JPH0925361A - 難燃性ポリマー組成物およびその製造に有用なシアヌル酸とトリアジン化合物の塩 - Google Patents

難燃性ポリマー組成物およびその製造に有用なシアヌル酸とトリアジン化合物の塩

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JPH0925361A
JPH0925361A JP7289335A JP28933595A JPH0925361A JP H0925361 A JPH0925361 A JP H0925361A JP 7289335 A JP7289335 A JP 7289335A JP 28933595 A JP28933595 A JP 28933595A JP H0925361 A JPH0925361 A JP H0925361A
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Roberto Cipolli
ロベルト、チポーリ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】熱可塑性または弾性ポリマーを含んでいる難燃
性組成物の提供、ならびにトリアジン化合物の新規な
塩、およびその製造法を提供する。 【解決手段】熱可塑性または弾性ポリマー90〜40重
量部、リン酸またはホスホン酸アンモニウムまたはアミ
ンからなる群から選択される少なくとも1種類のリン化
合物6〜33重量部、および2個以上のトリアジン環を
含む2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン
の誘導体の1種類以上のシアヌル酸塩4〜27重量部、
を含んでなる、高難燃性を有するポリマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、トリアジン化合物の塩をリン酸
および/またはホスホン酸アンモニウムまたはアミンと
組み合わせて含む熱可塑性または弾性ポリマーを含んで
なる難燃性組成物に関する。更に、本発明は、トリアジ
ン化合物の新規な塩、およびその製造法に関する。ポリ
マーの燃焼性を減少させ、またはなくすための様々な解
決法が、当該技術分野で知られている。これらの解決法
の幾つかは、塩素化パラフィンワックスなどの部分的に
ハロゲン化した熱的に不安定な有機化合物と組み合わせ
たアンチモン、ビスマス又は砒素化合物を用いることに
基づいている。他の解決法は、発泡を引き起こすことが
できる物質の使用に基づいている。発泡性処方物は、一
般的にはポリマーと、少なくとも3種類の主要な添加剤
であって、本質的にリン化合物を含み、火炎と接触する
と、主としてポリホスホン酸からなる不透過性の半固形
状のガラス層を形成しかつ発泡過程を活性化することを
目的とするもの、窒素を含み、起泡剤として作用する第
二の添加剤、および炭素を含み、ポリマーと火炎との間
に絶縁性の起泡炭素層(木炭)を形成するための炭素供
与体として作用する第三の添加剤とを含んでいる。
【0002】この種の発泡性処方物の例は、下記のよう
な特許明細書に記載されている。ポリリン酸メラミン、
ペンタエリスリトールおよびアンモニウムを基剤とす
る、米国特許第3,810,862号明細書;シアヌル
酸メラミン、イソシアヌル酸およびポリリン酸アンモニ
ウムのヒドロキシアルキル誘導体を基剤とする、米国特
許第4,727,102号明細書;およびリンおよび窒
素の各種化合物、特にリン酸メラミン、ポリリン酸ペン
タエリスリトールおよびアンモニウムの組み合わせを基
剤とする、特許出願WO85/05626号明細書。更
に最近の処方物は、有機または無機のリン化合物、およ
び含窒素有機化合物、一般的には尿素、メラミンまたは
ジシアンジアミドとホルムアルデヒドとの縮合によって
得られるアミノプラスト樹脂を含んでいる。2種類の添
加剤を含む処方物の例は、1,3,5−トリアジンおよ
びポリリン酸アンモニウムのオリゴマー性誘導体を基剤
とする、米国特許第4,504,610号明細書、およ
びポリリン酸アンモニウム、およびベンジルグアナミン
およびアルデヒドと各種の窒素化した環状化合物との反
応生成物、特にベンジルグアナミン−ホルムアルデヒド
コポリマーからなる群から選択される有機化合物を基剤
とする、欧州特許第14,463号明細書に記載されて
いる。米国特許第4,201,705号明細書に記載さ
れているように、有機分子に窒素およびリンを両方共含
む単一組成の添加剤を有する難燃性組成物を有すること
もできる。これら発泡性の難燃系は、これらを含むポリ
マーに、火炎にさらす時に炭素残渣を形成する特性を付
与する。この種の難燃系は、下記のような多くの利点を
有する。すなわち、ポリマーを取り扱う機械に腐食が見
られない。金属化合物やハロゲン化炭化水素を含む系に
比して煙の発生が少ない。とりわけ、添加剤の総量が少
ない量で、ポリマーに十分な難燃特性を付与することが
でき、従って、ポリマーの物性が過度に変性することが
ない。
【0003】2個以上のトリアジン環を含む2,4,6
−トリアミノ−1,3,5−トリアジンの誘導体をシア
ヌル酸で塩形成することによって得られる新規な窒素化
合物を用いると、ポリマーに高難燃性を付与することが
できることを見いだした。上記のように、各種のポリマ
ー、具体的にはポリオレフィンの発泡性処方物における
共添加剤としての2,4,6−トリアミノ−1,3,5
−トリアジンシアヌレート(メラミン)が、当該技術分
野で知られている(米国特許第4,727,102号明
細書)。しかしながら、難燃作用を有するには、処方物
は含リン添加剤だけでなく、絶縁性炭素層(木炭)の形
成に必要な炭素を含む成分、例えばイソシアヌル酸のヒ
ドロキシアルキル誘導体も含まなければならない。一
方、2個以上のトリアジン環を含む2,4,6−トリア
ミノ−1,3,5−トリアジンの特定の誘導体のシアヌ
ル酸塩は、含リン成分を用いることによって、熱酸化に
関して良好な熱安定性を特徴とする発泡性ポリマー組成
物を得ることができ、しかもポリマー組成物を有用な製
品へ転換する際にこのような転換を既知の技術での温度
と比較して高温で行なうことができることを見いだし
た。
【0004】公開欧州特許出願第415,371号明細
書に記載されているように、2個以上のトリアジン環を
含む2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン
の誘導体であって、そのシアヌル酸塩が本発明の難燃性
ポリマー組成物に含まれている誘導体は、リン酸および
/またはホスホン酸アンモニウムまたはアミンと一緒に
なって、それらを含むポリマーに優れた難燃特性を付与
する。しかしながら、これらの添加剤は熱安定性がよく
ない。熱重量分析(T.G.A.)によって示すことが
できるように、これらは加熱により減量する。しかしな
がら、本発明のシアヌル酸塩を含むポリマー組成物は、
高度の難燃性と共に熱安定性が向上しているが、このシ
アヌル酸塩が優れた熱安定性を示すからである。従っ
て、それらを含むポリマー組成物に高温加工操作を施し
た後でも、これらは高難燃性を保持するのである。更
に、本発明のシアヌル酸塩は、それを製造するのに用い
るトリアジン誘導体と比較して、水に完全に不溶性であ
る。更に、燃焼の際には、本発明のポリマー組成物は、
煙の発生が極めて少なく、暗くないという利点を有す
る。公開欧州特許出願第545,496号明細書には、
トリアジン環を1個だけ含む2,4,6−トリアミノ−
1,3,5−トリアジンの誘導体のシアヌル酸塩を含む
難燃性組成物が記載されている。しかしながら、本発明
の組成物は、この欧州特許出願明細書に記載の組成物に
比較して、難燃性添加剤が同じ含量では酸素指数が高
い。
【0005】本発明は、(a) 熱可塑性または弾性ポリ
マー90〜40重量%、(b) リン酸またはホスホン酸
アンモニウムおよびアミンからなる群から選択される少
なくとも1種類のリン化合物6〜33重量部、好ましく
は8〜30重量部、および(c) 2個以上のトリアジン
環を含む2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリア
ジンの誘導体の少なくとも1種類のシアヌル酸塩であっ
て、下記の一般式(I) を有するもの4〜27重量部、好
ましくは5〜20重量部を含んでなる、難燃性ポリマー
組成物を提供する。
【化29】 式中、nは1〜7、好ましくは1〜3の整数であり、R
〜Rの基は同一であるか、または異なるものであり、
かつ各トリアジン環により異なることもでき、H;C
〜C18アルキル;C〜Cアルケニル;場合によって
はC〜Cヒドロキシルまたはヒドロキシアルキル官
能基で置換されているC〜C16シクロアルキルまたは
アルキルシクロアルキル;
【化30】 であり、但し、m=1〜7、好ましくは1〜3の整数、
p=1〜5の整数、R=H、C〜Cアルキル、好
ましくはHまたはC〜Cアルキル、特にmが1〜3
であるときには、C〜Cアルケニル、 −[−C2q−]−O−R (式中、qは1〜4の整数であり、RはH、C〜C
アルキル、C〜C12シクロアルキルまたはC〜C
12アルキルシクロアルキル)であり、R基は、同一で
もまたは異なっていてもよく、H、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルケニル、C〜C12シクロアルキ
ル、C〜C12アルキルシクロアルキル、C〜C
ドロキシアルキルであるか、または、基 が、窒素原子によってアルキル鎖−CH[C2p
に結合しかつ場合によっては好ましくはO、SおよびN
から選択される別のヘテロ原子を有する複素環式基で置
換されており、または一般式(I) において、基 の少なくとも1個が、窒素原子によってトリアジン環に
結合しかつ場合によっては別のヘテロ原子を有する複素
環式基で置換されており、aは0または1であり、bは
0または1〜5の整数であり、Rは、H、または
【化31】 であり、かつ各反復単位において異なることができ、b
が0であるときには、Zは、下記の式II〜XIから選ばれ
る2価の基であり、
【化32】 (式中、R基は、同一でもまたは異なっていてもよ
く、HまたはC〜Cアルキルである)、
【化33】 (式中、rは2〜14の整数であり、Rは、H、C
〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜C
ドロキシアルキルである)、
【化34】 (式中、sは2〜5の整数であり、tは1〜3の整数で
ある)、
【化35】 (式中、Xは、C−C直接結合、O、S、S−S、S
O、SO、NH、NHSO、NHCO、N=N、ま
たはCHであり、R10は、H、ヒドロキシル、C
アルキル、またはC〜Cアルコキシルであ
る)、
【化36】 (式中、Aは、飽和または不飽和環である)
【化37】 および
【化38】 (式中、sは前記で定義した通りである)、bが1〜5
の整数であるときには、基
【化39】 は、下記の式XII またはXIIIの一つを有する。
【化40】 (式中、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、
cは、1〜5の整数であり、sは、同一でもまたは異な
っていてもよく、前記で定義した通りである)
【化41】 (式中、R11は、前記で定義した通りであり、wは、2
〜4の整数であり、dは、1または2である)。
【0006】一般式(I) には、R、R、R、および
がそれぞれのトリアジン環上で異なる意味を有する
ことができるという意味において、非対称構造を有する
化合物も包含される。更に、本発明は、一般式(I) を有
する塩であって、R〜Rの基がHであるとき、Zは式
(II)または(XI)の二価基または式(XIII)の多価基である
ものを包含する。一般式(I) におけるR〜Rの基の例
は、次のようなものである。メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、t−
ヘキシル、オクチル、t−オクチル、デシル、ドデシ
ル、オクタデシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、
イソブテニル、ヘキセニル、オクテニル、シクロヘキシ
ル、プロピルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、
デシルシクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、ヒ
ドロキシエチルシクロヘキシル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、3
−ヒドロキシペンチル、5−ヒドロキシペンチル、6−
ヒドロキシヘキシル、3−ヒドロキシ−2,5−ジメチ
ルヘキシル、7−ヒドロキシヘプチル、7−ヒドロキシ
オクチル、2−メトキシエチル、2−メトキシプロピ
ル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、6−
メトキシヘキシル、7−メトキシヘプチル、7−メトキ
シオクチル、2−エトキシエチル、3−エトキシプロピ
ル、4−エトキシブチル、3−プロポキシプロピル、3
−ブトキシプロピル、4−ブトキシブチル、4−イソブ
トキシブチル、5−プロポキシペンチル、2−シクロヘ
キシルオキシエチル、2−エテニルオキシエチル、2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチル、3−(N,N−ジ
メチルアミノ)プロピル、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ブチル、5−(N,N−ジメチルアミノ)ペンチ
ル、4−(N,N−ジエチルアミノ)ブチル、5−ジメ
チルアミノ)ペンチル、5−(N,N−ジイソプロピル
アミノ)ペンチル、3−(N−エチルアミノ)プロピ
ル、4−(N−メチルアミノ)ブチル、4−(N,N−
ジプロピルアミノ)ブチル、2−(N,N−ジイソプロ
ピルアミノ)エチル、6−(N−ヘキセニルアミノ)ヘ
キシル、2−(N−エテニルアミノ)エチル、2−(N
−シクロヘキシルアミノ)エチル、2−(N−2−ヒド
ロキシエチルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル、6−(N−プロピルアミノ)ヘキシル。
【0007】基 を置換することができる複素環式基の例は、下記のよう
なものである。アジリジニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニ
ル、4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニ
ル、2−メチルピペラジニル、2,5−ジメチルピペラ
ジニル、2,3,5,6−テトラメチルピペラジニル、
2,2,5,5−テトラメチルピペラジニル、2−エチ
ルピペラジニル、2,5−ジエチルピペラジニル。基 を置換することができる複素環式基の例は、下記のよう
なものである。アジリジニル、ピロリジニル、ピペリジ
ニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニ
ル、4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニ
ル。
【0008】−Z−で表される二価基の例は、下記のジ
アミン化合物のそれぞれのアミノ基から水素原子の1個
を取り去ることによって誘導されるものである。ピペラ
ジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラ
ジン、2,3,5,6−テトラメチルピペラジン、2−
エチルピペラジン、2,5−ジエチルピペラジン、1,
2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,
4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,
6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオクタン、
1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカ
ン、N,N′−ジメチル−1,2−ジアミノエタン、N
−メチル−1,3−ジアミノプロパン、N−エチル−
1,2−ジアミノエタン、N−イソプロピル−1,2−
ジアミノエタン、N−(2−ヒドロキシエチル)−1,
2−ジアミノエタン、N,N′−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)−1,2−ジアミノエタン、N−(2−ヒドロ
キシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−ヘキセ
ニル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N′−ジエチル
−1,4−ジアミノ−2−ブテン、2,5−ジアミノ−
3−ヘキセン、2−アミノエチルエーテル、(2−アミ
ノエトキシ)メチルエーテル、1,2−ビス(2−アミ
ノエトキシ)エタン、1,3−ジアミノベンゼン、1,
4−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、
2,4−ジアミノアニゾール、2,4−ジアミノフェノ
ール、4−アミノフェニルエーテル、4,4′−メチレ
ンジアニリン、4,4′−ジアミノベンズアニリド、
3,3′−ジアミノジフェニルスルホン(3−アミノフ
ェニルスルホンとも呼ばれる)、4,4′−ジアミノジ
フェニルスルホン(4−アミノフェニルスルホンとも呼
ばれる)、4,4′−ジアミノフェニルスルホキシド
(4−アミノフェニルスルホキシドとも呼ばれる)、4
−アミノフェニルジスルフィド、1,3−ビス(アミノ
メチル)ベンゼン、1,4−ビス(アミノメチル)ベン
ゼン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
1,8−ジアミノ−p−メタン、1,4−ビス(2−ア
ミノエチル)ピペラジン、1,4−ビス(3−アミノプ
ロピル)ピペラジン、1,4−ビス(4−アミノブチ
ル)ピペラジン、1,4−ビス(5−アミノペンチル)
ピペラジン。
【0009】多価基
【化42】 の例は、下記のポリアミン化合物のそれぞれ反応したア
ミン基から水素原子を取り去ることによって誘導される
ものである。ビス(2−アミノエチル)アミン、ビス
(3−アミノプロピル)アミン、ビス(4−アミノブチ
ル)アミン、ビス(5−アミノペンチル)アミン、ビス
[2−(N−メチルアミノ)エチル]アミン、2−N−
ブチル−ビス(2−アミノエチル)アミン、ビス[3−
(N−メチルアミノ)プロピル]アミン、N−(3−ア
ミノプロピル)−1,4−ジアミノブタン、N−(3−
アミノプロピル)−1,5−ジアミノペンタン、N−
(4−アミノブチル)−1,5−ジアミノペンタン、ト
リス(2−アミノエチル)アミン、トリス(3−アミノ
プロピル)アミン、トリス(4−アミノブチル)アミ
ン、トリス[2−(N−エチルアミノ)エチル]アミ
ン、N,N′−ビス(2−アミノエチル)−1,2−ジ
アミノエタン、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)
−1,3−ジアミノプロパン、N,N′−ビス(2−ア
ミノエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N,N′−
ビス(3−アミノプロピル)−1,2−ジアミノエタ
ン、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)−1,4−
ジアミノブタン、ビス[2−(2−アミノエチル)アミ
ノエチル]アミン、N,N′−ビス[2−(2−アミノ
エチル)アミノエチル]−1,2−ジアミノエタン、
N,N′−ビス[3−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピル]−1,2−ジアミノエタン、N,N,N′,N′
−テトラキス(2−アミノエチル)−1,2−ジアミノ
エタン。式(I) に包含される具体的な化合物は、本明細
書に記載される実施例に開示される。
【0010】一般式(I) のシアヌル酸塩は、好ましくは
適当な溶媒(例えば、水、メチルアルコール、エチルア
ルコールおよびアセトニトリルなど)の存在下で、0℃
から用いた溶媒の沸点までの温度で、一般式(XIV)
【化43】 (式中、置換基R、R、R、R、R、および基
【化44】 は、前記で定義した通りである)を有する2,4,6−
トリアミノ−1,3,5−トリアジンの対応する誘導体
1モルを、シアヌル酸nモル(但し、nは、式(I) で定
義した通りである)と反応させることによって合成する
ことができる。この様にして形成されるシアヌル酸塩生
成物は、濾過によりまたは溶媒を留去することによっ
て、反応混合物から容易に分離できる。通常は、一般式
(I) のシアヌル酸塩は、白色結晶性粉末として得られ、
これはそれ以上精製することなく難燃性ポリマー組成物
に用いることができる。
【0011】一般式(XIV) の誘導体は既知であり、これ
らは公開欧州特許出願第415,371号明細書に記載
の方法に従って容易に合成できる。特に好ましいもの
は、一般式(I) の化合物において、基 の少なくとも1個がNH基であるものである。好まし
いリン酸塩は、一般式(NHn+2 3n+1のポリ
リン酸アンモニウムであって、この式におけるnが2以
上の整数であるものであり、好ましくはポリリン酸塩の
分子量が十分に大きくて、水への水溶性が低いものでな
ければならない。例としては、nは2〜500の範囲で
あるものが好ましい。nが十分に大きな数であり、好ま
しくは50〜500の範囲にある前記式を有するポリリ
ン酸塩の組成は、基本的にはメタリン酸塩(NHPO
に相当するものである。前記ポリリン酸塩の例
は、Hoechst から「Exolit 422」として販売
され、組成(NHPOを有し、nが50より大
きいものである。もう一つの例は、Monsanto Chemical
から「Phos−Chek P/40」として販売さ
れ、同様な組成を有する生成物である。特に、水への溶
解度が低いことにより、満足な結果を生じるもう一つの
リン酸塩は、Hoechst から「Exolit 462」と
して販売されており、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂
にマイクロカプセル化されたExolit 422を含
んでなるものである。
【0012】他の用いることができるリン酸塩は、リン
酸ジメチルアンモニウムおよびジエチルアンモニウム、
リン酸エチレンジアミン、およびオルト−またはピロリ
ン酸メラミンなどのようなアミンから誘導されるもので
ある。例えば、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、
2−ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、
プロパン−1,2,3−トリホスホン酸、メチルホスホ
ン酸、エチルホスホン酸、n−プロピルホスホン酸、n
−ブチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、1−アミノ
エタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン
−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシドデカン−
1,1−ジホスホン酸、ホスホノ酢酸、2−ホスホノプ
ロピオン酸、2−ホスホノプロピオン酸、2−ホスホノ
酪酸、4−ホスホノ酪酸、アミノトリス(メチレンホス
ホン酸)、エチレンジアミノテトラ(メチレンホスホン
酸)、ヘキサメチレンジアミノテトラ(メチレンホスホ
ン酸)、ジエチレントリアミノペンタ(メチレンホスホ
ン酸)などのようなモノ−およびポリホスホン酸から誘
導される(モノまたはポリ置換)ホスホン酸アンモニウ
ムを用いると、最適な結果が得られる。
【0013】本発明のポリマー組成物に用いることがで
きる好ましいポリマーとしては、一般式R−CH=CH
(式中、Rは、H、C〜CアルキルまたはC
アリール基、好ましくはフェニルである)のオレフ
ィンのポリマーまたはコポリマーが挙げられ、特に 1. アイソタクチック指数が80より大きいポリプロ
ピレン、 2. 高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LD
PE)、 3. 少量(特に20重量%まで)のエチレン、他のC
〜Cα−オレフィン、例えば1−ブテン、1−ヘキ
セン、1−オクテンおよび4−メチル−1−ペンテン、
またはエチレンとC〜Cα−オレフィンとの混合物
を含む結晶性プロピレンコポリマー、 4. (A) プロピレンまたは(3) 項のコポリマーから
なる結晶性ホモポリマー画分、および(B) エチレンと
〜Cα−オレフィン、および場合によっては少量
のジエンとの弾性コポリマーを含んでなるコポリマー画
分を含んでなる異種相性(heterophasic)オレフィンポリ
マー組成物、 5. エチレン、C〜Cα−オレフィン、好ましく
はプロピレンおよび1−ブテンから選択されるもの、お
よび場合によっては少量のジエンの弾性コポリマーが挙
げられる。
【0014】前記弾性コポリマーに最も普通に用いられ
るジエンの例は、ブタジエン、エチリデン−ノルボルネ
ン、および1,4−ヘキサジエンである。これらのジエ
ンは、含まれているときには、典型的には弾性コポリマ
ーの重量に対して0.5〜10重量%の量である。式R
−CH=CH(式中、Rはアリールである)のオレフ
ィンポリマーのうち、好ましいものは、「結晶性」で耐
衝撃性のポリスチレンである。普通に用いられるポリマ
ーの他の例は、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン(ABS)およびスチレン/アクリロニトリル(SA
N)コポリマー、ポリウレタン(ポリエステルおよびポ
リエーテル)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、およびポリアミドである。本発明
の難燃性ポリマー組成物は、既知の方法に従って製造す
ることができる。例えば、一つの方法では、リン酸およ
び/またはホスホン酸アンモニウムまたはアミンを、一
般式(I) の1種類以上の化合物と十分に混合し、最後に
粉砕して、好ましくは直径が70マイクロメートル未満
の粒子とする。この混合物をターボミキサー中のポリマ
ーに加えて、均質なブレンドを形成させた後、これを押
し出して、ペレット化する。このようにして得られた生
成物は、任意の既知の成型技術によって各種の製品に転
換することができる。
【0015】本発明の難燃性添加剤は、難燃性塗料に用
いるのに好適である。実施例によって例示されないが、
同様に本発明の難燃性ポリマー組成物に用いるのに好適
な一般式(I) を有する化合物は、表1に記載したもので
あり、Rが存在するときには、これは、式
【化45】 のトリアジン環化合物である。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0016】下記の実施例は、本発明の具体的態様を例
示するものであるが、発明を制限するものではない。一
般式(XIV) の誘導体とシアヌル酸との塩形成反応は、I
R PerkinElmer 580B回折格子型分光
光度計にて行ったIR分光光度分析によって確かめる。
実際に、最適の対照サインは、トリアジン環の面外変形
に関する吸収帯であることが観察されており、この吸収
帯は未摂動環では約830〜800cm-1に位置し、ア
ミノ基上で塩形成した環では796〜760cm-1に位
置する。
【0017】例1 攪拌機、温度計、供給漏斗、還流冷却器および冷却槽を
備えた3リットルの反応装置に、シアヌル酸塩化物18
4.5gおよび塩化メチレン1300mlを導入する。
外側を冷却しながら、同時に、反応装置のpHを5〜
7、温度を0〜3℃に保持しながら3時間かけて2−メ
トキシエチルアミン75gおよび水酸化ナトリウム40
gを水150mlに溶解したものを導入する。生成する
反応混合物を更に3時間0〜3℃の温度に保持した後、
水相を分離する。有機溶液を200mlずつの水で2回
処理し、いずれの場合も水相を分離する。塩化メチレン
を留去したところ、中間体(XV)
【化46】 217.5gが融点(m.p.)=73〜75℃および
塩素含量=31.68%(理論量:31.84%)を有
する白色結晶性粉末の形態で得られる。攪拌機、温度
計、供給漏斗、還流冷却器および加熱槽を備えた1リッ
トルの反応装置に、アセトン400mlおよび中間体(X
V)133.8gを導入する。内容物を、溶液が得られる
まで40℃に加熱しながら撹拌した後、30重量%のア
ンモニア溶液102gを温度を40℃に保持しながら3
0分間で加える。次に、溶液を45℃に加熱し、この温
度に4時間保持する。10℃まで冷却した後、生成物を
濾別し、フィルター上で冷水で洗浄する。100℃オー
ブンで乾燥した後、中間体(XVI)
【化47】 114gが、m.p.195〜197℃および塩素含量
17.18%(理論量17.44%)の白色結晶性粉末
として得られる。同じ1リットル反応装置に、キシレン
500ml、中間体(XVI) 81.4gおよびピペラジン
17.2gを導入する。生成する混合物を100℃に加
熱し、この温度で2時間保持する。水酸化ナトリウム1
6gを加え、反応装置の内容物を沸点まで加熱する。次
いで、この内容物を20時間還流し、周囲温度まで冷却
し、濾過する。フィルターケーキを水で数回洗浄した
後、乾燥する。中間体(XVII)
【化48】 74.2gが、m.p.212〜215℃の白色結晶性
の粉末として得られる。中間体(XV)、(XVI) および(XVI
I)の構造は、IR分光光度分析によって確かめた。同じ
1リットルの反応装置に、水500mlを導入し、攪拌
を行いながら中間体(XVII)84.0gおよびシアヌル酸
25.8gを導入する。反応装置の内容物を沸点まで加
熱し、16時間還流し、周囲温度まで冷却する。このよ
うにして形成した生成物を濾過し、フィルターケーキを
フィルター上で水で洗浄する。フィルターケーキを10
0℃のオーブンで乾燥することによって、生成物
【化49】 108.4gが、m.p.276〜280℃の白色結晶
性粉末として得られる。
【0018】例2 例1の同じ3リットル反応装置に、シアヌル酸塩化物1
84.5gおよび塩化メチレン1300mlを導入す
る。モルホリン87.2gを用いること以外は、例1に
記載した操作を行い、中間体(XVIII)
【化50】 230gが、m.p.155〜157℃および塩素含量
29.87%(理論量30.21%)の白色結晶性粉末
として得られる。例1と同じ装備の0.5リットル反応
装置に、30重量%のアンモニア溶液100g、水10
0mlおよび中間体(XVIII) 70.5gを導入する。反
応装置の内容物を50℃に加熱し、この温度で7時間保
持する。次に、反応混合物を周囲温度まで冷却し、濾過
し、フィルターケーキを水で数回洗浄する。乾燥後、中
間体(XIX)
【化51】 58gが、m.p.189〜191℃および塩素含量1
6.28%(理論量16.47%)の白色結晶性粉末と
して得られる。前記と同様の装備の1リットル反応装置
に、オルト−ジクロロベンゼン600ml、中間体(XI
X) 107.8gおよびエチレンジアミン15.0gを
導入する。反応装置の内容物を100℃に加熱し、この
温度で2時間保持する。次いで、水酸化ナトリウム20
gを加え、混合物を140℃まで16時間加熱した後、
これを周囲温度まで冷却し、濾過して、水で繰り返し洗
浄する。乾燥後、中間体(XX)
【化52】 99.8gが、m.p.=265〜268℃の白色結晶
性粉末として得られる。中間体(XVIII) 、(XIX) および
(XX)の構造は、IR分光光度分析によって確認した。同
じ1リットルの反応装置に、水450mlを導入し、攪
拌しながら、中間体(XX)62.7gおよびシアヌル酸1
9.4gを導入する。反応装置の内容物を沸点まで加熱
し、還流状態に18時間保持する。周囲温度まで冷却し
た後、このようにして形成された生成物を濾過し、フィ
ルターケーキを水で数回洗浄する。乾燥後、生成物
【化53】 81.4gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0019】例3 攪拌装置、温度計、供給漏斗、還流冷却器、および加熱
槽を備えた3リットル反応装置に、シアヌル酸塩化物1
84.5gおよびアセトン800mlを導入する。反応
装置の内容物を攪拌しながら40℃まで加熱して溶液を
生成させた後、温度を40℃に保持しながら、30重量
%のアンモニア溶液284gを1時間30分かけて加え
る。次に、生成する溶液を45℃に加熱して、この温度
で4時間保持する。周囲温度まで冷却した後、このよう
にして形成された生成物を濾過し、フィルターケーキを
水で数回洗浄する。真空下にて50〜60℃のオーブン
で乾燥した後、中間体(XXI)
【化54】 113gを、塩素含量が24.2%(理論量24.4
%)の白色結晶性粉末として得られる。上記と同様の装
備を有する1リットルの反応装置に、キシレン400m
l、中間体(XXI) 58.2g、およびピペラジン17.
2gを導入する。反応装置の内容物を100℃まで加熱
し、この温度に2時間保持する。次に、固形水酸化ナト
リウム16gを加え、内容物を沸点まで加熱する。これ
を還流状態で約20時間保持した後、周囲温度に冷却
し、濾過する。フィルターケーキを次に水で数回洗浄
し、乾燥すると、中間体(XXII)
【化55】 54.2gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。中間体(XXI) および(XXII)の構造は、I
R分光光度分析によって確認した。上記と同じ装備の1
リットルの反応装置に、水450mlを導入し、攪拌し
ながら、中間体(XXII)45.6gおよびシアヌル酸1
9.4gを導入する。混合物を沸点まで加熱し、還流状
態に16時間保持する。次いで、周囲温度まで冷却した
後、このようにして形成された生成物を濾過し、フィル
ターケーキを水で数回洗浄する。フィルターケーキをオ
ーブン中で100℃で乾燥した後、生成物
【化56】 63.4gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0020】例4 例1と同様に装備した1リットル反応装置に、水450
ml、中間体(XVI)91.6gを導入し、攪拌しながら
トリス(2−アミノエチル)アミン21.9gを導入す
る。混合物を80℃に加熱し、この温度に3時間保持す
る。次いで、水酸化ナトリウム18gを水30cm
溶解したものを加え、反応装置の内容物を沸点まで加熱
する。これを還流状態で16時間保持した後、10℃ま
で冷却し、このようにして形成された生成物を濾過し
て、フィルターケーキを冷水で数回洗浄する。フィルタ
ーケーキをオーブン中で100℃で乾燥すると、中間体
(XXIII)
【化57】 85.4gが、m.p.190〜195℃の白色結晶性
粉末として得られる。中間体(XXIII) の構造は、IR分
光光度分析によって確認した。同じ1リットルの反応装
置に、水600mlを導入し、攪拌しながら中間体(XXI
II) 64.7gおよびシアヌル酸25.8gを加える。
混合物を沸点まで加熱し、還流状態で18時間保持す
る。生成物を濾過して、洗浄し、例1と同様にして乾燥
すると、生成物
【化58】 88.7gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0021】例5 例1と同様の装備を有する1リットル反応装置に、キシ
レン500ml、中間体(XIX) 86.2gおよびテトラ
エチレンペンタアミン15.1gを導入する。混合物を
80℃まで加熱し、この温度で2時間保持する。次に、
水酸化ナトリウム16gを加え、温度を110℃に上げ
る。混合物を110℃で18時間保持した後、周囲温度
まで冷却し、形成された生成物を濾過して、フィルター
上で多量の水で洗浄する。フィルターケーキをオーブン
中で100℃で乾燥すると、中間体(XXIV)
【化59】 82.6gが、m.p.178〜183℃の白色結晶性
粉末として得られる。中間体(XXIV)の構造は、IR分光
光度分析によって確認した。同じ1リットルの反応装置
に、水500mlを導入し、攪拌しながら、中間体(XXI
V)65.0gおよびシアヌル酸23.2gを導入する。
反応混合物を沸点まで加熱し、還流状態に18時間保持
する。次いで、周囲温度まで冷却した後、このようにし
て形成された生成物を濾過し、フィルターケーキを水で
数回洗浄する。フィルターケーキをオーブン中で100
℃で乾燥すると、生成物
【化60】 87.1gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0022】例6 前記例と同じ1リットルの反応装置に、水400mlを
導入し、攪拌しながら、中間体(XIX) 86.2gおよび
ジエチレントリアミン20.6gを導入する。混合物を
80℃まで2時間加熱した後、水酸化ナトリウム16g
を水30mlに溶解したものを加え、反応装置の内容物
の温度を沸点まで上げる。内容物を還流状態に約14時
間保持した後、冷却し、濾過して、前記例に記載した通
りに洗浄して乾燥すると、中間体(XXV)
【化61】 86.2gが、m.p.198〜201℃の白色結晶性
粉末として得られる。同じ1リットルの反応装置に、水
600mlを導入し、攪拌しながら、中間体(XXV) 6
9.1gおよびシアヌル酸19.4gを導入する。反応
装置の内容物を沸点まで加熱し、還流状態に12時間保
持した後、上記例に記載したのと同様に冷却し、濾過し
て、洗浄および乾燥すると、生成物
【化62】 86.8gが、m.p.206〜209℃の白色結晶性
粉末として得られる。
【0023】例7 例1と同様の装備を有する1リットル反応装置に、水5
00mlを導入し、攪拌を行いながら、トリス(2−ア
ミノエチル)アミン29.2gおよび中間体(XXI) 8
7.3gを導入する。反応装置の内容物を50℃に加熱
し、この温度で1時間保持する。次に、水酸化ナトリウ
ム24.0gを水50mlに溶解したものを3時間かけ
て加え、同時に混合物の温度を沸点まで上げる。反応装
置の内容物を還流状態に約10時間保持した後、周囲温
度まで冷却し、濾過する。フィルターケーキを水で数回
洗浄して、乾燥すると、中間体(XXVI)
【化63】 89.4gが、m.p.125〜130℃の白色結晶性
粉末として得られる。中間体(XXVI)の構造は、IR分光
光度分析によって確認した。同じ1リットルの反応装置
に、水600mlを導入し、攪拌しながら、中間体(XXV
I)47.3gおよびシアヌル酸38.7gを導入する。
内容物を沸点まで加熱し、還流状態に18時間保持した
後、前例に記載したのと同様にして冷却し、濾過して、
洗浄し、乾燥すると、生成物
【化64】 85.2gが、m.p.>300℃の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0024】例8〜11 表2に記載した一般式(I) のシアヌル酸塩生成物であっ
て、全てm.p.が300℃を上回るものは、例1〜7
の一般的操作法に従って操作することによって合成され
る。
【表8】 表3表3には、本発明の例1、3、6および10のシア
ヌル酸塩を、これらのシアヌル酸塩に対応する2,4,
6−トリアミノ−1,3,5−トリアジンの誘導体と比
較した熱重量分析(T.G.A.)の結果が示されてい
る。これらの誘導体は一般式のものであるので、表3で
は単に(XIV) として表している。前記生成物の熱安定性
は、温度の上昇による重量損を評価することによって決
定された。空気流量5リットル/時、加熱勾配20℃/
分、温度範囲20〜600℃、および生成物の量が約1
0mgで操作したDU PONT 951−9900型
熱天秤を用いて、上昇温度による重量損を測定した。表
3のデーターは、本発明のシアヌル酸塩は、それを製造
した2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン
誘導体よりもかなり大きな熱安定性を有することを示し
ている。
【表9】
【0025】例12〜33 表4および5には、前記例に従って製造した一般式(I)
の塩を含むポリマー組成物の難燃性試験のデーターが記
載されている。小さな3mm厚みのプレート形状の試験
片は、MOOREプレートプレスで粒状ポリマーおよび
添加剤のブレンドを40気圧の圧力で7分間成型するこ
とによって製造した。試験片の難燃水準は、プレートに
ついて、Stanton Redcroft装置で酸素
指数(ASTM D−2863/77に準ずるL.O.
I.)を測定し、また、被試験材料をUL94規則(米
国のUnderwriters Laboratories によって発行)に準じ
て94 V−0、94 V−1および94 V−2の3
水準の一つに分類することができる垂直燃焼試験によっ
て測定した。表4には、メルトフローレート(ASTM
D−1238)が12であり、沸騰n−ヘプタンに不
溶性の画分が96重量%であるフレーク状のアイソタク
チックポリプロピレンを用いることによって得られる値
が示されている。表5には、ポリマー成分が、メルトフ
ローレート(ASTM D−1238)が7であるペレ
ット状の低密度ポリエチレン、ブタジエンゴム5重量%
を含み、メルトフローレート(ASTM D−123
8)が9であるポリスチレン、比重がそれぞれ1.19
および1.10g/cmであるペレット状の熱可塑性
ポリエステルポリウレタン(Goodrich製ESTANE
54600)およびポリエーテルポリウレタン(Goodri
ch製ESTANE 58300)、プロピレン含量が4
5重量%のエラストマー性エチレン−プロピレンコポリ
マー、比重が1.06g/cmで、メルトフローレー
ト(ASTM D−1238)が1.6であり、アクリ
ロニトリルおよびスチレン約40重量%およびブタジエ
ン20重量%を含むアクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレンターポリマーである組成物を用いて得られる値が
示されている。
【表10】 (1) PP=ポリプロピレン、APP=ポリリン酸アンモ
ニウム、Exolit 422(Hoechst ) ()=Exolit 462(Hoechst) 、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂でマイクロカプセル化したAPP (2) AO=チオプロピオン酸ジラウリル2部およびテト
ラ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸]ペンタエリスリトール1部を含
んでなる酸化防止剤ブレンド。
【表11】 (1) APP=Exolit 422(Hoechst) 、ポリリ
ン酸アンモニウム、LDPE=低密度ポリエチレン、H
IPS=ブタジエンゴム5%を含むポリスチレン、PU
(エステル)=ポリエステルポリウレタン、PU(エー
テル)=ポリエーテルポリウレタン、PP/PE=プロ
ピレン−エチレンコポリマー、ABS=アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレンターポリマー、 (2) AO=チオプロピオン酸ジラウリル2部およびテト
ラ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸]ペンタエリスリトール1部を含
んでなる酸化防止剤ブレンド。
【0026】比較例34 シアヌル酸=2,4,6−トリアミノ−1,3,5−ト
リアジン(シアヌル酸メラミン)を窒素化化合物として
用いること以外は、例12〜23の製造法および試験法
に従って、下記の組成物を製造した。 ポリプロピレン 75重量部 酸化防止剤 1重量部 ポリリン酸アンモニウム 17.1重量
部 シアヌル酸メラミン 6.9重量
部 この組成物の試験片を製造した後、難燃性試験を行っ
た。結果は下記の通りであった。 L.O.I.=22.4、UL94(3mm):クラス
B(標本は発火する)。表4および5のデーターおよび
比較例34のデーターから、本発明は、優れた難燃性を
有する難燃性添加剤およびポリマー組成物を提供するこ
とが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 C08L 101/00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 熱可塑性または弾性ポリマー90〜
    40重量部、(b) 少なくとも1種類のリン酸またはホ
    スホン酸アンモニウムまたはアミン、またはそれらの混
    合物6〜33重量部、および(c) 2個以上のトリアジ
    ン環を含む2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリ
    アジンの誘導体の少なくとも1種類のシアヌル酸塩であ
    って、下記の一般式(I) を有するもの4〜27重量部を
    含んでなる、難燃性ポリマー組成物。 【化1】 式中、nは1〜7の整数であり、R〜Rの基は同一で
    あるか、または異なるものであり、かつ各トリアジン環
    により異なることもでき、H;C〜C18アルキル;C
    〜Cアルケニル;場合によってはC〜Cヒドロ
    キシルまたはヒドロキシアルキル官能基で置換されてい
    るC〜C16シクロアルキルまたはアルキルシクロアル
    キル; 【化2】 であり、但し、m=1〜7の整数、p=1〜5の整数、
    =H;C〜Cアルキル;C〜Cアルケニ
    ル; −[−C2q−]−O−R (式中、qは1〜4の整数であり、RはH、C〜C
    アルキル、C〜C12シクロアルキルまたはC〜C
    12アルキルシクロアルキル)であり、R基は、同一で
    もまたは異なっていてもよく、H;C〜Cアルキ
    ル;C〜Cアルケニル;C〜C12シクロアルキ
    ル;C〜C12アルキルシクロアルキル;C〜C
    ドロキシアルキルであるか、または、基 が、窒素原子によってアルキル鎖に結合しかつ場合によ
    っては別のヘテロ原子を有する複素環式基で置換されて
    おり、または一般式(I) において、基 の少なくとも1個が、窒素原子によってトリアジン環に
    結合しかつ場合によっては別のヘテロ原子を有する複素
    環式基で置換されており、aは0または1であり、bは
    0または1〜5の整数であり、Rは、H、または 【化3】 であり、かつ、各反復単位において異なることができ、
    bが0であるときには、Zは、下記の式II〜XIから選ば
    れる2価の基であり、 【化4】 (式中、R基は、同一でもまたは異なっていてもよ
    く、HまたはC〜Cアルキルである)、 【化5】 (式中、rは2〜14の整数であり、Rは、H、C
    〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜C
    ドロキシアルキルである)、 【化6】 (式中、sは2〜5の整数であり、tは1〜3の整数で
    ある)、 【化7】 (式中、Xは、C−C直接結合、O、S、S−S、S
    O、SO、NH、NHSO、NHCO、N=N、ま
    たはCHであり、R10は、H、ヒドロキシル、C
    アルキル、またはC〜Cアルコキシルであ
    る)、 【化8】 (式中、Aは、飽和または不飽和環である) 【化9】 および 【化10】 (式中、sは前記で定義した通りである)、bが1〜5
    の整数であるときには、基 【化11】 は、下記の式XII またはXIIIの一つを有する。 【化12】 (式中、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、
    cは、1〜5の整数であり、sは、同一でもまたは異な
    っていてもよく、前記で定義した通りである) 【化13】 (式中、R11は、前記で定義した通りであり、wは、2
    〜4の整数であり、dは、1または2である)。
  2. 【請求項2】一般式(I) の基 の少なくとも1つが、窒素原子によってトリアジン環に
    結合し、かつアジリジニル、ピロリジニル、ピペリジニ
    ル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、
    4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニル、2
    −メチルピペラジニル、2,5−ジメチルピペラジニ
    ル、2,3,5,6−テトラメチルピペラジニル、2,
    2,5,5−テトラメチルピペラジニル、2−エチルピ
    ペラジニル、2,5−ジエチルピペラジニルからなる群
    から選択される複素環式基で置換されている、請求項1
    に記載の難燃性ポリマー組成物。
  3. 【請求項3】一般式(I) における基R〜Rの少なくと
    も1個が、基 −CH−[−C2m−]−O−R (式中、mは1〜3の整数であり、RはHまたはC
    〜Cアルキルである)によって置換されている、請求
    項1に記載の難燃性ポリマー組成物。
  4. 【請求項4】一般式(I) における基 が、窒素原子によってアルキル鎖に結合し、かつアジリ
    ジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、
    チオモルホリニル、ピペラジニル、4−メチルピペラジ
    ニル、4−エチルピペラジニルからなる群から選択され
    る複素環式基で置換されている、請求項1に記載の難燃
    性ポリマー組成物。
  5. 【請求項5】一般式(I) における基 の少なくとも1つが、NH基である、請求項1に記載
    の難燃性ポリマー組成物。
  6. 【請求項6】リン酸アンモニウム(b) が、一般式 (NHn+2 3n+1 (式中、nは2以上の整数である)を有する、請求項1
    に記載の難燃性ポリマー組成物。
  7. 【請求項7】リン酸アンモニウム(b) が、一般式 (NHPO (式中、nは50〜500の整数である)を有する、請
    求項1に記載の難燃性ポリマー組成物。
  8. 【請求項8】リン酸アミン(b) が、リン酸ジメチルアン
    モニウム、リン酸ジエチルアンモニウム、リン酸エチレ
    ンジアミン、オルト−またはピロリン酸メラミンからな
    る群から選択される、請求項1に記載の難燃性ポリマー
    組成物。
  9. 【請求項9】ホスホン酸アンモニウム(b) が、一または
    多置換であり、モノ−およびポリホスホン酸誘導体から
    選択される、請求項1に記載の難燃性ポリマー組成物。
  10. 【請求項10】ポリマー(a) が、一般式R−CH=CH
    (式中、Rは水素原子、またはC〜Cアルキル、
    またはC〜Cアリールである)を有するオレフィン
    のポリマーおよびコポリマー、アクリロニトリル/ブタ
    ジエン/スチレン(ABS)コポリマー、スチレン/ア
    クリロニトリル(SAN)コポリマー、ポリウレタン、
    ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
    ート、ポリアミドからなる群から選択される、請求項1
    に記載の難燃性ポリマー組成物。
  11. 【請求項11】オレフィンポリマーおよびコポリマー
    が、 1. アイソタクチック指数が80を上回るポリプロピ
    レン、 2. HDPE、LLDPE、LDPEポリエチレン、 3. 少量のエチレン、他のC〜Cα−オレフィ
    ン、またはエチレンとC〜Cα−オレフィンとの混
    合物を含む結晶性プロピレンコポリマー、 4. (A) プロピレンまたは(3) 項のコポリマーから
    なる結晶性ホモポリマー画分、および(B) エチレンと
    〜Cα−オレフィン、および場合によっては少量
    のジエンとの弾性コポリマーを含んでなるコポリマー画
    分を含んでなる異相オレフィンポリマー組成物、および 5. エチレン、C〜Cα−オレフィン、および場
    合によっては少量のジエンの弾性コポリマーからなる群
    から選択される、請求項10に記載の難燃性ポリマー組
    成物。
  12. 【請求項12】請求項1の組成物から得られる成形品。
  13. 【請求項13】下記の一般式(I) を有することを特徴と
    する、2個以上のトリアジン環を含む2,4,6−トリ
    アミノ−1,3,5−トリアジンの誘導体のシアヌル酸
    塩。 【化14】 式中、nは1〜7の整数であり、R〜Rの基は同一で
    あるか、または異なるものであり、かつ各トリアジン環
    により異なることもでき、H;C〜C18アルキル;C
    〜Cアルケニル;場合によってはC〜Cヒドロ
    キシルまたはヒドロキシアルキル官能基で置換されてい
    るC〜C16シクロアルキルまたはアルキルシクロアル
    キル; 【化15】 であり、但し、m=1〜7の整数、p=1〜5の整数、
    =H;C〜Cアルキル;C〜Cアルケニ
    ル; −[−C2q−]−O−R (式中、qは1〜4の整数であり、RはH、C〜C
    アルキル、C〜C12シクロアルキルまたはC〜C
    12アルキルシクロアルキル)であり、R基は、同一で
    もまたは異なっていてもよく、H;C〜Cアルキ
    ル;C〜Cアルケニル;C〜C12シクロアルキ
    ル;C〜C12アルキルシクロアルキル;C〜C
    ドロキシアルキルであるか、または、基 が、窒素原子によってアルキル鎖に結合しかつ場合によ
    っては別のヘテロ原子を有する複素環式基で置換されて
    おり、または一般式(I) において、基 の少なくとも1個が、窒素原子によってアルキル鎖に結
    合しかつ場合によっては別のヘテロ原子を有する複素環
    式基で置換されており、aは0または1であり、bは0
    または1〜5の整数であり、Rは、H、または 【化16】 であり、かつ、各反復単位において異なることができ、
    bが0であるときには、Zは、下記の式II〜XIから選ば
    れる2価の基であり、 【化17】 (式中、R基は、同一でもまたは異なっていてもよ
    く、HまたはC〜Cアルキルである)、 【化18】 (式中、rは2〜14の整数であり、Rは、H、C
    〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜C
    ドロキシアルキルである)、 【化19】 (式中、sは2〜5の整数であり、tは1〜3の整数で
    ある)、 【化20】 (式中、Xは、C−C直接結合、O、S、S−S、S
    O、SO、NH、NHSO、NHCO、N=N、ま
    たはCHであり、R10は、H、ヒドロキシル、C
    アルキル、またはC〜Cアルコキシルであ
    る)、 【化21】 (式中、Aは、飽和または不飽和環である) 【化22】 および 【化23】 (式中、sは前記で定義した通りである)、bが1〜5
    の整数であるときには、基 【化24】 は、下記の式XII またはXIII 【化25】 (式中、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、
    cは、1〜5の整数であり、sは、同一でもまたは異な
    っていてもよく、前記で定義した通りである) 【化26】 (式中、R11は、前記で定義した通りであり、wは、2
    〜4の整数であり、dは、1または2である)の一つを
    有し、但し、基R〜Rが水素であるときには、Zは二
    価基(II)または(XI)、または多価基(XIII)である。
  14. 【請求項14】一般式(I) における基 の少なくとも1個が、窒素原子によってトリアジン環に
    結合し、かつアジリジニル、ピロリジニル、ピペリジニ
    ル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、
    4−メチルピペラジニル、4−エチルピペラジニル、2
    −メチルピペラジニル、2,5−ジメチルピペラジニ
    ル、2,3,5,6−テトラメチルピペラジニル、2,
    2,5,5−テトラメチルピペラジニル、2−エチルピ
    ペラジニル、2,5−ジエチルピペラジニルからなる群
    から選択される複素環式基で置換されている、請求項1
    3に記載の塩。
  15. 【請求項15】基 が、窒素原子によってアルキル鎖に結合し、かつアジリ
    ジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、
    チオモルホリニル、ピペラジニル、メチルピペラジニ
    ル、4−エチルピペラジニルからなる群から選択される
    複素環式基で置換されている、請求項13に記載の塩。
  16. 【請求項16】請求項13に記載の一般式(I) の塩の製
    造法であって、一般式(XIV) を有する2,4,6−トリ
    アミノ−1,3,5−トリアジンの誘導体 【化27】 (式中、R、R、R、R、R、および基 【化28】 は、請求項13で定義した通りである)を、式(XIV) の
    誘導体1モル当たり1〜7モルの量のシアヌル酸と反応
    させることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】一般式(XIV) の誘導体とシアヌル酸との
    反応を、溶媒の存在下にて、0℃から溶媒の沸点までの
    温度で行う、請求項16に記載の方法。
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