JPH09244876A - カオスを用いた疑似乱数発生方法および装置 - Google Patents

カオスを用いた疑似乱数発生方法および装置

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JPH09244876A
JPH09244876A JP8047239A JP4723996A JPH09244876A JP H09244876 A JPH09244876 A JP H09244876A JP 8047239 A JP8047239 A JP 8047239A JP 4723996 A JP4723996 A JP 4723996A JP H09244876 A JPH09244876 A JP H09244876A
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JP
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binary
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genus
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JP8047239A
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Katsumi Honma
克己 本間
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次元カオス写像を用いて種数を設定し、複
数の疑似乱数発生装置に効率的に種数を割り振ること。 【解決手段】 初期値aを与え、一次元カオス写像fを
用いて手段N1によりNビットの2進列を生成する。次
に、手段N2により、この2進列からkビットずつを切
り出し、切り出したビット列を種数S1 〜SK として、
複数の疑似乱数発生装置R1 〜RK に振り分け、各疑似
乱数発生装置から疑似乱数を発生させる。カオスを用い
て種数を発生させているので、カオス写像の性質によ
り、充分ランダムな種数を設定することが期待でき、ま
た、初期値を僅かに変えるだけで、複数の疑似乱数発生
装置に与えられる種数を全く異なったものすることが期
待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一次元カオス写像を
用いた疑似乱数発生方法および装置に関し、特に本発明
は、複数の発生装置を用いて多数の疑似乱数を同時発生
させる際に使用するに好適な疑似乱数発生方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模なモンテカルロ・シミュレ
ーション等においては、複数の疑似乱数発生装置を用い
て大量の疑似乱数を発生させるケースが増えている。上
記した疑似乱数発生装置により疑似乱数を発生させる場
合には、疑似乱数の初期値となる種数を与える必要があ
る。このため、従来においては、図8に示すように、種
数S1 〜Sn を各疑似乱数発生装置R1 〜Rn 毎に定
め、各疑似乱数発生装置R1 〜Rn に設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の
疑似乱数発生装置R1 〜Rn を用いる場合、装置毎に種
数を設定していたが、疑似乱数発生装置R1 〜Rn の数
が多くなると、種数設定が煩雑となるといった問題があ
った。このため、各疑似乱数発生装置R1 〜Rnに効果
的に種数を割り振る方法が求められていた。本発明は上
記した従来技術の問題点を考慮してなされたものであっ
て、一次元カオス写像を用いて効果的に種数を設定する
ことができ、また、複数の疑似乱数発生装置に効率的に
種数を割り振ることができる疑似乱数発生方法および装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。同図において、N1はNビットの2進疑似乱
数を生成する第1の手段であり、第1の手段は、初期値
aに基づき一次元カオス写像fを用いて2進疑似乱数を
生成し、該2進疑似乱数からNビットを切り出す。N2
は上記Nビットの疑似2進乱数からkビットの2進疑似
乱数を切り分ける第2の手段であり、第2の手段は、切
り分けた上記kビットの2進疑似乱数を種数S1 〜SK
として、複数(k個)の疑似乱数発生装置R1 〜RK に
振り分ける。
【0005】本発明は上記図1に示すように次のように
して前記課題を解決する。 (1)一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数を発生さ
せ、この2進疑似乱数から所定数のビットを切り出し、
上記切り出された所定数のビットからなる疑似乱数を疑
似乱数発生装置に種数として与え、疑似乱数を発生させ
る。 (2)一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数を発生さ
せ、この2進疑似乱数から所定数のビットを切り出し、
上記切り出された所定数のビットを、擬似乱数発生装置
数に対応した数のビット列に切り分け、切り分けられた
ビット列からなる疑似乱数を複数の疑似乱数発生装置に
振り分けて、各疑似乱数発生装置から疑似乱数を発生さ
せる。
【0006】本発明の請求項1の発明においては、上記
(1)のようにカオスを用いて種数を発生させているの
で、カオス写像の性質により、充分ランダムな種数を設
定することが期待できる。本発明の請求項2,3の発明
においては、上記(2)のようにして複数の疑似乱数発
生装置に種数を設定しているので、効率的に複数の疑似
乱数発生装置に種数を設定することができる。また、上
記請求項1の発明と同様、カオス写像の性質により、充
分ランダムな種数を設定することができ、また、初期値
を僅かに変えるだけで、複数の疑似乱数発生装置に与え
られる種数を全く異なったものすることが期待できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施例における一
次元カオス写像の例を示す図であり、本実施例において
使用されるカオス写像としては、同図(a)に示す三角
形あるいは同図(b)に示すロジスティック曲線のよう
な上に凸な単峰曲線、もしくは、同図(c)に示す(0,
0)(0.5,1)および(0.5,0)(1,1)を通る直線から形成され
る写像等を使用することができる。以下、一次元カオス
写像として図2(a)に示した次の式で定義される
(0,1)上の写像fを用いた場合についての本実施例
を説明する。
【0008】
【数1】
【0009】図3は本実施例において、k個の種数を生
成する処理を示すフローチャートであり、同図により本
実施例を説明する。なお、本実施例では、kビットのM
系列法による疑似乱数発生装置が前記図1に示したよう
にK個あるものとして説明する。 <ステップS1:初期値設定>図3に示すように、まず
カオス写像fに与える初期値aを設定する。
【0010】<ステップS2:初期反復>適当な初期値
aに対して写像fを充分大きな回数(n回)作用させ、
その値をbとする。すなわち、b=fn (a)(nは充
分大)とする。図4は図2(a)の写像fを作用させる
様子を示す図である。同図に示すように、適当な種数
(初期値)aについてf(a)を求め、求めたf(a)
からx1=f{f(a)}を求める。次に、f(x1)
を求め、求めたf(x1)からx2=f{f(x1)}
を求める。以下、図4に示すような操作を繰り返すこと
により、x1,x2,x3,…を求めることができる。
そして、上記したように上記操作をn回繰り返しb=f
n (a)を求める。
【0011】<ステップS3:2進列生成>上記のよう
にして求めたbが0.5未満なら0を、bが0.5以上
なら1をビットに書き込む。例えば、図5に示すよう
に、求めたbが0.5未満なら0をビットに書き込み、
また、0,5以上の場合には、1をビットに書き込む。
上記操作を繰り返すことにより、図6に示す2進列を得
ることができる。
【0012】<ステップS4:kビットごと切りわけ>
上記ステップS3において得られたNビットの2進列か
ら、適当にkビットの2進列をK個切り出し、それらを
各疑似乱数発生装置の種数とする。すなわち、図7に示
すように図6に示した2進列を、例えば、k=4ビット
毎に切りわけ、kビットの2進系列を得る。なお、上記
kビット2進列はカオス写像の性質より2進疑似乱数と
なる。
【0013】<ステップS5:kビット種数出力>上記
のようにして得られたkビットの2進疑似乱数を前記図
1に示した疑似乱数発生装置R1 〜RK に種数S1 〜S
K として出力する。疑似乱数発生装置R1 〜RK は上記
種数に基づき疑似乱数を発生し、この疑似乱数により例
えば大規模なモンテカルロ・シミュレーション等を行
う。なお、上記実施例では、カオス写像により生成され
た2進疑似乱数を複数の疑似乱数発生装置の種数として
いるが、疑似乱数発生装置は1台でもよい。また、上記
実施例では、前記図2(a)に示したカオス写像により
2進疑似乱数を発生させているが、前記図2(b)
(c)に示したカオス写像を用いてもよく、要は、一次
元カオス写像であれば、どのようなものでもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数を発生さ
せ、これを疑似乱数発生装置の種数としているので、カ
オス写像の性質により、充分ランダムな種数を設定する
ことが期待できる。また、上記2進疑似乱数を切りわ
け、複数の疑似乱数発生装置に種数を設定しているの
で、効率的に複数の疑似乱数発生装置に種数を設定する
ことができる。また、カオス写像の性質により、初期値
を僅かに変えるだけで、複数の疑似乱数発生装置に与え
られる種数を全く異なったものすることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明のおいて使用されるカオス写像のグラフ
の例を示す図である。
【図3】本発明の実施例の処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】図2(a)に示す写像を用いた反復操作を示す
図である。
【図5】図4により得られた値の2進化操作を説明する
図である。
【図6】図5の2進化操作により得られた2進疑似乱数
を示す図である。
【図7】図6の2進疑似乱数のkビットごとの切り分け
を説明する図である。
【図8】従来例を示す図である。
【符号の説明】
R1 〜RK 疑似乱数発生装置 S1 〜SK 種数 N1 2進疑似乱数を生成する第1の手段 N2 kビットの2進疑似乱数を切り分ける第2
の手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数
    を発生させ、 上記2進疑似乱数から所定数のビットを切り出し、 上記切り出された所定数のビットからなる疑似乱数を疑
    似乱数発生装置に種数として与え、疑似乱数を発生させ
    ることを特徴とするカオスを用いた疑似乱数発生方法。
  2. 【請求項2】 一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数
    を発生させ、 上記2進疑似乱数から所定数のビットを切り出し、 上記切り出された所定数のビットを、擬似乱数発生装置
    の数に対応した数のビット列に切り分け、 上記切り分けられたビット列からなる疑似乱数を複数の
    疑似乱数発生装置に振り分けて、各疑似乱数発生装置か
    ら疑似乱数を発生させることを特徴とするカオスを用い
    た疑似乱数発生方法。
  3. 【請求項3】 一次元カオス写像を用いて2進疑似乱数
    を発生させ、該2進疑似乱数から所定数のビットを切り
    出す第1の手段と、 上記所定数のビットを擬似乱数発生装置数に対応した数
    のビット列に切り分ける第2の手段と、 上記第2の手段により切り分けられた各ビット列が種数
    として与えられ、該種数に基づき疑似乱数を発生させる
    複数の疑似乱数発生装置とを備えたことを特徴とする疑
    似乱数発生装置。
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