JPH09247034A - 携帯用高周波装置 - Google Patents

携帯用高周波装置

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Publication number
JPH09247034A
JPH09247034A JP8049927A JP4992796A JPH09247034A JP H09247034 A JPH09247034 A JP H09247034A JP 8049927 A JP8049927 A JP 8049927A JP 4992796 A JP4992796 A JP 4992796A JP H09247034 A JPH09247034 A JP H09247034A
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JP
Japan
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output
terminal
image trap
inductor
input
Prior art date
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Pending
Application number
JP8049927A
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English (en)
Inventor
Terumoto Akatsuka
輝元 赤塚
Osamu Asayama
修 浅山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・低価格の携帯用高周波装置を得る。 【解決手段】 受信系と送信系とからなる携帯用高周波
装置において、ピンダイオードを用いた受信系の減衰器
25と送信系の減衰器36を用い、このピンダイオード
へ電流が供給されるインダクタをイメージトラップ回路
と共用しているので、送信系・受信系ともに大型で高価
なイメージフィルタは不要となる。また、受信系の混合
器に二重平衡型混合器27を用いているので、局部発振
器用フィルタが不要となり、小型・低価格化が実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯用高周波装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来の携帯用高周波装置について図
13を用いて説明する。従来の携帯用高周波装置は図1
3に示すように、ディジタル変調された高周波信号が送
受信されるアンテナ端子1と、このアンテナ端子1に一
方の端子が接続されたバンドパスフィルタ2と、このバ
ンドパスフィルタ2の他方の端子に接続されたアンテナ
共用器3と、このアンテナ共用器3に接続された受信系
と送信系とから成り、前記受信系は、前記アンテナ共用
器3の一方の端子に接続されたローノイズ増幅器4と、
このローノイズ増幅器4の出力に接続されたスイッチ機
能を有する減衰器5と、この減衰器5の出力が接続され
たイメージフィルタ6と、このイメージフィルタ6の出
力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局
部発振器7の出力が局部発振器用フィルタ8を介して接
続されたトランジスタ混合器9と、このトランジスタ混
合器9の出力に接続された中間周波数フィルタ10と、
この中間周波数フィルタ10の出力が一方の入力に接続
されるとともに他方の入力には局部発振器11の出力が
接続された混合器12と、この混合器12の出力に接続
されたバンドパスフィルタ13と、このバンドパスフィ
ルタ13の出力が接続された出力端子14とで構成され
ていた。また、前記送信系は、ディジタル信号が入力さ
れる入力端子15と、この入力端子15の信号が一方の
入力に接続されるとともに他方の入力には前記局部発振
器11の出力が接続された直交変調器16と、この直交
変調器16の出力が一方の入力に接続されるとともに他
方の入力には前記局部発振器7の出力が接続された混合
器17と、この混合器17の出力に接続された送信系の
イメージフィルタ18と、このイメージフィルタ18の
出力に接続された送信系の可変減衰器19と、この可変
減衰器19の出力と前記アンテナ共用器3の他方の端子
との間に接続された高周波電力増幅器20とから構成さ
れていた。
【0003】以上のように構成された携帯用高周波装置
について、以下にその動作を説明する。ディジタル変調
された高周波信号は、アンテナ端子1から入力され、ア
ンテナ共用器3で分岐されてローノイズ増幅器4で増幅
される。そして、この信号はスイッチ機能を有する減衰
器5を介してトランジスタ混合器9で周波数変換された
後、再度混合器12で周波数変換されて出力端子14に
出力される。
【0004】また、入力端子15に入力されたディジタ
ル信号は、直交変調器16で直交変調され、混合器17
で周波数変換された後、可変減衰器19を介して高周波
電力増幅器20で電力増幅されて前記アンテナ共用器3
を介してアンテナ端子1から出力される。
【0005】ここで、受信周波数と局部発振器7とを混
合器9で混合することにより生ずるイメージ周波数を除
去するために、減衰器5と混合器9との間にイメージフ
ィルタ6が挿入されている。また、送信系に関しても混
合によるイメージ周波数を出力しないために、混合器1
7と可変減衰器19との間にイメージフィルタ18が挿
入されている。
【0006】また、携帯用無線機においては、その通話
サービスエリアをできるだけ広くすることが重要であ
り、それを実現するために、それに具備される携帯用高
周波装置には例えば+10dBmから−100dBmの
電界強度に対して良好な受信特性を実現することが必要
となる。これを実現するために、例えば強い電界強度の
場合、ローノイズ増幅器4や混合器9の間に信号減衰器
5を入れて、混合器9の動作を安定化させるとともに、
前記強電界で入力された高周波信号が、混合器9を介し
て前記局部発振器7に伝達され、局部発振器7の発振周
波数を動かす等の妨害を与えることを防止するために、
局部発振器用フィルタ8が混合器9と局部発振器7との
間に挿入される。
【0007】また、弱電界の場合、前記減衰器5のスイ
ッチをオンすることでローノイズ増幅器4で増幅された
高周波信号はそのままイメージフィルタ6を介して混合
器9に効率よく入力されるとともに、局部発振器7の出
力信号に含まれる、局部発振周波数と前記中間周波数だ
け離れた周波数成分を取り除くためにも、前記局部発振
器用フィルタ8は用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、受信系のイメージフィルタ6、送
信系のイメージフィルタ18、局部発振器用フィルタ8
が必要であり、かつ、これらの形状は携帯用機器の部品
としては非常に大型であるとともに高価であるために携
帯用高周波装置の小型化・低価格化が困難であった。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、小型・低価格の携帯用高周波装置を提供すること
を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の携帯用高周波装置は、ディジタル変調された
高周波信号が送受信されるアンテナ端子と、このアンテ
ナ端子に一方の端子が接続されたバンドパスフィルタ
と、このバンドパスフィルタの他方の端子に接続された
アンテナ共用器と、このアンテナ共用器に接続された受
信系と送信系とから成り、前記受信系は、前記アンテナ
共用器の一方の端子に接続されたローノイズ増幅器と、
このローノイズ増幅器の出力に接続されたスイッチ機能
を有するとともにイメージトラップ機能を有する第1の
減衰器と、この減衰器の出力が一方の入力に接続される
とともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が接続
された二重平衡型混合器と、この二重平衡型混合器の出
力に接続された中間周波数フィルタと、この中間周波数
フィルタの出力が供給される出力端子とで構成されると
ともに、前記送信系は、ディジタル信号が入力される入
力端子と、この入力端子の信号が一方の入力に接続され
るとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接
続された直交変調器と、この直交変調器の出力が一方の
入力に接続されるとともに他方の入力には前記第1の局
部発振器の出力が接続された混合器と、この混合器の出
力に接続された送信系のイメージトラップ機能を有する
可変減衰器と、この可変減衰器の出力と前記アンテナ共
用器の他方の端子との間に接続された高周波電力増幅器
とから構成されたものである。
【0011】これにより、小型・低価格の携帯用高周波
装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディジタル変調された高周波信号が送受信されるア
ンテナ端子と、このアンテナ端子に一方の端子が接続さ
れたバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタの
他方の端子に接続されたアンテナ共用器と、このアンテ
ナ共用器に接続された受信系と送信系とから成り、前記
受信系は、前記アンテナ共用器の一方の端子に接続され
たローノイズ増幅器と、このローノイズ増幅器の出力に
接続されたスイッチ機能を有するとともにイメージトラ
ップ機能を有する第1の減衰器と、この減衰器の出力が
一方の入力に接続されるとともに他方の入力には第1の
局部発振器の出力が接続された二重平衡型混合器と、こ
の二重平衡型混合器の出力に接続された中間周波数フィ
ルタと、この中間周波数フィルタの出力が供給される出
力端子とで構成されるとともに、前記送信系は、ディジ
タル信号が入力される入力端子と、この入力端子の信号
が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には第2
の局部発振器の出力が接続された直交変調器と、この直
交変調器の出力が一方の入力に接続されるとともに他方
の入力には前記第1の局部発振器の出力が接続された混
合器と、この混合器の出力に接続された送信系のイメー
ジトラップ機能を有する可変減衰器と、この可変減衰器
の出力と前記アンテナ共用器の他方の端子との間に接続
された高周波電力増幅器とから構成された携帯用高周波
装置であり、受信系の減衰器・送信系の減衰器ともイメ
ージトラップ機能を有しているので、受信系のイメージ
フィルタと送信系のイメージフィルタとがともに不要と
なる。また、受信系の混合器は二重平衡型混合器を用い
ているので、二重平衡型混合器の一方の入力と他方の入
力とのアイソレーションが格段に向上するとともに、同
一端子からの入力信号同士の混合はなくなるので、局部
発振器用フィルタが不要となる。したがって、これらの
3個のフィルタが占める容積と価格の分、小型・低価格
が実現できる。
【0013】請求項2に記載の発明のスイッチ機能を有
するとともにイメージトラップ機能を有する第1の減衰
器は、この減衰器の入力と出力との間に接続されたピン
ダイオードと、このピンダイオードにインダクタを介し
て供給されるとともにオン・オフ制御される電圧と、前
記インダクタとアースとの間に設けられたコンデンサと
を備え、前記インダクタと前記コンデンサとでイメージ
トラップ回路が形成された請求項1に記載の携帯用高周
波装置であり、ピンダイオードへの電圧供給のためのイ
ンダクタとコンデンサにイメージトラップ機能も併せて
持たせているので、小型・低価格が実現できる。
【0014】請求項3に記載の発明は、オン・オフ電圧
が供給される側と反対側のピンダイオード端子とアース
との間にインダクタとコンデンサの直列接続体で形成さ
れる第2のイメージトラップ回路が形成された請求項2
に記載の携帯用高周波装置であり、イメージ周波数の減
衰を簡単な回路で略2倍にすることができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、第2のイメージ
トラップ回路と並列にインダクタとコンデンサの直列接
続体で形成される第3のイメージトラップ回路を設け、
前記第2のイメージトラップ回路のインダクタと前記第
3のイメージトラップ回路のインダクタとは、電気磁気
的に直交するように配置された請求項3に記載の携帯用
高周波装置であり、イメージ周波数の減衰を簡単な回路
で略3倍にすることができる。
【0016】請求項5に記載の発明の送信系で使用され
るイメージトラップ機能を有する可変減衰器は、この可
変減衰器の入力と出力との間に接続されたピンダイオー
ドと、このピンダイオードにインダクタを介して供給さ
れる可変制御された電圧と、前記インダクタとアースと
の間に設けられたコンデンサとを備え、前記インダクタ
と前記コンデンサとで送信系のイメージトラップ回路が
形成された請求項1に記載の携帯用高周波装置であり、
ピンダイオードへの電圧供給のためのインダクタとコン
デンサにイメージトラップ機能も併せて持たせているの
で、小型・低価格が実現できる。
【0017】請求項6に記載の発明は、可変制御された
電圧が供給される側と反対側のピンダイオード端子とア
ースとの間にインダクタとコンデンサの直列接続体で形
成される第2の送信系イメージトラップ回路が形成され
た請求項5に記載の携帯用高周波装置であり、イメージ
周波数の減衰を簡単な回路で略2倍にすることができ
る。
【0018】請求項7に記載の発明は、第2の送信系イ
メージトラップ回路と並列にインダクタとコンデンサの
直列接続体で形成される第3の送信系のイメージトラッ
プ回路を設け、前記第2の送信系のイメージトラップ回
路のインダクタと前記第3の送信系イメージトラップ回
路のインダクタとは、電気磁気的に直交するように配置
された請求項6に記載の携帯用高周波装置であり、イメ
ージ周波数の減衰を簡単な回路で略3倍にすることがで
きる。
【0019】請求項8に記載の発明は、可変電流が流れ
る電流通路に設けられた固定抵抗にサーミスタが並列に
接続された請求項5から7に記載の携帯用高周波装置で
あり、例え周囲温度が変わったとしても、サーミスタを
用いてピンダイオードに流れる電流を制御することによ
り、前記直交変調器、混合器及び高周波電力増幅器の総
合利得の温度変動分を逆方向に補正することになるの
で、その結果出力電力を一定に保つことができる。
【0020】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。図1において本発明の携帯用高周波装置は、ディジ
タル変調された高周波信号が送受信されるアンテナ端子
21と、このアンテナ端子21に一方の端子が接続され
たバンドパスフィルタ22と、このバンドパスフィルタ
22の他方の端子に接続されたアンテナ共用器23と、
このアンテナ共用器23に接続された受信系と送信系と
から成り、前記受信系は前記アンテナ共用器23の一方
の端子に接続されたローノイズ増幅器24と、このロー
ノイズ増幅器24の出力に接続されたスイッチ機能を有
するとともにイメージトラップ機能を有する減衰器25
と、この減衰器25の出力が一方の入力に接続されると
ともに他方の入力には局部発振器26の出力が接続され
た二重平衡型混合器27と、この二重平衡型混合器27
の出力に接続された中間周波数フィルタ28と、この中
間周波数フィルタ28の出力が一方の入力に接続される
とともに他方の入力には局部発振器29の出力が接続さ
れた混合器30と、この混合器30の出力に接続された
バンドパスフィルタ31と、このバンドパスフィルタ3
1の出力が接続された出力端子32とで構成されてい
る。また、前記送信系はディジタル信号が入力される入
力端子33と、この入力端子33の信号が一方の入力に
接続されるとともに他方の入力には前記局部発振器29
の出力が接続された直交変調器34と、この直交変調器
34の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入
力には前記局部発振器26の出力が接続された混合器3
5と、この混合器35の出力に接続された送信系のイメ
ージトラップ機能を有する可変減衰器36と、この可変
減衰器36の出力と前記アンテナ共用器23の他方の端
子との間に接続された高周波電力増幅器37とから構成
されている。
【0021】以上のように構成された携帯用高周波装置
について、以下にその動作を説明する。ディジタル変調
された高周波信号は、アンテナ端子21から入力され、
アンテナ共用器23で分岐されてローノイズ増幅器24
で増幅される。そして、この信号はスイッチ機能を有す
るとともにイメージトラップ機能を有する減衰器25を
介して二重平衡型混合器27で周波数変換された後、再
度混合器30で周波数変換されて出力端子32に出力さ
れる。
【0022】また、入力端子33に入力されたディジタ
ル信号は、直交変調器34で直交変調され、混合器35
で周波数変換された後、イメージトラップ機能を有する
可変減衰器36を介して高周波電力増幅器37で電力増
幅され、その後前記アンテナ共用器23を介してアンテ
ナ端子21から出力される。
【0023】このように、受信系の減衰器25は、スイ
ッチ機能を有するとともにイメージトラップ機能を有し
ているので、受信系のイメージフィルタは不要となる。
また、送信系の可変減衰器も、イメージトラップ機能を
有しているので、送信系のイメージフィルタは不要とな
る。更に、二重平衡型混合器27を用いているので、二
重平衡型混合器27の一方の入力と他方の入力とのアイ
ソレーションが格段に向上するとともに、同一端子から
の入力信号同士の混合はなくなるので、局部発振器用フ
ィルタが不要となる。
【0024】図2は、スイッチ機能を有するとともにイ
メージトラップ機能を有する減衰器25の回路図であ
る。図2において、減衰器25の入力41はコンデンサ
42を介して第1の接続点43に接続される。第1の接
続点43と第2の接続点44との間にはピンダイオード
45がアノード側を第1の接続点43側にして接続され
ている。そして、第2の接続点44と減衰器25の出力
46の間にはコンデンサ47が接続されている。また、
この減衰器25の出力は二重平衡型混合器27の一方の
入力に接続されている。一方、第1の接続点43からは
インダクタ48とコンデンサ49が直列に接続されてコ
ンデンサ49側がアースに接続されている。インダクタ
48とコンデンサ49の接続点50からは抵抗51を介
してスイッチ52の共通端子に接続される。そして、こ
のスイッチ52の一方の端子52aには電源53が接続
されるとともに他方の端子52bはアースに接続されて
いる。また、前記第2の接続点44とアースとの間には
抵抗54が接続されている。
【0025】以上のように構成された減衰器25につい
て、以下にその動作を説明する。スイッチ52を一方の
端子52a側にすると、ピンダイオード45はオンす
る。すなわち、電源53は抵抗51、インダクタ48、
ピンダイオード45、抵抗54を通ってアースに流れ
る。一方、スイッチ52を他方の端子52b側にする
と、電流は流れずピンダイオード45はオフとなる。こ
のように、スイッチ52を切り替えることにより、ピン
ダイオード45をオン・オフさせてスイッチ機能を有す
る減衰器25を形成している。オン時には、ピンダイオ
ード45に数mAの電流が流れ、その導通抵抗は数オー
ムとなり、減衰量はほぼ0dBである(図3の曲線55
参照)。オフ時には、ピンダイオード45に電流が流れ
ず、その抵抗は数キロオームとなり、減衰量はほぼ15
dBである(図3の曲線56参照)。
【0026】ここで、コンデンサ42と47はともに直
流カット用のコンデンサ(略10pF)である。また、
インダクタ48は接続点43に入力されたディジタル変
調された高周波信号が接続点50に漏洩することを防止
するためと同時にコンデンサ49とで直列回路を成し、
略1400MHzのイメージトラップ機能の働きももた
せていることである(図3のfim57参照)。このイ
メージトラップ1段で略15dBの減衰量が得られる。
なお、図3において、flo58は局部発振器26の出
力であるローカル周波数(略1.65GHz)、fd5
9は二重平衡型混合器27の入力周波数(略1.9GH
z)である。
【0027】このように、減衰器25に電流供給回路を
利用したイメージトラップ回路を設けているので特別な
イメージフィルタは不要となり、小型・低価格化が実現
できる。また、オン・オフのスイッチ機能を設けている
ことは、以下の理由による。すなわち、アンテナ端子2
1に入力される電波の電界強度のダイナミックレンジは
非常に大きく(+10dBm〜−100dBm)略11
0dBとなる。一方、入力される信号が振幅変調された
ディジタル変調信号である場合、これを二重平衡型混合
器27で飽和させないように忠実に信号を変換するため
である。
【0028】図4は、改善された減衰器25の例であっ
て、図2における第2の接続点44とアースとの間を単
に抵抗54のみによる接続に変えて、インダクタ61を
抵抗54と第2の接続点44との間に挿入するととも
に、このインダクタ61と抵抗54の接続点とアースと
の間にコンデンサ62を挿入したものである。そして、
このインダクタ61とコンデンサ62とで第2のイメー
ジトラップ回路を構成したものである。このことによ
り、イメージ周波数の減衰を更に略15dB改善するこ
とができる。ここで重要なことは、第1のイメージトラ
ップ回路と第2のイメージトラップ回路とを電気磁気的
に分離することである。
【0029】図5は、更に改善された減衰器25の例で
あって、図4における第2の接続点44とアースとの間
に更にインダクタ63とコンデンサ64を並列に挿入し
たものである。そして、このインダクタ63とコンデン
サ64とで第3のイメージトラップ回路を構成したもの
である。このことにより、イメージ周波数の減衰を更に
略15dB改善することができる。ここで重要なこと
は、第1のイメージトラップ回路と第2のイメージトラ
ップ回路と第3のイメージトラップ回路とを電気磁気的
に分離することである。
【0030】図6は、これらの周波数特性図である。す
なわち、65は第1のイメージトラップ回路の特性曲
線、66は更に第2のイメージトラップ回路を付加した
ときの特性曲線、67はその上に更に第3のイメージト
ラップ回路を付加したときの特性曲線である。このよう
にイメージトラップ回路を付加するごとに略15dBず
つ改善される。
【0031】次に送信系に使用しているイメージトラッ
プ機能を有する可変減衰器36について説明する。送信
系の可変減衰器36も減衰量をオン・オフする代わりに
可変抵抗器を使って減衰量を可変にすることを除くと受
信系の減衰器25と考え方は同じである。
【0032】図7は、イメージトラップ機能を有する可
変減衰器36の回路図である。図7において、可変減衰
器36の入力71はコンデンサ72を介して第1の接続
点73に接続される。第1の接続点73と第2の接続点
74との間にはピンダイオード75がアノード側を第1
の接続点73側にして接続されている。そして、第2の
接続点74と可変減衰器36の出力76の間にはコンデ
ンサ77が接続されている。また、この可変減衰器36
の出力は高周波電力増幅器37に接続されている。一
方、第1の接続点73からはインダクタ78とコンデン
サ79が直列に接続されてコンデンサ79側がアースに
接続されている。インダクタ78とコンデンサ79の接
続点80からは可変抵抗器81の共通端子に接続されて
いる。そして、この可変抵抗器81の一方の端子81a
は抵抗82を介して電源83に接続されるとともに他方
の端子81bは抵抗84を介してアースに接続されてい
る。また、前記第2の接続点74とアースとの間には抵
抗85が接続されている。
【0033】以上のように構成された可変減衰器36に
ついて、以下にその動作を説明する。可変抵抗器81を
摺動させることにより、ピンダイオード75に流れる電
流が変わる。すなわち、ピンダイオード75の抵抗が変
化することになり減衰量が変化するのである。本実施の
形態では、図8に示すように、このピンダイオード75
に流す電流を変化させることにより、部品のバラツキも
吸収できるようにプラス・マイナス略6dB変化するよ
うにしている。
【0034】ここで、コンデンサ72と77はともに直
流カット用のコンデンサ(略10pF)である。また、
電流供給にインダクタ78を設けたのは、接続点73に
入力されたディジタル変調された高周波信号が接続点8
0に漏洩することを防止するためであり、重要なこと
は、この電流供給用のインダクタ78とコンデンサ79
の直列回路を略1400MHzの送信用のイメージトラ
ップ機能の働きもさせていることである(図3のfim
57参照)。このイメージトラップ1段で略15dBの
減衰量が得られる。なお、図3において、flo58は
局部発振器26の出力であるローカル周波数(略1.6
5GHz)、fd59は混合器35の出力周波数(略
1.9GHz)である。
【0035】このように、可変減衰器36に電流供給回
路を利用したイメージトラップ回路を設けているので特
別なイメージフィルタは不要となり、小型・低価格化が
実現できる。また、可変減衰器36を設けている理由は
携帯用高周波装置の出力電力を法定規格(例えば、80
mWプラス20%、マイナス50%以内)に保つためで
ある。
【0036】図9は、改善された可変減衰器36の例で
あって、図9における第2の接続点74とアースとの間
を単に抵抗85のみによる接続に変えて、インダクタ9
1を抵抗85と第2の接続点74との間に挿入するとと
もに、このインダクタ91と抵抗85の接続点とアース
との間にコンデンサ92を挿入したものである。そし
て、このインダクタ91とコンデンサ92とで第2のイ
メージトラップ回路を構成したものである。このことに
より、イメージ周波数の減衰を更に略15dB改善する
ことができる。ここで重要なことは、第1のイメージト
ラップ回路と第2のイメージトラップ回路とを電気磁気
的に分離することである。
【0037】図10は、更に改善された可変減衰器36
の例であって、図9における第2の接続点74とアース
との間に更にインダクタ93とコンデンサ94を並列に
挿入したものである。そして、このインダクタ93とコ
ンデンサ94とで第3のイメージトラップ回路を構成し
たものである。このことにより、イメージ周波数の減衰
を更に略15dB改善することができる。ここで重要な
ことは、第1のイメージトラップ回路と第2のイメージ
トラップ回路と第3のイメージトラップ回路とを電気磁
気的に分離することである。
【0038】なお、本実施の形態において、ピンダイオ
ード45,75ともに高周波信号の伝達方向と、減衰量
を決定する電流の流れる方向を同一として説明したが、
減衰量を決定する電流の流れる方向を高周波信号の伝達
方向と逆にしても良い。
【0039】図11は、抵抗85と並列にサーミスタ9
5を設けたものである。これは、ピンダイオード75に
流れる電流を制御することにより、前記直交変調器3
4、混合器35及び高周波電力増幅器37の総合利得の
温度変化分を逆方向に補正することにより、例え周囲温
度が変化しても携帯用高周波装置は一定の出力電力を保
つことができる。
【0040】図12は、二重平衡型混合器27の集積化
された回路図である。図12において、100は電源入
力端子、101と102はアース端子、103は一方の
入力である高周波入力端子、104は他方の入力である
局部発振周波数の入力端子、そして、105は中間周波
数の出力端子である。内部回路は平衡型に構成されてい
るので、各端子間のアイソレーションが他の混合器と比
べて格段に高いことと、同一入力同士での信号は混合さ
れないことである。したがって、局部発振器用フィルタ
が不要となり、その分小型・低価格化が図れる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ピンダイ
オードを用いた減衰器とし、このピンダイオードへ電流
が供給されるインダクタをイメージトラップ回路と共用
しているので、送信系・受信系ともに大型で高価なイメ
ージフィルタは不要となる。また、受信系の混合器に二
重平衡型混合器を用いているので、局部発振器用フィル
タが不要となり、小型・低価格化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による携帯用高周波装置
のブロック図
【図2】同、携帯用高周波装置の受信用減衰器の回路図
【図3】同、受信用減衰器のスイッチ切り替えを示す特
性曲線図
【図4】同、改善された受信用減衰器の回路図
【図5】同、更に改善された受信用減衰器の回路図
【図6】同、受信用減衰器の改善度合いを示す特性曲線
【図7】同、携帯用高周波装置の送信用可変減衰器の回
路図
【図8】同、送信用減衰器の可変減衰器を示す特性曲線
【図9】同、改善された送信用可変減衰器の回路図
【図10】同、更に改善された送信用可変減衰器の回路
【図11】同、送信用可変減衰器の温度保証の回路図
【図12】同、携帯用高周波装置の受信系に用いた集積
化された二重平衡型混合器の回路図
【図13】従来の携帯用高周波装置のブロック図
【符号の説明】
21 アンテナ端子 22 バンドパスフィルタ 23 アンテナ共用器 24 ローノイズ増幅器 25 減衰器 26 局部発振器 27 二重平衡型混合器 28 中間周波数フィルタ 29 局部発振器 32 出力端子 33 入力端子 34 直交変調器 35 混合器 36 可変減衰器 37 高周波電力増幅器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調された高周波信号が送受
    信されるアンテナ端子と、このアンテナ端子に一方の端
    子が接続されたバンドパスフィルタと、このバンドパス
    フィルタの他方の端子に接続されたアンテナ共用器と、
    このアンテナ共用器に接続された受信系と送信系とから
    成り、前記受信系は、前記アンテナ共用器の一方の端子
    に接続されたローノイズ増幅器と、このローノイズ増幅
    器の出力に接続されたスイッチ機能を有するとともにイ
    メージトラップ機能を有する第1の減衰器と、この減衰
    器の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力
    には第1の局部発振器の出力が接続された二重平衡型混
    合器と、この二重平衡型混合器の出力に接続された中間
    周波数フィルタと、この中間周波数フィルタの出力が供
    給される出力端子とで構成されるとともに、前記送信系
    は、ディジタル信号が入力される入力端子と、この入力
    端子の信号が一方の入力に接続されるとともに他方の入
    力には第2の局部発振器の出力が接続された直交変調器
    と、この直交変調器の出力が一方の入力に接続されると
    ともに他方の入力には前記第1の局部発振器の出力が接
    続された混合器と、この混合器の出力に接続された送信
    系のイメージトラップ機能を有する可変減衰器と、この
    可変減衰器の出力と前記アンテナ共用器の他方の端子と
    の間に接続された高周波電力増幅器とから構成された携
    帯用高周波装置。
  2. 【請求項2】 スイッチ機能を有するとともにイメージ
    トラップ機能を有する第1の減衰器は、この減衰器の入
    力と出力との間に接続されたピンダイオードと、このピ
    ンダイオードにインダクタを介して供給されるとともに
    オン・オフ制御される電圧と、前記インダクタとアース
    との間に設けられたコンデンサとを備え、前記インダク
    タと前記コンデンサとでイメージトラップ回路が形成さ
    れた請求項1に記載の携帯用高周波装置。
  3. 【請求項3】 オン・オフ電圧が供給される側と反対側
    のピンダイオード端子とアースとの間にインダクタとコ
    ンデンサの直列接続体で形成される第2のイメージトラ
    ップ回路が形成された請求項2に記載の携帯用高周波装
    置。
  4. 【請求項4】 第2のイメージトラップ回路と並列にイ
    ンダクタとコンデンサの直列接続体で形成される第3の
    イメージトラップ回路を設け、前記第2のイメージトラ
    ップ回路のインダクタと前記第3のイメージトラップ回
    路のインダクタとは、電気磁気的に直交するように配置
    された請求項3に記載の携帯用高周波装置。
  5. 【請求項5】 送信系で使用されるイメージトラップ機
    能を有する可変減衰器は、この可変減衰器の入力と出力
    との間に接続されたピンダイオードと、このピンダイオ
    ードにインダクタを介して供給される可変制御された電
    圧と、前記インダクタとアースとの間に設けられたコン
    デンサとを備え、前記インダクタと前記コンデンサとで
    送信系のイメージトラップ回路が形成された請求項1に
    記載の携帯用高周波装置。
  6. 【請求項6】 可変制御された電圧が供給される側と反
    対側のピンダイオード端子とアースとの間にインダクタ
    とコンデンサの直列接続体で形成される第2の送信系の
    イメージトラップ回路が形成された請求項5に記載の携
    帯用高周波装置。
  7. 【請求項7】 第2の送信系イメージトラップ回路と並
    列にインダクタとコンデンサの直列接続体で形成される
    第3の送信系のイメージトラップ回路を設け、前記第2
    の送信系のイメージトラップ回路のインダクタと前記第
    3の送信系イメージトラップ回路のインダクタとは、電
    気磁気的に直交するように配置された請求項6に記載の
    携帯用高周波装置。
  8. 【請求項8】 可変電流が流れる電流通路に設けられた
    固定抵抗にサーミスタが並列に接続された請求項5から
    7のいずれか一つに記載の携帯用高周波装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110071409A (ko) * 2009-12-21 2011-06-29 한국전자통신연구원 직교 변조 방식의 송수신기를 위한 아날로그 회로를 이용한 i/q 신호 불균형 제어 장치
US8005513B2 (en) 2006-03-16 2011-08-23 Cellynx, Inc. Cell phone signal booster

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KR20110071409A (ko) * 2009-12-21 2011-06-29 한국전자통신연구원 직교 변조 방식의 송수신기를 위한 아날로그 회로를 이용한 i/q 신호 불균형 제어 장치

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