JPH09245058A - データベースシステムおよびキーワードネットワークの構築装置 - Google Patents

データベースシステムおよびキーワードネットワークの構築装置

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JPH09245058A
JPH09245058A JP8052973A JP5297396A JPH09245058A JP H09245058 A JPH09245058 A JP H09245058A JP 8052973 A JP8052973 A JP 8052973A JP 5297396 A JP5297396 A JP 5297396A JP H09245058 A JPH09245058 A JP H09245058A
Authority
JP
Japan
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keyword
link
network
keywords
node
Prior art date
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Pending
Application number
JP8052973A
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English (en)
Inventor
Toshio Motegi
敏雄 茂出木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベース登録者の主観に偏らず、ユーザ
ごとの意向を反映し、使いやすいデータベースシステム
を提供すること。 【解決手段】 オペレータがキーワードネットワーク3
に対してキーワードcを入力すると、キーワードcに関
連する候補キーワード9が提示される。オペレータが例
えばキーワードbを採択すると、データベース5におい
てキーワードbの付与された素材データ7が検索され
る。キーワードbが採択されたことにより、キーワード
ネットワーク3では学習が行われ、キーワードbとキー
ワードcを結ぶリンクの重みが大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビジネスニュース
番組制作用資料映像データベース、医療症例データベー
ス、マルチメディア知識教育システム等に用いられるデ
ータベースシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、ビジネスニュース番組等をデータ
ベースに保持し、これを検索するシステムが開発されつ
つある。すなわち、動画データ、静止画データ、音声デ
ータ等の素材データをデータベースに保持し、所望の番
組の素材データ等を検索するのであるが、この場合、素
材データにキーワードを付与し、キーワードを与えるこ
とにより検索が行われる。
【0003】ところで、このようなキーワード検索で
は、登録したキーワードと同一のキーワードを指定しな
いと検索できない。このため特開平5−89176号公
報に記載されたようにキーワード間に関連度をもたせ、
1つのキーワードを指定すると、これに関連度を有する
キーワードが提示されて、その中からオペレータが所望
のキーワードを選択して検索を行うようなシステムが本
出願人より考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−89176号に記載されたシステムでは、登録され
ているキーワードと関連度はデータベース登録作業者の
主観に依存し、ユーザの意向に必ずしもマッチしておら
ず、また、何を基準に関連度が設定されているか、その
根拠が見出せない等の問題がある。本発明は、このよう
な問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、データベース登録者の主観に偏らず、ユーザごとの
意向を反映し、使いやすいデータベースシステムを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、キーワードを入力して、該キーワ
ードの付与された素材データを検索するデータベースシ
ステムにおいて、キーワードを有する複数のノードと、
関連のあるノードを連結するリンクと、を有するキーワ
ードネットワークと、素材データを保持するデータベー
スと、オペレータが所定のキーワードを指定すると、前
記キーワードネットワークにより、関連のある候補キー
ワードを検索する第1の検索手段と、オペレータが候補
キーワードのうち所望のキーワードを選択すると、前記
データベースから選択されたキーワードの付与された素
材データを検索する第2の検索手段と、オペレータが選
択したキーワードに応じて、前記キーワードネットワー
クのノードとリンクの重みを変更する変更手段と、を具
備することを特徴とするデータベースシステムである。
【0006】また、第2の発明は、複数のキーワードの
中から2つのキーワードを選択する手段と、複数のリン
ク属性の中からの所定のリンク属性を選択する手段と、
前記選択された2つのキーワードの間に、前記選択され
たリンク属性でリンクを設定する手段と、を具備し、リ
ンクの設定を画面上で行うことを特徴とするキーワード
ネットワークの構築装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】データベースシステムの概要 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を百人一首を
例として、詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係
るデータベースシステム1の原理説明図である。データ
ベースシステム1はキーワードネットワーク3とデータ
ベース5を有する。キーワードネットワーク3は、デー
タベースシステム1のフロントエンド部に設けられる。
キーワードネットワーク3には多数のキーワードが保持
され、関連のあるキーワード間にはリンクが設定され
る。そして、キーワードは後述するようにオブジェクト
構造等を有し、各キーワードおよびリンクに重みが与え
られる。
【0008】データベース5は素材データ7を保持し、
素材データ7としてはテキストデータ、静止画データ、
動画データ、音声データ等がある。たとえば、オペレー
タが検索を行う場合、入力キーワードとしてキーワード
cを指定すると、キーワードネットワーク3によりキー
ワードcと関連性を持つ候補キーワード9が検索され提
示される。例えば、候補キーワード9として、キーワー
ドd、キーワードb、キーワードe、キーワードfが提
示される。キーワードaも計算上候補キーワードと成り
得るが、優先順位が低く、候補キーワード9を総数4件
に抑えているため、本事例ではリストから外されてい
る。帆オペレータが候補キーワード9の中からキーワー
ドbを採択すると、データベース5においてキーワード
bの付与された素材データ7が検索され提示される。
【0009】なお、キーワードが画像に関する場合、例
えば、画面上に複数のキーワードに関する複数の縮小画
像を表示させ、オペレータがその中から1または複数の
入力キーワードcを指定することもできる。また候補キ
ーワードb、d、e、fとして縮小画像を一覧表示させ
るようにしてもよい。一方、キーワードネットワーク3
においては、キーワードbが採択されたことにより、入
力キーワードcと採択されたキーワードbとの間のリン
ク(パス)の重みが大きくなり、各キーワードの重みも
変動する。
【0010】このように、オペレータが候補キーワード
9の中から所望のキーワードを採択すると、これに応じ
て学習が行われ、キーワードネットワーク3内のキーワ
ードとリンクの重みが変動する。このため、次回から例
えばキーワードcを入力すると、候補キーワードの数が
減り、また検索に要する時間も短縮され、オペレータに
とっては使いやすいデータベースシステムとなる。ま
た、各オペレータの使用履歴に応じて、オペレータ毎に
ネットワークの構造が変化するので、キーワードネット
ワークの重み付けに個人差が生じ、教育用のデータベー
スシステムにおいては特に有効となる。
【0011】図2は、キーワードネットワーク3におけ
るノード11、13とリンク15、17の関係を示す図
である。図1においては、ノードとして1つのキーワー
ドを取り上げているが、実際には図2に示すようなオブ
ジェクト構造となっている。図2に示されるように、ノ
ード11は、等価キーワードを有するノードであり、代
表キーワードA、等価キーワードA1、A2、A3、A
4が含まれる。等価キーワードとは、ノード11のメン
バーキーワードである等価キーワードA1、A2、A
3、A4により、代表キーワードAを含むいずれのメン
バーキーワードをも互いに特定できるものをいう。また
メンバキーワードは素材データへアクセスするポインタ
を有している。
【0012】図3は、等価キーワードの具体例を示す図
である。図3に示すように、代表キーワードAは「第9
1首」であり、等価キーワードA1、……A5は、第9
1首の内容であり、等価キーワードA6は作者名であ
り、等価キーワードA7は第91首の先頭の2文字「き
り」となる。このように、等価キーワードは、1つの等
価キーワードを特定すると他のメンバーキーワードを特
定することができる。
【0013】図2において、ノード13は、独立キーワ
ードを有するノードであり、代表キーワードB、独立キ
ーワードB1、B2、B3、B4が含まれる。たとえ
ば、独立キーワードB1は代表キーワードBには従属す
るが、他のメンバーキーワードである独立キーワードB
2、B3、B4とは関連性を有さない。またメンバキー
ワードは素材データへアクセスするポインタを有してい
る。
【0014】図4は、独立キーワードの具体例を示す図
である。図4に示すように、代表キーワードBは「修辞
技法」であり、独立キーワードB1、B2、……B7は
それぞれ修辞技法を具体的に表わす「枕詞」、「序
詞」、……「本歌取り」となる。独立キーワードにおい
ては、1つのキーワードを特定しても他のメンバーキー
ワードを特定することはできない。
【0015】図2に示されるように、各キーワードはキ
ーワード自体の重みを示す優先度を有している。また、
代表キーワードAと独立キーワードB2との間にリンク
15が設定され、等価キーワードA1と独立キーワード
B3との間にリンク17が設定される。リンク15、1
7は、リンク属性、属性名称、重み固定値、重み変動値
を有する。キーワードの優先度はキーワードの重みであ
り、重み固定値とは、リンクの重みのうち値の変わらな
い部分であり、重み変動値とはリンクの重みのうち値の
変動する部分である。
【0016】次に、オブジェクトノードに対するキーワ
ードネットワークの検索方法について説明する。図5に
示される例では、ノード31、33、35が存在し、ノ
ード31、35は等価キーワードのノードであり、ノー
ド33は独立キーワードのノードである。等価キーワー
ドA3と独立キーワードC3との間にリンク37が設定
され、等価キーワードA4と等価キーワードB4との間
にリンク39が設定され、等価キーワードB1と独立キ
ーワードC1との間にリンク41が設定されている。リ
ンクの重みは全て「0.5」で各キーワードの数値は信
号伝達強度を示し、ホップ数は「2」である。即ち検索
階層を「2」として、検索が行われる。
【0017】たとえば、オペレータが等価キーワードA
2を指定すると、等価キーワードA3は等価キーワード
A2と等価であるので、等価キーワードA3から独立キ
ーワードC3に信号が伝達される。この場合、独立キー
ワードC3に与えられる信号伝達強度はリンク37の重
みが「0.5」であるので「0.5」となる。また、等
価キーワードA4も等価キーワードA2と等価であるの
で、等価キーワードA4から等価キーワードB4に信号
が伝達され、リンク39の重みが「0.5」であるの
で、等価キーワードB4の信号伝達強度は「0.5」と
なる。等価キーワードB4に信号が伝達されると、等価
キーワードB4に対して等価キーワードB1は等価であ
るので、等価キーワードB1から独立キーワードC1に
信号が伝達される。この場合、独立キーワードC1の信
号伝達強度はリンク39、41の重みが夫々「0.5」
であるので、「0.5×0.5=0.25」となる。
【0018】なお、セレクトキーはそのノードの中で選
択されるキーワードの番号を示し、信号伝達強度の最も
大きいものが選択される。ノード33においては、独立
キーワードC1と独立キーワードC3の信号伝達強度を
比較すると、独立キーワードC3の方が大きいので、セ
レクトキーは独立キーワードC3を示す「3」となる。
ノード35においては、セレクトキーは等価キーワード
B4を示す「4」となり、ノード31においては、セレ
クトキーはオペレータが指定した等価キーワードA2を
示す「2」となる。このようにオペレータが等価キーワ
ードA2を指定すると候補キーワードとして独立キーワ
ードC3、等価キーワードB4、独立キーワードC1が
提示される。
【0019】図6においては、オペレータがノード33
の独立キーワードC1を指定した場合を示す。この場
合、独立キーワードC1から等価キーワードB1に信号
が伝達され、等価キーワードB1の信号伝達強度はリン
ク41の重みが「0.5」であるので、「0.5」とな
る。等価キーワードB1に信号が伝達されると、等価キ
ーワードB1は等価キーワードB4と等価であるので、
等価キーワードB4から等価キーワードA4に信号が伝
達され、等価キーワードA4の信号伝達強度は、リンク
41、39の重みが夫々「0.5」であるので「0.5
×0.5=0.25」となる。一方、独立キーワードC
3と独立キーワードC1とは独立であるので、独立キー
ワードC1が指定されても独立キーワードC3から等価
キーワードA3に信号が伝達されることはない。
【0020】このように、オペレータが独立キーワード
C1を指定すると候補キーワードとして、等価キーワー
ドB1、等価キーワードA4が提示される。なお、図1
に示すキーワードネットワーク3の構成としては、図2
に示したようなオブジェクト構造を有するノードとリン
クの構成の他、図7に示すようなオブジェクト構造でな
いノードとリンクからなる場合もある。
【0021】図7に示す場合、代表キーワードAに対し
て等価キーワードA1、A2、A3、A4が配置され、
代表キーワードAと独立キーワードB2との間にリンク
19が設定され、等価キーワードA1と独立キーワード
B3との間にリンク21が設定される。図2と図7では
次のような違いがある。ずなわち、後述するホップ数は
1リンク分となり、図7では等価キーワードA1と独立
キーワードB2との間のホップ数は「2」となる。これ
に対して、図2に示す場合、等価キーワードA1と独立
キーワードlB2との間のホップ数は「1」となる。こ
のため、検索における処理が異なる。
【0022】キーワードネットワークの再構築 次にキーワードネットワークの再構築について説明す
る。図1に示すキーワードネットワーク3は、前述した
ように学習機能を備えており、オペレータが候補キーワ
ードの中から所定のキーワードを採択すると、それに伴
いキーワードネットワーク3内のノードとリンクの重み
が変化する。そして、このような学習を繰り返していく
うちに、余り使用しないノードやリンクは削除され、ネ
ットワークの再構築が行われる。
【0023】図8、図9はネットワークの再構築を示す
図である。図8、図9の上側に示されるキーワードネッ
トワークでは、ある程度学習した後のノードとリンクの
重みが示されている。この場合、ノードとリンクの優先
度と重みの差が「1」以上の場合、ノードまたはリンク
が削除される。すなわち、図8の上側に示されるキーワ
ードネットワークでは、ノードEの優先度が「0.2」
であり、リンクAE、リンクBEの重みがそれぞれ
「1.6」であるので、図8の下側に示されるように、
AEB側においてノードEが削除される。
【0024】また、図9の上側に示されるキーワードネ
ットワークでは、リンクCEの重みが「0.2」であ
り、ノードC、ノードEの優先度がそれぞれ「1.
3」、「1.6」であるので、図9の下側に示されるよ
うに、リンクCEが削除される。次に、このようなキー
ワードネットワークの再構築を和歌の技法学習を例に揚
げて説明する。図10は、キーワードネットワークの原
型を示すものであり、和歌(イ)と和歌(ロ)には、枕
詞が使われ、和歌(ロ)には序詞が使われ、和歌(ハ)
には掛詞が使われている。
【0025】図11は、ある人の学習例を示すもので、
和歌(イ)学習後、枕詞を学習し、序詞の学習後、和歌
(ロ)に進んだ。この場合、枕詞の学習は既に済んでい
るので、和歌(ロ)と枕詞との間のリンクが削除され
る。図12は、別の人の学習例を示すもので、和歌
(イ)学習後、枕詞を学習せずに和歌(ロ)へ進み、序
詞の学習を行った。この場合、枕詞の予備知識があるよ
うなので、和歌(イ)と枕詞との間のリンクが削除さ
れ、和歌(イ)と和歌(ロ)の間に直接リンクが設定さ
れる。
【0026】なお、このようなキーワードネットワーク
3の学習及び再構築は、個々のオペレータに対して行わ
れる。すなわち、あるオペレータに対してキーワードネ
ットワーク3の再構築が行われても、別のオペレータが
使用する場合、元のキーワードネットワーク3を使用す
ることになる。なお、あるオペレータが別のオペレータ
に対して再構築されたキーワードネットワーク3を使用
することもできる。この場合、ある程度進捗した段階か
らデータベースシステム1を利用することができる。
【0027】キーワードネットワークの検索の詳細な説
次に、図16に示すようなキーワードネットワークの検
索および再構築のアルゴリズムをより詳細に説明する。
図16に示すように、このキーワードネットワークはノ
ードA、B、……Kを有し、各ノード間に図示されるよ
うなリンクが設定されている。
【0028】図13は、キーワードネットワークの初期
パラメータの設定を示すフローチャートである。ノード
集合Nn、ノード優先度Pj、リンク重み変動値Vi
j、リンク重み固定値Wijとし(ステップ130
1)、ノード間にリンクが設定されている場合(ステッ
プ1302)、Lij=1とし(ステップ1303)、
ノード間にリンクが設定されていない場合(ステップ1
302)、Lij=0とし(ステップ1304)、各リ
ンクの重み総量ωij=Lij・Vij・Wijを求め
る(ステップ1305)。
【0029】ノード集合Nnとは、キーワードネットワ
ークに含まれるノードの集合であり、具体的に言えば、
Nn={A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,
K}となる。ノード優先度Pjは各ノードの重みを表わ
し、初期値として例えば「1.0」が与えられ、学習に
よって変動する。リンク重み変動値Vijは、リンクの
重みの変動部分であり、初期値として例えば「1.0」
が与えられる。リンク重み固定値Wijは、リンクの重
みの固定部分であり、初期値として例えば「0.5」が
与えられる。このようにして、ノード優先度Pjおよび
リンクの重み総量ωijの初期値が与えられる。
【0030】図16に示す場合、各ノードの優先度Pj
の初期値は全て「1.0」となり、各リンクの重み総量
ωijも全て「0.5」となる。図17は、リンクの重
み総量ωijの初期値を示す図である。図17におい
て、「NC(NO CONNECT) 」はノード間にリンクが設定
されていないことを示す。
【0031】次に、図14に示すように検索ノードに仮
想単位信号源ej(0)を与える(ステップ140
1)。例えば、図21に示すようにノードBとノードH
に仮想単位信号源が与えられる。仮想単位信号が与えら
れるとは、オペレータによってノードBおよびノードH
が指定されたことに相当する。
【0032】次に、ホップ数Hが与えられる(ステップ
1402)。ホップ数Hとは、検索の段階数を示すもの
である。この場合、ホップ数Hとして、例えば「2」が
与えられる。次に、検索ノードから枝分かれして伝達さ
れる強度(相対伝達強度)ejを、
【数1】 で求める(ステップ1403)。次に、各ノードの伝達
強度Ejを、
【数2】 で求める(ステップ1404)。次に、Ej>0のノー
ドを大きい順に候補ノードCnとして提示する(ステッ
プ1405)。
【0033】図21は、相対伝達強度ejを示す図であ
る。なお、図21において、リンクに付された数字はリ
ンクの重み総量ωijの初期値である。リンクのノード
Bに仮想単位信号源e2 (0)が与えられ、ノードAに
対する相対伝達強度e1 (1)がリンクABの重み
「0.5」となる。同様に、ノードC、ノードG、ノー
ドJ、ノードKに対する相対伝達強度も「0.5」とな
る。
【0034】次に、ホップ数Hが「2」であるので、例
えばノードDに対する相対伝達強度e4 (2)は「0.
5×0.5=0.25」となる。また、ノードAに対し
ては、ノードJからノードAに至る信号と、ノードKか
らノードAに至る信号が伝達されるので、ホップ数が
「2」における相対伝達強度は「0.5×0.5+0.
5×0.5=0.5」となる。このようにして、ホップ
数が「1」における相対伝達強度およびホップ数が
「2」における相対伝達強度が各ノードにおいて算出さ
れる。そして、各段階における相対伝達強度の和を求
め、ノードの伝達強度Ejが求められる。
【0035】図18は、相対伝達強度ej(h)および
ノードの伝達強度Ejを示す。このようにして、各ノー
ドの伝達強度Ejが求められ、Ejの大きい順に候補ノ
ードCnが提示される。この場合、候補ノードとして、 Cn={A、J、C、K、G、D、F、I} が提示される。なお、候補出力としては、グラフィック
表示、リスト表示、縮小表示等がある。例えば、ノード
として映像に関するものがあれば、その縮小画像が一覧
表示される。リスト表示と縮小表示では、Ejの大きい
順にソートされた順に表示される。また、候補数が多い
場合は、オペレータの選択負荷を軽減するため、所定の
件数に制限し、優先順位の高い方だけ表示するようにし
てもよい。
【0036】次に、図15に示すように、オペレータ
は、提示された候補ノードCnから所望のノードを採択
する(ステップ1501)。例えば、オペレータは、提
示された候補ノードからノードJを採択し、このノード
Jに関するキーワードをデータベース5に入力して素材
データ7の検索を行う。
【0037】一方、キーワードネットワーク3では、ス
テップ1501により所定のノードが採択されると、採
択ノードにおいて優先度を増加し、それ以外の全候補ノ
ードの優先度を減少させる(ステップ1502)。すな
わち、ノードの学習係数をdnとし、リンクの学習係数
dtとすると、採択ノードにおいて、 Pj=Pj+dn とし、それ以外の全候補ノードにおいて、 Pj=Pj−dn とする。
【0038】そして、検索ノードから採択ノードへの全
経路のリンクにおいて、 Vij=Vij+dt とし、それ以外で検索に使用された全リンクにおいて、 Vij=Vij−dt とする(ステップ1503)。このようにして、採択ノ
ードに応じてノードとリンクの重みを変化させる。
【0039】図19は学習後の優先度を示す図であり、
図20は学習後のリンク重み総量ωijを示す図であ
り、図22は学習後のキーワードネットワークを示す図
である。このようにしてキーワードネットワーク3によ
り、検索が行われるに連れて、キーワードネットワーク
3の重みが変化していく。このようなキーワードネット
ワークで検索を行う場合、オブジェクト構造で検索する
ことにより、計算時間が短縮されので、ネットワークの
構造が複雑になっても検索時間はそれほど増大すること
はない。また、一度に多数のキーワードによるAND/
OR検索、多段階での絞りこみ検索が可能となる。ま
た、指定キーワード、候補キーワード、採択されたキー
ワードの間のリンク情報を表示し、関連性の理由をオペ
レータに示すようにしてもよい。例えば、変動重みの増
加した全てのリンクに関する情報を表示させる。
【0040】キーワードネットワークの再構築の詳細な
説明 次に、キーワードネットワーク3を再構築する場合の処
理を詳細に説明する。図23は、キーワードネットワー
ク3を再構築する処理を示すフローチャート、図27
は、ある程度学習が進行した後のキーワードネットワー
ク3を示し、各ノードに優先度が付され、また、リンク
に重みが付されている。図24は、このときの各ノード
の優先度を示す図、図25は、このときのリンクの重み
変動値Vijを示す図である。
【0041】図23に示すように条件閾値Dを与え(ス
テップ2301)、Pi−Vij>DかつPj−Vij
>Dの場合、Lij=0とし(ステップ2302)、V
ij−Pj>DかつVjk−Pj>Dの場合、Lij=
Ljk=0とし、新たなリンクLik=1を Wik=Wij・Wjk・Vjk Vik=Vij で定義する(ステップ2303)。
【0042】ステップ2302は、2つのノードの優先
度とそれに挟まれるリンクの重みを比較し、2つのノー
ドに挟まれたリンクが削除される処理を示し、ステップ
2303は、2つのリンクの重みとそれに挟まれるノー
ドの優先度を比較し、2つのリンクに挟まれたノードが
削除される処理を示す。例えば、条件閾値D=0.5と
して図23に示す処理を受けると、リンクの重み変動値
Vijは図26に示すようになり、キーワードネットワ
ークは図28に示すようになる。すなわち、リンクA
J、リンクBC、リンクCJが削除され、新たにリンク
BJが設定される。このようにして、ネットワークの再
構築が行われる。
【0043】また、データベースシステム1は次のよう
な使い方もできる。すなわち、図29に示すように、入
力キーワードを指定し、キーワードネットワーク3にお
いて検索を行い、候補キーワード9が提示されたとき
に、更にこの候補キーワード9の中から1つのキーワー
ドを入力キーワードとして指定し、キーワードネットワ
ーク3において検索を行い、候補キーワード9aを提示
させる。そして、この候補キーワード9aの中から特定
のキーワードを選択して、データベース5によって検索
を行う。そして最初の入力キーワードcから候補キーワ
ード9aの中から採択されたキーワードまでのルートは
学習される。
【0044】また、図29に示す場合、候補キーワード
9aから入力キーワードを指定することを1度だけ行っ
たが、例えば候補キーワード9aが提示された場合、更
にこの候補キーワード9aの中から入力キーワードを指
定してキーワードネットワーク3における検索を繰り返
す行うこともできる。このような検索は以下に示す分散
データベースシステムでは特に有効である。
【0045】分散データベースシステム 次に、本発明を分散データベースシステムに用いる場合
について説明する。図30は、分散データベースシステ
ム61を示す図であり、分散データベースシステム61
はキーワードネットワーク65および分散データベース
システム67を有する。キーワードネットワーク65は
図1に示すキーワードネットワーク3と同様のもので、
分散データベース67は図1に示すデータベース5を分
散化したものである。すなわち、分散データべース67
はデータベースAA、データベースBB、……データベ
ースFFを通信回線等で接続したものである。分散デー
タベース67の構成はキーワードネットワーク65の構
成に対応している。すなわち、データベースAAにはキ
ーワードaに関する素材データが保持され、データベー
スBBにはキーワードbに関する素材データが保持され
る。
【0046】分散データベース67は、LAN(Local
Area Network)またはWAN(WideArea Network )等
によって構築される。キーワードネットワーク65のリ
ンク情報として、分散データベース67の回線速度があ
り、キーワードネットワーク65において候補キーワー
ドを検索する場合、分散データベース67内の回線速度
も考慮して検索が行われる。オペレータが入力キーワー
ド63としてキーワードcを指定すると、キーワードネ
ットワーク65においてキーワードcと関連する候補キ
ーワードが提示される。たとえば、候補キーワードとし
てキーワードd、b、e、fが提示され、オペレータが
キーワードbを採択すると、分散データベース67にお
いては、データベースCCからデータベースBBに通信
が行われ、データベースBBにおいてキーワードbに関
連する素材データが検索される。
【0047】一方、キーワードネットワーク65におい
ては、キーワードbが採択されたことにより、キーワー
ドとリンクの重みが変化し、例えばキーワードbとキー
ワードcの間のリンクの重みが増加する。
【0048】図31に示すように、この分散データベー
スシステム61には、ネットワーク監視モニタ69が備
えられる。ネットワーク監視モニタ69は分散データベ
ース67を監視し、故障等を発見するとキーワードネッ
トワーク65のリンクの重み等を変化させたり、キーワ
ードネットワーク65の再構築を行なう。たとえば、分
散データベース67において、データベースCCとデー
タベースBBとを直結する回線に故障が生じた場合、ネ
ットワーク監視モニタ69は、これを監視し、キーワー
ドネットワーク65においてキーワードbとキーワード
cのリンクを切断する。また、そのためデータベースB
BとデータベースDDとの間に迂回路を増設した場合、
ネットワーク監視モニタ69は、これを監視し、キーワ
ードネットワーク65においてキーワードbとキーワー
ドdとの間に新たなリンクを追加する。
【0049】このような状態で、オペレータが入力キー
ワードとしてキーワードcを入力し、候補キーワードの
うちキーワードbを採択すると、キーワードbとキーワ
ードaを結ぶリンクおよびキーワードaとキーワードc
を結ぶリンクの重みを増加させる等の学習が行われる。
【0050】キーワードネットワークの構築 次に、データベースシステム1を構築する手順について
説明する。図32は、データベースシステム1を構築す
る手順を示すフローチャートである。テキストデータ、
静止画データ、動画データ、音声データ等の素材データ
をデジタル化し(ステップ3101)、データベース5
を構築する(ステップ3102)。そして、各素材デー
タに付与するキーワードを抽出し(ステップ310
3)、キーワード、リンク属性等を、シソーラス電子辞
書等を参考にしつつ、ワードプロセッサや音声入力装置
等を用いてファイル化する(ステップ3104)。そし
て、ワークステーション等においてファイル化されたキ
ーワード、リンク属性等を用いてキーワードネットワー
ク3の構築を行う。すなわち、キーワード間にリンクの
設定および解除を行う(ステップ3105)。
【0051】次に、ステップ3105におけるキーワー
ドネットワーク35の構築の手順について説明する。図
32は、ワークステーションの画面101を示す。ワー
クステーションはステップ3104で作成されたキーワ
ード、リンク属性等のファイルを読み込み、例えば図3
2のように代表キーワード107を第1表示領域103
上に円形状に表示させる。105は画面101の第2表
示領域であり、第2表示領域105には後述するように
ネットワーク編集画面112やネットワーク検索画面1
31が表示される。
【0052】図33では、等価キーワードの代表キーワ
ード107が円形状に表示され、独立キーワードの代表
キーワード109が円の内部に表示される。すなわち、
「第1首」、「第2首」、……「第100首」という百
人一首の代表キーワードが円形状に表示される。また、
「第4首」と表示されている位置に「第4首」という表
示に代わり「第4首」のメンバキーワード(例えば「田
子の浦に」)が表示されることもある。
【0053】独立キーワードの代表キーワード109と
しては、「出典歌集」、「編集分類」、「修辞技法」、
「作者分類」の4つが取り上げられている。「出典歌
集」のメンバキーワードとしては、「古今集」、「新古
今集」等がある。「編集分類」のメンバキーワードとし
ては、「春」、「恋」等がある。「修辞技法」のメンバ
キーワードとしては、「枕詞」、「序詞」等がある。
「作者分類」のメンバキーワードとしては、「三十六歌
仙」、「六歌仙」等がある。独立キーワードにおいて
も、例えば「出典歌集」の位置に「出典歌集」という表
示に代わり「古今集」等のメンバキーワードが表示され
ることがある。
【0054】各キーワードには関連がある場合、リンク
111が表示される。メンバキーワード同士が関連のあ
る場合、点線でリンクが表示される。「第17首」と
「第41首」の代表キーワード同士に関連がある場合、
実線でリンク111が表示される。そして、リンクには
そのリンク属性(例えば属性A)が表示される。
【0055】次に、各キーワード間にリンクを設定、ま
たは解除する場合につて説明する。メニュー(図示せ
ず)を選択し、第2表示領域105に図34に示すネッ
トワーク編集画面112を表示させる。ネットワーク編
集画面112には、設定モード選択キー113、キーワ
ード選択部115、117、リンク属性選択部119、
属性獲得キー121、結合設定キー123、一時解除キ
ー125、結合解除キー127、結合復旧キー129等
が表示される。
【0056】設定モード選択キー113は、「キーワー
ド1」と「キーワード2」のいずれかを選択する。キー
ワード選択部115は、代表キーワードを選択する場合
に用いられ、「第1首」、「第2首」、……というよう
に百人一首の代表キーワードが表示される。表示された
代表キーワードの中から所望のものをマウスでクリック
する。また、キーワード選択部115をスクロールされ
ると、「出典歌集」、「編集分類」、「修辞技法」、
「作者分類」という独立キーワードの代表キーワードが
表示される。
【0057】キーワード選択部117には、メンバキー
ワードが表示される。例えば、キーワード選択部115
で「第4首」を選択すると、キーワード選択部117に
は「第4首」のメンバキーワードが表示される。表示さ
れたメンバキーワードの中から所望のものをマウスでク
リックする。リンク属性選択部119には「出典」、
「分類」、……、「属性A」、「属性B」等のリンク属
性が表示され、表示されたものの中から所望のものをマ
ウスでクリックする。なお、リンク属性選択部119に
表示されるリンク属性として「出典」、「分類」、「修
辞法」、「作者」はこの場合、独立キーワードの代表キ
ーワードと同一のものとなっている。
【0058】属性獲得キー121は、2つのキーワード
間に既に設定されているリンク属性を読み込む。結合設
定キー123は、2つのキーワード間に指定の属性でリ
ンクを設定する。一時解除キー125は、指定の属性を
持つ全てのリンクを無効にする。結合解除キー127
は、2つのキーワード間で既に設定されているリンクを
削除する。結合復旧キー129は、無効にしたリンクを
もとに戻し有効にする。次に、2つのキーワード間にリ
ンクを設定する場合について説明する。たとえば、「第
1首」と「第33首」の間で「出典歌集」がどちらも
「新古今集」であるので、リンクを設定する場合につい
て述べる。
【0059】まず、設定モード選択キー113で「キー
ワード1」を選択し、キーワード選択部115で「第1
首」を選択する。そして、設定モード選択キー113で
キーワード2を選択し、キーワード選択部115をスク
ロールさせて「出典歌集」を選択し、このときキーワー
ド選択部117に表示される「新古今集」、「古今
集」、……等の中から「新古今集」を選択する。「第3
3首」についても同様の処理を行う。そして、リンク属
性選択部119で「出典」を選択し、結合設定キー12
3をクリックして「第1首」と「第33首」との間にリ
ンクを設定する。
【0060】また、1つのキーワードを定め、このキー
ワードに対して複数のキーワードを選択して、一括して
リンクを設定することもできる。また、2つのキーワー
ドの間に既に設定されているリンクを解除する場合に
は、同様にして2つのキーワードを選択した後、結合解
除キー127をクリックすることによって行われる。ま
た、代表キーワードに設定されたリンクはメンバキーワ
ードにそのまま継承されるようにしてもよい。このよう
に、キーワード間にリンクの設定および解除をオペレー
タが画面を見ながら簡単に行うことができる。
【0061】次に、前述したキーワードネットワーク3
におけるキーワードを検索する場合について説明する。
メニューにより第2表示領域105に図35に示すネッ
トワーク検索画面131を表示させる。ネットワーク検
索画面131には、設定モード選択キー133、キーワ
ード選択部135、137、検索階層入力部139、検
索実行キー141、学習登録キー143、再構築キー1
45、学習設定キー147等が表示される。
【0062】設定モード選択キー133は、「キーワー
ド1」と「キーワード2」のいずれかを選択する。キー
ワード選択部135は、代表キーワードを選択する。こ
の場合、「第1首」、「第2首」、……というように百
人一首の代表キーワードが表示される。また、キーワー
ド選択部135をスクロールされると、「出典歌集」、
「編集分類」、「修辞技法」、「作者分類」という独立
キーワードの代表キーワードが表示される。キーワード
選択部137には、メンバキーワードが表示される。す
なわち、キーワード選択部135で「修辞技法」を選択
すると、キーワード選択部137には「修辞技法」のメ
ンバキーワードが表示される。
【0063】検索階層入力部139は、図14のステッ
プ1402におけるホップ数Hを入力する。検索実行キ
ー141は、検索を実行する場合にクリックされる。学
習登録キー143は、検索をした後、学習登録する場合
にクリックされる。再構築キー145は、キーワードネ
ットワーク3の再構築を行う場合にクリックされる。
【0064】学習設定キー147がクリックされると、
第2表示領域105に学習パラメータ設定画面148が
表示される。学習パラメータ設定画面148は、ノード
学習係数入力部149、リンク学習係数入力部151、
再構築閾値入力部153等が表示される。ノード学習係
数入力部149は、図15のステップ1502における
ノード学習係数dnを入力する。リンク学習係数入力部
151は、図15のステップ1502におけるリンク学
習係数dtを入力する。再構築閾値入力部153は、図
23のステップ2301の条件閾値Dを入力する。
【0065】このネットワーク検索画面131を用いて
キーワードネットワーク3におけるキーワードの検索例
を簡単に説明する。まず、学習設定キー147をクリッ
クして学習パラメータ設定画面148を開き、ノード学
習係数入力部149、リンク学習係数入力部151、再
構築閾値入力部153からノード学習係数、リンク学習
係数、再構築閾値を入力する。学習パラメータ設定画面
148を開かない場合、ノード学習係数やリンク学習係
数はデフォルト値が用いられる。
【0066】次に、設定モード選択キー133により
「キーワード1」を指定し、キーワード選択部135、
137により所定のキーワードを選択する。キーワード
を2つ選択する場合には、設定モード選択キー133に
より「キーワード2」を指定し、キーワード選択部13
5、137により所定のキーワードを選択する。そし
て、検索階層入力部139によりホップ数を指定した
後、検索実行キー141をクリックする。検索の結果、
候補キーワードがキーワード選択部135に候補順に表
示され、また、画面101の第1表示領域103上のネ
ットワーク図に検索過程がマーキングされる。すなわ
ち、指定されたキーワードと候補キーワードの間のリン
クが色を変えられて表示される。
【0067】オペレータはキーワード選択部135に表
示された候補キーワードの中から所定のキーワードを採
択し、データベース5によって素材データの検索が行わ
れる。このとき、学習登録キー143をクリックする
と、キーワードネットワーク3内のノードとリンクの重
みが変化し、学習が行われる。また、キーワードネット
ワーク3を再構築する場合には、再構築キー145をク
リックする。
【0068】なお、オペレータは所望のリンク設定作業
が終了した段階で、キーワードを1つまたは複数指定
し、検索を実行させ、関連度の高い順に候補キーワード
をリスト表示させ、検索パスを表示させることもでき
る。例えば、入力キーワードから候補キーワードへの検
索パスは青で表示し、入力キーワードから採択されたキ
ーワードへの検索パスは赤で表示する。このため、キー
ワードネットワーク構築装置で検索テストを行え、設定
したリンクの妥当性の確認を行え、利用者には候補が選
ばれた理由を知ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、データベース登録者の主観に偏らず、ユーザごと
の意向を反映し、使いやすいデータベースシステムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデータベースシス
テム1の構成原理図
【図2】 キーワードのオブジェクト構造の説明図
【図3】 等価キーワードの説明図
【図4】 独立キーワードの説明図
【図5】 キーワード検索の説明図
【図6】 キーワード検索の説明図
【図7】 キーワードの他の構造の説明図
【図8】 キーワードネットワークの再構築の説明図
【図9】 キーワードネットワークの再構築の説明図
【図10】 キーワードネットワークの1例を示す図
【図11】 ある人の学習例を示す図
【図12】 他の人の学習例を示す図
【図13】 初期パラメータの設定を示すフローチャー
【図14】 検索を示すフローチャート
【図15】 学習を示すフローチャート
【図16】 キーワードネットワークを示す図
【図17】 キーワードネットワークのリンク重み総量
を示す図
【図18】 検索結果を示す図
【図19】 学習後のノードの優先度を示す図
【図20】 学習後のリンク重み総量を示す図
【図21】 キーワードネットワークにおける信号の伝
達を示す図
【図22】 学習後のキーワードネットワークを示す図
【図23】 キーワードネットワークの再構築を示すフ
ローチャート
【図24】 ある程度学習進行後のノード優先度を示す
【図25】 ある程度学習進行後のリンク重み変動値を
示す図
【図26】 ある程度学習後のリンク重み変動値を示す
【図27】 ある程度学習後のキーワードネットワーク
を示す図
【図28】 再構築が行われた後のキーワードネットワ
ークを示す図
【図29】 データベースシステム1の他の検索方法を
示す図
【図30】 分散データベースシステム61を示す図
【図31】 分散データベースシステム61を示す図
【図32】 データベースシステム1を構築する手順を
示すフローチャート
【図33】 画面101を示す図
【図34】 ネットワーク編集画面112を示す図
【図35】 ネットワーク検索画面131を示す図
【符号の説明】
1………データベースシステム 2………キーワードネットワーク 5………データベース 7………素材データ 9………候補キーワード 11、13………ノード 15、17………リンク 61………分散データベースシステム 65………キーワードネットワーク 67………分散データベース 101………画面 103………第1表示領域 105………第2表示領域 112………ネットワーク編集画面 131………ネットワーク検索画面

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーワードを入力して、該キーワードの
    付与された素材データを検索するデータベースシステム
    において、 キーワードを有する複数のノードと、関連のあるノード
    を連結するリンクと、を有するキーワードネットワーク
    と、 素材データを保持するデータベースと、 オペレータが所定のキーワードを指定すると、前記キー
    ワードネットワークにより、関連のある候補キーワード
    を検索する第1の検索手段と、 オペレータが候補キーワードのうち所望のキーワードを
    選択すると、前記データベースから選択されたキーワー
    ドの付与された素材データを検索する第2の検索手段
    と、 オペレータが選択したキーワードに応じて、前記キーワ
    ードネットワークのノードとリンクの重みを変更する変
    更手段と、 を具備することを特徴とするデータベースシステム。
  2. 【請求項2】 前記ノードは、キーワードが階層化され
    たオブジェクト構造を有することを特徴とする請求項1
    記載のデータベースシステム。
  3. 【請求項3】 前記ノードは、 オブジェクトを構成する各キーワードが等価である等価
    オブジェクト、またはオブジェクトを構成する各キーワ
    ードが独立である独立オブジェクトであることを特徴と
    する請求項2記載のデータベースシステム。
  4. 【請求項4】 前記第1の検索手段で、検索を行う際、
    前記オペレータが所定のキーワードを指定するときに、
    キーワードが映像に関する場合、縮小された映像を一覧
    表示させ、また前記第1の検索手段は、映像に関する候
    補キーワードがあれば縮小画像を一覧表示させることを
    特徴とする請求項1記載のデータベースシステム。
  5. 【請求項5】 前記第1の検索手段は、オペレータが入
    力したキーワードとホップ数を基にして、前記入力され
    たキーワードのノードに単位信号源を与えた場合に、前
    記入力されたホップ数に応じた検索階層で、全ノードに
    伝達される信号強度を算出し、この信号強度を基にして
    候補キーワードを検索し、信号強度の大きい順に検索さ
    れた候補キーワードを表示することを特徴とする請求項
    1記載のデータベースシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1の検索手段は、オペレータが所
    定のキーワードを指定すると、前記キーワードネットワ
    ークにより、関連のある候補キーワードを検索し、この
    候補キーワードの中からオペレータが所定のキーワード
    を指定すると、関連のある候補キーワードを検索し、か
    かる候補キーワードの検索を繰り返すことを特徴とする
    請求項1記載のデータベースシステム。
  7. 【請求項7】 前記変更手段は、候補キーワードのう
    ち、オペレータが選択したキーワードの属するノードの
    重みを増加させ、他のノードの重みを減少させる、ま
    た、前記変更手段は、候補キーワードのうち、オペレー
    タが選択したキーワードの属するノードと最初にオペレ
    ータが指定したキーワードの属するノードとの間のリン
    クの重みを増加させ、検索に使用され採択されないリン
    クの重みを減少させることを特徴とする請求項1記載の
    データベースシステム。
  8. 【請求項8】 前記変更手段により、隣接するリンクと
    ノードの重みが変更されて、該重みが所定の条件になる
    と、リンクおよび/またはノードを増減することによ
    り、前記キーワードネットワークの再構築が行われるこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータベースシステム。
  9. 【請求項9】 前記変更手段により、隣接するリンクと
    ノードの重みが変更されて、2つのリンクに挟まれたノ
    ードで、2つのリンクの重みがノードの重みより所定値
    以上大きい場合、ノードを削除し、また、2つのノード
    に挟まれたリンクで、2つのノードの重みがリンクの重
    みより所定値以上大きい場合、リンクを削除することを
    特徴とする請求項8記載のデータベースシステム。
  10. 【請求項10】 前記変更手段及び、請求項8記載の前
    記キーワードネットワークの再構築は、操作を行うオペ
    レータに対してのみ有効で、他のオペレータに対して
    は、無効であるようになされていることを特徴とする請
    求項1記載のデータベースシステム。
  11. 【請求項11】 前記他のオペレータは、前記操作を行
    なったオペレータによってなされた変更された重みのリ
    ンクとノード、及び前記再構築されたリンクとノードを
    使用できることを特徴とする請求項10記載のデータベ
    ースシステム。
  12. 【請求項12】 前記オペレータが候補キーワードのう
    ち所定のキーワードを選択した場合、指定したキーワー
    ド、候補キーワード、選択されたキーワードの間のリン
    クの情報を表示させる表示手段を更に具備する請求項1
    記載のデータベースシステム。
  13. 【請求項13】 前記データベースは分散型データベー
    スであり、前記キーワードネットワークは、前記分散型
    データベースの物理的構造に対応した構造を有すること
    を特徴とする請求項1記載のデータベースシステム。
  14. 【請求項14】 前記リンクに関する情報の一部が、前
    記分散型データベースの回線速度を示し、 前記第1の検索手段は、回線速度も考慮して候補キーワ
    ードを検索することを特徴とする請求項13記載のデー
    タベースシステム。
  15. 【請求項15】 前記第2の検索手段により検索が行わ
    れた場合、前記データベース内で素材データに至るパス
    に対応する前記キーワードネットワークにおけるパスの
    重みを変動させることを特徴とする請求項14記載のデ
    ータベースシステム。
  16. 【請求項16】 前記分散型データベースの回線故障を
    監視する監視手段と、 前記監視手段により回線状態の
    変動が発見されると、該当する回線に対応する前記キー
    ワードネットワークのリンクの重みを変化させる手段
    と、 前記キーワードネットワークを再構築させる手段と、 を更に具備することを特徴とする請求項13記載のデー
    タベースシステム。
  17. 【請求項17】 複数のキーワードが画面上に表示さ
    れ、複数のキーワードの中から2つのキーワードを選択
    する手段と、 複数のリンク属性の中からの所定のリンク属性を選択す
    る手段と、 前記選択された2つのキーワードの間に、前記選択され
    たリンク属性でリンクを設定する手段と、 設定されたリンクを解除する手段と、 を具備し、 リンクの設定を画面上で行うことを特徴とするキーワー
    ドネットワークの構築装置。
  18. 【請求項18】 前記キーワードは、オブジェクト構造
    を有し、代表キーワードとメンバキーワードとを同じ位
    置で切換えて表示することを特徴とする請求項17記載
    のキーワードネットワークの構築装置。
  19. 【請求項19】 特定のキーワードを定め、この特定キ
    ーワードに対して複数のキーワードを選択して、一括的
    にリンクを設定することを特徴とする請求項17記載の
    キーワードネットワークの構築装置。
  20. 【請求項20】 所望のリンクの設定が行われた段階
    で、キーワードを指定すると、関連度の高い順に候補キ
    ーワードが表示され、また前記候補キーワードから所定
    のキーワードを選択すると、前記指定されたキーワー
    ド、前記候補キーワード、前記選択されたキーワード間
    の検索パスが表示されることを特徴とする請求項17記
    載のキーワードネットワークの構築装置。
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