JPH0924867A - トラクタとトレーラの間の配線配管類支持装置 - Google Patents

トラクタとトレーラの間の配線配管類支持装置

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JPH0924867A
JPH0924867A JP19925395A JP19925395A JPH0924867A JP H0924867 A JPH0924867 A JP H0924867A JP 19925395 A JP19925395 A JP 19925395A JP 19925395 A JP19925395 A JP 19925395A JP H0924867 A JPH0924867 A JP H0924867A
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JP
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trailer
tractor
wiring
piping
locking member
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JP19925395A
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Tatsuya Ozawa
達也 小沢
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Nippon Fruehauf Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクタとトレーラの間の配線配管類支持装
置に関し、トレーラのフロントオーバーハングが長い場
合でも、トラクタが旋回される際、トラクタとトレーラ
の間を接続している配線配管類がトレーラの前方下方に
巻き込まれるのを防止する手段を提供する。 【構成】 トラクタ1とトレーラ5の間を接続する配線
配管類7の途中が、トレーラの前端に設けられ、トレー
ラの幅方向に移動可能な機構によって支持する。このト
レーラの幅方向に移動可能な機構を、トレーラ前端に幅
方向に架設されたレール8と、このレールに沿って移動
する係止部材10、または、トレーラ前端に幅方向に張
設された索条と、この索条に沿って移動する滑車に設け
られた係止部材、または、トレーラの前端に移動自在に
吊下された長尺部材と、この長尺部材の下端部に設けら
れた係止部材、トレーラの前端に回動自在に立設された
棒状部材とその上端に設けられた係止部材とすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタによってトレ
ーラを牽引するセミトレーラにおいて、トラクタの後端
の一箇所に集束したトラクタ側の電気配線および加圧空
気配管(以下これらを総称して「配線配管類」という)
の端部を、トレーラの前端に設けたトレーラ側の配線配
管類のコネクターに接続し、その途中を支持するため
の、トラクタとトレーラの間の配線配管類支持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】セミトレーラの輸送形態においては、1
台のトラクタが複数のトレーラのうちの1台を適宜連結
して牽引するのが一般的であるため、トラクタとトレー
ラを連結したり切り離したりする作業が必要であるが、
その際、トラクタとトレーラを連結器にキングピンを挿
入することによって機械的に連結するとともに、トラク
タの運転席での操作により、あるいは自動的にトレーラ
を制動したり、諸信号灯を制御したりするために、トラ
クタとトレーラ間を配線配管類によって接続することが
必要である。
【0003】また、操車の都合上、トラクタの走行方向
とトレーラの走行方向が直角程度まで異なる場合に、ト
ラクタとトレーラ間を接続する配線配管類が引っ張られ
て、この配線配管類のトラクタ側とトレーラ側を接続し
ているコネクターに損傷を与えるのを防ぐために、配線
配管類を十分に長くすることが必要であり、他方、トラ
クタの走行方向とトレーラの走行方向が鋭角またはほぼ
同一になるときに、長い配線配管類がトラクタまたはト
レーラの側方にはみ出し、その結果、トレーラの下に潜
り込んだりするのを防ぐ手段を講じておくことが必要で
ある。
【0004】図5は、通常のセミトレーラの概略的な構
成説明図である。この図において、41はトラクタ、4
2は運転室、43は前輪、44は駆動輪、45はカプ
ラ、46は配線配管類、47はトレーラ、48は車輪、
49はサポートレッグ、50はコネクターである。
【0005】この図に示すように、通常のセミトレーラ
においては、前輪43と駆動輪44を有するトラクタ4
1によって牽引されるトレーラ47は、その後端近傍に
設けられた1対または複数対の車輪48とトラクタ41
のカプラ(第5輪)45によって支持され、トラクタ4
1のカプラ45の開口にトレーラ47のキングピンを嵌
挿して連結されている。また、トラクタ41をトレーラ
47から切り離すときは、トレーラ47の前方に設けら
れたサポートレッグ49のハンドルを回し、あるいは動
力源によって駆動して、トラクタ41のカプラ45の開
口からキングピンを抜き取る高さまでトレーラ47の前
部を上昇する。
【0006】この種のセミトレーラにおいては、トラク
タ41側およびトレーラ47側のエアーブレーキに圧縮
空気(空気圧4kg/cm2 )を送るサービスライン
や、異常が発生して空気漏れがあったときにエアーブレ
ーキに圧縮空気を送るエマージェンシーラインのような
加圧空気系統の配管と、トラクタ41の運転室42でス
イッチ操作され、運転室42にパイロットランプを有す
るトレーラ47側駐車灯、方向指示灯、尾灯、車幅灯、
制動灯あるいはサポートレッグ49に通電するための集
約されたジャンパーケーブルのような電気系統の配線が
配設されているため、トラクタ41側ではこれらの配線
や配管の端部を運転室42の後端の一箇所に集束し、ま
た、トレーラ47側はトラクタ41に対向するトレーラ
の前端の下枠材やこれに隣接する位置にコネクター50
を設け、トラクタ41とトレーラ47を連結したり分離
するとき、運転者または補助者がトラクタ41側とトレ
ーラ47側の配線や配管を結ぶ配線配管類46の接続、
分離作業を行っている。
【0007】ところで、従来から、トレーラを牽引する
トラクタには、トラクタの前輪から後輪までの間隔であ
るトラクタホイールベースが3700〜3800mmと
長いものと、3150mmと短いものがあった。そし
て、欧州ではトラクタホイールベースが長いタイプのト
ラクタが主流を占めているが、わが国では車載車や重量
級トレーラを牽引する場合に用いられているものの、軽
量級セミトレーラには用いられることが少なく、ほとん
ど、ホイールベースが短いタイプのトラクタが使用され
てきた。その理由は、ホイールベースが長いタイプのト
ラクタに許容される軸重は9〜9.5トンであるのに対
して、従前の車両規制等に合致するコンテナ等のトレー
ラの軸重は高々6〜7トン程度であったからである。
【0008】ところが、昨年、トラックの総重量に関す
る規制が緩和されるとともに、道路運送車両の保安基準
の一部改正が行われ、セミトレーラの総重量は、キング
ピンの中心からトレーラの最後軸中心までの距離に応じ
て緩和され、その結果、従来はトラクタ、トレーラとも
それぞれの全長が12m以下であったものが、セミトレ
ーラにおいてはキングピン中心から車両後端までの寸法
が12m以下となり、車両の全長の規制はなくなった。
【0009】そのため、セミトレーラにコンテナを搭載
する場合は、キングピンの中心からコンテナの前端まで
のいわゆるフロントオーバーハングの寸法は規制されな
いことになるので、トラクタホイールベースの長いトラ
クタを使用し、かつフロントオーバーハングの長いコン
テナを搭載することにより輸送効率の向上を図ることが
可能になった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】セミトレーラにおいて
は、トラクタの運転室後端からトレーラの前端までの空
隙をキャブバックと称しているが、キャブバックには、
ハンドル操作によってトラクタを進行方向に対して直角
に旋回させたとき、トラクタの運転室後端にトレーラ前
端の左右が接触しないように十分な空間を確保すること
が必要である。
【0011】また、ホイルベースが長いトラクタにコン
テナを搭載したトレーラを連結する場合、トラクタ運転
室後端からトレーラ前端まで接続する配線配管類の長さ
が、トラクタホイルベースが短いトラクタにトレーラを
連結する場合に比べて、より長くなるのは当然として
も、さらにコンテナのフロントオーバーハングが長くな
ると、トラクタの旋回による振れ幅が大きくなるため、
その分だけ配線配管類を長くすることが必要である。
【0012】図6は、従来のトラクタとトレーラの間の
配線配管類支持装置の構成説明図であり、(A)はトラ
クタとトレーラの要部側面図、(B)はトレーラの前端
の正面図である。この図において、51はトラクタ、5
2は運転室、53は配線配管類吊下棒、54は係止片、
55はトレーラ、56はコネクター、57は配線配管
類、58はキングピンである。
【0013】従来のトラクタとトレーラの間の配線配管
類支持装置においては、この図に示されるように、トラ
クタ51の運転室52の後部から引き出される配線配管
類57を運転室52の後方に垂直に立設した配線配管類
吊下棒53の上端に設けた係止片54によって吊るし、
弛みを与えてトレーラ55前端下部の下枠材やそれに隣
接する位置に設けたコネクタ56に接続していた。な
お、この図および説明においては、煩雑になるのを防ぐ
ために、電気系統の配線と加圧空気の配管をまとめて配
線配管類57として示している。
【0014】図7は、トラクタの旋回に伴う配線配管類
の状態を説明する図であり、(A)はフロントオーバー
ハングが短い場合、(B)はフロントオーバーハングが
長い場合を示している。この図において、51はトラク
タ、52は運転室、55はトレーラ、56はコネクタ、
57は配線配管類、58はキングピンである。
【0015】従来のセミトレーラのようにトレーラ55
のフロントオーバーハングが短い場合は、トラクタ51
が進行方向に対して直角に旋回された場合、この図の
(A)に示されているように、トラクタ51の運転室5
2の後部と、トレーラ55の中央部のコネクタ56の間
を接続する配線配管類57には、配線配管類57の張力
によって、トレーラ55のコネクタ56に大きな横方向
の力が加わらない程度の余裕をもたせることが必要であ
る(図7(A)参照)。
【0016】ところが、規制緩和に対応してトレーラ5
5のフロントオーバーハングを、例えば820mm程度
長くした場合は、トラクタ51が進行方向に対して直角
に旋回された場合、トラクタ51の運転室52の後部
と、トレーラ55の中央部のコネクタ56の間を接続す
る配線配管類57に、配線配管類57の張力によって、
トレーラ55のコネクタ56に大きな横方向の力が加わ
らない程度の余裕をもたせるためには、さらに大きい余
裕をもたせることが必要になることがわかる(図7
(B)参照)。
【0017】そのため、従来のように、配線配管類57
の途中を運転室52の後方に垂直に立設した配線配管類
吊下棒53(図6参照)の上端に設けた係止片54(図
6参照)によって吊るす方法をそのまま用いると、トラ
クタ51が直進するときに配線配管類57がトレーラ5
5の前方下端に垂れ下がって道路に接触したり、トラク
タ51が前記と逆方向に旋回されるとき、トレーラ55
の前方下端に巻き込まれたり、あるいはその近辺に引っ
掛かって、トレーラ55のコネクタ56に大きな横方向
の力が加わり、コネクタ56を損傷したり、運転に支障
を生じるといった問題を生じる恐れがある。
【0018】また、トレーラ55のフロントオーバーハ
ングを長くした場合は、トラクタが大きく旋回される度
に、トレーラ55の前端の側角部に配線配管類57が接
触して劣化を促進することにもつながる。このように、
フロントオーバーハングの長いトレーラ55を、ホイル
ベースの長いタイプのトラクタ51に連結すると、トラ
クタ51とトレーラ55の間を接続する配線配管類57
に不都合な問題を生じることがあった。
【0019】本発明は、フロントオーバーハングが長い
場合でも、セミトレーラのハンドル操作によってキング
ピンを中心としてトラクタ51が左右に旋回される際、
トラクタ51とトレーラ55の間を接続している配線配
管類57が、トレーラ55の前方下方に巻き込まれた
り、あるいはその近辺に引っ掛かるのを防止する手段を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるトラクタ
とトレーラの間の配線配管類支持装置においては、前記
の問題を解決するため、トラクタとトレーラの間を接続
する配線配管類の途中が、該トレーラの前端に設けら
れ、該トレーラの幅方向に移動可能な機構によっ支持さ
れている構成を採用した。この場合配線配管類の途中を
支持しトレーラの幅方向に移動可能な機構をトレーラの
前端の上部に設けて、配線配管類に大きな弛みをつくる
ことがでる。
【0021】この場合、トレーラの幅方向に移動可能な
機構を、該トレーラの前端に幅方向に架設されたレール
と、該レールに沿って移動する係止部材である構成とす
ることができる。
【0022】またこの場合、トレーラの前端に幅方向に
架設されたレールをその中央部で下方に向かって湾曲し
ている構成とすることができる。
【0023】また、この場合、トレーラの幅方向に移動
可能な機構を、該トレーラの前端に幅方向に張設された
索条と、該索条に沿って移動する係止部材である構成と
することができる。
【0024】また、この場合、トレーラの幅方向に移動
可能な機構を、該トレーラの前端に移動自在に吊下され
た長尺部材と、該長尺部材の下端部に設けられ係止部材
である構成とすることができる。
【0025】また、この場合、トレーラの幅方向に移動
可能な機構を、該トレーラの前端に回動自在に立設され
た棒状部材と、該棒状部材の上端部に設けられ係止部材
である構成とすることができる。
【0026】
【作用】図8は、本発明のトラクタとトレーラの間の配
線配管類支持装置の原理説明図であり、(A)は従来の
装置、(B)は本発明の装置を示している。この図にお
いて、51はトラクタ、52は運転室、55はトレー
ラ、56はコネクタ、57は配線配管類、58は支持装
置である。
【0027】フロントオーバーハングが長いセミトレー
ラにおいて、従来のように、配線配管類57の途中を運
転室52の後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒53
(図6参照)の上端に設けた係止片54(図6参照)に
よって吊し、トレーラ55の前端下部の下枠材やそれに
隣接する位置に設けたトレーラ55側のコネクタ56に
接続すると、トラクタ51が運行方向に対して直角に旋
回されるとき、トレーラ55のコネクタ56に大きな横
方向の力が加わってコネクタ56を破損するのを防ぐた
めには図8(A)に示されるように、配線配管類57を
長くすることが必要である。
【0028】このように、配線配管類57を長くする
と、前述のうように、トラクタ51が直進するときに配
線配管類57がトレーラ55の前方下端に垂れ下がって
道路に接触したり、トラクタ51が前記と逆方向に旋回
されるとき、トレーラ55の前方下方に巻き込まれた
り、あるいはその近辺に引っ掛かってトレーラ55のコ
ネクタ56に大きな横方向の力が加わってコネクタ56
を破損するいった問題を生じる恐れがある。
【0029】本発明のトラクタとトレーラの間の配線配
管類支持装置のように、トラクタ51とトレーラ55の
間を接続する配線配管類57の途中を、トレーラ55の
前端に設けられ、トレーラ55の幅方向に移動可能な支
持装置58によっ支持すると、この図8(B)に示すよ
うに、例えば、トラクタ51が進行方向に対して左方に
直角に旋回されたとき、トレーラ55の前端に設けら
れ、トレーラ55の幅方向に移動可能な配線配管類57
の途中を支持する支持装置58は、進行方向に向かって
左側に移動するため、配線配管類57を従来の装置によ
る場合よりも短くすることができ、したがって、トラク
タ51が直進に転じたときに配線配管類57が垂れ下が
る量を低減して、従来の装置で生じる恐れがあった障害
の発生を防ぐことができる。
【0030】この場合、トレーラの幅方向に移動可能な
配線配管類の支持装置58をトレーラ55の前端の上部
に取り付けると、従来のトラクタ51側の弛みにほぼ等
しい弛みがトレーラ55側にも形成されるため、トラク
タ51が旋回されるときに必要な配線配管類57の長さ
を容易に確保することができる。また、トレーラ55側
のコネクター66を従来より高い位置に設けると、配線
配管類57の長さ短縮して、配線配管類57の劣化を低
減し、トラクタ51のシャーシ上で行う配線配管類57
の接続、分離作業を容易にすることができる。
【0031】
【実施例】前記の問題を解消するための本発明の実施例
を図面を参照して説明する。 〔第1実施例〕図1は、第1実施例のトラクタとトレー
ラの間の配線配管類支持装置の説明図であり、(A)は
トラクタとトレーラの要部側面図、(B)はトレーラの
前端の正面図である。この図において、1はトラクタ、
2は運転室、3は配線配管類吊下棒、4は係止片、5は
トレーラ、6はコネクター、7は配線配管類、8はレー
ル、9はローラー、10は係止部材である。
【0032】この実施例においては、トラクタ1の運転
室2の後部から引き出される配線配管類7を運転室2の
後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒3の上端に設け
た係止片4によって吊るし、さらに、トレーラ5の前端
の上部に水平に設けられたレール8にそって移動するロ
ーラー9に取り付けられた係止部材10によって吊る
し、コネクター6に接続されている。なお、この図およ
び説明においては、煩雑になるのを防ぐために、電気系
統の配線と加圧空気の配管をまとめて配線配管類7とし
て示している。以下の実施例においても同様である。
【0033】この実施例によると、トラクタ1が旋回さ
れると、トレーラ5の前端に水平に設けられたレール8
にそってローラー9に取り付けられた係止部材10が旋
回方向に移動するため、配線配管類7の長さを従来の装
置のように長くしなくても、コネクター6に強い横方向
の力が作用せず、コネクター6を破壊するというような
事故の発生を防ぐことができ、トレーラ1が直進に転じ
たときには、トラクタ1の運転室2の後方に垂直に立設
した配線配管類吊下棒3と配線配管類7の重力による復
元力によって、トレーラ5側の係止部材10がレール8
のほぼ中央部に復帰するため、配線配管類7がトレーラ
5の車幅を超えてはみ出したり、トレーラ5の前方下方
に垂れ下がって巻き込まれたり、あるいはその近辺に引
っ掛かって、トレーラ5のコネクタ6に大きな力をかけ
て損傷したり、運転に支障を生じるといった問題を防ぐ
ことができる。
【0034】この実施例において、トレーラの幅方向に
設けたレール8をトレーラ5の前端の上部に設けたた
め、配線配管類7の弛みを大きくとることができる。ま
た、トレーラの前端に幅方向に架設されたレールを、そ
の中央部で下方に向かって彎曲させると、トラクタ5が
直進するときに、トレーラ5側の係止部材10をレール
8の中央部に復帰させる力を大きくすることができる。
【0035】〔第2実施例〕図2は、第2実施例のトラ
クタとトレーラの間の配線配管類支持装置の説明図であ
り、(A)はトラクタとトレーラの要部側面図、(B)
はトレーラの前端の正面図である。この図において、1
1はトラクタ、12は運転室、13は配線配管類吊下
棒、14は係止片、15はトレーラ、16はコネクタ
ー、17は配線配管類、18は索条、19は滑車、20
は係止部材である。
【0036】この実施例においては、トラクタ11の運
転室12の後部から引き出される配線配管類17を運転
室12の後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒13の
上端に設けた係止片14によって吊るし、さらに、トレ
ーラ15の前端の上部に水平に設けられた索条18に沿
って移動する滑車19に取り付けられた係止部材20に
よって吊るし、コネクター16に接続されている。
【0037】この実施例によると、トラクタ11が旋回
されると、トレーラ15の前端に水平に設けられた索条
18にそって滑車19に取り付けられた係止部材20が
旋回方向に移動するため、配線配管類17の長さを従来
の装置のように長くしなくても、コネクター16に強い
横方向の力が作用せず、コネクター16を破壊するとい
うような事故の発生を防ぐことができ、トレーラ11が
直進に転じたときには、トラクタ11の運転室12の後
方に垂直に立設した配線配管類吊下棒13と配線配管類
17の重力による復元力、および、中央部で垂下してい
る索条18によって、トレーラ15側の係止部材20が
索条18の中央部に復帰するため、配線配管類17がト
レーラ15の車幅を超えてはみ出したり、トレーラ15
の前方下方に垂れ下がって巻き込まれたり、あるいはそ
の近辺に引っ掛かって、トレーラ15のコネクタ16を
損傷したり、運転に支障を生じるといった問題を防ぐこ
とができる。
【0038】〔第3実施例〕図3は、第3実施例のトラ
クタとトレーラの間の配線配管類支持装置の説明図であ
り、(A)はトラクタとトレーラの要部側面図、(B)
はトレーラの前端の正面図である。この図において、2
1はトラクタ、22は運転室、23は配線配管類吊下
棒、24は係止片、25はトレーラ、26はコネクタ
ー、27は配線配管類、28は長尺部材、30は係止部
材である。
【0039】この実施例においては、トラクタ21の運
転室22の後部から引き出される配線配管類27を運転
室22の後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒23の
上端に設けた係止片24によって吊るし、さらに、トレ
ーラ25の前端の上部に移動自在に吊下された長尺部材
28に取り付けられた係止部材30によって吊るし、コ
ネクター26に接続されている。
【0040】この実施例によると、トラクタ21が旋回
されると、トレーラ25の前端の上部に移動自在に吊下
された長尺部材28に取り付けられた係止部材30が旋
回方向に移動するため、配線配管類27の長さを従来の
装置のように長くしなくても、コネクター26に強い横
方向の力が作用せず、コネクター26を破壊するという
ような事故の発生を防ぐことができ、トレーラ21が直
進に転じたときには、トラクタ21の運転室22の後方
に垂直に立設した配線配管類吊下棒23と配線配管類2
7の重力による復元力、および、中央部に吊下された長
尺部材28によって、配線配管類27がトレーラ25側
の中央部に復帰するため、配線配管類27がトレーラ2
5の車幅を超えてはみ出したり、トレーラ25の前方下
方に垂れ下がって巻き込まれたり、あるいは、その近辺
の部材に引っ掛かって、トレーラ25のコネクタ26を
損傷したり、運転に支障を生じるといった問題を防ぐこ
とができる。
【0041】この実施例における長尺部材28は、棒状
体であっても、バネ体であっても、あるいはロープ状の
ものであっても、その原理上当然であるが、ほぼ同等の
効果を奏する。
【0042】〔第4実施例〕図4は、第4実施例のトラ
クタとトレーラの間の配線配管類支持装置の説明図であ
り、(A)はトラクタとトレーラの要部側面図、(B)
はトレーラの前端の正面図である。この図において、3
1はトラクタ、32は運転室、33は配線配管類吊下
棒、34は係止片、35はトレーラ、36はコネクタ
ー、37は配線配管類、38は弾発バネ、39は棒状部
材、40は係止部材である。
【0043】この実施例においては、トラクタ31の運
転室32の後部から引き出される配線配管類37を運転
室32の後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒33の
上端に設けた係止片34によって吊るし、さらに、トレ
ーラ35の前端の下部に弾発バネ38によって回動自在
に立設された棒状部材39の先端に取り付けられた係止
部材40によって吊るし、コネクター36に接続されて
いる。
【0044】この実施例によると、トラクタ31が旋回
されると、トレーラ35の前端の下部に弾性体39によ
って回動自在に立設された棒状部材39の先端に取り付
けられた係止部材40が旋回方向に移動するため、配線
配管類37の長さを従来の装置のように長くしなくて
も、コネクター36に強い横方向の力が作用せず、トレ
ーラ31が直進に転じたときには、トラクタ31の運転
室22の後方に垂直に立設した配線配管類吊下棒33と
配線配管類37の重力による復元力、および、弾発バネ
38によって回動自在に立設された棒状部材39の復元
力によって、配線配管類37がトレーラ35側の中央部
に復帰するため、配線配管類37がトレーラ35の車幅
を超えてはみ出したり、トレーラ35の前方下方に垂れ
下がって巻き込まれたり、あるいは、その近辺に引っ掛
かって、トレーラ35のコネクタ36を損傷したり、運
転に支障を生じるといった問題を防ぐことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
トラクタホイールベースの長いトラクタによってフロン
トオーバーハングの長いコンテナを牽引する場合でも、
トラクタとトレーラの間を接続する配線配管類のトレー
ラの前方下端への巻き込みを防止することによってセミ
トレーラの輸送効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトラクタとトレーラの間の配線配
管類支持装置の説明図であり、(A)はトラクタとトレ
ーラの要部側面図、(B)はトレーラの前端の正面図で
ある。
【図2】第2実施例のトラクタとトレーラの間の配線配
管類支持装置の説明図であり、(A)はトラクタとトレ
ーラの要部側面図、(B)はトレーラの前端の正面図で
ある。
【図3】第3実施例のトラクタとトレーラの間の配線配
管類支持装置の説明図であり、(A)はトラクタとトレ
ーラの要部側面図、(B)はトレーラの前端の正面図で
ある。
【図4】第4実施例のトラクタとトレーラの間の配線配
管類支持装置の説明図であり、(A)はトラクタとトレ
ーラの要部側面図、(B)はトレーラの前端の正面図で
ある。
【図5】通常のセミトレーラの概略的な構成説明図であ
る。
【図6】従来のトラクタとトレーラの間の配線配管類支
持装置の構成説明図であり、(A)はトラクタとトレー
ラの要部側面図、(B)はトレーラの前端の正面図であ
る。
【図7】トラクタの旋回に伴う配線配管類の状態を説明
する図であり、(A)はフロントオーバーハングが短い
場合、(B)はフロントオーバーハングが長い場合を示
している。
【図8】本発明のトラクタとトレーラの間の配線配管類
支持装置の原理説明図であり、(A)は従来の装置、
(B)は本発明の装置を示している。
【符号の説明】
1 トラクタ 2 運転室 3 配線配管類吊下棒 4 係止片 5 トレーラ 6 コネクター 7 配線配管類 8 レール 9 ローラー 10 係止部材 11 トラクタ 12 運転室 13 配線配管類吊下棒 14 係止片 15 トレーラ 16 コネクター 17 配線配管類 18 索条 19 滑車 20 係止部材 21 トラクタ 22 運転室 23 配線配管類吊下棒 24 係止片 25 トレーラ 26 コネクター 27 配線配管類 28 長尺部材 30 係止部材 31 トラクタ 32 運転室 33 配線配管類吊下棒 34 係止片 35 トレーラ 36 コネクター 37 配線配管類 38 弾発バネ 39 棒状部材 40 係止部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタとトレーラの間を接続する配線
    配管類の途中が、該トレーラの前端に設けられ、該トレ
    ーラの幅方向に移動可能な機構によっ支持されているこ
    とを特徴とするトラクタとトレーラの間の配線配管類支
    持装置。
  2. 【請求項2】 配線配管類の途中を支持しトレーラの幅
    方向に移動可能な機構がトレーラの前端の上部に設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載のトラクタと
    トレーラの間の配線配管類支持装置。
  3. 【請求項3】 トレーラの幅方向に移動可能な機構が、
    該トレーラの前端に幅方向に架設されたレールと、該レ
    ールに沿って移動する係止部材であることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のトラクタとトレーラの
    間の配線配管類支持装置。
  4. 【請求項4】 トレーラの前端に幅方向に架設されたレ
    ールがその中央部で下方に向かって湾曲していることを
    特徴とする請求項3に記載のトラクタとトレーラの間の
    配線配管類支持装置。
  5. 【請求項5】 トレーラの幅方向に移動可能な機構が、
    該トレーラの前端に幅方向に張設された索条と、該索条
    に沿って移動する係止部材であることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のトラクタとトレーラの間の
    配線配管類支持装置。
  6. 【請求項6】 トレーラの幅方向に移動可能な機構が、
    該トレーラの前端に移動自在に吊下された長尺部材と、
    該長尺部材の下端部に設けられ係止部材であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタとト
    レーラの間の配線配管類支持装置。
  7. 【請求項7】 トレーラの幅方向に移動可能な機構が、
    該トレーラの前端に回動自在に立設された棒状部材と、
    該棒状部材の上端部に設けられ係止部材であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のトラクタとト
    レーラの間の配線配管類支持装置。
JP19925395A 1995-07-13 1995-07-13 トラクタとトレーラの間の配線配管類支持装置 Pending JPH0924867A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040074A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Anzen Unyu:Kk セミトレーラー自動車
JP2010530335A (ja) * 2007-06-21 2010-09-09 ボルボ ラストバグナー アーベー トラクタ・トレーラ連結体のトラクタ
JP2011126366A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Ud Trucks Corp コイル状線条部材の保持装置

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