JPH09242582A - 燃料供給系の空気抜き機構 - Google Patents
燃料供給系の空気抜き機構Info
- Publication number
- JPH09242582A JPH09242582A JP4702996A JP4702996A JPH09242582A JP H09242582 A JPH09242582 A JP H09242582A JP 4702996 A JP4702996 A JP 4702996A JP 4702996 A JP4702996 A JP 4702996A JP H09242582 A JPH09242582 A JP H09242582A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- fuel injection
- injection valve
- time
- delivery pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】点検整備等で燃料を燃料供給系から一旦抜いた
後に始動する場合に、デリバリパイプ内に空気が残留す
ることがある。 【解決手段】多気筒の内燃機関の燃料供給系が、デリバ
リパイプと、デリバリパイプを介して供給される燃料を
各気筒の燃焼室方向に噴射する気筒数と同数の燃料噴射
弁とを備えてなり、それぞれの燃料噴射弁の開成時間を
制御する電子制御装置を燃料噴射弁に電気的に接続し、
少なくとも1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に
接続された際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる
外部制御端子を設ける。
後に始動する場合に、デリバリパイプ内に空気が残留す
ることがある。 【解決手段】多気筒の内燃機関の燃料供給系が、デリバ
リパイプと、デリバリパイプを介して供給される燃料を
各気筒の燃焼室方向に噴射する気筒数と同数の燃料噴射
弁とを備えてなり、それぞれの燃料噴射弁の開成時間を
制御する電子制御装置を燃料噴射弁に電気的に接続し、
少なくとも1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に
接続された際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる
外部制御端子を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
の内燃機関、特に燃料を燃料噴射弁により供給する内燃
機関の燃料供給系に貯留した空気をその燃料供給系外に
排出する燃料供給系の空気抜き機構に関する。
の内燃機関、特に燃料を燃料噴射弁により供給する内燃
機関の燃料供給系に貯留した空気をその燃料供給系外に
排出する燃料供給系の空気抜き機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射弁を備え、電子制御装置
によりその燃料噴射弁の開成時間を制御して運転を制御
する内燃機関においては、例えば実開平1−14806
2号公報に示されるように、燃料噴射弁に燃料を供給す
るための燃料供給系にデリバリパイプを装備しているも
のが一般的である。すなわち、燃料タンク内の燃料は、
燃料ポンプにより吸い上げられ、燃料配管を介してデリ
バリパイプに圧送され、デリバリパイプ内に一旦蓄えら
れた燃料が燃料噴射弁から燃焼室方向に噴射されるもの
である。デリバリパイプ内の燃料は、プレッシャレギュ
レータにより一定圧に保持され、余分な燃料はリターン
配管を介して燃料タンクに戻されるようになっている。
によりその燃料噴射弁の開成時間を制御して運転を制御
する内燃機関においては、例えば実開平1−14806
2号公報に示されるように、燃料噴射弁に燃料を供給す
るための燃料供給系にデリバリパイプを装備しているも
のが一般的である。すなわち、燃料タンク内の燃料は、
燃料ポンプにより吸い上げられ、燃料配管を介してデリ
バリパイプに圧送され、デリバリパイプ内に一旦蓄えら
れた燃料が燃料噴射弁から燃焼室方向に噴射されるもの
である。デリバリパイプ内の燃料は、プレッシャレギュ
レータにより一定圧に保持され、余分な燃料はリターン
配管を介して燃料タンクに戻されるようになっている。
【0003】ところで、構成を簡略にするために、リタ
ーン配管を廃止したものが例えば特開平6−93903
号公報等により知られている。すなわち、リターン配管
は、その構成上、比較的長い経路になるものであり、ま
た材質の面からもコストが上昇するので、これを廃止す
ることは製造上の高いメリットを伴うものである。
ーン配管を廃止したものが例えば特開平6−93903
号公報等により知られている。すなわち、リターン配管
は、その構成上、比較的長い経路になるものであり、ま
た材質の面からもコストが上昇するので、これを廃止す
ることは製造上の高いメリットを伴うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した、リターン配
管を廃止した燃料供給系では、製造ラインでの車両への
組み付け後、及び燃料噴射弁等の燃料供給系の部品の組
替え後に、配管中に空気が残留することがある。このよ
うに、燃料供給系、特にはデリバリパイプに空気が多量
に残留した状態から始動する場合、リターン配管がない
ために、空気が燃料供給系から完全に抜けきれるまでは
始動しにくく、始動性を低下させることになった。つま
り、通常の始動状態では、燃料噴射弁の開成している時
間は非常に短いため、燃料供給系に残留した空気は微量
づつしか排出されず、その結果空気が抜けきれるまでに
長時間が必要となり、その間始動しないことになるもの
である。
管を廃止した燃料供給系では、製造ラインでの車両への
組み付け後、及び燃料噴射弁等の燃料供給系の部品の組
替え後に、配管中に空気が残留することがある。このよ
うに、燃料供給系、特にはデリバリパイプに空気が多量
に残留した状態から始動する場合、リターン配管がない
ために、空気が燃料供給系から完全に抜けきれるまでは
始動しにくく、始動性を低下させることになった。つま
り、通常の始動状態では、燃料噴射弁の開成している時
間は非常に短いため、燃料供給系に残留した空気は微量
づつしか排出されず、その結果空気が抜けきれるまでに
長時間が必要となり、その間始動しないことになるもの
である。
【0005】このような事情に鑑みて、製造ラインでバ
ッテリを接続した場合や燃料噴射弁の制御のための電子
制御装置を接続した際に1回だけ始動時の燃料噴射時間
すなわち燃料噴射弁の開成している時間を、通常の始動
の場合より長くする制御が検討されている。すなわち、
図4に示すように、バッテリ又は電子制御装置の接続が
初めてであることを示す初期フラグがセットされている
か否かを判定し、初期フラグがセットされている場合に
始動であるか否かを判定し、始動であれば燃料噴射時間
を通常より長く設定するものである。この場合、始動が
完了した時点で燃料噴射時間は通常の時間に設定し直す
ものであるが、デリバリパイプ内の空気の量によって
は、このような制御により燃料が増量されることにな
り、空燃比がリッチになりすぎて失火する場合がある。
ッテリを接続した場合や燃料噴射弁の制御のための電子
制御装置を接続した際に1回だけ始動時の燃料噴射時間
すなわち燃料噴射弁の開成している時間を、通常の始動
の場合より長くする制御が検討されている。すなわち、
図4に示すように、バッテリ又は電子制御装置の接続が
初めてであることを示す初期フラグがセットされている
か否かを判定し、初期フラグがセットされている場合に
始動であるか否かを判定し、始動であれば燃料噴射時間
を通常より長く設定するものである。この場合、始動が
完了した時点で燃料噴射時間は通常の時間に設定し直す
ものであるが、デリバリパイプ内の空気の量によって
は、このような制御により燃料が増量されることにな
り、空燃比がリッチになりすぎて失火する場合がある。
【0006】また、部品の組替え等の後、初期の空気抜
けが悪いと、エンジンが始動した後もデリバリパイプの
上部に空気が残っている可能性が大きい。このような状
態では車両が旋回した場合や傾斜した場合に、噴射され
る燃料内に空気が混入し、ある特定の気筒で空燃比がリ
ーンとなり、失火する場合もあった。本発明は、このよ
うな不具合を解消することを目的としている。
けが悪いと、エンジンが始動した後もデリバリパイプの
上部に空気が残っている可能性が大きい。このような状
態では車両が旋回した場合や傾斜した場合に、噴射され
る燃料内に空気が混入し、ある特定の気筒で空燃比がリ
ーンとなり、失火する場合もあった。本発明は、このよ
うな不具合を解消することを目的としている。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る燃料供給系の空気抜き機構
は、多気筒の内燃機関の燃料供給系が、デリバリパイプ
と、デリバリパイプを介して供給される燃料を各気筒の
燃焼室方向に噴射する気筒数と同数の燃料噴射弁とを備
えてなり、それぞれの燃料噴射弁の開成時間を制御する
電子制御装置を燃料噴射弁に電気的に接続し、少なくと
も1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に接続され
た際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外部制御
端子を設けてなることを特徴とする。
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る燃料供給系の空気抜き機構
は、多気筒の内燃機関の燃料供給系が、デリバリパイプ
と、デリバリパイプを介して供給される燃料を各気筒の
燃焼室方向に噴射する気筒数と同数の燃料噴射弁とを備
えてなり、それぞれの燃料噴射弁の開成時間を制御する
電子制御装置を燃料噴射弁に電気的に接続し、少なくと
も1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に接続され
た際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外部制御
端子を設けてなることを特徴とする。
【0008】このような構成のものであれば、少なくと
も1個の燃料噴射弁のみが、始動時に外部制御端子を電
気的に接続することにより強制的に開弁されることにな
る。このため、始動により燃料がデリバリパイプに供給
されると、デリバリパイプ内に残留する空気がその強制
的に開弁された燃料噴射弁を介して燃焼室方向に排出さ
れる。したがって、デリバリパイプ内には燃料が充満
し、始動後の燃料噴射において燃料内に空気が混入する
ことが解消され、空燃比がリーンになるといった不具合
が改善される。
も1個の燃料噴射弁のみが、始動時に外部制御端子を電
気的に接続することにより強制的に開弁されることにな
る。このため、始動により燃料がデリバリパイプに供給
されると、デリバリパイプ内に残留する空気がその強制
的に開弁された燃料噴射弁を介して燃焼室方向に排出さ
れる。したがって、デリバリパイプ内には燃料が充満
し、始動後の燃料噴射において燃料内に空気が混入する
ことが解消され、空燃比がリーンになるといった不具合
が改善される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、一方の端部が閉塞した
デリバリパイプに気筒数と同数の燃料噴射弁が取り付け
られてなる多気筒の内燃機関の燃料供給系において、少
なくとも1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に接
続された際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外
部制御端子を電子制御装置の外部に設けて、デリバリパ
イプ内の残留空気の排出を促進するものである。
デリバリパイプに気筒数と同数の燃料噴射弁が取り付け
られてなる多気筒の内燃機関の燃料供給系において、少
なくとも1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に接
続された際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外
部制御端子を電子制御装置の外部に設けて、デリバリパ
イプ内の残留空気の排出を促進するものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に、自動車用の4気筒のエンジン100
の1気筒分の概略的な構成を示す。図1において、この
エンジン100の吸気系1には図示しないアクセルペダ
ルに押動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、
その下流にはサージタンク3が設けられている。サージ
タンク3に連通する吸気系1の吸気マニホルド4の一方
の端部近傍には、さらに燃料を燃焼室30方向に噴射す
る燃料噴射弁たるインジェクタ5が設けてあり、このイ
ンジェクタ5を電子制御装置6により制御するようにし
ている。燃料供給系50を構成するこのインジェクタ5
は、各気筒に対応して取り付けてあり、図2に示す燃料
タンク52から燃料ポンプ53やプレッシャレギュレー
タ54等の燃料供給系部品を介して燃料が供給されるデ
リバリパイプ51にそれぞれが連通している。
説明する。図1に、自動車用の4気筒のエンジン100
の1気筒分の概略的な構成を示す。図1において、この
エンジン100の吸気系1には図示しないアクセルペダ
ルに押動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、
その下流にはサージタンク3が設けられている。サージ
タンク3に連通する吸気系1の吸気マニホルド4の一方
の端部近傍には、さらに燃料を燃焼室30方向に噴射す
る燃料噴射弁たるインジェクタ5が設けてあり、このイ
ンジェクタ5を電子制御装置6により制御するようにし
ている。燃料供給系50を構成するこのインジェクタ5
は、各気筒に対応して取り付けてあり、図2に示す燃料
タンク52から燃料ポンプ53やプレッシャレギュレー
タ54等の燃料供給系部品を介して燃料が供給されるデ
リバリパイプ51にそれぞれが連通している。
【0011】燃料供給系50は、インジェクタ5、デリ
バリパイプ51、デリバリパイプ51と燃料タンクまで
の配管等により構成される。このデリバリパイプ51
は、導入された燃料の余剰分を燃料タンク52側に還流
するためのリターン配管を備えておらず、つまりその終
端51aは燃料タンク52とは連通しておらず、燃料は
一方の端部から導入されて燃料噴射弁5から噴射される
のみの構造となっている。
バリパイプ51、デリバリパイプ51と燃料タンクまで
の配管等により構成される。このデリバリパイプ51
は、導入された燃料の余剰分を燃料タンク52側に還流
するためのリターン配管を備えておらず、つまりその終
端51aは燃料タンク52とは連通しておらず、燃料は
一方の端部から導入されて燃料噴射弁5から噴射される
のみの構造となっている。
【0012】排気系20には、排気ガス中の酸素濃度を
測定するためのO2センサ21が、図示しないマフラに
至るまでの管路に配設された三元触媒22の上流の位置
に取り付けられている。このO2センサ21からは、酸
素濃度に対応して電圧信号hが電子制御装置6に出力さ
れる。電子制御装置6は、中央演算処理装置7と、記憶
装置8と、入力インターフェース9と、出力インターフ
ェース11とを具備してなるマイクロコンピュータシス
テムを主体に構成されている。入力インターフェース9
には、エンジン回転数NE、気筒判別、及びクランク角
度基準位置を検出するためのカムポジションセンサ14
から出力される回転数信号Ne、気筒判別信号G1、及
びクランク角度基準位置信号G2、車速を検出するため
の車速センサ15から出力される車速信号c、スロット
ルバルブ2の開度を検出するためのスロットルセンサ1
6から出力されるスロットル開度信号d、エンジンの冷
却水温を検出するための水温センサ17から出力される
水温信号e、上記したO2センサ21から出力される電
圧信号h等が入力される。一方、出力インターフェース
11からは、インジェクタ5に対して噴射弁駆動信号f
が、またスパークプラグ18に対してイグニッションパ
ルスgが出力されるようになっている。
測定するためのO2センサ21が、図示しないマフラに
至るまでの管路に配設された三元触媒22の上流の位置
に取り付けられている。このO2センサ21からは、酸
素濃度に対応して電圧信号hが電子制御装置6に出力さ
れる。電子制御装置6は、中央演算処理装置7と、記憶
装置8と、入力インターフェース9と、出力インターフ
ェース11とを具備してなるマイクロコンピュータシス
テムを主体に構成されている。入力インターフェース9
には、エンジン回転数NE、気筒判別、及びクランク角
度基準位置を検出するためのカムポジションセンサ14
から出力される回転数信号Ne、気筒判別信号G1、及
びクランク角度基準位置信号G2、車速を検出するため
の車速センサ15から出力される車速信号c、スロット
ルバルブ2の開度を検出するためのスロットルセンサ1
6から出力されるスロットル開度信号d、エンジンの冷
却水温を検出するための水温センサ17から出力される
水温信号e、上記したO2センサ21から出力される電
圧信号h等が入力される。一方、出力インターフェース
11からは、インジェクタ5に対して噴射弁駆動信号f
が、またスパークプラグ18に対してイグニッションパ
ルスgが出力されるようになっている。
【0013】この出力インターフェース11のインジェ
クタ制御端子11aの内、デリバリパイプ51の終端5
1a側に配置される特定のインジェクタ5tに対するイ
ンジェクタ制御端子11aには、図3に示すように、外
部制御端子たるチェックコネクタCCが電気的に接続し
て、例えばインジェクタ5tの近傍に取り付けてある。
このチェックコネクタCCは、電子制御装置6のグラン
ドG側とインジェクタ制御端子11aとを短絡できる構
造で、短絡することにより、インジェクタ5tに電圧が
印加されインジェクタ5tが開成する。
クタ制御端子11aの内、デリバリパイプ51の終端5
1a側に配置される特定のインジェクタ5tに対するイ
ンジェクタ制御端子11aには、図3に示すように、外
部制御端子たるチェックコネクタCCが電気的に接続し
て、例えばインジェクタ5tの近傍に取り付けてある。
このチェックコネクタCCは、電子制御装置6のグラン
ドG側とインジェクタ制御端子11aとを短絡できる構
造で、短絡することにより、インジェクタ5tに電圧が
印加されインジェクタ5tが開成する。
【0014】電子制御装置6には、通常の運転に際し
て、吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号aと回
転数センサ14から出力される回転数信号bとを主な情
報とし、エンジン100の運転状態に応じて決まる各種
の補正係数で基本噴射時間TPを補正して、インジェク
タ5の開成時間すなわち最終噴射時間TAUを決定し、
その決定された時間によりインジェクタ5を制御してエ
ンジン負荷に応じた燃料をインジェクタ5から燃焼室3
0方向に噴射させるためのプログラムが内蔵してある。
このインジェクタ5の制御については、この分野で知ら
れた方法が広く適用できる。
て、吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号aと回
転数センサ14から出力される回転数信号bとを主な情
報とし、エンジン100の運転状態に応じて決まる各種
の補正係数で基本噴射時間TPを補正して、インジェク
タ5の開成時間すなわち最終噴射時間TAUを決定し、
その決定された時間によりインジェクタ5を制御してエ
ンジン負荷に応じた燃料をインジェクタ5から燃焼室3
0方向に噴射させるためのプログラムが内蔵してある。
このインジェクタ5の制御については、この分野で知ら
れた方法が広く適用できる。
【0015】このような構成において、工場出荷時ある
いは燃料供給系50の部品を取り替える場合には、燃料
供給系50から燃料が一度抜き取られる。そして、通常
の使用のために燃料が燃料タンク52に補給されると、
燃料供給系50の配管、特にデリバリパイプ51内には
空気が残留することになる。そこで、検査や取替え作業
の終了後、最初にエンジン100を始動する際に、特定
のインジェクタ5tをチェックコネクタCCを短絡して
強制的に開弁する。つまり、始動と同時に電子制御装置
6によりそれぞれのインジェクタ5は演算された最終噴
射時間TAUに応じて開弁されるが、特定のインジェク
タ5tについては、この最終噴射時間TAUとは無関係
に、チェックコネクタCCが短絡されている間は全開状
態に保持される。したがって、始動により燃料ポンプ5
3が作動し、燃料がデリバリパイプ51に圧送される
と、デリバリパイプ51内に残留している空気は燃料に
押されて終端51a側に移動し、開成しているデリバリ
パイプ5tから吸気系1に向けて排出される。そして、
始動が完了した時点で、チェックコネクタCCを開成す
れば、デリバリパイプ51内に空気が極めて微量が残留
するかあるいは残留していない状態でエンジンが回転す
る。
いは燃料供給系50の部品を取り替える場合には、燃料
供給系50から燃料が一度抜き取られる。そして、通常
の使用のために燃料が燃料タンク52に補給されると、
燃料供給系50の配管、特にデリバリパイプ51内には
空気が残留することになる。そこで、検査や取替え作業
の終了後、最初にエンジン100を始動する際に、特定
のインジェクタ5tをチェックコネクタCCを短絡して
強制的に開弁する。つまり、始動と同時に電子制御装置
6によりそれぞれのインジェクタ5は演算された最終噴
射時間TAUに応じて開弁されるが、特定のインジェク
タ5tについては、この最終噴射時間TAUとは無関係
に、チェックコネクタCCが短絡されている間は全開状
態に保持される。したがって、始動により燃料ポンプ5
3が作動し、燃料がデリバリパイプ51に圧送される
と、デリバリパイプ51内に残留している空気は燃料に
押されて終端51a側に移動し、開成しているデリバリ
パイプ5tから吸気系1に向けて排出される。そして、
始動が完了した時点で、チェックコネクタCCを開成す
れば、デリバリパイプ51内に空気が極めて微量が残留
するかあるいは残留していない状態でエンジンが回転す
る。
【0016】このように、デリバリパイプ51内に残留
する空気を、特定のインジェクタ5tを始動時に全開に
して排出しているので、リターン配管がなくとも迅速に
燃料供給系50の空気抜きを実施することができる。ま
た、始動時に特定のインジェクタ5tのみを全開にする
ので、万が一チェックコネクタCCの短絡を解除するの
が遅れても、空燃比がリッチ側に変化するのは1気筒の
みであるので、空燃比がリッチで始動不良となることを
防止することができる。
する空気を、特定のインジェクタ5tを始動時に全開に
して排出しているので、リターン配管がなくとも迅速に
燃料供給系50の空気抜きを実施することができる。ま
た、始動時に特定のインジェクタ5tのみを全開にする
ので、万が一チェックコネクタCCの短絡を解除するの
が遅れても、空燃比がリッチ側に変化するのは1気筒の
みであるので、空燃比がリッチで始動不良となることを
防止することができる。
【0017】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定されるものではない。上記実施例においては、特定の
インジェクタ5tに対してのみチェックコネクタCCを
設けたが、多気筒の内の一部あるいはすべてのインジェ
クタ5に対してチェックコネクタCCを設けるものであ
ってもよい。このようにチェックコネクタCCの数を増
やせば、始動時に各気筒から残留空気を排出させること
ができるので、デリバリパイプ51の空気抜き作業をさ
らに短縮することができる。
定されるものではない。上記実施例においては、特定の
インジェクタ5tに対してのみチェックコネクタCCを
設けたが、多気筒の内の一部あるいはすべてのインジェ
クタ5に対してチェックコネクタCCを設けるものであ
ってもよい。このようにチェックコネクタCCの数を増
やせば、始動時に各気筒から残留空気を排出させること
ができるので、デリバリパイプ51の空気抜き作業をさ
らに短縮することができる。
【0018】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、少なく
とも1個の燃料噴射弁に対して、始動時に電気的に接続
された際にその燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外
部制御端子を設けることにより、燃料供給系に残留する
空気を迅速に排出することができ、工場でのラインオフ
の際の始動性を向上させることができる。また、外部接
続端子を電気的に接続することにより燃料噴射弁が開弁
するので、燃料切れ時や保守整備時において容易にデリ
バリパイプ内の残留空気を排出することができる。しか
も、残留空気を排出することにより、その後の運転にお
いて燃料噴射弁から噴射される燃料中に空気が混入し、
一時的に空燃比がリーンになり失火するといった不具合
を防止することができる。
とも1個の燃料噴射弁に対して、始動時に電気的に接続
された際にその燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる外
部制御端子を設けることにより、燃料供給系に残留する
空気を迅速に排出することができ、工場でのラインオフ
の際の始動性を向上させることができる。また、外部接
続端子を電気的に接続することにより燃料噴射弁が開弁
するので、燃料切れ時や保守整備時において容易にデリ
バリパイプ内の残留空気を排出することができる。しか
も、残留空気を排出することにより、その後の運転にお
いて燃料噴射弁から噴射される燃料中に空気が混入し、
一時的に空燃比がリーンになり失火するといった不具合
を防止することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の要部を拡大して示す斜視図。
【図3】同実施例の要部の電気配線を示すブロック図。
【図4】従来例に制御手順を示すフローチャート。
5…インジェクタ 6…電子制御装置 30…燃焼室 50…燃料供給系 51…デリバリパイプ CC…チェックコネクタ
Claims (1)
- 【請求項1】多気筒の内燃機関の燃料供給系が、デリバ
リパイプと、デリバリパイプを介して供給される燃料を
各気筒の燃焼室方向に噴射する気筒数と同数の燃料噴射
弁とを備えてなり、それぞれの燃料噴射弁の開成時間を
制御する電子制御装置を燃料噴射弁に電気的に接続し、
少なくとも1個の燃料噴射弁に対して始動時に電気的に
接続された際に該燃料噴射弁のみを強制的に開弁させる
外部制御端子を設けてなることを特徴とする燃料供給系
の空気抜き機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4702996A JPH09242582A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 燃料供給系の空気抜き機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4702996A JPH09242582A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 燃料供給系の空気抜き機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09242582A true JPH09242582A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12763764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4702996A Pending JPH09242582A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 燃料供給系の空気抜き機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09242582A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100775327B1 (ko) * | 2006-12-27 | 2007-11-08 | 지멘스 오토모티브 주식회사 | 자동차의 최초 엔진 시동 방법 |
KR100778221B1 (ko) * | 2006-12-29 | 2007-11-20 | 지멘스 오토모티브 주식회사 | 차량 조립공정에서의 최초 시동시 연료량 제어 방법 |
JP2009079574A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-16 | Suzuki Motor Corp | エンジンの始動時制御装置 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP4702996A patent/JPH09242582A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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