JPH09253383A - ウェット・クリーニング洗濯方法とそれを行う洗濯機、並びに、かかる洗濯物の乾燥機 - Google Patents

ウェット・クリーニング洗濯方法とそれを行う洗濯機、並びに、かかる洗濯物の乾燥機

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JPH09253383A
JPH09253383A JP8091999A JP9199996A JPH09253383A JP H09253383 A JPH09253383 A JP H09253383A JP 8091999 A JP8091999 A JP 8091999A JP 9199996 A JP9199996 A JP 9199996A JP H09253383 A JPH09253383 A JP H09253383A
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JP
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laundry
washing
drum
water
drying
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JP8091999A
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English (en)
Inventor
Yosuke Nagashima
洋介 長島
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NAGASHIMA KK
Original Assignee
NAGASHIMA KK
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する水や洗剤の量が少なく、洗浄時間を
大幅に短縮し、環境にも安全で優しいウェット・クリー
ニング洗濯方法とその洗濯機や乾燥機を提供する。 【解決手段】 洗濯時は、本体ハウジング10の外胴ド
ラム101の底部の排水弁103から排水しながら拡散
噴射口109から水を噴射して洗濯物を濡らした後、全
面ドアー11上部のスプレーノズル113から高濃度の
洗剤を噴霧して揉み洗いを行い、濯ぎの工程でも上記と
同じく拡散噴射口109から水を噴射して、外胴ドラム
101の底部の排水弁103を開放排水しながら内胴ド
ラム107を回動させてシャワー濯ぎ工程を行い、加工
工程では、濯ぎ終了後、弱脱水をした水の入っていない
外胴ドラム101内にスプレーノズル113より加工剤
を噴霧し、最後に脱水タンブリングを行う。また、乾燥
工程では、湿度センサーで湿度を検知しながら70%
(残留湿度30%)程度まで高温で乾燥し、一時高温高
湿の空気を外気導入冷風によって排気し、50度以下の
温風で乾燥、残留湿度5%後、冷風で乾燥して終了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などをクリー
ニングするための洗濯技術に関し、特に、クリーニング
業において商業的に行なうに適したウェット・クリーニ
ング洗濯方法とそれを行う洗濯機、並びに、かかる洗濯
物の乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、商業的に行なわれているクリーニ
ングの方法には、いわゆる、ウェット・クリーニング
(水洗い)とドライ・クリーニングとがある。産業クリ
ーニングでは、その多くの場合、生産性、効率性、納期
を重視することにより、ドライ・クリーニングが多く利
用されており、前者の水洗いは、主に、白衣、シーツ、
ワイシャツ等々が主である。ドライ・クリーニングされ
た物でも、特に汚れのきつい物については、ウェット・
クリーニングをすることが有る。
【0003】ところで、かかるドライ・クリーニングに
おいては、それに使用される溶剤について、以下に述べ
るような問題点がある。まず、クリーニング業界で一番
使用されている有機溶剤である石油系溶剤は、大気の温
暖化の引き金になっている炭酸ガス(二酸化炭素)の生
成と言う観点から、近い将来、乾燥工程での屋外ヘの排
出が規制されることが予想される。また、この石油系溶
剤は、燃えるという溶剤の特質から、火災の心配が常に
付きまとい、現実にも、石油系溶剤の使用による火災事
故が多数発生し、あるいは、洗濯中のドラム内の溶剤の
発火、爆発に伴う爆風と炎により、作業者が火傷を負
い、場合によっては死亡に至る事故の原因ともなってい
る。そのため、現在、石油系溶剤を使用する設備は、建
築法や消防法によって厳しく規制されており、その新設
増設は困難になってきている。
【0004】更に、かかる石油系溶剤を使用した場合、
未乾燥のまま顧客へ届けられてしまい、その未乾燥の衣
類によって皮膚が炎症を起こすなどの事故も見受けら
れ、マスコミでの報道でも騒がれている。特に、昨今に
おいては、製造物責任(PL法)の見地からも、かかる
事故に対する設置管理者の責任が問われることが多くな
って来ると思われる。
【0005】次に、二番目に使用が多い、パークロエチ
レンや、1・1・1トリクロエタンなどの塩素系溶剤
は、現場での作業に従事する従業員の肝臓障害という健
康管理の面での問題、または、排出された塩素系溶剤が
地下水に混入汚染し、発癌性物質が飲料水に入るという
社会問題に発展している。特に、この塩素系溶剤は、従
来、例えば集積回路(IC)の製造工程などにおいて洗
浄に使用していたが、上記の問題点に鑑み、逸早く転換
し、現在では、水などを利用した新たな洗浄システムに
換えられている。
【0006】そのため、従来、塩素系溶剤を衣類洗浄溶
剤として使用してきたクリーニング業界においても、例
え微量と言えども長年の間に排出された溶剤によって汚
染された土壌などの改良義務など、今後、道義上の責任
として免れることは出来ない事は勿論、かかる溶剤を今
後も使用していかなければならないクリーニング業界に
おいては、その設置管理・排出管理等々、塩素系溶剤の
使用現場での管理責任が益々厳しくなってくることが予
想される。
【0007】さらに、三番目の溶剤、フッソ系溶剤は、
オゾン層破壌の一因となることから、その使用は、近
年、地球規模での環境保護対策上で問題となっており、
現在、その製造は前倒しされて禁止されて、日本では1
995年末、既に製造が全面禁止になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、クリーニ
ング業界では、特に、ドライ・クリーニングを行うため
の溶剤については、その使用は何らかの規制を受けてて
おり、使用が益々困難になり、あるいは、厳しく管理さ
れることが予想される。このことから、これらの溶剤を
極力使用せずにクリーニングを効率的に行うことが必要
となり、特に、水による洗浄システムの早期実現が急務
となっている。
【0009】しかしながら、従来、水を利用して衣料な
どの商業的な洗濯、すなわち、クリーニング業において
実用出来るような洗濯機あるいは洗濯方法はなかった。
すなわち、従来の生産性、効率性、納期を重視する業者
側の見地から、水を使ったウェット・クリーニング洗浄
は極力避けており、水溶性のシミなどのどうしても水洗
いでしか落ちない汚れ、あるいは、顧客の要望によって
ウェット・クリーニングをしなければならない場合だけ
ウェット・クリーニング洗浄を行っているのが現状であ
る。
【0010】そのため、水を使ったウェット・クリーニ
ング洗浄は、洗濯を行うための装置である洗濯機や、水
中に稀薄して使用する洗剤についても、これらを、機械
メーカーあるいは洗剤メーカーに製作製造を依頼し、か
かる設備も大分整ってきてはいるが、未だ特別洗いの領
域から脱皮出来ず、クリーニング工場の生産ラインシス
テムからは外されて、特別に設置されている状態であ
る。
【0011】このように、昨今、世界的にもクリーニン
グ業界では、従来のドライクリーニング溶剤に代えて、
水を利用したウェット・クリーニングが強く望まれてお
り、国内は勿論、外国においても水を使用してクリーニ
ングを行う新たなシステムが紹介はされてはいるもの
の、これらは、水のなかに洗剤を入れ、稀薄された洗剤
溶液の中で洗浄を行い、さらには、必要な加工のための
薬剤を投入して加工するという、洗濯原理やその機械的
構造の改良が成されておらず、従来とかわる所のないも
のであるばかりか、従来の洗濯機と同様、設備費が高額
となり、その維持費、即ち、洗剤、加工剤、水の使用科
なども多量に必要で、環境保全の面、経費節減の面から
も画期的ウェット洗浄とは思われない装置や方法であ
る。
【0012】ここで、クリーニングにだされる衣類の汚
れを分類すると、油溶性の汚れ、水溶性の汚れ、そし
て、不溶性の汚れの三つに分類出来る。そして、クリー
ニングの歴史を見ると、如何にして油(すなわち、ドラ
イクリーニング溶剤)のなかで塩分や水溶性のシミを取
り除くかが研究開発されてきたが、今だかって、衣類か
ら完全に水溶性のシミを取り除くことは出来ず、現在に
至っている。そればかりか、ドライクリーニング溶剤に
よるクリーニングでは、衣類が本来持っている油脂分、
あるいは、サイジング剤などの保護剤をも取ってしま
い、これでは、例えば手をガソリンなどで洗った後のよ
うに、カサカサになってしまい、その為、クリーニング
された衣類は、新品の時に比較して、雨等などに濡れや
すく、シワになりやすく、さらには、汚れやすくなる。
【0013】かかる問題に対しては、例えば二次加工に
より、剥離した分の加工剤を付け込み、あるいは、スプ
レーにて加工処理をしているが、しかしながら、衣類が
本来持っている最初の状態に戻すことは難しい。それば
かりか、水洗いが中心で、ドライ・クリーニング洗浄を
行なうことが少なかった時代には極小であった、汗の成
分や水溶性のシミが残留して起こるカビや異臭、長時間
の保管によってシミが酸化して黄変となるなどのクレー
ムか極端に増大してきている。しかしながら、業者とし
て、その理由が分かっていても、生産性、効率性、納期
などを優先するあまり、ドライ・クリーニング中心の考
え方から脱皮出来ずに居る。
【0014】そこで、本発明では、上述したような従来
技術における問題点に鑑み、使用する水や洗剤あるいは
加工剤の量が少なくて済み、洗浄時間も大幅に短縮し、
環境に安全で優しく、又、衣類の保護保全という産業ク
リーニング業者としての使命を果たして行くことが出来
ると同時に、クリーニング産業に携わる人々の健康維持
と工場原価などの低減を図ることを可能にするウェット
・クリーニング洗濯方法とそれに用い洗濯機、並びに、
かかる洗濯物の乾燥に適した乾燥機を提供することをそ
の目的とするものである。
【0015】すなわち、本発明は、ドライ・クリーニン
グ中心の産業クリーニングではいずれ業者や消費者が、
地球規模で行なわれている環境保護・保全などの社会的
使命の見地からも窮地に迫い込まれることを踏まえ、従
来にはない、水を使用した新たなウェット・クリーニン
グを行うためのウェット・クリーニング洗濯方法とそれ
に用い洗濯機、並びに、かかる洗濯物の乾燥に適した乾
燥機を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記の目的を
達成するため、本発明によれば、洗濯物を水に濡らす工
程と、この濡らした前記洗濯物に高濃度の洗剤液を噴霧
しながら揉み洗いする工程と、前記洗濯物から洗剤液を
シャワー濯ぎを行い洗い落とす工程、その後、前記洗濯
物を乾燥する工程とを備えたことを特徴とするウェット
・クリーニング洗濯方法が提案されている。
【0017】また、本発明によれば、上記のウェット・
クリーニング洗濯方法を行うための洗濯機であって、前
面に全面ドアーを取り付け、かつ、その底部には排水弁
を備えた外胴ドラムと、前記外胴ドラムの内部にその回
転軸を略横向きに回転可能に配置した内胴ドラムと、前
記内胴ドラムを回転駆動する回転駆動手段とを設け、前
記内胴ドラム内に被洗濯物を投入し、前記回転駆動手段
により前記内胴ドラムを回動させながら前記被洗濯物の
洗濯を行うものにおいて、前記全面ドアーの上部には、
高濃度の洗剤液及び加工剤を噴霧するためのスプレーノ
ズルを設けると共に、さらに、前記外胴ドラムの前記全
面ドアーの上部には、前記内胴ドラム内に投入された前
記被洗濯物に水を拡散噴射するための拡散噴射口を設け
たことを特徴とする洗濯装置が提案されている。
【0018】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明によれば、上記のウェット・クリーニング洗濯方法に
より洗濯された洗濯物を乾燥するための乾燥機であっ
て、ハウジング内に回転軸を横向きに回転可能に配置し
たドラムと、前記ドラムを回転駆動する回転駆動手段
と、前記ハウジング内に熱風あるいは冷風を導入するた
めの手段と、前記乾燥機の動作を制御するための制御基
盤とを備え、前記ドラム内に被洗濯物を投入し、前記回
転駆動手段により前記ドラムを回動させながら、前記ド
ラム内に熱風あるいは冷風を導入して前記被洗濯物の乾
燥を行うものにおいて、さらに、前記乾燥機内の湿度を
検知する湿度センサーを設け、当該湿度センサーにより
検知した前記乾燥機内の湿度に応じて、前記熱風・冷風
導入手段により前記ドラム内に導入される熱風あるいは
冷風を切り換えるための手段を前記制御基盤に設けたこ
とを特徴とする乾燥機が提案されている。
【0019】なお、本発明では、洗濯物を「濡らす」と
は、従来の水による洗濯方法のように洗濯物を水に漬け
るのとは異なり、あくまでも、水を噴射して洗濯物を濡
らすことを指しており、また、本発明の「揉み洗い」と
は、洗濯物を濡らした後、この濡れた洗濯物に高濃度の
洗剤をスプレーして揉み洗いすることを指す。具体的に
は、前記した洗濯機を用いて洗濯物をウェット・クリー
ニングする洗濯方法では、前記内胴ドラム内に投入され
た前記被洗濯物へ、前記外胴ドラム底部の排水弁を開放
して排水しながら、前記拡散噴射口から水を噴射して洗
濯物を濡らし、また、前記スプレーノズルから洗剤を噴
霧し、前記内胴ドラムを回転させながら揉み洗いを行う
ものである。
【0020】また、上記の本発明になる乾燥機によれ
ば、水を利用したウェット・クリーニング洗濯方法によ
り洗濯した洗濯物を乾燥するために、従来の高温による
所定時間の乾燥工程に代えて、湿度センサーにより乾燥
機内における湿度を検知し、この検知した湿度に基づい
て制御を行う。具体的には、洗濯物を熱風の乾燥工程で
洗濯物の残留湿度が30%程度まで乾燥し、そこで一度
冷風(外気)を導入して高温多湿の空気を排出し、その
後、常温を含む50℃以下の低い温度で留湿度約5%ま
で乾燥を行うようにしている。
【0021】しかしながら、ここで念のために述べてお
くが、本発明の趣旨は、ドライ・クリーニングはだめ
で、全品水洗いでなければならないと言うことではな
い。すなわち、現状でも、今後は一切ドライ溶剤が使用
出来ないという状態ではないので、例えばファッション
性の高い高価でデリケイトな品物や、一度しか手を通さ
なかった外出着、水洗いをすると極端に色の出るもの、
絹和服など狂いが著しく出るものなどについては、やは
り、ドライ溶剤の特性を利用して洗浄を行うこととなる
が、但し、ドライ溶剤による環境問題や業者としての責
任を充分に理解し、考慮した上での使用が望まれる。ま
た、乾燥後に水性染み抜き処理をするなど、衣類の着用
の頻度、汚れやシミの種類などによって選別してドライ
・クリーニング中心の洗浄から、上記のことを鑑み、ウ
ェット・クリーニングに比重を置いて被洗物を処理する
ことなどにより、ドライ・クリーニングを利用する頻度
を大幅に減少することが可能であり、これにより、高額
なドライクリーニング洗浄機の設備費やそれに伴う雑持
費などを軽滅し、業界全体に及ばすメリットも大きく、
同時に、環境保全などの面においても社会に寄与するこ
ととなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら、詳細に説明を行う。こ
こでは、まず、本発明の上記の目的を達成するため、本
発明におけるクリーニング方法を実施する際における洗
濯物の洗浄前の選別について説明する。
【0023】クリーニングの際には、ドライ・クリーニ
ングをするものと、水洗い(ウェット・クリーニング)
するものとを選別する。この時、従来の選別基準は、極
力ドライ・クリーニングで洗浄するという基準で選別を
行うため、ワイシャツ、シーツ、白衣を除いた水洗い
(ウェット・クリーニング)による洗浄する洗濯物の量
は、その他の量(ドライ・クリーニングで洗浄する洗濯
物)に比較して著しく少量であり、例えば全体の一割に
満たないものであった。しかし、現在販売されている衣
料品の大半は、水洗い可能なものが多く、そのため、ド
ライ・クリーニング中心で行なっている産業クリーニン
グにあずけても落ちなかった衣類のシミや汚れが、家庭
で洗ったら落ちたというクレームが出ることもあり、こ
れが、業者に依頼される衣類が減少する一因ともなり、
また、その反動から、昨今、ドライマークの衣類をも家
庭で洗濯が可能な洗剤や、かかる洗濯物を処理すること
の可能な家庭用の洗濯機が売り出されている。
【0024】これに対し、本発明のクリーニング方法を
実施する場合、その選別基準として「水洗いできないも
のをドライ・クリーニングする」という基準で選別を行
うこととなる。このことから、例えば、ポリエステル、
アクリル系、綿、化学繊維混紡などの製品(衣類)につ
いては100%、その他の水溶性のシミの付いているも
の、季節柄、汗などが残留していると思われる衣類につ
いても、やはり、水洗い(ウェット・クリーニング)の
部門に入れることとなる。これにより、依頼される洗濯
物全体の約5割を超える衣類は、ドライ溶剤を使用しな
いウェット・クリーニングが可能となる。
【0025】ここで、図2には、本発明のウェット・ク
リーニング洗濯方法を実施することの可能な洗濯装置の
外観が示されている。なお、この洗濯装置は、以下に詳
述する本発明のウェット・クリーニング洗濯方法を実施
すると共に、従来からの洗濯槽内に水を溜め込んでその
中で洗う溜め込み方式の洗濯方法をも実行可能な構造と
なっている。すなわち、この図において、符号10は、
この洗濯装置の本体ハウジングであり、後にも説明する
が、この本体ハウジング10の内部には、洗濯物を投入
する外胴ドラムと内胴ドラム、内胴ドラムを回転駆動す
るための電動モータやこれらを制御するための各種の制
御装置などが配置され、搭載されている。また、図中の
符号11は、洗濯時に外胴ドラムの前面開口を閉止する
ため、本体ハウジング10の前面に取り付けられた外形
円盤形状の全面ドアーである。すなわち、洗濯の際に
は、この全面ドアー11の取手を手前に引いて開き、開
口から洗濯物を洗濯機内部の洗濯室へ投入する。また、
この図2において、符号12はこの洗濯機を操作するた
めの操作盤を、符号13、13…は、洗濯槽内の洗濯物
に洗剤やソフターなどの薬剤を投入するため、洗濯機の
前面、又は/及び、その側面に開口してに設けられた、
薬剤供給口(ホッパー)を示している。
【0026】図1には、上記洗濯装置の本体ハウジング
10内に設けられた外胴ドラムや内胴ドラムなどの構造
が示されている。まず、外胴ドラム101は、例えば金
属板を円筒形状に成形してなる部材であり、その内部に
洗濯槽を形成する。なお、この外胴ドラム101の底部
には排水口102が設けられており、この排水口102
は、例えば電気駆動やエアー駆動により開閉制御可能な
排水弁103を介して、下水道へ導かれる。また、この
外胴ドラム101の側面(図の右側)には、円形の開口
部104が形成されており、この開口部104は、上記
本体ハウジング10の前面開口と一致している。すなわ
ち、この開口部104は、上記の全面ドアー11により
封止され、外胴ドラム101の内部に洗濯槽を形成する
こととなる。
【0027】また、外胴ドラム101の奥上部には給水
口105が設けられ、さらに、この給水口105は、そ
の上流に設けられた給水三方弁106を介して、例えば
市水道あるいは圧力ポンプなどの給水源に接続されてい
る。さらに、外胴ドラム101の裏側には電動モータ1
10が配置されており、その回転シャフト111は、上
記外胴ドラム101の中央奥部を貫通し、外胴ドラム1
01の内部に回転可能に配置された内胴ドラム107の
側壁に接続されている。なお、この内胴ドラム107
も、例えば上記外胴ドラム101と同様に、例えば金属
板を円筒形状に成形してなる部材であり、さらに、その
内壁側には、これを回転させながら、いわゆる、タンブ
リング洗浄(揉み洗い)を行うのに最適な形状の複数の
リブなどを設けている。
【0028】そして、本発明によれば、上記給水源に接
続された給水三方弁106の一の出口が上記給水口10
5に接続されると共に、その他の出口が配管を108を
介して上記外胴ドラム101の全面ドアー11の上部の
拡散噴射口109に接続されている。また、図にも示す
ように、全面ドアー11の内側面の上部には、薬剤投入
用スプレーノズル113が設けられており、この薬剤投
入用スプレーノズル113は、テフロンホースなどの配
管155を介して、洗濯機の外部に設けられた、洗剤な
どの薬剤を上記内胴ドラム107内に噴霧するためのス
プレー機15に接続されている。
【0029】また、上記の構成においては、給水三方弁
106により給水配管を2路形成し、これを適宜切り替
えることによって、本発明のウェット・クリーニング洗
濯方法と共に、旧来のウェット・クリーニング洗濯方法
をも行うことが可能な構造としている。すなわち、図3
(a)には、上記三方弁106により水を配管108へ
流し、本発明のウェット・クリーニング洗濯方法の濡ら
しを実行する際の給水三方弁106の状態が、図3
(b)には、従来の溜め込み方式の洗濯方法を実行する
場合の給水三方弁106の状態が示されており、ここで
は、水を配管105へ流す。さらに、図3(c)には、
給水源からの水の供給を停止している状態が示されてい
る。
【0030】しかしながら、本発明では、上記の構造の
給水三方弁106によらず、これらを単独に配管形成し
てもよく、あるいは、上記の給水のための配管を108
だけにしてもよい。なお、かかる単独配管における給水
弁については、例えば添付の図4(a)に示す電磁弁を
使用し、あるいは、図4(b)に示すような、配管口径
を全開できるエヤー弁が望ましい。また、全面ドアー1
1の上部の拡散噴射口109から水を噴射するには、あ
る程度の水圧が必要となるので、市水道の通常の水圧
(1.5kg/cm2)以上が必要であり、それらが確
保出来ない場合には、水圧を確保するための圧力ポンプ
を取り付けた方が良い。さらに、衣類の種類によって、
ハード洗い、ソフト洗い、間欠洗いが必要であり、上記
内胴ドラム107の回転速度をコントロールできるよう
に、図示しないが、電動モータ110の回転速度を制御
するための制御装置が設けられることが望ましい。
【0031】また、図1においては、水道などの給水源
には、さらに、水圧調整バルブ16を介して、薬剤投入
機17が接続されている。すなわち、この薬剤投入機1
7は、上記給水三方弁106を図3(b)の位置にして
配管105へ水を供給し、従来の溜め込み方式の洗濯方
法を実行する際、洗剤、漂白剤、糊、あるいはソフター
などを洗濯槽内に溜め込んだ水に供給するためのもので
ある。より具体的には、水圧調整バルブ16からの細配
管には複数の電磁弁が設けられ、設定された順序で開放
しながら水を放出し、上記洗濯機の本体ハウジング10
の前面、又は/及び、その側面に開口してに設けられた
薬剤供給口(ホッパー)から供給された薬剤を、上記拡
散噴射口109の近傍に設けられた配管112へ導く。
【0032】次に、添付の図5には、上記外部のスプレ
ー機15の内部構造を示す。このスプレー機15は、そ
れ自体は既に市販されており、その内部には、複数の圧
力タンク151、151…が設けられ、それぞれ、洗
剤、漂白剤、糊、あるいはソフターなどの薬剤溶液が、
所定の濃度に調整された後、タンク内に封入されてい
る。これら圧力タンク151、151…には、それぞ
れ、ストップバルブ152、152…を介してコンプレ
ッサー153が接続されており、このコンプレッサー1
53により加圧された空気が供給される。そして、圧力
タンク151、151…内の薬剤溶液は、供給される加
圧空気によって加圧され、電磁バルブ156、156
…、テフロンホースなどの配管155を通って薬剤投入
用スプレーノズル113から噴霧される。なお、この配
管155には、さらに、水道などの給水源からの水が、
テフロンホース配管155の内壁を洗浄するため、その
他の電磁バルブ157を介して接続されている。そし
て、これらの電磁バルブ156、156…、及び、その
他の電磁バルブ157は、コントロールボックス158
からの投入制御信号により開閉制御される。
【0033】次に、上記にその詳細構造を説明した洗濯
装置を用いて行われる本発明のウェット・クリーニング
洗濯方法について、添付の図6を参照しながら説明す
る。本発明のウェット・クリーニング洗濯方法では、上
記の選択基準によりウェット・クリーニングにより洗濯
すべき洗濯物を選別した後、これらを、上記洗濯機の本
体ハウジング10の全面ドアー11から内部の内胴ドラ
ム107内に投入し、図示しないスイッチなどにより、
装置の動作を開始する。
【0034】本発明のウェット・クリーニング洗濯方法
によれば、まず、「濡らし」工程を約30秒間行う。こ
の「濡らし」工程では、上記図1に説明したウェット・
クリーニング用洗濯装置において、上記給水源からの水
を、上記三方弁106のその他の出口及び配管を108
を介して、上記外胴ドラム101の全面ドアー11の上
部に配置された拡散噴射口109から噴射して、内胴ド
ラム107内に投入された衣類を濡らす。なお、この
時、排水弁103は開放した状態としておく。これによ
り、上記拡散噴射口109から噴射した水は、図7に示
すように、上記外胴ドラム101の内部において、内胴
ドラム107の外部から全面に拡散噴射されて内胴ドラ
ム107内衣類を濡らし、余分な水は上記排水口102
から排出される。すなわち、被洗物は全面ドアー11の
上方から噴射される水によって濡らすだけにし、余分な
水は排出し、外胴ドラム101の中には残さない。
【0035】次に、本発明のウェット・クリーニング洗
濯方法によれば、「洗浄剤スプレーによる揉み洗い」工
程を約2分間行う。この工程では、上記三方弁106を
図3(c)の状態にして水の供給を停止し、前記全面ド
アー11の内側面の上部に設けられた薬剤投入用スプレ
ーノズル113から、例えば(洗剤を被洗物kg当たり
5cc)+(水を被洗物kg当たり10cc〜25c
c)の洗剤と水の混合ミキシングされた濃度の濃い洗剤
を、衣類全体に満遍なくスプレー方法によって付着させ
ながら、内胴ドラム107を回転させて揉み洗いをす
る。この方法によれば、洗剤の濃度が濃いため滑り(ヌ
メリ)が出て、衣類同志が摩れあっても衣類本体に擦れ
(スレ)を起こす事は極めて少なく、又、活性剤の特徴
を充分に生かし、衣類から汚れを剥離させることも早く
なる。これにより、従来の洗浄では10分前後かかって
いた洗いに時間が、2分程度に減ることとなる。また、
それと同時に、洗剤が3分の1と少ないため、衣類から
洗剤を取り除くために行なわれる濯ぎ工程が必然的に少
なく、従来3回行なっていた工程が1回半程度で済む。
当然、洗剤も少なく、濯ぎ工程に使用する水も少ないこ
とから、下水の側溝に流される洗剤、水等が極端に滅る
こととなる。
【0036】ここで上記の薬剤投入用スプレーノズル1
13の取り付け位置について述べると、この薬剤投入用
スプレーノズル113は全面ドアー11の上部に取付け
られるが、ノズルから噴霧された液体の方向が、上記内
胴ドラム107の中心より約15度上向きになるような
角度や配置で取付けることが望ましく、これにより、内
胴ドラム107内の衣類全体に満遍なく液体を噴霧する
ことが出来る。また、この薬剤投入用スプレーノズル1
13については、上記図5に例示した従来市販されてい
るスプレー機を使用してもよいが、その他、洗剤と加工
剤を別々に圧力タンクに適量の水に溶かして作ってお
き、衣類の重量に応じた分量を、洗剤あるいは加工剤の
投入信号から電磁弁の開閉タイマーで調整して噴霧する
ようにしてもよい。さらに、上記の薬剤投入用スプレー
ノズル113では、1本のノズルで利用して洗剤や複数
の種類の薬剤の噴霧に利用されることから、洗剤や各薬
剤の投入後は、その都度、水をテフロンホースの配管1
55を通し、これにより水で洗い流すことが望ましく、
そのため、上記電磁バルブ157を開放して給水源の水
を導いている。その他、電磁弁の開閉タイマーを利用し
て水を流して洗浄する方式とすることも可能である。
【0037】次に、「濯ぎ洗い」を行う。この時は、再
び、上記三方弁106を図3(a)の状態に戻して配管
108へ導き、上記外胴ドラム101の全面ドアー11
の上部に配置された拡散噴射口109から水を噴射し、
上記排水弁103は閉めて高水位まで給水して、約1分
30秒程行う。その後、「中間弱脱水」を、すなわち、
上記排水弁103を開放して排水時間を約30秒、さら
に、内胴ドラム107を回転しての脱水を約30秒間行
う。
【0038】上記の工程に続き、「シャワー濯ぎ」を約
1分30秒間行う。この「シャワー濯ぎ」工程の間は、
上記内胴ドラム107を回転しながら、やはり、上記外
胴ドラム101の全面ドアー11の上部に配置された拡
散噴射口109から水を噴射すると同時に、排水弁10
3を開放排水しながら、噴射水によって行う。その後、
上記「中間弱脱水」と同じ要領で、「弱脱水」を約30
秒間行う。
【0039】その後、「加工剤スプレー」工程に移る
が、この時には、前記全面ドアー11の内側面の上部に
設けられた薬剤投入用スプレーノズル113から、必要
な加工剤をスプレーしながら、約1分30秒程行う。な
お、この時、上記三方弁106は図3(c)の位置に戻
る。更に、上記加工剤などの薬剤液及び余分な水を排出
して取り除くための「脱液」工程を約1分30秒程行
い、最後に、「脱液皺(ジワ)ほぐしタンプリング」を
約30秒間行って終了する。この間、トータル時間は1
1分である。このように、本発明のウェット・クリーニ
ング洗濯方法では、加工工程でも洗浄方法と同じく、濯
ぎ排水後、水を入れない状態で必要な加工剤を(被洗物
kg当たり2cc〜3ccの加工剤を水300〜500
ccに混合ミキシングして調整)薬剤投入用スプレーノ
ズル113にて満遍なく吹き付け、脱水をし、この脱水
の終了後、最後に、脱水ジワを伸ばすためのタンブリン
グを行なって終了するが、洗いから終了までの時間は約
11分〜12分と、従来の方法の半分になる。
【0040】このように、本発明のウェット・クリーニ
ング洗濯方法によれば、洗いの全工程が従来の方法に比
較して約半分と短縮されることから、作業のスピード化
が図られ、かつ、従来のように水の中で洗う、濯ぐ、加
工するという負荷のかかる時間が短縮されるために、衣
類の損傷という、業者としてあってはならない水洗い工
程上での問題を解決することが出来る。さらには、洗剤
や加工剤が従来の三分の一になり、使用する水の量が3
割強減少することから、必要な経費の節約と同時に、下
水道に流される洗剤、加工剤、水の量が大幅に滅り、環
境保全の意味からも、又、経費の節滅の意味からも、従
来の方法との格段の違いは明確である。
【0041】これを、より具体的に比較すると、現在平
均的に行なわれている従来の水洗いでは、20kg(略
40点)の洗濯物を洗濯機を利用して洗浄する場合、ま
ず、洗いの段階ではドラム回転と同時に水が入り(80
リッター)、水の量の0.3%〜0.4%位(240c
c)の洗剤が自動的に投入チャージされ、稀薄(稀釈)
された水溶液のなかで10分前後、タンブリングバッジ
洗浄を行なう。その後、洗剤を取り除くため、2回から
3回の濯ぎを行い、最後にソフター加工を行なうため
に、低水位(80リッター)の水を入れ、その量に見合
う加工剤0.3%位(240cc)を自動的に投入し、
数分タンブリングし、脱液して終了となる。なお、上記
の洗浄工程は、主としてワイシャツやシーツ等を対象と
するものであり、その他の、例えば外衣等は、ドライ・
クリーニング中心の現在の産業クリーニングでは、水洗
いは極力さけていた。其れは、従来の水洗いでは、水の
中に長時間揉まれるために起こる衣類全体の擦れ(ス
レ)、毛羽立ち、縮み、形崩れ、あるいは、風合い変化
等が生じて、衣類に回復出来ないほどの大きな損傷を与
えるためであり、顧客からクリーニング代を頂き衣類を
保全維持するという意昧合いからも極力避けられてい
た。すなわち、今までの従来の洗浄方法では、長い時間
水の中で揉み洗いするために起こる擦れ(スレ)、縮
み、形崩れ、風合い等の変化、さらには、側溝に大量に
流される洗剤、水、加工剤による水質汚濁の問題、加え
て、経営的に言うならば経費の垂れ流しなどによる損害
の累積を考えれば、本発明のクリーニング方法は、極め
て有益なクリーニング方法であることは明らかである。
【0042】次に、添付の図8には、本発明の他の実施
の形態になる洗濯装置が、すなわち、その本体ハウジン
グ10内に設けられた外胴ドラムや内胴ドラムなどの構
造が示されている。なお、この他の実施の形態になる構
造では、上記図1に示した構造と比較し、給水源からの
水を上記給水三方弁106を介して全面ドアー11の上
部に配置された拡散噴射口109へ導くための配管10
8を、外胴ドラム101の上部の内側に溶接して配管
し、その先端に取り付ける拡散噴射口109を、上記全
面ドアー11の上部に当たるように配置している。かか
る構成によれば、添付の図9(a)及び(b)にも示す
ように、上記拡散噴射口109から噴射された水は、一
旦、上記全面ドアー11の上部に当たって拡散され、こ
の拡散された水が内胴ドラム107の内部に入り、内部
の衣類に速やかに拡散噴射されて濡れる。
【0043】また、添付の図10には、本発明の洗濯装
置の構造として、洗剤、ソフター、のり、薬剤などを、
本体の前面上部、及び/又は、側面上部にあった洗剤、
加工剤投入ホッパー13、13…から、水圧によって流
す構造が示されている。すなわち、これらホッパー1
3、13…は、前記全面ドアー11の上部、あるいは、
側面の上部に配置された拡散噴射口109へ導かれる配
管108に配管112を介して接続されている。このよ
うな構造によれば、特に、上記三方弁106を図3
(b)の位置にして水槽内に水を溜め込み、いわゆる溜
め込み方式で洗濯を行う際、従来では内胴ドラム107
と外胴ドラム101との間に落としていた薬剤を、上記
噴射口109からドラム内に投入するようにしたことに
より、特に、粉末石鹸などはドラム内に拡散することが
早くなり、従って、投入薬剤の活性度が早まり、その
分、洗浄効果も早まり、そのことから、洗濯時間も数分
短縮することが出来る。
【0044】上記の説明からも明らかなように、本発明
になる洗濯装置及びこれを利用して行うウェット・クリ
ーニング洗濯方法によれば、従来の洗浄機を幾分改良す
ることによって、従来の洗浄方法はもとより、さらに、
従来の洗浄方法より効果的な本発明になるウェット・ク
リーニング洗濯方法をも併せて実施することが可能にな
り、これにより、将来の水洗い洗浄への新たな展望が、
クリーニング業者は勿論、機械メーカー、さらには、洗
剤メーカー共々にも大きく開けることとなる。なお、従
来の水洗濯機では、水を定水量入れ洗剤を入れて洗う溜
め込み方式のため、噴射注水しながら排水弁を開くとい
う濡らし方法とか、水を入れないで洗う洗浄方式はその
洗浄工程にはないが、上記に示した洗濯機によれば、従
来の洗浄方法でも、例えばワイシャツ、白衣、シーツな
どには洗浄工程上利用することが可能であり、従来の方
式は残した状態のまま、新たな方式が出来るよう制御基
盤の変更を行うことが望ましい。
【0045】続いて、上記の本発明になる洗濯装置で行
われるウェット・クリーニング洗濯方法により洗濯され
た被洗濯物の乾燥装置及び乾燥工程の特徴について、以
下に説明する。これは、ドライ溶剤に代えて水を利用し
てウェット・クリーニングを行った場合、その後の乾燥
工程において、特に、ウール混の多い衣類などでは収縮
が発生しやすく、この収縮を抑えるためであり、あるい
は、樹脂染料によるプリントや顔料染料を主にしたプリ
ント柄は、高温のまま最終工程まで乾燥すると、プリン
トの剥離やベタ付きなどの事故が起こることがあり、ま
た、熱風タイマー方式での乾燥は被洗濯物の量、生地の
厚さや薄さなどでの時間セットをその都度タイマーセッ
トしなければならず、熱風タイマーを湿度タイマーに変
更することにより、それらを解決することが出来ること
から、従来の乾燥機の工程に、衣類によって選別変更で
きるよう、制御基盤に改良を加えたものである。
【0046】まず、添付の図11には、乾燥装置が示さ
れている。まず、図11(a)において、この乾燥装置
の本体ハウジング20の内部には、洗濯物を投入する回
転ドラム、この回転ドラムを回転駆動するための電動モ
ータ、これらを制御するための各種の制御装置などが配
置され、搭載されている。また、符号21は、乾燥時に
回転ドラムの前面開口を閉止するため、本体ハウジング
20の前面に取り付けられた外形円盤形状の全面ドアー
であり、乾燥の際には、この全面ドアー21の取手を手
前に引いて開き、開口から洗濯物を乾燥機内部へ被洗濯
物を投入し、乾燥後にも、この全面ドアー21の取手を
手前に引いて開いて内部の乾燥した衣類を取り出す。
【0047】この乾燥装置では、上記本体ハウジング2
0の上面には蒸気ヒータ22が取り付けられ、この蒸気
ヒータ22は、その内部に電気ヒータやヒートポンプが
設けられ、これにより、導入した空気を加熱する。ま
た、この蒸気ヒータ22には、電磁弁221を介して外
部からの蒸気を導入して乾燥装置内部へ導き、その後の
過剰蒸気などはトラップ222を介して外部へ出す。さ
らに、図中の符号223は、蒸気ヒータ22の外気吸入
口と、そこに設けられたほこり取り用の網を示してお
り、符号23は、上記蒸気ヒータ22に隣接して設けら
れた外気導入ダンパーを、符号24は内部のドラムを回
転駆動するための、正逆両方に回転可能なモータを示し
ている。更に、上記本体ハウジング20の下面にもダク
ト25が取り付けられ、ファン26を介して外気へ通じ
るダクト27へ導かれている。また、図中の符号28
は、この乾燥装置を操作制御するための制御基盤であ
り、符号251、252は、外気へ排出される空気の温
度及び湿度を感知するためダクト25の外壁に取り付け
られた温度検知棒(センサー)と湿度検知棒(センサ
ー)を示している。
【0048】図11(b)には、さらに、上記乾燥装置
の断面構造が示されている。図からも明らかなように、
回転ドラム211は、その後端にシャフト212、さら
に、プーリ213が取り付けられ、これらを介してモー
タ24により回転駆動される。また、ダクト25の前に
は、ほこり取り用の網253が取り付けられている。さ
らに、上記外気導入ダンパー23は、乾燥時は閉まって
いるが、冷気導入時には、図に破線で示すように、自動
的に開く構造となっている(なお、この時には、蒸気導
入用の上記電磁弁221は閉じる)。
【0049】このような構造の乾燥装置では、上記ファ
ン26を回転駆動することにより、本体ハウジング20
内の空気がダクト25、27から外気へ排気され、同時
に、本体ハウジング20の内部には、上面の蒸気ヒータ
22を介して外気が導かれることとなる。すなわち、高
温空気を導入する場合には、蒸気ヒータ22をオンし、
冷気を導入する場合には、外気導入ダンパー23を開放
し、蒸気ヒータ22をオフすることとなる。図中では、
これら蒸気ヒータ22及びファン26の動作を制御する
ための制御線が矢印で示されている。また、上記本体ハ
ウジング20下部のダクト25内(あるいは、本体ハウ
ジング20内でもよい)に取り付けられた温度検知棒2
51と湿度検知棒252によって検知された乾燥機内の
高熱空気の乾き具合、すなわち、温度と湿度は、制御基
盤28へ導かれ、制御のために使用されると同時に、計
器上に表示される。
【0050】添付の図12には、上記の本発明になる乾
燥機を操作するための制御基盤28の詳細が示されてお
り、さらに、比較のため、従来の乾燥機を操作するため
の制御基盤が、添付の図13に示されている。なお、こ
れらの図において、同一の番号は同じ構成を示してい
る。
【0051】図12に示す乾燥機を操作するための制御
基盤200において、符号201は、装置の停止あるい
は運転を行うためのスイッチであり、符号202は正逆
転を切り替えるためのスイッチであり、これらは、メイ
ンスイッチを構成している。また、符号203、204
は、装置の停止、あるいは、運転を示す表示ランプであ
る。これらの下方には、蒸気源から供給される上記の圧
力を表示する蒸気圧力計205と、乾燥機の温度を設定
する温度設定サーモ[1]206と、さらには、このサ
ーモの動作を表示する[1]サーモランプ207が設け
られている。なお、上記のサーモ[1]206を除き、
その他の構成要素は図13の従来の乾燥機の制御基盤に
おいても見られるものである。
【0052】上記メインスイッチなどの図の右横には、
熱風が供給される乾燥ドラム内の乾き具合を、湿度セン
サーを介して検知された湿度を表示すると共に、乾燥ド
ラム内の所望の湿度を設定するための湿度設定器20
8、乾燥ドラム内に冷風(外気)を供給する時間と共に
外気導入ダンパー23の開閉を設定する冷風タイマー2
09が設けられ、これらに[1]のマークが付されてい
る。さらに、その横には、2個のブザー音スイッチ21
1、212が上下に配置され、上側のブザー音スイッチ
211には[1]のマークが、下側のブザー音スイッチ
212には[2]のマークが付されている。また、これ
らブザー音スイッチの横には2個のブザー213、21
4が設けられている。これらスイッチの下側には、以下
に詳細に説明するが、[1]の乾燥工程から[2]の乾
燥工程へ移行するか否かを切り換えるための切換スイッ
チ215が、そして、その側方には、温度設定サーモ
[1]206、[2]219で設定された温度を確認す
るための[1]乾燥温度計216と[2]乾燥温度計2
17、[2]サーモランプ218、温度設定サーモ
[2]219が設けられている。なお、上記の2個のブ
ザー、[1]ブザー213、[2]ブザー214の音
は、それぞれ認識可能なように異なる音にしておくこと
が好ましい。なお、記号[1]、[2]は、それぞれ、
乾燥工程を示している。
【0053】また、図13の従来の乾燥機の制御基盤と
の比較からも明らかなように、図の右側には、熱風を供
給する時間を設定する熱風タイマー220を除いて、従
来の乾燥機の制御基盤においても見られるように、蒸気
(生蒸用)、あるいは、冷風を供給する時間を設定する
ための2連のタイマー221、222が設けられてい
る。そして、本発明になる制御基盤では、上記熱風タイ
マー220に代えて、第2の湿度設定器208’が設け
られている。
【0054】上記にその構成の詳細を述べた乾燥機の制
御基盤による操作について、以下に詳細に説明する。こ
の乾燥機によれば、まず、樹脂染科のプリント柄、ある
いは、顔料を主にしたプリント柄の衣類は[1]ブザー
213が鳴った時に取り出す。また、残留湿度20%以
下まで乾燥すると問題の起きる衣類についても、[1]
ブザー213が鳴った時点で取り出し、ハンガーに吊る
して他の乾燥室か自然乾燥により乾燥する。なお、上記
の[1]の工程終了時に鳴らす[1]ブザー213は、
鳴りっぱなしになってしまうので、このブザー音を消せ
るようにON、OFの出来るスナップスイッチか、その
他の方法を使用することが好ましい。
【0055】これに対し、ポリエステル、綿、化繊混紡
などの品物については上記のブザーを鳴らさず、残留湿
度30%まで乾燥、冷風、残留湿度5%まで乾燥、冷風
の工程を自動的に[1]〜[2]まで行ない、最終ブザ
ー(すなわち、[2]ブザー214)で終了する。
【0056】なお、上記の制御基盤の構成によれば、
[1]の工程でブザー([1]ブザー213)とドラム
停止させ、連続乾燥出来ない物品を取り出した後、
[2]の工程に移行する場合には、上記の切換スイッチ
215をONにすれば、後工程に進んで行くようになっ
ている。
【0057】また、もしも、上記[1]の工程の後、再
度、[1]の工程に戻して乾燥工程を行なう場合には、
本体のメインスイッチをOFFにして切り、再度ONに
すれば、再び、上記[1]の工程から出来ることとな
る。なお、乾燥は、温度の高さより風量を高め、高温多
湿の熱気をいかに素早く外気に追い出すかによって決ま
ることから、乾燥機の入気孔の径、排気孔のダクト27
を、従来よりも大きめ(大径)にすることが好ましい。
【0058】ところで、乾燥工程において、一般に、衣
類は70%〜80%までの乾燥が高温のまま進んだとこ
ろから急激に収縮が始まり、従来の回転乾燥機ではかか
る収縮を伴わずに乾燥することが難しく、そのため、回
転乾燥機による乾燥が敬遠されていた。
【0059】これに対し、上記の制御基盤を備えた乾燥
機によれば、[1]の乾燥工程で上記湿度設定器208
を利用して70%程度(残留湿度30%程度)まで乾燥
し、そこまで乾燥が進んだところで、一度、蒸気ヒータ
23をオフして外気導入ダンパー23の開放に連動の冷
風タイマー209に移行し、外気冷風を入れ、ドラム内
の高温多湿の熱気を乾燥機の外に出してしまい、乾燥す
るものである。これは、家庭における洗濯でも分かるよ
うに、干し物をする場合など、風が有れば乾くことは一
般に経験されるところである。その後、[1]の乾燥工
程よりも低い温度、例えば50度以下の温度で[2]の
乾燥工程に入り、湿度設定器208’を介して残留湿度
5%を検知後、自動的に冷風に移行し、終了ブザーで工
程が終了する。
【0059】このような乾燥方法(工程)によれば、上
記の湿度設定器208、208’を利用することによ
り、従来の熱風タイマー220による時間による制御だ
けでは衣類の量や質によって乾燥し過ぎる場合が生じる
ことを避け、衣類の残留湿度を正確に検出して最適な乾
燥工程を実現することが可能となる。これにより、例え
ば、ウール70%混の混紡製品もタンブラー乾燥が出来
る。これに対し、従来の乾燥工程によれば、乾燥(温
風)、冷風、終了と一工程のため、高温のまま長時間ド
ラムのなかで叩かれることとなり、そのため、収縮を抑
えることが困難であった。すなわち、本発明の乾燥方法
によれば、これらの従来の問題を解決し、特に、ドライ
溶剤に代えて水を利用して衣類の洗浄を行うウェット・
クリーニングによる洗濯物の乾燥に、すなわち、上記し
た新洗浄システム(長くドラムの中で叩くことなく、防
縮剤、加工剤を噴霧する一連の方法)と組合せることに
より、その効果を最大限に生かせることとなり、これに
より、従来のドライ・クリーニング中心の洗浄システム
から水洗い洗浄への移行が加速されるものと期待される
こととなる。
【0060】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になるウェット・クリーニング洗濯方法とそ
れに用い洗濯機、並びに、かかる洗濯物の乾燥機によれ
ば、洗濯に、今後はその使用が難しくなるドライ溶剤に
代えて、水を使用するため、環境に悪影響を与えること
なく、また、使用する水や洗剤あるいは加工剤の量が少
なくて済み、かつ、洗浄時間も従来に比較して大幅に短
縮することが可能となることから、産業クリーニングに
も使用することを可能とし、これにより、従来のドライ
・クリーニング中心のクリーニング産業において、より
安全なウェット・クリーニングを普及することが可能に
なるという、技術的にも、社会的にも優れた効果を発揮
することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェット・クリーニング洗濯方法が可能な本発
明の一の実施の形態になる洗濯機の内部構造を示す断面
図である。
【図2】上記洗濯機の全体構造を示す斜視図である。
【図3】上記洗濯機の給水三方弁の動作を説明する図で
ある。
【図4】上記洗濯機の給水弁の具体的構成を示す図であ
る。
【図5】上記洗濯機のスプレー機の内部構造を説明する
図である。
【図6】上記洗濯機により行う本発明のウェット・クリ
ーニング洗濯方法の手順を示すフロー図である。
【図7】上記ウェット・クリーニング洗濯機における拡
散噴射口からの水の噴射を示す一部拡大説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態になる洗濯機の内部構
造を示す断面図である。
【図9】上記洗濯機における拡散噴射口からの水の噴射
を示す一部拡大説明図である。
【図10】本発明の洗濯機の構造における薬剤の投入経
路を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態になる乾燥機の外形構成
を示す斜視図である。
【図12】上記本発明の実施の形態になる乾燥機の制御
基盤を示す平面図である。
【図13】比較のため、従来技術になる乾燥機の制御基
盤の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 本体ハウジング 11 全面ドアー 12 操作盤 13 供給口(ホッパー) 15 スプレー機 16 水圧調整バルブ 17 薬剤投入機 20 乾燥機 101 外胴ドラム 102 排水口 103 排水弁 104 開口部 105 給水口 106 給水三方弁 107 内胴ドラム 108 配管 109 拡散噴射口 110 電動モータ 113 薬剤投入用スプレーノズル 155 テフロンホース配管 200 制御基盤

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を水に濡らす工程と、この濡らし
    た前記洗濯物に高濃度の洗剤液を噴霧しながら揉み洗い
    する工程と、前記洗濯物から洗剤液を洗い落とす工程、
    その後、前記洗濯物を乾燥する工程とを備えたことを特
    徴とするウェット・クリーニング洗濯方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法において、前記洗濯物から汚れを洗い
    落とす工程では、前記洗濯物に洗濯物へ水を噴射して濡
    らすだけにし、洗剤液を噴射しながら揉み洗いを行うこ
    とを特徴とするウェット・クリーニング洗濯方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法において、前記洗濯物から洗剤液を洗
    い落とす工程では、前記洗濯物に水を噴射しながら濯ぎ
    工程を行うことを特徴とするウェット・クリーニング洗
    濯方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法において、前記洗濯物に加工剤を付着
    させる工程では、前記加工剤を前記洗濯物に噴霧しなが
    ら行うことを特徴とするウェット・クリーニング洗濯方
    法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法において、前記洗濯物を乾燥する工程
    では、前記洗濯物へ熱風を当てると同時に、前記洗濯物
    の湿度を検知しながら乾燥を行うことを特徴とするウェ
    ット・クリーニング洗濯方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法において、前記洗濯物を乾燥する工程
    では、さらに、前記洗濯物を高温の乾燥工程で残留湿度
    約30%まで乾燥し、そこで一度冷風を導入して高温多
    湿の空気を排出し、常温を含む50℃以下の温度で留湿
    度約5%まで乾燥を行うことを特徴とするウェット・ク
    リーニング洗濯方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1のウェット・クリーニング
    洗濯方法を行うための洗濯機であって、前面に全面ドア
    ーを取り付け、かつ、その底部には排水弁を備えた外胴
    ドラムと、前記外胴ドラムの内部にその回転軸を略横向
    きに回転可能に配置した内胴ドラムと、前記内胴ドラム
    を回転駆動する回転駆動手段とを設け、前記内胴ドラム
    内に被洗濯物を投入し、前記回転駆動手段により前記内
    胴ドラムを回動させながら前記被洗濯物の洗濯を行うも
    のにおいて、前記全面ドアーの上部には、高濃度の洗剤
    液又は加工剤を噴霧するためのスプレーノズルを設ける
    と共に、さらに、前記外胴ドラムの前記全面ドアーの上
    部には、前記内胴ドラム内に投入された前記被洗濯物に
    水を拡散噴射するための拡散噴射口を設けたことを特徴
    とする洗濯装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項7に記載したウェット・クリ
    ーニング洗濯方法を行うための洗濯機であって、前記拡
    散噴射口には、さらに、洗剤及び加工剤の少なくとも一
    方を前記外胴ドラムの内部に投入するための配管を設け
    たことを特徴とする洗濯機。
  9. 【請求項9】 上記請求項1のウェット・クリーニング
    洗濯方法により洗濯された洗濯物を乾燥するための乾燥
    機であって、ハウジング内に回転軸を横向きに回転可能
    に配置したドラムと、前記ドラムを回転駆動する回転駆
    動手段と、前記ハウジング内に熱風あるいは冷風を導入
    するための手段と、前記乾燥機の動作を制御するための
    制御基盤とを備え、前記ドラム内に被洗濯物を投入し、
    前記回転駆動手段により前記ドラムを回動させながら、
    前記ドラム内に熱風あるいは冷風及び外気を導入して前
    記被洗濯物の乾燥を行うものにおいて、さらに、前記乾
    燥機内の湿度を検知する湿度センサーを設け、当該湿度
    センサーにより検知した前記乾燥機内の湿度に応じて、
    前記熱風・冷風導入手段により前記ドラム内に導入され
    る熱風あるいは冷風を切り換えるための手段を前記制御
    基盤に設けたことを特徴とする乾燥機。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載した乾燥機におい
    て、前記制御基盤の切り換え手段は、前記ドラム内の湿
    度を所望の湿度設定が可能になっていることをを特徴と
    する乾燥機。
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