JPH09246185A - 成長結晶基板並びにそれを用いた半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

成長結晶基板並びにそれを用いた半導体装置及びその製造方法

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JPH09246185A
JPH09246185A JP5764596A JP5764596A JPH09246185A JP H09246185 A JPH09246185 A JP H09246185A JP 5764596 A JP5764596 A JP 5764596A JP 5764596 A JP5764596 A JP 5764596A JP H09246185 A JPH09246185 A JP H09246185A
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layer
semiconductor layer
semiconductor
ion beam
crystal substrate
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JP5764596A
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English (en)
Inventor
Chiharu Nozaki
千晴 野崎
Masao Mashita
正夫 真下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多大な時間と労力を要せずに形成
可能で、且つ高い品質の実現を図る。 【解決手段】 半導体層を有する成長結晶基板におい
て、半導体層(12)の内部に、半導体層の構成元素と
は異なる元素からなる数原子層厚の異材料領域(13)
を備えた成長結晶基板並びにそれを用いた半導体装置及
びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体層をもつ成
長結晶基板並びにそれを用いた半導体装置及びその製造
方法に係わり、特に結晶内部の数原子層が他の元素と置
換された成長結晶基板並びにそれを用いた半導体装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、結晶中に他の材料を微細に埋込む
技術の進展に伴い、量子効果を用いる量子化デバイスな
どの新しいデバイスが多く提案されている。この種のデ
バイスは、量子効果をもつ薄膜層が形成される必要があ
る。このため、半導体結晶の成長が途中で停止され、こ
の成長界面から異なる材料の結晶が選択的に成長され、
しかる後、異なる材料の結晶成長が停止されて元の半導
体結晶の成長が継続された結晶成長基板が用いられてい
る。
【0003】ここで、異なる結晶材料としては、形成後
の半導体層と同一結晶構造を有し、且つ格子定数が一致
していることが望ましい。しかしながら、互いに格子配
列の一致する半導体結晶と結晶材料との組合せはまずな
く、ほとんどの場合、結晶構造や原子間距離の異なる組
合せが用いられている。よって、完成した成長結晶基板
には格子欠陥が多く存在する問題があり、加えて、成長
自体が困難である問題がある。
【0004】例えば、GaN系青色レーザダイオードの
InGaN活性層を形成する場合、通常の成長では、I
nがGaNの格子に入らずに格子間位置に存在し、In
GaNの特性が現れずに点欠陥の多い結晶となる。そこ
で、極めて限られた条件下で良好なInGaN活性層を
成長させるが、再現性が低く、制御の困難な条件となっ
ている。なお、この種の成長結晶基板としては、半導体
結晶中に他の材料が埋込まれたとしても、より欠陥が低
減され、良質の結晶構造が得られることが望ましい。
【0005】一方、電極とのコンタクト層のように、半
導体層上に他の材料を形成した後に半導体層の再成長が
ない場合であっても、異なる材料との接合の品質が問題
となっている。
【0006】例えば、HEMT構造のようにInAlA
sショットキーコンタクト層を有するデバイスにゲート
電極を設けたい場合、まず、InAlAs層上に薄膜の
Pt層が蒸着され、Pt層上にゲート電極が蒸着され、
しかる後、アニールにより合金化されてInAlAs層
/ゲート電極との界面にPtAs2 合金層が形成され
る。PtAs2 合金層は、1nm程度の厚さが適切であ
るが、層厚が薄い場合にPt層を蒸着で形成すると、図
13に示すように、InAlAs層1上のPt層2が不
均一な形状となり、合金化しても凹凸の大きい界面が形
成されてしまう。このPtAs2 合金層上に位置するゲ
ート電極は、抵抗率が1×10-6(Ω・cm)と高抵抗
を示したものの、面内分布にて低抵抗を示す箇所が存在
し、不均一なものであった。また、長時間の信頼性試験
の結果、徐々に劣化していった。この劣化は、粒界に沿
って金属元素のPtと、半導体構成元素のIn,As,
Alとの相互拡散が促進され、低抵抗化や欠陥発生を引
起こす特性劣化を生じたためである。
【0007】ところで、近年、種々の結晶成長法の進歩
により、一原子層毎に成長膜の制御された結晶成長基板
が形成可能となっている。これは、例えば結晶構造が同
一で格子定数の異なるInGaAsとGaAsとを用い
るInGaAs/GaAs量子井戸構造に適用可能であ
り、他の適用対象としてはInGaAsP/InGaA
s量子井戸構造などがある。また、分子線エピタキシィ
(MBE)法により、Siの分子線を単原子層で半導体
層上に照射することにより、単原子層のプレーナドーピ
ング層が形成可能である。
【0008】さらに、STM(Scanning Tunneling Mic
roscope )の開発に伴い、1個ずつの原子を吸着させて
移動可能となり、改善された結晶構造を得ることが可能
となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような結晶成長基板では、一原子層毎に成長膜が制御さ
れたとしても埋込み領域の周辺構造には依然として欠陥
が存在する問題がある。例えば前述のInGaAs/G
aAs量子井戸構造では、薄層成長が可能であるものの
歪んだ状態であり、その後の再成長では局所的に多くの
点欠陥が存在したため、温度により不安定な量子井戸特
性をもつ低品質のものとなっていた。
【0010】また、InGaAsP/InGaAs量子
井戸構造は、MOCVDにより成長された場合、InG
aAsP層からInGaAs層に切り替える場合、界面
のPの残留により急峻性を低下させ、品質の低下を招く
問題がある。
【0011】また、MBE法により、Siの分子線を照
射してプレーナドーピング層を形成した場合、格子間位
置にもある確率でSiが存在してしまう問題がある。こ
の場合、デバイス特性や信頼性の低下の要因となる拡散
や欠陥などが生成される低品質のものとなっている。
【0012】さらに、STM関連の吸着・移動技術に頼
るとしても、1個ずつの原子を吸着させて移動させるた
め、多大な時間と労力が必要であると共に、量子効果デ
バイスに用いるには膜質が良くないという問題がある。
【0013】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、多大な時間と労力を要せずに形成可能で、且つ高い
品質を実現可能な成長結晶基板並びにそれを用いた半導
体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、半導体層を有する成長結晶基板において、前記半導
体層の内部に、前記半導体層の構成元素とは異なる元素
からなる数原子層厚の異材料領域を備えた成長結晶基板
である。
【0015】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する成長結晶基板において、前記異材料領域の
構成元素は、前記半導体層の構成元素の格子位置に固定
されている成長結晶基板である。
【0016】また、請求項3に対応する発明は、請求項
1又は請求項2に対応する成長結晶基板を用いた半導体
装置において、前記半導体層と前記異材料領域とが交互
に積層された量子井戸層を備えた半導体装置である。
【0017】さらに、請求項4に対応する発明は、半導
体層を形成するための有機化合物からなる原料ガスの供
給と、前記半導体層の内部に前記半導体層とは異なる材
料の異材料領域を形成するためのイオンビームの照射と
を用いる半導体装置の製造方法であって、基板表面の半
導体層の低軸方向と前記イオンビームの照射方向とを合
わせる工程と、前記照射方向が合わされた後に、前記半
導体層の表面元素と同一元素種のイオンビームを高加速
エネルギーにて加速して前記半導体層の表面に照射する
工程と、この照射の後に、前記半導体層を前記異材料領
域の構成元素の雰囲気中に曝しながら熱処理する工程
と、この熱処理の後に、前記半導体層及び前記異材料領
域の上部に、前記半導体層と同一構造の半導体層を形成
する工程とを含んでいる半導体装置の製造方法である。
【0018】また、請求項5に対応する発明は、請求項
4に対応する半導体装置の製造方法において、前記有機
化合物からなる原料ガスに代えて、蒸発された原料から
なる分子線を用いた半導体装置の製造方法である。
【0019】なお、請求項1又は請求項2に対応する成
長結晶基板を用いた半導体装置において、前記異材料領
域の構成元素は金属元素としてもよい。また、請求項1
又は請求項2に対応する成長結晶基板を用いた半導体装
置において、前記異材料領域に接するショットキー電極
を備えてもよい。
【0020】また、請求項1又は請求項2に対応する成
長結晶基板を用いた半導体装置において、前記異材料領
域を不純物元素からなるプレーナドーピング層として用
いてもよい。 (技術内容)次に、本発明に適用される技術内容につい
て上述の語句と共に補足的に説明する。
【0021】半導体層の低軸方向とは、対向面から見る
と表面の元素しか見えずに下層の元素が表面元素に隠れ
る方向であり、例えば<100>、<110>方向が適
用可能となっている。すなわち、イオンビームを照射し
た場合、表面から1〜2層の元素にはイオンビームが当
たるが、表面元素のシャドウイングにより、下層の元素
にはイオンビームが当たらない方向である。チャネリン
グ軸方向と称してもよい。なお、この低軸方向と半導体
層表面の面方位とは互いに異なるミラー指数とすること
が、表面元素を反跳させて自由空間に除去する観点から
好ましい。換言すると、イオンビームは半導体層表面に
対して斜め方向から照射される方が好ましい。
【0022】同一元素種とは、半導体層の表面元素の同
位体元素であり、例えば表面元素がGaの場合、同一元
素種が69Ga,71Gaとなっている。なお、同一元素種
の照射により表面元素を反跳させて放出可能であるが、
照射される同一元素種よりも重い元素(質量数の高い元
素)が表面に存在する場合、照射された同一元素種のイ
オンビームが半導体層外部に散乱される。すなわち、同
一元素種を適宜選択することにより、例えば多元系の混
晶における複数の元素種のうち、特定の元素種を選択的
に反跳させて放出可能となっている。なお、元素の組合
せによっては、従来の成長法で形成困難とされた内容の
超格子構造を形成可能である。
【0023】高加速エネルギーは、従来のkeV台より
も大きい値であり、イオン照射により表面元素を反跳さ
せて放出させ且つ照射した元素種を内部に深く侵入させ
て格子間元素を生じさせない観点から、1MeV程度以
上の値が好ましい。なお、高加速エネルギーの値に比例
し、表面元素の放出される,表面からの原子層深さを制
御可能である。また、放出された表面元素の格子位置に
は空孔が生じる。一方、表面元素に当たらずに格子間に
照射されたイオンビームは、高速で低軸方向に照射され
るためにチャネリングを起こして内部に深く侵入し半導
体層にダメージを与えない。
【0024】なお、高加速エネルギーの他、イオンビー
ム照射時の成長結晶基板の保持温度によっても表面元素
の除去される原子層深さを制御可能である。また、イオ
ンビームの照射時間や照射領域により、元素の置換領域
がビーム径(約1μm)単位で選択可能となっている。
また、所望により、半導体層中の異材料領域を3次元的
にも形成可能である。
【0025】熱処理は、表面元素の格子振動を活発に
し、異材料領域の構成元素の雰囲気中にて当該構成元素
を空孔に取込み、取込まれた構成元素と半導体層とで新
たに結合を生じさせるのに充分な熱処理温度を半導体層
に与える工程である。熱処理温度としては、例えば30
0℃程度が適用可能となっている。
【0026】なお、半導体層の格子位置の空孔に異材料
の構成元素が取込まれるため、半導体層と異材料領域と
では格子配列(結晶構造)及び格子定数が同一となって
いる。このため、異材料領域の形成後に半導体層の再成
長が容易であり、欠陥の生成が阻止されている。また、
異材料領域では、格子配列及び格子定数が半導体層のも
のとなるが、自己の元素(異材料)の特性が保持されて
いる。 (作用)従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、半導体層の内部に、半導体
層の構成元素とは異なる元素からなる数原子層厚の異材
料領域を備えたので、高品質な量子効果デバイスの実現
を図ることができる。
【0027】また、請求項2に対応する発明は、異材料
領域の構成元素が半導体層の構成元素の格子位置に固定
されているので、請求項1に対応する作用と同様の作用
に加え、欠陥を低減させることができる。
【0028】また、請求項3に対応する発明は、半導体
層と異材料領域とが交互に積層された量子井戸層を備え
ているので、請求項1又は請求項2のいずれかに対応す
る作用と同様の作用に加え、急峻な量子井戸界面を有
し、且つ欠陥の少ない高品質な量子効果デバイスを実現
させることができる。
【0029】さらに、請求項4に対応する発明は、基板
表面の半導体層の低軸方向とイオンビームの照射方向と
を合わせて、表面の元素以外の下層の元素をイオンビー
ムから保護し、照射方向が合わされた後に、半導体層の
表面元素と同一元素種のイオンビームを高加速エネルギ
ーにて加速して半導体層の表面に照射してこの表面元素
を反跳させて放出させることにより半導体層の表面に空
孔を生じさせ、この照射の後に、半導体層を異材料領域
の構成元素の雰囲気中に曝しながら熱処理して空孔を異
材料領域の構成元素にて埋込み、この熱処理の後に、半
導体層及び異材料領域の上部に半導体層と同一構造の半
導体層を形成するので、多大な時間と労力を要せずに形
成でき、且つ欠陥を低減でき、もって、高品質を実現さ
せることができる。
【0030】また、請求項5に対応する発明は、請求項
4に対応する有機化合物からなる原料ガスに代えて、蒸
発された原料からなる分子線を用いたので、請求項4に
対応する作用と同様の作用に加え、MBE法により半導
体層の制御性を向上できることから、異材料領域との組
合せにより、極めて精密な構造の半導体装置を製造する
ことができる。
【0031】なお、請求項1又は請求項2に対応する成
長結晶基板を用いた半導体装置において、異材料領域の
構成元素を金属元素とした場合、請求項1又は請求項2
に対応する作用と同様の作用に加え、異材料領域を電極
層として用いた半導体装置の実現を図ることができる。
【0032】また、請求項1又は請求項2に対応する成
長結晶基板を用いた半導体装置において、前記異材料領
域に接するショットキー電極を備えた場合、請求項1又
は請求項2のいずれかに対応する作用と同様の作用に加
え、ショットキー接触界面の均一性及び安定性を向上さ
せることができる。
【0033】また、請求項1又は請求項2に対応する成
長結晶基板を用いた半導体装置において、前記異材料領
域を不純物元素からなるプレーナドーピング層として用
いた場合、請求項1又は請求項2に対応する作用と同様
の作用に加え、拡散や欠陥の生成を抑え、信頼性を向上
させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係る成長結晶基板の構成を模式的に示す断面図であ
る。この成長結晶基板は、(100)面をもつGaAs
基板11上にGaAs層12が形成されている。GaA
s層12は、その内部に1〜2原子層厚でInGaAs
領域13が選択的に形成されている。
【0035】次に、この成長結晶基板の製造方法につい
て説明する。(100)面をもつGaAs基板11上
に、同じ格子配列をもつ同種のGaAs層12が形成さ
れる。
【0036】途中、Ga面が表面にあるとき、図2に示
すように、GaAs層12の形成を中断して1μm径の
2MeVエネルギーのGaイオンビーム14がGaAs
層12の<111>方向に沿って照射される。
【0037】このとき、照射されたGaイオンは、2M
eVエネルギーをもって表面の1〜2原子層と衝突し、
GaAs層12のGa元素15を外部に反跳させると同
時に、GaAs層12内部に<100>方向に沿って散
乱される。これにより、Gaイオンビーム14の照射さ
れた1μm径の範囲だけ表面から1〜2原子層のGa元
素15が除去され、図3に示すように、Ga元素の格子
位置に空孔16が生じる。
【0038】なお、照射されたGaイオンの衝突前のエ
ネルギーをE0、Gaイオンの衝突後のエネルギーをE
1、外部に反跳されたGa元素15のエネルギーをE2
としたとき、各エネルギーE0〜E2には次のような関
係がある。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、(1)式にE0=2MeVを代入
すると、Gaイオンの衝突後のエネルギーE1が約1M
eVとなる。従って、衝突後のGaイオンはGaAs層
12の内部に深く侵入し、格子間元素とならない。加え
て、衝突後のGaイオンは<100>方向に沿って散乱
されてチャネリングを起こすため、GaAs層中にダメ
ージを生じさせない。
【0041】次に、図3に示すように表面に空孔16を
生じた成長結晶基板は、例えばIn雰囲気中で熱処理さ
れる。これにより、図4に示すように、In元素17が
空孔16に入って(GaAsのせん亜鉛鉱格子における
Ga原子の)格子位置に固定され、表面にIn元素17
の領域が形成される。なお、In元素17は、GaAs
層12の格子配列をそのまま引継いでいるため、GaA
s層12の形成を再開しても欠陥を生じさせない。
【0042】熱処理終了後、GaAs層12の形成が継
続される。また、所望により、途中で同様にGaイオン
ビーム14の照射が行なわれることにより、2原子層程
度のIn元素17の領域が選択的に形成される。この選
択を適切に行なうことにより、図5に示すように、In
GaAs領域13を井戸としたInGaAs/GaAs
量子井戸構造を作成することができる。すなわち、高品
質のInGaAs/GaAs量子井戸構造を有する成長
結晶基板を製造することができる。
【0043】上述したように本実施の形態によれば、G
aAs層12の内部に、GaAs層12の構成元素とは
異なるIn元素17からなる数原子層厚のInGaAs
領域13を備えたので、高品質な量子効果デバイスの実
現を図ることができる。
【0044】また、InGaAs領域13の構成元素で
あるIn元素がGaAs層12の構成元素であるGa元
素の格子位置に固定されているので、欠陥を低減できる
ため、再成長部や異材料領域周辺の結晶性を良好に維持
することができる。
【0045】さらに、基板表面のGaAs層12の低軸
方向とGaイオンビーム14の照射方向とを合わせて、
表面のGa元素15のシャドウイングにより、表面のG
a元素15以外の下層の元素をGaイオンビーム14か
ら保護し、照射方向が合わされた後に、GaAs層12
の表面のGa元素15と同一元素種のGaイオンビーム
14を高加速エネルギーにて加速してGaAs層12の
表面に照射してこの表面元素のGa元素15を反跳させ
て放出させることによりGaAs層12の表面に空孔1
6を生じさせ、この照射の後に、GaAs層12をIn
GaAs領域13の構成元素であるIn元素17の雰囲
気中に曝しながら熱処理して空孔16をIn元素17に
て埋込み、この熱処理の後に、GaAs層12及びIn
GaAs領域13の上部にGaAs層12と同一構造の
半導体層を形成するので、従来のSTM関連技術とは異
なり、1〜2原子層レベルでの制御の割には多大な時間
と労力を要せずに容易に形成でき、且つ欠陥を低減で
き、もって、高品質を実現させることができる。
【0046】また、衝突後のイオンは高速であり、Ga
As層12の内部に深く侵入するため、格子間元素とな
らず、また、チャネリングを起こすためにGaAs層1
2中にダメージを生じさせず、前述同様に、高品質な成
長結晶基板を実現させることができる。
【0047】なお、これらの効果は、第1の実施の形態
に限定されず、以下の各実施の形態においても共通のも
のとなっている。 (第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態
に係る成長結晶基板について説明する。
【0048】図6はこの成長結晶基板の構成を模式的に
示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0049】すなわち、本実施の形態に係る成長結晶基
板は、第1の実施の形態の変形形態であり、InGaA
s領域13に代えて、図6に示すように、GaAs層1
2中に1〜2原子層厚で金属領域18が選択的に形成さ
れている。
【0050】ここで、製造方法としては、第1の実施の
形態におけるIn元素17の雰囲気に代えて、置換した
い金属元素の雰囲気中で熱処理が行なわれている。この
ようにしても、金属と半導体の界面のショットキー障壁
を利用して量子効果を生じさせる構造を実現させること
ができる。なお、従来では、金属の格子配列がGaAs
などの半導体の格子配列と全く異なることから、金属領
域の形成後に半導体層を再成長できなかった。
【0051】しかしながら本実施の形態によれば、空孔
16となったGa原子15の格子位置に金属原子が取込
まれるため、半導体の格子配列と同様に金属領域を形成
できる。このため、従来とは異なり、金属領域形成後に
半導体層を再成長でき、図6に示した高品質の成長結晶
基板を実現させることができる。 (第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態
に係る半導体装置について説明する。
【0052】本実施の形態は、HEMT構造への適用形
態であって、1〜2原子層厚にて不純物元素を選択的に
置換してプレーナドーピング層が形成され、且つショッ
トキーコンタクト層上に2nmのPtAs2 合金層が形
成されている。
【0053】図7はこのHEMTの構成を模式的に示す
断面図である。このHEMTは、(100)面のFeド
ープ半絶縁性InP基板21上に、300nm厚のIn
Pバッファ層22、20nm厚のInGaAsチャネル
層23、3nm厚のInAlAsスペーサ層24、15
nm厚のSiドープn+ 型InAlAs電子供給層2
5、20nm厚のInAlAsショットキーコンタクト
層26が順次積層されている。なお、InAlAsスペ
ーサ層24とSiドープn+ 型InAlAs電子供給層
25との界面には、選択的にSiのプレーナドーピング
層が設けられている(図示せず)。
【0054】InAlAsショットキーコンタクト層2
6上には、複数のSiドープn+ 型InGaAsオーミ
ックコンタクト層27が選択的に形成され、各Siドー
プn+ 型InGaAsオーミックコンタクト層27上に
は個別にドレイン電極28又はソース電極29が形成さ
れている。
【0055】また、InAlAsショットキーコンタク
ト層26は、各Siドープn+ 型InGaAsオーミッ
クコンタクト層27に挟まれた領域上にゲート電極30
が形成されている。また、ゲート電極30とInAlA
sショットキーコンタクト層26との間には、約2nm
厚のPtAs2 合金層31が形成されている。
【0056】次に、以上のようなInP系HEMTの製
造方法と作用について説明する。始めに、半絶縁性In
P基板21上に、MOCVD法あるいはMBE法により
結晶成長を行なう。なお、MBE法を用いる場合、MB
E装置にイオンビームの発生に必要な電源及び磁場を設
けた製造装置を使用し、同一チャンバー内で結晶を成長
させてもよい。
【0057】まず、半絶縁性InP基板21上にInP
バッファ層22、InGaAsチャネル層23、InA
lAsスペーサ層24が順次形成される。次に、InA
lAsスペーサ層24に対して例えば<110>のよう
な低軸方向に2MeVの加速エネルギーでAlイオンビ
ームが15分間照射される。これにより、InAlAs
スペーサ層24の表面では、Al元素のみが除去され、
In元素とAs元素とはAlイオンよりも重いために影
響されない。
【0058】Alイオンビーム照射後、この成長結晶基
板はSi雰囲気中で熱処理される。これにより、基板表
面のAl元素の空孔にはSiが取込まれる。なお、Al
は III族であるため、Alの格子位置に取込まれたIV族
のSiはn型のドーパントとなる。すなわち、InAl
Asスペーサ層24表面に選択的にSiのプレーナドー
ピング層が形成される。
【0059】しかる後、InAlAsスペーサ層24上
及びプレーナドーピング層上に、Siドープn+ 型In
AlAs電子供給層25、InAlAsショットキーコ
ンタクト層26が順次積層されて形成される。
【0060】次に、InAlAsショットキーコンタク
ト層26上に、n+ 型InGaAsオーミックコンタク
ト層27が形成される。このようにして得られた積層構
造をもつ成長結晶基板に対し、HEMTの形成されない
部分がInP基板21までエッチングされてHEMTが
素子分離される。また、n+ 型InGaAsオーミック
コンタクト層27上には、ドレイン電極28及びソース
電極29が形成される。
【0061】次に、電子ビーム直描法によりゲート領域
がパターニングされ、ゲート領域のオーミックコンタク
ト層27がリセスエッチングにより除去されることによ
り、ゲート領域のInAlAsショットキーコンタクト
層26が露出される。
【0062】この成長結晶基板は、前述同様に図8に示
すように、InAlAsショットキーコンタクト層に対
して<110>方向に1MeVのAlイオンビーム32
が照射され、InAlAsショットキーコンタクト層2
6表面のAl元素のみが除去される。
【0063】しかる後、この成長結晶基板は300℃の
Pt雰囲気中で熱処理され、図9に示すように、基板表
面のAl元素の空孔にPt元素33が取込まれる。すな
わち、InAlAsショットキーコンタクト層26の露
出部分の表面にPt薄層が形成される。
【0064】そして、このPt薄層上にゲート長0.1
μmのT型ゲート電極30が形成され、300℃で熱処
理されると、InAlAsショットキーコンタクト層2
6/ゲート電極30の界面に平坦で均一な約2nm厚の
PtAs2 合金層31が形成される。これによりHEM
T構造が完成される。
【0065】このように製造されたHEMTにおいて
は、従来とは異なり、MBE法であっても周囲にSiや
Alの格子間元素を残さずにプレーナドーピング層を形
成することができる。これにより、従来とは異なり、デ
バイス特性や信頼性の低下の要因となる拡散や欠陥など
が生成されず、もって、品質を向上させることができ
る。
【0066】また、InAlAsショットキーコンタク
ト層26とゲート電極30との界面には、平坦で均一に
PtAs2 合金層31を形成できたので、熱的に安定性
の良い界面をもつゲート電極30を形成することができ
る。また、PtAs2 合金層31を均一に形成できるこ
とから、歩留まりを向上させることができる。 (第4の実施の形態)次に、本発明の第4の実施の形態
に係る半導体装置について説明する。
【0067】本実施の形態は、GaN系青色レーザダイ
オードへの適用形態であって、GaN層に対して1〜2
原子層厚にてIn元素を選択的に置換してInGaN活
性層が形成されている。
【0068】図10はこのGaN系青色レーザダイオー
ドの構成を模式的に示す断面図である。このレーザダイ
オードは、(0001)面のサファイア基板41上に、
3μm厚のn型GaN層42、400nm厚のn型Al
0.15Ga0.85N層43、100nm厚のn型GaN層4
4、InGaN活性層45、20nm厚のp型Al0.1
Ga0.9 N層46、100nm厚のp型GaN層47、
400nm厚のp型Al0.15Ga0.85N層48、500
nm厚のp型GaN層49が順次積層されている。
【0069】ここで、InGaN活性層45は、GaN
層とInGaN層とが交互に複数回積層されて多重量子
井戸構造とされている。次に、このようなGaN系青色
レーザダイオードの製造方法及び作用について説明す
る。
【0070】(0001)面のサファイア基板41上に
は、MOCVD法により、n型GaN層42、n型Al
0.15Ga0.85N層43、n型GaN層44が順次積層さ
れる。
【0071】次に、このn型GaN層44がC軸[00
01]方向に沿ってGa面とN面とが交互に成長する過
程にて、 III族元素のGa面が表面のときに一旦成長が
停止される。
【0072】ここで、前述同様に、GaN層の低軸方向
に沿って数MeVのGaイオンビームが照射される。こ
のような低軸方向の照射においては、結晶のGa元素の
みがGaイオンビームとの衝突により除去され、N元素
はGa元素にシャドウイングされてGaイオンビームに
衝突しない。また、数MeVの高加速エネルギーのた
め、Ga元素に衝突したGaイオンは、チャネリングに
より膜奥に侵入する。時間などで置き替わる確率を考慮
して、Ga空孔の生成の後にIn雰囲気にて200℃の
熱処理が行なわれ、Ga空孔のあるGa格子位置がIn
元素にて置き換えられる。また、置換量は、Gaイオン
ビーム照射時間にて制御できる。
【0073】この製造方法では、表面から数原子層のG
a元素の置換が可能であり、必要な層厚に応じて、成長
停止、照射を伴う置換を繰り返すことにより、多重量子
井戸構造を有するInGaN活性層45を形成すること
ができる。
【0074】以下、MOCVD法により、順次、p型A
0.1 Ga0.9 N層46、100nm厚のp型GaN層
47、p型Al0.15Ga0.85N層48、p型GaN層4
9の積層により、GaN系青色レーザダイオードを製造
することができる。
【0075】このように製造されたGaN系青色レーザ
ダイオードにおいては、InGaN活性層45にてIn
が格子間位置にないため、従来とは異なり、欠陥の少な
い良質の結晶構造を実現させることができる。また、こ
のような良質の結晶構造を有する半導体装置を、照射方
向合わせと、イオンビーム照射と、熱処理という工程に
て製造できるので、再現性と制御の容易性とを向上させ
ることができる。 (第5の実施の形態)次に、本発明の第5の実施の形態
に係る半導体装置について説明する。
【0076】本実施の形態は、InGaAsP系の変調
器への適用形態であって、InGaAsP/InGaA
s量子井戸構造において、界面にてInGaAsP層の
表面からP元素のみを除去した後にInGaAs層が形
成されている。
【0077】図11はこのInGaAsP系の変調器の
構成を模式的に示す断面図である。この変調器は、In
P基板51上にn型InP層52、InGaAsP/I
nGaAs量子井戸層53、p型InP層54が順次積
層されている。
【0078】次に、この変調器の製造方法及びその作用
について説明する。MOCVD法により、InP基板5
1上に、n型InP層52、InGaAsP層が順次形
成される。
【0079】ここで、InGaAsP層の形成が完了
し、InGaAsP層上にInGaAs層を形成すると
する。このとき、InGaAs層における最初のAs面
で成長を停止させる。
【0080】次に、InGaAs層の低軸方向に沿って
1MeVのPイオンビームが照射される。これにより、
Pが格子位置や格子間位置に残っていた場合であって
も、Pがいずれの元素よりも軽いためにP元素のみが除
去されることになり、P元素が一掃される。
【0081】続いて、この成長結晶基板がAs雰囲気中
で熱処理されると、Pの除去により生成された空孔にA
s元素が収まる。これにより、従来とは異なり、InG
aAsP層とInGaAs層との界面が原子層単位で制
御されたInGaAsP/InGaAs量子井戸層53
を形成することができる。
【0082】以下、MOCVD法により、InGaAs
層が完成され、その上にp型InP層が形成され、もっ
て、変調器構造が完成される。このように変調器構造に
適用させると、図12に示すように、吸収スペクトルで
の吸収端をシャープにでき、特性を向上させることがで
きる。すなわち、急峻な量子井戸構造を有する高品質な
変調器を製造することができる。 (他の実施の形態)上記第1乃至第5の実施の形態で
は、異材料領域を2次元的に選択的に形成した場合を説
明したが、これに限らず、収束イオンビームを用いて異
材料領域を2次元的に選択的に形成しても、本発明を同
様に実施して同様の効果を得ることができる。
【0083】第3の実施の形態では、本発明によるプレ
ーナドーピング層と金属薄層とを1つのデバイスに設け
た場合を説明したが、これに限らず、本発明によるプレ
ーナドーピング層又は金属薄層のいずれか一方を1つの
デバイスに設けた構成としても、設けられた層では本発
明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施できる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、半導体層の内部に、半導体層の構成元素とは異な
る元素からなる数原子層厚の異材料領域を備えたので、
高品質な量子効果デバイスの実現を図り得る成長結晶基
板を提供できる。
【0085】また、請求項2の発明によれば、異材料領
域の構成元素が半導体層の構成元素の格子位置に固定さ
れているので、請求項1の効果に加え、欠陥を低減でき
る成長結晶基板を提供できる。
【0086】また、請求項3の発明によれば、半導体層
と異材料領域とが交互に積層された量子井戸層を備えて
いるので、請求項1又は請求項2のいずれかの効果に加
え、急峻な量子井戸界面を有し、且つ欠陥の少ない高品
質な量子効果デバイスとなる半導体装置を提供できる。
【0087】さらに、請求項4の発明によれば、基板表
面の半導体層の低軸方向とイオンビームの照射方向とを
合わせて、表面の元素以外の下層の元素をイオンビーム
から保護し、照射方向が合わされた後に、半導体層の表
面元素と同一元素種のイオンビームを高加速エネルギー
にて加速して半導体層の表面に照射してこの表面元素を
反跳させて放出させることにより半導体層の表面に空孔
を生じさせ、この照射の後に、半導体層を異材料領域の
構成元素の雰囲気中に曝しながら熱処理して空孔を異材
料領域の構成元素にて埋込み、この熱処理の後に、半導
体層及び異材料領域の上部に半導体層と同一構造の半導
体層を形成するので、多大な時間と労力を要せずに形成
でき、且つ欠陥を低減でき、もって、高品質を実現でき
る半導体装置の製造方法を提供できる。
【0088】また、請求項5の発明によれば、請求項4
の有機化合物からなる原料ガスに代えて、蒸発された原
料からなる分子線を用いたので、請求項4の効果に加
え、MBE法により半導体層の制御性を向上できること
から、異材料領域との組合せにより、極めて精密な構造
を実現できる半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る成長結晶基板
の構成を模式的に示す断面図。
【図2】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図3】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図4】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図5】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る成長結晶基板
の構成を模式的に示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るHEMTの構
成を模式的に示す断面図。
【図8】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図9】同実施の形態における製造方法を説明するため
の模式図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るGaN系青
色レーザダイオードの構成を模式的に示す断面図。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係るInGaA
sP系の変調器の構成を模式的に示す断面図。
【図12】同実施の形態における変調器の吸収スペクト
ルを示す特性図。
【図13】従来の電極薄層の形成を模式的に説明するた
めの断面図。
【符号の説明】
11…GaAs基板。 12…GaAs層。 13…InGaAs領域。 14…Gaイオンビーム。 15…Ga元素。 16…空孔。 17…In元素。 18…金属領域。 21…Feドープ半絶縁性InP基板。 22…InPバッファ層。 23…InGaAsチャネル層。 24…InAlAsスペーサ層。 25…Siドープn+ 型InAlAs電子供給層。 26…InAlAsショットキーコンタクト層。 28…ドレイン電極。 29…ソース電極。 30…ゲート電極。 31…PtAs2 合金層。 32…Alイオンビーム。 33…Pt元素。 41…サファイア基板。 42…n型GaN層。 43…n型Al0.15Ga0.85N層。 44…n型GaN層。 45…InGaN活性層。 46…p型Al0.1 Ga0.9 N層。 47…p型GaN層。 48…p型Al0.15Ga0.85N層。 49…p型GaN層。 51…InP基板。 52…n型InP層。 53…InGaAsP/InGaAs量子井戸層。 54…p型InP層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層を有する成長結晶基板におい
    て、 前記半導体層の内部に、前記半導体層の構成元素とは異
    なる元素からなる数原子層厚の異材料領域を備えたこと
    を特徴とする成長結晶基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成長結晶基板におい
    て、 前記異材料領域の構成元素は、前記半導体層の構成元素
    の格子位置に固定されていることを特徴とする成長結晶
    基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の成長結晶
    基板を用いた半導体装置において、 前記半導体層と前記異材料領域とが交互に積層された量
    子井戸層を備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体層を形成するための有機化合物か
    らなる原料ガスの供給と、前記半導体層の内部に前記半
    導体層とは異なる材料の異材料領域を形成するためのイ
    オンビームの照射とを用いる半導体装置の製造方法であ
    って、 基板表面の半導体層の低軸方向と前記イオンビームの照
    射方向とを合わせる工程と、 前記照射方向が合わされた後に、前記半導体層の表面元
    素と同一元素種のイオンビームを高加速エネルギーにて
    加速して前記半導体層の表面に照射する工程と、 この照射の後に、前記半導体層を前記異材料領域の構成
    元素の雰囲気中に曝しながら熱処理する工程と、 この熱処理の後に、前記半導体層及び前記異材料領域の
    上部に、前記半導体層と同一構造の半導体層を形成する
    工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記有機化合物からなる原料ガスに代えて、蒸発された
    原料からなる分子線を用いたことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002520880A (ja) * 1998-06-12 2002-07-09 クリー インコーポレイテッド 半絶縁性炭化ケイ素基板上の窒化物系トランジスタ
JP2009188435A (ja) * 2003-11-11 2009-08-20 Sharp Corp 半導体レーザ素子およびその製造方法および光ディスク装置および光伝送システム

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