JPH09251002A - 磁化測定装置によるサンプル測定方法 - Google Patents

磁化測定装置によるサンプル測定方法

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JPH09251002A
JPH09251002A JP6039296A JP6039296A JPH09251002A JP H09251002 A JPH09251002 A JP H09251002A JP 6039296 A JP6039296 A JP 6039296A JP 6039296 A JP6039296 A JP 6039296A JP H09251002 A JPH09251002 A JP H09251002A
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JP
Japan
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magnetization
magnetic powder
sample holder
measuring device
powder
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Pending
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JP6039296A
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English (en)
Inventor
Terunori Nakano
輝徳 仲野
Takeshi Mochizuki
武史 望月
Toshiaki Tomosawa
利昭 友澤
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁化測定装置によるサンプル測定
方法に関し、一定量の磁性粉末をサンプルホルダに入れ
て固定剤で動かないように固定した後、磁化測定装置に
入れ振動を与えつつ磁化測定を行い、単位重量当たりの
磁化測定を正確かつ簡単に可能にすることを目的とす
る。 【解決手段】 磁性粉末と樹脂を一緒にして当該磁性粉
末を固定した後、磁化測定装置に入れて振動を与えつつ
磁化測定を行う磁化測定装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁化測定装置によ
るサンプル測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、VSM(振動型の磁化測定装置)
用のサンプルホルダに磁性粉末を図6の(a)あるいは
(b)に示すように充填して当該磁性粉末重量を測定
し、このサンプルホルダをVSMに入れて振動を与えつ
つ所定磁界を印加して磁化測定を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、磁性
粉末をサンプルホルダに充填してVSMに入れて振動を
与えつつ磁化測定を行っているため、当該振動によって
測定中にサンプルホルダ内の磁性粉末が動いてしまうた
めに、磁化の測定値にバラツキが発生して正確に測定し
得ないという問題があった。
【0004】また、磁性粉末が振動によって動かないよ
うに一杯にサンプルホルダに詰めてしまうと磁性粉末の
充填量が一定でないためにその磁性粉末の重量を測定し
て磁化の測定値をノーマライズして単位重量当たりの磁
化特性に計算しなおす必要があり測定が面倒であるとい
う問題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するため、
一定量の磁性粉末をサンプルホルダに入れて固定剤で動
かないように固定した後、磁化測定装置に入れ振動を与
えつつ磁化測定を行い、単位重量当たりの磁化測定を正
確かつ簡単に可能にすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1および図2を参照し
て課題を解決するための手段を説明する。図1および図
2において、サンプルホルダ1は、磁性粉末5と固定剤
4を入れて当該磁性粉末5を固定するための容器であ
る。
【0007】固定剤4は、磁性粉末5を固定するための
ものである。磁化測定装置6は、磁性粉末5に振動を与
えつつ磁化を測定するものである。次に、磁化測定方法
について説明する。
【0008】磁性粉末5と樹脂を一緒にしてサンプルホ
ルダ1に入れて磁性粉末5を固定した後、磁化測定装置
6に入れて振動を与えつつ磁化測定を行うようにしてい
る。また、磁性粉末5と粉末の固定剤4を混合しサンプ
ルホルダ1内に入れ熱処理して粉末の固定剤4を溶融し
磁性粉末5内に浸透させて固定し、当該固定した磁性粉
末5の入ったサンプルホルダ1を磁化測定装置6に入れ
て振動を与えつつ磁化測定を行うようにしている。
【0009】また、サンプルホルダ1に入れた磁性粉末
5上に液状の固定剤4を注入し当該液状の固定剤4を磁
性粉末5内に浸透させ熱処理して固定し、当該固定した
磁性粉末5の入ったサンプルホルダ1を磁化測定装置6
に入れて振動を与えつつ磁化測定を行うようにしてい
る。
【0010】これらの際に、粉末の固定剤4あるいは液
状の固定剤4として熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂
とするようにしている。また、磁性粉末5を1gの所定
整数倍あるいは所定整数分の1とし、磁化測定値の換算
を容易に行うようにしている。
【0011】従って、一定量の磁性粉末5をサンプルホ
ルダ1に入れて固定剤4で動かないように固定した後、
磁化測定装置6に入れて振動を与えつつ磁化測定を行う
ことにより、磁化測定を正確かつ簡単に行うことが可能
となると共に、単位重量当たりの磁化測定への換算の手
間を簡易に行うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図1から図5を用いて本発
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の磁化測定フローチャート
を示す。図1において、S1は、サンプルホルダ1内へ
磁性粉末5を入れる。これは、例えば後述する図2に示
すように、サンプルホルダ1を構成するホルダ3に所定
量、例えば1g、あるいはその整数倍または整数分の1
の重量を計量して入れる。
【0014】S2は、固定剤4を入れる。これは、後述
する図2の(b)に示すように、S1でホルダ3内に磁
性粉末5を入れ、その上に固定剤4(例えば液状の固定
剤4)を入れる。固定剤4としては、例えばセチルアル
コールを入れる。
【0015】S3は、加熱処理する。これは、S1、S
2で後述する図2の(b)のように、サンプルホルダ1
を構成するホルダ3内に磁性粉末5および固定剤4を図
示のように入れ、これをホットプレート(たとば80°
C)上に載せて加熱する。
【0016】S4は、蓋2をする。これは、S3の加熱
処理中に蓋をする。S5は、自然冷却する。S6は、サ
ンプルホルダ1を磁化測定装置6に取り付ける。これ
は、後述する図3に示すように、磁化測定装置6の試料
台に取り付けて振動が与えられるようにする。
【0017】S7は、測定する。これは、図3に示すよ
うに、試料台に取り付けたサンプルホルダ1に振動を与
えつつ、コイル7から所定磁界を印加してそのときの磁
化変化を測定し、磁化測定を行い(図4参照)、後述す
る図5に示すように測定結果を得る。
【0018】以上によって、一定量の磁性粉末5および
固定剤4をサンプルホルダ1に入れて加熱処理して磁性
粉末5が動かないように固定した後、磁化測定装置6に
入れて振動を与えて磁化測定を行い、振動によって磁性
粉末5が動いてしまうことによる不正確を無くして正確
に磁化測定を行うことが可能となると共に、磁性粉末を
1gの整数倍あるいは整数分の1にして単位重量当たり
への磁化測定結果のノーマライズを簡単に行うことが可
能となる。
【0019】図2は、本発明のサンプルホルダ例を示
す。図2の(a)は、サンプルホルダの構造例を示す。
図2の(a−1)は上面図を示し、図2の(a−2)は
側面断面図を示す。これら図から分かるように、円筒形
に底を設けたホルダ3と、このホルダ3に円板状の蓋2
から構成されている。ここで実験に用いた寸法は、図示
のように、蓋2の外形が6mm、ホルダ3の高さが4m
mである。
【0020】図2の(b)は、磁性粉末5とその上に固
定剤4を入れたサンプルホルダ1の断面図を示す。この
ようにサンプルホルダ1内には一杯に磁性粉末5を充填
する必要がなく、ここでは、1gの整数倍あるいは整数
分の1とし、磁化測定結果を1gにノーマライズし易い
ような重量の磁性粉末5を計量して入れ、固定剤4で固
定するようにしている。これにより、磁化測定装置6に
入れたときに振動によって磁性粉末5が振動して誤差が
発生することを無くすことができる。ここで、固定剤4
は、液状の固定剤、粉末状の固定剤であって、例えばセ
チルアルコール、ろう、パラフィンなどの加熱によって
溶解し冷却して固化して磁性粉末5を固定し、磁化測定
に悪影響を与えないものであればよい。
【0021】図3は、本発明の磁化測定装置(VSM)
を示す。この振動型の磁化測定装置(VSM)6は、図
示のように中心に磁性粉末5および固定剤4を入れて加
熱処理して磁性粉末5を固定したサンプルホルダ1を配
置し、このサンプルホルダ1に振動を与えた状態で、周
囲に配置したコイル7によって磁界を印加してそのとき
の磁界の変化を測定し、図4のB−H曲線を求めてこれ
らから各種磁化特性を正確に測定する。
【0022】図4は、本発明の磁化測定説明図を示す。
これは、既述した公知の図3の振動型の磁化測定装置
(VSM)によってB−H曲線を測定し、このB−H曲
線から磁化特性を代表して、残留磁化、飽和磁化、およ
び保磁力の算出を模式的に表したものである。即ち、残
留磁化は、飽和磁化の点から徐々にサンプルホルダ1に
印加する磁界Hを減らして当該磁界Hを零にしたときの
磁化の強さである。保磁力は、例えば負の飽和磁化から
徐々に磁界を零、更に増やしたときに磁化の強さが零と
なるときの磁界Hの強さである。飽和磁化は、磁界Hを
徐々に強くしたときに磁化の強さが飽和したときの飽和
磁化である。
【0023】図5は、本発明の測定結果例を示す。これ
は、図3の振動型の磁化測定装置を用い、図4の残留磁
化(emu/g)、保磁力(Oe)、および図示外の1
kOe時の磁化(emu)を実測したものである。
【0024】ここで、比較例1は図6の(a)のように
サンプルホルダ1のほぼ全部に磁性粉末を入れて固定し
ない状態の測定結果を表し、比較例2ないし比較例5は
図6の(b)のようにサンプルホルダ1の1部分に磁性
粉末を入れて固定しない状態の測定結果を表す。これら
比較例1、2、3、4、5は、磁性粉末とサンプルホル
ダ1内に充填の仕方によって、磁化、残留磁化、および
保磁力が大幅に変動してしまい、特に保持力については
0〜66Oeと非常に大きく変動してしまい、不正確な
磁化測定よりできないことが判明した。
【0025】一方、比較例6および実施例1ないし実施
例3は、サンプルホルダ1に磁性粉末5および固定剤4
を入れて固定した状態の測定結果である。これら固定剤
を入れて磁性粉末5をサンプルホルダ1に固定した場合
には、測定結果については、1g当たりにノーマライズ
すると、磁化は41.0ないし41.8の範囲内に納ま
り、残留磁化は3.6ないし3.8emuの範囲に納ま
り、保磁力は66ないし68Oeに納まり、極めて正確
に磁化測定できることが判明した。ここで、比較例6の
場合には、充填量(サンプルホルダ1に入れた磁性粉末
5の重量)が0.121gであって、1gの整数分の1
(あるいは整数倍)でなかったので、1g当たりの磁化
特性に換算(ノーマライズ)するのに計算が大変である
という問題がある。他の実施例1、2、3は、0.1g
であるので、磁化測定結果を10倍すれば簡単にノーマ
ライズした測定結果を得ることが可能となり、計算が大
変に楽で簡単に所望の単位重量当たりの磁化測定結果を
得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定量の磁性粉末5をサンプルホルダ1に入れて固定剤
4で動かないように固定した後、磁化測定装置6に入れ
て振動を与えつつ磁化測定を行う構成を採用しているた
め、磁化測定を正確かつ簡単にできると共に、単位重量
当たりの磁化測定への換算の手間を無くし、簡易に磁化
測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁化測定フローチャートである。
【図2】本発明のサンプルホルダ例である。
【図3】本発明の磁化測定装置(VSM)である。
【図4】本発明の磁化測定説明図である。
【図5】本発明の測定結果例である。
【図6】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:サンプルホルダ 2:蓋 3:ホルダ 4:固定剤 5:磁性粉末 6:振動型の磁化測定装置(VSM) 7:コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁化測定装置による磁性粉末の測定を行う
    測定方法において、 磁性粉末と樹脂を一緒にして当該磁性粉末を固定した
    後、磁化測定装置に入れて振動を与えつつ磁化測定を行
    う磁化測定装置によるサンプル測定方法。
  2. 【請求項2】磁化測定装置による磁性粉末の測定を行う
    測定方法において、 磁性粉末と粉末固定剤を混合し熱処理して粉末固定剤を
    溶融し磁性粉末内に浸透させて固定し、当該固定した磁
    性粉末を磁化測定装置に入れて振動を与えつつ磁化測定
    を行う磁化測定装置によるサンプル測定方法。
  3. 【請求項3】磁化測定装置による磁性粉末の測定を行う
    測定方法において、 磁性粉末上に液状固定剤を入れて当該液状固定剤を磁性
    粉末内に浸透させ熱処理して固定し、当該固定した磁性
    粉末を磁化測定装置に入れて振動を与えつつ磁化測定を
    行う磁化測定装置によるサンプル測定方法。
  4. 【請求項4】上記粉末固定剤あるいは液状固定剤として
    熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂としたことを特徴と
    する請求項2あるいは請求項3記載の磁化測定装置によ
    るサンプル測定方法。
  5. 【請求項5】上記磁性粉末を1gの所定整数倍あるいは
    所定整数分の1としたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項4記載のいずれかの磁化測定装置によるサンプル
    測定方法。
JP6039296A 1996-03-18 1996-03-18 磁化測定装置によるサンプル測定方法 Pending JPH09251002A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103018685A (zh) * 2012-12-09 2013-04-03 河北科技大学 一种恒温下钢中诱发马氏体相变磁场强度的测量方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103018685A (zh) * 2012-12-09 2013-04-03 河北科技大学 一种恒温下钢中诱发马氏体相变磁场强度的测量方法

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