JPH09248122A - ピザ生地及びピザ並びにピザの製造方法 - Google Patents

ピザ生地及びピザ並びにピザの製造方法

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JPH09248122A
JPH09248122A JP8056301A JP5630196A JPH09248122A JP H09248122 A JPH09248122 A JP H09248122A JP 8056301 A JP8056301 A JP 8056301A JP 5630196 A JP5630196 A JP 5630196A JP H09248122 A JPH09248122 A JP H09248122A
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groove
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Akio Uejima
彰夫 上島
Masato Mochizuki
正人 望月
Hiroyuki Yoshimoto
浩幸 吉本
Shohei Tawada
昌平 多和田
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Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クラストが分割されず、クラスト上のソース類
が下側に漏れるおそれなく、クラスト及びピザの流通に
おける取り扱いを容易にする。分割用の溝の位置を容易
に認識させると共に容易にクラストを分割して、ピザを
食し易くする。 【解決手段】一次発酵をさせた円板状の生地1の上面4
に、中心2から放射状に上溝7を形成すると共に、下面
5に、上溝7に対応した位置に、上溝7と連通しないよ
うに、厚さL1 のピザ生地部分を介して、下溝10を形
成する(b)。生地1の周縁部3には、上溝7に対応し
た位置に平面U字状の切欠き11を形成する(a)。所
定の二次発酵の後、ピザ生地12を製造し、これを焼成
後クラスト12を形成する(a)。焼成したクラスト1
2に具やソースを盛り付け、冷凍して、ピザを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定量宛て分割
用の溝を形成したピザ生地及びピザ並びにピザの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】クラストに具やソースを盛り付けてなる
ピザを食する際には、ピザをカッターで、食し易いよう
に所定量宛て分割していた。この場合、カッターに具や
ソースが付着して切断し難く、特殊なカッターを必要と
していた。そこで、予めピザに切断用の手段を形成する
工夫がなされていた。
【0003】例えば、予め所定の大きさにピザ生地を分
割しておき、分割した生地に具やソースを盛り付けた提
案があった(実開昭62−7881号)。また、他の工
夫は、クラストより長い刃によりクラストに貫通するミ
シン目を形成し、クラスト上に具やソースを盛り付けて
ピザを形成してあった(特公平5−85137号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の内、
前者ではピザ生地が予め分割されているので、盛り付け
る際にソース類が下方に漏れると共に、ピザ生地を流通
させる場合に、取り分け包装する際に取り扱い難い問題
点があった。
【0005】また、後者の場合には、ミシン目に非貫通
部分がある為に、ピザを分離し難い問題点があり、ミシ
ン目の貫通部分を増やした場合には、ミシン目の貫通部
分からソース類が下方に漏れ、取り扱い難い問題点があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るに、この発明は、ピ
ザ用のクラストの上面側に上溝を形成し、下面側に上溝
と対応する下溝を形成したので、前記問題点を解決し
た。
【0007】即ちピザ生地の発明は、ピザ用の生地の上
面に、所定量宛て分割用の上溝を形成し、下面に前記上
溝に対応した下溝を、前記上溝と連通しないように形成
すると共に、前記生地の周縁部に、前記上溝に対応した
切欠きを夫々形成したことを特徴とするピザ生地であ
る。
【0008】次にピザの発明は、クラストの上面に、所
定量宛て分割用の上溝を形成し、下面に前記上溝に対応
した下溝を、前記上溝と連通しないように形成すると共
に、前記クラストの周縁部に、前記上溝に対応した切欠
きを夫々設けて、前記クラストに所望の具及びソースを
盛り付けて、必要ならば冷凍したことを特徴とするピザ
である。
【0009】また、方法の発明は、第一発酵をさせたピ
ザ生地に、所定量宛て分割用で、互いに対応する上溝及
び下溝を形成すると共に、前記ピザ生地の周縁部に、前
記上溝端に対応して切欠きを形成し、続いて前記ピザ生
地を第二発酵させて、次に焼成してクラストを形成し、
該クラストに所望の具及びソースを盛り付けて、必要な
らば冷凍することを特徴としたピザの製造方法である。
更に前記において、ピザ生地を搬送するコンベアーベル
トの上方に、ピザ生地の厚さより短い刃片を設けたロー
タリーカッターにより、前記ピザ生地に上溝及び下溝を
形成することを特徴としたピザの製造方法である。
【0010】前記において、ピザ生地の平面形状は、通
常円形であるが、平面方形その他の多角形とすることも
できる。また、上溝は通常は、中央部から周辺部に向け
て放射状に形成するが、所定量宛て(1〜2口分程度)
に分割できるような位置に設ければ、格子状などでも可
能である。
【0011】また、上溝を放射状とした場合、通常は上
溝の一端をクラストの中心から離し、他端をクラストの
周縁から離した形状に形成する。この場合には切欠きは
上溝と交わらない。また、他の場合は、「上溝の一端を
クラストの中心に位置させ」および/または「上溝の他
端をクラストの周縁に位置させ」た形状に形成すること
もできる。上溝の他端をクラストの周縁に位置させた場
合には、上溝と切欠きが交わることになる。
【0012】また、前記における下溝の形成は通常、上
溝の形成と同時に行うが、上溝を上溝用の刃で形成し、
それと前後しあるいは同時に、下溝を他の下溝用の刃で
別途切断して形成することもできる。
【0013】
【実施の態様】この発明のピザ用の生地1は通常円板状
であり、生地1の上面4に、中心2から放射状に上溝
7、7を形成する。上溝7の一端8は中心から若干距離
(例えば10mm)だけ離して形成し、生地1の中心2に
おいて各上溝7、7が交わらないように形成し、上溝7
の他端9は生地の周縁3から所定距離だけ離れた位置に
形成する。また、前記生地1の周縁部には、上溝7の他
端9に対応した位置に、その他端9に向けた平面U字状
の切欠き11を形成する(図1(a))。切欠き11と
上溝7の他端9とは交わっていないので、製造工程中の
作業性を向上させることができる。また、生地1の下面
5には上溝7に対応した位置に下溝10を、連通しない
ように、形成してこの発明のピザ生地12を構成する
(図1、図2)。前記における下溝10と上溝7との間
のピザ生地部分の厚さL1 は、0.3〜1.0mm程度が
望ましいが(図1(b))、対応する上溝7と下溝10
とを有すれば他の厚さとすることもでき、該部はピザ生
地の肉厚L0 内で上下した位置に設けても可能である。
このピザ生地12を所定の焼成をすれば、同様に上下溝
7、10、切欠き11を有する構造のクラスト12を構
成する。また、必要ならば、このクラスト12を冷凍処
理する。
【0014】また、このクラスト12に、所望の具(マ
ッシュルーム、ベーコン、チーズなど)やソースを盛り
付けてピザを構成する(図示していない)。また、必要
ならば、このピザを冷凍処理する。
【0015】
【実施例1】次にこの発明を図面に基づいて説明する。
【0016】この発明の実施に使用するピザ生地搬送用
のコンベアベルト14は、ポリエステルを編んだ布状の
上部にポリウレタンをコーティングした2層構造により
形成されている。前記コンベアベルト14上に、型抜き
用外刃17及び溝形成用の内刃18(図4)とを周設し
たロータリーカッター16が配置され、前記コンベアベ
ルト14の下側にはロータリーカッター16に対応した
ステンレス製の固定軸22を設置してある(図3(a)
(b))。ロータリーカッター16の内刃18の刃先1
8aは、外刃17の刃先17aより0.5mm程度短く形
成されている(図4(b))。また、外刃17は、型抜
きできるように生地の厚さに対応させた長さで形成され
ている。図3中、20、21は夫々、ロータリーカッタ
ー16の軸、及びその軸受けである。
【0017】この発明のクラストに使用するピザ生地
は、通常のピザ生地と同様であり、例えば以下のような
配合とする。
【0018】 小麦粉 60(重量%) 水 28 イースト 3 砂糖 6 塩 1 油 2 −−−−−−−−−−−−−−− (合計) 100(重量%)
【0019】続いて、前記材料を練り上げ、成形し、所
定の第一発酵をさせる。
【0020】次に、第一発酵を終えた、所定幅の生地1
を搬送用のコンベアーに載置させて移動させる。移動に
従い、生地1はロータリーカッター16の外刃17によ
り周縁部にU字状の切欠き11、11を有する円板状に
型抜きされると共に、内刃18により、放射状の上溝
7、7が形成される。この際、コンベアベルト14は表
面にポリウレタンをコーティングしたので、切断の際、
外刃17、内刃18の押圧による生地1の変形を吸収で
き、また、下溝10の形成は上溝7の形成と同時にでき
る(図1、2)。
【0021】続いて、所定の第二発酵をして、ピザ生地
12を形成し、続いて焼成をすると、上溝7及びこれに
対応した下溝10、切欠き11が形成されているクラス
ト12を形成できる(図1、2)。
【0022】次に、クラスト12に各種の具、ソースな
どを盛り付けて、所定の冷凍処理をして冷凍したピザを
形成する(図示していない)。
【0023】前記実施例において、1つのロータリーカ
ッター16の外刃17と内刃18とにより、型抜きと溝
の形成とを同時に行ったが、型抜き用の第一ロータリー
カッターと、溝形成用の第二ロータリーカッターとを別
々に配置することもできる(図示していない)。この場
合にも、コンベアの下側には各ロータリーカッターに対
応した固定軸を夫々設置する。
【0024】
【発明の効果】この発明のピザ生地及びピザは、貫通し
ない上溝及び上溝に対応した下溝を設けたので、クラス
トは分離しないと共に、上溝及び下溝はクラストを貫通
しないので、クラスト上のソースが下側に漏れるおそれ
もなく、クラスト及びピザの流通において取り扱いを容
易にする効果がある。また、クラストの周縁部に上溝に
対応した切欠きを設けたので上溝の位置が容易に認識で
きると共に、上溝及び上溝に対応した下溝を設けたの
で、ピザを食する際に容易にピザを分割でき、ピザを食
し易い効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のピザ生地及びクラストで、
(a)は拡大平面図、(b)は(a)中A−A線におけ
る一部拡大断面図である。
【図2】同じく拡大正面図である。
【図3】この発明の実施に使用する上溝形成用のロータ
リーカッターで、(a)は一部を省略した正面図、
(b)は同じく一部拡大正面図である。
【図4】この発明の実施に使用するロータリーカッター
の刃で、(a)は拡大平面図、(b)は(a)中のB−
B線における断面図である。
【符号の説明】
1 生地 2 中心部(生地) 3 周縁部 4 上面 5 下面 7 上溝 8 一端 9 他端 10 下溝 11 切欠き 12 ピザ生地、クラスト 14 コンベアーベルト 16 ロータリーカッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多和田 昌平 東京都中央区京橋2丁目3番6号 明治乳 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピザ用の生地の上面に、所定量宛て分割
    用の上溝を形成し、下面に、前記上溝に対応した下溝
    を、前記上溝と連通しないように形成すると共に、前記
    生地の周縁部に、前記上溝に対応した切欠きを夫々形成
    したことを特徴とするピザ生地。
  2. 【請求項2】 クラストの上面に、所定量宛て分割用の
    上溝を形成し、下面に、前記上溝に対応した下溝を、前
    記上溝と連通しないように形成すると共に、前記クラス
    トの周縁部に、前記上溝に対応した切欠きを夫々設け
    て、前記クラストに所望の具及びソースを盛り付けて、
    必要ならば冷凍したことを特徴とするピザ。
  3. 【請求項3】 第一発酵をさせたピザ生地に、所定量宛
    て分割用で、互いに対応する上溝及び下溝を形成すると
    共に、前記ピザ生地の周縁部に、前記上溝端に対応して
    切欠きを形成し、続いて前記ピザ生地を第二発酵させ
    て、次に焼成してクラストを形成し、該クラストに所望
    の具及びソースを盛り付けて、必要ならば冷凍すること
    を特徴としたピザの製造方法。
  4. 【請求項4】 ピザ生地を搬送するコンベアーベルトの
    上方に、ピザ生地の厚さより短い刃片を設けたロータリ
    ーカッターにより、前記ピザ生地に上溝及び下溝を形成
    することを特徴とする請求項3記載のピザの製造方法。
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