JPH09253105A - 人工骨頭用表示体及びその表示体付き人工骨頭 - Google Patents

人工骨頭用表示体及びその表示体付き人工骨頭

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JPH09253105A
JPH09253105A JP9367996A JP9367996A JPH09253105A JP H09253105 A JPH09253105 A JP H09253105A JP 9367996 A JP9367996 A JP 9367996A JP 9367996 A JP9367996 A JP 9367996A JP H09253105 A JPH09253105 A JP H09253105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステム嵌入用凹部を備えた人工骨頭の製造番
号等を表示するため、人工骨頭に彫り込むことなく、そ
れとは別体で、内容の判読を容易にする。 【解決手段】 人工骨頭用表示体1は、製造番号等を表
示するための表示面5を備えた基体2と、骨頭101の
凹部102に押し込まれることによって縮径して凹部1
02内に弾性的に嵌着される撓み変形可能の嵌着体4と
からなる。この表示体1を嵌着体4側から骨頭101の
凹部102内に押し込むことで表示体付き人工骨頭とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工骨頭用表示体
及びその表示体付き人工骨頭に関し、詳しくは、人体の
大腿骨の骨頭が外傷や変形性股関節症等の疾患により損
傷を受けたときに代用として置換されるセラミック製人
工骨頭のうち、ステム嵌入用凹部を備えてなるものにつ
いて、その製造番号等を表示するためにその骨頭に嵌着
(装着)して使用される表示体及びそれを嵌着してなる
表示体付き人工骨頭に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、アルミナやジルコニア等のセ
ラミック製の人工骨頭(以下、単に骨頭ともいう)10
1の一例を示す。この骨頭101は、同図に示したよう
に一部を切欠いた略球状(通常外径22〜32mm)を
呈し、その切欠側(図15下側)には断面円形をなす奥
細テーパ(D1>D2)のステム嵌入用凹部(以下、単
に凹部ともいう)102が凹設されている。この凹部1
02は、大腿骨に打ち込まれる金属製のステム103の
テーパ部104がテーパ嵌されるところであり、ここに
ステムが嵌入、固定されて完成品となり手術に供され
る。なお、図15の骨頭101の凹部102の奥所は、
その内径D3がテーパの小径部D2より拡径された拡径
部(リセス)106とされ、内周面の仕上げが容易とさ
れている。
【0003】ところで、このような人工骨頭101も商
品である以上、その製造番号や識別標識等の必要な表示
(以下、識別表示若しくは単に表示ともいう)を付して
出荷され保存、管理されることになる。一方、従来の骨
頭101におけるこのような表示は、一般にはセラミッ
ク焼結前の人工骨頭の凹部102の開口端の周縁面10
5(開口側の端面)に所定の数字等を彫り込むことによ
り表示されるか、或いは、焼結後においてレーザー加工
や超音波加工などにより同周縁面等に表示されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
ける骨頭101の識別表示は、手法は別としても骨頭自
体に数字等を彫り込むことにより行われていたが、この
ような表示の形態は人工骨頭101の表面に傷をつけて
いたのと同じことを意味し、強度面などからすると好ま
しいことではない。また、骨頭101の凹部102の開
口端の周縁面105は幅が狭いことから、表示のための
加工も容易でないし、数字等も小さくしか表示できない
ので視認や判読がしにくいといった指摘もあった。さら
にこのような表示は、置換手術前にはサイズ等の確認の
ために極めて重要な意味を持つのに対し、術後はさほど
重要とされない。
【0005】本発明は、セラミック製人工骨頭の上記従
来の表示手法ないし形態における強度上の問題点に鑑
み、人工骨頭とは別体で、内容の判読を容易にすること
のできる人工骨頭用表示体、及びそれがステム嵌入用凹
部に嵌着された骨頭を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る人工骨頭用表示体は、ステム嵌入用凹
部を備えた人工骨頭の製造番号等を表示するために使用
される表示体であってその製造番号等を表示するための
表示面(表示部)を備えた基体と、該基体と一体で形成
され、前記凹部に押し込まれることによって縮径して該
凹部内に弾性的に嵌着される撓み変形可能の嵌着体とか
らなることにある。
【0007】本発明に係る人工骨頭用表示体の材質は、
骨頭の凹部内等に微小片が付着や残存しても、人体に悪
影響を及ぼしたり毒性がないもの(生体適合性が良好な
もの)で、適度の弾性のあるものから、適宜選択して用
いることができる。超高密度ポリエチレン(HDP)が
好ましい材質といえるが、ポリエチレンテレフタレー
ト、シリコンゴムなどでもよい。もちろん、これらに限
定されるものではない。なお、本発明に係る人工骨頭用
表示体をなす基体は、撓み変形可能でもよいし、変形不
能でもよい。
【0008】本発明に係る表示体は、その基体の表示面
に製造番号等の所定の表示を刻印などにより付し、これ
をその嵌着体側から人工骨頭の凹部の奥所側に押し込め
ば、凹部のテーパ(内周面)に沿って撓み変形して縮径
されると同時に表示体全体は凹部の奥所側に入り込み、
その弾性(バネ性)により凹部内に嵌着される。このよ
うに、本発明にかかる表示体は、それを嵌着体側から人
工骨頭の凹部に押し込むだけで嵌着(取着)できる。そ
して、表示面は凹部の開口端の周縁面より広く確保でき
ることから、製造番号等も大きく表示でき、したがっ
て、その嵌着後、取外しまでにおける保存、管理が容易
になる。一方、取外しに際しては、表示体の基体を適宜
の手段で引っ掛けるなどし、その全体を引張り出すよう
にすればよい。
【0009】また、前記基体は、前記嵌着体が人工骨頭
のステム嵌入用凹部内に弾性的に嵌着された際に該凹部
の開口端の周縁面に係止可能に形成され、かつ該凹部内
にガスが流通可能(環流可能)に形成されてなるものが
好ましい。ここに「ガスが流通可能に形成されてなる」
とは、該基体が凹部の開口を閉塞しないように形成され
ていることを意味し、具体的には、基体に対して凹部の
内外にガスが流通(環流)可能の貫通孔若しくは切欠な
どのガス流通手段を設けるか、或いは基体自体の形状を
凹部の開口を閉塞しない矩形などに形成することで達成
される。
【0010】この表示体では、凹部に嵌着した際に、基
体が凹部の開口端の周縁面に係止可能とされている分、
嵌着が安定するとともに、その際でも該凹部の内外にガ
スが流通可能とされているため、嵌着したままでも凹部
内を滅菌用ガスによる滅菌処理をすることができる。ま
た、表示体を取外す際にはその貫通孔や切欠等に適宜の
フックを引っ掛けるなどして容易に引張り出すことがで
きる。
【0011】そして、いずれの表示体においても、人工
骨頭のステム嵌入用凹部内に嵌着された際に該凹部の外
側に位置する前記基体の部位につまみ(把持)用の突起
を形成しておいてもよい。このようにしておけば、取外
しに際して突起をツマミとして表示体を引張り出すこと
ができるので取外しがさらに容易となる。
【0012】さらに、骨頭のステム嵌入用凹部内に、こ
れらの人工骨頭用表示体がその嵌着体を弾性的に嵌着さ
れてなる表示体付き人工骨頭とすることにより、その製
造番号等を容易にしかも大きく表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る人工骨頭用表示
体を具体化した実施の形態について、図1ないし図4を
参照して詳細に説明する。なお図中101は、図15に
示したのと同様のセラミック製の人工骨頭である。
【0014】図中1は本例の表示体であって、適度の弾
性を有する高密度ポリエチレンからなり、図示したよう
に所定の厚さの円盤状の基体2と、その下面3から一体
的に延びる2つの脚体からなる嵌着体4,4から形成さ
れている。すなわち、本例においては基体2の上面5が
製造番号等を表示するための表示面とされ、その外径
は、図3に示したように、骨頭101の凹部102の開
口端の内径(大径部)D1より大径とされ、その開口を
覆蓋可能の大きさとされている。また、本例では、基体
2にはその平面視、中心に対して対称位置に、厚さ方向
に貫通する2つ円形の貫通孔(内径1〜2mm)6,6
を備えている。
【0015】一方、基体2の下面3には、二つの脚体か
らなる嵌着体4,4が下方に対称形にて延設されてい
る。ただし、二つの嵌着体4,4はその基端部(根元)
4aが、2つの貫通孔6,6の中心を結ぶ線を挾みかつ
基体2の中心に対して対称位置に配置され、その基端部
4aから自然状態で左右対称形にやや開脚する二股状で
延設されており、先端には互いに横向外方に突出して鉤
状をなす係止部7が形成されている。なお、この係止部
7を含む嵌着体4は、その弾性により撓み変形するよう
に構成されているが、本例での係止部7,7相互間の外
径D4は、自然状態において骨頭101の凹部102の
拡径部106の最大内径D3よりやや大きくなるように
形成されている。そして、係止部7の横向外方の先端7
aは、拡径部106の最大内径D3に当接可能に円弧状
に形成されている。
【0016】なお、係止部7aの横向外方への突出量7
tは本例では(D3−D2)/2より大きく設定されて
いる。また、嵌着体4の基端部4a相互間の外径(外
寸)は、凹部102の開口端の内径D1より小さく設定
されている。さらに本例では、嵌着体4の全高(長)
は、凹部102の深さ(開口端の周縁面105からの底
面107までの距離)と略同じかやや短めに設定されて
おり、係止部7aが凹部102の拡径部106に係止さ
れた際、すなわち表示体1が凹部102に嵌着された際
に凹部102の開口端の周縁面105に、基体2の下面
周縁3aが当接して係止されるように設定されている。
【0017】しかして、本例の表示体1においては、図
3に示したように、嵌着体4をその係止部7a相互間を
狭めるようにして係止部側から人工骨頭101の凹部1
02の奥所に押し込めば、凹部102の内周面のテーパ
に沿って撓んで縮径されると同時に全体が奥所側にスラ
イドする。そして、係止部7aが拡径部106に至ると
その弾性により拡径され、撓み変形した状態で係止する
とともに、基体2の下面周縁3aの全体(全周)が凹部
102の開口端の周縁面105に略当接して係止する。
この結果、本例では貫通孔6,6の存在を除くと凹部1
02が略閉塞された状態となる。
【0018】このように、本例の表示体1は押し込むだ
けで簡単に骨頭101の凹部102に嵌着できるし、係
止部7が拡径部106に撓み変形した状態で係止してい
ることから外れにくい安定した嵌着が得られる。なお、
製造番号など(サイズや製造年月日)の表示は、刻印等
により基体2の表示面すなわち上面5に適宜の大きさで
予め或いは嵌着後にシールを貼付するなどにより設けて
おけばよいが、表示エリアが凹部102の開口端の周縁
面105より著しく広いので、大きめの数字等で表示で
き、したがって判読を容易にすることができる。また、
表示体1を取外す場合には、引張り出せば係止部7はそ
の力によって径方向に撓む(縮む)ことから拡径部10
6での係止が解除され、取外すことができる。
【0019】なお、本例では、基体2に貫通孔6を設け
たため、次のような効果もある。すなわち、こうした骨
頭101は所定温度のEOG(エチレンオキサイドガ
ス)などの滅菌用ガスで滅菌処理されるが、本例では貫
通孔6から滅菌用ガスが凹部102内に環流できるの
で、表示体1を嵌着したままでも凹部102内の滅菌処
理ができる。そして、表示体1を取外す際には、貫通孔
6に適宜のフック等を挿入して引っ掛けるなどして表示
体1全体を引張り出すことができるので容易に取外すこ
とができる。
【0020】上記例では、係止部7が拡径部106に係
止されるもので説明したが、本発明に係る表示体は、こ
のようなものに限定されるものではない。図5は、骨頭
101の凹部102の奥所が拡径されておらず、小径部
と同径の平行部108を備えているもの及びそれに嵌着
されている表示体1を示している。ただし、この表示体
1は、嵌着体4の先端に外向きに突出する係止部を備え
ていない点のみが前例と異なるだけであるので、相違点
のみ説明する。すなわち、このものは、嵌着体4の先端
外径が自然状態で凹部102の平行部108の内径より
大きめとなるように設定されており、これを凹部102
内に押し込んだ際に嵌着体4の先端及び近傍が凹部内周
面及び平行部108にて縮径されることによって凹部1
02内に弾性的に嵌着されるように形成されている。
【0021】また、図6は、ステム嵌入用凹部102が
上記のような拡径部や平行部を備えていない骨頭101
及びそれに図5に示した表示体1を嵌着した場合を示し
ている。すなわち、図6においては、表示体1を骨頭1
01の凹部102内に押し込んだ際に嵌着体4の先端及
び近傍が凹部内周面にて縮径されることによって凹部1
02内に弾性的に嵌着されるように形成されている。こ
のことから理解されるように、本発明は、骨頭のステム
嵌入用凹部の奥所の拡径部等の有無にかかわらず、骨頭
の製造番号等を表示するための表示面を備えた基体と、
該基体と一体で形成され、前記凹部に押し込まれること
によって縮径して該凹部内に弾性的に嵌着される撓み変
形可能の嵌着体とからなる表示体であればよく、また、
そのような表示体が、骨頭のステム嵌入用凹部内に嵌着
されているものであればよい。
【0022】さらに上記例では、基体2の下面周縁3a
の全体が凹部の開口端の周縁面105に当接して係止さ
れるよう、嵌着体4の長さ及び基体2の外径を設定した
が、本発明では基体は必ずしもこの様に構成されていな
くともよい。すなわち上記各例において言うと、基体2
の下面周縁3aと開口端の周縁面105に空隙が保持さ
れるように嵌着体4の長さを長く設定してもよい。
【0023】また、図7及び図8に示したように、表示
体1をなす基体2を骨頭101の凹部102の開口端の
周縁面105に係止させることなく凹部102の内側に
嵌合ないし遊嵌状態となるように、嵌着体4,4の長さ
や基体2の外径を設定してもよい。そして、遊嵌状態と
する場合には、基体2と凹部102との間に隙間がある
ことから滅菌用ガスの通過のためには貫通孔6は必ずし
も要しない。なお、貫通孔6に代えて図8中2点鎖線で
示したように、凹部102内にガスが流通可能となるよ
うに基体2の外周縁から切り込む形で切欠8を設けても
よい。
【0024】このことより理解されるが、基体の下面周
縁の全体が凹部の開口端の周縁面に当接して係止される
ように形成された上記各形態のものでも、図9に示した
ように貫通孔に代えて、表示体1を骨頭101に嵌着し
た際に凹部102の内外にガスの流通が可能の切欠8を
基体2に設けておいてもよい。また、図10に示したよ
うに、基体2の平面形状を矩形状にすることにより、そ
の長辺2aに沿う開口部位(図中の割円部)にて骨頭1
01の凹部102の内外に滅菌用ガスが流通するように
してもよい。
【0025】また、上記における切欠8は、基体2の厚
さ方向にガスパス(流路)が形成されるように設けた
が、これは図11及び図12に示したように、基体2の
下面周縁に切欠(凹凸)18を平面視、適宜の角度間隔
で設けることでも形成できる。すなわち、骨頭101の
凹部102の開口端の周縁面105に、基体2の下面周
縁が当接するようにして表示体が凹部102に嵌着され
るものでは、その下面周縁部に、凹部102の内外にガ
スが流通するガスパス(空隙)が形成されるように、基
体2の厚さ方向から見て切欠(凹凸)18又は凸部28
を形成しておき、それによってできる隙間Sから凹部1
02内にガスが入り込めるようにしておいてもよい。こ
のようにしておけば、表示エリアをさらに大きく確保で
きるし、この表示体を嵌着した骨頭では、滅菌用ガスに
よる処理にも支障がない。なお、このような場合には、
取外しを容易とするため、適所に適数の突起(ツマミ)
19を設けておくとよい。もっとも、上記のような貫通
孔6や切欠8を設けたものでも、基体2にはこれと同様
の突起(ツマミ)を、嵌着体が骨頭の凹部内に嵌着され
た際に凹部の外側に位置する部位に設けておいてもよ
い。
【0026】なお、このような表示体及びそれを嵌着し
た骨頭においては、ガスの流通が容易なものほど、凹部
102内へのごみ等が侵入し易くなり、ステムの嵌入時
におけるその噛み込みの原因となることも考えられる。
ごみの侵入防止のためには、貫通孔6や切欠8などガス
パス(流路)面積は、滅菌処理に支障のない範囲でなる
べ小さくするのが好ましい。
【0027】また嵌着体は、前記においては二股開脚状
のものとしたが、本発明においてはこれに限定されるも
のではないことは明らかであり、適宜の数、形状(構
造)のものに設計すればよい。図13及び図14は嵌着
体14の別例を示すものである。この嵌着体14は、円
盤状の基体2の下に円筒状に延設されると共に、径方向
への撓み変形を容易とするためにその母線方向に沿っ
て、適数箇所(図示4か所)で切り込み18を入れたも
のである。なお、凹部に拡径部を有する骨頭に嵌着する
場合には、嵌着体の下端部外周に図示はしないが係止部
(凸部)をフランジ状に周設しておき、その嵌着時に係
止部が拡径部に係止されるようにしておいても良い。な
お、表示体は、例えば、シリコンゴム製で撓み変形が容
易な材質のものであれば、前記円筒形状のものでも切り
込みは要しない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る表示体は、製造番号等の表示を人工骨頭自体に彫
り込むことなく別体(表示体)で表示をするものである
ことから、骨頭の強度の低下を招くことは全くない。す
なわち、本発明に係る人工骨頭用表示体は、骨頭の凹部
に嵌着して製造番号等の表示をするものであるため、凹
部の開口端の周縁面に彫り込む場合よりも表示エリアを
増大できる分、大きめの数字等でその表示ができる。そ
して、このような表示体を人工骨頭のステム嵌入用凹部
内にその嵌着体を弾性的に嵌着してなる表示体付き人工
骨頭においては、その製造番号等の内容の判読が容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工骨頭用表示体の実施形態例の
全体を示す斜視図。
【図2】図1の表示体の正面図。
【図3】図1及び2の表示体を嵌着した骨頭の縦断面正
面図及び部分拡大図。
【図4】図3の平面図。
【図5】別例の表示体を、ステム嵌入用凹部の奥所が小
径部と同径の平行部とされている骨頭に嵌着した状態を
説明する縦断面正面図。
【図6】図5の表示体を、ステム嵌入用凹部に拡径部や
平行部を備えていない骨頭に嵌着した状態を説明する縦
断面正面図。
【図7】図1ないし図4に示した実施形態例において表
示体の基体が凹部に遊嵌状態で嵌着されている状態を説
明する縦断面正面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図1における表示体の基体の貫通孔を切欠にし
たもの及びそれを骨頭に嵌着した状態の平面図。
【図10】図1における表示体の基体の平面形状を矩形
にしたもの及びそれを骨頭に嵌着した状態の平面図。
【図11】切欠の別例を示す部分拡大断面図。
【図12】図11におけるA−A線矢視断面図。
【図13】嵌着体の別例を示す一部破断正面図。
【図14】図13のB−B線断面図。
【図15】従来の人工骨頭にステムを嵌入した状態の断
面図。
【符号の説明】
1,21 表示体 2 基体 4,14 嵌着体 5 表示面 6 貫通孔 7,17 係止部 8,18 切欠 19 突起 101 人工骨頭 102 ステム嵌入用凹部 105 凹部の開口端の周縁面 106 凹部の奥所の拡径部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステム嵌入用凹部を備えた人工骨頭の製
    造番号等を表示するために使用される表示体であってそ
    の製造番号等を表示するための表示面を備えた基体と、
    該基体と一体で形成され、前記凹部に押し込まれること
    によって縮径して該凹部内に弾性的に嵌着される撓み変
    形可能の嵌着体とからなることを特徴とする人工骨頭用
    表示体。
  2. 【請求項2】 前記基体は、前記嵌着体が人工骨頭のス
    テム嵌入用凹部内に弾性的に嵌着された際に該凹部の開
    口端の周縁面に係止可能に形成され、かつ該凹部内にガ
    スが流通可能に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の人工骨頭用表示体。
  3. 【請求項3】 前記嵌着体が人工骨頭のステム嵌入用凹
    部内に嵌着された際に該凹部の外側に位置する前記基体
    の部位に突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の人工骨頭用表示体。
  4. 【請求項4】 人工骨頭のステム嵌入用凹部内に、請求
    項1、2又は3記載の人工骨頭用表示体を嵌着してなる
    ことを特徴とする人工骨頭用表示体付き人工骨頭。
JP9367996A 1996-03-21 1996-03-21 人工骨頭用表示体及びその表示体付き人工骨頭 Expired - Fee Related JP3571140B2 (ja)

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JP2006330026A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Japan Medical Dynamic Marketing Inc 医療機器用表示札

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