
素材は、磁気発生装置により磁化され弾性材上層及び磁
気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品（磁気成形品）が
製造される。
フェライト粒子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂
成形品素材は、その後、直ちに冷却装置により冷却固化
され弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体が構成され
る。この弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体は、引
張用搬送コンベアによりカッター装置に送られ、当該カ
ッター装置で所定の寸法に切断される。この切断された
弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品
素材は、磁気発生装置により磁化され弾性材上層及び磁
気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品（磁気成形品）が
製造される。
【００１４】以上のようにして製造された、磁気成形品
は通常の磁気クリップとして利用されるが、この際、軽
量であること及び弾性を備えていることから、例えば、
接触による怪我の発生回避、取扱い時の折損防止、又は
製造コストの低減化等に役立つ特徴を備える。
は通常の磁気クリップとして利用されるが、この際、軽
量であること及び弾性を備えていることから、例えば、
接触による怪我の発生回避、取扱い時の折損防止、又は
製造コストの低減化等に役立つ特徴を備える。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【００１６】本発明の製造方法に最適な、成形装置、具
体的には、押出し機を中心として説明すると、本発明で
は二基の押出し機１、２をほぼ直角方向（矢印で図示す
る。）に配設し、この押出し機１、２のホッパー１１
１、２１１に異質の樹脂ペレット（樹脂粒子、樹脂顆
粒、樹脂粉体、ゴム成分粒子等を云う。）をそれぞれ投
入する。この押出し機１、２に投入された樹脂ペレット
は図示しないスクリューにより順次口金３の方向に搬送
されていくとともに、この口金３の近傍に配備するヒー
ター１１２、２１２により溶解される。この溶解樹脂原
料が当該口金３内で所定の形状に形成されると同時に積
層されて、例えば、弾性材上層02が上で、他の弾性材下
層02’が下となった構成の弾性材上層を備えた二層樹脂
成形品素材Ｗ02が成形される。この弾性材上層を備えた
二層樹脂成形品素材Ｗ02は、その後、直ちに冷却装置４
により冷却固化され弾性材上層を備えた二層樹脂成形品
帯体Ｗ01が構成され、引張用搬送コンベア５によりカッ
ター装置６に送られ、当該カッター装置６で所定の寸法
に切断される。
体的には、押出し機を中心として説明すると、本発明で
は二基の押出し機１、２をほぼ直角方向（矢印で図示す
る。）に配設し、この押出し機１、２のホッパー１１
１、２１１に異質の樹脂ペレット（樹脂粒子、樹脂顆
粒、樹脂粉体、ゴム成分粒子等を云う。）をそれぞれ投
入する。この押出し機１、２に投入された樹脂ペレット
は図示しないスクリューにより順次口金３の方向に搬送
されていくとともに、この口金３の近傍に配備するヒー
ター１１２、２１２により溶解される。この溶解樹脂原
料が当該口金３内で所定の形状に形成されると同時に積
層されて、例えば、弾性材上層02が上で、他の弾性材下
層02’が下となった構成の弾性材上層を備えた二層樹脂
成形品素材Ｗ02が成形される。この弾性材上層を備えた
二層樹脂成形品素材Ｗ02は、その後、直ちに冷却装置４
により冷却固化され弾性材上層を備えた二層樹脂成形品
帯体Ｗ01が構成され、引張用搬送コンベア５によりカッ
ター装置６に送られ、当該カッター装置６で所定の寸法
に切断される。
【００１７】この製品は、弾性材上層を備えた二層樹脂
成形品Ｗ（以下、成形品Ｗとする。）として、緩衝材、
工事用敷物等として利用される。
成形品Ｗ（以下、成形品Ｗとする。）として、緩衝材、
工事用敷物等として利用される。
【００１８】尚、前記押出し機２のホッパー２１１にフ
ェライト粒子及び樹脂ペレットを投入する構成では、前
記と同様な操作により弾性材上層02が上で、他のフェラ
イト粒子を含有する弾性材下層02”が下となった構成の
弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を
備えた二層樹脂成形品素材Ｗ02’が成形される。この弾
性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備
えた二層樹脂成形品素材Ｗ02’は、その後、直ちに冷却
装置４により冷却固化され弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ
01’が構成され、引張用搬送コンベア５によりカッター
装置６に送られ、当該カッター装置６で所定の寸法に切
断される。この切断された弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ
01’は、磁気発生装置８により磁化され磁気弾性材下層
を備えた樹脂成形品Ｗ10’が製造される。この製品は、
磁石クリップ、金型の補助型材、又は緩衝材、工事用敷
物等として利用されるが、主として、磁石クリップとし
て利用され、軽量かつ弾性を有することから、在来の磁
石クリップに対して各種の有益性を備える。
ェライト粒子及び樹脂ペレットを投入する構成では、前
記と同様な操作により弾性材上層02が上で、他のフェラ
イト粒子を含有する弾性材下層02”が下となった構成の
弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を
備えた二層樹脂成形品素材Ｗ02’が成形される。この弾
性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備
えた二層樹脂成形品素材Ｗ02’は、その後、直ちに冷却
装置４により冷却固化され弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ
01’が構成され、引張用搬送コンベア５によりカッター
装置６に送られ、当該カッター装置６で所定の寸法に切
断される。この切断された弾性材上層及びフェライト粒
子を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ
01’は、磁気発生装置８により磁化され磁気弾性材下層
を備えた樹脂成形品Ｗ10’が製造される。この製品は、
磁石クリップ、金型の補助型材、又は緩衝材、工事用敷
物等として利用されるが、主として、磁石クリップとし
て利用され、軽量かつ弾性を有することから、在来の磁
石クリップに対して各種の有益性を備える。
【００１９】図中７は弾性材上層を備えた二層樹脂成形
品帯体Ｗ01又は弾性材上層及びフェライト粒子を含有す
る弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ01’を搬送
するコンベア装置である。尚、フェライト粒子と樹脂ペ
レット（前述の例も同じ）、例えば、塩化ビニール等の
樹脂粒子等の配合比率は適宜変更されるが、この例で
は、７０％と３０％として成形した実施例を示している
が、現実に十分製品としての利用価値及び効果があっ
た。
品帯体Ｗ01又は弾性材上層及びフェライト粒子を含有す
る弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体Ｗ01’を搬送
するコンベア装置である。尚、フェライト粒子と樹脂ペ
レット（前述の例も同じ）、例えば、塩化ビニール等の
樹脂粒子等の配合比率は適宜変更されるが、この例で
は、７０％と３０％として成形した実施例を示している
が、現実に十分製品としての利用価値及び効果があっ
た。
【００２０】尚、各例で上層又は下層と説明上で表現し
たが、必ずしも、この例に限定されない。また図８、図
１２の如く、弾性材上層02を曲面状、突状等として、例
えば、人、物に対する緩衝部材としての利用も可能であ
る。この利用の一例としては、取付け又は磁性を利用し
て物に取付け前述の如く、緩衝部材として利用する。更
に図９、図１３の如く、この曲面状の弾性材上層02の両
端を閉塞し、この密封空間にエア、ガス、液体等の緩衝
部材９を充填し、一層緩衝部材を向上させる構成にする
ことも可能である。その利用例は前述の図８等と同様に
考えられる。
たが、必ずしも、この例に限定されない。また図８、図
１２の如く、弾性材上層02を曲面状、突状等として、例
えば、人、物に対する緩衝部材としての利用も可能であ
る。この利用の一例としては、取付け又は磁性を利用し
て物に取付け前述の如く、緩衝部材として利用する。更
に図９、図１３の如く、この曲面状の弾性材上層02の両
端を閉塞し、この密封空間にエア、ガス、液体等の緩衝
部材９を充填し、一層緩衝部材を向上させる構成にする
ことも可能である。その利用例は前述の図８等と同様に
考えられる。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、少なくとも二基の押出し機及
び共通の口金を利用して弾性材上層を有する二層樹脂成
形品又は弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹
脂成形品を製造する製法であるので、強度的に優れた弾
性材上層を有する二層樹脂成形品又は弾性材上層及び磁
気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品を成形できるこ
と、及び迅速かつ簡便に押出し成形できること、等の効
果がある。
び共通の口金を利用して弾性材上層を有する二層樹脂成
形品又は弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹
脂成形品を製造する製法であるので、強度的に優れた弾
性材上層を有する二層樹脂成形品又は弾性材上層及び磁
気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品を成形できるこ
と、及び迅速かつ簡便に押出し成形できること、等の効
果がある。
【００２２】また本発明は、樹脂ペレットを硬化形成し
てなる弾性材上層と、フェライト粒子を有する樹脂ペレ
ットを硬化形成してなる磁気弾性材下層とで構成された
樹脂成形品であるので、軽量で耐折損性の優れた磁気弾
性材下層を備えた樹脂成形品を提供できること、又は磁
気弾性材下層を金属性品物に磁着脱して、例えば、磁気
性クリップ、磁気性メモ挾み等の止め具として利用でき
る有益性を有すること、等の効果を有する。
てなる弾性材上層と、フェライト粒子を有する樹脂ペレ
ットを硬化形成してなる磁気弾性材下層とで構成された
樹脂成形品であるので、軽量で耐折損性の優れた磁気弾
性材下層を備えた樹脂成形品を提供できること、又は磁
気弾性材下層を金属性品物に磁着脱して、例えば、磁気
性クリップ、磁気性メモ挾み等の止め具として利用でき
る有益性を有すること、等の効果を有する。
【図１】押出し機の配設状態の一例を説明する平面図で
ある。
ある。
【図２】押出し機の拡大側面図である。
【図３】本発明の全体を示す概念模式図である。
【図４】磁気発生装置の拡大斜視図である。
【図５】図１の口金の近傍を拡大して説明する要部斜視
図である。
図である。
【図６】図は弾性材上層を備えた二層樹脂成形品素材
と、弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体をそれぞれ
示しており、（１）は口金より押し出される弾性材上層
を備えた二層樹脂成形品素材を一部欠截して示す斜視
図、（２）は弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を
一部欠截して示す斜視図である。
と、弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体をそれぞれ
示しており、（１）は口金より押し出される弾性材上層
を備えた二層樹脂成形品素材を一部欠截して示す斜視
図、（２）は弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体を
一部欠截して示す斜視図である。
【図７】弾性材上層を備えた二層樹脂成形品を示す一部
欠截の斜視図である。
欠截の斜視図である。
【図８】弾性材上層を備えた二層樹脂成形品の他の例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図９】弾性材上層を備えた二層樹脂成形品のその他の
例を示す一部欠截の斜視図である。
例を示す一部欠截の斜視図である。
【図１０】図は弾性材上層及びフェライト粒子を含有す
る弾性材下層を備えた二層樹脂成形品素材と、弾性材上
層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体をそ
れぞれ示しており、（１）は口金より押し出される弾性
材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備え
た二層樹脂成形品素材を一部欠截して示す斜視図、
（２）は弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹
脂成形品帯体を一部欠截して示す斜視図である。
る弾性材下層を備えた二層樹脂成形品素材と、弾性材上
層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体をそ
れぞれ示しており、（１）は口金より押し出される弾性
材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層を備え
た二層樹脂成形品素材を一部欠截して示す斜視図、
（２）は弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹
脂成形品帯体を一部欠截して示す斜視図である。
【図１１】磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品を示す一
部欠截の斜視図である。
部欠截の斜視図である。
【図１２】磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の他
の例を示す斜視図である。
の例を示す斜視図である。
【図１３】磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品のそ
の他の例を示す一部欠截の斜視図である。
の他の例を示す一部欠截の斜視図である。
１ 押出し機 １１１ ホッパー １１２ ヒーター ２ 押出し機 ２１１ ホッパー ２１２ ヒーター ３ 口金 ４ 冷却装置 ５ 引張用搬送コンベア ６ カッター装置 ７ コンベア装置 ８ 磁気発生装置 ９ 緩衝部材 02 弾性材上層 02’ 弾性材下層 Ｗ02 弾性材上層を備えた二層樹脂成形品素材 Ｗ01 弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体 Ｗ 弾性材上層を備えた二層樹脂成形品 02” フェライト粒子を含有する弾性材下層 Ｗ02’ 弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾
性材下層を備えた二層樹脂成形品素材 Ｗ01’ 弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾
性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体 Ｗ’ 弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層
樹脂成形品 Ｗ10’ 磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品
性材下層を備えた二層樹脂成形品素材 Ｗ01’ 弾性材上層及びフェライト粒子を含有する弾
性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体 Ｗ’ 弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層
樹脂成形品 Ｗ10’ 磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品
Claims (3)
- 【請求項１】 ほぼ直交方向に配設した少なくとも二台
の押出し機よりそれぞれ異質の樹脂ペレットを押出し、
前記二台の押出し機の先端方向に到らしめ、当該先端に
おいて前記異質の樹脂ペレットを溶解して溶解樹脂原料
を生成するとするとともに、前記二台の押出し機の先端
に設けた口金に到らしめ、当該口金で前記溶解樹脂原料
を積層状態に形成した弾性材上層を備えた二層樹脂成形
品素材を順次押出成形し、この二層樹脂成形品素材を冷
却工程を介して弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体
を成形し、この弾性材上層を備えた二層樹脂成形品帯体
を適宜寸法にカットして弾性材上層を備えた二層樹脂成
形品とすることを特徴とする二層樹脂成形品の製造方
法。 - 【請求項２】 ほぼ直交方向に配設した少なくとも二台
の押出し機よりそれぞれ異質の樹脂ペレットを押出し、
前記二台の押出し機の先端方向に到らしめ、当該先端に
おいて前記樹脂ペレット及びフェライト粒子を含有する
樹脂ペレットを溶解して溶解樹脂原料を生成するとする
とともに、前記二台の押出し機の先端に設けた口金に到
らしめ、当該口金で前記溶解樹脂原料及びフェライト粒
子を含有する溶解樹脂原料を積層状態に形成した弾性材
上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層とでなる
二層樹脂成形品素材を順次押出成形し、この弾性材上層
とフェライト粒子を含有する弾性材下層とでなる二層樹
脂成形品素材を冷却工程を介して弾性材上層及び磁気弾
性材下層を備えた二層樹脂成形品帯体を成形し、この弾
性材上層及びフェライト粒子を含有する弾性材下層帯体
を適宜寸法にカットして弾性材上層及びフェライト粒子
を含有する弾性材下層を備えた二層樹脂成形品とするこ
とを特徴とする弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた
二層樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項３】 一面を樹脂ペレットを硬化形成してなる
弾性材上層で形成し、他面をフェライト粒子を有する樹
脂ペレットを硬化形成してなる磁気弾性材下層で形成
し、この磁気弾性材下層を弾性材上層でガードするとと
もに、この磁気弾性材下層を金属性品物に磁着可能とし
た磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8068629A JPH09254228A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8068629A JPH09254228A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09254228A true JPH09254228A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13379237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8068629A Pending JPH09254228A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 二層樹脂成形品の製造方法と、弾性材上層及び磁気弾性材下層を備えた二層樹脂成形品の製造方法と、磁気弾性材下層を備えた樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09254228A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6037975A (ja) * | 1983-08-10 | 1985-02-27 | Taiyo Hakko Kk | 夕顔ワイン |
| JPS61141458A (ja) * | 1984-12-14 | 1986-06-28 | Ricoh Co Ltd | 複写装置 |
| JPS6139131B2 (ja) * | 1977-05-31 | 1986-09-02 | Gen Motors Corp | |
| JPH02239006A (ja) * | 1989-03-10 | 1990-09-21 | Bando Chem Ind Ltd | コンベアベルト及びその製造方法 |
| JPH08207114A (ja) * | 1995-02-07 | 1996-08-13 | Sutatsufu:Kk | 磁気転移性を有する球状微粒子の製造方法 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8068629A patent/JPH09254228A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6139131B2 (ja) * | 1977-05-31 | 1986-09-02 | Gen Motors Corp | |
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