JPH09241376A - 一酸化炭素のコポリマーの製造方法 - Google Patents
一酸化炭素のコポリマーの製造方法Info
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- JPH09241376A JPH09241376A JP9065580A JP6558097A JPH09241376A JP H09241376 A JPH09241376 A JP H09241376A JP 9065580 A JP9065580 A JP 9065580A JP 6558097 A JP6558097 A JP 6558097A JP H09241376 A JPH09241376 A JP H09241376A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G67/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing oxygen or oxygen and carbon, not provided for in groups C08G2/00 - C08G65/00
- C08G67/02—Copolymers of carbon monoxide and aliphatic unsaturated compounds
Abstract
および必要に応じ他のオレフィン系不飽和化合物と共重
合させること。 【解決手段】 一酸化炭素をエテンおよび必要に応じ他
のオレフィン系不飽和化合物と共重合させる方法は、各
モノマーを液体希釈剤および触媒組成物の存在下に共重
合させることからなり、触媒組成物は(a)第VIII
族金属化合物と、(b)ブレンステッド酸をルイス酸と
組合せて得られる酸のアニオンと、(c)第VIII族
金属1モル当たり30モル未満の量の有機酸化剤とに基
づくことを特徴とする。
Description
ンおよび必要に応じ他のオレフィン系不飽和化合物との
コポリマーの製造方法に関するものである。
と、たとえばハロモノカルボン酸もしくはスルホン酸の
アニオンのような非−もしくは弱−配位性アニオンとに
基づく触媒組成物の存在下に共重合させることによる上
記コポリマーの製造方法はたとえばEP−A−2136
71号から当業界で周知されている。製造されるコポリ
マーは、一酸化炭素に由来するモノマー単位とオレフィ
ン系不飽和化合物に由来するモノマー単位とが交互の順
序または実質的に交互の順序で存在する線状コポリマー
である。この分野における多くの特許公報から明らかな
ように、特にハロモノカルボン酸のアニオンが触媒成分
として使用されている。ハロモノカルボン酸(典型的に
はトリフルオロ酢酸)がアニオン源として一般的に使用
されている。EP−A−442555号は、共重合の速
度が触媒組成物に混入されるハロモノカルボン酸の量に
或る程度依存することを教示している。さらに、最高の
重合速度を達成しうるハロモノカルボン酸の量はこの方
法をバッチ法として行うか或いは連続法として行うかに
依存することも独特である。バッチ法を用いる場合、第
VIII族金属1モル当たり約10モルのハロモノカル
ボン酸を混入すれば最高速度が得られ、それ以上のハロ
モノカルボン酸を混入しても速度は増大しない。他方、
連続法を用いる場合は第VIII族金属1モル当たり6
モル未満のハロモノカルボン酸にて最高速度を達成しう
る。
96268号およびEP−A−272728号は、触媒
組成物中に有機酸化剤を混入して共重合速度を増大させ
うることを開示している。速度増大はより多量の酸化剤
を用いれば一層大となることが明かである。酸化剤の好
適量は第VIII族金属1モル当たり1〜10,000
モルの範囲、特に第VIII族金属1モル当たり10〜
5,000モル、たとえば100〜500モルの程度で
あると示されている。上記方法は液相共重合であり、す
なわち液体が重合混合物における連続相を形成する方法
である。前記コポリマーの製造は気相法(すなわち重合
混合物の連続相がガスである方法)としても行いうるこ
とが知られている。EP−A−501576号は、第V
III族金属とブレンステッド酸をルイス酸と組合せて
得られる酸のアニオンとに基づく触媒組成物を開示して
いる。これら触媒組成物は気相共重合にてハロモノカル
ボン酸もしくはスルホン酸のアニオンを含む触媒組成物
よりも実質的に高い重合速度を与える。したがって、気
相共重合において組合せブレンステッド酸/ルイス酸の
前記アニオンが触媒成分として頻繁に使用されている。
テトラフルオロ硼酸が、組合せブレンステッド酸/ルイ
ス酸の極めて適するアニオン源であると示されている。
EP−A−572087号は、酸化剤を第VIII族金
属1モル当たり30モル未満の量にて用いる場合のみ気
相法にて満足に使用しうることを開示している。それよ
り多量を使用すれば、触媒活性は大規模操作に許容しえ
ないと考えられるレベルまで低下する。
高い重合速度にて共重合を液相法として行うことにあ
る。今回、共重合を液相法として行う場合、組合せブレ
ンステッド酸/ルイス酸のアニオンを酸化剤と組合せて
用い、酸化剤を第VIII族金属1モル当たり30モル
未満の量にて使用すれば、極めて高い重合速度が得られ
ることを予想外に突き止めた。アニオンを比較的多量
(たとえば第VIII族金属1モル当たり少なくとも1
2当量、特に少なくとも15当量)で使用すれば特に良
好な結果が得られる。
酸化炭素をエテンおよび必要に応じ他のオレフィン系不
飽和化合物と共重合させるに際し、各モノマーを液体希
釈剤および触媒組成物の存在下に共重合させ、触媒組成
物が(a)第VIII族金属化合物と、(b)ブレンス
テッド酸をルイス酸と組合せて得られる酸のアニオン
と、(c)第VIII族金属1モル当たり30モル未満
の量の有機酸化剤とに基づくことを特徴とする共重合方
法を提供する。
ノマーとして使用しうるオレフィン系不飽和化合物は専
ら炭素と水素とよりなる化合物および異原子をも含む化
合物、たとえば不飽和エステル、エーテルおよびアミド
を包含する。不飽和炭化水素が好適である。エテン以外
の適するオレフィン系モノマーの例は低級オレフィン
(たとえばプロペンおよびブテン−1)、環式オレフィ
ン(たとえばシクロペンテン)、芳香族化合物(たとえ
ばスチレンおよびα−メチルスチレン)、並びにビニル
エステル(たとえば酢酸ビニルおよびプロピオン酸ビニ
ル)である。特に好ましくは、たとえばプロペンもしく
はブテン−1のようなα−オレフィンが挙げられる。本
明細書にて「低級」という用語は有機化合物を特定すべ
く用いられ、この用語は有機化合物が6個までの炭素原
子を有することを意味する。一酸化炭素をエテンと他の
オレフィン系不飽和化合物との混合物と共重合させてコ
ポリマーを製造する場合、コポリマーの融点は液相中に
存在する各オレフィン系モノマーの比に依存する。好ま
しくは、この比は差動走査熱量法により測定して175
℃より高い融点を有するコポリマーが作成されるような
比であり、特に融点が190〜250℃となるような比
である。一方の一酸化炭素と他方のオレフィン系不飽和
化合物とのモル比は典型的には1:5〜5:1の範囲で
選択される。好ましくはモル比は1:2〜2:1の範囲
であり、実質的に等モル比が最も好適である。
II族金属の例はニッケルおよびコバルトである。しか
しながら、第VIII族金属は好ましくは第VIII族
の貴金属であり、そのうちパラジウムが最も好適であ
る。第VIII族金属は典型的にはカチオン性物質とし
て使用される。第VIII族金属カチオンの供給源とし
ては便利には第VIII族金属塩が使用される。適する
塩はたとえば硫酸、硝酸および燐酸のような鉱酸の塩
類、並びにたとえばアセチルアセトネートおよびスルボ
ン酸の塩のような有機塩を包含する。好ましくはカルボ
ン酸(たとえば8個までの炭素原子を有するカルボン
酸、たとえば酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロル酢
酸、プロピオン酸およびクエン酸)の塩が使用される。
パラジウム(II)塩、特に酢酸パラジウム(II)お
よびトリフルオロ酢酸パラジウム(II)がパラジウム
カチオンの特に好適な供給源である。第VIII族金
属カチオンの他の適する供給源はゼロ価状態における第
VIII族金属の化合物である。第VIII族金属含有
の触媒組成物はさらにブレンステッド酸をルイス酸と組
合せて得られる酸のアニオンにも基づき、以下「組合せ
ブレンステッド酸/ルイス酸」の用語で示す。この種の
アニオンの適する供給源は塩類、たとえばコバルトもし
くはニッケル塩である。アニオンの好適供給源は組合せ
ブレンステッド酸/ルイス酸である。
ド酸の例は上記酸であって第VIII族塩にも関与しう
るもの(たとえばスルホン酸)であるが、これらは特に
ハロゲン化水素酸から選択される。弗化水素が好適ハロ
ゲン化水素酸である。ブレンステッド酸と好適に組合せ
うるルイス酸はたとえば硼素、錫、燐、チタン、アンチ
モン、アルミニウムもしくは砒素のハロゲン化物、特に
弗化物である。三弗化硼素および五弗化硼素が極めて適
している。他の適するルイス酸はヒドロカルビルボラン
である。ヒドロカルビルボランは1個のヒドロカルビル
基または2個もしくは3個の同一もしくは異なるヒドロ
カルビル基(たとえばアルキル、アリール、アラルキ
ル、アルカリールおよびシクロアルキル基、好ましくは
アリール基)を硼素に結合して含むことができる。さら
にヒドロカルビルボランはヒドロカルビルオキシもしく
はヒドロキシ基またはハロゲン原子を弗素に結合させて
含むこともできる。極めて適するヒドロカルビルボラン
の例はトリフェニルボラン、トリス−(ペルフルオロフ
ェニル)ボラン、トリス(4−クロルフェニル)ボラン
およびトリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フ
ェニル]ボランである。上記から明らかなように、特に
硼素含有のルイス酸が適している。
合せブレンステッド/ルイス酸はヘキサフルオロ硼酸
(弗化水素および五弗化水素から)、ヘキサフルオロチ
タン酸(弗化水素および四弗化チタンから)、ヘキサフ
ルオロ燐酸(弗化水素および五弗化燐から)、ヘキサフ
ルオロアンチモン酸(弗化水素および五弗化アンチモン
から)、特にテトラフルオロ硼酸(弗化水素および三弗
化硼素から)である。組合せブレンステッド/ルイス酸
のアニオンは典型的には第VIII族金属1モル当たり
少なくとも4当量の量にて使用される。この量に対する
実用的な上限値は第VIII族金属1モル当たり50当
量である。好適範囲は第VIII族金属1モル当たり5
〜40当量、特に6〜30当量である。第VIII族金
属が二価であると共に組合せブレンステッド/ルイス酸
のアニオンが単一の陰電荷を有する場合、第VIII族
金属1モル当たり1当量のアニオンは第VIII族金属
1モル当たり2モルのアニオンに相当する。
ブレンステッド酸をルイス酸と組合せて得られる第VI
II族金属1モル当たり少なくとも12当量、好ましく
は第VIII族金属1モル当たり少なくとも15当量の
量における酸のアニオンと、(c)第VIII族金属1
モル当たり30モル未満の量の有機酸化剤とに基づく触
媒組成物は新規である。さらに本発明はこれら新規な触
媒組成物にも関するものである。本発明に使用する触媒
組成物は、好ましくは追加成分として第VIII族金属
との錯体を形成する配位子にも基づいている。1個の配
位子分子における2個の錯形成部位の存在は触媒の活性
に顕著に貢献することが明かである。したがって、第V
III族金属と錯体化しうる少なくとも2個のデンテー
ト基を有する配位子を使用するのが好適である。大して
好適でないが、一座配位子(すなわち第VIII族金属
と錯形成しうる単一のデンテート基、特に燐のデンテー
ト基を有する化合物)を用いることも可能である。好適
には、たとえば2個の燐−、窒素−もしくは硫黄−含有
のデンテート基を有する二座配位子が使用される。さら
に、たとえば1−ジフェニルホスフィノ−3−エチルチ
オプロパンのような混成二座配位子を使用することも可
能である。
2 は独立して燐、窒素、砒素もしくはアンチモン原子を
示し、R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して未置換ま
たは極性置換のヒドロカルビル基、特に10個までの炭
素原子を有するものを示し、R5 は架橋内に少なくとも
1個の炭素原子を有する二価の有機架橋基を示す。式
(I)の配位子においてM1 およびM2 は好ましくは燐
原子を示す。R1 、R2 、R3 およびR4 は独立して適
宜極性置換されたアルキル、アリール、アルカリール、
アラルキルもしくはシクロアルキル基を示すこともでき
る。好ましくはR1 、R2 、R3 およびR4 の少なくと
も1つは芳香族基、特に極性置換された芳香族基を示
す。適する極性基はハロゲン原子(たとえば弗素および
塩素)、アルコキシ基(たとえばメトキシおよびエトキ
シ基)、並びにアルキルアミノ基(たとえばメチルアミ
ノ−、ジメチルアミノ−およびジエチルアミノ基)を包
含する。アルコキシ基およびアルキルアミノ基はそのア
ルキル基のそれぞれに特に5個までの炭素原子を有す
る。R1 、R2 、R3 およびR4 の1つもしくはそれ以
上、特にそれぞれはアリール基(好ましくはフェニル
基)を示し、M1 およびM2 に対しオルト位置にてアル
コキシ基(特にメトキシ基)により置換されることが好
ましい。
は2〜4個の架橋原子を有する二価の有機架橋基を示
し、架橋原子の少なくとも2個は炭素原子である。この
種の基R5 の例は−CH2 −CH2 −、−CH2 −CH
2 −CH2 −、−CH2 −C(CH3 )2 −CH2 −お
よび−CH2 −CH2 −CH2 −CH2 −である。好ま
しくはR5 はトリメチレン基である。好適な配位子は
1,3−ビス[ビス(2,4−ジメトキシフェニル)ホ
スフィノ]プロパン、1,3−ビス[ビス(2,4−ト
リメトキシフェニル)ホスフィノ]プロパン、より好ま
しくは1,3−ビス[ビス(2−メトキシフェニル)ホ
スフィノ]プロパンである。
個もしくは4個の原子を有する有機架橋基を示し、原子
の少なくとも2個は炭素原子である]の窒素含有化合物
である。架橋基X1 とX2 とを接続する追加の架橋基が
存在してもよい。この種の化合物の例は2,2′−ビピ
リジン、4,4′−ジメチル−2,2′−ビピリジン、
4,4′−ジメトキシ−2,2′−ビピリジン、1,1
0−フェナンスロリン、4,7−ジフェニル−1,10
−フェナンスロリンおよび4,7−ジメチル−1,10
−フェナンスロリンである。好適化合物は2,2′−ビ
ピリジンおよび1,10−フェナンスロリンである。
置換のヒドロカルビル基を示し、Qは架橋内に2〜4個
の炭素原子を有する二価の架橋基を示す]の硫黄含有化
合物である。基R6 およびR7 は好ましくは、それぞれ
10個までの炭素原子を有するアルキル基ある。極めて
適するビス−チオ化合物は1,2−ビス(エチルチオ)
エタンおよび1,2−ビス(プロピルチオ)エテンであ
る。供給する配位子の量は相当に変化しうるが、一般に
触媒組成物中に存在する第VIII族金属の量に依存す
る。二座配位子の好適量は二座配位子が窒素二座配位子
でなければ第VIII族金属1グラム原子当たり0.5
〜8モルの範囲、より好ましくは0.5〜2モルの範囲
であり、窒素二座配位子の場合はこの二座配位子を好ま
しくは第VIII族金属1グラム原子当たり0.5〜2
00モル、特に1〜50モルの量で存在させる。一座配
位子は好ましくは第VIII族金属1グラム原子当たり
0.5〜50モル、特に1〜25モルの量で存在させ
る。
的な触媒組成物の使用量は広範囲で変化することができ
る。触媒組成物の推奨量は、一酸化炭素と共重合させる
べきオレフィン系不飽和化合物1モル当たりの第VII
I族金属のモル数として計算して10-8〜10-2の範囲
である。好適量は同じ基準で10-7〜10-3の範囲であ
る。本発明によれば、第VIII族金属の触媒組成物は
第VIII族金属1モル当たり30モル未満の量の有機
酸化剤を含有する。酸化剤の例はキノンおよび芳香族ニ
トロ化合物である。キノンはアルキル置換された或いは
未置換の1,2−、特に1,4−キノン、たとえば2,
3−ジメチル−1,4−ベンゾキノン、2,3,5,6
−テトラメチルベンゾキノンおよび2,5−ジ−t−ブ
チルベンゾキノンから選択することができる。好適酸化
剤はベンゾキノン、ナフトキノンおよびアントラキノン
よりなる群から選択されるキノン、特に1,4−ベンゾ
キノンおよび1,4−ナフトキノンである。有機酸化剤
は典型的には第VIII族金属1モル当たり少なくとも
2モルの量で用いられる。酸化剤の好適量は第VIII
族金属1モル当たり5〜20モルの範囲である。
れる。好ましくは作成すべきコポリマーが懸濁物を形成
する液体希釈剤が選択され、このことはコポリマーが不
溶性または実質的に不溶性である希釈剤を選択すること
を意味する。適する液体希釈剤の例はケトン(たとえば
アセトン)、塩素化炭化水素(たとえばクロロホルムも
しくはジクロルメタン)、芳香族物質(たとえばトルエ
ン、ベンゼン、クロルベンゼン)、好ましくはプロトン
性希釈剤、たとえば低級アルコール(たとえばメタノー
ルおよびエタノール)である。液体希釈剤の混液も使用
することができ、たとえばプロトン性希釈剤は非プロト
ン性希釈剤を含むこともできる。所望ならば、オレフィ
ン系不飽和化合物の1種もしくはそれ以上(たとえばプ
ロペン、ブテン−1もしくはヘキセン−1)の過剰量を
液体希釈剤として使用することもできる。
在するコポリマーの重量(すなわちコポリマー濃度)は
共重合混合物の粘度を決定する因子であり、したがって
たとえばその取扱性を決定する。コポリマー濃度は、反
応容積1単位当たりのコポリマー形成速度および滞留時
間から得られる。すなわち共重合を本発明の好適具体例
を構成する連続法として行う場合、コポリマー濃度はた
とえば触媒供給速度もしくは希釈剤供給速度を選択して
設定することができる。実用上の理由から、特に共重合
法を作成すべきコポリマーが懸濁物を形成する液体希釈
剤にて行う場合(すなわち懸濁共重合法)、条件は好ま
しくはコポリマー濃度が希釈剤の重量に対し20重量%
未満、特に2〜15重量%の範囲となるよう選択され
る。共重合法をバッチ法(この用語は半バッチ法を包含
する)として行う場合、特定されるコポリマー濃度は反
応時間の終了時の濃度である。共重合法は一般に20〜
200℃の範囲の温度、好ましくは30〜150℃の範
囲の温度にて行われ、一般に0.2〜20MPaの範囲
の圧力を加え、1〜10MPaの範囲の圧力が好適であ
る。共重合をバッチ式もしくは連続式の懸濁共重合法と
して行う場合は、典型的には作成すべきコポリマーと同
じモノマーに基づくコポリマーの粉末を希釈剤中に懸濁
させた後、各モノマーを触媒組成物と接触させるのが適
している。懸濁させるコポリマーの量は好ましくは希釈
剤の重量に対し0.1〜20重量%、特に0.5〜10
重量%の範囲である。コポリマーは任意適する慣用技術
により重合混合物から回収することができる。
作成にて使用された触媒組成物の残留物を含有し、これ
は第VIII族金属および組合せブレンステッド/ルイ
ス酸のアニオンを含む。上記したように、これら触媒組
成物は気相重合の条件下で使用するのに極めて適してい
る。したがって、これらコポリマーを一酸化炭素とオレ
フィン系不飽和化合物とのコポリマー、特に一酸化炭素
とエテンおよび必要に応じ他のオレフィン系不飽和化合
物とのコポリマーを作成するための、その後の気相法で
触媒キャリヤとして用いるのが有利である。コポリマー
を触媒キャリヤとして用いると共に充分な第VIII族
金属を含有しないと思われればさらに第VIII族金属
化合物をそこに加えることができる。第VIII族金属
化合物以外の他の触媒成分をコポリマーに加えて、その
後の気相法における触媒性能を最適化することができ
る。この種の触媒成分の使用は、たとえば含浸などによ
って行うことができる。
レフィン系不飽和化合物との共重合の気相法にも関する
ものである。その後の気相共重合法についてはモノマー
組成物、触媒組成物、温度、圧力、液体希釈剤などを上
記したように或いはEP−A−248483号もしくは
EP−A−501576号に教示されたように選択する
ことができる。液体希釈剤は、特にその量が共重合の条
件下で気相を飽和するのに充分な量の20〜80重量
%、より詳細には40〜60重量%となるよう気相法に
供給することができる。触媒キャリヤとして使用するコ
ポリマーは好ましくはその後の重合過程で使用されるも
のと同じモノマーに基づくものである。本発明により得
られるコポリマーは繊維、フィルムもしくはシートのた
めの或いは射出成形、圧縮成形および吹込成形の各用途
につき熱可塑性プラスチックとして適している。これら
は自動車工業における各用途、食品および飲料の包装材
料の製造および家庭環境における各種の用途に使用する
ことができる。
る。実施例1〜4 これら実施例においては一酸化炭素/エテンのコポリマ
ーを連続法により、邪魔板と機械撹拌機とが装着された
10Lのオートクレーブで作成した。重合希釈剤として
使用するメタノールおよびメタノール1L当たり19ミ
リモルの酢酸パラジウムIIと20.9ミリモルの1,
3−ビス[ビス(2−メトキシフェニル)−ホスフィ
ノ]プロパンと380〜760ミリモルのテトラフルオ
ロ硼酸(HBF4 、48重量%水溶液として加える)と
必要に応じ47.5〜475ミリモルの1,4−ナフト
キノン(NQ)とを含有する触媒溶液を連続供給した。
供給速度は、重合混合物におけるパラジウム濃度がメタ
ノールに対し計算して4〜5ppmwとなり、滞留時間
が表Iに示したようになる速度に調整した。圧力は、一
酸化炭素とエテンとを1:1のモル比で供給して4.8
MPaに維持した。温度は90〜95℃に維持した。反
応器におけるメタノールの量は5kgとした。表Iは各
実施例につき異なった反応条件を示し、またその結果を
も示す。生産速度は、メタノールの重量に対する反応器
流出液中のポリマーの重量を測定して決定した(用語
「懸濁物濃度」により表Iに示す)。重合速度は、生産
速度を滞留時間と相関させて決定した。
Claims (11)
- 【請求項1】 一酸化炭素をエテンおよび必要に応じ他
のオレフィン系不飽和化合物と共重合させるに際し、各
モノマーを液体希釈剤および触媒組成物の存在下に共重
合させ、触媒組成物は(a)第VIII族金属化合物
と、(b)ブレンステッド酸をルイス酸と組合せて得ら
れる酸のアニオンと、(c)第VIII族金属1モル当
たり30モル未満の量の有機酸化剤とに基づくことを特
徴とする共重合方法。 - 【請求項2】 ブレンステッド酸がハロゲン化水素酸、
特に弗化水素であり、ルイス酸が硼素を含有すると共に
特にハロゲン化硼素であることを特徴とする請求項1に
記載の方法。 - 【請求項3】 ブレンステッド酸をルイス酸と組合せて
得られる酸のアニオンを第VIII族金属1モル当たり
5〜40当量、特に6〜30当量の範囲の量で用いるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 有機酸化剤がキノンであることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】 有機酸化剤を第VIII族金属1モル当
たり5〜20モルの範囲の量で用いることを特徴とする
請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 触媒組成物が第VIII族金属としてパ
ラジウムを含有し、さらに追加成分として一般式R5 R
6 M1 −R−M2 R7 R8 [ここでM1 およびM2 は燐
原子を示し、R5 、R6 、R7 およびR8 の1つもしく
はそれ以上はアリール基、好ましくはフェニル基を示
し、これはM1 もしくはM2 に対しオルト位置にてアル
コキシ基、特にメトキシ基により置換されてもされなく
てもよく、Rは2〜4個の架橋原子を有する二価の有機
架橋基を示し、架橋原子の少なくとも2個は炭素原子で
ある]の二座配位子を好ましくは第VIII族金属1モ
ル当たり0.5〜2モルの量にて含有することを特徴と
する請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 エテンまたはエテンとプロペンもしくは
ブテン−1との混合物を、重合させるべきオレフィン系
不飽和化合物として使用することを特徴とする請求項1
〜6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 プロトン性希釈剤中にて30〜150℃
の範囲の温度および1〜10MPaの範囲の圧力で行う
と共に、一方の一酸化炭素と他方のオレフィン系不飽和
化合物とのモル比を1:2〜2:1の範囲で選択し、さ
らに一酸化炭素と共重合させるべきオレフィン系不飽和
化合物1モル当たりの第VIII族金属のモル数として
計算し10-7〜10-3の範囲の量の触媒組成物を使用す
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載
の方法。 - 【請求項9】 連続法として行うことを特徴とする請求
項1〜8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 (a)第VIII族金属化合物と、
(b)ブレンステッド酸をルイス酸と組合せて得られる
第VIII族金属1モル当たり少なくとも12当量の量
における酸のアニオンと、(c)第VIII族金属1モ
ル当たり30モル未満の量の有機酸化剤とに基づく触媒
組成物。 - 【請求項11】 一酸化炭素をオレフィン系不飽和化合
物と共重合させるに際し、各モノマーを第VIII族金
属含有触媒組成物の存在下に共重合させ、請求項1〜9
のいずれか一項に記載の方法により得られるコポリマー
からなる触媒キャリヤを加えて気相法として行うことを
特徴とする共重合方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP96200631 | 1996-03-07 | ||
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