JPH09249305A - 運搬用補助ベルト - Google Patents
運搬用補助ベルトInfo
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- JPH09249305A JPH09249305A JP191197A JP191197A JPH09249305A JP H09249305 A JPH09249305 A JP H09249305A JP 191197 A JP191197 A JP 191197A JP 191197 A JP191197 A JP 191197A JP H09249305 A JPH09249305 A JP H09249305A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- luggage
- handle member
- handle
- auxiliary
- Prior art date
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- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 手掛かりが無く大きくかさばる荷物でも好適
に持つことができ、目の前の視界も遮断されるのを防止
できるように運搬可能に、好適に使用できる運搬用補助
ベルトを提供する。 【解決手段】 荷物に掛け回すベルト10と、該ベルト
10に取り付けられた一対の取手部材20とを備え、作
業者が一対の取手部材20、20を把持して引っ張るこ
とにより荷物を抱え込むことのできる運搬用補助ベルト
であって、取手部材20は、ベルト10がスライド可能
に挿通される挿通部22と、作業者が把持でき、挿通部
22よりも作業者側へ引き寄せることのできる把持部2
4と、挿通部22と共に設けられ、把持部24が作業者
側へ引き寄せられる際に、ベルト10の所定区間を内側
方向へ大きく曲げて保持する曲げ保持部28と、曲げ保
持部28の中途部に突起して設けられ、保持された所定
区間のベルト10aを内側方向へ曲げる凸部30とを具
備する。
に持つことができ、目の前の視界も遮断されるのを防止
できるように運搬可能に、好適に使用できる運搬用補助
ベルトを提供する。 【解決手段】 荷物に掛け回すベルト10と、該ベルト
10に取り付けられた一対の取手部材20とを備え、作
業者が一対の取手部材20、20を把持して引っ張るこ
とにより荷物を抱え込むことのできる運搬用補助ベルト
であって、取手部材20は、ベルト10がスライド可能
に挿通される挿通部22と、作業者が把持でき、挿通部
22よりも作業者側へ引き寄せることのできる把持部2
4と、挿通部22と共に設けられ、把持部24が作業者
側へ引き寄せられる際に、ベルト10の所定区間を内側
方向へ大きく曲げて保持する曲げ保持部28と、曲げ保
持部28の中途部に突起して設けられ、保持された所定
区間のベルト10aを内側方向へ曲げる凸部30とを具
備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運搬用補助ベルトに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ダンボール箱のような手掛かりの
無い荷物を運搬する際には、荷物の底と側面のかどに両
手を掛け、抱え込むようにして持ち上げている。この方
法でも、50cm角程度の比較的小さな荷物を運搬する
場合には、何ら問題がない。
無い荷物を運搬する際には、荷物の底と側面のかどに両
手を掛け、抱え込むようにして持ち上げている。この方
法でも、50cm角程度の比較的小さな荷物を運搬する
場合には、何ら問題がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
両手で荷物を抱え込んで運搬する方法では、手掛かりが
無く大きくかさばる荷物は持ちにくく、特に腕の短い人
は腕を充分に回せないため苦労している。また、大きな
荷物の運搬は目の前の視界が遮断されるので、持ち歩く
際に危険である。
両手で荷物を抱え込んで運搬する方法では、手掛かりが
無く大きくかさばる荷物は持ちにくく、特に腕の短い人
は腕を充分に回せないため苦労している。また、大きな
荷物の運搬は目の前の視界が遮断されるので、持ち歩く
際に危険である。
【0004】そこで、本発明の目的は、手掛かりが無く
大きくかさばる荷物でも好適に持つことができ、目の前
の視界も遮断されるのを防止できるように運搬可能に、
好適に使用できる運搬用補助ベルトを提供することにあ
る。
大きくかさばる荷物でも好適に持つことができ、目の前
の視界も遮断されるのを防止できるように運搬可能に、
好適に使用できる運搬用補助ベルトを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するに次の構成を備える。すなわち、本発明は、荷物
に掛け回すベルトと、該ベルトに取り付けられた一対の
取手部材とを備え、作業者が一対の取手部材を把持して
引っ張ることにより荷物を抱え込むことのできる運搬用
補助ベルトであって、前記取手部材の少なくとも一方
は、前記ベルトがスライド可能に挿通される挿通部と、
作業者が把持でき、前記挿通部よりも作業者側へ引き寄
せることのできる把持部と、前記挿通部と共に設けら
れ、前記把持部が作業者側へ引き寄せられる際に、ベル
トの所定区間を内側方向へ大きく曲げて保持する曲げ保
持部と、前記曲げ保持部の中途部に突起して設けられ、
保持された所定区間のベルトを内側方向へ曲げる凸部と
を具備する。
成するに次の構成を備える。すなわち、本発明は、荷物
に掛け回すベルトと、該ベルトに取り付けられた一対の
取手部材とを備え、作業者が一対の取手部材を把持して
引っ張ることにより荷物を抱え込むことのできる運搬用
補助ベルトであって、前記取手部材の少なくとも一方
は、前記ベルトがスライド可能に挿通される挿通部と、
作業者が把持でき、前記挿通部よりも作業者側へ引き寄
せることのできる把持部と、前記挿通部と共に設けら
れ、前記把持部が作業者側へ引き寄せられる際に、ベル
トの所定区間を内側方向へ大きく曲げて保持する曲げ保
持部と、前記曲げ保持部の中途部に突起して設けられ、
保持された所定区間のベルトを内側方向へ曲げる凸部と
を具備する。
【0006】また、前記曲げ保持部の表面には滑り止め
の凹凸が形成されていることで、ベルトが引っ張られた
際に、ベルトが取手部材に対して滑べることを好適に阻
止することができる。
の凹凸が形成されていることで、ベルトが引っ張られた
際に、ベルトが取手部材に対して滑べることを好適に阻
止することができる。
【0007】また、前記ベルトは芯材が布で形成されて
おり、該ベルトの表面はゴム等の滑り止め材料で形成さ
れていることで、ベルトが引っ張られた際に、ベルトが
取手部材との間で滑べることを好適に阻止すると共に、
荷物との滑りも好適に防止できる。
おり、該ベルトの表面はゴム等の滑り止め材料で形成さ
れていることで、ベルトが引っ張られた際に、ベルトが
取手部材との間で滑べることを好適に阻止すると共に、
荷物との滑りも好適に防止できる。
【0008】また、前記取手部材に、前記挿通部を通過
して出たベルトの先端側部を後方へ向けて留めつける留
め手段を具備すれば、ベルトの滑り止めをさらに強化で
きると共にベルトの先端側を好適にまとめることができ
る。また、前記留め手段は、バネ線材で形成され、一方
に回動された際に取手部材の表面との間にベルトの先端
側部を挟んで留めつけるよう、前記取手部材に回動可能
に設けられた留め金具であることで、ベルトの滑り止め
とベルトの先端側をまとめることを簡易な構成で実現で
きる。
して出たベルトの先端側部を後方へ向けて留めつける留
め手段を具備すれば、ベルトの滑り止めをさらに強化で
きると共にベルトの先端側を好適にまとめることができ
る。また、前記留め手段は、バネ線材で形成され、一方
に回動された際に取手部材の表面との間にベルトの先端
側部を挟んで留めつけるよう、前記取手部材に回動可能
に設けられた留め金具であることで、ベルトの滑り止め
とベルトの先端側をまとめることを簡易な構成で実現で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
例を添付図面と共に詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明にかかる運搬用補助ベルト
の一実施例を示す斜視図であり、図2は図1の実施例の
取手部材の要部を示す平面図である。10は荷物に掛け
回すベルトであり、20は取手部材であって、ベルト1
0に一対が取り付けられている。このベルト10と一対
の取手部材20、20からなる運搬用補助ベルトによれ
ば、荷物に掛け回したベルト10が、作業者の両腕と共
にループ状になり、且つ一対の取手部材20、20の間
で引っ張られた状態で荷物を抱え込むことができる。す
なわち、作業者が一対の取手部材20、20を把持して
引っ張ることによって、バンド10を介して荷物を抱え
込むことができる。
例を添付図面と共に詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明にかかる運搬用補助ベルト
の一実施例を示す斜視図であり、図2は図1の実施例の
取手部材の要部を示す平面図である。10は荷物に掛け
回すベルトであり、20は取手部材であって、ベルト1
0に一対が取り付けられている。このベルト10と一対
の取手部材20、20からなる運搬用補助ベルトによれ
ば、荷物に掛け回したベルト10が、作業者の両腕と共
にループ状になり、且つ一対の取手部材20、20の間
で引っ張られた状態で荷物を抱え込むことができる。す
なわち、作業者が一対の取手部材20、20を把持して
引っ張ることによって、バンド10を介して荷物を抱え
込むことができる。
【0010】取手部材20は次のような構成を備えてい
る。22は挿通部であり、ベルト10がスライド可能に
挿通される部分である。本実施例では、図2に示すよう
に挿通部22は、所定の間隔をおいて取手部材20の長
手方向に直交する方向へ貫通するよう、2ヵ所に設けら
れている。すなわち、二つの挿通部22、22は、把持
部材20の一端側に並列して膨出した二つの膨出部23
a、23bに、把持部材20の長手方向に直交する方向
へ直列に設けられている。なお、この挿通部22は、ベ
ルト10がスライド可能であり、且つ緩くなり過ぎない
程度に開口されている。
る。22は挿通部であり、ベルト10がスライド可能に
挿通される部分である。本実施例では、図2に示すよう
に挿通部22は、所定の間隔をおいて取手部材20の長
手方向に直交する方向へ貫通するよう、2ヵ所に設けら
れている。すなわち、二つの挿通部22、22は、把持
部材20の一端側に並列して膨出した二つの膨出部23
a、23bに、把持部材20の長手方向に直交する方向
へ直列に設けられている。なお、この挿通部22は、ベ
ルト10がスライド可能であり、且つ緩くなり過ぎない
程度に開口されている。
【0011】24は把持部であり、作業者が把持でき、
荷物に掛け回されたベルト10を一対の取手部材20、
20の間で引っ張れるよう、挿通部22よりも作業者側
へ引き寄せることのできるように、挿通部22に挿通さ
れたベルト10を中心に考えれば外側の部分(把持部材
20の他端側)に設けられている。また、本実施例で
は、指を通すことのできる開口26が形成されている
が、好適に握ることができれば貫通した開口であること
を要しないことは勿論である。
荷物に掛け回されたベルト10を一対の取手部材20、
20の間で引っ張れるよう、挿通部22よりも作業者側
へ引き寄せることのできるように、挿通部22に挿通さ
れたベルト10を中心に考えれば外側の部分(把持部材
20の他端側)に設けられている。また、本実施例で
は、指を通すことのできる開口26が形成されている
が、好適に握ることができれば貫通した開口であること
を要しないことは勿論である。
【0012】28は曲げ保持部であり、挿通部22と共
に設けられ、把持部24が作業者側へ引き寄せられる際
に、ベルトの所定区間10a(図2参照)を内側方向へ
大きく曲げて保持することができる。この曲げ保持部2
8は、本実施例では、二つの膨出部23a、23bと、
二つの挿通部22、22およびその二つの挿通部22、
22の間に設けられた凸部30によって構成されてい
る。凸部30は、曲げ保持部28の中途部に突起して設
けられ、保持されたベルトの所定区間10aを内側方向
へ曲げている。この凸部30によっても、ベルト10の
掛け回し方向を好適に規制し、ベルト10を取手部材2
0に掛け止めるように作用している。これにより、ベル
ト10が引っ張られても容易には緩まないように、ベル
ト10が二つの挿通部22、22間において好適に掛け
止めされた状態になる。この構成原理は、バッグに使用
されている肩掛けベルトの長さ調整部の構成原理と同様
であり、ベルト10が相当に大きな力で引っ張られても
緩むことがない。ベルト10の長さ調整の時は、ベルト
10と二つの挿入部22、22が同一線上になるように
して引っ張る。このとき、凸部30はベルト10に好適
な抵抗を与えてベルト調整をし易くする。
に設けられ、把持部24が作業者側へ引き寄せられる際
に、ベルトの所定区間10a(図2参照)を内側方向へ
大きく曲げて保持することができる。この曲げ保持部2
8は、本実施例では、二つの膨出部23a、23bと、
二つの挿通部22、22およびその二つの挿通部22、
22の間に設けられた凸部30によって構成されてい
る。凸部30は、曲げ保持部28の中途部に突起して設
けられ、保持されたベルトの所定区間10aを内側方向
へ曲げている。この凸部30によっても、ベルト10の
掛け回し方向を好適に規制し、ベルト10を取手部材2
0に掛け止めるように作用している。これにより、ベル
ト10が引っ張られても容易には緩まないように、ベル
ト10が二つの挿通部22、22間において好適に掛け
止めされた状態になる。この構成原理は、バッグに使用
されている肩掛けベルトの長さ調整部の構成原理と同様
であり、ベルト10が相当に大きな力で引っ張られても
緩むことがない。ベルト10の長さ調整の時は、ベルト
10と二つの挿入部22、22が同一線上になるように
して引っ張る。このとき、凸部30はベルト10に好適
な抵抗を与えてベルト調整をし易くする。
【0013】また、曲げ保持部28の表面には滑り止め
の凹凸が形成されている。特に本実施例では、膨出部2
3aの表面に、ベルト10が引っ張られた際に滑り止め
の抵抗となるよう、多数の先の尖った突起32が全面に
設けられている。また、膨出部23bの表面には、荷物
の側面に当接して滑り止めとなるように、ゴム材で表面
に多数の突起が設けられた滑り止めラバー34が貼られ
ている。この滑り止めラバー34の作用によれば、特に
荷物を持ち上げる際に取手部材20が適正に掛け回され
るべき状態から斜め上方へ滑ることを防止でき、荷物を
好適に抱え込むことができる。また、挿通部22の近傍
で把持部材20の他端側には、二つの膨出部23a、2
3bと対向する突出部36a、36bが形成されてい
る。突出部36bは、ベルト10が引っ張られる際に、
膨出部23aの滑り止めの機能を補助するように作用す
る。その作用は、後述する第2実施例の図5に示す延長
ベルトを使用する際に顕著になる。なお、二つの膨出部
23a、23bと突出部36a、36bとが対称的に設
けられていることで、成形の際のバランスを好適にとる
ことができ、把持部材20を好適に樹脂成形することが
可能である。また、膨出部23bおよび突出部36b
は、把持部24でベルト10を引き寄せて荷物を持った
際、荷物側面へにぎりの手が当たってケガをしないよ
う、好適に膨出した形と大きさになっている。
の凹凸が形成されている。特に本実施例では、膨出部2
3aの表面に、ベルト10が引っ張られた際に滑り止め
の抵抗となるよう、多数の先の尖った突起32が全面に
設けられている。また、膨出部23bの表面には、荷物
の側面に当接して滑り止めとなるように、ゴム材で表面
に多数の突起が設けられた滑り止めラバー34が貼られ
ている。この滑り止めラバー34の作用によれば、特に
荷物を持ち上げる際に取手部材20が適正に掛け回され
るべき状態から斜め上方へ滑ることを防止でき、荷物を
好適に抱え込むことができる。また、挿通部22の近傍
で把持部材20の他端側には、二つの膨出部23a、2
3bと対向する突出部36a、36bが形成されてい
る。突出部36bは、ベルト10が引っ張られる際に、
膨出部23aの滑り止めの機能を補助するように作用す
る。その作用は、後述する第2実施例の図5に示す延長
ベルトを使用する際に顕著になる。なお、二つの膨出部
23a、23bと突出部36a、36bとが対称的に設
けられていることで、成形の際のバランスを好適にとる
ことができ、把持部材20を好適に樹脂成形することが
可能である。また、膨出部23bおよび突出部36b
は、把持部24でベルト10を引き寄せて荷物を持った
際、荷物側面へにぎりの手が当たってケガをしないよ
う、好適に膨出した形と大きさになっている。
【0014】次に、ベルト10の詳細について説明す
る。ベルト10は布で形成されており、ベルト10の表
面にはゴム等の滑り止め材料がコーティングされてい
る。ベルト10は、布製であるため、どんな形状の荷物
にもピッタリと密着し、かかえ込み運搬することができ
る。さらに本実施例のベルト10は、具体的には、綿糸
製ベルトであり、作業ズボン用作業ベルト、或いはバッ
グ等の肩掛けベルトに類似するものを用い、その綿糸製
ベルトの表裏に天然ゴムをコーティングしてあり、ベル
ト10と把持部材20および荷物とが滑りにくいように
構成されている。すなわち、本実施例のベルト10は、
布の芯材に天然ゴムをコーティングすることで、表面が
滑り止め材料で形成されたものとなっている。芯材が布
であるため、強い力で引っ張られてもベルト10の伸び
は抑制される。ベルトの長さは、例えば本実施例によれ
ば、約2mに設定されているが、使用条件によっては適
宜長さを設定できるのは勿論である。
る。ベルト10は布で形成されており、ベルト10の表
面にはゴム等の滑り止め材料がコーティングされてい
る。ベルト10は、布製であるため、どんな形状の荷物
にもピッタリと密着し、かかえ込み運搬することができ
る。さらに本実施例のベルト10は、具体的には、綿糸
製ベルトであり、作業ズボン用作業ベルト、或いはバッ
グ等の肩掛けベルトに類似するものを用い、その綿糸製
ベルトの表裏に天然ゴムをコーティングしてあり、ベル
ト10と把持部材20および荷物とが滑りにくいように
構成されている。すなわち、本実施例のベルト10は、
布の芯材に天然ゴムをコーティングすることで、表面が
滑り止め材料で形成されたものとなっている。芯材が布
であるため、強い力で引っ張られてもベルト10の伸び
は抑制される。ベルトの長さは、例えば本実施例によれ
ば、約2mに設定されているが、使用条件によっては適
宜長さを設定できるのは勿論である。
【0015】第1実施例の使用方法について説明する。
図3に示すように、ベルト10を荷物38に回し、左右
両側の”握り”である取手部材20、20を引いて運搬
者の腹部にかかえ込む。両手を手前(矢印方向)に引け
ば、取手部材20は、荷物38に接した膨出部23bを
中心に回動し、てこの原理と、前記曲げ保持部28の作
用によってベルト10が締まり緩まないように固定され
る。この動作は手の動きに自然に対応しており、脇を締
めると取手部材20が好適にひねられ、ベルト10によ
って荷物38を好適に締め付けることができるのであ
る。これによって、荷物を持ち上げて運搬すれば、手を
荷物の下に差し込んで持ち上げることを要せず、直下置
きにされたものでも好適に運搬できる。また、必要以上
に持ち上げない状態で運搬でき、運び易く積み易い高さ
での運搬作業が可能となる。
図3に示すように、ベルト10を荷物38に回し、左右
両側の”握り”である取手部材20、20を引いて運搬
者の腹部にかかえ込む。両手を手前(矢印方向)に引け
ば、取手部材20は、荷物38に接した膨出部23bを
中心に回動し、てこの原理と、前記曲げ保持部28の作
用によってベルト10が締まり緩まないように固定され
る。この動作は手の動きに自然に対応しており、脇を締
めると取手部材20が好適にひねられ、ベルト10によ
って荷物38を好適に締め付けることができるのであ
る。これによって、荷物を持ち上げて運搬すれば、手を
荷物の下に差し込んで持ち上げることを要せず、直下置
きにされたものでも好適に運搬できる。また、必要以上
に持ち上げない状態で運搬でき、運び易く積み易い高さ
での運搬作業が可能となる。
【0016】このように、本発明によれば、大きくかさ
ばる荷物を、一人で楽に運搬できるため、作業性を向上
できる。また、作業者の視界が塞がれるのを防止するこ
とができ、運搬の際に前方が見えるので安全である。ま
た、荷物を運び易くなるため、高い位置への積み込みも
安全で、傷等を付けないで荷物を好適に運搬できる。特
に、手掛かりの無い荷物の運搬に好適である。
ばる荷物を、一人で楽に運搬できるため、作業性を向上
できる。また、作業者の視界が塞がれるのを防止するこ
とができ、運搬の際に前方が見えるので安全である。ま
た、荷物を運び易くなるため、高い位置への積み込みも
安全で、傷等を付けないで荷物を好適に運搬できる。特
に、手掛かりの無い荷物の運搬に好適である。
【0017】また、一対の取手部材20、20の間のベ
ルト10の長さは、取手部材20をベルト10に対して
スライドすることで簡単に調整できる。従って、大小い
ろいろな形状の荷物38の締め付けに適応でき、両腕の
かかえ込む力を効率良く作用させることができる。具体
的にベルト10の長さを調整するには、挿通部22、2
2の貫通孔の方向にベルト10を真っ直ぐに伸ばすか、
ベルト10が引っ張られている際に曲げられる方向とは
反対方向へ若干曲げた状態にベルト10を伸ばし、取手
部材20をベルト10に対して滑らせるようにすれば、
簡単にできる。従って、ベルト10の長さ調整に時間を
要せず、作業効率を向上できる。このように取手部材2
0は、ベルト10を好適に掛け止めることができるとい
う機能と、ベルト10の長さの調整が容易にできるとい
う機能が一体に設けられている。
ルト10の長さは、取手部材20をベルト10に対して
スライドすることで簡単に調整できる。従って、大小い
ろいろな形状の荷物38の締め付けに適応でき、両腕の
かかえ込む力を効率良く作用させることができる。具体
的にベルト10の長さを調整するには、挿通部22、2
2の貫通孔の方向にベルト10を真っ直ぐに伸ばすか、
ベルト10が引っ張られている際に曲げられる方向とは
反対方向へ若干曲げた状態にベルト10を伸ばし、取手
部材20をベルト10に対して滑らせるようにすれば、
簡単にできる。従って、ベルト10の長さ調整に時間を
要せず、作業効率を向上できる。このように取手部材2
0は、ベルト10を好適に掛け止めることができるとい
う機能と、ベルト10の長さの調整が容易にできるとい
う機能が一体に設けられている。
【0018】第1実施例の取手部材20は対称的な形態
であり、プラスチック(例えばABS樹脂)型によっ
て、好適に成形できる。また、取手部材20は一対(左
右)が必要であるが、その形態の対称性のため、一つの
形態で両方に利用でき、生産性のよい形状になってい
る。なお、膨出部23aの表面に設けられた突起32
は、金型の抜き方向に突起して先の丸い円錐形に形成さ
れているが、これに限らず、ベルト10の滑りを防止で
きる機能を備えれば、他の形状に成形してもよい。
であり、プラスチック(例えばABS樹脂)型によっ
て、好適に成形できる。また、取手部材20は一対(左
右)が必要であるが、その形態の対称性のため、一つの
形態で両方に利用でき、生産性のよい形状になってい
る。なお、膨出部23aの表面に設けられた突起32
は、金型の抜き方向に突起して先の丸い円錐形に形成さ
れているが、これに限らず、ベルト10の滑りを防止で
きる機能を備えれば、他の形状に成形してもよい。
【0019】(第2実施例)次に第2実施例について、
図4および図5に基づいて説明する。50は延長ベルト
であり、両端にバックル52、52が固定されている。
このバックル52、52を利用して、ベルト10に連結
することで、ループ状の運搬用補助ベルトを形成するこ
とができる。このように延長ベルト50を連結してルー
プ状にした運搬用補助ベルトを用いれば、荷物38を一
巻きして巻き締めることで、荷物38にベルト10、5
0が密着し、例えば、高い所へ荷物を載せる作業におい
て、荷物を安定した状態で持ち上げることができるの
で、安全且つ作業性が良く好適である。しかも、片手で
引っ張り、もう一方の手は握りを放して荷物を持ち上げ
る動作(一方の手を荷物の底にあてがう動作)ができる
ので持ち上げ易い。このように、延長ベルト50を用い
れば、安定的に荷物を運搬でき、さらに大きくかさばっ
た荷物も好適に運搬することが可能となる。また、本体
のベルト10と延長ベルト50とは、例えば図4に示し
たようなズボン用バンドの連結機構(バックル)を用い
れば、着脱が簡単にできる。具体的に第2実施例では本
体のベルト10の先端をバックル52に挿入して引っ張
れば、連結が完了するため、非常に簡単である。なお、
延長ベルト50の長さは使用される条件に応じて適宜に
設定すればよい。
図4および図5に基づいて説明する。50は延長ベルト
であり、両端にバックル52、52が固定されている。
このバックル52、52を利用して、ベルト10に連結
することで、ループ状の運搬用補助ベルトを形成するこ
とができる。このように延長ベルト50を連結してルー
プ状にした運搬用補助ベルトを用いれば、荷物38を一
巻きして巻き締めることで、荷物38にベルト10、5
0が密着し、例えば、高い所へ荷物を載せる作業におい
て、荷物を安定した状態で持ち上げることができるの
で、安全且つ作業性が良く好適である。しかも、片手で
引っ張り、もう一方の手は握りを放して荷物を持ち上げ
る動作(一方の手を荷物の底にあてがう動作)ができる
ので持ち上げ易い。このように、延長ベルト50を用い
れば、安定的に荷物を運搬でき、さらに大きくかさばっ
た荷物も好適に運搬することが可能となる。また、本体
のベルト10と延長ベルト50とは、例えば図4に示し
たようなズボン用バンドの連結機構(バックル)を用い
れば、着脱が簡単にできる。具体的に第2実施例では本
体のベルト10の先端をバックル52に挿入して引っ張
れば、連結が完了するため、非常に簡単である。なお、
延長ベルト50の長さは使用される条件に応じて適宜に
設定すればよい。
【0020】(第3実施例)次に第3実施例について、
図6および図7に基づいて説明する。この第3実施例の
基本原理は、第1実施例の基本原理と同一であるが、ベ
ルト10に荷重がかかればかかるほど、ベルト10が取
手部材55から抜けにくくなるように締め付ける機能を
付加させた点が異なる。図に明らかなように、取手部材
55の一端の凸部55aに軸56が回動可能に挿通され
ている。58は矩形金具であり、矩形状の枠形に形成さ
れており、軸56が枠内に架け渡されるように、その軸
56の両端に連結されている。55bは突起受部であ
り、取手部材55の手前側に突起して設けられている。
そして、ベルト10が、第1実施例と同様の要領で取手
部材55に架け回されている。なお、55cは開口であ
り、指を入れて握ることができるように取手部材55の
把持部に設けられている。この第3実施例によれば、ベ
ルト10が荷物に架け回され、取手部材55が引かれる
と、ベルト10が引っ張られた状態で先端側の枠辺58
aで大きく曲げられる。軸56は凸部55aに回動可能
に装着されているため、ベルト10の矢印A方向の引っ
張りによって、矩形金具58が図面上時計の回転方向
(矢印B方向)に回動する。すると、後端側の枠辺58
bがベルト10を突起受部55bとの間で挟む。ベルト
10に大きな引っ張り荷重がかかればかかるほど、ベル
ト10は強く挟圧され、ベルト10は取手部材55から
抜けにくくなるのである。この第3実施例でも第1実施
例と同様に荷物を好適に運搬できる。
図6および図7に基づいて説明する。この第3実施例の
基本原理は、第1実施例の基本原理と同一であるが、ベ
ルト10に荷重がかかればかかるほど、ベルト10が取
手部材55から抜けにくくなるように締め付ける機能を
付加させた点が異なる。図に明らかなように、取手部材
55の一端の凸部55aに軸56が回動可能に挿通され
ている。58は矩形金具であり、矩形状の枠形に形成さ
れており、軸56が枠内に架け渡されるように、その軸
56の両端に連結されている。55bは突起受部であ
り、取手部材55の手前側に突起して設けられている。
そして、ベルト10が、第1実施例と同様の要領で取手
部材55に架け回されている。なお、55cは開口であ
り、指を入れて握ることができるように取手部材55の
把持部に設けられている。この第3実施例によれば、ベ
ルト10が荷物に架け回され、取手部材55が引かれる
と、ベルト10が引っ張られた状態で先端側の枠辺58
aで大きく曲げられる。軸56は凸部55aに回動可能
に装着されているため、ベルト10の矢印A方向の引っ
張りによって、矩形金具58が図面上時計の回転方向
(矢印B方向)に回動する。すると、後端側の枠辺58
bがベルト10を突起受部55bとの間で挟む。ベルト
10に大きな引っ張り荷重がかかればかかるほど、ベル
ト10は強く挟圧され、ベルト10は取手部材55から
抜けにくくなるのである。この第3実施例でも第1実施
例と同様に荷物を好適に運搬できる。
【0021】(第4実施例)次に第4実施例について、
図8および図9に基づいて説明する。図8は第4実施例
の取手部材の要部を示す平面図であり、図9は第4実施
例の取手部材の要部を使用した際の内側から見た側面図
である。第4実施例は、第1実施例とはベルトの先端側
部の留め手段を設けた点で異なる。第1実施例と同一の
構成には、同一の符号を付して説明を省略する。60は
留め金具であり、取手部材20に設けられ、挿通部2
2、22を通過して出たベルトの先端側部10bを後方
へ向けて留めつける留め手段として作用する。この留め
金具60は、バネ線材(例えば、直径3mmのステンレ
ス鋼)で、略Cの字状に形成されており、両端部が凸部
30に設けられた軸孔に挿入され、取手部材20に回動
可能に取り付けられている。図8に明らかに前方へ回動
すると、取手部材20の表面(突出部36bの表面)と
の間隔が広まり、後方へ回動すると、突出部36bの表
面との間隔が狭まるように設けられている。
図8および図9に基づいて説明する。図8は第4実施例
の取手部材の要部を示す平面図であり、図9は第4実施
例の取手部材の要部を使用した際の内側から見た側面図
である。第4実施例は、第1実施例とはベルトの先端側
部の留め手段を設けた点で異なる。第1実施例と同一の
構成には、同一の符号を付して説明を省略する。60は
留め金具であり、取手部材20に設けられ、挿通部2
2、22を通過して出たベルトの先端側部10bを後方
へ向けて留めつける留め手段として作用する。この留め
金具60は、バネ線材(例えば、直径3mmのステンレ
ス鋼)で、略Cの字状に形成されており、両端部が凸部
30に設けられた軸孔に挿入され、取手部材20に回動
可能に取り付けられている。図8に明らかに前方へ回動
すると、取手部材20の表面(突出部36bの表面)と
の間隔が広まり、後方へ回動すると、突出部36bの表
面との間隔が狭まるように設けられている。
【0022】従って、この留め金具60は、後方へ回動
された際に、その中途部60aで、突出部36bの表面
との間にベルトの先端側部10bを挟んで留めつけるこ
とができる。また、このように突出部36bの表面へベ
ルト先端側部10bを押さえつけることで、突出部36
bに形成された突起32にベルト10の表面を食い込ま
せることができる。また、図9に示すように、取手部材
20のベルト10が掛け回される部分は後側(突出部3
6b)の幅が、前側(膨出部23b)の幅よりも広く形
成されている。すなわち、留め金具60が後方へ回動し
た際に、留め金具60の両端側60b、60bが突出部
36bの上下側面に当接するように設けられており、ベ
ルトの先端側部10bを留めつけるときに、両端側60
b、60bが変形して留めつけ力(押さえ力)が低下す
ることを防止できる。
された際に、その中途部60aで、突出部36bの表面
との間にベルトの先端側部10bを挟んで留めつけるこ
とができる。また、このように突出部36bの表面へベ
ルト先端側部10bを押さえつけることで、突出部36
bに形成された突起32にベルト10の表面を食い込ま
せることができる。また、図9に示すように、取手部材
20のベルト10が掛け回される部分は後側(突出部3
6b)の幅が、前側(膨出部23b)の幅よりも広く形
成されている。すなわち、留め金具60が後方へ回動し
た際に、留め金具60の両端側60b、60bが突出部
36bの上下側面に当接するように設けられており、ベ
ルトの先端側部10bを留めつけるときに、両端側60
b、60bが変形して留めつけ力(押さえ力)が低下す
ることを防止できる。
【0023】このように、留め金具60を具備すること
で、ベルト10の滑り止めをさらに強化でき、ベルトの
緩みによる荷物の落下を防止できるため、安全性を向上
できる。また、ベルト10の先端側を好適にまとめるこ
とができるため、取扱い易くなり、荷物が持ち易くな
る。さらに、留め金具60が装着されることで、取手の
外側と内側の見分けが容易にでき、使用し易くなる。ま
た、留め金具60は、バネ線材を成形した簡易な構成で
あり、経済的に製造できる。
で、ベルト10の滑り止めをさらに強化でき、ベルトの
緩みによる荷物の落下を防止できるため、安全性を向上
できる。また、ベルト10の先端側を好適にまとめるこ
とができるため、取扱い易くなり、荷物が持ち易くな
る。さらに、留め金具60が装着されることで、取手の
外側と内側の見分けが容易にでき、使用し易くなる。ま
た、留め金具60は、バネ線材を成形した簡易な構成で
あり、経済的に製造できる。
【0024】なお、膨出部23bの上下側面には、留め
金具60が所定位置よりも前方へ回動することを阻止す
る前方側ストッパ部62、62が設けられている。ま
た、突出部36bの付け根付近の上下側面には、留め金
具60が所定位置よりも後方へ回動することを阻止する
後方側ストッパ部64、64が設けられている。前方側
ストッパ部62および後方側ストッパ部64は、段差に
設けられており、その段差に留め金具60が当接し、そ
の回動が規制される。これにより、留め金具60が所定
範囲以外に不必要に回動することを防止している。ま
た、図9に示すように、留め金具60の中央部60cは
突き出るように曲げられている。この中央部60cは、
荷物に好適に接触でき、荷物に押されて留め金具60が
ベルト10を巻き込むよう、後方へ傾斜して突出した形
状に設けられいる(図8参照)。
金具60が所定位置よりも前方へ回動することを阻止す
る前方側ストッパ部62、62が設けられている。ま
た、突出部36bの付け根付近の上下側面には、留め金
具60が所定位置よりも後方へ回動することを阻止する
後方側ストッパ部64、64が設けられている。前方側
ストッパ部62および後方側ストッパ部64は、段差に
設けられており、その段差に留め金具60が当接し、そ
の回動が規制される。これにより、留め金具60が所定
範囲以外に不必要に回動することを防止している。ま
た、図9に示すように、留め金具60の中央部60cは
突き出るように曲げられている。この中央部60cは、
荷物に好適に接触でき、荷物に押されて留め金具60が
ベルト10を巻き込むよう、後方へ傾斜して突出した形
状に設けられいる(図8参照)。
【0025】(第5実施例)次に第5実施例について、
図10および図11に基づいて説明する。図10は第5
実施例の取手部材の要部を示す平面図であり、図11は
第5実施例の取手部材を使用した際の内側から見た側面
図である。第5実施例は、第1実施例とはベルトの先端
側部の留め手段を設けた点で異なる。第1実施例と同一
の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。70
は留め孔であり、ベルトの先端側が挿通されるように、
取手部材20に貫通して設けられ、留め手段として作用
する。なお、この留め孔70は、ベルト10が挿通可能
であり、且つ緩くない過ぎない程度に開口されている。
この留め孔70によっても、前記留め金具60と同様に
ベルトの先端側部10bを後方へ向けて留めつけること
ができ、留め金具60と同様にベルト10の滑り止めを
強化でき、ベルト10の先端側を好適にまとめることが
できる。また、構成が簡単であり、容易に製造できる。
図10および図11に基づいて説明する。図10は第5
実施例の取手部材の要部を示す平面図であり、図11は
第5実施例の取手部材を使用した際の内側から見た側面
図である。第5実施例は、第1実施例とはベルトの先端
側部の留め手段を設けた点で異なる。第1実施例と同一
の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。70
は留め孔であり、ベルトの先端側が挿通されるように、
取手部材20に貫通して設けられ、留め手段として作用
する。なお、この留め孔70は、ベルト10が挿通可能
であり、且つ緩くない過ぎない程度に開口されている。
この留め孔70によっても、前記留め金具60と同様に
ベルトの先端側部10bを後方へ向けて留めつけること
ができ、留め金具60と同様にベルト10の滑り止めを
強化でき、ベルト10の先端側を好適にまとめることが
できる。また、構成が簡単であり、容易に製造できる。
【0026】以上の実施例では、布を主材として天然ゴ
ムをコーティングした布製のベルト10を用いたものに
ついて説明したが、本発明はこれに限定されることはな
く、その柔軟性、滑り止めおよび伸縮性等の機能的な面
および経済性の面で適切であれば、他の形態および材質
等を選択的に設定できるのは勿論である。例えば、布の
芯材の両面に薄肉のゴム層を貼着した状態の三層構造の
ベルト、具体的には、芯材の布にポリエステル又はナイ
ロン等の合成繊維を使用し、その表裏にゴム板を貼り合
わせて成るコンベアベルトを、裁断してベルト状に形成
したものを用いることができる。或いは、全体的にゴム
材で形成したベルト等でもよい。さらには、ベルトの表
面に凹凸をつけて、滑り止め性能を向上させてもよい。
ムをコーティングした布製のベルト10を用いたものに
ついて説明したが、本発明はこれに限定されることはな
く、その柔軟性、滑り止めおよび伸縮性等の機能的な面
および経済性の面で適切であれば、他の形態および材質
等を選択的に設定できるのは勿論である。例えば、布の
芯材の両面に薄肉のゴム層を貼着した状態の三層構造の
ベルト、具体的には、芯材の布にポリエステル又はナイ
ロン等の合成繊維を使用し、その表裏にゴム板を貼り合
わせて成るコンベアベルトを、裁断してベルト状に形成
したものを用いることができる。或いは、全体的にゴム
材で形成したベルト等でもよい。さらには、ベルトの表
面に凹凸をつけて、滑り止め性能を向上させてもよい。
【0027】また、以上の実施例では、一対の取手部材
の両方にベルトの長さ調整機能を設けた場合について説
明したが、本発明はこれに限らず、ベルトの長さ調整機
能は一対の取手部材の少なくともどちらか一方にあれば
好適に利用できる。なお、ベルトの長さ調整機能を備え
ない取手部材では、単純にベルトの一端部を取り付けて
おけばよい。以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの
改変を施し得るのは勿論のことである。
の両方にベルトの長さ調整機能を設けた場合について説
明したが、本発明はこれに限らず、ベルトの長さ調整機
能は一対の取手部材の少なくともどちらか一方にあれば
好適に利用できる。なお、ベルトの長さ調整機能を備え
ない取手部材では、単純にベルトの一端部を取り付けて
おけばよい。以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの
改変を施し得るのは勿論のことである。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる運搬用補助ベルトによれ
ば、ベルトが取手部材の挿通部にスライド可能に挿通さ
れているため、一対の取手部材の間のベルトの長さを容
易に調整できる。また、作業者側へ引き寄せることので
きる把持部と、挿通部と共に設けられた曲げ保持部と、
該曲げ保持部の中途部に突起して設けられた凸部とを備
えることで、一対の取手部材の間のベルトが引っ張られ
た際に、ベルトが滑らないように取手部材に好適に掛け
止められる。従って、運搬用補助ベルトによれば、手掛
かりが無く大きくかさばる荷物でも、好適に持つことが
でき、目の前の視界も遮断されるのを防止できるように
運搬可能に、好適に使用することができるという著効を
奏する。
ば、ベルトが取手部材の挿通部にスライド可能に挿通さ
れているため、一対の取手部材の間のベルトの長さを容
易に調整できる。また、作業者側へ引き寄せることので
きる把持部と、挿通部と共に設けられた曲げ保持部と、
該曲げ保持部の中途部に突起して設けられた凸部とを備
えることで、一対の取手部材の間のベルトが引っ張られ
た際に、ベルトが滑らないように取手部材に好適に掛け
止められる。従って、運搬用補助ベルトによれば、手掛
かりが無く大きくかさばる荷物でも、好適に持つことが
でき、目の前の視界も遮断されるのを防止できるように
運搬可能に、好適に使用することができるという著効を
奏する。
【図1】本発明にかかる運搬用補助ベルトの第1実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の取手部材の要部を示す平面図であ
る。
る。
【図3】第1実施例の使用状態を示す平面図である。
【図4】本発明にかかる運搬用補助ベルトの第2実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の使用状態を示す平面図である。
【図6】本発明にかかる運搬用補助ベルトの第3実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】第3実施例の作用状態を示す断面図である。
【図8】第4実施例の取手部材の要部を示す平面図であ
る。
る。
【図9】第4実施例の取手部材を要部を示す側面図であ
る。
る。
【図10】第5実施例の取手部材の要部を示す平面図で
ある。
ある。
【図11】第5実施例の取手部材を示す側面図である。
10 ベルト 10a ベルトの所定区間 20 取手部材 22 挿通部 24 把持部 26 開口 28 曲げ保持部 30 凸部 32 突起 34 滑り止めラバー 60 留め金具
Claims (5)
- 【請求項1】 荷物に掛け回すベルトと、該ベルトに取
り付けられた一対の取手部材とを備え、作業者が一対の
取手部材を把持して引っ張ることにより荷物を抱え込む
ことのできる運搬用補助ベルトであって、 前記取手部材の少なくとも一方は、 前記ベルトがスライド可能に挿通される挿通部と、 作業者が把持でき、前記挿通部よりも作業者側へ引き寄
せることのできる把持部と、 前記挿通部と共に設けられ、前記把持部が作業者側へ引
き寄せられる際に、ベルトの所定区間を内側方向へ大き
く曲げて保持する曲げ保持部と、 前記曲げ保持部の中途部に突起して設けられ、保持され
た所定区間のベルトを内側方向へ曲げる凸部とを具備す
ることを特徴とする運搬用補助ベルト。 - 【請求項2】 前記曲げ保持部の表面には滑り止めの凹
凸が形成されていることを特徴とする請求項1記載の運
搬用補助ベルト。 - 【請求項3】 前記ベルトは芯材が布で形成されてお
り、該ベルトの表面はゴム等の滑り止め材料で形成され
ていることを特徴とする請求項1または2記載の運搬用
補助ベルト。 - 【請求項4】 前記取手部材に、前記挿通部を通過して
出たベルトの先端側部を後方へ向けて留めつける留め手
段を具備することを特徴とする請求項1、2または3記
載の運搬用補助ベルト。 - 【請求項5】 前記留め手段は、バネ線材で形成され、
一方に回動された際に取手部材の表面との間にベルトの
先端側部を挟んで留めつけるよう、前記取手部材に回動
可能に設けられた留め金具であることを特徴とする請求
項4記載の運搬用補助ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP191197A JP2801177B2 (ja) | 1996-01-12 | 1997-01-09 | 運搬用補助ベルト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP363896 | 1996-01-12 | ||
JP8-3638 | 1996-01-12 | ||
JP191197A JP2801177B2 (ja) | 1996-01-12 | 1997-01-09 | 運搬用補助ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09249305A true JPH09249305A (ja) | 1997-09-22 |
JP2801177B2 JP2801177B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=26335204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP191197A Expired - Fee Related JP2801177B2 (ja) | 1996-01-12 | 1997-01-09 | 運搬用補助ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801177B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023116830A (ja) * | 2022-02-10 | 2023-08-23 | 山崎 明美 | 荷物運搬補助具 |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP191197A patent/JP2801177B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023116830A (ja) * | 2022-02-10 | 2023-08-23 | 山崎 明美 | 荷物運搬補助具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2801177B2 (ja) | 1998-09-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |