JPH09243678A - 同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法 - Google Patents

同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法

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JPH09243678A
JPH09243678A JP8071496A JP8071496A JPH09243678A JP H09243678 A JPH09243678 A JP H09243678A JP 8071496 A JP8071496 A JP 8071496A JP 8071496 A JP8071496 A JP 8071496A JP H09243678 A JPH09243678 A JP H09243678A
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JP
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frequency
measuring
dielectric resonator
frequency signal
transmission line
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JP8071496A
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Satoshi Kazama
智 風間
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸型誘電体共振器の共振周波数を容易且つ
正確に測定する方法を提供する。 【解決手段】 周波数信号発生器40から伝送路として
の棒状導体34の一端に周波数信号を供給する。伝送路
の周波数信号によって誘電体共振器1を励振する。誘電
体共振器1はアンテナとして機能して電磁波を放射す
る。棒状導体34の他端に接続されたインピーダンス4
4に伝送された電力のレベルを測定する。周波数信号の
周波数を徐々に変えて出力側に伝送路された周波数信号
の電力レベルを測定し、電力レベルの最も低い領域に基
づいて共振周波数を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信機器等に用い
られる同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図1に示す同軸型誘電体共振器1は、例
えばチタン酸バリウム系セラミックから成る円筒状誘電
体2と、この誘電体2の一方の端面3から他方の端面4
に至る貫通孔5の中に設けられた内導体6と、誘電体2
の外周面7に設けられた外導体8と、内導体6と外導体
8とを接続するように誘電体2の他方の端面4に設けら
れた短絡導体9と、誘電体2の一方の端面3及び外周面
7の一部に設けられ且つ内導体6に接続された端子導体
10とから成る。なお、外導体8と端子導体10は誘電
体2の外周面7の分離領域11によって電気的に分離さ
れている。また、内導体6、外導体8、短絡導体9及び
端子導体10は、導電性ペースト(銀ペースト)を誘電
体2の全表面に塗布して焼成して導体層を作り、外周面
7上の導体層の一部をリング状に削除して分離領域11
を設けることによって形成されている。
【0003】図1の誘電体共振器1の従来の共振周波数
測定用治具は、図2に示すように絶縁性回路基板12と
共振器載置台13との組み合せから成る。回路基板12
の表面には帯状のグランド導体層14と、共振器接触用
導体層15と、入力及び出力ストリップライン導体層1
6、17が設けられている。入力及び出力ストリップラ
イン導体層16、17は共振器接触用導体層15に対し
てギャップを有するように形成されている。共振器載置
台13は銅製であって、ネジ(図示せず)で回路基板1
2に固着され且つグランド導体層14に電気的に接続さ
れている。また、共振器載置第13には共振器1を載せ
るためのV字状溝18が設けられている。
【0004】図2の治具を使用して誘電体共振器1の共
振周波数を測定する時には、誘電体共振器1を載置台1
3の溝18の上に載せ、端子導体10を回路基板12の
共振器接触用導体層15に接続させ、入力側及び出力側
ストリップライン導体層16、17に図3に示すように
信号入力回路19及び信号出力回路20を接続する。な
お、図3は測定装置を等価的に示すものであり、コンデ
ンサC1 、C2 は入力及び出力側ストリップライン導体
層16、17と共振器接触用導体層15との間のギャッ
プによって得られる静電容量を示す。また、信号入力回
路19は図4に示すように可変周波数源21と例えば5
0Ωのインピーダンス22とから成り、信号出力回路2
0は例えば50Ωのインピーダンス23とこの両端の電
圧を測定する測定器24とから成る。可変周波数源21
から周波数fを徐々に高めながら周波数信号を入力側ス
トリップライン導体層16に供給し、出力回路20にお
いてインピーダンス23の電流の変化を測定器24で測
定し、これに基づいて通過電力即ち信号出力回路20に
入力した電力のレベルを求めると、図5の周波数特性が
得られる。図5では周波数f0 で通過電力が最大になっ
ている。そこで、周波数f0 の通過電力から3dB下った
レベルに交差する2つの点の周波数f1 、f2 を求め、
この中間の周波数を共振周波数とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2及び図
3の従来の測定方法では、回路基板12に導体層15、
16、17を設けてコンデンサC1 、C2 を得るので、
コンデンサC1 、C2 の容量値を精度良く得ることがで
きるように構成することがむずかしい。また誘電体共振
器1と共振器接触用導体層15との間に図4に示すよう
に等価的にインダクタンスL1 と抵抗R1 があると考え
られ、また誘電体共振器1の外導体8とグランドとの間
にも等価的にインダクタンスL2 と抵抗R2 があると考
えられる。更に共振器接触用導体層15とグランドとの
間に等価的に寄生容量に基づくコンデンサC3 があると
考えられる。誘電体共振器1は共振周波数の近傍におい
てLCの並列回路と等価であり、これにコンデンサC2
、C3 が並列に接続されているので、共振周波数が変
化し誘電体共振器1のみの共振周波数を求めることが困
難である。また、コンデンサC1 〜C3 、インダクタン
スL1 、L2 、及び抵抗R1 、R2 の値は経時、接触状
態等によってバラツクため、図5に示す周波数特性にも
バラツキが生じ、共振周波数の精度の高い測定値を得る
ことができなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、測定作業が容易
であるにもかかわらず比較的精度の高い測定結果を得る
ことができる同軸型誘電体共振器の共振周波数測定方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔を
有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、前
記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸型
誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、出
力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周波
数信号発生器に接続された周波数信号の伝送路と前記伝
送路を介して伝送された周波数信号の電力を測定するた
めに前記伝送路に接続された測定手段とを用意し、前記
伝送路の周波数信号によって励振されるように前記誘電
体共振器を配置し且つ前記周波数信号発生器から種々の
周波数値の周波数信号を発生させ、前記伝送路を通過し
た後の前記種々の周波数信号の電力レベルを前記測定手
段で測定し、前記電力レベルが低下した周波数領域に基
づいて前記誘電体共振器の共振周波数を決定することを
特徴とする共振周波数の測定方法に係わるものである。
なお、請求項2に示すように棒状導体によって伝送路を
構成し、ここに誘電体共振器の外導体を接続することが
望ましい。また、請求項3に示すように棒状導体の伝送
路に対して誘電体層を介して誘電体共振器を結合するこ
とができる。また、請求項4に示すように伝送路の他端
を開放端とし、誘電体共振器の共振状態の変化に基づい
て生じる反射成分の変化を検出することによって共振状
態を知り、共振周波数を決定することができる。また、
請求項5に示すように誘電体共振器を共振させ、ここか
ら放射された電磁波のレベルを検出することに基づいて
共振周波数を求めることができる。また、請求項6に示
すように誘電体共振器を受信アンテナとして使用し、送
信アンテナから放射された電磁波で誘電体共振器を励振
し、誘電体共振器の出力レベルに基づいて共振周波数を
検出することができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、誘電
体共振器をアンテナとして動作させて共振周波数を測定
するので、誘電体共振器と測定回路との電気的接続関係
が共振周波数の値に実質的に影響しなくなり、共振周波
数の測定値のバラツキが少なくなり、高精度の測定結果
を得ることができる。
【0009】
【第1の実施例】次に、図6〜図10を参照して本発明
の第1の実施例に係わる同軸型誘電体共振器の共振周波
数測定方法及び装置を説明する。図6〜図8は図1に示
したものと同一の同軸型誘電体共振器1の共振周波数を
測定するための装置を示す。この測定装置は、導電性基
板31と、導体棒34と、金属製のU字状共振器支持体
35と、第1及び第2のコネクタ36、37と、測定回
路装置38とから成る。一対のコネクタ36、37は導
電性支持板32、33を備えており、基板31上に一定
の間隔を有して配置され且つ固定されている。直線状に
延びた導体棒34は第1及び第2のコネクタ36、37
の中心導体に電気的、機械的に接続されている。測定回
路装置38は第1及び第2のコネクタ36、37にケ−
ブルで接続されている。なお、図7で鎖線で示すように
導体棒34、誘電体共振器1、及びこの支持体35を囲
む金属製のシールド体39が設けられている。このシー
ルド体39はグランドに接続されており、電磁及び静電
シールドとして機能する。勿論シ−ルド体39を省いた
構成にすることもできる。
【0010】測定回路装置38はネットワークアナライ
ザであって、図6に示すように可変周波数源40と、入
力側インピーダンス41と、第1の端子(ポート)42
と、第2の端子(ポート)43と、出力側インピーダン
ス44と、電圧計として機能する測定器45とを有す
る。可変周波数源40は周波数信号掃引回路であって周
波数信号の周波数を低い値から高い値に向って又はこの
逆に徐々に変化させることができるように形成され、こ
の一端はインピーダンス41と第1の端子42を介して
入力側コネクタ36に接続され、この他端はグランドに
接続されている。出力側のインピーダンス44の一端は
第2の端子43を介して出力側コネクタ37に接続さ
れ、この他端はグランドに接続されている。測定器45
はインピーダンス44の両端子間に接続されている。出
力側インピーダンス44は例えば50Ωであって既知で
あるので、この両端の電圧を測定すると出力側インピー
タンス44における電力レベルを知ることができる。即
ちインピ−ダンス44の値をZ、インピ−ダンス44の
両端の電圧をEとすれば、E2 /Zで電力レベルを知る
ことができる。測定器45はE2 /Zを求める手段、測
定結果に基づく周波数特性を表示する手段、測定結果を
記録する手段を内蔵している。
【0011】誘電体共振器1の共振周波数を測定する時
には、図7及び図8に示すように共振器支持体35の上
に誘電体共振器1を載せ、外導体8を共振器支持体35
に接触させる。次に、可変周波数源40から周波数信号
を発生させ、この周波数信号の値を徐々に変化させる。
これと同時に周波数信号の各周波数値における伝送路の
出力側の電力レベルを測定器45に基づいて求める。可
変周波数源40から入力側コネクタ36に供給する周波
数信号の電力レベルは一定であって既知であるので、測
定器45に基づいて出力側の電力レベルを知ることによ
り、棒状導体34から成る伝送路の通過特性を検出する
ことができる。誘電体共振器1は伝送路としての棒状導
体34に対してU字状支持体35を介して結合されてい
るので、周波数信号によって励振され、外導体8と端子
導体10との間の分離領域11の電界は誘電体共振周波
数と周波数信号の周波数とが一致した時に最大になる。
外導体8と端子導体10との間に電界が生じるというこ
とは、誘電体共振器1から電磁波が放射されていること
を意味し、伝送路としての棒状導体34の入力端に供給
された周波数信号の電力の一部が誘電体共振器1で消費
されたことを意味する。この結果、周波数信号の周波数
値と出力側の測定器45に基づいて決定された電力レベ
ル即ち通過電力との関係を求めると、図10の特性図が
得られる。そこで、通過電力のレベルが最低になる点を
誘電体共振器1の共振周波数f0 とする。なお、誘電体
共振器1の共振周波数以外の周波数信号が棒状導体34
に供給されている場合には、誘電体共振器1からの電磁
波の放射が低レベル又はゼロであるので、通過電力のレ
ベルは高い。
【0012】図9は図6〜図8の測定装置の等価回路を
示す。この図9から明らかなように、誘電体共振器1は
入力インピーダンス41、出力インピーダンス44及び
棒状導体34に対する結合のバラツキの影響を受けない
で共振する。この結果、共振周波数の測定値のバラツキ
が小さくなり、高精度の測定が可能になる。また、誘電
体共振器1が一対の支持板32、33で支持された棒状
導体34に対して沿って配置され、誘電体共振器1は空
気中に浮いたような状態にあるので、電磁波の放射が良
好に達成される。また、シールド体39が設けられてい
るので、外部の影響を受け難い。従って、これ等によっ
ても測定精度が向上する。また、誘電体共振器1をU字
状支持体35の上に載せるのみの簡単な作業によって共
振周波数を測定できるので、この測定作業が容易にな
る。
【0013】
【第2の実施例】次に、図11及び図12を参照して第
2の実施例に係わる共振周波数の測定方法を説明する。
但し、図11及び図12において図6〜図9と実質的に
同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0014】図11の測定装置は、図6〜図8の測定装
置に誘電体層46を付加した他は図6〜図8と同一に構
成したものである。誘電体層46は金属製のU字状支持
体35の上に配置されている。従って、誘電体共振器1
の外導体8と支持体35との間に誘電体層46に基づく
コンデンサC46が図12に示すように等価的に接続され
る。このように誘電体層46を設けても誘電体共振器1
は第1の実施例と同様に周波数信号で励振され、共振周
波数において共振し、電磁波を放射する。従って、第2
の実施例においても第1の実施例と同一の方法で誘電体
共振器1の共振周波数を測定する。これにより、第2の
実施例によっても第1の実施例と同一の作用効果を得る
ことができる。なお、誘電体層46は空気層でもよい。
【0015】
【第3の実施例】次に、図13及び図14を参照して第
3の実施例の誘電体共振器の共振周波数測定装置及び測
定方法を説明する。但し、図13及び図14において図
6〜図8と実質的に同一の部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0016】図13及び図14の測定装置は周波数信号
の通過量を測定する代りに反射量を測定する点を除いて
図6〜図8と同一に構成されている。従って、棒状導体
34は一方の支持板32によって片持ち支持され、この
一端は一方のコネクタ36に接続され、この他端は開放
端となっている。測定回路装置38aにおいて、反射波
を検出するために可変周波数信号源40と端子12との
間に周知の方向性結合器50が配置され、この分岐出力
ライン43aにインピーダンス44及び測定器45が接
続されている。方向性結合器50は周波数信号源40の
周波数信号を端子42に向って送信するが、ライン43
aには伝送せず、また端子42に入力した反射波を分岐
ライン43aの方向には伝送するがインピーダンス41
の方向には伝送しないように構成されている。
【0017】図13及び図14の測定装置においても、
U字状支持体35の上に誘電体共振器1を載せ、周波数
信号発生器40から周波数を徐々に変えながら周波数信
号を発生させる。伝送路としての棒状導体34は誘電体
共振器1が共振していない時には周波数信号を実質的に
全反射する。誘電体共振器1が共振すると、これが送信
アンテナとして動作し、周波数信号を消費し、反射波の
電力レベルが低下する。なお、反射波は方向性結合器5
0を介してインピーダンス44に流れる。従って、周波
数信号発生器40において周波数信号の周波数を段階的
に掃引し、各周波数における反射波の電力レベルを測定
すると、図10と同様な特性線が得られ、反射電力が低
下した領域に基づいて共振周波数を決定することができ
る。この第3の実施例においても誘電体共振器1をアン
テナとして使用する点は第1の実施例と同一であるの
で、第1の実施例と同一の作用効果を得ることができ
る。
【0018】
【第4の実施例】次に、図15を参照して第4の実施例
の誘電体共振器1の共振周波数の測定装置及び方法を説
明する。但し、図15において図6〜図8及び図13と
実質的に同一部分には同一の符号を付してその説明を省
略する。図15の第4の実施例は、図13の第3の実施
例における反射波の測定の代りに誘電体共振器1から放
射された電磁波を測定するように変形した他は第1及び
第2の実施例と同一である。電磁波を測定するために誘
電体共振器1に近接させて受信アンテナ60が設けら
れ、これが測定回路装置38bの端子61を介してスペ
クトラムアナライザ62に接続されている。スペクトラ
ムアナライザ62は可変周波数信号源40から出力され
る周波数信号の周波数と同一の周波数成分を抽出する回
路であり、可変周波数信号源40に連動する。スペクト
ラムアナライザ62に接続された測定手段としてのレベ
ル検出器63はスペクトラムアナライザ62で抽出した
周波数成分の出力の電力レベルを検出する。この第4の
実施例では誘電体共振器1が共振した時に電磁波を最も
強く放射するので、検出した電力レベルは共振時に最も
高くなる。従って、共振周波数はレベル検出器63によ
って電力レベルが高くなった領域に基づいて決定する。
第4の実施例においても誘電体共振器1をアンテナとし
て動作させているので、第1〜第3の実施例と同一の作
用効果を得ることができる。
【0019】
【第5の実施例】次に、図16を参照して第5の実施例
を説明する。但し、図16において図6〜図8、図1
3、図15と実質的に同一の部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。図16の実施例の測定装置は図
15のアンテナ60を測定回路38bの端子42に接続
し、コネクタ36を端子61に接続した他は図15と同
一に構成されている。従って、誘電体共振器1が受信ア
ンテナとして機能している。送信アンテナ60からは可
変周波数信号発生器40の周波数信号が一定の電力レベ
ルで放射される。アンテナ60に近接配置された誘電体
共振器1はアンテナ60から放射された電磁波に励振さ
れ、これが共振した時に出力電力レベルが最も高くな
る。図16において受信出力の検出は図15の実施例と
同一であるので、誘電体共振器1の共振周波数を図15
と同一の方法で決定することができる。この図16の第
5の実施例も誘電体共振器1をアンテナとして使用する
ことは第1〜第4の実施例と同一であるので、これ等と
同一の作用効果を得ることができる。
【0020】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 伝送路としての棒状導体34に対して誘電体共
振器1を結合するために図17に示すようにコップ状の
支持体35aを導体34に固着し、この支持体35aに
誘電体共振器1の他端4側を収容してもよい。 (2) 図18に示すように一方の端面3の近くの外周
面を削り、外周面7に端子導体10を設けない形状とす
ることができる。 (3) 図19に示すように誘電体2の一方の端面3に
端子導体を設けない構造とすることができる。この場合
には電磁波の放射又は受信が悪くなるので棒状の端子ピ
ン10aの一端を貫通孔5に挿入して内導体6に接続
し、他端を誘電体2から突出させ、アンテナ作用を強め
ることが望ましい。 (4) 短絡導体9を省いた構造の1/2 波長型誘電体共
振器にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体共振器を示す断面図である。
【図2】従来の誘電体共振器の共振周波数測定装置の一
部を示す分解斜視図である。
【図3】従来の共振周波数測定装置を示す回路図であ
る。
【図4】従来の共振周波数測定装置を示す等価回路図で
ある。
【図5】従来の共振周波数測定方法による共振周波数の
決定方法を説明するための特性図である。
【図6】本発明の第1の実施例の誘電体共振器の共振周
波数測定装置を示す斜視図である。
【図7】図6の測定装置の平面図である。
【図8】図6の測定装置の正面図である。
【図9】図7の状態の等価回路図である。
【図10】第1の実施例による周波数と通過電力の関係
を示す特性図である。
【図11】第2の実施例の誘電体共振器の共振周波数の
測定装置を示す図である。
【図12】図11の等価回路図である。
【図13】第3の実施例の誘電体共振器の共振周波数の
測定装置を示す正面図である。
【図14】図13の測定装置の平面図である。
【図15】第4の実施例の誘電体共振器の共振周波数の
測定装置を示す正面図である。
【図16】第5の実施例の誘電体共振器の共振周波数の
測定装置を示す正面図である。
【図17】変形例の測定装置の一部を示す斜視図であ
る。
【図18】変形例の誘電体共振器を示す断面図である。
【図19】変形例の誘電体共振器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体共振器 34 棒状導体 40 可変周波数信号発生器 45 測定器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
    を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
    前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
    型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
    波数信号発生器に接続された周波数信号の伝送路と前記
    伝送路を介して伝送された周波数信号の電力を測定する
    ために前記伝送路に接続された測定手段とを用意し、 前記伝送路の周波数信号によって励振されるように前記
    誘電体共振器を配置し且つ前記周波数信号発生器から種
    々の周波数値の周波数信号を発生させ、前記伝送路を通
    過した後の前記種々の周波数信号の電力レベルを前記測
    定手段で測定し、前記電力レベルが低下した周波数領域
    に基づいて前記誘電体共振器の共振周波数を決定するこ
    とを特徴とする共振周波数の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記伝送路は棒状導体であり、前記誘電
    体共振器の前記外導体を前記棒状導体に電気的に接続す
    ることを特徴とする請求項1記載の共振周波数の測定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記伝送路は棒状導体であり、前記誘電
    体共振器の前記外導体を誘電体層を介して前記棒状導体
    に結合することを特徴とする請求項1記載の共振周波数
    の測定方法。
  4. 【請求項4】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
    を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
    前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
    型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
    波数信号発生器に接続された周波数信号の伝送路と前記
    伝送路に生じる前記周波数信号の反射成分の電力を測定
    するように前記伝送路に接続された測定手段とを用意
    し、 前記伝送路の一端を前記周波数信号発生器に接続し且つ
    前記伝送路の他端を開放端とし且つ前記伝送路の周波数
    信号によって励振されるように前記誘電体共振器を配置
    し且つ前記周波数信号発生器から種々の周波数値の周波
    数信号を発生させ、前記伝送路における前記種々の周波
    数信号の反射成分の電力レベルを前記測定手段で測定
    し、前記電力レベルが低下した周波数領域に基づいて前
    記誘電体共振器の共振周波数を決定することを特徴とす
    る同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法。
  5. 【請求項5】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
    を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
    前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
    型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
    波数信号発生器に接続された周波数信号の伝送路と受信
    アンテナと前記受信アンテナに接続された周波数信号の
    電力レベルを測定するための測定手段とを用意し、 前記伝送路の周波数信号によって励振されるように前記
    誘電体共振器を配置し且つ前記周波数信号発生器から種
    々の周波数値の周波数信号を発生させることによって前
    記誘電体共振器から電磁波を放射させ、前記受信アンテ
    ナによって前記種々の周波数信号に基づく電磁波を検出
    し、前記電磁波の検出信号の電力レベルを前記測定手段
    で測定し、前記電力レベルが高くなる周波数領域に基づ
    いて前記誘電体共振器の共振周波数を決定することを特
    徴とする同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法。
  6. 【請求項6】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
    を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
    前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
    型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
    波数信号発生器に接続された送信アンテナと周波数信号
    の電力レベルを測定するための測定手段とを用意し、 前記送信アンテナから放射された電磁波を受信すること
    ができる位置に前記誘電体共振器を配置し、前記誘電体
    共振器によって前記種々の周波数信号に対応した電磁波
    を受信し、前記種々の周波数信号に対応した受信信号の
    電力レベルを前記測定手段でそれぞれ測定し、前記電力
    レベルが高くなった周波数領域に基づいて前記誘電体共
    振器の共振周波数を決定することを特徴とする共振周波
    数の測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007057462A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Toko Inc 誘電体基板の比誘電率測定治具
CN104614595A (zh) * 2015-02-12 2015-05-13 哈尔滨工业大学 谐振线圈固有频率和品质因数的非接触式测量方法

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