JPH09253508A - 純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法 - Google Patents
純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法Info
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- JPH09253508A JPH09253508A JP8064291A JP6429196A JPH09253508A JP H09253508 A JPH09253508 A JP H09253508A JP 8064291 A JP8064291 A JP 8064291A JP 6429196 A JP6429196 A JP 6429196A JP H09253508 A JPH09253508 A JP H09253508A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 イオン交換樹脂の再生処理に当たって発生す
る廃液の、中和および排出作業のための中和槽を小型な
ものとし、攪拌機の設置台数の低減および、中和作業の
簡易,迅速化を実現する。 【解決手段】 陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹
脂のそれぞれを、それぞれの再生剤によって再生し、そ
れらの再生剤、洗浄水等を中和槽に流下させるととも
に、そこで中和させて排出するイオン交換樹脂の再生処
理にあたり、中和槽内の廃液の中和および排出作業を複
数回行う。
る廃液の、中和および排出作業のための中和槽を小型な
ものとし、攪拌機の設置台数の低減および、中和作業の
簡易,迅速化を実現する。 【解決手段】 陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹
脂のそれぞれを、それぞれの再生剤によって再生し、そ
れらの再生剤、洗浄水等を中和槽に流下させるととも
に、そこで中和させて排出するイオン交換樹脂の再生処
理にあたり、中和槽内の廃液の中和および排出作業を複
数回行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混床タイプの純
水塔に原水を流下させることによって純水を製造する装
置において、純水塔内の陰陽それぞれのイオン交換樹脂
を再生処理する方法、なかでもとくに、その再生処理に
より発生する廃液の中和および排水方法に関するもので
ある。
水塔に原水を流下させることによって純水を製造する装
置において、純水塔内の陰陽それぞれのイオン交換樹脂
を再生処理する方法、なかでもとくに、その再生処理に
より発生する廃液の中和および排水方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】純水塔内に、陰イオン交換樹脂および陽
イオン交換樹脂のそれぞれを相互の混合状態で収容して
なる混床タイプの純水塔を用いた純水製造装置におい
て、それらのそれぞれのイオン交換樹脂を再生処理する
に当たっては、陰イオン交換樹脂をOH型とするため
に、そこに所定量の苛性ソーダ水溶液を流通させた後に
それを水洗浄し、また、陽イオン交換樹脂をH型とする
ために、そこに所定量の塩酸を流通させた後にそれを水
洗浄することが、従来から一般的に行われている。
イオン交換樹脂のそれぞれを相互の混合状態で収容して
なる混床タイプの純水塔を用いた純水製造装置におい
て、それらのそれぞれのイオン交換樹脂を再生処理する
に当たっては、陰イオン交換樹脂をOH型とするため
に、そこに所定量の苛性ソーダ水溶液を流通させた後に
それを水洗浄し、また、陽イオン交換樹脂をH型とする
ために、そこに所定量の塩酸を流通させた後にそれを水
洗浄することが、従来から一般的に行われている。
【0003】このことを、図3に示すフローチャートに
従って、より具体的に述べる。再生処理のスタートによ
って、純水塔内の陰イオン交換樹脂に、苛性ソーダ水溶
液の流通による苛性処理を施すことにより、陰イオン交
換樹脂はOH型とされ、その苛性ソーダ水溶液およびそ
れの洗浄水はともに中和槽に流下される。次いで、再生
処理を終えた陰イオン交換樹脂と再生処理前の陽イオン
交換樹脂とを、それらの比重差に基づき、純水塔内に供
給した水によって上下に分離させる。その後、純水塔の
下部側に位置する陽イオン交換樹脂に、塩酸の流通によ
る塩酸処理を施してそれをH型とし、処理液としての塩
酸および洗浄水をともに中和槽へ流下させる。さらに、
相互に分離させた両イオン交換樹脂の再混合のために、
純水塔に満たした水の一部を中和槽へ流下させる水抜処
理を行うとともに、純水塔内の水面レベルが所定値に達
したときに、そこへの空気の吹き込みを行って、両イオ
ン交換樹脂を攪拌・混合させる混合処理を行い、続い
て、純水塔を満水とする満水処理および洗浄処理を順次
に行って洗浄水を中和槽へ流下させる。
従って、より具体的に述べる。再生処理のスタートによ
って、純水塔内の陰イオン交換樹脂に、苛性ソーダ水溶
液の流通による苛性処理を施すことにより、陰イオン交
換樹脂はOH型とされ、その苛性ソーダ水溶液およびそ
れの洗浄水はともに中和槽に流下される。次いで、再生
処理を終えた陰イオン交換樹脂と再生処理前の陽イオン
交換樹脂とを、それらの比重差に基づき、純水塔内に供
給した水によって上下に分離させる。その後、純水塔の
下部側に位置する陽イオン交換樹脂に、塩酸の流通によ
る塩酸処理を施してそれをH型とし、処理液としての塩
酸および洗浄水をともに中和槽へ流下させる。さらに、
相互に分離させた両イオン交換樹脂の再混合のために、
純水塔に満たした水の一部を中和槽へ流下させる水抜処
理を行うとともに、純水塔内の水面レベルが所定値に達
したときに、そこへの空気の吹き込みを行って、両イオ
ン交換樹脂を攪拌・混合させる混合処理を行い、続い
て、純水塔を満水とする満水処理および洗浄処理を順次
に行って洗浄水を中和槽へ流下させる。
【0004】このようにして中和槽に貯留された各種の
廃液は、そのままでは設備外へ排出できないことから、
アルカリ性物質もしくは酸性物質によってそれを中和
し、それが所定のpH値に達したことを確認して設備外
へ排出する。そして、これらの一連の処理によって再生
を完了したそれぞれのイオン交換樹脂、ひいては純水塔
は、そこへのその後の通水を待機する。
廃液は、そのままでは設備外へ排出できないことから、
アルカリ性物質もしくは酸性物質によってそれを中和
し、それが所定のpH値に達したことを確認して設備外
へ排出する。そして、これらの一連の処理によって再生
を完了したそれぞれのイオン交換樹脂、ひいては純水塔
は、そこへのその後の通水を待機する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来技術にあっては、中和槽に、苛性処理液、塩酸処理
液、洗浄水等の多量の廃液が一括して貯留されることに
なるため、巨大な中和槽の設置が不可避となる他、中和
作業に必要な攪拌機の設置台数が多くなるとともに、作
業時間が長くなり、さらには、廃液量が多いため、槽内
の液濃度が均一になりにくく、正確なpH値が得られ
ず、また、pH値を許容範囲内に抑えるための中和剤を
適量投入することが容易ではなく、中和作業が困難にな
るなどの問題があった。
従来技術にあっては、中和槽に、苛性処理液、塩酸処理
液、洗浄水等の多量の廃液が一括して貯留されることに
なるため、巨大な中和槽の設置が不可避となる他、中和
作業に必要な攪拌機の設置台数が多くなるとともに、作
業時間が長くなり、さらには、廃液量が多いため、槽内
の液濃度が均一になりにくく、正確なpH値が得られ
ず、また、pH値を許容範囲内に抑えるための中和剤を
適量投入することが容易ではなく、中和作業が困難にな
るなどの問題があった。
【0006】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、イオン交換樹脂の再
生処理の開始から完了に至るまでの間に、中和槽内の廃
液の中和および排出作業を複数回行うことで、中和槽そ
れ自体の小型化、攪拌機の設置台数の低減および、簡単
にして迅速な中和作業を可能にした純水製造装置におけ
るイオン交換樹脂の再生処理方法を提供することにあ
る。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、イオン交換樹脂の再
生処理の開始から完了に至るまでの間に、中和槽内の廃
液の中和および排出作業を複数回行うことで、中和槽そ
れ自体の小型化、攪拌機の設置台数の低減および、簡単
にして迅速な中和作業を可能にした純水製造装置におけ
るイオン交換樹脂の再生処理方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の、純水製造装
置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法は、純水塔内
の陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂のそれぞれ
を、アルカリ性および酸性のそれぞれの再生剤によって
再生し、それらの再生剤および洗浄水を中和槽に流下さ
せるとともに、中和槽内の廃液をそこで中和させて排出
するに当たり、中和槽内の廃液の中和および排出作業を
複数回行うものである。
置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法は、純水塔内
の陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂のそれぞれ
を、アルカリ性および酸性のそれぞれの再生剤によって
再生し、それらの再生剤および洗浄水を中和槽に流下さ
せるとともに、中和槽内の廃液をそこで中和させて排出
するに当たり、中和槽内の廃液の中和および排出作業を
複数回行うものである。
【0008】これによれば、再生処理に伴って発生する
廃液の全てを中和槽内に一括して貯留した後に、その廃
液の中和および排出作業を行う従来技術に比して、中和
槽をはるかに小型化できるとともに、少ない台数の攪拌
機をもって、短時間のうちに、廃液,中和剤等を均等に
攪拌混合させることができ、さらには、廃液のpH値を
許容範囲内に十分安定させて、中和作業を簡単かつ容易
ならしめることができる。
廃液の全てを中和槽内に一括して貯留した後に、その廃
液の中和および排出作業を行う従来技術に比して、中和
槽をはるかに小型化できるとともに、少ない台数の攪拌
機をもって、短時間のうちに、廃液,中和剤等を均等に
攪拌混合させることができ、さらには、廃液のpH値を
許容範囲内に十分安定させて、中和作業を簡単かつ容易
ならしめることができる。
【0009】この方法において、好ましくは陰および陽
のそれぞれのイオン交換樹脂を、アルカリ性および酸性
のそれぞれの再生剤の流通によって順次に再生すること
とし、中和槽内の廃液の中和および排出作業を、再生処
理の開始時と、陽イオン交換樹脂に対する酸性再生剤の
流通および洗浄の後と、再生処理の完了直前との3回行
う。
のそれぞれのイオン交換樹脂を、アルカリ性および酸性
のそれぞれの再生剤の流通によって順次に再生すること
とし、中和槽内の廃液の中和および排出作業を、再生処
理の開始時と、陽イオン交換樹脂に対する酸性再生剤の
流通および洗浄の後と、再生処理の完了直前との3回行
う。
【0010】ここで、再生処理の開始時における中和お
よび排出作業は、前回の再生処理の終了後の中和,排出
作業から今回の再生処理の開始までの間に、たとえば中
和剤の洩れ等の異常によって中和槽内の液面レベルが所
定値以上に達している場合には、小型の中和槽の下では
純水塔に再生剤を流通させることができなくなるので、
かかる事態の発生を防止する上で有効である。また、陽
イオン交換樹脂の再生後における中和および排出作業
は、それぞれのイオン交換樹脂の再生によるアルカリ性
廃液および酸性廃液の両者が、中和槽内で事前にある程
度中性に近づくことから、中和作業の簡易迅速化を図る
上で効果的である。
よび排出作業は、前回の再生処理の終了後の中和,排出
作業から今回の再生処理の開始までの間に、たとえば中
和剤の洩れ等の異常によって中和槽内の液面レベルが所
定値以上に達している場合には、小型の中和槽の下では
純水塔に再生剤を流通させることができなくなるので、
かかる事態の発生を防止する上で有効である。また、陽
イオン交換樹脂の再生後における中和および排出作業
は、それぞれのイオン交換樹脂の再生によるアルカリ性
廃液および酸性廃液の両者が、中和槽内で事前にある程
度中性に近づくことから、中和作業の簡易迅速化を図る
上で効果的である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は、この発明の一の実施
形態を示すフローチヤートである。これを、図2に例示
する装置を用いて実施する場合を以下に述べる。図2に
示す装置において、純水塔1a,1bのいずれか一方、たと
えば純水塔1aについて再生処理を行う場合について考え
ると、図1の「再生処理スタート」によって、はじめ
に、中和槽2の液面レベルおよびpH値の測定を行い、
貯留廃液のpH値が所定範囲内にあるときには、その廃
液をポンプ3によって排出する。一方、pH値が所定範
囲内にないときは、苛性ソーダ水溶液タンク4もしくは
塩酸タンク5から、ポンプ6もしくは7の作用下で、所
定量の中和剤、ここでは苛性ソーダ水溶液もしくは塩酸
を中和槽2へ供給して廃液の「中和作業」を行う。
図面に基づいて説明する。図1は、この発明の一の実施
形態を示すフローチヤートである。これを、図2に例示
する装置を用いて実施する場合を以下に述べる。図2に
示す装置において、純水塔1a,1bのいずれか一方、たと
えば純水塔1aについて再生処理を行う場合について考え
ると、図1の「再生処理スタート」によって、はじめ
に、中和槽2の液面レベルおよびpH値の測定を行い、
貯留廃液のpH値が所定範囲内にあるときには、その廃
液をポンプ3によって排出する。一方、pH値が所定範
囲内にないときは、苛性ソーダ水溶液タンク4もしくは
塩酸タンク5から、ポンプ6もしくは7の作用下で、所
定量の中和剤、ここでは苛性ソーダ水溶液もしくは塩酸
を中和槽2へ供給して廃液の「中和作業」を行う。
【0012】ここで、中和槽内の液面レベルが所定値以
下である場合には、この「中和作業」と同時に「苛性処
理」を開始し、その液面レベルが所定値を超えている場
合には、pH値を測定し、この測定結果に基づいて苛性
ソーダ水溶液もしくは塩酸を中和槽に供給して廃液の
「中和作業」を行った後に「苛性処理」を開始する。な
お、これらのいずれの場合にあっても、「苛性処理」廃
液が中和槽内に流入するより先に「中和作業」を終えた
廃液の「排出作業」を完了する。「苛性処理」の開始に
当たっては、苛性ソーダ水溶液供給弁8aの開放下でポ
ンプ6を作動させて、純水塔1aに、陰イオン交換樹脂量
に応じた量の苛性ソーダ水溶液を流通させ、併せて、下
部排液弁9aを開放して、使用済みの苛性ソーダ水溶液
を中和槽2に流下させる。その後は、原水供給弁10a の
開放下での原水ポンプ11の作用によってイオン交換樹脂
を洗浄して苛性ソーダ水溶液を洗い流し、廃液を中和槽
2に流下させる。
下である場合には、この「中和作業」と同時に「苛性処
理」を開始し、その液面レベルが所定値を超えている場
合には、pH値を測定し、この測定結果に基づいて苛性
ソーダ水溶液もしくは塩酸を中和槽に供給して廃液の
「中和作業」を行った後に「苛性処理」を開始する。な
お、これらのいずれの場合にあっても、「苛性処理」廃
液が中和槽内に流入するより先に「中和作業」を終えた
廃液の「排出作業」を完了する。「苛性処理」の開始に
当たっては、苛性ソーダ水溶液供給弁8aの開放下でポ
ンプ6を作動させて、純水塔1aに、陰イオン交換樹脂量
に応じた量の苛性ソーダ水溶液を流通させ、併せて、下
部排液弁9aを開放して、使用済みの苛性ソーダ水溶液
を中和槽2に流下させる。その後は、原水供給弁10a の
開放下での原水ポンプ11の作用によってイオン交換樹脂
を洗浄して苛性ソーダ水溶液を洗い流し、廃液を中和槽
2に流下させる。
【0013】次いで、陽イオン交換樹脂だけを「塩酸処
理」するために、純水塔1aを水で満たして、陰陽それぞ
れのイオン交換樹脂を、それらの比重差に基づいて上下
に「分離」させる。このような分離の後は、塩酸供給弁
12a および中間排液弁13a のそれぞれを開放するととも
に、ポンプ7を作動させて、純水塔1aの下部から塩酸を
供給し、純水塔1aの下部側に位置する陽イオン交換樹脂
に「塩酸処理」を施すことによって、その陽イオン交換
樹脂をH型に変換する。ここで、塩酸供給量は、陽イオ
ン交換樹脂の量によって決定される。
理」するために、純水塔1aを水で満たして、陰陽それぞ
れのイオン交換樹脂を、それらの比重差に基づいて上下
に「分離」させる。このような分離の後は、塩酸供給弁
12a および中間排液弁13a のそれぞれを開放するととも
に、ポンプ7を作動させて、純水塔1aの下部から塩酸を
供給し、純水塔1aの下部側に位置する陽イオン交換樹脂
に「塩酸処理」を施すことによって、その陽イオン交換
樹脂をH型に変換する。ここで、塩酸供給量は、陽イオ
ン交換樹脂の量によって決定される。
【0014】この一方で、役割を終えた塩酸は、中間排
液弁13aから中和槽2へ流下され、その後に、残留塩酸
の洗浄に供した洗浄水もまた、その中和槽2へ流下され
る。さらに、純水塔内で上下に分離状態にある両イオン
交換樹脂を、空気の吹き込みによって均等に「混合」さ
せるために、上記洗浄の後に純水塔内に満たした水を、
下部排液弁9aを経て、塔内水量が所定量に達するまで
中和槽2に流下させる「水抜」作業を行う。
液弁13aから中和槽2へ流下され、その後に、残留塩酸
の洗浄に供した洗浄水もまた、その中和槽2へ流下され
る。さらに、純水塔内で上下に分離状態にある両イオン
交換樹脂を、空気の吹き込みによって均等に「混合」さ
せるために、上記洗浄の後に純水塔内に満たした水を、
下部排液弁9aを経て、塔内水量が所定量に達するまで
中和槽2に流下させる「水抜」作業を行う。
【0015】かかる「水抜」作業の終了時点において
は、中和槽内の廃液レベルが所定のレベル (通常は槽深
さの80%程度のレベル) に達するので、その後は槽内廃
液の「中和作業」を、苛性ソーダ水溶液タンク4または
塩酸タンク5からの苛性ソーダ水溶液または塩酸により
行い、それが所定の中性度となったときに、ポンプ3に
よって槽内廃液の「排出作業」を行って、中和槽2を空
にする。なおここで、中和槽2の容積は、「水抜」作業
の終了時の廃液量によって決定することができる。
は、中和槽内の廃液レベルが所定のレベル (通常は槽深
さの80%程度のレベル) に達するので、その後は槽内廃
液の「中和作業」を、苛性ソーダ水溶液タンク4または
塩酸タンク5からの苛性ソーダ水溶液または塩酸により
行い、それが所定の中性度となったときに、ポンプ3に
よって槽内廃液の「排出作業」を行って、中和槽2を空
にする。なおここで、中和槽2の容積は、「水抜」作業
の終了時の廃液量によって決定することができる。
【0016】ところで、このような「中和・排出作業」
の途中において、中和槽2の液面レベルが所定値まで低
下したときには、エアブロワー14から純水塔内へ空気を
エア供給弁17a を介して吹き込んで、それぞれのイオン
交換樹脂を、塔内の水とともに攪拌し、「混合」させ
る。そして、イオン交換樹脂が十分に「混合」された後
は、純水塔1を「満水」にするとともに、「洗浄」を行
い、その洗浄水を、先の「中和・排出作業」によって予
め空にされている中和槽2に流下させる。このときの洗
浄廃液量は、「苛性処理」の開始から「水抜」の終了に
至るまでの廃液量とほぼ同量となる。しかる後は、その
洗浄廃液に対する「中和・排出作業」を行うことによっ
て再生処理を完了し、それ以後は、純水塔1aへの「通水
の再開を待機」する。
の途中において、中和槽2の液面レベルが所定値まで低
下したときには、エアブロワー14から純水塔内へ空気を
エア供給弁17a を介して吹き込んで、それぞれのイオン
交換樹脂を、塔内の水とともに攪拌し、「混合」させ
る。そして、イオン交換樹脂が十分に「混合」された後
は、純水塔1を「満水」にするとともに、「洗浄」を行
い、その洗浄水を、先の「中和・排出作業」によって予
め空にされている中和槽2に流下させる。このときの洗
浄廃液量は、「苛性処理」の開始から「水抜」の終了に
至るまでの廃液量とほぼ同量となる。しかる後は、その
洗浄廃液に対する「中和・排出作業」を行うことによっ
て再生処理を完了し、それ以後は、純水塔1aへの「通水
の再開を待機」する。
【0017】以上、図1に示す再生処理工程を、図2に
示す装置の作動との関連の下に説明したが、第2回目の
「中和・排出作業」を「酸性処理」の後、「水抜」の前
に行うことも可能である。またここで、一連の再生処理
を完了した後の純水塔1aによる純水の製造は、原水供給
弁10a および純水供給弁15a のそれぞれを開放して、原
水ポンプ11から送給された原水をその純水塔1aに通過さ
せることにより行われ、製造された純水は純水ポンプ16
によって貯留タンクその他の所要の場所へ送給される。
示す装置の作動との関連の下に説明したが、第2回目の
「中和・排出作業」を「酸性処理」の後、「水抜」の前
に行うことも可能である。またここで、一連の再生処理
を完了した後の純水塔1aによる純水の製造は、原水供給
弁10a および純水供給弁15a のそれぞれを開放して、原
水ポンプ11から送給された原水をその純水塔1aに通過さ
せることにより行われ、製造された純水は純水ポンプ16
によって貯留タンクその他の所要の場所へ送給される。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、再生処理のスタートから完了に
至るまでの間に、中和槽内の廃液の中和および排出作業
を複数回行うことで、中和槽を十分小型化することがで
きるとともに、中和槽への攪拌機の設置台数を少なから
しめることができ、また、中和作業を短時間のうちに、
簡単かつ容易に行うことができる。またここで、中和・
排出作業の一回を、再生処理の開始時に行う場合には、
前回の再生処理から今回の再生処理に至るまでの間に、
中和槽に液体の不測の貯留が生じても、小型の中和槽を
もってその後の処理に十分対処することができる。そし
てまた、中和・排出作業の他の一回を、酸性処理の後に
行う場合には、苛性処理剤と酸性処理剤との相殺作用に
よって、中和槽内の廃液を中性に近づけることができる
ので、中和作業の作業能率を高めることができる。
に、この発明によれば、再生処理のスタートから完了に
至るまでの間に、中和槽内の廃液の中和および排出作業
を複数回行うことで、中和槽を十分小型化することがで
きるとともに、中和槽への攪拌機の設置台数を少なから
しめることができ、また、中和作業を短時間のうちに、
簡単かつ容易に行うことができる。またここで、中和・
排出作業の一回を、再生処理の開始時に行う場合には、
前回の再生処理から今回の再生処理に至るまでの間に、
中和槽に液体の不測の貯留が生じても、小型の中和槽を
もってその後の処理に十分対処することができる。そし
てまた、中和・排出作業の他の一回を、酸性処理の後に
行う場合には、苛性処理剤と酸性処理剤との相殺作用に
よって、中和槽内の廃液を中性に近づけることができる
ので、中和作業の作業能率を高めることができる。
【図1】この発明の一の実施形態を示すフローチャート
である。
である。
【図2】この発明の実施装置を例示する回路図である。
【図3】従来方法を示すフローチヤートである。
1a, 1b 純水塔 2 中和槽 3,6,7 ポンプ 4 苛性ソーダ水溶液タンク 5 塩酸タンク 8a, 8b 苛性ソーダ水溶液供給弁 9a, 9b 下部排液弁 10a, 10b 原水供給弁 11 原水ポンプ 12a, 12b 塩酸供給弁 13a, 13b 中間排液弁 14 エアブロワー 15a, 15b 純水供給弁 16 純水送水ポンプ 17a, 17b エア供給弁 18 中和用塩酸供給弁 19 中和用苛性ソーダ供給弁
Claims (2)
- 【請求項1】 純水塔内の陰イオン交換樹脂および陽イ
オン交換樹脂のそれぞれを、アルカリ性および酸性のそ
れぞれの再生剤によって再生し、それらの再生剤および
洗浄水を中和槽に流下させるとともに、中和槽内の廃液
をそこで中和させて排出するイオン交換樹脂の再生処理
方法において、 中和槽内の廃液の中和および排出作業を複数回行うこと
を特徴とする純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再
生処理方法。 - 【請求項2】 純水塔内の陰イオン交換樹脂および陽イ
オン交換樹脂のそれぞれを、アルカリ性および酸性のそ
れぞれの再生剤の流通によって順次に再生し、それらの
再生剤および洗浄水を中和槽に流下させるとともに、中
和槽内の廃液をそこで中和させて排出するイオン交換樹
脂の再生処理方法において、 中和槽内の廃液の中和および排出作業を、再生処理の開
始時と、陽イオン交換樹脂に対する酸性再生剤の流通お
よび洗浄の後と、再生処理の完了直前との3回行うこと
を特徴とする純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再
生処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064291A JPH09253508A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064291A JPH09253508A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253508A true JPH09253508A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13253996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8064291A Pending JPH09253508A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 純水製造装置におけるイオン交換樹脂の再生処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253508A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012205993A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | イオン交換装置及びその塔体 |
CN112978857A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-18 | 南京大学 | 一种基于电中和再生的离子交换树脂的废水处理方法 |
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1996
- 1996-03-21 JP JP8064291A patent/JPH09253508A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012205993A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | イオン交換装置及びその塔体 |
CN112978857A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-18 | 南京大学 | 一种基于电中和再生的离子交换树脂的废水处理方法 |
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