JPH09251639A

JPH09251639A - 光ディスクおよびその記録再生装置

Info

Publication number: JPH09251639A
Application number: JP8141996A
Authority: JP
Inventors: So Fukada; 創深田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-01-11
Filing date: 1996-06-04
Publication date: 1997-09-22

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の目的はスパイラル状に交互に形成さ
れた略同じ幅の凸形状のランド・トラックと凹形状のグ
ルーブ・トラックの両方にデータを高密度に記録する光
ディスク及びその記録再生装置を提供する。【解決手段】ディスク一回転に同じ幅のランド・トラ
ックとグルーブ・トラックが交互に形成され、そのトラ
ックは複数のセクタに分割され、そのセクタは第一のヘ
ッダ領域とデータ記録領域に分割され、その第一の領域
において、同期マーク、セクタ・アドレス等のセクタ・
マークが複数回、例えば２回トラック中心に左右にトラ
ック幅の半分で千鳥状にウォブリングされたディスク、
およびランド・トラックとグルーブ・トラックを検出す
る手段を有する記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクおよび
その記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、光ディスク装置で情報を記録する
方法としては、ディスク上に案内トラックとして略１／
８波長の深さの凹の直線溝（グルーブ・トラックと呼ば
れる）が通常１．６ミクロンのトラック・ピッチでスパ
イラル状に形成されており、記録されるデータ・マーク
はこの凹のグルーブ・トラック上、もしくはランド・ト
ラックと呼ばれる凹のグルーブ・トラックの間の、どち
らかの一方に記録されていた。記録はコード・データで
変調されたレーザ光を１ミクロン以下の小さなスポット
に集光させ、例えばグルーブ・トラック中心を光学的に
検出しながら、光スポットをアクチュエータによってト
ラックに追従させながら、グルーブ・トラック上に情報
を記録する。記録材料としては追記形媒体、例えばＡｓ
−Ｔｅ−Ｓｅ、磁気記録媒体、例えばＴｂ−Ｆｅ−Ｃ
ｏ、相変化記録媒体、例えばＧｅ−Ｓｂ−Ｔｅが用いら
れている。このようにして記録されたグルーブ・トラッ
ク上のマークを再生するには、一定出力のレーザ光を記
録の場合と同様に１ミクロン以下の小さなスポットに集
光させ、グルーブ・トラックを光学的に追跡させなが
ら、データ・マークの再生を行う。記録および再生時に
グルーブ・トラックを光学的に追跡する方法として、従
来プッシュプル・トラッキング法が用いられている。従
来技術を図５（ａ），（ｂ）、図６（ａ），（ｂ）を用
いて以下説明する。

【０００３】図６（ａ），（ｂ）において、従来、プリ
グルーブ方式では、データの記録再生はセクタと呼ばれ
る単位で行なわれ、トラック一周でのセクタ数は２０ー
４０個程度である。通常トラック・ピッチｐは１．６ミ
クロンである。各セクタは、ヘッダ領域２と略１／８波
長の深さのグルーブ４からなるデータ記録領域３から構
成されている。ヘッダ領域２はウォブル・ピット６，７
と、図６（ｂ）に示すＰＬＬロック用連続データ・パタ
ーンＶＦＯの１１、アドレス・マークＡＭの１２、セク
タ・アドレスＩＤの１３、セクタ・アドレスＩＤ部誤り
検出用のＩＥＣ１４、そしてポスト・アンブルＰＡ１５
から構成されるセクタ・マーク５で構成されている。

【０００４】図６（ａ）のヘッダ領域２には、トラック
中心１０に対して左右にウォブル・ピット６，７が設け
られ、これは光学系に少しの調整ずれがあると、プリグ
ルーブ４の反射回折信号から検出されるプッシュプル・
トラッキング信号に誤差が発生し、データの記録あるい
は再生時に光スポット８はグルーブ・トラック４の中心
線１０からずれてしまうという課題を解決するためのも
のである。すなわちプッシュプル・トラッキング信号に
誤差が発生し、光スポット８がトラック中心１０からず
れると、光スポット８の１対のウォブル・ピット６，７
からの出力はアンバランスになることを利用して、プッ
シュプル・トラッキング信号の補正を行い、光スポット
８が常にトラック中心線上１０に位置するように制御を
かけるものである。この方法は特開昭６２−８３４１号
においてコンポジット方式光ディスクとして周知の技術
である。

【０００５】さらに最近になって、光ディスクの記録容
量を高めるために、図５（ａ），（ｂ）に示すような、
ランド・トラック部と凹のグルーブ・トラック部の両ト
ラックに記録することにより、トラック密度を倍増させ
るいわゆるランド・グルーブ記録方法が検討されてい
る。このランド・グルーブ記録に関しては、例えば文献
Ｎ．Ｍｉｙａｇａｗａ，Ｙ．Ｇｏｔｏｈ，Ｋ．Ｎｉｓｈ
ｉｕｃｈｉ，Ｅ．ＯｈｎｏａｎｄＮ．Ａｋａｈｉ
ｒａ：“Ｌａｎｄａｎｄｇｒｏｏｖｅｒｅｃｏｒ
ｄｉｎｇｆｏｒｈｉｇｈｔｒａｃｋｄｅｎｓｉ
ｔｙｏｎｐｈａｓｅｃｈａｎｇｅｏｐｔｉｃａ
ｌｄｉｓｋｓ”，Ｊｐｎ．Ｊ．Ａｐｐｌ．Ｐｈｙ
ｓ．３２，５３２４／５３２８（１９９３）に詳述さ
れている。ランド・トラックおよびグルーブ・トラック
を光学的に追跡するにはプッシュプル法が用いられる
が、トラック・ピッチが従来の半分になる訳であるから
トラッキングにはより高い精度が要求され、光学系に少
しでも調整ずれがあるとトラック・オフセットが発生
し、データの記録あるいは再生時に光スポットはランド
・トラックあるいはグルーブ・トラックの中心からずれ
てしまうという問題が起こる。そのために、例えば、前
に述べた特開昭６２ー８３４１号で記述されているよう
なコンポジット方法を用いようとしても、グルーブ・ト
ラックとランド・トラックのトラック幅が略０．７ミ
クロン程度と小さくなると、トラック中心の左右に２個
のウォブル・ピットをグルーブ・トラックあるいはラン
ド・トラックに設けることはできないなど、ランド・グ
ルーブ・ディスクではプッシュプル・トラッキングで発
生するトラック・オフセット誤差の補正方法に問題が残
されている。

【０００６】さらにランド・グルーブ・ディスクでは、
図５（ａ），（ｂ）に示すように、ランド・トラックと
グルーブ・トラックのヘッダ領域に、同期マーク、セク
タ・アドレス等のセクタ・マーク５が必要である。しか
しランド・トラックとグルーブ・トラックのトラック幅
が各々ほぼ０．７ミクロン程度と小さくなると、光スポ
ット径が略１ミクロンあるので、例えばあるグルーブ・
トラックのセクタ・マーク５を読み出す場合にその隣の
ランド・トラックのセクタ・マークの信号漏れの影響が
あってセクタ情報を正確に再生出来なくなるなど問題が
発生する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を、データをグルーブ・トラックとランド・ト
ラックの両方に記録する所謂ランド・グルーブ・ディス
クを用いたコンポジット方式光ディスクを例について図
５（ａ），（ｂ）を用いて説明する。

【０００８】図５（ａ），（ｂ）は、光ディスクの記録
容量を高めるためにランド・トラック１６と凹のグルー
ブ・トラック１７との両方に記録することによりトラッ
ク密度を倍増させるいわゆるランド・グルーブ記録にお
いて、特開昭６２ー８３４１号において周知のウォブル
・ピットを用いた、プッシュプル・トラッキング信号の
オフセット誤差を抑圧するためのコンポジット方式のヘ
ッダ領域の図を示している。図５（ａ），（ｂ）におい
て、ランド・トラック１６あるいはグルーブ・トラック
１７を光学的に追跡するには、プッシュプル検出法が用
いられるが、ランド・トラック１６とグルーブ・トラッ
ク１７のトラック幅は略０．７ミクロンと、図６（ａ）
に示す従来のディスクのトラック・ピッチｐ＝１．６ミ
クロンの略半分になると、トラッキングにはより高い精
度が要求され、光学系に少しの調整ずれがあると、光ス
ポット８はグルーブのランド・トラック中心１８、ある
いはグルーブ・トラック中心１９からずれてしまうと言
う問題が発生する。その補正のためには、特開昭６２−
８３４１号において周知の方法であるウォブル・マーク
６、７をランド・トラック１６とグルーブ・トラック１
７の各セクター１のヘッダ領域２に付加する必要があ
る。しかしランドとグルーブのトラック１６，１７の幅
が略０．７ミクロンと小さくなると、ウォブル・マーク
６，７の大きさは、図５（ａ），（ｂ）に示すようにト
ラック幅を例えばｐ＝０．７ミクロンとすると、その半
分、すなわち０．３５ミクロン以下にしなければならな
くなるが、集光された光スポット径はＤ＝λ／ＮＡで与
えられるので、レーザの波長を例えばλ＝０．６５ミク
ロン、レンズ開口数をＮＡ＝０．６とすると、Ｄ＝１．
１ミクロンとなり、０．３５ミクロン径のウォブル・マ
ーク６，７を再生することは技術的に難しく、その結果
プッシュプル・トラッキングで発生するオフセット補正
ができなくなるなど、トラック幅の狭いランド・グルー
ブ・ディスクのデータ記録再生に問題が生じ、実用化の
大きな障害になっている。

【０００９】さらに図５（ａ），（ｂ）において、ラン
ド・トラック１６とグルーブ・トラック１７のヘッダ領
域２にはウォブル・マーク６，７の他に、図６（ｂ）に
示すＰＬＬロック用連続データ・パターンＶＦＯの１
１、アドレス・マークＡＭの１２、セクタ・アドレスＩ
Ｄの１３、セクタ・アドレスＩＤ部誤り検出用のＩＥＣ
１４、そしてポスト・アンブルＰＡ１５から構成される
セクタ・マーク５が形成されている。しかしランド・ト
ラック１６とグルーブ・トラック１７の幅が略０．７ミ
クロンと小さくなると、光スポット８が１．１ミクロン
と大きいために、例えばランド・トラック１６でのヘッ
ダ領域２の例えばＶＦＯマーク１１を読み出すにさいし
て隣接グルーブ・トラック１７でのヘッダ領域２の例え
ばＶＦＯマーク１１の信号の混入を受けやすく、すなわ
ちクロストークが発生し、これはヘッダ領域２の信号読
みだしのエラーの大きな原因になって、ランド・グルー
ブ・ディスクの狭トラック化に問題があり、実用化の大
きな障害になっている。

【００１０】さらに図５（ａ），（ｂ）において、ラン
ド・トラック１６およびグルーブ・トラック１７を光学
的にトラッキング追跡する方法としてトラック１６，１
７からの光学的回折光を利用したプッシュプル検出法が
用いられているが、ランド・トラックとグルーブ・トラ
ックとでは幾何学的形状が凹凸反転しているので、その
結果プッシュプル・トラッキング信号の極性が反転す
る。そのために、光スポット８がランド・トラック１６
を追従しているのか、グルーブ・トラック１７を追従し
ているかを判別して一方のプッシュプル・トラッキング
信号の極性を反転する必要である。しかし、ランドかグ
ルーブかを判断する方法が明らかになっていないなどラ
ンド・グルーブ記録には実用化の大きな障害になってい
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の第一発明の光デ
ィスクにおいて、スパイラル状に構成された情報を記録
し得る略同じ幅のランド・トラックとグルーブ・トラッ
クを交互に有し、その一回転が１５−４５個の複数のセ
クタに分割され、各セクタは第一の領域と第二のデータ
記録領域とを有し、上記各セクタの第一の領域には同期
マーク、セクタ・アドレス等の情報ピットがランド・ト
ラックおよびグルーブ・トラックのトラック中心に対し
てディスク半径方向にトラック幅の略半分左右にウォブ
リングされ、そのウォブル・マークの深さはプッシュプ
ル信号が検出されるように記録されている。本発明の第
二発明の記録再生装置において、前記光ディスクを回転
する手段と、該光ディスクに光ビームを照射する手段
と、該光ビームにより、上記各セクタの第一の領域での
ウォブリング・マークの反射光を２分割光検出器で受光
し、そのプッシュプル信号よりランド・グルーブトラッ
クを判別し、第二のデータ記録領域での情報の記録再生
を正確に行う手段とを有していることを特徴としてい
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。

【００１３】図１は本発明による一実施例である光ディ
スク記録再生装置を説明するためのものである。図１に
おいて、相変化膜、あるいは光磁気薄膜２４がディスク
基板２５に形成されている。レーザ素子３０から放射し
た光はレンズ３３によって記録膜上に光スポット８を形
成する。レーザ素子３０は、例えば波長がλ＝０．６３
ー０．７８ミクロンの半導体レーザが用いられ、レンズ
３３は例えば開口数がＮＡ＝０．５５−０．６０が用い
られる。データ信号３２は変調器３１で符号変調され、
半導体レーザ３０を変調させ、ディスク基板２５上に形
成されているランド・トラック１６あるいはグルーブ・
トラック１７上に情報が記録される。図２は本発明によ
る一実施例である光ディスクを説明するためのものであ
る。図２において、データ記録領域部３のランド・トラ
ック１６あるいはグルーブ・トラック１７上にデータを
記録あるいは再生するときには、光スポット８は常にラ
ンド・トラック中心１８あるいはグルーブ・トラック中
心１９上に位置する必要がある。通常これはデータ記録
領域３でのランド・トラック１６あるいはグルーブ・ト
ラック１７からのプッシュプル反射回折光を図１に示す
２分割光検出器２６で信号３５，３６を検出し、その差
動信号のプッシュプル信号の極性を本発明の一実施例で
ある後述するランド・トラックとグルーブ・トラックを
本発明の一実施例である識別論理回路２７によって識別
することにより、トラッキング信号の極性を制御させ、
サーボ回路２８でレンズ・アクチュエータ２９を駆動さ
せて光スポット８が常にランド・トラック１６あるいは
グルーブ・トラック１７上の中心１８，１９上を追跡す
るようにする。

【００１４】図２（ａ）は、本発明の一実施例であるラ
ンド・グルーブ・ディスク構造を示し、各トラックは一
周当たり１０ー４０個のセクタ１に分割され、本発明に
よる実施例では、ディスク内周で１９セクタ数、外周で
４０セクタ数に分割されて記録密度の向上を行なってい
る。図２（ａ）において、ランド・トラック１６とグル
ーブ・トラック１７の幅は略ｐ＝０．７ミクロン、深さ
は略１／６波長で、このランド・トラック１６とグルー
ブ・トラック１７が相互にスパイラル状に形成されてい
る。各セクター１のヘッダ領域２には深さ略１／６波長
で繰り返して図２（ｂ）に示すセクタマークが記録され
ている。図２（ｂ）はＰＬＬロック用連続データ・パ
ターンＶＦＯ１１、コード・データ読み出し開始位置を
示すための特殊コード・パターン・アドレス・マークＡ
Ｍ１２、セクタ・アドレス番号ＩＤ１３、セクタ・アド
レスＩＤ部誤り検出用ＩＥＣ１４、そしてポスト・アン
ブルＰＡ１５からなるセクタ・マークを示す。本発明の
一実施例である図２（ａ）ではこのセクタ・マークが復
数個、例えば４個のセクタ・マーク２０，２１，２２，
２３がグルーブ・トラック１７のトラック中心１９に対
してディスク半径方向に左右にトラック幅の半分、ｐ／
２すなわち０．３５ミクロンの振幅でウォブリングされ
て配置され、同様に隣のグルーブ・トラック１７′でも
４個のセクタ・マーク２０′，２１′，２２′，２３′
がトラック中心１９′に対してディスク半径方向に左右
にトラック幅の半分、すなわち０．３５ミクロンの振幅
でウォブリングされて配置されるので、その結果、ラン
ド・トラック１６では、４個のセクタ・マーク２０，２
１′，２２，２３′がランド・トラック中心１８に対し
て左右にトラック幅の半分、すなわち０．３７ミクロン
ずつウォブリングされて千鳥状に配置されることにな
る。本実施例ではセクタマークは２対のウォブルマーク
から構成されているが１対のウォブルマーク（２０，２
１）、（２０′，２１′）で構成させてもよい。

【００１５】図２（ａ）に示す本発明の一実施例である
ランド・グルーブ・ディスク構造において、例えば４個
のセクタ・マーク２０，２１，２２，２３がウォブリン
グされて千鳥状にお互いに隣接しないように配置され
る。光スポットの中心から１４％になる光スポット径Ｄ
はレーザの波長をλ、レンズ開口数をＮＡとすると、Ｄ
＝λ／ＮＡで与えられるのでλ＝０．６５，ＮＡ＝０．
６を代入するとＤ＝１．１ミクロンとなるので、セクタ
・マークがトラック中心から０．３５ミクロンずれてい
ても再生は十分出来る。さらにウォブルされたセクタ・
マークがお互いに隣接しないように格子状に配置されて
いるので、隣接するトラックのセクタ・マークとのクロ
ストークも発生せず良好な信号再生が可能になる。

【００１６】図２（ａ）に示す本発明の一実施例である
ランド・グルーブ・ディスク構造において、トラックが
グルーブかランドかによってプッシュプル・トラッキン
グ・サーボの信号の極性（符号）が反転するので、光ス
ポット８がグルーブかランドのいずれのトラックに位置
しているかを常に検出して、サーボ信号の極性を切換え
る必要がある。光スポット位置がトラックが凹か凸かを
検出する本発明による一実施例を以下説明する。

【００１７】図２（ｂ）に示すように、ＶＦＯ，ＡＭ，
ＩＤ，ＩＥＣ，ＰＡマークから成る各セクタ・マークの
中のプリアンブル・マークＰＡ、あるいはその一部に、
本発明の一実施例であるランドとグルーブを識別するた
めの信号を挿入しておく。これは、例えばグルーブ・ト
ラック１７とその次のグルーブ・トラック１７′のセク
タ・マークの中の、例えばＰＡマーク位置に、異なるコ
ード・パターンを、例えばグルーブ・トラック１７では
ｍ＝（００００００００）、グルーブ・トラック１７′
ではｎ＝（００００１１１１）というコードパターンを
１バイト挿入しておくと、本発明による図２（ａ）でウ
ォブリングされたセクタ・マーク構造から明らかなよう
に、光スポット８がグルーブ・トラック１７上を追跡し
た場合は（ｍ、ｍ、ｍ、ｍ）、あるいは隣のグルーブ・
トラック１７′では（ｎ、ｎ、ｎ、ｎ）と同じコード・
パターンが連続して検出される。しかし光スポット８が
ランド・トラック１８上の繰り返しのセクタ・マークを
追跡すると、再生信号は（ｍ、ｎ、ｍ、ｎ）と異なった
コード・パターンの列が検出される。ランドとグルーブ
を識別するコードパターンとして、繰り返し挿入されて
いるセクタ・アドレス番号ＩＤ１３を用いることも可能
である。このようにして、ディスクを作成時に、グルー
ブの中心線に対してヘッダ領域でセクター・マークをト
ラック幅の半分の振幅でウォブリングさせ、そのセクタ
の一部にトラック一周毎に異なったコード・パターンを
挿入しておくと、ドライブでは光スポットがランド・ト
ラックにあるのかグルーブ・トラックにあるのかの判定
が容易にでき、図１に示すように、ランド・グルーブ・
トラック識別論理回路２７によってトラッキング信号の
極性を識別させ、サーボ回路２８を用いてレンズ・アク
チュエータ２９を駆動させて光スポット８が常にランド
・トラック１６あるいはグルーブ・トラック１７上の中
心に位置するようにできる。

【００１８】図３（ａ），（ｂ）は本発明の他の実施例
のディスク構造であって、本実施例ではセクタマークは
２個のセクタ・マークで１対のウォブルマークで構成さ
れていてもよい。本発明の一実施例である図３（ａ）に
示すランド・グルーブ・ディスク構造において、データ
領域３にデータ記録する場合に、そのスポット８がラン
ド１６かグルーブ１７かにいるかによってデータ領域３
において検出される図１に示す信号３５，３６のプッシ
ュプル・トラッキング・サーボ信号の極性（符号）は反
転するので、光スポット８がランドかグルーブかのいず
れのトラックに位置しているかを常に検出して、サーボ
信号の極性を切換える必要がある。光スポット位置がト
ラックがランド・グルーブのいずれかを検出する本発明
による一実施例を図４（ａ），（ｂ）を用いて以下説明
する。

【００１９】図４（ａ），（ｂ）は各々光スポットがラ
ンドおよびグループトラックを走査した場合、図３
（ａ）に示すヘッダ領域２でのウォブルされたセクタ・
マーク２０，２１，２０′，２１′を再生した時に得ら
れる図１に示す２分割光検出器２６からの出力信号３
４，３５とその差信号３４−３５を示したものである。
図４（ａ）は光スポット８がランド・トラック１６上
に、図４（ｂ）はグループ・トラック１７に位置する時
の出力信号波形を示したものである。これから明らかな
ように、２分割光検出器２６からの出力３４，３５およ
びその差信号３４−３５はランド部とグループ部によっ
て極性が反転していることがわかる。したがってドライ
ブでは光スポットがランド・トラックにあるのかグルー
ブ・トラックにあるのかの判定が容易にでき、図１に示
すように、ランド・グルーブ・トラック識別論理回路２
７によってトラッキング信号の極性を識別させ、サーボ
回路２８を用いてレンズ・アクチュエータ２９を駆動さ
せて光スポット８が常にランド・トラック１６あるいは
グルーブ・トラック１７上の中心に位置するようにでき
る。

【００２０】さらにランド・グルーブ・トラックから光
学的回折によって検出されるプッシュプル・トラッキン
グ信号は、光学系に調整ずれがあるとプッシュプル信号
にオフセットが発生しトラックの中心を光スポットは走
査しなくなるという問題が起こる。このプッシュプルの
オフセット量は本発明の一実施例であるトラック中心に
ウォブルされた１対のセクタ・マークの２分割検出器２
６の信号３５，３６の加算信号の出力レベルを比較する
ことによりオフセットを検出できる。例えば本発明の一
実施例では、ウォブル・セクタ・マーク２０，２１信号
レベルを比較することによって検出できる。これによっ
てデータ記録領域でのプッシュプル信号の極性の補正が
可能になり、光スポットは常にトラックの中心を追従す
ることが可能になる。

【００２１】本発明の実施例の図２に示すように、ラン
ド・トラックとグルーブ・トラックとではプッシュプル
信号の極性を変える必要がある。これは先述したように
本発明による実施例であるセクタ・マークのＰＡ部に予
め隣接トラックで異なるデータ・パターンを挿入してお
くことによりランド・グループの判別が可能となる。更
に、図３に示すようにこれはウォブルされたセクタマー
クを２分割光検出器で検出しそのプッシュプル信号から
も、ランド・トラックあるいはグルーブ・トラックの判
定が可能となり、これによって光スポットは常に所定の
トラックの中心を追従することが可能になる。さらにウ
ォブルマークによってプッシュプル信号のオフセット補
正も可能になる。本発明による図２（ａ）、図３（ａ）
において、ランド・トラックとグルーブ・トラック幅は
０．７ミクロンでウォブル幅はその半分の０．３５ミク
ロンであったが、本発明ではトラック幅は必ずしもそれ
に限定する必要はない。

【００２２】

【発明の効果】ランド・トラックとグルーブ・トラック
の識別が可能となり、光スポットはトラック・オフセッ
トを発生することなく、正確にトラック中心にを追従
し、正確にデータ記録再生することができる光ディスク
が得られ、かつその光ディスクの高密度化情報を記録再
生可能な記録再生装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のランド・グルーブ・ディスク再生に用
いられる、情報を記録再生する記録再生装置のブロック
図。

【図２】本発明に用いられるランド・グルーブ・ディス
クにおいて、１ブロックのセクタ・マークの構成と複数
回ウォブリングされたヘッダ領域の構造を示す図。

【図３】本発明に用いられるランド・グルーブ・ディス
クにおいて、１ブロックのセクタ・マークの構成と複数
回ウォブリングされたヘッダ領域の構造を示す図。

【図４】本発明に用いられるランド・グルーブ・ディス
クにおいて、ウォブリングマークの２分割光検出器から
の出力波形。

【図５】ランド・トラックとグルーブ・トラックとその
ヘッダ領域にウォブル・マークを各々設けてプッシュプ
ルトラックを補償させるためのヘッダ領域とヘッダ領域
の構成を説明する図。

【図６】従来方式のプリグルーブ方式にウォブル・マー
クを用いたコンポジット方式を適用させた時のディスク
上での構造とそのヘッダ領域の構成を示す図。

【符号の説明】

１セクタ単位、２ヘッダ領域、３データ記録
領域、４凹グルーブ・トラック、５セクタ・マ
ーク、６，７ウォブル・ピット、８光スポッ
ト、９記録マーク、１０グルーブ・トラック中心
線、１１同期マーク、１２位置合せマーク、
１３セクタ・アドレス・マーク、１４セクタ・アド
レス訂正マーク、１５プリアンブル・マーク、１
６ランド・トラック、１７グルーブ・トラック、
１８ランド・トラック中心、１９グルーブ・トラ
ック中心、２０，２１，２２，２３，２０′，２
１′，２２′，２３′ セクタ・マーク、２４記録
膜、２５ディスク、２６，２６′ ２分割光検出
器、２７ランド・グルーブ判定回路、２８サー
ボ回路、２９トラッキング・アクチュエータ、３
０レーザ、３１変調回路、３２データ信号、
３３レンズ、３４，３５２分割光検出器からの出力
信号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光学的に読み取り得る形態で情報を記録
する記録膜を有する記録可能な光ディスクであって、ス
パイラル状に構成された情報を記録し得る略同じ幅のラ
ンド・トラックと凹形状のグルーブ・トラックを交互に
有し、その一回転が１５ー４５個の複数のセクタに分割
され、各セクタは第一の領域と第二のデータ記録領域と
を有し、上記各セクタの第一の領域には同期マーク、セ
クタ・アドレス・マーク等の情報ピットがランド・トラ
ックおよびグルーブ・トラック中心に対してディスク半
径方向にトラック幅の略半分左右にウォブリングされて
記録されていることを特徴とする光ディスク。
【請求項２】ランド・トラックとグルーブ・トラック
幅が０．６−０．８ミクロンであって、その第一の領域
において、各セクタがトラック中心に対して繰り返して
ディスク半径方向にトラック幅の略半分でウォブリング
された光ディスク。
【請求項３】各セクタのその第一の領域において、５
０個以上で５００以下の凹凸ピット列がランド・トラッ
クおよびグルーブ・トラック中心に対してディスク半径
方向にトラック幅の略半分の大きさで左右に繰り返して
ウォブリングされたディスク。
【請求項４】各セクタのその第一の領域において、ラ
ンド・トラックおよびグルーブ・トラック中心に対して
ウォブリングされた各セクタ・マーク中において、隣接
のトラックとは異なるコード・パターンを挿入したこと
を特徴とする請求項１から３までのいずれか１項記載の
光ディスク。
【請求項５】各セクタのその第一の領域において、ラ
ンド・トラックおよびグルーブ・トラック中心に対して
ウォブリングされた各セクタ・マーク中において、最初
の右（左）ウォブリングされたセクタ・マークにはラン
ド・トラック情報を、次の左（右）にウォブリングされ
たセクタ・マークにはグルーブ・トラック情報を記録し
たことを特徴とする請求項１から３までのいずれか１項
記載の光ディスク。
【請求項６】光学的に読み取り得る形態で情報を記録
する記録膜を有する記録可能な光ディスク上に、スパイ
ラル状に構成された情報を記録し得る略同じ幅のランド
・トラックと凹形状のグルーブ・トラックを交互に有
し、その一回転が１５ー４５個の複数のセクタに分割さ
れ、各セクタは第一の領域と第二のデータ記録領域とを
有し、上記各セクタの第一の領域には同期マーク、セク
タ・アドレス等の情報がランド・トラックおよびグルー
ブ・トラック中心に対してディスク半径方向にトラック
幅の略半分左右にウォブリングされて記録されている光
ディスクを回転させる手段と、該光ディスクに光ビーム
を照射する手段と、該光ビームにより、上記各セクタの
第一の領域でのウォブリングされた同期マーク、セクタ
・アドレスを検出して、第二のデータ記録領域での情報
の記録再生を行う手段とを有することを特徴とする記録
再生装置。
【請求項７】光ディスクの各セクタのその第一の領域
において、ランド・トラックおよびグルーブ・トラック
中心に対してウォブリングされた同期マーク、あるいは
セクタ・アドレス・マークのプッシュプル信号から光デ
ィスクのランド・トラックとグルーブ・トラックを識別
する手段と、プッシュプル・トラッキング信号の極性を
反転するする手段とを有することを特徴とする請求項６
記載の記録再生装置。
【請求項８】光ディスクの各セクタのその第一の領域
において、ランド・トラックおよびグルーブ・トラック
中心に対してウォブリングされ、各セクタ・マーク中
に、隣接のトラックとは異なるコード・パターンを挿入
した光ディスクのランド・トラックとグルーブ・トラッ
クを識別する手段と、トラッキング信号の極性を反転す
るする手段とを有することを特徴とする請求項６記載の
記録再生装置。
【請求項９】光ディスクの各セクタのその第一の領域
において、ランド・トラックおよびグルーブ・トラック
中心に対してディスク半径方向にウォブリングされた同
期マークあるいはセクタ・アドレス・マークの信号のレ
ベル比較からトラック・オフセットを検出する手段を有
することを特徴とする請求項６から８までのいずれか１
項記載の記録再生装置。